JPH0340677Y2 - - Google Patents
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- JPH0340677Y2 JPH0340677Y2 JP1985011688U JP1168885U JPH0340677Y2 JP H0340677 Y2 JPH0340677 Y2 JP H0340677Y2 JP 1985011688 U JP1985011688 U JP 1985011688U JP 1168885 U JP1168885 U JP 1168885U JP H0340677 Y2 JPH0340677 Y2 JP H0340677Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- door
- control unit
- turned
- mode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Burglar Alarm Systems (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案はキー以外の不正な手段や方法により自
動車のいずれかのドアやボンネツトもしくはトラ
ンクがロツク解除されたときに警報を発する自動
車用盗難防止装置に関するものである。 (従来技術) 近年、ロツクされている自動車のドア、ボンネ
ツトもしくはトランク等がキー以外の不正な手段
や方法によつて開かれると警報を発する盗難防止
装置が開発され、自動車に実際に装備されてい
る。 この種の自動車用盗難防止装置は、例えば、自
動車のある隠された場所に設けたスイツチ等を操
作するとそれ以後は待機状態に移行し、もしも、
キー以外の不正な手段によつてこの自動車のドア
等が開かれると直ちに警報を発するように構成さ
れていた。 ところで、このような自動車用盗難防止装置を
装備した自動車では、運転車以外の者が誤つてス
イツチに触れたりすると、直ちに待機状態に移行
され、例えば座席に乗車していた人が降車しよう
として、ドアのインナロツクノブをアンロツク側
に操作すると警報装置が作動してしまう。また、
降車後トランクから物を取出すために、トランク
のロツクを降車前に解除したうえで、降車後直ち
に誤まつてスイツチを操作してしまうと、警報が
発せられて運転者本人がびつくりさせられるとい
つた問題もある。 (考案の目的) 本考案は従来の自動車用盗難防止装置における
上記不具合を解消すべくなされたもので、ドアを
キーを使用せずにロツクする、いわゆるキーレス
ロツクする等の所定の操作により待機状態と待機
解除状態となるようにし、待機状態発生後、例え
ば助手席に乗つている人が降りようとしたとき、
または車内に残された子供が不用意にインナロツ
クノブを操作して警報を発するような事態を回避
することを可能とした自動車用盗難防止装置を提
供することを目的としている。 (考案の構成) このため、本考案は、第1図に示すように、自
動車側のドアをキーを使用せずにロツクする、い
わゆるキーレスロツクをすると所定時間経過後に
警報発生の待機状態となり、かつ待機状態発生
後、所定時間内にインナロツクノブを操作すると
待機状態を解除するようにするとともに、インナ
ロツクノブスイツチの操作解除後も所定時間オン
信号を出力するタイマを内蔵して確実に動作する
ようにした待機装置1を備える。この待機装置1
には、キー以外の手段により上記自動車のいずれ
かのドア、ボンネツトあるいはトランク等がロツ
ク解除されたとき、すなわちアンロツクされたと
き、あるいは自動車のタイヤの盗難により自動車
の車体が傾いたとき等、少なくとも盗難に関連す
る異常が生じると異常検出装置2から異常信号が
入力される。上記待機装置1が待機状態にあり、
異常検出装置2が異常信号を出力したときに、待
機装置1からの指令により警報装置3が警報を発
する。 ただし、インナロツクノブによるロツク解除に
ついては、上記所定時間経過後になされた場合に
のみ上記指令が出され、警報が発せられる。この
警報は具体的には、上記自動車のクラクシヨン
(ホーン)のオン、オフ動作や全ターンシグナル
ランプの点滅等により行われる。 すなわち、警報装置3は、自動車の運転席側の
ドアがキーレスロツクされて待機装置1が待機状
態に入つた後所定時間経過するまでは、自動車の
ドアがインナロツクノブの操作によりロツク解除
されても警報動作を行わない。そして、所定時間
経過したことが待機装置により確認されてはじめ
て、インナロツクノブの操作による場合にも、キ
ー以外の手段により自動車のいずれかのドアがロ
ツク解除され盗難に関連する異常が発生したとし
て、異常検出装置2から異常信号が出力し、警報
装置3から警報が発せられるように形成した。 (考案の効果) 本考案によれば、ドアをキーを使用せずロツク
する、いわゆるキーレスロツクする等の所定の操
作により、待機状態にすることができるようにし
ているため、例えば運転者のみが待機状態にする
ことができるようにすることができるので、誤つ
て待機状態にセツトして警報が発せられるという
ことがない。 また、待機装置が待機状態になると所定時間カ
ウントを開始するカウント装置と、インナロツク
ノブが操作されるとオンとなるインナロツクノブ
スイツチと、インナロツクノブスイツチの操作解
除後も所定時間オン信号を出力するタイマを備
え、カウント装置がカウント中に上記タイマがオ
ン信号を出力すると待機状態を一時解除するよう
にしているため、待機状態発生後、所定時間内
に、例えば助手席に乗つていた人が降りようとし
たとき、または車内に残された子供が不用意にイ
ンナロツクノブを操作しても警報を発するのを防
止できる。 さらに、上述のようにタイマによりインナロツ
クノブスイツチの操作解除後も所定時間オン信号
を出力するようにしてあるため、たとえインナロ
ツクスイツチを瞬間的にオンオフ操作してロツク
リンクスイツチがオンしたときインナロツクスイ
ツチがオフしていても、タイマがオン信号を出力
しているため、インナロツクノブの操作によるロ
ツク解除であることが確実に判別でき、他の手段
によるロツク解除として誤つて警報を発するのを
防止できる。 さらにまた、ドアがキーを使用せずにロツクさ
れた場合に待機状態となるようになつているた
め、ドアがロツクされずに待機状態になつたり、
それによつて誤警報を発したりすることはない。 なお、万一イグニツシヨンスイツチからキーを
抜くのを忘れてキーレスロツクした場合には、自
動車の所有者等の正規な人がキーを使用せずロツ
クを解除することが考えられるが、この場合には
警報を発することがない。 そのうえ、本考案では、単に自宅の駐車場等で
ロツクせずに駐車し警報を発する必要がない場
合、また仮にロツクはしているが警報を発する必
要がない場合、ロツクをして警報を発することが
必要な場合等、必要に応じて待機装置をいずれの
状態にセツトするかを運転者が自由に選択できる
等の効果を有している。 (実施例) 以下、第2図から第7図を参照して本考案の具
体的な実施例を説明する。 第2図において、コントロールユニツト11は
第1図の待機装置1としての機能を有するもの
で、ワンチツプ化されたマイクロコンピユータお
よびそれに付随した部品より構成されている。 このコントロールユニツト11は、後述する各
種の異常信号が夫々入力する異常信号等の入力端
子11a,11b,…,11o、警報を指令する
信号を出力する出力端子11p,11q,…,1
1u、電源端子11vおよびアース端子11wを
有している。 コントロールユニツト11の入力端子11aは
イグニツシヨンスイツチ12のイグニツシヨン端
子IG1に接続されている。このイグニツシヨン
スイツチ12には、キー(図示せず。)が差し込
まれて所定位置以上回動されたときから戻し回動
しキーが引き抜かれるまでオンし、キーが引き抜
かれているとき、およびキーが差し込まれて所定
位置まで回動する間にはオフするキーレススイツ
チ13が設けられ、このキーレススイツチ13
は、ヒユーズF1,F2を介して、負(マイナス)
極が接地されたバツテリBの正(プラス)極とコ
ントロールユニツト11の入力端子11bとの間
に接続されている。また、上記コントロールユニ
ツト11の入力端子11cとアースとの間、入力
端子11dとアースとの間および入力端子11e
とアースとの間には、第3図に示すように、自動
車14の助手席側のドア15Lに設けられたドア
キーシリンダスイツチ16L、運転席側のドア1
5Rに設けられたドアキーシリンダスイツチ16
Rおよびトランク(5ドア車の場合はバツクド
ア)17に設けられたキーシリンダスイツチ18
が夫々接続されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
fとアースとの間には、第3図に示すように、運
転席側のドア15Rに設けられたフロントロツク
リンクスイツチ19Rが接続されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
gとアースとの間には、第3図に示すように、助
手席側のドア15Lに設けられたフロントロツク
リンクスイツチ19Lと、後部座席の左側のドア
20Lに設けられたリヤロツクリンクスイツチ2
1Lと、後部座席の右側のドア20Rに設けられ
たリヤロツクリンクスイツチ21Rとが夫々接続
されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
hとアースとの間には、第3図に示すように、運
転席側のドア15Rに設けられたインナロツクス
イツチ22Rと、助手席側のドア15Lに設けら
れたインナロツクスイツチ22Lとが接続されて
いる。 同様に、上記コントロールユニツト11の入力
端子11iとアースとの間には、第3図に示すよ
うに、後部座席の左側のドア20Lに設けられた
インナロツクスイツチ23Lと、後部座席の右側
のドア20Rに設けられたインナロツクスイツチ
23Rとが接続されている。 ところで、自動車14のドア15R等をロツク
およびロツク解除する機構は、第4図に運転席側
