JPH0685272B2 - テ−プカ−トリツジ - Google Patents

テ−プカ−トリツジ

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JPH0685272B2
JPH0685272B2 JP11136086A JP11136086A JPH0685272B2 JP H0685272 B2 JPH0685272 B2 JP H0685272B2 JP 11136086 A JP11136086 A JP 11136086A JP 11136086 A JP11136086 A JP 11136086A JP H0685272 B2 JPH0685272 B2 JP H0685272B2
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JP
Japan
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shutter
engagement
inclination angle
guide surface
engagement guide
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JP11136086A
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孝志 隅田
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,本体ケースに開口されたテープローディン
グ用のポケットが,前後にスライドするシャッターで開
閉されるテープカートリッジにおいて,シャッターのロ
ック手段に改良を加えたものである。
〔従来の技術〕
この種のテープカートリッジのロック手段に関する従来
技術として,例えば特開昭60-224173号公報がある。そ
こではシャッターをバネで閉じ姿勢に付勢しておき,シ
ャッターを閉じ姿勢と開き姿勢の前後2位置でロック保
持する。詳しくは,本体ケースの底壁からロック爪を片
持ち状に連出し,その先端に設けた係合子を,シャッタ
ーに通設した係合孔に係合させることによりシャッター
をロックしている。
シャッターの閉じ姿勢からのロック解除は,テープカー
トリッジのデッキへの装填動作を利用して,また開き姿
勢からのロック解除はイジェクト動作を利用して行う。
テープカートリッジをデッキに装填することにより,デ
ッキ側に固定したロック解除部材がシャッターの案内溝
に沿ってケース後方へ相対移動し,係合子をロック解除
姿勢に押し上げて係合孔との係合を解除する。イジェク
ト時にも,同様にして係合子をロック解除する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来のシャッター機構では,とくにシャッターを
閉じ姿勢から開き操作するとき大きな操作力を要し,テ
ープカートリッジのデッキへの装填,あるいはそのオー
トローディングをスムーズに行えない。
本発明者はその原因を究明した結果,次のような結論に
達した。係合子はロック爪を介して片持ち状に支持され
ており,上方揺動することにより係合孔から外れる。一
方,シャッターはその係合孔の前縁が係合子の前面に接
当して,ロック爪を先端から基端側に向って押圧する状
態でケース後方へスライドする。つまりロック爪の係合
子と係合孔の前縁とは,互いに逆向きに押し合って係合
を解除することになり,このときの操作反力がシャッタ
ーの開き操作力を異常に大きなものにしている。このこ
とは実験によっても確認された。第6図の破線で示すよ
うに,シャッターを閉じ姿勢から開き操作すると,操作
力は開き始めにおいて急増し,一定位置を越えると急減
し再び漸増する。操作力がピーク値を示す位置は,前述
のように係合子が係合孔の前縁を乗り越え終わる直前の
状態であった。なお,このとき係合子の前面下部に設け
られた傾斜面の傾斜角は45度であった。
〔発明の目的〕
本発明は上記に鑑み提案されたものであって,シャッタ
ーの開き操作時における操作力を低減して,テープカー
トリッジのデッキへの装填あるいはローディング動作を
スムーズに行えるようにすることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では,係合子23の前後に設けられる前ロック面27
と後ロック面28のそれぞれに,傾斜面からなる前係合案
内面29と後係合案内面30を形成したうえで,前係合案内
面29の傾斜角αを後係合案内面30の傾斜角βより小さく
設定して,シャッター10の開き操作力を低減する。好ま
しくは前記傾斜角αを45度以下に設定する。
〔作用〕
係合子23の前係合案内面29の中途部が係合孔20の前縁20
aに乗り上がった第5図(b)の状態では,係合子23と
前縁20aとは互いに逆向きに滑り移動する。このとき,
前係合案内面29の傾斜角αが小さければ小さい程,係合
子23を上向きに押し上げる力が増加し,ロック爪19の全
体を座屈変形させる方向の力より大きくなる。従って,
前記傾斜角αを小さく設定することにより係合子23の上
方揺動力が大きなものとなり,係合子23が係合孔20の前
縁20aを乗り越える際の抵抗力を小さくでき,シャッタ
