JPS63270140A - 深絞り成形用共押出バリヤ−包装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は優れた耐熱性、透明性を有し、かつ低吸湿性、
成形加工性を向上させた共押出バリヤー包装材に関する
ものである。

更に詳しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂（Ａ）
、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物（Ｂ）、ポリオ
レフィン系樹脂（Ｃ）、及び変性ポリオレフィン系接着
性樹脂（Ｄ）を共押出法により押し出し、Ａ−Ｄ−Ｂ−
Ｄ−Ｃの４種５層の構成で成形し、１層を深絞り成形時
に外側層となる最外層とし、Ｃ層を深絞り成形時に内側
層となるようにもう一方の最外層とし、バリヤ一層とし
てＢ層を芯層にして、Ａ、　Ｃ層とＢＮをそれぞれＤＪ
５の接着性樹脂で接着してなることを特徴とした深絞り
成形用共押出バリヤー包装材に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

近年、食品包装全般に占める包装材料の役割は著しく重
視され、とりわけ加工食肉であるハム、ソーセージ、又
は加工魚肉であるかまぼこ、ちくわ等を深絞り成形した
フィルムに充填し、ふた用フィルムをシールした後、該
食品を微生物の増殖によって生ずる変質を防止するため
１００℃以上に加熱する高温殺菌、又は１００℃以下で
行う低温殺菌の加熱処理を行い、該加工食品の貯蔵性の
向上を図っている。

このような加熱殺菌処理用途に使用されている深絞り成
形用のバリヤー包装材としては、ポリアミド／ポリ塩化
ビニリデン／ポリエチレンとか、ポリプロピレン／エチ
レン−酢酸ビニル共重合体鹸化物／エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等で構成された複合フィルムが一般に用いら
れている。

しかし、上述の既存の複合フィルムは、透明性、成形加
工性について問題があり、またポリアミド系を使用して
いる場合には吸湿性のためしわになり易いという問題等
があり、深絞り成形用の包装材料としては必ずしも満足
できるものではなかった。

ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明者は上記の如き問題点について鋭意検討した結果
、耐熱性、透明性、成形加工性のよいポリブチレンテレ
フタレート樹脂を使用し、該樹脂を深絞り成形時に外側
層となるように最外層に構成した共押出による積層体と
することにより、上記の問題点が解決し得ることを見出
し、零発′明を完成するに到った。

即ち本発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂１（Ａ
）、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物層（Ｂ）、ポ
リオレフィン系樹脂層（Ｃ）、及び変性ポリオレフィン
系接着性樹脂層（Ｄ）を共押出法により、Ａ−Ｄ−Ｂ−
Ｄ−Ｃの順に成形した積層体よりなることを特徴とする
深絞り成形用共押出バリヤー包装材に係わるものである
。

本発明は上述の様に最外層にポリブチレンテレフタレー
ト樹脂を用いることにより、耐熱性、透明性、成形加工
性の特性を向上させることができるが、該樹脂はヒート
シール性に欠点があるのでふた用フィルムとのヒートシ
ール性を良好となすため、一方の最外層にポリオレフィ
ン系樹脂１ｉ　（Ｃ）を用い、深絞り成形時にこの０層
が内側になるように成形することにより、１００℃以上
の高温加熱殺菌処理を可能にし、かつ透明性、成形加工
性、ヒートシール性の良好な深絞り成形用共押出バリヤ
ー包装材を提供することを可能とした。

本発明の包装材の接着層である変性ポリオレフィン系接
着性樹脂層（Ｃ）としては、ポリオレフィンをベースと
して、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸
もしくはその誘導体を該ポリオレフィンにグラフトして
変性したものを用いる。ベースとなるポリオレフィンは
ポリプロピレンが好ましく、また、接着性、溶融特性の
点からグラフト量が０．０１ないし１０重量％であるも
のが望ましい。このような変性ポリオレフィン系接着性
樹脂としては“アトマー■”　（三片石油化学側製）、
“モディックｅ′（三菱油化■製）　、”　ＣＸ　Ａｅ
”　（ＤｕＰｏｎｔ社製）等の市販品を用いることがで
きる。