のドア15Rについて示すように、ドア15Rの
外側に設けられたアウタハンドル24およびドア
15Rの内側に設けられたインナハンドル25の
作用を、ロツク機構26を介して、ドアロツク機
構27に伝達するようにしており、ドアキーシリ
ンダ28もしくはインナロツクノブ29がロツク
側に操作されたときには、上記ロツク機構26が
作用して上記アウタハンドル24およびインナハ
ンドル25の作用が遮断され、ドアロツクが行わ
れる。 上記第4図において、キーシリンダスイツチ1
6Rはドアキーシリンダ28のキー操作期間だけ
オンし、それ以外の状態ではオフする。また、イ
ンナロツクスイツチ22Rはインナロツクノブ2
9をアンロツク位置方向に操作しているときにオ
ンとなる。さらに、ロツクリンクスイツチ19R
はロツク機構26がアンロツク操作されるとオン
する。助手席側のドア15Lをロツクおよびロツ
ク解除する機構も第4図と全く同様の構成を有す
る。 なお、後部座席のドア20Lおよび20Rに
は、ドアキーシリンダ28は設けられていない。 再び第2図において、コントロールユニツト1
1の入力端子11jとアースとの間には、助手席
側のドアスイツチ31L、後部座席の左側のドア
スイツチ32Lおよび右側のドアスイツチ32R
が接続されている。また、コントロールユニツト
11の上記入力端子11jにはダイオードD1の
カソードが接続され、このダイオードD1のアノ
ードは後述するルームランプスイツチ67の固定
接点と接続されている。そしてコントロールユニ
ツト11の入力端子11kとアースとの間には、
運転席側のドアスイツチ31Rが接続され、さら
にコントロールユニツト11の入力端子11kに
は、ダイオードD2のカソードが接続され、この
ダイオードD2のアノードはルームランプスイツ
チ67の固定接点に接続されている。 上記4個のドアスイツチ31L,31R,32
Lおよび32Rは夫々ドア15L,15R,20
Lおよび20Rが開くとオンし、閉じるとオフす
る。 コントロールユニツト11の残る入力端子11
l,11m,11nおよび11oとアースとの間
には夫々トランクスイツチ33、ボンネツトスイ
ツチ34、傾斜センサ35およびオプシヨンスイ
ツチ36が接続されている。 ここで、以上に説明したスイツチのオン、オフ
とこれらスイツチが取着された部材の状態との関
係は次表のようになる。
動車のいずれかのドアやボンネツトもしくはトラ
ンクがロツク解除されたときに警報を発する自動
車用盗難防止装置に関するものである。 (従来技術) 近年、ロツクされている自動車のドア、ボンネ
ツトもしくはトランク等がキー以外の不正な手段
や方法によつて開かれると警報を発する盗難防止
装置が開発され、自動車に実際に装備されてい
る。 この種の自動車用盗難防止装置は、例えば、自
動車のある隠された場所に設けたスイツチ等を操
作するとそれ以後は待機状態に移行し、もしも、
キー以外の不正な手段によつてこの自動車のドア
等が開かれると直ちに警報を発するように構成さ
れていた。 ところで、このような自動車用盗難防止装置を
装備した自動車では、運転車以外の者が誤つてス
イツチに触れたりすると、直ちに待機状態に移行
され、例えば座席に乗車していた人が降車しよう
として、ドアのインナロツクノブをアンロツク側
に操作すると警報装置が作動してしまう。また、
降車後トランクから物を取出すために、トランク
のロツクを降車前に解除したうえで、降車後直ち
に誤まつてスイツチを操作してしまうと、警報が
発せられて運転者本人がびつくりさせられるとい
つた問題もある。 (考案の目的) 本考案は従来の自動車用盗難防止装置における
上記不具合を解消すべくなされたもので、ドアを
キーを使用せずにロツクする、いわゆるキーレス
ロツクする等の所定の操作により待機状態と待機
解除状態となるようにし、待機状態発生後、例え
ば助手席に乗つている人が降りようとしたとき、
または車内に残された子供が不用意にインナロツ
クノブを操作して警報を発するような事態を回避
することを可能とした自動車用盗難防止装置を提
供することを目的としている。 (考案の構成) このため、本考案は、第1図に示すように、自
動車側のドアをキーを使用せずにロツクする、い
わゆるキーレスロツクをすると所定時間経過後に
警報発生の待機状態となり、かつ待機状態発生
後、所定時間内にインナロツクノブを操作すると
待機状態を解除するようにするとともに、インナ
ロツクノブスイツチの操作解除後も所定時間オン
信号を出力するタイマを内蔵して確実に動作する
ようにした待機装置1を備える。この待機装置1
には、キー以外の手段により上記自動車のいずれ
かのドア、ボンネツトあるいはトランク等がロツ
ク解除されたとき、すなわちアンロツクされたと
き、あるいは自動車のタイヤの盗難により自動車
の車体が傾いたとき等、少なくとも盗難に関連す
る異常が生じると異常検出装置2から異常信号が
入力される。上記待機装置1が待機状態にあり、
異常検出装置2が異常信号を出力したときに、待
機装置1からの指令により警報装置3が警報を発
する。 ただし、インナロツクノブによるロツク解除に
ついては、上記所定時間経過後になされた場合に
のみ上記指令が出され、警報が発せられる。この
警報は具体的には、上記自動車のクラクシヨン
(ホーン)のオン、オフ動作や全ターンシグナル
ランプの点滅等により行われる。 すなわち、警報装置3は、自動車の運転席側の
ドアがキーレスロツクされて待機装置1が待機状
態に入つた後所定時間経過するまでは、自動車の
ドアがインナロツクノブの操作によりロツク解除
されても警報動作を行わない。そして、所定時間
経過したことが待機装置により確認されてはじめ
て、インナロツクノブの操作による場合にも、キ
ー以外の手段により自動車のいずれかのドアがロ
ツク解除され盗難に関連する異常が発生したとし
て、異常検出装置2から異常信号が出力し、警報
装置3から警報が発せられるように形成した。 (考案の効果) 本考案によれば、ドアをキーを使用せずロツク
する、いわゆるキーレスロツクする等の所定の操
作により、待機状態にすることができるようにし
ているため、例えば運転者のみが待機状態にする
ことができるようにすることができるので、誤つ
て待機状態にセツトして警報が発せられるという
ことがない。 また、待機装置が待機状態になると所定時間カ
ウントを開始するカウント装置と、インナロツク
ノブが操作されるとオンとなるインナロツクノブ
スイツチと、インナロツクノブスイツチの操作解
除後も所定時間オン信号を出力するタイマを備
え、カウント装置がカウント中に上記タイマがオ
ン信号を出力すると待機状態を一時解除するよう
にしているため、待機状態発生後、所定時間内
に、例えば助手席に乗つていた人が降りようとし
たとき、または車内に残された子供が不用意にイ
ンナロツクノブを操作しても警報を発するのを防
止できる。 さらに、上述のようにタイマによりインナロツ
クノブスイツチの操作解除後も所定時間オン信号
を出力するようにしてあるため、たとえインナロ
ツクスイツチを瞬間的にオンオフ操作してロツク
リンクスイツチがオンしたときインナロツクスイ
ツチがオフしていても、タイマがオン信号を出力
しているため、インナロツクノブの操作によるロ
ツク解除であることが確実に判別でき、他の手段
によるロツク解除として誤つて警報を発するのを
防止できる。 さらにまた、ドアがキーを使用せずにロツクさ
れた場合に待機状態となるようになつているた
め、ドアがロツクされずに待機状態になつたり、
それによつて誤警報を発したりすることはない。 なお、万一イグニツシヨンスイツチからキーを
抜くのを忘れてキーレスロツクした場合には、自
動車の所有者等の正規な人がキーを使用せずロツ
クを解除することが考えられるが、この場合には
警報を発することがない。 そのうえ、本考案では、単に自宅の駐車場等で
ロツクせずに駐車し警報を発する必要がない場
合、また仮にロツクはしているが警報を発する必
要がない場合、ロツクをして警報を発することが
必要な場合等、必要に応じて待機装置をいずれの
状態にセツトするかを運転者が自由に選択できる
等の効果を有している。 (実施例) 以下、第2図から第7図を参照して本考案の具
体的な実施例を説明する。 第2図において、コントロールユニツト11は
第1図の待機装置1としての機能を有するもの
で、ワンチツプ化されたマイクロコンピユータお
よびそれに付随した部品より構成されている。 このコントロールユニツト11は、後述する各
種の異常信号が夫々入力する異常信号等の入力端
子11a,11b,…,11o、警報を指令する
信号を出力する出力端子11p,11q,…,1
1u、電源端子11vおよびアース端子11wを
有している。 コントロールユニツト11の入力端子11aは
イグニツシヨンスイツチ12のイグニツシヨン端
子IG1に接続されている。このイグニツシヨン
スイツチ12には、キー(図示せず。)が差し込
まれて所定位置以上回動されたときから戻し回動
しキーが引き抜かれるまでオンし、キーが引き抜
かれているとき、およびキーが差し込まれて所定
位置まで回動する間にはオフするキーレススイツ
チ13が設けられ、このキーレススイツチ13
は、ヒユーズF1,F2を介して、負(マイナス)
極が接地されたバツテリBの正(プラス)極とコ
ントロールユニツト11の入力端子11bとの間
に接続されている。また、上記コントロールユニ
ツト11の入力端子11cとアースとの間、入力
端子11dとアースとの間および入力端子11e
とアースとの間には、第3図に示すように、自動
車14の助手席側のドア15Lに設けられたドア
キーシリンダスイツチ16L、運転席側のドア1
5Rに設けられたドアキーシリンダスイツチ16
Rおよびトランク(5ドア車の場合はバツクド
ア)17に設けられたキーシリンダスイツチ18
が夫々接続されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
fとアースとの間には、第3図に示すように、運
転席側のドア15Rに設けられたフロントロツク
リンクスイツチ19Rが接続されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
