JPS6326120Y2 - - Google Patents

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JPS6326120Y2
JPS6326120Y2 JP11179183U JP11179183U JPS6326120Y2 JP S6326120 Y2 JPS6326120 Y2 JP S6326120Y2 JP 11179183 U JP11179183 U JP 11179183U JP 11179183 U JP11179183 U JP 11179183U JP S6326120 Y2 JPS6326120 Y2 JP S6326120Y2
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JP
Japan
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mouth
brazing
outer cylinder
protrusion
brazing material
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JP11179183U
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JPS6021245U (ja
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、内筒と外筒とからなる金属製魔法
瓶などの金属製二重瓶の口部のろう付け作業を安
定かつ美麗にして行うことのできる口部構造に関
するものである。
今日、携帯用の魔法瓶として第1図に示すよう
な構造の金属製魔法瓶が広く用いられている。こ
の魔法瓶1は内筒2と外筒3とからなるもので、
内筒2と外筒3との間の空間は真空断熱層4とさ
れている。この真空断熱層4の真空を保つために
は、注ぎ口Aを形成する端部即ち内筒2の口部2
aと外筒3の口部3aとを空気が漏れないように
気密に接合するようにしている。
この条件を満す一つの接合方法として、真空ろ
う付けが行なわれている。この真空ろう付けは、
接合部5付近にろう材をあらかじめ配置(置きろ
う)し、このものを真空炉内に入れ加熱し、ろう
材を溶融して接合部に流し、これによつてろう付
け接合する方法である。
ところで、このような方法によつて口部2a,
3aをろう付けする場合、置きろうされるろう材
は接合の完全を期するため、若干多めに使用され
る。このため溶融したろう材のうち余分のものは
毛管現象によつて接合部以外に流れ出し、第1図
中斜線で示すように接合部5以外の口部2a,3
a周辺にまで付着するといつた不都合があつた。
このように流れ出したろう材が内筒2の周面に
流出し付着すると、内筒2から外筒3に熱が伝わ
り易くなり、熱損失が増加するので魔法瓶1の保
温性能が低下する問題があつた。また、このろう
材の流出箇所の位置は一定しないため、口部2
a,3aに施す防食およびシーリング等の後作業
の標準化に支障をきたしていた。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
ろう材が接合部以外の部分に流出して口部周辺に
付着するのを防止し得る金属製二重瓶の口部の構
造を提供することを目的とする。
以下、図面を参照してこの考案を詳細に説明す
る。
第2図は、この考案の金属製二重瓶の口部構造
を金属製魔法瓶に適用した例を示すもので、図で
は注ぎ口Aを下方に向けて示してある。図中符号
6は魔法瓶で、この魔法瓶6は内筒7と外筒8と
からなるものである。外筒8は第2図中下方に向
けて縮径され口部8aが形成されている。この外
筒8の口部8aには内筒7の口部7aが挿入され
ている。内筒7の口部7aと外筒8の口部8aと
は所定のすき間間隔に保持されており、このすき
間はろう付けによつて接合される接合部9とされ
ている。
内筒7の口部7aは、外筒8の口部8aの開口
端面8bよりも突出され、突出部10が形成され
ている。この突出部10は、外筒8と内筒7から
なる魔法瓶6の外方向に円弧状に湾曲されてお
り、湾曲された内側はろう材溜め部10aとされ
ている。
次に、このように形成された口部7a,8aを
ろう付けする方法について説明する。
まず、注ぎ口Aを形成する口部7a,8aを下
に向け、内筒7の口部7aと外筒8の口部8aと
の間のすき間間隔を一定にして治具に固定する。
次に、外筒8が縮径されてて内筒7の口部7a
に当接する部分11にろう材を置く。このように
準備を整えた後、これを真空炉内に入れ所定温度
に加熱してろう材を溶かす。
このような口部構造にあつては、溶融したろう
材は接合部9に流れ込みここを完全に塞いだ後、
余分のろう材は接合部9からさらに流れ出て、突
出部10のろう材溜め部10aに流入し、第2図
中斜線で示すように、ここに溜まる。これによつ
て、ろう材が内筒2の口部2aの周面に流出付着
することが防止されるので、付着したろう材によ
つて内筒2から外筒3へ伝わる熱量が増大すると
いつたことがなく、従つて生産する魔法瓶6の保
温性能を安定に保つことができる。
また接合部9から流れ出した余分のろう材の溜
まる箇所はろう材溜め部10aに限られるので、
ろう付け工程の後に行なわれる防食、シーリング
等の工程の作業を標準化することができることと
なる。
さらに、ろう付けの際の余分なろう材は溜め部
10aに保持されるため治具に流れ出すことがな
いので、治具と魔法瓶6とが固着してしまうこと
がなく、魔法瓶製品や治具を汚すこともない。
またさらに、この考案の口部構造によれば、以