本発明の包装材のバリヤ一層であるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物層（Ｂ）としては、エチレン含有率が
４０〜９０モル％、鹸化度が９０モル％以上のものが好
ましく用いられる。

本発明の包装材のポリオレフィン系樹脂層（Ｃ）として
用いられるポリオレフィン系樹脂としては、低圧ポリエ
チレン、高圧ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げら
れるが、耐熱性、ヒートシール性の両面を考えて、結晶
融点が１３５〜１５０℃のポリプロピレンが望ましい。

本発明の特徴である外層となるポリブチレンテレフタレ
ート樹脂層（Ａ）に用いられるポリブチレンテレフタレ
ート樹脂は、テレフタル酸ジメチルと１，４−ブタンジ
オールのエステル交換法、又はテレフタル酸と１．４−
ブタンジオールの直接エステル化法によって合成される
。この時の触媒としては、金属酸化物、酢酸亜鉛、酢酸
鉛、酢酸カドミウム、酢酸マンガンなどが用いられ、不
活性ガス中でよく攪拌しながら合成するのが望ましい。

本発明の包装材は上述のＡ、　Ｂ、　Ｃ，０層を第１図
に示す如（、Ａ−Ｄ−４−Ｄ−Ｃの順に成形した積層体
からなり、深絞り成形時に第２図に示す如く、１層が外
側層、ＣＪＩが内側層になるように成形される。このよ
うに本発明の包装材は、外側層の１層にポリブチレンテ
レフタレート樹脂を使用し、上記の如く積層し成形する
ことにより、耐熱性、透明性、成形加工性がよく、また
吸水性が小さいのでシワになりにくいという特徴もある
。更にポリブチレンテレフタレート樹脂の欠点であるヒ
ートシール性を補うため、深絞り成形後の内側層として
ポリオレフィン系樹脂層（Ｃ）を使用することにより、
ふた用フィルムとのヒートシール性を良好となした。

本発明の包装材全体の厚みは７０〜１０００１Ｍが好ま
しく、また各層はＡ層が２５〜５００μ、Ｂ層が５〜２
００Ｉｒｍ、　　Ｃ層が２５〜５００ｍ、０層が１〜１
００−の範囲であることが好ましい。

本発明に係わる包装材は公知の方法で製造することがで
きる。即ち４台の押出機により各樹脂を溶融し、Ｔ−グ
イ又はサーキエラダイより共押出しを行い、フラットフ
ィルム、シートに成形する。この時グイ上流部にフィー
ドブロックを設け、グイ前で積層する製造方式がより好
ましい。

〔発明の効果〕

本発明の包装材は、耐熱性、バリヤー性、透明性、成形
加工性、ヒートシール性に優れているので、加熱殺菌処
理、特に１００℃以上の高温殺菌を必要とする加工食肉
品、加工魚肉品等の包装材として好適である。また、カ
レー、ミートソース、ハンバーグ等のレトルト食品用の
レトルトパウチ用包装材としても好適に使用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の共押出バリヤー包装材の一実施例を示
す一部切欠斜視図であり、第２図は本発明の共押出バリ
ヤー包装材の深絞り成形後のモデル断面図である。 １・・・包装材 ２・・・ヒートシール部 ３・・・包装内容物

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリブチレンテレフタレート樹脂層（Ａ）、エチレ
   ン−酢酸ビニル共重合体鹸化物層（Ｂ）、ポリオレフィ
   ン系樹脂層（Ｃ）、及び変性ポリオレフィン系接着性樹
   脂層（Ｄ）を共押出法により、Ａ−Ｄ−Ｂ−Ｄ−Ｃの順
   に成形した積層体よりなることを特徴とする深絞り成形
   用共押出バリヤー包装材。 ２、ポリブチレンテレフタレート樹脂層（Ａ）が深絞り
   成形時の外側面となる特許請求の範囲第１項記載の深絞
   り成形用共押出バリヤー包装材。