gとアースとの間には、第3図に示すように、助
手席側のドア15Lに設けられたフロントロツク
リンクスイツチ19Lと、後部座席の左側のドア
20Lに設けられたリヤロツクリンクスイツチ2
1Lと、後部座席の右側のドア20Rに設けられ
たリヤロツクリンクスイツチ21Rとが夫々接続
されている。 上記コントロールユニツト11の入力端子11
hとアースとの間には、第3図に示すように、運
転席側のドア15Rに設けられたインナロツクス
イツチ22Rと、助手席側のドア15Lに設けら
れたインナロツクスイツチ22Lとが接続されて
いる。 同様に、上記コントロールユニツト11の入力
端子11iとアースとの間には、第3図に示すよ
うに、後部座席の左側のドア20Lに設けられた
インナロツクスイツチ23Lと、後部座席の右側
のドア20Rに設けられたインナロツクスイツチ
23Rとが接続されている。 ところで、自動車14のドア15R等をロツク
およびロツク解除する機構は、第4図に運転席側
のドア15Rについて示すように、ドア15Rの
外側に設けられたアウタハンドル24およびドア
15Rの内側に設けられたインナハンドル25の
作用を、ロツク機構26を介して、ドアロツク機
構27に伝達するようにしており、ドアキーシリ
ンダ28もしくはインナロツクノブ29がロツク
側に操作されたときには、上記ロツク機構26が
作用して上記アウタハンドル24およびインナハ
ンドル25の作用が遮断され、ドアロツクが行わ
れる。 上記第4図において、キーシリンダスイツチ1
6Rはドアキーシリンダ28のキー操作期間だけ
オンし、それ以外の状態ではオフする。また、イ
ンナロツクスイツチ22Rはインナロツクノブ2
9をアンロツク位置方向に操作しているときにオ
ンとなる。さらに、ロツクリンクスイツチ19R
はロツク機構26がアンロツク操作されるとオン
する。助手席側のドア15Lをロツクおよびロツ
ク解除する機構も第4図と全く同様の構成を有す
る。 なお、後部座席のドア20Lおよび20Rに
は、ドアキーシリンダ28は設けられていない。 再び第2図において、コントロールユニツト1
1の入力端子11jとアースとの間には、助手席
側のドアスイツチ31L、後部座席の左側のドア
スイツチ32Lおよび右側のドアスイツチ32R
が接続されている。また、コントロールユニツト
11の上記入力端子11jにはダイオードD1の
カソードが接続され、このダイオードD1のアノ
ードは後述するルームランプスイツチ67の固定
接点と接続されている。そしてコントロールユニ
ツト11の入力端子11kとアースとの間には、
運転席側のドアスイツチ31Rが接続され、さら
にコントロールユニツト11の入力端子11kに
は、ダイオードD2のカソードが接続され、この
ダイオードD2のアノードはルームランプスイツ
チ67の固定接点に接続されている。 上記4個のドアスイツチ31L,31R,32
Lおよび32Rは夫々ドア15L,15R,20
Lおよび20Rが開くとオンし、閉じるとオフす
る。 コントロールユニツト11の残る入力端子11
l,11m,11nおよび11oとアースとの間
には夫々トランクスイツチ33、ボンネツトスイ
ツチ34、傾斜センサ35およびオプシヨンスイ
ツチ36が接続されている。 ここで、以上に説明したスイツチのオン、オフ
とこれらスイツチが取着された部材の状態との関
係は次表のようになる。
【表】
【表】
一方、上記コントロールユニツト11の出力端
子11pと、ヒユーズF3を通してバツテリBの
正極に接続された電源ラインlBとの間には、本
自動車用盗難防止装置がキー以外の手段によりド
ア15R等が開けられたときに警報を発生する待
機状態にセツトされる過程で順次点灯もしくは点
滅してシステムの動作状態を確認するためのセキ
ユリテイランプ37が接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
qと電源ラインlBとの間には、スタータカツト
リレー38の駆動コイルX1が接続されている。
このスタータカツトリレー38は、上記警報の発
生時に、スタータソレノイド39への給電を遮断
し、自動車14のエンジンの始動ができないよう
にするためのリレーである。上記スタータカツト
リレー38の常閉接点X1−bは、その一端がイ
グニツシヨンスイツチ12のスタータ端子STに
接続されている。また、この常閉接点X1−bの
他端とアースとの間には、自動車14が自動変速
機(図示せず。)を備えている場合は、インヒビ
タスイツチ41とスタータソレノイド39とが直
列に接続される。上記インヒビタスイツチ41
は、自動車14のシフトレバーがN(中立)もし
くはP(駐車)レンジにあるときにオンし、エン
ジン始動はこのNもしくはPレンジにおいてのみ
行えるようにしている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
rとアースとの間にはホーンスイツチ42が接続
される一方、上記出力端子11rと電源ライン
lBとの間にはホーンリレー43の駆動コイルX2
とヒユーズF4とが直列に接続されている。ホー
ンリレー43の常開接点X2−aの一端はヒユー
ズF4を通して電源ラインlBに接続され、ホーン
リレー43の常開接点X2−aの他端とアースと
の間にはホーン44と45とが並列に接続されて
いる。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
sとアースとの間には、ターンシグナルランプ5
1,52および53が接続され、また、上記出力
端子11sと電源ラインlBとの間には、ハザー
ドスイツチ54の接点55とフラツシヤ56とが
直列に接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
tとアースとの間には、ターンシグナルランプ5
7,58および59が接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
sと出力端子11tとの間にはリレー61の常閉
接点X3−bが接続され、さらに、出力端子11
sは、方向指示用のコンビスイツチ62の左折側
固定接点62Lに接続され、また、出力端子11
tは、上記コンビスイツチ62の右折側固定接点
62Rに接続されている。上記コンビスイツチ6
2の可動接点62cとフラツシヤ56との間に
は、リレー63の常開接点X4−aが接続されて
いる。 リレー63の駆動コイルX4およびリレー61
の駆動コイルX3はその各一端がいずれもイグニ
ツシヨンスイツチ12のイグニツシヨン端子IG
1に接続され、各他端はハザードスイツチ54の
いま一つの接点64を通してアースに接続されて
いる。 なお、第2図において、65,66はルームラ
ンプで、67はルームランプスイツチであり、6
8はオルタネータで、コントロールユニツト11
の電源端子11vはヒユーズF5を通して電源ラ
インlBに接続され、アース端子11wはアース
に接続されている。 次に、上記構成からなる自動車用盗難防止装置
の動作を、第5図、第6図および第7図に示すフ
ローチヤートに基いて説明する。 第2図の自動車用盗難防止装置は、自動車14
の運転席側のドア15Rがキーレスロツクされる
前の状態から、このドア15Rがキーレスロツク
され、所定時間後に待機状態となり、警報状態も
しくは警報状態解除となるまで、次の(a)ないし
(g)のモード零からモード6の動作を行う。 (a) モード零は、イグニツシヨンスイツチ12に
キーが差し込まれている場合の動作であつて、
第5図のステツプ1000のスタートからステ
ツプ1001のラベル初期化の後、ステツプ1
002,1003,1004および1005を
実行することにより行われる。 (b) モード1はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれているが未だ運転席側のドア15
Rは開かれていないときの動作であつて、モー
ド1の状態では、セキユリテイランプ37が30
秒間点滅し、モード1状態にあることを表示す
る。モード1は第5図のステツプ1002,1
003,1006,1007,1008,10
09,1010および1011を実行すること
により行われる。 (c) モード2はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれ、運転席側のドア15Rが開か
れ、さらに他のドア15L,20R,20L、
ボンネツト30(第3図参照)もしくはトラン
ク17のいずれかが開かれているときの動作で
あつて、モード2の状態では、セキユリテイラ
ンプ37が30秒間点滅する。モード2は第5図
のステツプ1002,1003,1006,1
012,1013を実行し、ステツプ101
4,1015,1016もしくは1017のい
ずれかを実行した後、ステツプ901,902
および903を実行することにより行われる。 (d) モード3はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれ、運転席側のドア15Rが開で、
他のドア15L,20R,20L、トランク1
7およびボンネツト30がいずれも閉じられか
つ、すべてのドア15R,15L,20R,2
0Lのロツクリンクスイツチ19R,19L,
21R,21Lがオフのときの動作であつて、
モード3の状態では、セキユリテイランプ37
が30秒間点灯する。モード3は第5図のステツ
プ1002,1003,1006,1012,
1013,1014,1015,1016,1
017,1018,1019および1020を
実行することにより行われる。 (e) モード4は運転席側のドア15Rがキーレス
ロツクされ、警報待機状態に入る前の動作で、
モード4の状態では、セキユリテイランプ37
は30秒間点灯する。モード4は第5図のステツ
プ1002,1003、ステツプ1006ない
し1011、およびステツプ1021ないし1
032を実行することにより行われる。 なおステツプ1025でカウントアツプの判
定をしたときに、ボンネツト30、ドア15
R,15L,20R,20L、もしくはトラン
