JPH03124982A

JPH03124982A - スクロール圧縮機

Info

Publication number: JPH03124982A
Application number: JP26251989A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Shibuki; 渋木　和夫
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-10-06
Filing date: 1989-10-06
Publication date: 1991-05-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は固定スクロールに揺動スクロールを旋回させ
て圧縮を行うスクロール圧縮機の改良に関する。

（ロ）従来の技術従来一般のス・′クロール圧縮機は固定スクロールに対
して揺動スクロールを自転しないように公転させて圧縮
空間を外方から内方に向かって縮小させながら冷媒を圧
縮させ、圧縮空間が吐出孔に連通したときに、この圧縮
空間内の冷媒を吐出させているため、ラップの巻き数と
吐出孔の太きびとによって圧縮比が決まり、蒸発温度の
異なる冷凍機に使用する場合には圧縮機の種類を多くし
なければならなかった。そこで、従来のスクロール圧縮
機は、吐出孔に吐出弁を取付けて圧縮比を変えられるよ
うにし、同一の圧縮機でいろいろな蒸発温度に対応でき
るようにしていた（特公昭６３−５８２７１号公報参照
）。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、従来のスクロール圧縮機は吐出孔に吐出
弁を取付けて圧縮比を変えて蒸発温度の異なる冷凍機に
組込めるようにしているため、電動要素でスクロール圧
縮要素が逆回転された場合に吐出孔が吐出弁で本がれ、
冷媒の供給されない状態で運転されて圧縮空間内が真空
となり、この圧縮空間と密閉容器内との圧力差で固定ス
クロールと揺動スクロールとが圧接されてクリアランス
が減少して焼付けを起こす問題があった。

この発明は上記の課題を解決するもので、スクロール圧
縮要素が逆回転して吐出弁で吐出孔が璽がれた場合でも
圧縮空間内に冷媒が供給されるようにして真空引き運転
が行われないようにしたスクロール圧縮機を提供するこ
とを目的としたものである。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は密閉容器内の上側にスクロール圧縮要素を、
下側にこの圧縮要素を駆動する電動要素を夫々収納し、
前記スクロール圧縮要素を、鏡板に渦巻き状のラップを
立設された固定スクロールと、この固定スクロールに向
かい合ってかみ合う鏡板に渦巻き状のラップを立設され
た揺動スクロールと、この揺動スクロールと固定スクロ
ールとで形成された複数の圧縮空間を外方から内方へ向
かって次第に縮小させて圧縮を行うように揺動スクロー
ルを固定スクロールに対して旋回させる駆動手段と、前
記揺動スクロールを固定スクロールに対して自転しない
ように公転させる継手手段とで構成したスクロール圧縮
機において、前記固定スクロールの中央に圧縮空間と密
閉容器内とを連通ずる吐出孔を設け、かつ、固定スクロ
ールに前記吐出孔を開閉する吐出弁を取付け、スクロー
ル圧縮要素の高圧部と低圧部との間にこの低圧部から高
圧部への流れを許容する逆止弁装置を設けたものである
。

（本）作用この発明は上記のように構成したことにより、スクロー
ル圧縮要素の高圧部と低圧部との間にこの低圧部から高
圧部へ向かって冷媒の流れを許容する逆止弁装置を設け
、前記スクロール圧縮要素の揺動スクロールが逆回転し
て吐出孔が吐出弁で賽がれたときに逆止弁装置を開放し
、低圧部から高圧部へ冷媒を流して圧縮空間が真空状態
となるのを防止するようにしたものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図及び第２図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器内には上側にスクロール圧縮
要素２が、下側にこの圧縮要素を駆動する電動要素３が
それぞれ収納されている。４はフレームで、このフレー
ムには中央に回転軸５を軸支する軸受部６が設けられて
いる。スクロール圧縮要素２は固定スクロール７と揺動
スクロール８とで構成されている。固定スクロール７は
密閉容器１内壁に圧接してこの容器内を高圧室９と低圧
室１０とに区画する円板状の鏡板１１と、この鏡板の一
方の面周縁に突出された環状壁１２と、この環状壁で囲
まれ鏡板１１に立設されたインボリュート状またはこれ
に近似の曲線からなる渦巻き状のラップ１３とで構成さ
れている。

