JPS63275954A - 血液検査用容器 - Google Patents

血液検査用容器

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JPS63275954A
JPS63275954A JP11269087A JP11269087A JPS63275954A JP S63275954 A JPS63275954 A JP S63275954A JP 11269087 A JP11269087 A JP 11269087A JP 11269087 A JP11269087 A JP 11269087A JP S63275954 A JPS63275954 A JP S63275954A
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JP
Japan
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blood
formula
blood coagulation
amino acid
acid residue
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JP11269087A
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English (en)
Inventor
Hideo Anraku
秀雄 安楽
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は血液検査用容器、特にヘパリン投与を受けてい
る患者から得られる血液検体を短時間のうちに凝固をさ
せ得る血液検査用容器に関する。
(従来の技術) 検査技術の目覚ましい進歩とあいまって血清生化学検査
、血清免疫学検査、血球検査などの血液検査が広く普及
し、病気予防や早期診断に役立っている。血液検査の多
くは血清検査であり、その検査に要する血清は2通常、
血液検査用容器に採取した血液を凝固させた後、遠心分
離によって。
比重の異なる血餅(フィブリンと血球が混合したゲル様
塊状物)から分離し、ピペットを用いて。
あるいはデカンテーションにより採取している。
被験者から採取された血液が凝固するには比較的長時間
を必要とする。例えば、血液凝固時間が比較的短いとさ
れるガラス製検査容器を用いても血液が凝固するまでに
40〜60分を必要とし2合成樹脂製検査容器を用いる
と、実に4時間以上の放置時間が必要となる。そのため
、検査に必要な血清を迅速に確保できないという欠点を
有する。これは、特に緊急に検査を実施する必要のある
場合に問題となる。
このように、従来の血清分取法によれば、血液1kTI
Jに長時間を要するという問題のほか、凝固した全血を
遠心分離にかけて分離するときに血清と血餅とが良好に
分離しにくいという問題もある。
分離状態が悪いと、血清部分をピベ−/ )で吸い上げ
る場合および/もしくはデカンテーションを行う場合に
、たとえ細心の注意を払っても、赤血球の混入が避けら
れない。その結果、臨床検査結果に悪影響をおよぼした
り、再度遠心分離する必要を生じる。
人工透析を受けている患者や血栓症患者の血液検体をあ
つかう場合は、さらに、別の問題が生じる。このような
患者は、血栓防止のためにヘパリン投与が行われるため
、血液10m1あたり1〜20単位のヘパリンが存在す
る。このヘパリンは、血液中のアンチトロンビン■と結
合して、トロンビンの作用を著しく阻害する。さらに、
第XII因子などの血液凝固因子の作用をも阻害すると
いわれている。そのため、フィブリノーゲンのフィブリ
ンへの転化が起こらず、その結果、血液が凝固しない。
それゆえ、血清の分取が困難となる。
これらの問題を解決するため、各種血液凝固促進剤が内
部に収容された血液検査用容器が使用されている。発明
者は、ヘパリン含有血液をも効果的に凝固させ得る血液
凝固促進剤を開発しており(特開昭60−27858号
公報)、このような血液凝固促進剤を収容する血液検査
用容器が有利であると考えられる。上記血液凝固促進剤
は、(a)下記−触式(I)で示され、かつ、該式中の
隣接するカルボニル基が実質的に同一平面上に存在する
環式有機化合物と(b)アミン塩および/または、第4
級窒素を有する有機化合物とを含有する。
(ここで、Aは環式化合物の残基を示す)。
(I)式で示される化合物としては2例えば、没食子酸
アルキルエステル酸化物、エラジン酸酸化物などが挙げ