ク17のいずれかが開かれていた場合、または
オプシヨンスイツチ36がオンになつていると
再びサブルーチン1002に戻りモード4の状
態を継続する。 (f) モード5は待機状態の動作で、セキユリテイ
ランプ37は1.5秒の間隔で6回点滅する。モ
ード5は第6図のステツプ2001ないし20
14,2026,2016,2017,203
2を実行することにより行われる。 (g) モード6は警報状態および警報状態解除時の
動作である。モード6は第7図のステツプ30
01から3013を実行することにより行われ
る。 次に、モード零からモード6まで、順を追つて
第2図の自動車用盗難防止装置の動作を説明す
る。 (a) モード零 自動車14(第3図参照)のエンジンが回転し
ているか、イグニツシヨンスイツチ12にキーが
差し込まれているときは、コントロールユニツト
11(第2図参照)は、第5図のステツプ100
0,1001を実行後、ステツプ1002にて関
連する各スイツチの状態をチエツクするサブルー
チンを実行し、ステツプ1003にてキーレスス
イツチ13がオンであるか否かを判定する。キー
がイグニツシヨンスイツチ12に差し込まれてい
る場合、ステツプ1004にて、キーレススイツ
チ13がオフで運転手席側のドアスイツチ31R
がオンとなつたことがないというセツトを行い
(TJCNT←0)、ステツプ1005にて、モード
を零にする(MODE←0)。その後、ステツプ1
002,1003,1004および1005を実
行する。 (b) モード1 モード零の状態において、イグニツシヨンスイ
ツチ12からキーが抜かれると、コントロールユ
ニツト11はステツプ1006を実行し、運転席
側のドア15Rのドアスイツチ31Rがオンかオ
フ(ドア15Rが開いているか閉じているか)を
判定し、ドア15Rが閉じている場合は、ステツ
プ1007で、現在、モードが4であるか否かを
判定する。 この時点では、モードは零であるから、上記コ
ントロールユニツト11はステツプ1008を実
行し、さらに、現在モードが1であるか否かを判
定する。この時点ではモードは零であるから、コ
ントロールユニツト11はステツプ1009を実
行し、モードを1にセツト(MODE←1)した
後、セキユリテイランプ37を30秒間点滅させる
(SET30)。コントロールユニツト11は、ステ
ツプ1011にて、キーレススイツチ13がオフ
でドアスイツチ31Rがオンとなつた(TJCNT
=1)ことがあるか否かを判定する。このときは
TJCNT=0であるから、コントロールユニツト
11は再びサブルーチン1002からステツプ1
003,1006,1007,1008を実行す
るがこのときにはモードが1になつているから次
にステツプ1011を実行する。その後はサブル
ーチン1002からステツプ1003,100
6,1007,1008および1011のステツ
プを繰り返し実行する。 (c) モード2 モード1の状態において、運転席側のドア15
Rが開き、ドアスイツチ31Rがオンすると、コ
ントロールユニツト11はステツプ1006から
ステツプ1012を実行し、キーレススイツチ1
3がオフで運転席側のドア15Rのドアスイツチ
31Rがオンとなつた(TJCNT←1)というセ
ツトを実行した後、ステツプ1013にて、上記
ドアスイツチ31Rがオフでロツクリンクスイツ
チ19Rの4秒間判定必要(FKCNT←0)と設
定する。コントロールユニツト11は、その後、
ステツプ1014ないし1017の判定を実行
し、運転席以外のドアスイツチ31L,32R,
32Lのオン、オフ、トランクスイツチ33のオ
ン、オフ、ボンネツトスイツチ34のオン、オフ
および助手席側のフロントロツクリンクスイツチ
19L、リヤロツクリンクスイツチ21R,21
Lのオン、オフを判定する。これらスイツチの少
なくとも一つがオンしているときは、コントロー
ルユニツト11は、ステツプ901にて、現在、
モード2であるか否かを判定する。この時点で
は、モードは1であるから、コントロールユニツ
ト11は、ステツプ902を実行し、モードを2
とした(MODE←2)後、ステツプ903にて、
セキユリテイランプ37を30秒間点滅させる。コ
ントロールユニツトは次のタイミングで、サブル
ーチン1002からステツプ1003,100
6,1012,1013を実行し、1014ない
し1017のいずれかのステツプまで実行した
後、ステツプ901を実行しサブルーチン100
2に戻り、以後このループを繰り返し実行する。 (d) モード3 上記状態にて、運転席以外のドアスイツチ31
L,32R,32Lがオフ、トランクスイツチ3
3がオフ、ボンネツトスイツチ34がオフし、助
手席側のフロントロツクリンクスイツチ19L、
リヤロツクリンクスイツチ21R,21Lのいず
れもオフする、すなわち、運転席以外のドア15
L,20R,20L、トランク17およびボンネ
ツト30のいずれもが閉じかつ、すべてのロツク
リンクスイツチ19R,19L,21R,21L
がオフすると、コントロールユニツト11は、ス
テツプ1019にて、モードを3とし(MODE
←3)、ステツプ1020にてセキユリテイラン
プ37を30秒間点灯させる。 次にサブルーチン1002、ステツプ100
3,1006およびステツプ1012から101
8が実行されるがこの時点でモードは3であり、
ステツプ1018からサブルーチン1002に戻
る。 以後、サブルーチン1002、ステツプ100
3,1006およびステツプ1012から101
8が繰り返し実行される。 (e) モード4 次に、上記モード3の状態において、運転席側
のドア15Rがキーレスロツクされる、すなわ
ち、キーレススイツチ13がオフ、ドアスイツチ
31Rがオフすると、コントロールユニツト11
は、ステツプ1007にて、現在モードが4であ
るか否かを判定する。この時点ではモードは3で
あるから、コントロールユニツト11は、ステツ
プ1008にてモードが1であるか否かを判定
し、ステツプ1009にてモードを一時的に1に
設定してステツプ1010を再び実行する。 その後、コントロールユニツト11は、ステツ
プ1011にて、キーレススイツチ13がオフで
ドアスイツチ31Rがオンとなつたことがある
(TJCNT=1)、すなわち、イグニツシヨンスイ
ツチ12からキーが引抜かれて、運転席側のドア
15Rが開いたことがあるかを判定する。この時
点では、イグニツシヨンスイツチ12からキーが
引抜かれて、運転席側のドア15Rが開いたこと
があるから、コントロールユニツト11はステツ
プ1021を実行し、運転席側のドア15Rのフ
ロントロツクリンクスイツチ19Rがオフである
か否かを判定する。 このときは運転席側のドア15Rはキーレスロ
ツクされているから、フロントロツクリンクスイ
ツチ19Rはオフでコントロールユニツト11は
ステツプ1022にて、現在、モードが4である
か否かを判定するが、この時点でモードは1に設
定されているため、ステツプ1023にて、運転
席側のドア15Rがキーレスロツクされてから待
機状態に入るまでの時間を規定する待機猶予用の
カウントを開始させた後、ステツプ1024にて
モードを4とし、具体的な図示および説明はなさ
れていないが再びサブルーチン1002に戻りサ
ブルーチン1002が実行される際にセキユリテ
イランプ37を30秒間点灯させるようにしてい
る。 コントロールユニツト11は、ステツプ102
5にて、上記でスタートされたカウントがカウン
トアツプしたか否かを判定する。この時点ではカ
ウントがアツプしていないためコントロールユニ
ツト11はステツプ1034にていま一つのカウ
ントを開始させた後、再びサブルーチン1002
に戻り、ステツプ1003,1006,1007
を実行する。この時点でモードは4になつている
から、次にステツプ1021,1022を実行し
た後、ステツプ1025,1034を実行し、ス
テツプ1002に戻る。その後ステツプ1023
にて開始させたカウントがカウントアツプするま
では、コントロールユニツト11は、以上の動作
を繰り返す。 待機猶予時間が経過して上記カウントがカウン
トアツプすると、コントロールユニツト11はス
テツプ1026,1027,1028および10
29を順次実行し、ボンネツトスイツチ34、オ
プシヨンスイツチ36、運転席以外のドアスイツ
チ31L,32R,32Lおよびトランクスイツ
チ33がオフであるか否かを判定する。これらボ
ンネツトスイツチ34,オプシヨンスイツチ3
6,ドアスイツチ31L,32R,32Lおよび
トランクスイツチ33の少なくとも1つがオンし
ている場合は、コントロールユニツト11は、ス
テツプ1034にて再び上記のいま一つのカウン
トを開始させ、サブルーチン1002に戻つて以
上の動作を繰り返す。 なお、このとき、上記トランクスイツチ33が
オンしている場合、コントロールユニツト11は
ステツプ1033にて30秒経過アツプにセツト
後、ステツプ1034に上記いま一つのカウント
を開始する。 この状態にて、上記ボンネツトスイツチ34、
オプシヨンスイツチ36、ドアスイツチ31L,
32R,32Lおよびトランクスイツチ33が全
てオフとなると、カウント開始が繰り返えされて
いた上記いま一つのカウントが開始され、コント
ロールユニツト11は、ステツプ1030にて、
このカウントがカウントアツプしたか否かを判定
する。このカウントは、カウント開始からカウン
トアツプまで約1.5秒でカウントアツプする。従
つて、ボンネツト30、ドア15L,20R,2
0Lおよびトランク17等のいずれかを閉じたが
完全に閉じず、再び開いたような場合には、上記
カウントは再びカウントスタートが行われ、カウ
ントアツプはしない。すなわち、ボンネツト3
0、ドア15L,20R,20Lおよびトランク
17等の不完全な閉じ動作により、待機状態に入
ることは防止される。 上記いま一つのカウントがカウントアツプする
と、コントロールユニツト11はステツプ103
1を実行し、ステツプ1035にて、後述するス
テツプ2025および2027にて実行した30秒
カウントをしている状態(TKCNT=1)か否
かを判定する。 この時点では、TKCNT=1ではないから、
