JPS63278913A - 含フッ素ポリマ−ラテックス及びその用途 - Google Patents

含フッ素ポリマ−ラテックス及びその用途

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JPS63278913A
JPS63278913A JP11326987A JP11326987A JPS63278913A JP S63278913 A JPS63278913 A JP S63278913A JP 11326987 A JP11326987 A JP 11326987A JP 11326987 A JP11326987 A JP 11326987A JP S63278913 A JPS63278913 A JP S63278913A
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polymer
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Tetsuo Shimizu
哲男 清水
Seitaro Yamaguchi
誠太郎 山口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、含フッ素ポリマーラテックス及びその用途、
詳しくは免疫学的診断試薬に関するものである。
〔従来の技術〕
ラテックスに抗原又は抗体を吸着させ、これを用いて血
清中の対応する抗原又は抗体を抗原−抗体反応に基づく
ラテックスの凝集反応として検出する免疫直情学的診断
法は、その簡便性と迅速性の故に臨床検査の分野におい
て広く行われている。
この目的に使用されるラテックスとしては、(1)ポリ
スチレン又はスチレンとスチレンスルホン酸、アクリル
酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸
エステル、アセトニトリル等の共重合体等からなるラテ
ックス(特開昭54−89019号公報参照) 、(2
)テトラフルオロエチレンとへキサフルオロプロペン及
び/又はパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重
合体等からなるラテックス(特開昭61−247966
号公報参照) 、(3)アクリル酸フルオロアルキルエ
ステル及びアクリル酸誘導体等からなるラテックス(特
開昭61−155959号、特開昭61−155960
号、特開昭61−218946号公報参照)が知られて
いる。又、これらのラテックスを用いた場合の測定方法
としては凝集反応を黒い板状で行い目視観察によるか、
又は分光光度計を用いた分光学的方法による定量的方法
が用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記のラテックスを免疫学的診断試薬に使用す
る場合、次のような問題点がある。
(1)ポリスチレン等の炭化水素からなる高分子は屈折
率が高く、水との屈折率の差が大きいため、ラテックス
の濁度が高く、凝集反応の定量が困難である。
(2)特開昭61−247966号公報におけるような
テトラフルオロエチレンとへキサフルオルプロペン及び
/又はパーフルオルアルキルビニルエーテルとの共重合
体(以下、EPE)等の含フッ素ポリマーラテックスは
透明性に優れているが、比重が大きく、又、表面電荷密
度を高め難いためにポリマーの分散安定性が劣る。又、
重合の際、耐圧容器が必要であったり、さらに、高価な
乳化剤を添加するため、装置的経済的に不 利である。
(3)特開昭61−155959号公報等に記載された
ラテックスは含フッ素ポリマーラテックスではあるが、
そこで使用されている含フッ素単量体を重合して得られ
るポリマーのガラス転移温度は低く (常温で造膜しや
すい)、そのためラテックスを精製する際にポリマー粒
子同士が融着や凝集してしまう恐れがある。従って該発
明ではポリマーのガラス転位温度を高めるために多官能
性内部架橋用単量体を共重合する必要性を記載している
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記問題点を解決する含フッ素ポリマーラテ
ックス及び免疫学的診断試薬を提供するものである。
本発明の要旨は、 (a)一般式 %式%(1) 〔式中、Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、R
fはフルオロアルキル基又はフルオロ(アルコキシアル
キル)基を表す〕で 示される少なくとも一種のα−置換アクリル酸エステル
60〜100モル%及び( b)前記(a)のα−置換アクリル酸エステルと共重合
しうる単量体0〜40モル%からなる単独重合体又は共
重合体を主成分とする含フッ素ポリマーラテックス及び
前記ラテックスに免疫活性物質を吸着させてなる免疫学
的診断試薬に存する。
