JPS63255585A

JPS63255585A - スクロ−ル圧縮機

Info

Publication number: JPS63255585A
Application number: JP8903387A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Masuda; 晋一増田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1987-04-10
Filing date: 1987-04-10
Publication date: 1988-10-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（４＞産業上の利用分野この発明は１対の圧縮空間で圧縮された冷媒を同時に吐
出孔から吐出させるようにしたスクロール圧縮機の改良
に関する。

υ）従来の技術従来のスクロール圧縮機は例えば特開昭６１−１７５２
９３号公報に示されているように構成されている。ここ
で、この公報を参考に従来例を説明する。第４図及び第
５図において、５０は密閉容器で、この容器内にはスク
ロール圧縮機部５１と電動機部５２とが内蔵されている
。スクロール圧縮機部５１は固定スクロール５３、旋回
スクロール５４．オルダムリング５５、回転軸５６、フ
レーム５７、メタル軸受５８より主に構成されている。

固定スクロール５３は、端板５９の上に直立した渦巻状
のラップ６０を備えており、ラップ６０はインボリュー
ト曲線あるいはそれに近い曲線より形成されている。又
、外周部には被圧縮ガスの吸入口６１．端板５９の中央
部には吐出孔６２が夫々設けられている。そして、固定
スクロール５３はフレーム５７に固定されている。一方
、旋回スクロール５４は端板６３と、これに直立した渦
巻状のラップ６４とを備えている。固定スクロール５３
と旋回スクロール５４とのそれぞれのランプ６０．６４
の形状は互に端面対称の関係にあって、１８０°角度が
ずれている。さらに、固定スクロール５３と旋回スクロ
ール５４とはそれぞれの渦巻きの中心が旋回半径分だけ
ずれてかみ合わされているので、２つのラップ６０．６
４は複数点で接触し、複数個の圧縮空間６５を形成して
いる。また、旋回スクロール５４の背面には回転軸５６
を挿入させるボス部６６が設けられている。

回転軸５６はメタル軸受５８を介してフレーム５７で支
えられており、−刃端には電動機部５２の回転子６７が
取付けられ、他端は旋回スクロール５４のボス部６６に
挿入されている。

固定スクロール５３のランプ６０は旋回スクロール５４
のラップ６４に比べて、その巻き始め角度を大きくして
いる。すなわち、固定スクロール　５３の方が旋回スク
ロール５４よりラップの先端部を短かくしている。

この構造のスクロール圧縮機では固定スクロール５３の
ラップ６０の巻き始め部を短かくし、この固定スクロー
ルの外壁と旋回スクロール５４の内壁とで形成される圧
縮空間６５Ａと、固定スクロール５３の内壁と旋回スク
ロール５４の外壁とで形成される圧縮空間６５Ｂとを初
期吐出行程時に吐出孔６２に同時に大きな流路で連通す
るようにし、一方の圧縮空間６５Ａで過圧縮が生じない
ようにしている。

Ｑつ発明が解決しようとする問題点しかしながら、固定スクロール５３のラップ６０の巻き
始め部はこの巻き始め部の巻き始め角度を大きくして長
さを短かくしているため、旋回スクロール５４のラップ
６４の巻き始め部が固定スクロール５３のランプ６０か
ら離れる前に、旋回スクロール５４のラップ６４から離
れて圧縮空間６５Ａが先に吐出孔６２と連通してしまい
、後から連通ずる圧縮空間６５Ｂとの間に圧力差が生じ
、圧力バランスの不平衡によりスクロール圧縮機に異常
振動や異常音を発生させる問題があった。

この発明は上記の問題を解決するために、固定スクロー
ルの端板に設けた吐出孔を、この固定スクロールのラッ
プの巻き始め端部を挾んで夫々孔径の異なる孔で形成し
、これらの孔が１対の圧縮空間に夫々最初に開口するよ
うにし、この１対の圧縮空間が吐出孔と同時に連通ずる
ようにさせて、１対の圧縮空間に圧力差が生じないよう
にすることを目的としたものである。

に）問題点を解決するための手段この発明は固定スクロールと旋回スクロールとで複数個
の圧縮空間を形成し、これらの圧縮空間の中、夫々１対
の圧縮空間が中心を挾んで対称に形成され、この１対の
圧縮空間で圧縮された冷媒を吐出する固定スクロールの
端板に設けた吐出孔を、この固定スクロールのランプの
巻き始め端部を挾んで夫々孔径の異なる孔で形成し、こ
れらの孔を互に連通させるとともに、１対の圧縮空間に
夫々最初に開口させたものである。

