JPS63281289A - テ−プカ−トリツジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はテープ保護用の前蓋を備えているテープカー
トリッジにおいて、前蓋を閉じ姿勢に保持するロック手
段に改良を加えたものである。

〔従来の技術〕

第２図に示すごときテープカートリッジにおいては、取
扱時に前蓋１０が不測に開いてテープを傷付けることを
防止するために１本体ケース１の内側面に設けたロック
具１５で前蓋１０を閉じ姿勢にロック保持している。

この種のロック具１５として、第９図に示すごとく前後
に長い仮ばね状に形成し、その後端をケース側壁２４の
内面後部に固定し、前端側に前蓋ｌＯの係合部２３に係
脱するロック爪１６を設ける。そして、ロック具１５の
前後中途部に解除片１７を設け、この解除片１７をケー
ス外から押し込み操作することにより、ロック具１５の
前端側をケース側壁２４の厚み方向に撓み変形させて。

ロック爪１６による保合を解除する形態が公知である（
文献不詳）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のロック具１５はこれ自体が板ばねとして機能し、
その板面が撓み変形することでロック爪１６が前蓋１０
の係合部２３と係脱する。しかも。

所定のばね特゛性を得るために、ロック具１５をケース
側壁２４の後部に片持ち状に支持し、その揺動スパンを
大きく設定して（する。そのため、ロック具１５の中途
部がテープリール３とケース側壁２４の最も近接する部
位に介在することになり。

解除操作時にロック具１５がテープ４に接当干渉、する
おそれがある。

こうした不具合を避けるために、従来はケース側壁２４
の肉厚を薄クシ、ロック具１５がテープリール３から少
しでも離れるよう配慮している。

しかし、これでもなおロック具１５とテープ４との接当
干渉を防止するに不十分である。却ってケース側壁２４
の薄肉化はケース強度の不足をもたらし９本体ケース１
が小さな力で簡単にねじれ変形したり、落下衝撃で該側
壁２４が破損するなどの新たな問題を招く。

また、自由状態にあるロック具１５の弾性力のみでロッ
ク爪１６の係合姿勢を保持しているので。

十分なロック係合力が得られ難く、小さな外力で前蓋１
０が開いてしまうおそれがあった。さらに。

プラスチック成形体からなるロック具１５は、高温環境
下で使用するときクリープ変形してロック係合力が低下
するおそれがあり、信頼性の点で不安があった。

本発明はかかる従来の不具合を解消するために提案され
たものである。

本発明の目的は、上記のようなロック具を本体ケース内
に設けることによるテープの傷付きと。

ケース強度の低下等を確実に防止することにある。

本発明の目的は、前蓋のロック保持を長期にわたって確
実に行える信頼性に優れたロック手段を得ることにある
。

本発明の目的は、ロック手段のコンパクト化を図り、限
られたケース内のスペースに無理なく組み込めるように
することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明では１本体ケース１の側壁２４の内面に前蓋ｌＯ
を閉じ姿勢にロック保持するロック具１５が装着される
。そのロック具１５は前蓋１０の係合部２３に係脱する
ロック爪１６と、前記側壁２４の外部に臨む解除片１７
とを有する。この基本構成は従来公知である。

そのうえで本発明では、ケース側壁２４に対してロック
具１５をロック爪１６が前記係合部２３に係合するロッ
ク姿勢（該側壁２４に添う姿勢）と、該係合部２３から
外れるロック解除姿勢（該側壁２４から離れる姿勢）と
にわたってほぼ平行に移動し得るよう案内支持する。か
くして、ロック具１５をロック姿勢に押圧付勢する別体
のばね体１９を備えており、該ばね体１９をこれのばね
圧がロック具１５の解除片１７の存在箇所に作用するよ
う１本体ケース１内に装着したことを特徴とする。

〔発明の効果〕

本発明では、ロック具１５とは別にばね体１９を備えて
おり、ロック具１５の前後長とは無関係に、ばね体１９
の弾性力を大小に設定することで適切なばね特性を得る
ことができるから、ロック具１５これ自体にばね機能を
持たせた従来例に比べてロック具１５の前後長を支障の
ない小さなものにできる。また、ロック具１５には解除
片１７の背方位置にばね体１９のばね圧を作用させて。

ケース側壁２４に対してロック具１５がほぼ平行姿勢で
ロック姿勢とロック解除姿勢とに切り換わるようにした
ので、ロック具１５の動作領域を十分に小さくでき、先
のロック具１５の小形化と和項って全体のコンパクト化
を実現できる。

これにより、ロック具１５をケース側壁２４の前後中央
部より前方の限られたケース内空間に無理なく組み込む
ことが可能となり、ロック具１５のテープ４との干渉や
、ロック具１５を組み込むことでケース強度が犠牲にな
ることもよく解消できる。

別体のばね体１９でロック具１５を確実にロック姿勢に
押圧付勢するので、高温環境下でテープカートリッジを
使用する場合でも、ばね特性が変化することがなく、シ
かもロック姿勢にあるときロック爪１６に十分な係合力
を作用させることができ、前蓋１０のロック保持を長期
にわたって確保できる。