上記一般式(1)で示されるα−置換アクリル酸エステ
ルに含まれるRr基としては、例えば(CHz)−C−
Fz−Z (nは1〜2の整数、閘は1−12の整数、
Zは水素原子又はフン素原子を表す)、−CHgCFz
CFHCF*、 CHzCH(CFz)□、CHzCF
(CFs)い−C(CH3)ICFzcFxH1F s GHz(CFCFzO)tchFzk、+(1は1〜4
の整数、kは1〜5の整数を表す)、等を挙げることが
できる。前記のR,基は炭素原子数が5以上でかつフッ
素原子数が8以上のものが特に好ましい。
本発明の含フッ素ポリマーラテックスは前記のα−置換
アクリル酸エステルを少なくとも一種単独又は共重合し
たものであってよく、またα−置換アクリル酸エステル
と共重合しうる(+)以外の単量体を40モル%以下の
割合で共重合したものであってもよい。共重合しうる単
量体は特に限定されるものではないが、水酸基やアミノ
基、カルボキシル基のような親水性基を含む単量体が好
ましく、特に CH!=CYCOOZ     (II)0式中、Yは
水素原子又はフッ素原子、Zは水素原子、アルカリ金属
原子又はアンモニウム基を表している。〕 で示されるオレフィン化金物が好ましい。
本発明の含フッ素ポリマーラテックスは、前記の各単量
体を水性媒体中にて、水溶性のラジカル重合開始剤を使
用して、通常の方法により乳化重合することによって得
られる。重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩や、これ
ら過硫酸塩とチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、
チオ硫酸水素ナトリウム等のようなチオ硫酸塩、又は亜
硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム等のような亜硫酸塩とのレドンクス系重合開始剤が好
ましく用いられる。重合温度は通常0〜100℃の範囲
で上記重合開始剤の分解温度との関係で決められるが、
多くの場合10〜80℃の範囲が好ましく採用される。
重合に際しては、乳化剤を使用してもしなくてもよいが
、前記した一般式(II)で示されるようなオレフィン
化合物を共重合する場合は、使用する必要性は少なくな
る。乳化剤としては、慣用の炭化水素非イオン性又はイ
オン性界面活性剤が使用可能であるが、水溶性フッ素系
界面活性剤も使用可能である。たとえば一般式 %式% 〔式中、Xは水素原子、塩素原子又はフン素原子、nは
6〜12の整数〕、 一般式、 F(CFz)*O(CF(X)CFIO) 、ICF(
X)COOH〔式中、Xはフッ素原子又は低級パーフル
オロアルキル基、鴎は1〜5の整数、nは0〜lOの整
数〕等で表される化合物及びそれらの塩類が挙げられる
上記重合反応によって得ることができる含フッ素ポリマ
ーの屈折率は1.21〜1.44、ガラス転移温度は4
0〜140℃であり、ポリマーによっては明瞭なガラス
転移温度を示さないものもあるが、少なくとも本発明の
ポリマーは常温で造膜しない性質を有する。また、乳化
重合において得られる本発明の含フッ素ポリマーラテッ
クスの濃度は、通常0.1〜50重量%の範囲である。
次に、本発明の免疫学的診断試薬について説明する。本
発明の免疫学的診断試薬は前記した含フッ素ポリマーラ
テックスに免疫活性物質を吸着させることによって得る
ことができるものである。
まず、ラテックスに免疫活性物質すなわち抗原(又は抗
体)となるタンパク質の水溶液を混合することによって
達せられ特に限定されるものではないが、好適な吸着方
法としては次の方法を用いることが推奨される。すなわ
ち、抗原(又は抗体)となるタンパク質をPH8,2の
トリスヒドロキシメチルアミノメタン緩衝溶液(以下、
トリス緩衝溶液)に溶解してタンパク質濃度を0.1〜
lOμg/mlとする。これをラテックスと混合後、2
〜5℃で24時間放置することにより、タンパク質をラ
テックス粒子に吸着させる。
又、上記の物理吸着以外に化学的に共有結合固定化させ
ることもできる。すなわち、ラテックス粒子に直接ある
いはスペーサー基を介して免疫活性物質を固定化させる
ことができる。カルボン酸基や水酸基、アミノ基を導入
した共重合体についてはそれらの基が結合するための官
能基として機能する。上記スペーサー基として用い得る
化合物は少なくとも二官能性の有機化合物であり、多官
能性の重合体を排除するものではないが、特に炭素数1
〜12の炭素数を有する二官能性の有機化合物が好まし
い9例えば、ヘキサメチレンジアミン、ドデカメチレン
ジアミン、キシリレンジアミン等のジアミン類、グリシ
ン、β−アミノプロピオン酸、T−アミノ酸類、グリシ
ン、t−アミノカプロン酸、ε−アミノカプリル酸等の
アミノアルキルカルボン酸、リジン、グルタミン酸、β
−アラニン、アルギニン、グリシルグリシルグリシン等
のアミノFIII!W等が好ましく用いられるが、これ