られる。アミン塩および/または第4級窒素を有する有
機化合物としてはアルキルアミン塩酸塩などが用いられ
る。これらの化合物を含有する血液凝固促進剤を用いる
と、含有される上記アミン塩などがヘパリンを吸着・中
和して不活性化し、かつ(I)式で示される化合物が血
液中の血液凝固第Xll因子を活性化して短時間で血液
を凝固させることができる。しかし、血液凝固後1時間
が経過すると血漿中に存在する分解酵素の作用により、
フィブリンの凝固塊が溶解され始める。そのため、凝固
後の経時的な安定性についての問題点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 発明者は上記血液凝固促進剤をさらに検討し。
ヘパリンを含有しない血液のみならず、ヘパリンを含有
する血液をも速やかに凝固させ得、かつ凝固後の安定性
の高い血液検査用容器の開発を試みた。本発明の目的は
、ヘパリン含有の有無にかかわらず血液を速やかに凝固
させ得、血清分離性がよく、かつ凝固後の安定性の良好
な血液凝固促進剤を含む血液検査用容器を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明の血
液検査用容器は、血液凝固促進剤を内部に収容し、該血
液凝固促進剤が、(a)下記一般式で示され、かつ、該
式中の隣接するカルボニル基が実質的に同一平面上に存
在する環式有機化合物(I)を配位子とする金属錯体、
(b)アミン塩および/または第4級窒素を有する有機
化合物、(C)抗線溶剤および/または抗プラスミン剤
、および+d)加水分解酵素を含有し、該加水分解酵素
がペプチド鎖においてArgと任意のアミノ酸残基との
結合および/またはLysと任意のアミノ酸残基との結
合を加水分解しうる酵素であり、そのことにより上記目
的が達成される: (ここで、Aは環式化合物の残基を示す)。
本発明の血液検査用容器に収容される血液凝固促進剤の
主成分である金属錯体の配位子である上記(I)式で表
される化合物は、同素環式化合物であっても異部環式化
合物であってもよく、また。
単環式化合物であっても、多環式化合物であってもよい
。このような環式化合物としては、上記2個のカルボニ
ル炭素を含む環が6員環または5員環であることが好ま
しい。
同素環式化合物のうち好ましい6員環式化合物としでは
下記一般式(I1)で示される0−キノン環を有する化
合物が挙げられる: (ここで、 R,、R,、R,およびR4は、水素。
炭化水素基、極性置換基または多環式化合物における残
基を示す)。
上記式において炭化水素基は特に限定されないが。
アルキル基、特に炭素数1〜18のアルキル基が好まし
い。極性置換基も特に限定されない。例えば。
カルボキシル基、カルボン酸エステル基、水酸基。
アミノ基、メルカプト基などがある。0−キノン環を有
する化合物としては、O−キノンをはじめ。
下記式(III)〜(■)で示される化合物が挙げられ
る: (以下余白) 没食子酸アルキルエステル酸化物 H (ここで+ R5はアルキル基を示す。)エラジン酸部
分酸化物 ニラジン酸完全酸化物 1・4−ジ(3・4−ジヒドロキシフェニル)2・3−
ジメチルブタン部分酸化物 (VI) 1・4−ジ(3・4−ジヒドロキシフェニル)2・3−
ジメチルブタン完全酸化物 υ (■) 同素環式化合物のうち5員環式化合物の好ましい具体例
としては、下記式(■)で示される1・2・3−トリケ
トヒドロインデンが挙げられる。
異部環式化合物としては9例えば5次の一般式(IX)
で示される化合物が挙げられる。
(ここで+ R6は水素、炭化水素または多環式化合物
における残基を示し、 R7およびR,は水素、炭化水
素基、極性置換基または多環式化合物における残基を示
す。炭化水素基および極性置換基については(II)式
と同様である。) (IX>式で示される化合物の好ましい具体例としては
1例えば1次式で表されるイサチンがある。
錯体を形成する金属は、0.〇−配位性を有するアルカ
リ金属以外の金属である。特にFe、 Co。
Ni、 Alなどを含む錯体が取り扱いが容易であるた
め好適である。血液凝固促進剤に用いられる金属錯体は
上記配位子となる化合物(I)に上記金属イオンを含む
塩溶液を加えて得られる。例えば塩酸塩、硫酸塩などの
水溶液を単独で、またはこれらの水溶液を混合して加え
ることにより1反応生成物として得ることができる。こ
の反応生成物は。
溶液のpHを適宜調整することにより、沈澱物として取
り出すこともでき、また、溶液状態のままで使用するこ
とも可能である。例えば、没食子酸プロピル酸化物の鉄