コントロールユニツト11はステツプ1032を
実行し、ドアスイツチ31R,31L,32R,
32Lがオフで、ロツクリンクスイツチ19R,
19L,21R,21Lがオフ状態の4秒間判定
が不必要(FKCNT=1)であるか否かを判定す
る。 なお、TKCNT=1の場合は、コントロール
ユニツト11はステツプ1035を実行し、上記
30秒カウントの判定を行う。 (f) モード5 FKCNT=1でない場合は、第6図に示すよう
に、ステツプ2001にてカウント装置(図示せ
ず)が3分間カウントを開始させる。これは、自
動車14の車室内に子供等が残り、または助手席
の人が降りようとして、インナロツクノブ29が
不用意に操作された場合に、警報状態に入るのを
防止するためである。TKCNT=1で30秒経過
したときおよびFKCNT=1のときはこの3分カ
ウント開始は行われない。 その後、コントロールユニツト11は、ステツ
プ2002にてモードを5とし(MODE←5)、
ステツプ2003にてドアスイツチ31R,31
L,32R,32Lのオフ、ロツクリンクスイツ
チ19R,19L,20R,20Lのオフ状態の
4秒間判定が必要とする方にセツト(FKCNT←
0)し、さらにステツプ2004にて自動車14
の駐車位置における傾斜センサ35の初期値の記
憶もしくは傾斜センサ35の初期位置のセツト
(傾斜センサセツト)を行う。 コントロールユニツト11は、サブルーチン2
005にて、自動車14のドアスイツチ31R,
31L,32R,32L、ボンネツトスイツチ3
3等の既に説明した全てのスイツチおよび傾斜セ
ンサ35の出力、すなわち、各センサ出力の読み
込みを行い、以下のステツプ2006ないし20
20のステツプにて、これらセンサから異常信号
が出力されているか否かを判定する。 すなわち、コントロールユニツト11は、上記
ステツプ2006ないし2020のうちのステツ
プ2006ないし2008において、傾斜センサ
35、ドアスイツチ31R,31L,32R,3
2Lもしくはボンネツトスイツチ34のうちのい
ずれか一つがオンであると判定すると、待機状態
に入つて3分以内であるか否かに関係なく、後述
する警報状態に入る。 また、コントロールユニツト11は、ステツプ
2009にて入力端子11aがオンであると判定
すると、キーレススイツチ13がオフで正常なキ
ーを使用せずにエンジンを始動させようとした場
合は警報状態となり、キーレススイツチ13がオ
ンの場合、すなわち、正常なキーを使用してエン
ジンを始動させる場合には、再び第5図のラベル
初期化(サブルーチン1001)に戻る。 コントロールユニツト11は、ステツプ201
0にて、オプシヨンスイツチ36がオンであると
判定した場合にも警報状態に入る。 上記ステツプ2009および2010も、待機
状態に入つて3分以内であるか否かに関係なく実
行される。 コントロールユニツト11は、上記ステツプ2
010を実行後、インナロツクスイツチ21R,
21L,23R,23Lのオン、オフの判定、す
なわち、インナロツクノブ29がアンロツク位置
側に操作されているかどうかを判定する。インナ
ロツクノブ29が車室内に残つた子供等の不用意
な操作によりアンロツク位置になつた場合は、ス
テツプ2023にて、T3秒カウントを開始した
後、ステツプ2024にて、既に、ステツプ20
01にて開始している3分間カウントがカウント
アツプしているか否か(待機状態に入つて3分経
過しているか否か)を判定する。 待機状態になつて3分以内であれば、すなわ
ち、キーレスロツクした自動車14の車内に残つ
た子供等によるインナロツクノブ29の不用意な
アンロツク位置への操作が待機状態となつて3分
以内に行われた場合には、コントロールユニツト
11は、一時待機解除装置として働き、ステツプ
2028にてFKCNTを1とし(FKCNT←1)、
ステツプ2029にて再びモードを4とし、ステ
ツプ2030にて傾斜センサ35をセツト解除し
た後、第5図のサブルーチン1002に戻る。 以後、コントロールユニツト11は、待機状態
となつて3分以内は、このサブルーチン1002
から、ステツプ1003,1006,1007,
1021,1022,1025ないし1032,
2002ないし2011,2023,2024の
ループを繰り返し実行するがインナロツクノブ2
9が操作されると若干遅れてフロントロツクリン
クスイツチ19R,19Lもしくはリヤロツクリ
ンクスイツチ21R,21Lのいずれかがオンに
なりコントロールユニツト11はサブルーチン1
002からステツプ1003,1006,100
7,1021,1036を実行し再びサブルーチ
ン1002に戻るループを繰り返す。 このループの実行中、インナロツクノブ29が
ロツク位置に戻されてフロントロツクリンクスイ
ツチ19R,19Lもしくはリヤロツクリンクス
イツチ21R,21Lがオフすると、コントロー
ルユニツト11はサブルーチン1002からステ
ツプ1003,1006,1007,1021,
1022,1025ないし1032,2002な
いし2014,2026,2016,2017,
2032を実行し、サブルーチン2005に戻
る。以後、コントロールユニツト11はサブルー
チン2005、ステツプ2006ないし201
4,2026,2016,2017,2032か
らサブルーチン2005に戻るループを繰り返し
実行し待機状態となる。 上記ステツプ2023にてT3秒カウントが開
始されるが、これは第8図〜第11図に示すよう
に、インナロツクスイツチ22R,22L,23
Rもしくは23Lの動作に対してフロントロツク
リンクスイツチ19R,19Lもしくはリヤロツ
クリンクスイツチ21R,21Lが若干遅れて動
作することがあるのを考慮したもので、インナロ
ツクノブ29の操作時間が極度に短かつた場合
に、フロントロツクリンクスイツチ19R,19
Lもしくはリヤロツクリンクスイツチ21R,2
1Lが上記操作後にオンすることによつて、イン
ナロツクノブ29以外の操作によりオンしたと誤
認して、ただちに警報状態に入るのを防止するた
めである。そして、第8図〜第11図のすべての
場合で待機状態を解除するようにしてある。すな
わち待機状態となつて3分以内の時に、インナロ
ツクスイツチ22R,22L,23Rもしくは2
3LがオフしてもT3秒カウント中はコントロー
ルユニツト11は2012から2024,202
8ないし2030を実行し、サブルーチン100
2に戻り、ステツプ1003,1006,100
7,1021,1022,1025ないし103
2,2002ないし2012,2024,202
8ないし2023のループを繰り返し実行するよ
うにし、その間にフロントロツクリンクスイツチ
19R,19Lもしくはリヤロツクリンクスイツ
チ21R,21Lのいずれかがオンするようにな
つている。フロントロツクリンクスイツチ19
R,19Lもしくはリヤロツクリンクスイツチ2
1R,21Lのいずれかがオンするとコントロー
ルユニツト11はサブルーチン1002からステ
ツプ1003,1006,1007,1021,
1036を実行し再びサブルーチン1002に戻
るループを繰り返し実行する。待機状態となつて
3分間経過すると自動車14のドア15R,15
L,20R,20Lやトランク17が不正に開か
れるといつたことがない限り、コントロールユニ
ツト11は、サブルーチン2005、ステツプ2
006ないし2014,2026,2016,2
017,2032より、再びサブルーチン200
5に戻るループを繰り返し実行し、実質的な待機
状態に入る。 この待機中に、傾斜センサ35、ドアスイツチ
31R,31L,32R,32L、ボンネツトス
イツチ34、もしくはオプシヨンスイツチ36の
いずれかがオンした場合、およびイグニツシヨン
スイツチ12がオンでキーレススイツチ13がオ
フの場合には、いずれも後述する警報状態とな
る。 また、トランク17のトランクキーシリンダス
イツチ18がオフでトランクスイツチ33がオン
し、かつT1秒カウントがアツプした場合にも、
後述する警報状態となる。このT1秒カウントは、
トランクキーシリンダスイツチ18とトランクス
イツチ33の組付時のバラツキにより、トランク
17を開いたとき、誤つて警報が発生されるのを
防止するためのものである。すなわち、トランク
キーシリンダスイツチ18がオフになつているに
もかかわらずトランクスイツチ33がオンした場
合、コントロールユニツト11は、直ちに警報状
態とすることなく、T1秒経過した後のこれらト
ランクキーシリンダスイツチ18とトランクスイ
ツチ33の状態を判定し、T1秒経過後もトラン
クキーシリンダスイツチ18がオフでトランクス
イツチ33がオンしている場合には、不正にトラ
ンク17が開かれたものとして警報状態とする。 一方、トランクスイツチ33がオンしても、
T1秒以内にトランクキーシリンダスイツチ18
がオンすると、コントロールユニツト11はステ
ツプ2025,2027ないし2030から第5
図のサブルーチン1002の実行に戻り、以後、
サブルーチン1002からステツプ1003,1
006,1007,1021,1022,102
5ないし1029,1033,1034を実行し
て再びサブルーチン1002に戻るループを繰り
返し、待機状態は解除され、その後トランク17
を閉じると再び待機状態となる。なお、ステツプ
2027にて30秒カウントを開始するようにして
いるのは、例えばトランク17の上に荷物等を置
いていた場合、正常なキー操作によりトランク1
7を開けようとしてもトランク17が途中までし
か開かずトランクスイツチ33はオフの状態を維
持する。この場合手動にてトランク17を開くこ
とになるがこの時すでにトランクキーシリンダス
イツチ18がオフになつているため警報状態とな
るが、これを防止するためのものである。 ドアキーシリンダスイツチ16R,16Lはい
ずれもキー操作されている間だけオン状態となる
スイツチであるが、このドアキーシリンダスイツ
チ16R,16Lが通常のキー操作によりオンと
なつた場合も、次のようにして、待機状態が解除
される。 たとえば、ドアキーシリンダスイツチ16Rが
通常のキー操作によりオンすると、コントロール
