JPH04171290A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は両スクロールを同じ方向に回転させて圧縮を
行うスクロール圧縮機に関する。

（ロ）従来の技術 従来のスクロール圧縮機は例えば特開昭６２−２８２１
８６号公報に示されているように構成されている。ここ
で、この公報を参考に従来例を説明する。第４図及び第
５図において、５０は密閉容器で、この容器内には上側
にスクロール圧縮要素５１が、下側に電動要素５２が夫
々収納されている。スクロール圧縮要素５１は固定スク
ロール５３と揺動スクロール５４とで構成きれている。

固定スクロール５３は鏡板５５と、この鏡板に立設され
たラップ５６とで構成されている。揺動スクロール５４
は鏡板５７と、この鏡板に立設されたラップ５８と、こ
のラップの反対側に突出したピン５９とで構成されてい
る。そして、固定スクロール５３と揺動スクロール５４
とは互にラップ５６．５８をかみ合わせて内部に圧縮空
間６０を形成している。この圧縮空間は外方から内方へ
向かって次第に縮小して冷媒を圧縮するようにしている
。

固定スクロール５３の鏡板５５には中央に圧縮空間６０
に連通する吐出孔６１が設けられている。

６２は回転軸で、この回転軸の先端には揺動スクロール
５４を旋回させるクランク６３が設けられている。この
クランクには偏心駆動軸受溝６４が形成されている。６
５は偏心軸受で、この偏心軸受には揺動スクロール５４
のピン５９を嵌合わせる孔６６が設けられている。６７
は偏心駆動軸受溝６４内で偏心軸受６５を押圧する弾性
体である。

この構造のスクロール圧縮機では、揺動スクロール５４
のピン５９を嵌合わせた偏心軸受６５を弾性体６７で押
圧して固定スクロール５３と揺動スクロール５４とのラ
ップ５６．５８の半径方向の隙間を一定に保持し、冷凍
能力が低下しないようにしている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のスクロール圧縮機は揺動スクロー
ル５４のピン５９を挿入きれた偏心軸受６５を弾性体６
７で押圧しながらクランクの偏心駆動軸受溝６４内に挿
入しているため、弾性体６７がクランクと一緒に回転し
ており、この弾性体に回転時の遠心力が作用することに
よって偏心軸受に作用する弾性体６７の押圧力が変動し
、固定スクロール５３と揺動スクロール５４とのラップ
５６．５８の半径方向の押圧力を一定にできなくなる問
題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、第２のスクロ
ールを第１のスクロールに対して径方向に移動可能にす
る偏心軸受部材が回転しないようにしたスクロール圧縮
機を提供することを目的としたものである。

（ニ）課題を解決するための手段 この発明は密閉容器内に電動要素とスクロール圧縮要素
とを収納し、このスクロール圧縮要素を、鏡板に渦巻き
状のラップを立設させて電動要素に直接あるいは間接的
に連結された軸を有する第１のスクロールと、この第１
のスクロールの軸の中心と偏心した軸を有し、前記第１
のスクロールに対して向かい合ってかみ合う鏡板に渦巻
き状のラップを立設させた第２のスクロールと、前記第
１のスクロールの軸を軸支する主軸受を有する主フレー
ムと、前記第２のスクロールの軸を軸支する補助軸受を
有する補助フレームと、前記第２のスクロールを第１の
スクロールと同じ方向に回転させるオルダム継手とで構
成したスクロール圧縮機において、前記補助フレームに
形成した摺動溝内に第２のスクロールを移動可能に支持
する偏心軸受部材を嵌合わせ、この偏心軸受部材を第２
のスクロールの軸を挿入する偏心ブツシュと、この偏心
ブツシュを補助フレームの片側に押付けるばねとで形成
したものである。

（ホ）作用 この発明は上記のように構成したことにより、偏心軸受
部材で第２のスクロールを第１のスクロールに弾性的に
押圧するようにし、冷媒のリークによる冷凍能力の低下
を抑えるとともに、第１のスクロールと第２のスクロー
ルとで形成された圧縮空間内で異常高圧が発生したり、
この圧縮空間内にごみが侵入したときに、第１のスクロ
ールと第２のスクロールとのラップの径方向の隙間を開
くようにしたものである。