錯体は、没食子酸プロピル酸化物を含む溶液に塩化第二
鉄溶液を混合することにより得られる。このような金属
錯体には、錯体内部の電気的中性を保つためにハロゲン
根、硫酸根。
硝酸根、アンモニウム根の1種または2種以上を含む配
位子が含有されていてもよい。水が配位子として含有さ
れていてもよい。
血液凝固促進剤に含有されるアミン塩および/または第
4級窒素を有する有機化合物はヘパリンを吸着・中和し
て不活性化するヘパリン中和剤として作用する。アミン
塩を構成するアミンは第1級、第2級および第3級アミ
ンのいずれでもよく。
アミン塩を構成する酸も無機酸および有機酸のいずれで
もよい。無機酸としては、塩酸などのハロゲン化水素酸
、硫酸、亜硫酸などがあり、有機酸としてはギ酸、酢酸
などがある。アミン塩の有機残基は通常アルキル基であ
るが、イミノ基やエーテル基などの異種元素を含む炭化
水素基であってもよい。アミン塩は9分子内塩であって
もよい。
好ましいアミン塩の具体例としては1例えば。
(XI)式で表されるヘキサデシルジメチルアミン塩酸
塩や、  (XII)式で表されるテトラデシルジ(ア
ミノエチル)グリシンがある。
C+J:+:+−NH(CHa)z・CF   (XI
)Ct4H2JHCHzCHzNHCHzC1hNHz
CHzCOO−(Xll)第4級窒素を有する有機化合
物には2例えばテトラアルキルアンモニウムがある。ア
ルキル基の代わりにアリール基を有する化合物やイミノ
基。
エーテル基などの異種元素を含む炭化水素基を有する化
合物であってもよい。好ましい具体例としては9例えば
(Xlll)式で表されるドデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライドがある。
C+ zHzsN (CH3) s・CI−(Xlll
)このような比較的低分子量の化合物のほか、第4級窒
素を有する有機重合体も利用されうる。このような重合
体としては、一般式(Xmで表される繰り返し単位を有
するポリカチオンが挙げられる。
(ここで、 R9〜RI2は水素またはアルキルL X
はハロゲン根または酸根、Yはアルキレン基または一ア
ルキレン基−3O□−を示し、上記単位の繰り返し数は
5〜2000である。) (XiV)で示される化合物のうち、特に(XV)また
は(XVI)で表される繰り返し単位を有するポリカチ
オンが好適である。
し113   しf13 上記アミン塩および/または第4級窒素を有する化合物
(中和剤)は上記金属錯体100重量部に対し5〜10
,000重量部の割合で含有される。過少であるとヘパ
リンが中和されないため血液が凝固しない。過剰であっ
ても含有量に応じた効果は得られない。
抗線溶剤および/または抗プラスミン剤としては、従来
より臨床で用いられているアプロチニン。
大豆トリプシンインヒビター、ε−アミノカプロン酸、
p−アミノメチル安息香酸、アミノメチルシクロヘキサ
ンカルボン酸などが、単独であるいは組み合わせて用い
られる。これらは、得られる血清を用いた臨床検査に影
響を及ぼさない程度の量で血液凝固促進剤中に含有され
る。例えば、アプロチニンは血液1−あたり約100〜
600KItl  (単位)の割合で、大豆トリプシン
インヒビターは血液1−あたり約500〜4000FU
 (単位)の割合で。
そして、ε−アミノカプロン酸、p−アミノメチル安息
香酸およびアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸は、
いずれも血液1−あたり約104〜10−11gの割合
となるように、血液凝固促進剤中に含有される。
本発明で使用される血液凝固促進剤に含有される加水分
解酵素はプロテアーゼであり、ペプチド鎖においてAr
gと任意のアミノ酸残基との結合およびLysと任意の
アミノ酸残基との結合を加水分解しうる酵素である。こ
のようなプロテアーゼとしては2例えば、トリプシン、
トロンビン、ヘビ毒トロンビン様酵素などのセリンプロ
テアーゼ;カテブシンB、フィシンなどのチオールプロ
テアーゼ;キニナーゼ■などの金属プロテアーゼがある
。特にセリンプロテアーゼが好適に用いられる。
これらプロテアーゼは、単独でも血液凝固促進作用を有
するが、上記金属錯体と併用することによって血液凝固
の活性化能が飛躍的に向上する。
加水分解酵素は、血液11nlあたり104〜10”I
tlとなるように血液凝固促進剤中に含有される。酵素
が過少であっても金属錯体が含有されていれば血液凝固
促進作用は得られるが、酵素を上記割合で配合した場合