ユニツト11は、ステツプ2031にてキーシリ
ンダタイマカウントを開始する。 ところで、ドアキーシリンダスイツチ16Rと
ロツクリンクスイツチ19Rとの間にも、トラン
クキーシリンダスイツチ18とトランクスイツチ
33と同様の事情が存在し、両者の組付のバラツ
キにより、ロツクリンクスイツチ19Rは、ドア
キーシリンダスイツチ16Rがオンした後のタイ
ミングでオンする場合と、ドアキーシリンダスイ
ツチ16Rがオンする前のタイミングでオンする
場合とがある。 以下、この2つの場合の動作について説明す
る。 [ドアキーシリンダスイツチが先にオンする場
合] ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンした後
にロツクリンクスイツチ19Rがオンする場合に
は、コントロールユニツト11は、ステツプ20
16からステツプ2031を実行し、キーシリン
ダタイマカウント開始した後、ステツプ2017
にてロツクリンクスイツチ19Rがオフであると
判定し、ステツプ2032からサブルーチン20
05の実行に戻る。 その後、ロツクリンクスイツチ19Rがオンす
ると、コントロールユニツト11は、ステツプ2
018にて、上記でカウント開始されたキーシリ
ンダタイマアツプの判定を実行する。 通常ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンし
ているときにロツクリンクスイツチ19Rがオン
するものであるが、少なくともドアキーシリンダ
スイツチ16Rがオフした後タイマアツプするま
でにロツクリンクスイツチ19Rがオンするよう
にしているためコントロールユニツト11は、正
常にドアロツクが解除されたものとみなして、ス
テツプ2021にてキーシリンダタイマアツプお
よびロツクリンクタイマアツプとして第5図のサ
ブルーチン1001に戻り、待機状態は解除され
る。 [ロツクリンクスイツチが先にオンする場合] ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンする前
にロツクリンクスイツチ19Rがオンする場合に
は、コントロールユニツト11はステツプ201
6からステツプ2017を実行し、ロツクリンク
スイツチ19Rがオンであると判定した後、ステ
ツプ2018にて、キーシリンダタイマアツプか
否かを判定する。この場合、通常はキーシリンダ
タイマカウントが開始されていないから、コント
ロールユニツト11は、キーシリンダタイマがタ
イマアツプしたと判定し、ステツプ2019,2
033を実行した後サブルーチン2005に戻
る。そしてロツクリンクタイマがアツプするまで
サブルーチン2005、ステツプ2006ないし
2014,2026,2016ないし2019,
2033から再びサブルーチン2005に戻るル
ープを繰り返し実行する。正常なキー操作でロツ
クリンクスイツチ19Rがオンされた場合にはド
アキーシリンダスイツチ16Rとロツクリンクス
イツチ19Rとの組付のバラツキによるドアキー
シリンダスイツチ16Rのオンの遅れ時間が生じ
てもロツクリンクタイマがタイマアツプする前に
ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンし、コン
トロールユニツト11は、ステツプ2021を実
行し、第5図のサブルーチン1001に戻り、待
機状態が解除される。また、ロツクリンクタイマ
アツプの前にドアキーシリンダスイツチ16Rが
オンしないときは、正常なキー操作が行なわれて
いない場合であり、このときは警報状態となる。 なお、ドアキーシリンダスイツチ16Lによる
待機状態解除も、上記と同様にして行われる。 (g) モード6 モード5の状態から既に説明した警報を発すべ
きいずれかの状況が発生すると、コントロールユ
ニツト11は、第7図のステツプ3001にて警
報持続時間である3分間カウントを開始した後、
ステツプ3002にてモードを6とする。 次いで、コントロールユニツト11は、ステツ
プ3003にてその出力端子11qから「ロー」
レベルの信号を出力して第2図に示すスタータカ
ツトリレー38のソレノイドX1を付勢し、その
常閉接点X1−bをオフとしてエンジンの始動が
できないようにする。また、コントロールユニツ
ト11は、ステツプ3004にて、オプシヨンの
出力端子11uから「ロー」レベルの信号を出力
する。このオプシヨンの出力端子11uと電源ラ
インlBとの間に、たとえば音声合成装置等から
なる警報装置(図示せず。)を接続すれば自動車
14が盗難状態にあることを警報させることがで
きる。 次いで、コントロールユニツト11は、ステツ
プ3005にて、3分間カウントがアツプしたか
否かを判定し、この3分間カウントがアツプして
いない場合は、ステツプ3006にて出力端子1
1rの出力を周期的に「ロー」レベルと「ハイ」
レベルとし、第2図のホーンリレー43の駆動コ
イルX2を上記周期で付勢および消勢し、ホーン
44,45から警報音を断続的に発生させる。 コントロールユニツト11は、同時に、ステツ
プ3007にてその出力端子11sおよび11t
の出力を周期的に「ロー」レベルと「ハイ」レベ
ルとし、第2図のターンシグナルランプ51,5
2,53,57,58および59を点滅させる。 コントロールユニツト11は、サブルーチン3
008にてドアキーシリンダスイツチ16R,1
6L、キーレススイツチ13および入力端子11
aの出力の読込みのルーチンを実行し、以下、ス
テツプ3009にてドアキーシリンダスイツチ1
6R,16Lのオン、オフを、ステツプ3010
にてキーレススイツチ13のオン、オフを、ま
た、ステツプ3011にて入力端子11aのオ
ン、オフを夫々判定する。 すなわち、ドアキーシリンダスイツチ16R,
16Lがオフでキーレススイツチ13がオフの場
合、もしくはドアキーシリンダスイツチ16R,
16Lがオフ、キーレススイツチ13がオンで入
力端子11aがオフの場合には、上記3分間カウ
ントがアツプするまで警報動作が行われる。 上記警報動作中においても、ドアキーシリンダ
スイツチ16R,16Lがオンとなつた場合、も
しくはキーレススイツチ13と入力端子11aが
オンした場合には、コントロールユニツト11
は、第5図のサブルーチン1001に戻り、警報
状態は解除される。 また、3分間カウントがアツプした場合には、
コントロールユニツト11は、ステツプ3012
にて、ホーンリレー43の駆動コイルX2の付勢
を停止し、次いでステツプ3013にてターンシ
グナルランプ51,52,53,57,58およ
び59の点滅を停止し、警報動作を停止させる。 なお、引き続きスタータカツトリレー38はオ
ンし、オプシヨンの出力端子11aからは「ロ
ー」レベルの信号を出力し続ける。 以上に説明した実施例によれば、自動車14の
運転席側のドア15Rがキーレスロツクされた
後、所定時間内に待機状態に移行して良いか否か
をシステム的に確認し、確認された場合にだけ待
機状態に入るようにしているので、すなわちキー
レスロツク時に自動車14の運転席側以外のドア
15L,20Rおよび20L、ボンネツト30、
トランク17等が開かれていた場合には、直ちに
待機状態にはされずその後それらが閉じられた場
合に待機状態にされるようになつているため、誤
つて警報状態になることはない。
子11pと、ヒユーズF3を通してバツテリBの
正極に接続された電源ラインlBとの間には、本
自動車用盗難防止装置がキー以外の手段によりド
ア15R等が開けられたときに警報を発生する待
機状態にセツトされる過程で順次点灯もしくは点
滅してシステムの動作状態を確認するためのセキ
ユリテイランプ37が接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
qと電源ラインlBとの間には、スタータカツト
リレー38の駆動コイルX1が接続されている。
このスタータカツトリレー38は、上記警報の発
生時に、スタータソレノイド39への給電を遮断
し、自動車14のエンジンの始動ができないよう
にするためのリレーである。上記スタータカツト
リレー38の常閉接点X1−bは、その一端がイ
グニツシヨンスイツチ12のスタータ端子STに
接続されている。また、この常閉接点X1−bの
他端とアースとの間には、自動車14が自動変速
機(図示せず。)を備えている場合は、インヒビ
タスイツチ41とスタータソレノイド39とが直
列に接続される。上記インヒビタスイツチ41
は、自動車14のシフトレバーがN(中立)もし
くはP(駐車)レンジにあるときにオンし、エン
ジン始動はこのNもしくはPレンジにおいてのみ
行えるようにしている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
rとアースとの間にはホーンスイツチ42が接続
される一方、上記出力端子11rと電源ライン
lBとの間にはホーンリレー43の駆動コイルX2
とヒユーズF4とが直列に接続されている。ホー
ンリレー43の常開接点X2−aの一端はヒユー
ズF4を通して電源ラインlBに接続され、ホーン
リレー43の常開接点X2−aの他端とアースと
の間にはホーン44と45とが並列に接続されて
いる。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
sとアースとの間には、ターンシグナルランプ5
1,52および53が接続され、また、上記出力
端子11sと電源ラインlBとの間には、ハザー
ドスイツチ54の接点55とフラツシヤ56とが
直列に接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
tとアースとの間には、ターンシグナルランプ5
7,58および59が接続されている。 上記コントロールユニツト11の出力端子11
sと出力端子11tとの間にはリレー61の常閉
接点X3−bが接続され、さらに、出力端子11
sは、方向指示用のコンビスイツチ62の左折側
固定接点62Lに接続され、また、出力端子11
tは、上記コンビスイツチ62の右折側固定接点
62Rに接続されている。上記コンビスイツチ6