らに限定されるものではない、このスペーサー基は予め
重合体粒子に結合させ、この後にこのスペーサー基と免
疫活性物質を結合させても良く、あるいはスペーサー基
を予め免疫活性物質に結合させ、これを重合体粒子に結
合させてもよい、さらに、必要に応じて重合体粒子及び
及び免疫活性物質の両方に予めスペーサー基を結合させ
、これらを相互に結合させることもできる。前記した官
能基を有するラテックス粒子に直接に免疫活性物質を固
定化し、又は重合体粒子にスペーサー基を結合し、また
このスペーサー基に免疫活性物質を共有結合にて固定化
するための方法は特に制限されず、従来より知られてい
る任意の方法によることができる0例えば、ラテックス
にスペーサー基と共に、ラテックスの単位容量当りに0
.O1〜10eg/ml となるように水溶性カルボジ
イミドを添加し、PRを4〜10に保持して、5〜60
℃程度の温度で数分〜数十時間、通常、1〜5時間程度
反応させ、次いで、このスペーサー基を結合させたラテ
ックスに同様にして免疫活性物質を固定化すればよい。
以上の操作によってラテックスに抗原(又は抗体)が吸
着し、抗原−抗体反応測定用免疫学的診断試薬ができる
ラテックスに吸着させる免疫活性物質としてはヒト及び
動物免疫グロブリン、変性免疫グロブリン、α−フェト
プロティン、C反応性タンパク (CRP)や肝炎ウィ
ルス関連抗原、風疹HA抗原等の各種ウィルス抗原、ト
キソプラズマ、梅毒トレポネーマ等の種々のarm、真
菌、毒素等の微生物抗原、アルブミン、補体成分等の各
種血しようタンパク成分、エストロゲン、ヒト絨毛性ゴ
ナドトロピン等の各種ホルモン、抗圧応性タンパク抗体
、抗フィブリノーゲン抗体、抗T−グロブリン抗体等が
挙げられる。
なお、非特異的凝集を抑制するため、グアニジン、グア
ニジン塩酸塩、グアニジニウムチオシアン酸塩、尿素を
代表例とするケイオトロピック剤、伯ケイオトロビンク
剤として塩化リチウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム
、臭化カリウム、ヨウ化リチウム、塩化カルシウム、臭
化カルシウム等、或いは、2−ピロリドン、N−アルキ
ル−2−ピロリドン、N−アルキル−2−ピペリドン、
N−ビニル−2−ピロリドン等水溶性環状アミド化合物
、C−カプロラクタム、N−メチル−8−カプロラクタ
ム等の1−カプロラクタム誘導体を添加してもよい、ま
た、防腐効果を与えるためにアジ化ナトリウム等の防腐
剤を添加してもよい。
次に、本発明の試薬を用い、抗原−抗体反応を測定する
には前記操作により抗原(又は抗体)を吸着させた本発
明の試薬と被検液を混合し、その結果起こる凝集反応を
検知すればよい、すなわち、被検液中に対応する抗体(
又は抗原)が含まれている場合、抗原−抗体反応により
凝集反応が起こる。この凝集反応は試薬と被検液の混合
物における濁度の変化としてとらえることができるから
、分光光度計にてこの濁度の増加により被検液中の抗体
(又は抗原)を定量することが可能である。
この定量は実際には例えば次のようにして行うことがで
きる。
まず、抗体(又は抗原)を一定量含有する標準試料を用
いてこれを種々の倍率で希釈した希釈標準試料を用意し
て対応する抗原(又は抗体)を吸着させた本発明の試薬
と混合し、反応させる。その反応混合物を光路長10I
II11のセルに入れ、分光光度計(日立製作所製、U
−3200型)を用いて一定波長の光を照射し、その吸
光度を測定する。この結果をもとに、抗体(又は抗原)
の量(濃度)と吸光度の関係について検量線を作成する
0次に被検液と抗原(又は抗体)を吸着させた本発明の
試薬を混合し、前述と同様にして吸光度を測定する。
この吸光度と前記検量線とから被検液中の抗体(又は抗
原)の量を定量することができる。
本発明の含フッ素ポリマーラテックスは、上記免疫学的
診断試薬の他に、固定化酵素用担体、各種検査用の標準
試料、インキ、化粧品、プラスチック、塗料用添加剤、
静電現像用トナー、マイクロカプセル保護、液晶セル用
スペーサー材料、セラミックス成形用バインダー、イオ
ンクロマトグラフィー用カラム充填剤等としても利用す
ることができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説
明する。
実施例1 攪拌機及び還流器付きで容11A’のガラス製画つロフ
ラスコにイオン交換水370g、乳化剤としてCsFフ
O(CF  (CFdCFiO)  CF(CFs)C
OON Ha(A HT) 2.00gを仕込み、窒素
雰囲気下で62℃に調温する。600rpmで攪拌しつ
つ、CHg=CFCOOCHtCF(CFs)OCaF
t(IIF F A) 30gを加えた後、過硫酸アン
モニウム0.08gを含む水溶液を15m1を添加して
反応を開始する。約7時間後にほぼ還流が止まり、生成
したラテックスを取り出した。ラテックスの濃度は6.
