JPH0579477A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH0579477A
JPH0579477A JP3239817A JP23981791A JPH0579477A JP H0579477 A JPH0579477 A JP H0579477A JP 3239817 A JP3239817 A JP 3239817A JP 23981791 A JP23981791 A JP 23981791A JP H0579477 A JPH0579477 A JP H0579477A
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scroll
discharge
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valve plate
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JP3239817A
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Yuji Muta
祐司 牟田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出弁19の開閉動作時の当り音を低減す
る。 【構成】 固定スクロール7の鏡板11には吐出孔19
が設けられる。この鏡板に取付けられたバルブプレート
25には吐出孔19に連通する複数の吐出ポート26,
27,28,29が設けられる。これらの吐出ポートは
吐出孔19の回りにこの吐出孔から等距離で、かつ、位
置をずらして設けられる。バルブプレート25には吐出
弁31,32,33,34を覆うカバー部材35が取付
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は固定スクロールと揺動
スクロールとをかみ合わせて圧縮を行うスクロール圧縮
機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のスクロール圧縮機は固定スク
ロールに対して揺動スクロールを公転させて圧縮空間を
外方から内方に向かって次第に縮小させながら冷媒を圧
縮させ、圧縮空間が吐出孔に連通したときに、この圧縮
空間内の冷媒を吐出させるため、ラップの巻き数と吐出
孔の大きさによって圧縮比が決まり、蒸発温度の異なる
冷凍機に使用する場合には圧縮機の機種数を多くしなけ
ればならなかった。そこで、従来のスクロール圧縮機
は、吐出孔に吐出弁を取付けて圧縮比を変えられるよう
にし、同一の圧縮機でいろいろな蒸発温度に対応できる
ようにしていた(特公昭63−58271号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スクロール圧縮機は吐出孔に吐出弁を取付けて圧縮比を
変えて蒸発温度の異なる冷凍機に組込めるようにしてい
るため、圧縮空間から吐出孔へ流れる冷媒流に連続性が
なくなり、吐出弁が開閉動作し、吐出孔の径が大きい大
型の圧縮機では吐出弁の板厚を厚くしなければならず開
閉動作による当り音が大きくなるという問題があった。
【0004】この発明は上記の問題を解決するもので、
吐出弁の開閉動作時の当り音を低減するスクロール圧縮
機を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は密閉容器と、
この容器内に収納される電動要素と、この電動要素で駆
動されるスクロール圧縮要素とを備え、このスクロール
圧縮要素を、軸受を中央に有するフレームと、鏡板に渦
巻き状のラップを立設させた固定スクロールと、鏡板に
渦巻き状のラップを立設させた揺動スクロールと、この
揺動スクロールを固定スクロールに対して公転させる継
手手段とで構成し、前記固定スクロールと揺動スクロー
ルとの両ラップを互にかみ合わせて複数の圧縮空間を形
成し、前記固定スクロールに圧縮空間で圧縮された冷媒
を密閉容器内に吐出する吐出孔を設け、前記吐出孔に連
通する複数の吐出ポートを有するバルブプレートを固定
スクロールに取付け、これらの吐出ポートを吐出孔の回
りにこの吐出孔から等距離で、かつ、位置をずらして設
け、前記吐出ポートを開閉する夫々独立した吐出弁をバ
ルブプレートに取付け、かつ、吐出弁を覆うカバー部材
をバルブプレートに取付け、このカバー部材に密閉容器
内の中央に開口する吐出口を設けたものである。
【0006】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
吐出孔に連通するバルブプレートに設けた複数の吐出ポ
ートを夫々独立した吐出弁で開閉するとともに、この吐
出弁をカバー部材で覆い、これらの吐出弁の開閉動作に
よる一個当りの騒音を小さくするとともに、カバー部材
で吐出弁の当り音による騒音を低減できるようにしたも
のである。
【0007】
【実施例】以下この発明を図1乃至図3に示す実施例に
基いて説明する。