固定スクロール７の鏡板１１には密閉容器１内の高圧室
９に連通ずる吐出孔１４が設けられている。１５は吐出
弁で、この吐出弁は吐出孔１４を開閉するように固定ス
クロール７の鏡板１１に取付けられている。そして、固
定スクロール７は環状壁１２及びラップ１３の突出方向
を下方にしている。

揺動スクロール８は円板状の鏡板１６と、この鏡板の一
方の面に立設されたインボリュート状またはこれに近似
の曲線からなる渦巻き状のラップ１７と、鏡板１６の他
方の面の中央に突出されたピン部１８とで構成されてい
る。そして、揺動スクロール８はラップ１７の突出方向
を上方として、このラップが固定スクロール７のラップ
１３に向かい合ってかみ合うようにして内部に複数の圧
縮空間１９を形成するようにしている。

２０は回転軸５の先端に設けられて揺動スクロール８の
ビン部１８を挿入するボス穴で、このボス穴の中心は回
転軸５の軸心と偏心して設けられている。２１は固定ス
クロール７に対して揺動スクロール８を自転しないよう
に円軌道上を公転させるオルダム継手である。フレーム
４の外周にはスクロール圧縮要素２に冷媒を導く吸込通
路２２が設けられている。２３は密閉容器１に取付けら
れた吸込管で、この吸込管は電動要素３の下方で密閉容
器１内の低圧室１０に連通している。２４は密閉容器１
の上部に取付けられた吐出管で、この吐出管は密閉容器
１内の高圧室９に連通している。

２５は逆止弁装置で、との逆止弁装置は固定スクロール
７の鏡板１１に設けて吐出孔１４に開口する第１通路２
６と、同じく鏡板１１に設けて吸込通路２２に連通する
第２通路２７との途中に設けられている。逆止弁装置２
５は第１通路２６と第２通路２７との両者を連通させる
ように鏡板１１にボルト２８で取付けたケース２９と、
このケース内に収納されたボール３ｏとで構成されてい
る。ケース２９内の高さＨはボール３ｏの直径Ｒよりも
若干小さく形成されている。また、第２通路２７の孔径
りはボール３ｏの直径Ｒよりも小さく形成されている。

そして、ボール３ｏは第２通路２７の上にセットされ、
この第２通路を泰いでいるときに、ケース２９の上部内
壁との間に隙間が設けられるようにしている。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
要素３を回転させると、その回転力が回転軸５を介して
揺動スクロール８に伝えられる。

すなわち、揺動スクロール８は回転軸５のボス孔２０に
この回転軸の軸心に対して偏心して挿入されたビン部１
８で駆動され、オルダム継手２１で固定スクロール７に
対して自転しないように円軌道上を公転させている。そ
して、固定スフ［７−ル７と揺動スクロール８とはこれ
らのスクロールで形成された圧縮空間１９を外方から内
方へ向がって縮小きせ、吸込管２３から密閉容器１内の
低圧室１０に流入して電動要素３を通りフレーム４の外
周の吸込通路２２を流れる冷媒を圧縮している。この圧
縮された冷媒は固定スクロール７の鏡板１１の吐出孔１
４から吐出弁１５を開放して高圧室９内に吐出され、吐
出管２３から密閉容器１外に吐出される。

スクロール圧縮要素２の揺動スクロール８が正回転する
正常運転時、逆止弁装置２５は第１通路２６に吐出孔１
４を流れる高圧冷媒の圧力を作用させ、第２通路２７に
低圧圧力を作用させることにより、ボール３０で第２通
路２７を奉ぎ、高圧部から低圧部へ冷媒がリークしない
ようにしている。