2の可動接点62cとフラツシヤ56との間に
は、リレー63の常開接点X4−aが接続されて
いる。 リレー63の駆動コイルX4およびリレー61
の駆動コイルX3はその各一端がいずれもイグニ
ツシヨンスイツチ12のイグニツシヨン端子IG
1に接続され、各他端はハザードスイツチ54の
いま一つの接点64を通してアースに接続されて
いる。 なお、第2図において、65,66はルームラ
ンプで、67はルームランプスイツチであり、6
8はオルタネータで、コントロールユニツト11
の電源端子11vはヒユーズF5を通して電源ラ
インlBに接続され、アース端子11wはアース
に接続されている。 次に、上記構成からなる自動車用盗難防止装置
の動作を、第5図、第6図および第7図に示すフ
ローチヤートに基いて説明する。 第2図の自動車用盗難防止装置は、自動車14
の運転席側のドア15Rがキーレスロツクされる
前の状態から、このドア15Rがキーレスロツク
され、所定時間後に待機状態となり、警報状態も
しくは警報状態解除となるまで、次の(a)ないし
(g)のモード零からモード6の動作を行う。 (a) モード零は、イグニツシヨンスイツチ12に
キーが差し込まれている場合の動作であつて、
第5図のステツプ1000のスタートからステ
ツプ1001のラベル初期化の後、ステツプ1
002,1003,1004および1005を
実行することにより行われる。 (b) モード1はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれているが未だ運転席側のドア15
Rは開かれていないときの動作であつて、モー
ド1の状態では、セキユリテイランプ37が30
秒間点滅し、モード1状態にあることを表示す
る。モード1は第5図のステツプ1002,1
003,1006,1007,1008,10
09,1010および1011を実行すること
により行われる。 (c) モード2はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれ、運転席側のドア15Rが開か
れ、さらに他のドア15L,20R,20L、
ボンネツト30(第3図参照)もしくはトラン
ク17のいずれかが開かれているときの動作で
あつて、モード2の状態では、セキユリテイラ
ンプ37が30秒間点滅する。モード2は第5図
のステツプ1002,1003,1006,1
012,1013を実行し、ステツプ101
4,1015,1016もしくは1017のい
ずれかを実行した後、ステツプ901,902
および903を実行することにより行われる。 (d) モード3はイグニツシヨンスイツチ12から
キーが抜かれ、運転席側のドア15Rが開で、
他のドア15L,20R,20L、トランク1
7およびボンネツト30がいずれも閉じられか
つ、すべてのドア15R,15L,20R,2
0Lのロツクリンクスイツチ19R,19L,
21R,21Lがオフのときの動作であつて、
モード3の状態では、セキユリテイランプ37
が30秒間点灯する。モード3は第5図のステツ
プ1002,1003,1006,1012,
1013,1014,1015,1016,1
017,1018,1019および1020を
実行することにより行われる。 (e) モード4は運転席側のドア15Rがキーレス
ロツクされ、警報待機状態に入る前の動作で、
モード4の状態では、セキユリテイランプ37
は30秒間点灯する。モード4は第5図のステツ
プ1002,1003、ステツプ1006ない
し1011、およびステツプ1021ないし1
032を実行することにより行われる。 なおステツプ1025でカウントアツプの判
定をしたときに、ボンネツト30、ドア15
R,15L,20R,20L、もしくはトラン
ク17のいずれかが開かれていた場合、または
オプシヨンスイツチ36がオンになつていると
再びサブルーチン1002に戻りモード4の状
態を継続する。 (f) モード5は待機状態の動作で、セキユリテイ
ランプ37は1.5秒の間隔で6回点滅する。モ
ード5は第6図のステツプ2001ないし20
14,2026,2016,2017,203
2を実行することにより行われる。 (g) モード6は警報状態および警報状態解除時の
動作である。モード6は第7図のステツプ30
01から3013を実行することにより行われ
る。 次に、モード零からモード6まで、順を追つて
第2図の自動車用盗難防止装置の動作を説明す
る。 (a) モード零 自動車14(第3図参照)のエンジンが回転し
ているか、イグニツシヨンスイツチ12にキーが
差し込まれているときは、コントロールユニツト
11(第2図参照)は、第5図のステツプ100
0,1001を実行後、ステツプ1002にて関
連する各スイツチの状態をチエツクするサブルー
チンを実行し、ステツプ1003にてキーレスス
イツチ13がオンであるか否かを判定する。キー
がイグニツシヨンスイツチ12に差し込まれてい
る場合、ステツプ1004にて、キーレススイツ
チ13がオフで運転手席側のドアスイツチ31R
がオンとなつたことがないというセツトを行い
(TJCNT←0)、ステツプ1005にて、モード
を零にする(MODE←0)。その後、ステツプ1
002,1003,1004および1005を実
行する。 (b) モード1 モード零の状態において、イグニツシヨンスイ
ツチ12からキーが抜かれると、コントロールユ
ニツト11はステツプ1006を実行し、運転席
側のドア15Rのドアスイツチ31Rがオンかオ
フ(ドア15Rが開いているか閉じているか)を
判定し、ドア15Rが閉じている場合は、ステツ
プ1007で、現在、モードが4であるか否かを
判定する。 この時点では、モードは零であるから、上記コ
ントロールユニツト11はステツプ1008を実
行し、さらに、現在モードが1であるか否かを判
定する。この時点ではモードは零であるから、コ
ントロールユニツト11はステツプ1009を実
行し、モードを1にセツト(MODE←1)した
後、セキユリテイランプ37を30秒間点滅させる
(SET30)。コントロールユニツト11は、ステ
ツプ1011にて、キーレススイツチ13がオフ
でドアスイツチ31Rがオンとなつた(TJCNT
=1)ことがあるか否かを判定する。このときは
TJCNT=0であるから、コントロールユニツト
11は再びサブルーチン1002からステツプ1
003,1006,1007,1008を実行す
るがこのときにはモードが1になつているから次
にステツプ1011を実行する。その後はサブル
ーチン1002からステツプ1003,100
6,1007,1008および1011のステツ
プを繰り返し実行する。 (c) モード2 モード1の状態において、運転席側のドア15
Rが開き、ドアスイツチ31Rがオンすると、コ
ントロールユニツト11はステツプ1006から
ステツプ1012を実行し、キーレススイツチ1
3がオフで運転席側のドア15Rのドアスイツチ
31Rがオンとなつた(TJCNT←1)というセ
ツトを実行した後、ステツプ1013にて、上記
ドアスイツチ31Rがオフでロツクリンクスイツ
チ19Rの4秒間判定必要(FKCNT←0)と設
定する。コントロールユニツト11は、その後、
ステツプ1014ないし1017の判定を実行
し、運転席以外のドアスイツチ31L,32R,
32Lのオン、オフ、トランクスイツチ33のオ
ン、オフ、ボンネツトスイツチ34のオン、オフ
および助手席側のフロントロツクリンクスイツチ
19L、リヤロツクリンクスイツチ21R,21
Lのオン、オフを判定する。これらスイツチの少
なくとも一つがオンしているときは、コントロー
ルユニツト11は、ステツプ901にて、現在、
モード2であるか否かを判定する。この時点で
は、モードは1であるから、コントロールユニツ
ト11は、ステツプ902を実行し、モードを2
とした(MODE←2)後、ステツプ903にて、
セキユリテイランプ37を30秒間点滅させる。コ
ントロールユニツトは次のタイミングで、サブル
ーチン1002からステツプ1003,100
6,1012,1013を実行し、1014ない
し1017のいずれかのステツプまで実行した
後、ステツプ901を実行しサブルーチン100
2に戻り、以後このループを繰り返し実行する。 (d) モード3 上記状態にて、運転席以外のドアスイツチ31
L,32R,32Lがオフ、トランクスイツチ3
3がオフ、ボンネツトスイツチ34がオフし、助
手席側のフロントロツクリンクスイツチ19L、
リヤロツクリンクスイツチ21R,21Lのいず
れもオフする、すなわち、運転席以外のドア15
L,20R,20L、トランク17およびボンネ
ツト30のいずれもが閉じかつ、すべてのロツク
リンクスイツチ19R,19L,21R,21L
がオフすると、コントロールユニツト11は、ス
テツプ1019にて、モードを3とし(MODE
←3)、ステツプ1020にてセキユリテイラン
プ37を30秒間点灯させる。 次にサブルーチン1002、ステツプ100
3,1006およびステツプ1012から101
8が実行されるがこの時点でモードは3であり、
ステツプ1018からサブルーチン1002に戻
る。 以後、サブルーチン1002、ステツプ100
3,1006およびステツプ1012から101
8が繰り返し実行される。 (e) モード4 次に、上記モード3の状態において、運転席側
のドア15Rがキーレスロツクされる、すなわ
ち、キーレススイツチ13がオフ、ドアスイツチ
31Rがオフすると、コントロールユニツト11
は、ステツプ1007にて、現在モードが4であ
るか否かを判定する。この時点ではモードは3で
あるから、コントロールユニツト11は、ステツ
プ1008にてモードが1であるか否かを判定
し、ステツプ1009にてモードを一時的に1に
設定してステツプ1010を再び実行する。 その後、コントロールユニツト11は、ステツ
プ1011にて、キーレススイツチ13がオフで
ドアスイツチ31Rがオンとなつたことがある
(TJCNT=1)、すなわち、イグニツシヨンスイ
ツチ12からキーが引抜かれて、運転席側のドア
15Rが開いたことがあるかを判定する。この時
点では、イグニツシヨンスイツチ12からキーが