ー10を小さな操作力で開操作することができる。
〔発明の効果〕
以上のようにした本発明では,シャッター10を開き操作
する際にその係合孔20の前縁20aと突き合わせ状に接当
する,係合子23の前係合案内面29の傾斜角αを小さく設
定して,前縁20aと前係合案内面29の干渉による抵抗力
を減少するようにしたので,シャッター10の開き操作力
を小さくすることができる。これにより,この種のテー
プカートリッジのデッキへの装填をスムーズにしかも確
実に行うことができ,オートローディング方式のデッキ
の場合でも,ローディング動作を確実に行えるものとな
る。
〔実施例〕
第1図なしい第6図は本発明をディジタル記録再生方式
のオーディオ用テープカートリッジに適用した実施例を
示す。
第2図において,本体ケース1はプラスチック製の上下
ケース1a・1bを蓋合わせ状にねじ結合してなり,内部左
右にテープ2が巻かれるハブ3・3を有する。これらの
ハブ3・3は本体ケース1の底壁4に透設した左右の各
駆動軸挿入孔5・5上にあって回転し,デッキに装填す
るとデッキ側の駆動軸が各挿入孔5を介して各ハブ3に
嵌係合する。本体ケース1の前方中央部位にはテープロ
ーディング用のポケット6が凹設されており,このポケ
ット6の前端左右に設けたテープガイド7・7を介し
て,テープ2が一方のハブ3からケース前面に導出さ
れ,前記ポケット6を横断したのち他方のハブ3に巻き
取られる。
ポケット6は前面と下面とが開放されているが,その前
面側はテープ保護用の前蓋29によって,また下面側はシ
ャッター10によってそれぞれ開閉される。
前蓋9は平面視で左右に長いコ字状に形成され,ポケッ
ト6の前面を上下に揺動して開閉する。因に,この前蓋
9は図外のばね部材で常に閉じ勝手に回動付勢されてい
る。
第2図および第3図において,シャッター10はケース底
壁4の外面に添う主面板10aと,これの左右両側縁から
上向きに連出される左右側壁10b・10bで左右に長い断面
コ字形に形成してある。左右の両側壁10b・10bの上縁に
連続して,L字形断面の抜け止め片10c・10cが突設してあ
る。主面板10aの中央部左右に前記駆動軸挿入孔5・5
に対応する透孔12・12を有する。第3図のように上下ケ
ース1a・1bの左右の合わせ面間にスリット13が形成され
ており,このスリット13を介して抜け止め片10c・10cを
ケース内方に位置させ,上下ケース1a・1bで挾持状に保
持することにより,シャッター10がケース底壁4に添っ
て前後にのみ摺動する。不使用時にポケット6の下面を
シャッター10で常に閉じておくために,下ケース1bとシ
ャッター10との間に捻りコイル形のばね14が介装してあ
る。
シャッター10を開き姿勢と閉じ姿勢の両位置で変位不能
に保持するために,ケース底壁4とシャッター10との間
にロック手段18を有する。
第1図ないし第3図において,このロック手段18はロッ
ク爪19とシャッター10の前後の2箇所に設けた係合孔20
・20とからなる。ポケット6の左端後方寄りのケース底
壁4に,前後に長い孔21が開口してあり,この孔21の後
端から前方に向ってロック爪19が片持ち状に連出されて
いる。このロック爪19は連出基端側を固定点として上下
に弾性変形するアーム形状をしており,その先端(前
端)に下向きの係合子23を突設している。22は補助バネ
である。なお,ロック手段18は必要に応じて左右に一対
設けることができる。
ロック爪19と対向するシャッター10の主面板10aの下面
側に,前後方向に走る案内溝24を形成する。この案内溝
24はデッキ側のロック解除部材25をガイドするためのも
のであり,これの前端寄りと後端寄りの前後2箇所に前
記係合孔20・20が透設されている。20aはシャッター後
方側の係合孔20の前縁である。ロック解除部材25は,第
5図に示すごとく案内溝24の後端壁24aに接当してシャ
ッター10を本体ケース1に対して相対移動させる。案内
溝24の前端に臨む前蓋9の下縁にロック解除部材25を通
過させるための切欠き9bを有する。
上記のようなロック手段18において,シャッター10を閉
じ姿勢から開き操作する際の操作力を軽減するために,
係合子23を次のように構成する。
第1図において,係合子23の前後にロック爪19の腕と直
交する前ロック面27と後ロック面28を設け,これらの下
部に傾斜面からなる前係合案内面29と後係合案内面30を
形成する。
後係合案内面30はケース前方に向かう下り傾斜面として
形成され,その傾斜角βを45度としている。
前係合案内面29はケース後方に向かう下り傾斜面として
形成され,その傾斜角αを40度として,後係合案内面30
の傾斜角βより小さく設定してある。
そして,前後の両係合案内面29・30は,係合子23が係合
孔20に嵌係合するロック状態において,その傾斜上端と
下端とが案内溝24の上下深さ範囲内に位置するよう設定
されている。
〔動作〕
シャッター10がポケット6を閉じている第4図の状態で
テープカートリッジをデッキに装填すると,デッキに固
定されたロック解除部材25が切欠き9bを介して案内溝24
内に入り込み,第5図(a)に示すように係合子23を押
し上げた後,この状態を維持したまま案内溝24の後端壁