に比べると、その効果がはるかに小さい。過剰であって
も含有量に比例した効果は得られない。
この血液凝固促進剤は血液1−あたりlXl0−’°〜
lXl0−’gの割合となるように容器内に収容される
。過少であると血液凝固促進効果が得られない。
過剰であっても使用量に応じた効果は得られない。
本発明の血液検査用容器はガラス製であっても樹脂製で
あってもよい。血液凝固促進剤は1例えば粉末状のまま
容器に収容されてもよく、あらかじめ適当な溶媒に溶解
もしくは分散させたものが収容されてもよい。容器内壁
面に塗布されてもよい。高濃度の血液凝固促進剤が血液
と接触して蛋白成分を変性させるのを避けるために、血
液凝固促進剤を比表面積の大きい担体に担持させて、こ
れを収容することも可能である。
このような担体としては、血液検査に有害な影響を与え
ず、大きい比表面積を有するものであれば、特に限定さ
れない。例えば、不織布、織布。
樹脂ビーズなどが好適に用いられる。このような担体に
上記血液凝固促進剤を担持させるには2例えば、その溶
液や分散液を担体に塗布したり、溶液や分散液中に担体
を浸漬して含浸させた後、乾燥させる。アラビアゴムな
どの適宜の助剤を含む血液凝固促進剤の水分散液を調製
し、これを急速凍結乾燥して血液凝固促進剤担持粒子状
物を得ることもできる。
このような血液凝固促進剤(血液凝固促進剤担持体を含
む)を収容した血液検査用容器は9通常の血液検査用容
器の他、真空採血管としても利用される。この真空採血
管は9通常のガラスもしくは合成樹脂製採血管内部に上
記血液凝固促進剤を収容し、排気して、ブチルゴム製な
どの密封性に優れた栓で密封することにより調製される
本発明の血液検査用容器にヘパリンを含有する血液が加
えられると血液中のヘパリンが、アミン塩などの中和剤
に吸着・中和されて沈澱するためヘパリンのトロンビン
や第Xll因子に対する阻害作用がなくなる。そのため
、血液は正常な凝固機能を回復する。血液凝固促進剤に
含有される金属錯体は血液中の第Xll因子に作用して
これを活性化させる能力を有する。第Xll因子の活性
化により短時間のうちに連鎖反応的に血液凝固が進行し
最終的にはプロトロンビンの活性化によって生成された
トロンビンがフィブリノーゲンに作用し。
不溶性のフィブリン網を形成して血液凝固が完了する。
血液凝固促進剤にはさらにセリンプロテアーゼなどの蛋
白質加水分解酵素が存在するため。
上記血液凝固因子の活性化が促進される。血液凝固促進
剤に含有される金属錯体がこの蛋白質加水分解酵素の酵
素反応を促進することも考えられる。
その結果、短時間で血液が凝固する。血液凝固に要する
時間は血液凝固促進剤中の金属錯体や中和剤の種類、血
液凝固促進剤の量、血液検査用容器の材質、血液中のヘ
パリンの量などにより異なるが9合成樹脂製容器を用い
ると通常、10〜20分である。血液凝固促進剤中には
、さらに抗線溶剤および/または抗プラスミン剤が含有
されるため。
血液の凝固反応過程で拮抗的に生成してくるプラスミン
のフィブリン分解作用が阻害される。そのため血液の凝
固が促進され、さらに凝固後においても凝固状態を安定
に保つことができる。このように、正常血液のみならず
ヘパリンが含有される血液も短時間のうちに凝固し、凝
固状態が安定に保たれうる。さらに、血清と血餅との分
離が容易となるため9分離採取された血清中に血餅成分
が混在する問題も解消される。血餅成分の収縮度合も充
分であるため、血清収率も高い。
本発明の血液検査用容器に使用される血液凝固促進剤の
主成分である化合物は、金属錯体であるため2発明者が
先に開発した血液凝固促進剤に含有される環式有機化合
物(I)に比べて、さらに熱安定性に優れる。上記環式
有機化合物を血液凝固促進剤に用いたときには、血液中
の金属成分と錯体を形成し血清成分に変化を与えるおそ
れがあるが9本発明の容器に使用される血液凝固促進剤
に含有される化合物は血液中の金属成分と反応すること
がないため、正確な検査値が得られる。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
裏旌貫上 エラジン酸酸化物((V)式で示される化合物)の鉄錯
体、ポリカチオン((XVI)式で示される化合物)、
アプロチニンおよびトリプシンを含む水分散液をポリエ
ステル系不織布に含浸させ、充分に乾燥させた。不織布
1 cnfあたりの上記各成分の量はそれぞれ4 xl
O−’g、  4 xlO−’g、 500KIUおよ
び310であった。この不織布l ctAを市販の5 