上のように余分のろう材が発生しても差し支えな
くなるので、ろう付けに用いるろう材の量を厳密
に計量したり、接合部9の巾を厳密に管理する必
要がなく、金属製二重瓶の生産性を向上させるこ
とができる。
第3図に示すものは、この考案の金属製二重瓶
の口部構造の第二の例を示すもので、第2図に示
したものと同一構成部には同一符号を付してその
説明を省略する。
この例の口部構造にあつては、外筒8の口部8
aが内筒7の口部7aの開口端面7bよりも突出
され、突出部10′とされている。この例の突出
部10′は、第2図に示した例とは反対に、魔法
瓶6の内方に向けて湾曲されてろう材溜め部1
0′aが形成されている。
この例の口部構造にあつても、余分のろう材は
かろう材溜め部10′aに溜まることとなり、第
2図の例と同様の効果が得られる。
第4図に示すものはこの考案の第3の実施例を
示すものである。この例にあつては外筒8に設け
られた突出部10′によつてろう材溜め部10′a
が形成されている。また外筒8の口部8aの中ほ
どは外側に向けて半円状に張り出されて段部12
が形成されている。このような口部構造にあつて
は、段部12によつて口部8aの機械的強度を増
すことができるうえ、段部12の内側の凹部12
bにろう材を置くことができ、さらに段部12の
外側の凸部12aを、口部7a,8aに装着され
るシーリングパツキン13の固定用の突起として
利用することもできる。
以上説明したように、この考案の金属製二重瓶
の口部構造は、内筒または外筒のいずれか一方の
口部を他方の口部の開口端部よりも突出させて突
出部を形成し、この突出部が外筒の口部に形成さ
れた場合にはこの突出部を二重瓶の内方に湾曲
し、突出部が内筒の口部に形成された場合にはこ
の突出部を二重瓶の外方に湾曲し、この湾曲され
た突出部の内側をろう付け作業時のろう材溜め部
としたものなので、これらの口部をろう付けした
場合、接合部から流出したろう材はろう材溜め部
に溜まり他の部分に流れ出ることがなく、従つ
て、ろう付けの際治具などを汚染することがな
い、口部の防食、シーリング等の作業を標準化す
ることができる、内筒から外筒に伝わる熱量の増
加を防ぐことができるので生産される魔法瓶の保
温性能が安定するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の口部構造を備えた金属製魔法瓶
を示す概略断面図、第2図ないし第4図はそれぞ
れこの考案の口部構造を備えた金属製魔法瓶の口
部の例を概略断面図である。 6……魔法瓶、7……内筒、7a……口部、7
b……開口端面、8……外筒、8a……口部、8
b……開口端面、9……接合部、10……突出
部、10′……突出部、10a……ろう材溜め部、
10′a……ろう材溜め部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製の内筒と金属製の外筒とからなり、これ
    ら内外筒をその口部でろう付により接合一体化し
    た金属製二重瓶において、内筒または外筒のいず
    れか一方の口部を他方の口部の開口端面よりも突
    出させて突出部を形成すると共に、この突出部の
    端部を突出されていない内、外筒のいずれか一方
    の口部側に湾曲せしめてろう材溜め部を形成した
    ことを特徴とする金属製二重瓶の口部構造。
JP11179183U 1983-07-19 1983-07-19 金属製二重瓶の口部構造 Granted JPS6021245U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11179183U JPS6021245U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 金属製二重瓶の口部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11179183U JPS6021245U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 金属製二重瓶の口部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6021245U JPS6021245U (ja) 1985-02-14
JPS6326120Y2 true JPS6326120Y2 (ja) 1988-07-15

Family

ID=30259413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11179183U Granted JPS6021245U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 金属製二重瓶の口部構造

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JP (1) JPS6021245U (ja)

Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0374970U (ja) * 1989-11-24 1991-07-26

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Publication number Publication date
JPS6021245U (ja) 1985-02-14

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