JPS63201385A

JPS63201385A - スクロ−ル圧縮機

Info

Publication number: JPS63201385A
Application number: JP3281987A
Authority: JP
Inventors: Koichiro Kubota; 久保田　耕一郎
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1987-02-16
Filing date: 1987-02-16
Publication date: 1988-08-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は固定スクロールと旋回スクロールとをかみ合
わせて流体を圧縮するようにしたスクロール圧縮機の改
良に関する。

（ロ）従来の技術従来のスクロール圧縮機は例えば特開昭６０−２１２６
８３号公報に示されているように構成されている。ここ
で、この公報を参考に従来例を説明する。第５図及び第
６図において、５０はスクロール圧縮機で、このスクロ
ール圧縮機は円筒状の密閉容器５１と、この容器内にて
フレーム５２により密閉容器５１と同軸に軸支された回
転軸５３と、この回転軸の中途部に挿着きれた回転子５
４と、密閉容器５１内に回転子５４を囲繞するように固
設きれこの回転子とともに電動機部５５を形成して回転
軸５３を回転駆動する固定子５６と、回転軸５３の上端
部に形成されたボス５７に偏心して嵌着されかつオルダ
ム継手５８を介してフレーム５２に接続された旋回スク
ロール５９と、密閉容器５１の天井部に挿設され旋回ス
クロール５９に嵌合摺接して複数の圧縮空間６０を形成
するとともに、中心部に吐出孔６１が穿設された固定ス
クロール６２と、密閉容器５１の側部に設けられ作動流
体を圧縮空間６０に供給する吸入管６３と、密閉容器５
１の天井部中央に設けられ圧縮空間６０にて圧縮され吐
出孔６１を経由して吐出された作動流体を外部に吐出す
る吐出管６４とから構成されている。密閉容器５１の底
部には潤滑油６５が貯溜されていて、この潤滑油は回転
軸５３の外周面に刻設されている油溝６６を介して、軸
支部位に供給されるようになっている。

また、旋回スクロール５９は円板状の端板６７と、この
端板上面に直立して一体的に設けられインボリュート状
またはこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ６８
とからなっている。そして、旋回スクロール５９はオル
ダム継手５８により自転を肪止しつつ公転運動を行なう
ように設けられている。一方、固定スクロール６２は円
板状の端板６９と、この端板下面に直立して一体的に設
けられインボリュート状またはこれに近似の曲線からな
る渦巻き状のラップ７０とからなっている。二つのラッ
プ６８．７０は端板６７．６９側が先端部よりも厚めに
形成されている。つまり、ラップ６８．７０は両側面に
勾配角θの勾配を形成し、先細りとなっている。そして
、この勾配角θは旋回スクロール５９と固定スクロール
６２とで等しく設定されている。

この構造のスクロール圧縮機ではラップ６８゜７０の側
面に勾配を持たせてこのラップのつけ根部分を先端より
も厚くし、作動流体の圧縮圧力による曲げモーメントで
ラップ６８．７０が曲げられないようにしている。

（八）発明が解決しようとする問題点しかしながら、旋回スクロール５９と固定スクロール６
２とのラップ６８．７０は側面に勾配を持たせて端板６
７．６９側を先端部よりも厚めに形成し、かつ、互に密
着するように勾配角を等しくしているため、二つのラッ
プ６８．７０の側面に勾配角を等しく加工するのが難か
しくなる等の問題があった。

この発明は上記の問題を解決するために、固定スクロー
ルと旋回スクロールとのラップの先端側の側面に階段状
の切欠を設け、この切欠を互にはめ合わせ、ラップのつ
け根部の強度を低下させることなく圧縮空間の容積を大
きくして、冷凍能力を向上させられるようにすることを
目的としたものである。

（二〉問題点を解決するための手段この発明は固定スクロールと旋回スクロールとの両渦巻
き状のラップを、他のスクロールの端板に近接あるいは
接触するこのラップの先端側の側面に階段状の切欠を設
けたものである。

（＊）作用この発明は上記のように構成したことにより、固定スク
ロールと旋回スクロールとの両渦巻きラップの先端側の
側面に設けた切欠を互にはめ合わせ、このラップのつけ
根部の強度を低下させることなく、接触するラップ同志
の径方向の幅を狭くさせて圧縮空間の容積を大きくさせ
られるようにしたものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図乃至第４図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器は電動機部２の取付けられる
円筒ケース３と、スクロール圧縮機部４の取付けられる
上蓋体５と、オイルの貯溜されるオイルｆＥ６を有する
下蓋体７とで構成されている６円筒ケース３の上端面に
はスクロール圧縮機部４に固定されたフレーム８が載せ
られている。

このフレームの中央には回転軸９を軸支する軸受部１０
が一体に設けられている。電動機部２は円筒ケース３の
内壁に取付けられた固定子１１と、この固定子の内部で
回転軸９に挿着きれた回転子１２とで構成されている。