スクロール圧縮要素２の揺動スクロール８が逆回転する
異常運転時、逆止弁装置２５は圧縮空間１９内の冷媒を
内方から外方に向かって流し、吐出弁１５で吐出孔１４
が奉がれ、この吐出孔内の圧力が下がり、第１通路２６
に作用する圧力が第２通路２７に作用する圧力よりも小
さくなることにより、第２通路２７を空いでいたボール
３ｏが移動し、この第２通路と第１通路とがり゛−ス２
９内を介して連通して低圧部から高圧部へ冷媒が流れ、
圧縮空間１９内に冷媒が供給され、この空間内が真空に
ならないようにしている。そして、スクロール圧縮要素
２は固定スクロール７と揺動スクロール８とが密閉容器
１内と圧縮空間１９内との圧力差で圧接しないようにし
て焼付きを起こすのを防止している。

逆止弁装置２５はボール３０の直径Ｒをケース２９の高
さＨよりも若干小さくするとともに、ボール３０で第２
通路２７を奉いた状態のときに、ケースの上部内壁との
間に隙間を設けることにより、第２通路２７をボール３
ｏで開放できるようにするとともに、第２通路２７を開
放したボール３０がケース２９と鏡板１１とで挾持され
、第１通路２６がボールで室がれないようにし、一方向
への流れを許容できるようにしている。

この発明はスクロール圧縮要素２の吐出孔１４の高圧部
と吸込通路２２の低圧部との間に低圧部から高圧部への
流れを許容する逆止弁２５を設けることにより、揺動ス
クロール８が逆回転したときに、低圧部の冷媒が吐出孔
１４内に供給され、圧縮空間１９内に冷媒が供給されな
くなって真空引き運転されるのを防止し、固定スクロー
ル７と揺動スクロール８との圧接による焼付きを防止で
きるようにしたものである。

尚、上記説明においては、逆止弁装置２５をボール３０
で説明したが、一方向の流れを許容できるバルブなら何
でもよいことは言うまでもない。

（ト）発明の効果以上のようにこの発明によれば、スクロール圧縮要素の
高圧部と低圧部との間にこの低圧部から高圧部への冷媒
の流れを許容する逆止弁装置を設けたのであるから、揺
動スクロールが逆回転して吐出孔が吐出弁で室がれても
逆止弁装置を介して低圧部の冷媒が吐出孔内の高圧部に
供給でき、圧縮空間が真空状態になるのを防止でき、固
定スクロールと揺動スクロールとが密閉容器内と圧縮空
間内との圧力差で圧接して焼付けを起こすのを防１Ｆで
きるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
断面図、第２図は同じ（スクロ−ル圧縮要素の要部拡大
断面図である。１・・・密閉客器、　　２・・・スフ「１−ル圧縮要素
、３・・・電動要素、　　７・・・固定スクロール、　
　８・・・揺動スクロール、　　１１．１６・・・鏡板
、　　１３．１７・・・ラップ、　　１４・・・吐出孔
、　　１５・・・吐出弁、２１・・・オルダム継手、　
２５・・・逆止弁装置、　　２６・・・第１通路、　２
７・・・第２通路、　　２９・・・りス、　　３０・・
・ボール。

Claims

【特許請求の範囲】

１、密閉容器内の上側にスクロール圧縮要素を、下側に
この圧縮要素を駆動する電動要素を夫々収納し、前記ス
クロール圧縮要素は鏡板に渦巻き状のラップを立設され
た固定スクロールと、この固定スクロールに向かい合っ
てかみ合う鏡板に渦巻き状のラップを立設された揺動ス
クロールと、この揺動スクロールと固定スクロールとで
形成された複数の圧縮空間を外方から内方へ向かって次
第に縮小させて圧縮を行うように揺動スクロールを固定
スクロールに対して旋回させる駆動手段と、前記揺動ス
クロールを固定スクロールに対して自転しないように公
転させる継手手段とを備えたスクロール圧縮機において
、前記固定スクロールには中央に圧縮空間と密閉容器内
とを連通する吐出孔が設けられ、かつ、固定スクロール
には前記吐出孔を開閉する吐出弁が取付けられ、スクロ
ール圧縮要素には高圧部と低圧部との間にこの低圧部か
ら高圧部への流れを許容する逆止弁装置が設けられてい
ることを特徴とするスクロール圧縮機。