〔第１実施例〕 第１図ないし第６図は本発明に係るテープカートリッジ
の第１実施例を示す。

第２図において、１は本体ケースであり、上ケースｌａ
と下ケース１ｂを蓋合わせ状に結合してなる。この本体
ケース１の内部左右に一組のテープリール２・３を有す
る。テープ４はケース前端左右のテープ引出口５・５の
ガイドローラ６・６を介して、一方のリール２からケー
ス前面に設けたテープローディング用ポケット７を横断
するよう導出され、他方のり−ル３に巻き取られる。

本体ケース１には、不使用時にテープ４の前面外側をカ
バーして保護する前蓋１０が開閉操作可能に枢着しであ
る。

第２図および第４図において、前蓋１０は本体ケース１
の前面を左右間にわたって覆う主壁１１と、主壁１１の
左右両端の上半部からケース後方に向けて連出した連結
片１２とを一体にプラスチック成形してなる。左右の各
連結片１２の上端部が軸１３を介して上ケースｌａに枢
結されており。

これで前蓋１０は軸１３まわりに回動する。一方の軸１
３に捻りコイルばねからなるばね部材１４を巻装し、そ
の一端を前蓋１０側に、他端を上ケースｌａ側にそれぞ
れ係止してあり、これで前蓋１０が常に閉じ姿勢に回動
付勢されている。

本体ケース１の側壁２４の内面には２前後中央部より前
方部位に前蓋１０を閉じ姿勢にロック保持するためのロ
ック具１５を有する。

第１図および第３図において、ロック具１５は前方にロ
ック爪１６を、中途部に解除片１７をそれぞれ備えた板
状のロック具本体１８と、ロック具本体１８をほぼ平行
姿勢で移動自在に支持するヒンジ部２０とからなり、全
体がポリアセタールなどのプラスチック材で一体に成形
されている。

そして、ロック具本体１８をケース側壁２４に添うロッ
ク姿勢に押圧付勢する別体のばね体１９を備えている。

ロック具本体１８の板面からは、前記ロック爪１６をケ
ース前方に向けて連出し、その連出端に係合片２２を外
向きに突設する。保合片２２は前１１０の連結片１２の
内面に凹設した係合部２３と係脱自在であり、不使用時
には前ＭｌＯを閉じ姿勢にロック保持し、使用時にはロ
ック解除可能である。解除片１７は四角錐台状の突起と
して形成されており、ロック具１５をケース内に組み込
んだ状態において、該解除片１７がケース側壁２４に明
けた８口２５からケース外に臨んでいる。

第６図において、ヒンジ部２０はロック具本体Ｉ８の後
端に連続する板状体として展開状態でロック具本体１８
と一体成形されており２本体ケース１に組み込んで初め
て成形ヒンジの形態をとる。

第３図において、ヒンジ部２０はロック具本体１８の後
部に連続する第１ヒンジ腕２６．および該腕２６に連続
する第２ヒンジ腕２７とを有し。

装着状態において両ヒンジ腕２６・２７はヒンジ中心を
通る前後軸線を対称軸としてほぼ対称形状になるよう、
平面視で７字形に屈曲対向している。

前記両ヒンジ腕２６，２７の下端面はロック具本体１８
の下端面と面一とされる。

第３図において、ばね体１９はステンレス薄板などの金
属板を素材にして、一般に自由状態でＬ字状に屈曲形成
される。尤も、ばね体Ｉ９は自由状態で平板状に成形し
ておいてもよい。いずれにせよ、このばね体１９をｖ字
状に弾性変形させ。

ヒンジ部２０の内面壁に沿ってほぼ平行に装着する。こ
れにより、ばね体１９の一方の遊端が第２ヒンジ腕２７
に接当し、他方の遊端がロック具本体１８における解除
片１７の存在する側壁面に接当して、ロック具本体１８
をこれがケース側壁２４に押し当てられるロック姿勢に
弾圧付勢する。

なお、ロック具本体１８の付勢力の殆どは前記ばね体１
９で得られ、ヒンジ部２０は該ばね体１９を補助する程
度の付勢力を発揮するに過ぎない。

使用時、と（にロック解除操作時にばね体１９が前Ｍ２
Ｏ側にずれ動くのを規制するための手段を有する。図の
規制手段としては、第２ヒンジ腕２７の先端に規制リプ
３５を突設した。同様にロック具本体１８の内面にも規
制リブ３６を突設した。この規制リブ３６と前記規制リ
ブ３５は前後位置がずれるように配置してあり、ロック
解除操作時のロック具本体１８の移動ストロークを大き
くとれるものとしである。尤も、この規制リブ３５と３
６は少なくともいずれか一方が有ればよい。

第５図において、第２ヒンジ腕２７を受は止め支持する
受止壁２９は、ケース側壁２４と平行に上ケース１ａの
上壁内面から下向きに突設されている。受止壁２９の後
部上端とケース側壁２４との間にリプ状の位置決め部材
３３を突設し、これに第１ヒンジ腕２６の上縁の切欠３
４を係合させることにより、ロック具１５の前後方向と
くに前方への移動を規制している。この位置規制によっ
て、解除片１７がケース内方に押し込まれ、しかもロッ
ク具１５に前蓋１０側からケース前方に向かう外力が加
わるとき、ロック具１５が前方移動することを防止でき
る。