mlポリエチレン製スピッツに収容した。
この血液検査用容器にヘパリンを1.0IU/Tn1の
濃度で含む入所鮮血2−を注入し、緩やかに攪拌した後
、20℃で放置した。放置1時間後、および30時間後
の血清をそれぞれ分取し、フィブリノーゲンおよびフィ
ブリン分解産物(以下FDPと略す)の測定行った。そ
の結果を下表に示す。1時間後および30時間後のFD
P測定値に差異はなく、血絣の分解反応がよく抑制され
ていることがわかる。
実施例2〜10および比較例1〜2の結果も合わせて下
表に示す。
実施±1 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体、テトラデシルジ
(アミノエチル)グリシン、アプロチニンおよびトリプ
シンをそれぞれ015重量%、0.5重量%、 l00
00KIU/−および40IU/miの濃度で含有する
生理食塩水分散液を調製した。この分散液50μxを市
販の5−ポリエチレン製スピッツに収容した。
この血液検査用容器にヘパリンを1.01U/−の濃度
で含む入断鮮血2mlを注入し、実施例1と同様に処理
し評価を行った。
実施±1 イサチンの鉄311体1g、ヘキサデシルジメチルアミ
ン塩酸塩0.4 g 、アミノメチルシクロヘキサンカ
ルボン酸50■および平均粒径1,5mmのポリスチレ
ンビーズ担体1 kgに少量のエタノールを分散助剤と
して加え゛C2充分に混合した後、乾燥した。
別に、トリプシン700010を少量の生理食塩水に溶
解させ、これを上記処理後のビーズ表面にさらにコーテ
ィングし、乾燥させた。このビーズ0.3gを市販の5
−ポリエチレン製スピッツに収容した。
この血液検査用容器にヘパリンを1.0IU/raff
iの濃度で含有する入断鮮血2−を注入し、実施例1と
同様に処理し、評価を行った。
チオン((XV)式で表される化合物)およびε−アミ
ノカプロン酸をそれぞれ0.5重量%、0.5重量%、
および0.1重量%の割合で用いたこと以外は実施例2
と同様である。
実見■工 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体、テトラデシルジ
(アミノエチル)グリシン、アプロチニンおよびトリプ
シンの代わりに・、1・2・3−トリケトヒドロインデ
ンの鉄錯体、ポリカチオン((XVI)式で示される化
合物)、ε−アミノカプロン酸およびトロンビンをそれ
ぞれ用いたこと以外は実施例2と同様である。
天上■エ テトラデシルジ(アミノエチル)グリシンおよびトリプ
シンの代わりにドデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イドおよびトロンビンをそれぞれ用いたこと以外は実施
例2と同様である。
実詣拠工 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体、テトラデシルジ
(アミノエチル)グリシンおよびトリプシンの代わりに
、1・4−ジ(3・4−ジヒドロキシフェニル)2・3
−ジメチルブタン酸化物の鉄錯体、ポリカチオン((X
V)式で示される化合物)および蛇毒トロンビン様酵素
をそれぞれ用いたこと以外は実施例2と同様である。
裏搭拠主 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体、テトラデシルジ
(アミノエチル)グリシンおよびトリプシンの代わりに
、エラジン酸酸化物(V)のコバルト錯体、ポリカチオ
ン((XV)弐で示される化合物)および蛇毒トロンビ
ン様酵素をそれぞれ用いたこと以外は実施例2と同様で
ある。
χ星班度 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体およびテトラデシ
ルジ(アミノエチル)グリシンの代わりに、エラジン酸
酸化物(V)のニッケル錯体およびポリカチオン((X
V)式で示される化合物)をそれぞれ用いたこと以外は
実施例2と同様である。
実星炎則 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体およびテトラデシ
ルジ(アミノエチル)グリシンの代わりにエラジン酸酸
化物(V)のアルミニウム錯体およびポリカチオン((
XV)弐で示される化合物)をそれぞれ用いたこと以外
は実施例2と同様である。
北較開上 アプロチニンおよびトリプシンを使用しなかったこと以
外は実施例2と同様である。
止較班又 没食子酸n−プロピル酸化物の鉄錯体、テトラデシルジ
(アミノエチル)グリシンおよびε−アミノカプロン酸