（ホ）作用この発明は上記のように構成したことにより、固定スク
ロールの端板に設けた吐出孔を、固定スクロールのラッ
プの巻き始め端部を挾んで夫々孔径の異なる孔で、１対
の圧縮空間に夫々最初に開口させ、この１対の圧縮空間
が吐出孔に同時に連通するようにし、１対の圧縮空間の
中の一方の圧縮空間で過圧縮が生じないようにしたもの
である。

（へ）実施例以下この発明を第１図乃至第３図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器内にはフレーム２と。

このフレームの上側に配置されたスクロール圧縮機部３
と、下側に配置された電動機部４とが夫々収納されてい
る。フレーム２の中央には回転軸５を軸支する軸受部６
が一体に設けられている。電動機部４は固定子７と、こ
の固定子の内部で回転軸５に挿着された回転子８とで構
成されている。

スクロール圧縮機部３は固定スクロール９と旋回スクロ
ール１０とで構成されている。固定スクロール９は円板
状の端板１１と、この端板の一方の面周縁に突設された
環状壁１２と５この環状壁に囲まれて端板１１に立設さ
れてインボリュート状またはこれに近似の曲線からなる
渦巻き状のラップ１３とで構成されている。固定スクロ
ール９の端板１１には中央に吐出孔１４が設けられてい
る。

１５はカップマフラーで、このカップマフラーは吐出孔
１４を覆うように端板１１に取付けられている。そして
、固定スクロール９は環状壁１２およびラップ１３の突
出方向を下方向としてこの環状壁がフレーム２の周縁に
ボルト等で固定されている。旋回スクロール１０は固定
スクロール９の環状壁１２の内径より小さい外径の端板
１６と、この端板の一方の面に立設されてインボリュー
ト状またはこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ
１７と、端板１６の他方の面に突設されたピン部１８と
で構成されている。そして、旋回スクロール１０はラッ
プ１７の突出方向を上方としてこのラップが固定スクロ
ール９のラップ１３にかみ合うようにして内部に複数個
の圧縮空間１９を形成するようにしている。２０は回転
軸５の先端に設けられて旋回スクロール１０のピン部１
８を挿入するボス穴で、このボス穴の中心は回転軸５の
軸心と偏心して設けられている。ボス穴２０のまわりの
回転軸５にはバランスウェイト２１が一体に設けられて
いる。２２は固定スクロール９に対して旋回スクロール
１０を見かけ上自転しないように円軌道上を公転させる
オルダムリングである。フレーム２の外周にはスクロー
ル圧縮機部３に冷媒を導く吸込通路２３が形成されてい
る。また、固定スクロール９の端板１１には密閉容器１
とカップマフラー１５との間を低圧空間にする連通孔２
４が形成されている。２５は吸込管で、この吸込管は電
動機部４の下方の密閉容器１内に開口している。２６は
電動機部４の固定子７の下端に取付けられて吸込管２５
から流入する冷媒を案内する案内部材である。２７は密
閉容器１の上部を貫通してカップマフラー１５に取付け
られた吐出管である。

吐出孔１４は固定スクロール９のラップ１３の巻き始め
端部１３Ａを挾んで孔径の異なる２個の孔を一部が重な
るように形成している。また、吐出孔１４は２個の孔が
中心を挾んで対称に形成された１対の圧縮空間１９Ａ、
１９Ｂに夫々最初に開口するようにしている。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
機部４を回転させると、その回転力が回転軸５を介して
旋回スクロール１０に伝えられる。

すなわち、旋回スクロール１０は回転軸５のボス穴２０
にこの回転軸の軸心に対して偏心して挿入されたピン部
１８で駆動され、オルダムリング２２で固定スクロール
９に対して見かけ上自転しないように円軌道上を公転さ
せられる。そして、固定スクロール９と旋回スクロール
１０とはこれらのスクロールで形成された圧縮空間１９
を外方から内方へ向って漸次縮小させ、吸込管２５から
案内部材２６を介して密閉容器１内に流入し、固定子７
と回転子８との間を通りフレーム２の吸込通路２３から
スクロール圧縮機部３に流入する冷媒を圧縮している。

