JPS63255158A - 自動車の盗難防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車の盗難防止装置、即ち該自動車を盗難か
ら守るためのバーグラシステムの改良に関する。

（従来の技術） 自動車の盗難防止装置（所謂バーグラシステム）として
は例えば特開昭６０−５００５０号公報に示されている
ようなものが知られている。これは、ドア、フード、ト
ランク等の開閉を夫々検出する各スイッチと、ドアの口
・ツク、アンロックを検出するドアロック検出スイッチ
と、キーによるドアロック解錠時を検出するキーシリン
ダアンロックスイッチと、これらのスイッチからの信号
が入力されるコントローラと、このコントローラによっ
て制御される各種状態表示用のインジケータランプとラ
イト及びホーン作動用のリレーとを備えたものである。

そして、基本的には、上記ドア等が閉じられてロックさ
れている所定の警戒状態において、正規の操作以外の方
法でドア等を開けたりエンジンを作動させようとした場
合に、これを検出した当該スイッチからの信号に基いて
コントローラが上記リレーを介してライト及びホーンを
作動させることにより、警報を発するように構成されて
いる。

ところで、従来におけるこの種の盗難防止装置において
は、自動車自体の盗難を阻止するため、上記警報の発生
から所定時間が経過した時点でエンジンのスタータ電源
をカットし、これによって不正手段によるエンジン作動
を防止するようにしていたのである。

（発明が解決しようとする問題点） 然るに、上記のような従来の盗難防止装置の場合、スタ
ータ電源カットによってエンジン始動を防止することは
できても、自動車を押すことによってエンジンを始動さ
せる所謂押し掛けについては、これを阻止することがで
きないという問題があった。つまり、従来の自動車用盗
難防止装置は押し掛けによる盗難を防止し得ないという
問題があったのである。

本発明は、従来における上記のような問題に対処するも
ので、自動車の盗難防止装置として押し掛けによるエン
ジン作動をも阻止し得る装置を提供し、その防盗性を従
来より向上させることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的達成のため本発明に係る自動車の盗難防止装置
は、自動車の盗難を検出する盗難検出手段と、この盗難
検出手段が盗難を検出した際に、その出力信号に従って
上記自動車のエンジンから車輪に至る動力伝達系をロッ
クもしくはカットすることにより該車輪の駆動を不能と
する駆動阻止手段とを備えたことを特徴とする。

ここで、上記駆動阻止手段のうち動力伝達系をロックす
るものとしては、例えばパーキングブレーキの解除を阻
止するものなどがあり、また動力伝達系をカットするも
のとしてはクラ・ソチの接続を阻止するものなどがある
。

（作　　　用） 上記の構成によれば、盗難検出手段が盗難を検出した際
、駆動阻止手段によってエンジンから車輪に至る動力伝
達系がロックもしくはカットされるので、エン・ジンを
押し掛けしようとしても、自動車を押すことができず、
或は自動車を押してもエンジンが駆動されないためエン
ジンを始動させることができず、このような押し掛けに
よる自動車の盗難が防止されることになる。

（実　施　例） 以下、本発明に係る盗難防止装置の実施例について説明
する。

第１図は、この実施例の各構成要素の車体Ａへの配置状
態を示すもので、運転席前方にキーにより操作されるイ
グニションスイッチ１と、該スイッチ１の操作部におけ
るキーの有無を検出するキーリマインダスイッチ２とが
配設されていると共に、ドアＢにはキーレスロック操作
を、検出するドアロックリンクスイッチ３が配設され、
また該ドアＢとリヤハツチＣとにはこれらを施錠、解錠
するためのキーシリンダスイッチ４．５が配設され、更
にドアＢ、リヤハツチＣ及びフードＤにはこれらの開閉
を検出するドアスイッチ６、リヤハツチスイッチ７及び
フートスイッチ８が配設されている。また、車室内には
車外から見易い位置にセキュリティライト９が、運転席
近傍にブザー１０が夫々配設されていると共に、車体前
部にはホーン１１及びフラッシャライト１２が配設され
ており、更に後輪Ｅに備えられたブレーキ装置Ｆを作動
させるパーキングブレーキ用レバーＧには、後述するよ
うなパーキングブレーキ解除阻止装置が設けられている
。そして、車体所定位置には上記各構成要素の作動を制
御するコントロールユニット１３が備えられている。

このコントロールユニット１３は、第２図に示すように
、上記イグニッションスイッチ１、キーリマインダスイ
ッチ２、ドアロックリンクスイッチ３、ドアキーシリン
ダスイッチ４、リヤハツチキーシリンダスイッチ５、ド
アスイッチ６、リヤハツチスイッチ７、フートスイッチ
８からの信号を入力し、これらの信号に基いて、上記セ
キュリティライト９、ブザー１０、ホーン１１、フラッ
シャライト１２及び燃料遮断装置２０を夫々作動させる
信号を出力するようになっている。