をそれぞれ0.5重量%、0.5重量%および0.1重
量%の濃度で含有する生理食塩水分散液を調製した。こ
の分散液50μlを市販の5−ポリエチレン製スピッツ
に収容し、乾燥させた。
この血液検査用容器にヘパリンを1.0IO/ln1の
濃度を含む入断鮮血21n1を注入し、実施例1と同様
に操作し評価を行った。
(以下余白) 次凱H片■ 各実施例1〜10の血液検査用容器の調製を行った。各
容器にヘパリン含有(I,0IU/d)大新鮮血を注入
した。穏やかに攪拌後、20℃で放置して。
全血が完全に流動しなくなるまでに要する時間。
すなわち血液凝固・時間を測定した。いずれの実施例で
も10〜20分で血液が凝固した。血液凝固後。
直ちに3000回転/分の回転速度で5分間遠心分離し
、血清分離状態を観察し、さらに、ピペットによる血清
の採取状況を調べた。いずれの実施例においても血清分
離性および血清収量は良好な結果を示した。
ル較土ユ 各比較例1および2の血液検査用容器を調製し。
実施例11と同様に操作して血液凝固時間を測定したと
ころ、いずれも35〜40分の時間を要した。
(発明の効果) 本発明によれば、このように2通常の血液検体のみなら
ずヘパリンを含有する血液をも速やかに凝固させ得、か
つ凝固状態が安定に保たれうる血液検査用容器が得られ
る。血清と血餅との分離状態も良好であり、しかも、血
液凝固促進剤が血清成分を変化させることがないため、
血清を用いた各種検査の検査値が常時正確かつ安定に得
られうる。血液凝固促進剤に含有される金属錯体は比較
的熱に安定であるため、該促進剤を含む容器の長期保存
も容易である。このような血液検査用容器は、ヘパリン
投与を受けている人工透析患者や血栓症患者の血液検査
時の血清の分取に好適に用いられる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、血液凝固促進剤を内部に収容した血液検査用容器で
    あって、該血液凝固促進剤が、 (a)下記一般式で示され、かつ、該式中の隣接するカ
    ルボニル基が実質的に同一平面上に存在する環式有機化
    合物( I )を配位子とする金属錯体、(b)アミン塩
    および/または第4級窒素を有する有機化合物、 (c)抗線溶剤および/または抗プラスミン剤、および (d)加水分解酵素、 を含有し、 該加水分解酵素がペプチド鎖においてArgと任意のア
    ミノ酸残基との結合および/またはLysと任意のアミ
    ノ酸残基との結合を加水分解しうる酵素である、 血液検査用容器: ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここで、Aは環式化合物の残基を示す)。 2、前記加水分解酵素がセリンプロテアーゼ、チオール
    プロテアーゼおよび金属プロテアーゼのうちの少なくと
    も一種である特許請求の範囲第1項に記載の血液検査用
    容器。
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JP (1) JPS63275954A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0674955A (ja) * 1992-08-27 1994-03-18 Tosoh Corp 血液凝固因子活性測定法
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JP2004163423A (ja) * 2002-10-23 2004-06-10 Sekisui Chem Co Ltd 血液凝固促進剤及び血液検査用容器
JP2021504705A (ja) * 2017-11-28 2021-02-15 シーメンス ヘルスケア ダイアグノスティクス プロダクツ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 鉄キレート剤を含むプロトロンビン時間試薬

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US11774461B2 (en) 2017-11-28 2023-10-03 Siemens Healthcare Diagnostics Products Gmbh Iron chelator-containing prothrombin time reagent

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