スクロール圧縮機部４は固定スクロール１３と旋回スク
ロール１４とで構成されている。固定スクロール１３は
密閉容器１内を上下に仕切る円板上の端板１５と、この
端板の一方の面周縁に突設された環状壁１６と、この環
状壁を囲まれて端板１５に立設されたインボリュート状
またはこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ１７
とで構成されている。固定スクロール１３の端板１５に
は中央に吐出孔１８が設けられている。そして、固定ス
クロール１３は環状壁１６およびラップ１７の突出方向
を下方としてこの環状壁がフレーム８の周縁の取付脚１
９にボルト２０で固定されている。旋回スクロール１４
は端板２１と、この端板の一方の面に立設暗れたインボ
リュート状またはこれに近似の曲線からなる渦巻き状の
ラップ２２と、端板２１の他方の面の中央に穿設された
ビン部２３とで構成されている。そして、旋回スクロー
ル１４はラップ２２の突出方向を上方として、このラッ
プが固定スクロール１３のラップ１７に向い合ってかみ
合うようにして内部に圧縮空間２４を形成するようにし
ている。２５は回転軸９の先端に設けられて旋回スクロ
ール１４のビン部２３を挿入するボス穴で、このボス穴
の中心は回転軸９の軸心と偏心して設けられている。ボ
ス穴２５のまわりの回転軸９にはバランスウェイト２６
が一体に設けられている。２７は固定スクロール１３に
対して旋回スクロール１４を見かけ上自転しないように
円軌道上を公転させるオルダム継手である。

固定スクロール１３と旋回スクロール１４とのラップ１
７．２２には他のスクロールの端板１５．２１に近接す
る先端側の側面に互にはめ込まれる階段状の切欠２８，
２９が全周に渡って設けられている。

３０は吸込管で、との吸込管は電動機部２の下方の密閉
容器１内に開口している。フレーム８の外周にはスクロ
ール圧縮機部４に冷媒を導く吸込通路３１が設けられて
いる。３２は上蓋体５に取付けられた吐出管で、この吐
出管は上蓋体５と固定スクロール１３の端板１５とで形
成された上部空間３３に開口している。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
機部２を回転させると、その回転力が回転軸９を介して
旋回スクロール１４に伝えられる。すなわち、旋回スク
ロール１４は回転軸９のボス穴２５にこの回転軸の軸心
に対して偏心して挿入されたビン部２３で駆動され、オ
ルダム継手２７で固定スクロール１３に対して見かけ上
自転しないように円軌道上を公転させられる。そして、
固定スクロール１３と旋回スクロール１４とはこれらの
スクロールで形成された圧縮空間２４を外方から内方へ
向って漸次縮小させ、吸込管３０から密閉容器１内に流
入して電動機部２を通りフレーム８の外周の吸込通路３
１を流れる冷媒を圧縮している。この圧縮された冷媒は
固定スクロール１３の端板１５の吐出孔１８から上部空
間３３に吐出され、吐出管３２から密閉容器１外に吐出
される。

固定スクロール１３と旋回スクロール１４とのラップ１
７．２２は先端側の側面に互にはめ込まれる階段状の切
欠２Ｂ、２９を全周に渡って設けて、互に接するラップ
１７．２２の幅を狭くすることにより、圧縮空間２４の
容積を大きくして冷凍能力が向上するようにしている。

しかも、ラップ１７．２２は先端側の幅を狭くし、つけ
根部の幅が変わらないようにしており、圧縮時の圧縮圧
力により曲げモーメントがラップ１７．２３に作用して
もつけ根部の強度が弱められておらず、曲がりにくくさ
れている。また、切欠２Ｂ、２９は一方の側面に階段状
に形成されており、両側面を同一の角度でテーパー面を
形成する従来のものに比べて、切削加工が簡単になるよ
うにされている。

この発明はラップ１７．２２の先端側に互にはめ込まれ
る切欠２Ｂ、２９を設けて、このラップの曲げモーメン
トに対する強度を低下させることなく、圧縮空間２４の
容積を大きくさせているので、スクロール圧縮機部４を
大型化させることなく冷凍能力を向上できるようにした
ものである。

（ト）発明の効果この発明のスクロール圧縮機は固定スクロールと旋回ス
クロールとの両渦巻き状のラップを、他のスクロールの
端板に近接あるいは接触するこのラップの先端側の側面
に階段状の切欠を設けたのであるから、前記ラップのつ
け根部の強度を弱めることなく、このラップで形成され
た圧縮空間の容積を大きくでき、冷凍能力を向上させら
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明を示し、第１図はスクロー
ル圧縮機の縦断面図、第２図は固定スクロールと旋回ス
クロールとの模式図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図
、第４図は第２図のＢ−Ｂ線断面図、第５図及び第６図
は従来例を示し、第５図はスクロール圧縮機の縦断面図
、第６図はスクロール圧縮機部の要部拡大断面図である
。１・・・密閉容器、　４・・・スクロール圧縮機部、１
３…固定スクロール、　１４・・・旋回スクロール、１
５．２１・・・端板、　　１７，２２・・・ラップ、　
　２８．２９・・・切欠。

Claims

【特許請求の範囲】

１．密閉容器内に圧縮機部を収納し、この圧縮機部を端
板に渦巻き状のラップを立設させてなる固定スクロール
と、この固定スクロールに向い合ってかみ合う端板に渦
巻き状のラップを立設させてなる旋回スクロールとで構
成し、前記固定スクロールに対して旋回スクロールを見
かけ上自転しないように公転運動させるようにしたスク
ロール圧縮機において、前記固定スクロールと旋回スク
ロールとの両渦巻き状のラップは他のスクロールの端板
に近接あるいは接触する先端側の側面に階段状の切欠を
設けていることを特徴とするスクロール圧縮機。