20重量%、ポリマー粒子の数平均粒子径0.15μm
であった。得られたポリマーをフィルム状に成形し、ア
ツベ型屈折率測定器(温度20℃、Dランプ使用)で測
定した結果、ポリマーの屈折率は1.34であった。ポ
リマーのガラス転移温度は示差走査熱量針(Du Po
nt社製1090型)で昇温速度20℃/min、にて
測定した結果72〜85℃、ポリマー密度は1.81で
あった。
実施例2 実施例1において乳化剤を添加しないことと、昇温後、
CHg=CFCOOK (FAK)1.0gを含む水溶
液を15閑1添加すること以外は実施例1と同様に重合
を行った。ラテックスの濃度は4.3ffi量%、ポリ
マー粒子の数平均粒子径0.32μmであった。ポリマ
ーのガラス転移温度は63〜82℃、屈折率は1.35
、ポリマー密度は1.81であった0表面電荷密度16
μC/cm”であった。
実施例3 実施例1で製造したIIFFAポリマー3.94重量%
を含むラテックス50gとイオン交換水320gを仕込
み、窒素雰囲気下で62℃に調節する。 600rpp
mで攪拌しつつ、llFFAl5g及びF A X 1
.0gを含む水溶液15m1を添加した後、過硫酸アン
モニウム0.03gを含む水溶液を15+wlを添加し
、反応させた。
ラテックスの濃度は4.0重量%、ポリマー粒子の数平
均粒子径0.275μmであった。ポリマーのガラス転
移温度は77〜83℃、屈折率は1.35、ポリマー密
度は1.81であった0表面電荷密度16μC/cs+
”であった。
このラテックスを透析により精製した後、このラテック
ス(4,06666体積 0.738m1 とヒトガン
マグロブリン2鴎g/ml 0.075m1をトリス緩
衝溶液14.19+wlに混合させ、ヒトガンマグロブ
リン濃度を10mg/mlとし、5℃で24時間放置し
た。ヒトガンマグロブリフ (SIGMA CffEM
ICAL社製)をvieさせた上述の試薬1.5ml 
と種々の濃度に調製した抗ヒトガンマグロブリン(■医
学生物学研究断裂)1.51を混合させポリマー濃度を
0.10体積%とし分光光度計(日立製作所製、U−3
200型)にて波長600n*における吸光度をそれぞ
れ測定した。吸光度を縦軸とし、抗ヒトガンマグロブリ
ン濃度ヲ横軸としてグラフを書くと第1図のLlの関係
が得られた。また、ヒトガンマグロブリン濃度を0.2
3mg/ml として同様に測定を行い、第1図のL2
の関係が得られた。抗ヒトガンマグロブリン濃度約10
mg/ml及び約70+wg/mlから顕著な濁度変化
が認められる。
比較例1 ポリスチレンラテックス(日本合成ゴム社製、G210
1)粒子径0.197μm、表面電荷密度13#C/c
+*”を限外ろ適法により精製し、実施例3と同様な操
作を行い、吸光度と抗ヒトガンマグロブリン濃度の関係
を第1図のL3に示した。なお、ヒトガンマグロブリン
濃度は0.23s+g/ml 、ポリマー濃度は0.0
0226体積%とした。実施例3のラテックスに比べる
とポリマー濃度が0.00226体積%という低濃度に
もかかわらず、凝集反応が認められない抗ヒトガンマグ
ロブリンの低濃度領域でも高い濁度を示し、又認めうる
凝集による濁度変化は極めて小さい、他方、ポリマー濃
度0.1体積%、ヒトガンマグロブリン惑作量1011
g/Illでも測定を試みたが吸光度が大き過ぎて定量
は困難であった。
比較例2 実施例1において、乳化剤を2.30gを仕込むことと
、昇温後、IIFFAの代わりに C00CH*CF(CFs)OCsFt(IIFMA)
を30g添加すること以外は実施例1と同様に重合を行
った。ラテックスの濃度は7.0重量%、ポリマー粒子
の数平均粒子径0.13μmであった。ポリマーのガラ
ス転移温度は25〜38℃、屈折率は1.36、ポリマ
ー密度は1.72であった。実施例1のポリマーに比べ
るとポリマーのガラス転移温度は47℃低かった。
(発明の効果〕 本発明の含フッ素ポリマーラテックスは、屈折率の低い
α−置換アクリル酸リスチル誘導体を主体とする重合体
から成るものなので、EPE等の従来の含フッ素ポリマ
ーラテックスと同様に透明性に優れているため、分光学
的な抗原−抗体反応の定量的測定が可能で感度も容易に