【0008】図1はこの発明の一実施例を示すスクロー
ル圧縮機の断面図である。図2は同じく固定スクロール
にバルブプレートとカバー部材とを取付けた状態を示す
要部拡大断面図である。図3は固定スクロールにバルブ
プレートとカバー部材とを取付けた状態を示す平面図で
ある。
【0009】1は密閉容器で、この容器内には上側にス
クロール圧縮要素2が、下側にこの圧縮要素を駆動する
電動要素3が夫々収納されている。4はフレームで、こ
のフレームには中央に回転軸5を軸支する軸受部6が設
けられている。スクロール圧縮要素2は固定スクロール
7と揺動スクロール8とで構成されている。固定スクロ
ール7は密閉容器1の内壁に圧接してこの容器内を高圧
室9と低圧室10とに区画する円板状の鏡板11と、こ
の鏡板の一方の面周縁に突出された環状壁12と、この
環状壁で囲まれ鏡板11に立設されたインボリュート状
またはこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ13
とで構成されている。そして、固定スクロール7は環状
壁12及びラップ13の突出方向を下方としている。
【0010】揺動スクロール8は円板状の鏡板14と、
この鏡板の一方の面に立設されたインボリュート状また
はこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ15と、
鏡板14の他方の面の中央に突出されたピン部16とで
構成されている。そして、揺動スクロール8はラップ1
5の突出方向を上方として、このラップが固定スクロー
ル7のラップ13に向かい合ってかみ合うようにして内
部に複数の圧縮空間17を形成するようにしている。こ
の圧縮空間は外方から内方へ向かって次第に縮小して吸
込室18の冷媒を圧縮するようにしている。
【0011】固定スクロール7の鏡板11には中央に圧
縮空間17に連通する吐出孔19が設けられている。
【0012】20は回転軸5の先端に設けられて揺動ス
クロール8のピン部16を挿入するボス穴で、このボス
穴の中心は回転軸5の軸心と偏心して設けられている。
21は固定スクロール7に対して揺動スクロール8を自
転しないように円軌道上を公転させるオルダム継手であ
る。フレーム4の外周にはスクロール圧縮要素2に冷媒
を導く吸込通路22が設けられている。23は密閉容器
1に取付けられた吸込管で、この吸込管は電動要素3の
下方で密閉容器1内の低圧室10に連通している。24
は密閉容器1の上部に取付けられた吐出管で、この吐出
管は密閉容器1内の高圧室9に連通している。
【0013】25はバルブプレートで、このバルブプレ
ートは固定スクロール7の鏡板11に取付けられてい
る。バルブプレート25には吐出孔19の回りにこの吐
出孔から等距離の複数の吐出ポート26,27,28,
29と、これらの吐出ポートと鏡板11の吐出孔19と
を連通する空間30とが設けられている。各吐出ポート
26,27,28,29の個々の大きさは吐出孔19の
大きさより小さく、かつ、これらの吐出ポートの総面積
は吐出孔19の面積より大きく形成されている。31,
32,33,34は各吐出ポート26,27,28,2
9を開閉する吐出弁で、これらの吐出弁は夫々独立して
バルブプレート25に取付けられている。
【0014】バルブプレート25には吐出弁31,3
2,33,34を覆うカバー部材35が取付けられてい
る。このカバー部材には密閉容器1内の中央に開口する
吐出口36が設けられている。
【0015】このように構成されたスクロール圧縮機に
おいて、電動要素3を回転させると、その回転力が回転
軸5を介して揺動スクロール8に伝えられる。すなわ
ち、揺動スクロール8は回転軸5のボス穴20にこの回
転軸の軸心に対して偏心して挿入されたピン部16で駆
動され、オルダム継手21で固定スクロール7に対して
自転しないように円軌道上を公転させられる。そして、
固定スクロール7と揺動スクロール8とはこれらのスク
ロールで形成された圧縮空間17を外方から内方へ向か
って次第に縮小させ、吸込管23から密閉容器1内の低
圧室10に流入して電動要素3を通りフレーム4の外周
の吸込通路22から吸込室18に流れる冷媒を圧縮して
いる。この圧縮された冷媒は固定スクロール7の吐出孔
19から空間30を介して各吐出ポート26,27,2
8,29へ流れ、これらの吐出ポートの吐出弁31,3
2,33,34を開放してカバー部材35内に吐出され
る。このカバー部材内の冷媒は吐出口36から高圧室9
内に吐出され、吐出管24から密閉容器1外に吐出され
る。
【0016】バルブプレート25の各吐出ポート26,
27,28,29は吐出孔19の孔径より個々の大きさ
を小さくさせることにより、夫々独立した板厚の薄い板
で吐出弁31,32,33,34を形成させられる。そ
のため、これらの吐出弁は吐出ポート26,27,2
8,29を流れる冷媒で開閉動作されても一個当りの当
り音による騒音を小さくできるようにしている。
【0017】吐出ポート26,27,28,29は吐出
孔19から等距離の位置に設けられることにより、この