24aに接当してシャッター10をケース後方へスライドさ
せる。実際には本体ケース1がデッキ内奥側へ押し込ま
れ,シャッター10はロック解除部材25で位置保持されて
いる。
シャッター10の相対的なスライド移動によって,第5図
(b)に示すように係合孔20の前縁20aが係合子23の前
係合案内面29に接当し,ロック爪19の全体を押し上げて
上向きに揺動させる。このとき,前係合案内面29の傾斜
角αが40度と小さく設定してあるため,係合子23の押し
上げる方向の力がシャッター10を相対移動させる操作反
力より大きくなり,係合子23は前縁20aを容易に乗り越
えて,第5図(c)のように主面板10a上に接当する。
従って,係合子23が、前縁20aを乗り越え終わる直前の
状態,つまりシャッター10の開操作力が最大値を示す位
置において,その値を減少させることができる。
シャッター10の閉じ状態からの開き操作に要する力を実
験によって確かめた。その結果,第6図に実線で示すよ
うな変化曲線が得られた。第6図において,横軸は原点
を閉じ状態とするシャッター10の開き量を,縦軸は操作
力(g)をそれぞれ示す。また横軸上の符号a・bはそ
れぞれ第5図(a)の状態と第5図(b)の状態に対応
する領域を示す。
この変化曲線から明らかな通り,本発明の実施例ではシ
ャッター10の開操作力のピーク値を,従来品の約80%程
度にまで軽減できた。なお,前係合案内面29の傾斜角α
を上記実施例より,さらに小さく設定した場合について
操作力の予測計算を行ってみたが,傾斜角αが45度であ
る場合を100%とすると,αが35度で68%,αが30度で5
7%,αが25度で48%となり,理論上からも実験結果が
裏付けられた。
なお,上記の実施例では前係合案内面29を平面で形成し
たものについて説明したが,必ずしもその必要はなく,
例えば緩やかな曲率の凸弧面や凹弧面,あるいは複数の
平面の連続面で形成してもよい。また,上記の実施例で
はロック爪19の前後の係合案内面29・30にのみ傾斜角α
・βを設定したが,これに代えて又は追加的にシャッタ
ー10の係合孔20の前後縁も同様の傾斜角α・βを有する
形状に設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明に係るテープカートリッジ
の実施例を示しており,第1図はロック手段を示す縦断
側面図,第2図はテープカートリッジの内部平面図,第
3図は本体ケースとシャッターを分離して示す分解斜視
図,第4図は第2図におけるA-A線断面図,第5図
(a)・(b)・(c)はそれぞれロック手段の作動状
態を説明する第1図と同等の縦断側面図,第6図はシャ
ッターの開き操作力特性を示す特性曲線図である。 1……本体ケース, 6……ポケット, 10……シャッター, 18……ロック手段, 19……ロック爪, 20……係合孔, 23……係合子, 27・28……ロック面, 29……前係合案内面, 30……後係合案内面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース1の底部にテープローディング
    用のポケット6を開閉するシャッター10を備えており,
    シャッター10を前方のポケット閉じ姿勢と後方のポケッ
    ト開き姿勢において変位不能に保持するロック手段18が
    本体ケース1とシャッター10との間に設けてあるテープ
    カートリッジにおいて, ロック手段18は本体ケース1の後方から前方に向って片
    持ち状に連出されるロック爪19と,ロック爪19の突端に
    設けられる係合子23と,シャッター10に形成されて前記
    係合子23が嵌まり込む係合孔20とを備えており, 係合子23の前後のロック面27・28の下部に傾斜面からな
    る前後の係合案内面29・30を形成し, 前係合案内面29の傾斜角αを後係合案内面30の傾斜角β
    より小さく設定してあることを特徴とするテープカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】前係合案内面29の傾斜角角αが45度以下に
    設定してある特許請求の範囲第(1)項記載のテープカ
    ートリッジ。
JP11136086A 1986-05-15 1986-05-15 テ−プカ−トリツジ Expired - Lifetime JPH0685272B2 (ja)

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US6421203B1 (en) * 1991-10-30 2002-07-16 Sony Corporation Magnetic tape cassette slider lock mechanism with tapered surfaces and coil spring bias
JPH0543368U (ja) * 1991-10-30 1993-06-11 ソニー株式会社 テープカセツト
KR20040103112A (ko) * 2003-05-31 2004-12-08 주식회사 대우일렉트로닉스 홀로그래픽용 디스크 카트리지

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