（へ）実施例 以下この発明を第１図乃至第３図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器内には上側に電動要素２が、
下側にスクロール圧縮要素３が夫々収納きれている。電
動要素２は固定子４と、この固定子の内部に配置した回
転子５とで構成されている。固定子４と回転子５との間
にはエアギャップ６が形成されている。７は主フレーム
で、このフレームには中央にボールベアリングで形成さ
れた主軸受８が設けられている。９は補助フレームで、
この補助フレームには長孔の摺動溝１０が設けられてい
る。主フレーム７と補助フレーム９との間には内部に中
空室１１を形成するように円筒フレーム１２がボルト１
３で固定されている。

スクロール圧縮要素３は電動要素２によって駆動される
第１のスクロール１４と、この第１のスクロールと同じ
方向に回転させる第２のスクロール１５とで構成されて
いる。第１のスクロール１４は円板状の鏡板１６と、こ
の鏡板の一方の面に立設されたインボリュート状の曲線
からなる渦巻き状のラップ１７と、鏡板１６の他方の面
の中央に突出させて回転子５に挿入固定された駆動軸１
８とで構成されている。そして、第１のスクローール１
４は駆動側スクロールを構成している。第２のスクロー
ル１５は円板状の鏡板１９と、この鏡板の一方の面に立
設きれたインボリュート状の曲線からなる渦巻き状のラ
ップ２０と、鏡板１９の他方の面の中央に突出された従
動軸２１とで構成されている。そして、第２のスクロー
ル１５は従動側スクロールを構成している。

第１のスクロール１４と第２のスクロール１５とはラッ
プ１７．２０を中空室１１内で互に向かい合わせてかみ
合うようにして内部に複数の圧縮空間２２を形成するよ
うにしている。

駆動軸１８には圧縮空間２２内で圧縮された冷媒を密閉
容器１内の電動要素２とスクロール圧縮要素３との間の
空間２３に吐出する吐出孔２４が設けられている。

２５は第１・第２のスクロール１４．１５との間に設け
られたオルダム継手で、このオルダム継手はラップ１７
．２０の外周に設けられたリング２６と、第１のスクロ
ール１４の鏡板１６の外周に設けられた第１のキー溝２
７に嵌合わきれる第１のキー２８と、第２のスクロール
１５の鏡板１９の外周に設けられた第２のキー溝２９に
嵌合わ啓れる第２のキー３０とで構成されている。そし
て、駆動連結装置２５はキー２８．３０をキー溝２７．
２９内で摺動させることにより、第１・第２のスクロー
ル１４．１５が相対的に揺動するようにしている。

３１は補助フレーム９の摺動溝１０内に摺動可能に嵌合
わされる偏心軸受部材で、この偏心軸受部材は第２のス
クロール１５の従動軸２１を軸支する補助軸受３２と、
この補助軸受を内部に収納する偏心ブツシュ３３と、こ
の偏心ブツシュを補助フレーム９の片側に押圧するばね
３４とで構成きれている。補助軸受３２はボールベアリ
ングで形成されている。

３５は吸込管で、この吸込管は中空室１１内に連通して
いる。３６は吐出管で、この吐出管は密閉容器１の土壁
に設けられている。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
要素２を回転させると、その回転力が駆動軸１８を介し
て第１のスクロール１４に伝えられる。この第１のスク
ロールに伝えられた回転力はオルダム継手２５を介して
第２のスクロール１５に伝えられ、この第２のスクロー
ルを第１のスクロール１４と同じ方向に回転許せる。第
１のスクロール−１４と第２のスクロール１５とはこれ
らのスクロールで形成された圧縮空間２２を外方から内
方へ向かって次第に縮小させ、吸込管３５から中空室１
１内に流入した冷媒を外方の圧縮空間２２内に流入許せ
て圧縮している。この圧縮された冷媒は第１のスクロー
ル１４の駆動軸１８に設けられた吐出孔２４から空間２
３内に吐出許せ、電動要素２のエアギャップ６を通って
吐出管３６から密閉容器１外に吐出される。

