JPH0125175Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立式笠木に関するものである。

一般にコンクリート塀等においては、塀の厚み
に応じて種々の巾寸法を有する笠木を用意してお
く必要があるので、在庫管理が大変であるととも
に、生産コスト向上の原因となつている。また、
塀建造時に同時に設けるのが常であつて、後に笠
木だけを取付ける構造となつていない。更に、笠
木の取付けは一般に大変である。

本考案はかゝる現状に鑑み、いかなる塀厚みに
対しても頂部トツプレールを変更することにより
対処でき、かつ笠木だけを後からでも容易に取付
けることができる組立式笠木を提供せんとするも
のである。

以下、本考案を添付図面に基づいて詳述する。

第１図は本考案に係る組立式笠木の分解斜視図
で、Ｗは塀またはパラペツトあるいはそれにかぶ
せられる基体の上端部で、両隅部にはその長手方
向に沿い所要間隔ｌをもつて対象的にベース台
１，１……が列置され、塀Ｗの上端面には屋根形
傾斜面１ａ，１ａ……を形成するとともに、塀Ｗ
の両側面には外側に張り出す係合部１ｂ，１ｂ…
…を形成する。２は弾性嵌合片で、傾斜面１ａ上
に固定され、該傾斜面１ａ下端からやや突出して
下記笠木部材３の弯曲部３ｃへの嵌入部２ａを形
成している。３は笠木部材で、上記ベース台１の
傾斜面１ａに沿つて延びる上部傾斜面３ａと塀側
面上部から下方に向けて外方に膨出しつつ傾斜す
る下部傾斜面３ｂを弯曲部３ｃで接合する一方、
下部傾斜面３ｂ下端から内方に折れ曲る折曲部先
端には上記ベース台１の係合部１ｂに係止される
係合部３ｄが形成されている。４は両笠木部材
３，３間を渡るトツプレールで、頂部４ａ両端は
外方に折曲され、上記笠木部材の先端３ｅ，３ｅ
が差込み可能となつている。

上記ベース台１、嵌合片２、笠木部材３および
トツプレール４は第２図に示すように組立てられ
るが、特に本考案によれば、両側の笠木部材３，
３の間隙にトツプレール４を差込み被着するよう
にしたので、いかなる塀厚に対してもトツプレー
ル４の巾を変更することにより他の部材は同一の
ものを使用して笠木を形成できる。これにより、
大量生産が可能となり、部材のコスト安を図るこ
とができる。また、組合せ部材は少種数でよいか
ら、在庫管理が簡単である。

更に、笠木部材３，３はベース台１の係合部１
ｂと係合させ、両側から内方に押し込めば、その
弯曲部３ｃと嵌入部２ａとが弾力的に嵌着すると
ともに、その両笠木部材の先端３ｅ，３ｅにトツ
プレール４を差込めば組立完了であるから、きわ
めて施工が簡単となる。

更にまた、ベース台１，１を２の嵌合片ととも
に塀、トツプレールの上端に配設すれば、笠木の
取付けが可能であるから、笠木を塀建造後に付設
することができる。また、笠木部材およびトツプ
レールは脱着可能であるから、取換えも簡単であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る組立式笠木の分解斜視
図、第２図はその組立時の半断面図である。 １……ベース台、２……弾性嵌合片、３……笠
木部材、４……トツプレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塀Ｗの上方両隅部にその長手方向に沿い所要間
   隔をもつて対象的に配置され、塀Ｗの上端面に屋
   根形傾斜面１ａ・１ａ……を形成するとともに、
   塀Ｗの両側面に外側に張出す係合部１ｂ・１ｂ…
   …を形成するベース台１・１……と；該ベース台
   １の各傾斜面１ａ上に固定され、該傾斜面１ａ下
   端からやや突出する先端を嵌入部２ａとする嵌合
   片２と；上記ベース台１の傾斜面１ａに沿つて延
   びる上部傾斜面３ａと塀Ｗ側面上部から下方に向
   けて外方に膨出しつつ傾斜する下部傾斜面３ｂを
   上記嵌入部２ａが弾力的に嵌入する弯曲部３ｃで
   接合する一方、下部傾斜面３ｂ下端から内方に折
   れ曲る折曲部先端を上記ベース台の係合部１ｂと
   の係合部３ｄとし、ベース台１・１……を介して
   塀Ｗ上に対象的に配列される一組の笠木部材３・
   ３と；対向する笠木部材先端３ｅと嵌着する一対
   の折曲部４ｂ・４ｂとそれを覆うように対向する
   笠木部材３，３間を渡る頂部４ａを有するトツプ
   レール４とからなることを特徴とする組立式笠
   木。