この圧縮された冷媒は固定スクロール９の端板１１の吐
出孔１４からカップマフラー１５内に吐出され、吐出管
２７から密閉容器１外に吐出される。

吐出孔１４は固定スクロール９のラップ１３の巻き始め
端部１３Ａを挾んで孔径の異なる２個の孔を１部重ね合
わせるように設けることにより、１対の圧縮空間１９Ａ
、１９Ｂに夫々の孔が同時に連通ずるようにし、これら
の圧縮空間に開閉タイミングのズレによる圧力差が生じ
ないようにしている。そのため、旋回スクロール１０は
圧力差により不必要な力が加えられることがなく、異常
振動や異常音の発生を防止できるようにされている。し
かも、吐出孔１４は２個の孔を１部重ね合わせて形成し
たことにより、１対の圧縮空間１９Ａ、１９Ｂから吐出
される冷媒の流路抵抗を、吐出孔１４と圧縮途中の圧縮
空間１９とが連通ずることなく小さくさせられるように
している。

また、２個の孔を１部重ね合わせて形成した吐出孔１４
は一方を小径にすることにより、圧縮途中の圧縮空間１
９に連通しないようにさせられる。

この発明は吐出孔１４を２個の孔を１部重ね合わせて形
成することにより、圧縮途中の圧縮空間工９に開口する
ことなく孔径を大きくさせられ、流路抵抗を小さくして
入力が増加しないようにするとともに、１対の圧縮空間
１９Ａ、１９Ｂが吐出孔１４に同時に連通ずるようにし
て一方の圧縮空間で過圧縮が行なわれないようにしたも
のである。

（ト）発明の効果この発明のスクロール圧縮機は固定スクロールと旋回ス
クロールとで複数個の圧縮空間を形成し、これらの圧縮
空間の中、夫々１対の圧縮空間が中心を挾んで対称に形
成され、この１対の圧縮空間で圧縮された冷媒を吐出す
る固定スクロールの端板に設けた吐出孔を、この固定ス
クロールのラップの巻き始め端部を挾んで夫々孔径の異
なる孔で形成し、これらの孔を互に連通させるとともに
。

１対の圧縮空間に夫々最初に開口させたのであるから、
１対の圧縮空間に吐出孔が同時に連通し、これらの圧縮
空間内で圧縮される冷媒の圧力を略同−にでき、１対の
圧縮空間の圧力バランスの不平衡による異常振動や異常
音の発生を防止できる。

しかも、吐出孔は圧縮状態の異なる圧縮空間が連通しな
いような２個の孔を１部重ね合わせて開口面積を大きく
しているので、流路抵抗を小さくさせて入力を低減でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの発明を示し、第１図はスクロー
ル圧縮機の縦断面図、第２図は固定スクロールと旋回ス
クロールとのかみ合わせ状態を示す模式図、第３図はラ
ップと吐出孔との関係を示す要部拡大断面図、第４図及
び第５図は従来例を示し、第４図はスクロール圧縮機の
縦断面図、第５図は固定スクロールと旋回スクロールと
のかみ合わせ状態を示す要部断面図である。１・・・密閉容器、　３・・・スクロール圧縮機部、４
・・・電動機部、　９・・・固定スクロール、１０・・
・旋回スクロール、　　１１．１６・・・端板、　１３
゜１７・・・ラップ、　　１４・・・吐出孔、　　１９
・・・圧縮空間。

Claims

【特許請求の範囲】

１．密閉容器内の上側に圧縮機部を、下側に電動機部を
夫々収納し、前記圧縮機部を，端板に渦巻き状のラップ
を立設させた固定スクロールと、この固定スクロールに
向い合ってかみ合う端板に渦巻き状のラップを立設させ
た旋回スクロールとで構成し、前記旋回スクロールを固
定スクロールに対して見かけ上自転しないように公転さ
せ、かつ、固定スクロールと旋回スクロールとで形成さ
れた複数個の圧縮空間を外方から内方へ向って順次縮小
させるようにするとともに、固定スクロールの端板にこ
の固定スクロールの中心を挾んで対称に形成された１対
の圧縮空間で圧縮された冷媒を吐出する吐出孔を設けた
スクロール圧縮機において、前記吐出孔は固定スクロー
ルのラップの巻き始め端部を挾んで夫々孔径の異なる孔
で形成し、これらの孔を互に連通させるとともに、１対
の圧縮空間に夫々最初に開口させたことを特徴とするス
クロール圧縮機。