ここで、上記パーキングブレーキ解除阻止装置２０の構
成について説明すると、第３図に示すように該装置２０
は、パーキングブレーキ用レバーＧの先端に設けられて
、該レバーＧをブレーキ作動位置にロックするラチェッ
ト機構（図示せず）を解除するためのロック解除ノブＨ
を利用したものである。つまり、レバーＧ内に配設され
て、上記ノブＨの押し込み操作でＸ方向に移動されるこ
とにより上記ラチェヅトＩ！構を解除するロック解除シ
ャフト２１の所定位置に切欠き部２１ａを設けると共に
、該切欠き部２１ａに係脱するロックピン２２を例える
。そして、このロックピン２２がソレノイド２３の通電
時に突出して、上記切欠き部２１ａに係合することによ
り、上記ノブＨの押し込み操牛、即ちラチェット機構の
解除ないしパーキングブレーキの解除を阻止するように
構成されたものである。そして、上記ソレノイド２３は
、第４図に示すようにコントロールユニット１３からの
信号ａによりトランジスタ２４がＯＮとなった時に通電
されるように構成されている。

次に、第５図に示すフローチャートに従ってこのシステ
ムの全体的動作について説明する。

先ず、乗員が降車する前は、キーがその操作部にあって
イグニッションスイッチ１又はキーリマインダスイッチ
２の少なくとも一方がＯＮであり（システム非作動状態
）、この状態から降車に際してキーを操作部から抜き取
ると上記両スイッチ１．２がいずれもＯＦＦとなって作
動開始状態となる（ステップＳ＋　、Ｓ２　）。そして
、いずれか１つのドアＢ又はリヤハツチＣが開かれれば
、これを検出するドアスイッチ６又はリヤハツチスイッ
チ７の少なくとも１つがＯＮとなり、この時、セキュリ
ティライト９が点滅して警戒準備状態となる（ステップ
Ｓ３．３４）、また、この時、上記イグニッションスイ
ッチ１又はキーリマインダスイッチ２の少なくとも１つ
がＯＮであるか否かを判定し、ＯＮである場合（キーが
操作部に再度差し込まれた時）は上記ステップＳ、のシ
ステム非作動状態に戻る（ステップＳ５）。

そして、上記イグニッションスイッチ１及びキーリマイ
ンダスイッチ２がいずれもＯＦＦである場合（キーが抜
き取られた状態）は、ドアＢ、リヤハツチＣおよびフー
ドＤが、１つのドアＢを除いて閉じられ且つロックされ
ているが否かを判定し、この状態にある場合はブザー１
０が作動する（ステップＳａ　、Ｓ））。更に、最後ま
で開かれていたドアＢが閉じられてキーレスロック操作
によりロックされれば、セキュリティライト９が連続点
灯状態となる（ステップＳｓ　、　Ｓ９　）。

次に、キースイッチ、即ちイグニッションスイッチ１、
ドアキーシリンダスイッチ４及びリヤハツチキーシリン
ダスイッチ５の少なくとも１つのキースイッチがＯＮに
なったか否かを判定し、ＯＮになった時、即ちキーによ
る正規の操作が行われた時には警戒準備状態を解除して
上記ステップＳ１に戻り、またいずれのキースイッチも
ＯＮになっていないとき、即ちキーによる操作が行われ
ていない場合は、更にリッドスイッチ、即ちドアスイッ
チ６、リヤハツチスイッチ７及びフートスイッチ８の少
なくとも１つのスイッチがＯＮになったか否かを判定す
る。そして、ＯＮになった時、即ちドアＢ、リヤハツチ
Ｃ１及びフードＤの少なくとも１つが開かれた時は同じ
く警戒準備状態を解除して上記ステップＳ、に戻り、ま
たいずれのりラドスイッチもＯＮでない時、部ち、ドア
Ｂ、リヤハツチＣ及びフードＤの全てが閉じられている
時は、タイマ■に所定の設定時間（例えば２５秒）をセ
ットする（ステップＳＩＯ〜５１２）。

このタイマ■の設定時間が経過するまでは、ステップ８
９〜Ｓ１２を繰り返し実行し、少なくとも１つのキース
イッチがＯＮになり或は少なくとも１つのりラドスイッ
チがＯＮにならない限り警戒準備状態を維持する。そし
て、上記設定時間が経過すればセキュリティライト９が
所定時間（例えば１０秒）点滅し、その際、軍全体が警
戒態勢に移行する（ステップＳ１３〜Ｓ、、）。