上げることができる。
また、α−置換アクリル酸エステル誘導体を主体とする
重合体から成るラテックスはEPE等の従来の釡フッ素
ポリマーラテックスに比べて比重が小さく、親水基を有
するオレフィンとの共重合によって容易に表面電荷密度
を高くできるため分散安定性に優れている。また、粒子
表面に官能基を導入し、免疫活性物質を共有結合により
固定化することができる。さらに、製造が容易でソープ
フリーの重合も可能であるため経済的装置的に有利であ
る。
さらに、α−置換アクリル酸エステル誘導体を主体とす
る重合体はガラス転移温度が高いために常温で造膜しな
い、従って、ガラス転移温度を高めるための特別な単量
体を共重合させなくても、ラテックスポリマー粒子の凝
集や融着が生じに(く、分散安定性に優れる。このこと
はラテックスへの感作や試薬の保存、免疫反応の再現性
に対して極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例3及び比較例の結果、すなわち吸光度と
抗ヒトガンマグロブリン濃度の関係をグラフに表したも
のである。グラフ中L−1及びL−2は本発明の含フッ
素ポリマーラテックスを用いた試薬、L−3は比較例1
のポリスチレンを用いた試薬の結果をそれぞれ表してい
る。 以上 特許出願人  ダイキン工業株式会社 手続補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)一般式 CH_2=CXCOOR_f 〔式中、Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、R
    _fはフルオロアルキル基又はフルオロ(アルコキシア
    ルキル)基を表す。〕 で示される少なくとも一種のα−置換アクリル酸エステ
    ル60〜100モル%及び (b)前記(a)のα−置換アクリル酸エステルと共重
    合しうる単量体0〜40モル%からなる単独重合体又は
    共重合体を主成分とする含フッ素ポリマーラテックス。 2、含フッ素ポリマーが常温で造膜せず、かつ屈折率が
    1.40以下である特許請求の範囲第1項記載の含フッ
    素ポリマーラテックス。 3、(a)のR_f基が炭素原子数が5以上でかつフッ
    素原子数が8以上である特許請求の範囲第1項記載の含
    フッ素ポリマーラテックス。 4、(b)の単量体が一般式 CH_2=CYCOOZ 〔式中、Yは水素原子、フッ素原子又はメチル基、Zは
    水素原子、アルカリ金属原子又はアンモニウム基を表し
    ている。〕 で示されるオレフィン化合物である特許請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項記載の含フッ素ポリマーラテック
    ス。 5、(a)一般式 CH_2=CXCOOR_f 〔式中、Xはフッ素原子又はトリフルオメチル基、R_
    fはフルオロアルキル基又はフルオロ(アルコキシアル
    キル)基を表す。〕 で示される少なくとも一種のα−置換アクリル酸エステ
    ル60〜100モル%及び (b)前記(a)のα−置換アクリル酸エステルと共重
    合しうる単量体0〜40モル%からなる単独重合体又は
    共重合体を主成分とする含フッ素ポリマーラテックスに
    免疫活性物質を物理吸着又は化学吸着させてなる免疫学
    的診断試薬。 6、含フッ素ポリマーが常温で造膜せず、かつ屈折率が
    1.40以下である特許請求の範囲第5項記載の免疫学
    的診断試薬。 7、(a)のR_f基が炭素原子数が5以上でかつフッ
    素原子数が8以上である特許請求の範囲第5項記載の免
    疫学的診断試薬。 8、(b)の単量体が一般式 CH_2=CYCOOZ 〔式中、Yは水素原子、フッ素原子又はメチル基、Zは
    水素原子、アルカリ金属原子又はアンモニウム基を表し
    ている。〕 で示されるオレフィン化合物である特許請求の範囲第5
    項、第6項又は第7項記載の免疫学的診断試薬。
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