吐出孔から空間30に吐出された冷媒を均等にカバー部
材35内に吐出し、冷媒の圧力損失を低減できるように
している。しかも、吐出ポート26,27,28,29
は総面積を吐出孔19の面積より大きくすることによ
り、この吐出孔から吐出ポートへ流れる冷媒の圧力損失
をより低減できるようにしている。また、吐出ポート2
6,27,28,29は吐出孔19と位置をずらして対
向しないようにすることにより、液圧縮時の液冷媒が直
接吐出弁31,32,33,34に当らないようにして
いる。
【0018】カバー部材35はバルブプレート25に取
付けた吐出弁31,32,33,34を覆うことによ
り、これらの吐出弁の開閉動作による騒音を低減できる
ようにしている。しかも、カバー部材35は密閉容器1
の径方向の中心に吐出口36を設けることにより、この
密閉容器内の高圧室9で吐出冷媒によって定在波が形成
されないようにしている。これは吐出口36から高圧室
9に吐出された冷媒の圧力脈動が互に打ち消し合うこと
によって定在波が形成されにくくされている。
【0019】吐出弁31,32,33,34は夫々90
°づつ角度を変えて吐出孔19を囲むように配置するこ
とにより、バルブプレート25をコンパクトに形成でき
るようにしている。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、密閉容
器と、この容器内に収納される電動要素と、この電動要
素で駆動されるスクロール圧縮要素とを備え、このスク
ロール圧縮要素を、軸受を中央に有するフレームと、鏡
板に渦巻き状のラップを立設させた固定スクロールと、
鏡板に渦巻き状のラップを立設させた揺動スクロール
と、この揺動スクロールを固定スクロールに対して公転
させる継手手段とで構成し、前記固定スクロールと揺動
スクロールとの両ラップを互にかみ合わせて複数の圧縮
空間を形成し、前記固定スクロールに圧縮空間で圧縮さ
れた冷媒を密閉容器内に吐出する吐出孔を設け、前記吐
出孔に連通する複数の吐出ポートを有するバルブプレー
トを固定スクロールに取付け、これらの吐出ポートを吐
出孔の回りにこの吐出孔から等距離で、かつ、位置をず
らして設け、前記吐出ポートを開閉する夫々独立した吐
出弁をバルブプレートに取付け、かつ、吐出弁を覆うカ
バー部材をバルブプレートに取付け、このカバー部材に
密閉容器内の中央に開口する吐出口を設けたので、前記
吐出弁の板厚を薄くするとともに、カバー部材で覆って
この吐出弁の開閉動作による当り音を小さくでき、か
つ、液圧縮時に液冷媒で吐出弁が破損するのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
断面図である。
【図2】この発明の固定スクロールにバルブプレートと
カバー部材とを取付けた状態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】この発明の固定スクロールにバルブプレートと
カバー部材とを取付けた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 スクロール圧縮要素 3 電動要素 4 フレーム 5 回転軸 6 軸受 7 固定スクロール 8 揺動スクロール 11,14 鏡板 13,15 ラップ 17 圧縮空間 19 吐出孔 21 オルダム継手 25 バルブプレート 26,27,28,29 吐出ポート 31,32,33,34 吐出弁 35 カバー部材 36 吐出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、この容器内に収納される電
    動要素と、この電動要素で駆動されるスクロール圧縮要
    素とを備え、このスクロール圧縮要素は軸受を中央に有
    するフレームと、鏡板に渦巻き状のラップを立設させた
    固定スクロールと、鏡板に渦巻き状のラップを立設させ
    た揺動スクロールと、この揺動スクロールを固定スクロ
    ールに対して公転させる継手手段とを有し、前記固定ス
    クロールと揺動スクロールとは両ラップを互にかみ合わ
    せて複数の圧縮空間を形成し、前記固定スクロールには
    圧縮空間で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出する吐出
    孔が設けられたスクロール圧縮機において、前記固定ス
    クロールには吐出孔に連通する複数の吐出ポートを有す
    るバルブプレートが取付けられ、これらの吐出ポートは
    吐出孔の回りにこの吐出孔から等距離で、かつ、位置を
    ずらして設けられ、前記バルブプレートには複数の吐出
    ポートを開閉する夫々独立した吐出弁が取付けられ、か
    つ、バルブプレートには吐出弁を覆うカバー部材が取付
    けられ、このカバー部材には密閉容器内の中央に開口す
    る吐出口が設けられていることを特徴とするスクロール
    圧縮機。
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