第１図のように、ロック具１５の組み付けに際しては、
第１・第２ヒンジ腕２６・２７をＶ字状に折り曲げ、解
除片１７を窓口２５に遊嵌するとともに、切欠３４を位
置決め部材３３と係合させる。第１図および第４図の装
着状態において、ロック具本体１８とヒンジ部２０の下
端面が下ケース１ｂに設けた水平の案内壁３７で支持さ
れる。

また、ロック具本体１８と第１ヒンジ腕２６の上端面が
、上ケース１ａの土壁内面を利用した案内壁３８で案内
支持されている。これら両案内壁３７．３８による案内
支持、およびヒンジ部２０の全体がロック具本体１８の
移動に伴って屈伸することにより、ロック具本体１８は
ケース側壁２４の肉厚方向にほぼ平行姿勢のままロック
姿勢とロック解除姿勢とに移動する。位置決め部材３３
による移動規制作用も、上記の平行移動を確実なものと
する。

第１図はロック状態を示しており、ロック爪１６の先端
の係合片２２が閉じ姿勢にある前ＭＩＯの係合部２３に
係合している。不使用時の状態である。この状態からデ
ツキにテープカートリッジを装填すると、デツキ側の操
作部材が解除片１７をケース内方に押し込む。これで第
１図の想像線で示すようにロック具本体１８が前記ばね
体１９を押し付けながらケース内方側に変位し、ロック
爪１６の係合片２２が係合部２３から外れる。この後に
、前蓋１０がばね部材１４に抗して上開き回動して行く
。前蓋１０がばね部材１４で閉じられると、前記ばね体
１９の弾性力でロック爪１６が係合部２３と係合し、前
蓋１０を元の閉じ姿勢にロック保持する。

〔第２実施例〕 第７図および第８図は本発明の第２実施例を示す。これ
では、ばね体１９の装着姿勢が前ＭＩＯ側に向かって逆
Ｖ字状になるものとし、ヒンジ部２０を省略した。この
場合もばね体１９の一方の遊端は解除片１７の背方の側
面に接当させ、他方の遊端は受止壁２９に直接接当させ
る。受止壁２９には規制リブ３５ａを設ける。また、ロ
ック具本体１日の転倒防止のために、これには前後−組
の規制リブ３６・３６の下端間に前述の案内壁３７で受
は止められる脚片４０を水平に突設しである。

このように、ケース側壁２４に対してこれの肉厚方向に
ロック具本体１８をほぼ平行姿勢で移動させるについて
は、必ずしもヒンジ部２０を設ける必要はない。

〔別実施態様例〕

前記実施例では、ロック具本体１８の上下両端面を案内
壁３７・３８で支持するものとしたが。

必ずしもその必要はない。例えばロック具本体１８の上
下中途部から横向きに壁部材を突設し、この壁部材を案
内壁で支持してもよい。要はロック具本体１８をほぼ平
行姿勢で移動可能に支持できるものであればよい。

ばね体１９は必ずしもＶ字状の屈曲ばねでなくてもよく
９例えばＮ、Ｍ、Ｗ字状などの他の断面形状に形成する
こともできる。

【図面の簡単な説明】 第１図ないし第６図は本発明に係るテープカートリフジ
の第１実施例を示しており。 第１図は要部の横断平面図。 第２図は内部構造を示す全体の平面図。 第３図はロック具と前蓋との保合関係を説明する斜視図
。 第４図は要部の一部切欠き側面図。 第５図は第４図におけるＡ−Ａ線断面図。 第６図は展開状態におけるロック具の平面図である。 第７図および第８図は本発明の第２実施例を示しており
。 第７図は要部の横断平面図。 第８図はロック具の斜視図である。 第９図は従来例を示す要部の平面図である。 ■・・・・本体ケース。 １０・・・前蓋。 １５・・・ロック具。 １６・・・ロック爪。 １７・・・解除片。 １８・・・ロック具本体。 １９・・・ばね体。 ２２・・・保合片。 ２３・・・係合部。 ２４・・・本体ケースの側壁。 ２９・・・受止壁。 ３７・・・案内壁。 ３８・・・案内壁。 発　　　　明　　　　者　水　　　　谷　　　　　光第
２図 第５図 ］０ 第６図 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 前面に前蓋１０を備えている本体ケース１と、本体ケー
   ス１の側壁２４の内面に装着されて、前蓋１０の係合部
   ２３に係脱するロック爪１６、および前記側壁２４の外
   部に臨む解除片１７を有するロック具１５と、 前記側壁２４に対してロック具１５をロック爪１６が前
   記係合部２３に係合するロック姿勢と該係合部２３から
   外れるロック解除姿勢とにわたってほぼ平行に移動し得
   るよう案内支持する手段と、ロック具１５をロック姿勢
   に押圧付勢するために、ばね圧がロック具１５の解除片
   １７の存在箇所に作用するよう、本体ケース１内に装着
   される別体のばね体１９とからなるテープカートリッジ
   。