この警戒態勢のもとで、キーを用いることなくドアＢ、
リヤハツチＣ又はフードＤが開かれ、或はイグニッショ
ン回路が短絡される等の不正操作が行われると、ホーン
１１が作動し且つフラッシャライト１２が点滅して警報
が発せられ、また、タイマＨに所定の設定時間（例えば
５分）がセットされる（・Ｓ１６〜８１８）。そして、
この時間が経過する前にいずれかのキースイッチが操作
された場合には警報が停止されるが、キースイッチの操
作が行われないで上記設定時間が経過すると、次にパー
キングブレーキ解除阻止装置２０が作動する（ステップ
３１９〜５２１）。つまり、第３．４図に示すようにコ
ントロールユニット１３からの信号ａによりトランジス
タ２４がＯＮされてパーキングブレーキ用しバーＧ内の
ソレノイド２３が通電され、これに伴ってロックピン２
２が突出してロック解除シャフト２１の切欠き部２１ａ
に係合する。これにより、仮に不正な手段で車内に侵入
して、エンジンを押し掛けすべくパーキングブレーキを
解除しようとしても、パーキングブレーキ用レバーＧの
ノブＨを操作することができなくなり、そのため該ブレ
ーキを解除することができず、これに伴って当該自動車
を押すこともできなくなってエンジンの押し掛けが不能
となり、車両の盗難が確実に防止されることになる。

尚、このパーキングブレーキ解除阻止装置２０の作動中
、いずれかのキースイッチの操作の有無と不正操作の有
無の判別が行われ、キースイッチが操作されれば警報動
作やパーキングブレーキの解除阻止状態が解除されてシ
ステム非作動の状態に戻り、また不正操作が継続してい
るときはパーキングブレーキの解除阻止状態が維持され
る（ステップＳ２２・５２３）・ 次に、第６．７図に示すパーキングブレーキ解除阻止装
置の他の実施例について説明すると、この装置２０′に
おいても、パーキングブレーキ用レバーＧにおけるロッ
ク解除ノブＨの押し込み操作によりラチェット機構のロ
ックを解除するロック解除シャフト２１′に切欠き部２
１ａ′が設けられ、且つ該切欠き部２１ａ′に対して係
脱するロックピン２２′が備えられている。そして、こ
の実施例においては、上記ロックピン２２′の係脱をモ
ータ２３′によりラック＆ビニオン機構２４′を介して
行うように構成されている。また、上記モータ２３′は
、第７図に示すように、コントロールユニット１３′か
らのパーキングブレーキの解除を阻止するためのロック
信号ａ′及びこの阻止状態を解除するためのアンロック
信号ｂ′により作動されるようになっている。つまり、
上記ロック信号ａ′により第１トランジスタ２５′がＯ
Ｎとされると、ロック用リレー２６′のコイル２６ａ′
が通電されて電源側接点２６ｂ′が閉じることにより、
電源２７′から該ロック用リレー２６′の電源側接点２
６ｂ’　、モータ２３′及びアンロック用リレー２８′
のアース側接点２８ｃ’を経て電流がＸ方向に流れ、上
記モータ２３′が上記ロックピン２２′を突出させる方
向に回転される。これにより、該ロックピン２２′がロ
ック解除シャフト２１′の切欠き部２１ａ′に係合する
。また、アンロック信号ｂ′により第２トランジスタ２
９′がＯＮとされると、上記アンロック用リレー２８′
のコイル２８ａ′が通電されて該リレー２８′の４電源
側接点２８ｂ′が閉じることにより、上記電源２７′か
ら該アンロック用リレー２８′の電源側接点２８ｂ’　
、モータ２３′及び上記ロック用リレー２６′のアース
側接点２６ｃ′を通って電流がｙ方向に流れ、モータ２
３′が上記ロックピン２２′を後退させる方向に回転さ
れる。これにより、該ロックピン２２′がロック解除シ
ャフト２１′の切欠き部２１ａ′との係合が解除されて
、ノブＨによるラチェット機構の解除、即ちパーキング
ブレーキの解除が可能となる。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、自動車の盗難を防止する
所謂バーグラシステムにおいて、不正操作によるエンジ
ンの押し掛けが防止されることになる。これにより、従
来のスタータカットにより自動車の盗難を防止するよう
にしたものに比べて、エンジンの押し掛けによる盗難ま
で防止されることになり、この種のシステムの防盗性が
一層向上されることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は盗難防止
装置の各構成要素の自動車への配置を示す概略斜視図、
第２図は上記各構成要素による制御システム図、第３図
はパーキングブレーキ解除阻止袋２置の構造を示す断面
図、第４図は同装置の電気回路図、第５図は盗難防止装
置全体の動作を示すフローチャート図、第６図はパーキ
ングプレキー、解除阻止装置の他の実施例を示す断面図
、第７図は同装置の電気回路図である。 １〜８・・・盗難検出手段（イグニッションスイッチ、
キーリマインダスイッチ、ドアロックリンクスイッチ、
′ドア及びリヤハツチキーシリンダスイッチ、ドア、リ
ヤハツチ及びフートスイッチ）、２０．２０’・・・駆
動阻止装置（パーキングブレーキ解除阻止装置）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動車の盗難を検出する盗難検出手段と、この盗
   難検出手段が盗難を検出した際に、その出力信号に従っ
   て上記自動車のエンジンから車輪に至る動力伝達系をロ
   ックもしくはカットすることにより該車輪の駆動を不能
   とする駆動阻止手段とを有することを特徴とする自動車
   の盗難防止装置。