第１のスクロール１４と一緒に第２のスクロール１５を
同じ方向に回転させるオルダム継手２５は第１・第２の
スクロール１４，１５のラップ１７．２０の外周にリン
グ２６を設けるとともに、第１のスクロール１４の鏡板
１６のキー溝２７内と第２のスクロール１５の鏡板１９
のキー溝２９内とにキー２８．３０を嵌合わせることに
より、互に鏡板１６．１９を向かい合わせて形成きれた
これらの鏡板の間のデッドスペースに配置することがで
き、スクロール圧縮要素３の外径寸法を大きくしないよ
うにしている。

偏心軸受部材３１は補助フレーム９の摺動溝１０内に第
２のスクロール１５の従動軸２１を軸支する補助軸受３
２と、この補助軸受を収納した偏心ブツシュ３３と、こ
の偏心ブツシュを補助フレーム９の片側に押圧するばね
３４とで構成することにより、第２のスクロール１５の
ラップ２゜を第１のスクロール１４のラップ１７に押付
けてこれらのラップの接触部からのリークを抑えて冷凍
能力が向上するようにさせている。しかも、偏心軸受部
材３１は偏心ブツシュ３３をばね３４で一方に押圧して
いることにより、圧縮空間２２内で異常高圧が発生した
り、この圧縮空間内にごみが侵入したりしたときに摺動
溝１０内で偏心ブツシュ３３がばね３４の弾性力に打ち
勝って移動し、第２のスクロール１５のラップ２０を第
１のスクロール１４のラップ１７から離すようにしてい
る。

また、偏心軸受部材３１は回転しないので、偏心ブツシ
ュ３３を押圧するばね３４に遠心力が作用することがな
く、このばねのばね定数が変化しないようにしている。

（ト）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、補助フレームに形成し
た摺動溝内に第２のスクロールを移動可能に支持する偏
心軸受部材を嵌合わせ、この偏心軸受部材を第２のスク
ロールの軸を挿入する偏心ブツシュと、この偏心ブツシ
ュを補助フレームの片側に押付けるばねとで形成したの
であるから、通常運転時に第２のスクロールのラップを
偏心軸受部材で第１のスクロールのラップに押付けるこ
とができるとともに、圧縮空間内で異常高圧が発生した
り、ごみが侵入したりしたときに第２のスクロールのラ
ップを第１のスクロールのラップから離すことができ、
スクロール圧縮機の冷凍能力を向上するとともに、破損
を防止できるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
縦断面図、第２図は同じくスクロール圧縮要素の要部断
面図、第３図は同じく第２図のＡ−Ａ線に沿って切断し
た断面図、第４図は従来例を示すスクロール圧縮機の縦
断面図、第５図は同しく第４図のＢ−Ｂ線に沿って切断
した断面図である。 １・・・密閉容器、　　２・・・電動要素、　３・・・
スクロール圧縮要素、　　７・・・主フレーム、８・・
・主軸受、　　９・・・補助フレーム、　　１４・・・
第１のスクロール、　　１５・・・第２のスクロール、
　　１６，１９・・・鏡板、　　１７．２０・・・ラッ
プ、　　１８・・・駆動軸、　　２１・・・従動軸、　
　２５・・・オルダム継手、３１・・・偏心軸受部材、
　３３・・・偏心ブツシュ、３４・・・ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．　密閉容器内に電動要素とスクロール圧縮要素とを
   収納し、このスクロール圧縮要素を、鏡板に渦巻き状の
   ラップを立設させて電動要素に直接あるいは間接的に連
   結された軸を有する第１のスクロールと、この第１のス
   クロールの軸の中心と偏心した軸を有し、前記第１のス
   クロールに対して向かい合ってかみ合う鏡板に渦巻き状
   のラップを立設させた第２のスクロールと、前記第１の
   スクロールの軸を軸支する主軸受を有する主フレームと
   、前記第２のスクロールの軸を軸支する補助軸受を有す
   る補助フレームと、前記第２のスクロールを第１のスク
   ロールと同じ方向に回転させるオルダム継手とで構成し
   たスクロール圧縮機において、前記補助フレームに形成
   した摺動溝内に第２のスクロールを移動可能に支持する
   偏心軸受部材を嵌合わせ、この偏心軸受部材を第２のス
   クロールの軸を挿入する偏心ブッシュと、この偏心ブッ
   シュを片側の補助フレームに押付けるばねとで形成した
   ことを特徴とするスクロール圧縮機。