JPS6328605B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、上下高さ調節可能なヘツドレスト構
造体に関するものである。

従来、この種のヘツドレストは第１図に示すよ
うに差し込み式が一般的であり、使用者に合わせ
て上下高さが調節できるようになつている。しか
しながら、ヘツドレスト１を最下段に降した時に
ステー２の下端部が後席乗員の膝に近い位置にな
るため、このステー２の下端部の露出を保護する
ように、シートバツク３の背面部にステー２の移
動範囲ｌに亘つて、ウレタン等の緩衝材４を膨出
させて設けている。しかるにシートバツク３に必
要以上のウレタン等緩衝材の使用量が増すととも
に、後席乗員の膝部スペースが狭くなり、窮屈な
姿勢を強いられることになる等の欠点があり、乗
心地が悪いものであつた。

本発明は、上述した従来構造の欠点を解決する
ためになされたものであり、シートバツクフレー
ムの上端部に左、右一対の折り畳み可能なガイド
レールを装着し、このガイドレールにヘツドレス
トの両側面に固設したスライドレールが上下摺動
自在に装着され、上記ヘツドレストの上下高さを
所定の位置にロツクできるよう構成してなるヘツ
ドレスト構造体を提供するものである。

以下、本発明による実施例を第２図ないし第５
図にもとづいて詳細に説明する。

第２図は本発明による実施例であるヘツドレス
ト１０の装着状態を示す斜視図であり、シートバ
ツク１１の上部に装着されたガイドレール１２に
上下高さ調節可能に装着されている。

第３図は、本発明によるヘツドレスト１０を取
り外した場合にシートバツク１１の上部に装着し
たガイドレール１２を折り畳んだ状態を示す斜視
図である。

第４図は本発明によるヘツドレスト構造体を示
す分解斜視図であり、ヘツドレスト１０の内部に
は後述するロツク機構１３が内蔵されており、片
側にロツクピン１４が突出している。また、上記
ヘツドレスト１０の両側面には断面〓形状のスラ
イドレール１５が固定ネジ１６により固着されて
おり、片側のスライドレール１５に設けたロツク
孔１５ａに前記ロツクピン１４が係合している。

一方、上記スライドレール１５が挿着されるガ
イドレール１２の下端部はシートバツク１１のシ
ートバツクフレーム１７にピン１８を介して回転
自在に枢支されている。

また、上記ガイドレール１２の片側には、上、
下方向に複数段のロツク孔１２ａが穿設されてい
る。

第５図は、上記ヘツドレスト１０の組み付け状
態を示す断面図であり、ヘツドレスト１０に内蔵
したロツク機構１３は、ロツクピン１４をスライ
ドレール１５、及びガイドレール１２の所定のロ
ツク孔１５ａ，１２ａに係合して、ヘツドレスト
１０の上下高さを調節するものであり、上記ロツ
クピン１４は、ブラケツト１９とリターンスプリ
ング２０により、常時ヘツドレスト側方より突き
出すように付勢されている。また、上記ロツクピ
ン１４の後端は、ピン２１を介してＬ形リンク２
２の一端に回転自在に枢支されるとともに他端に
は操作ノブ２３が取り付けられており、かつこの
Ｌ形リンク２２の回転中心２４はブラケツト２５
に回転自在に枢支されている。

ここで、上述したように構成されたヘツドレス
ト１０の上下高さ調節は、まず、操作ノブ２３を
矢印ａ方向に押しこむとＬ形リンク２２は回転中
心２４を介して矢印ｂ方向に回動してロツクピン
１４を矢印ｃ方向に摺動させることができる。従
つて、操作ノブ２３を押しこんでロツクピン１４
をスライドレール１５及びガイドレール１２のロ
ツク孔１５ａ，１２ａから離脱させ、ヘツドレス
ト１０を所定の高さに調節した後操作ノブ２３を
離せば、リターンスプリング２０によりロツクピ
ン１４が突出してスライドレール１５のロツク孔
１５ａから近傍にあるガイドレール１２のロツク
孔１２ａに係合してロツクされるものである。

また、ヘツドレスト１０が不要で、取り外球す
場合は、前述したように操作ノブ２３を押しこん
でロツクピン１４の係合を離脱させ、ヘツドレス
ト１０を上方に持ち上げてガイドレール１２から
抜き取り、その後ガイドレール１２を第３図に示
すように折り畳めば良い。

以上詳細に説明したように、本発明によるヘツ
ドレスト構造体は、ヘツドレストの両側面に固着
したスライドレールと、シートバツクフレームに
回転自在に枢支したガイドレールと、ヘツドレス
トに内蔵したロツク機構とからなる簡単な構造で
あり、ヘツドレストの装着によりシートバツクの
背面部が膨出していないので、後席乗員の膝部ス
ペースを狭めることがない。

また、ヘツドレストの上下高さ調節が容易であ
り、しかもヘツドレストが不要の場合は取り外し
が簡単である等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す要部の側面図、第
２図は本発明による実施例を示すヘツドレスト装
着状態の斜視図、第３図はヘツドレストを取り外
した状態を示す斜視図、第４図は本発明によるヘ
ツドレスト構造体を示す分解斜視図、第５図は本
発明によるヘツドレストの組み付け状態を示す断
面図である。 １０……ヘツドレスト、１１……シートバツ
ク、１２……ガイドレール、１２ａ……ロツク
孔、１３……ロツク機構、１４……ロツクピン、
１５……スライドレール、１５ａ……ロツク孔、
１６……固定ネジ、１７……シートバツクフレー
ム、１８……ピン、１９……ブラケツト、２０…
…リターンスプリング、２１……ピン、２２……
Ｌ形リンク、２３……操作ノブ、２４……回転中
心、２５……ブラケツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヘツドレストの内部に、操作ノブを押し込む
   ことによりＬ形リンクを介してロツクピンを抜き
   差しできるロツク機構を内蔵するとともに上記ヘ
   ツドレストの両側面に断面〓形のスライドレール
   を固着し、上記スライドレールに上下動自在に摺
   動するガイドレールの下端部をシートバツクフレ
   ームに折り畳み自在に枢支し、上記ヘツドレスト
   に内蔵したロツクピンをスライドレール及びガイ
   ドレールに穿設したロツク孔に係脱可能に構成し
   たことを特徴とするヘツドレスト構造体。