引抜かれて、運転席側のドア15Rが開いたこと
があるから、コントロールユニツト11はステツ
プ1021を実行し、運転席側のドア15Rのフ
ロントロツクリンクスイツチ19Rがオフである
か否かを判定する。 このときは運転席側のドア15Rはキーレスロ
ツクされているから、フロントロツクリンクスイ
ツチ19Rはオフでコントロールユニツト11は
ステツプ1022にて、現在、モードが4である
か否かを判定するが、この時点でモードは1に設
定されているため、ステツプ1023にて、運転
席側のドア15Rがキーレスロツクされてから待
機状態に入るまでの時間を規定する待機猶予用の
カウントを開始させた後、ステツプ1024にて
モードを4とし、具体的な図示および説明はなさ
れていないが再びサブルーチン1002に戻りサ
ブルーチン1002が実行される際にセキユリテ
イランプ37を30秒間点灯させるようにしてい
る。 コントロールユニツト11は、ステツプ102
5にて、上記でスタートされたカウントがカウン
トアツプしたか否かを判定する。この時点ではカ
ウントがアツプしていないためコントロールユニ
ツト11はステツプ1034にていま一つのカウ
ントを開始させた後、再びサブルーチン1002
に戻り、ステツプ1003,1006,1007
を実行する。この時点でモードは4になつている
から、次にステツプ1021,1022を実行し
た後、ステツプ1025,1034を実行し、ス
テツプ1002に戻る。その後ステツプ1023
にて開始させたカウントがカウントアツプするま
では、コントロールユニツト11は、以上の動作
を繰り返す。 待機猶予時間が経過して上記カウントがカウン
トアツプすると、コントロールユニツト11はス
テツプ1026,1027,1028および10
29を順次実行し、ボンネツトスイツチ34、オ
プシヨンスイツチ36、運転席以外のドアスイツ
チ31L,32R,32Lおよびトランクスイツ
チ33がオフであるか否かを判定する。これらボ
ンネツトスイツチ34,オプシヨンスイツチ3
6,ドアスイツチ31L,32R,32Lおよび
トランクスイツチ33の少なくとも1つがオンし
ている場合は、コントロールユニツト11は、ス
テツプ1034にて再び上記のいま一つのカウン
トを開始させ、サブルーチン1002に戻つて以
上の動作を繰り返す。 なお、このとき、上記トランクスイツチ33が
オンしている場合、コントロールユニツト11は
ステツプ1033にて30秒経過アツプにセツト
後、ステツプ1034に上記いま一つのカウント
を開始する。 この状態にて、上記ボンネツトスイツチ34、
オプシヨンスイツチ36、ドアスイツチ31L,
32R,32Lおよびトランクスイツチ33が全
てオフとなると、カウント開始が繰り返えされて
いた上記いま一つのカウントが開始され、コント
ロールユニツト11は、ステツプ1030にて、
このカウントがカウントアツプしたか否かを判定
する。このカウントは、カウント開始からカウン
トアツプまで約1.5秒でカウントアツプする。従
つて、ボンネツト30、ドア15L,20R,2
0Lおよびトランク17等のいずれかを閉じたが
完全に閉じず、再び開いたような場合には、上記
カウントは再びカウントスタートが行われ、カウ
ントアツプはしない。すなわち、ボンネツト3
0、ドア15L,20R,20Lおよびトランク
17等の不完全な閉じ動作により、待機状態に入
ることは防止される。 上記いま一つのカウントがカウントアツプする
と、コントロールユニツト11はステツプ103
1を実行し、ステツプ1035にて、後述するス
テツプ2025および2027にて実行した30秒
カウントをしている状態(TKCNT=1)か否
かを判定する。 この時点では、TKCNT=1ではないから、
コントロールユニツト11はステツプ1032を
実行し、ドアスイツチ31R,31L,32R,
32Lがオフで、ロツクリンクスイツチ19R,
19L,21R,21Lがオフ状態の4秒間判定
が不必要(FKCNT=1)であるか否かを判定す
る。 なお、TKCNT=1の場合は、コントロール
ユニツト11はステツプ1035を実行し、上記
30秒カウントの判定を行う。 (f) モード5 FKCNT=1でない場合は、第6図に示すよう
に、ステツプ2001にてカウント装置(図示せ
ず)が3分間カウントを開始させる。これは、自
動車14の車室内に子供等が残り、または助手席
の人が降りようとして、インナロツクノブ29が
不用意に操作された場合に、警報状態に入るのを
防止するためである。TKCNT=1で30秒経過
したときおよびFKCNT=1のときはこの3分カ
ウント開始は行われない。 その後、コントロールユニツト11は、ステツ
プ2002にてモードを5とし(MODE←5)、
ステツプ2003にてドアスイツチ31R,31
L,32R,32Lのオフ、ロツクリンクスイツ
チ19R,19L,20R,20Lのオフ状態の
4秒間判定が必要とする方にセツト(FKCNT←
0)し、さらにステツプ2004にて自動車14
の駐車位置における傾斜センサ35の初期値の記
憶もしくは傾斜センサ35の初期位置のセツト
(傾斜センサセツト)を行う。 コントロールユニツト11は、サブルーチン2
005にて、自動車14のドアスイツチ31R,
31L,32R,32L、ボンネツトスイツチ3
3等の既に説明した全てのスイツチおよび傾斜セ
ンサ35の出力、すなわち、各センサ出力の読み
込みを行い、以下のステツプ2006ないし20
20のステツプにて、これらセンサから異常信号
が出力されているか否かを判定する。 すなわち、コントロールユニツト11は、上記
ステツプ2006ないし2020のうちのステツ
プ2006ないし2008において、傾斜センサ
35、ドアスイツチ31R,31L,32R,3
2Lもしくはボンネツトスイツチ34のうちのい
ずれか一つがオンであると判定すると、待機状態
に入つて3分以内であるか否かに関係なく、後述
する警報状態に入る。 また、コントロールユニツト11は、ステツプ
2009にて入力端子11aがオンであると判定
すると、キーレススイツチ13がオフで正常なキ
ーを使用せずにエンジンを始動させようとした場
合は警報状態となり、キーレススイツチ13がオ
ンの場合、すなわち、正常なキーを使用してエン
ジンを始動させる場合には、再び第5図のラベル
初期化(サブルーチン1001)に戻る。 コントロールユニツト11は、ステツプ201
0にて、オプシヨンスイツチ36がオンであると
判定した場合にも警報状態に入る。 上記ステツプ2009および2010も、待機
状態に入つて3分以内であるか否かに関係なく実
行される。 コントロールユニツト11は、上記ステツプ2
010を実行後、インナロツクスイツチ21R,
21L,23R,23Lのオン、オフの判定、す
なわち、インナロツクノブ29がアンロツク位置
側に操作されているかどうかを判定する。インナ
ロツクノブ29が車室内に残つた子供等の不用意
な操作によりアンロツク位置になつた場合は、ス
テツプ2023にて、T3秒カウントを開始した
後、ステツプ2024にて、既に、ステツプ20
01にて開始している3分間カウントがカウント
アツプしているか否か(待機状態に入つて3分経
過しているか否か)を判定する。 待機状態になつて3分以内であれば、すなわ
ち、キーレスロツクした自動車14の車内に残つ
た子供等によるインナロツクノブ29の不用意な
アンロツク位置への操作が待機状態となつて3分
以内に行われた場合には、コントロールユニツト
11は、一時待機解除装置として働き、ステツプ
2028にてFKCNTを1とし(FKCNT←1)、
ステツプ2029にて再びモードを4とし、ステ
ツプ2030にて傾斜センサ35をセツト解除し
た後、第5図のサブルーチン1002に戻る。 以後、コントロールユニツト11は、待機状態
となつて3分以内は、このサブルーチン1002
から、ステツプ1003,1006,1007,
1021,1022,1025ないし1032,
2002ないし2011,2023,2024の
ループを繰り返し実行するがインナロツクノブ2
9が操作されると若干遅れてフロントロツクリン
クスイツチ19R,19Lもしくはリヤロツクリ
ンクスイツチ21R,21Lのいずれかがオンに
なりコントロールユニツト11はサブルーチン1
002からステツプ1003,1006,100
7,1021,1036を実行し再びサブルーチ
ン1002に戻るループを繰り返す。 このループの実行中、インナロツクノブ29が
ロツク位置に戻されてフロントロツクリンクスイ
ツチ19R,19Lもしくはリヤロツクリンクス
イツチ21R,21Lがオフすると、コントロー
ルユニツト11はサブルーチン1002からステ
ツプ1003,1006,1007,1021,
1022,1025ないし1032,2002な
いし2014,2026,2016,2017,
2032を実行し、サブルーチン2005に戻
る。以後、コントロールユニツト11はサブルー
チン2005、ステツプ2006ないし201
4,2026,2016,2017,2032か
らサブルーチン2005に戻るループを繰り返し
実行し待機状態となる。 上記ステツプ2023にてT3秒カウントが開
始されるが、これは第8図〜第11図に示すよう
に、インナロツクスイツチ22R,22L,23
Rもしくは23Lの動作に対してフロントロツク
リンクスイツチ19R,19Lもしくはリヤロツ
クリンクスイツチ21R,21Lが若干遅れて動
作することがあるのを考慮したもので、インナロ
ツクノブ29の操作時間が極度に短かつた場合
に、フロントロツクリンクスイツチ19R,19
Lもしくはリヤロツクリンクスイツチ21R,2
1Lが上記操作後にオンすることによつて、イン
ナロツクノブ29以外の操作によりオンしたと誤
認して、ただちに警報状態に入るのを防止するた
めである。そして、第8図〜第11図のすべての
場合で待機状態を解除するようにしてある。すな
わち待機状態となつて3分以内の時に、インナロ
ツクスイツチ22R,22L,23Rもしくは2
3LがオフしてもT3秒カウント中はコントロー
ルユニツト11は2012から2024,202
8ないし2030を実行し、サブルーチン100
2に戻り、ステツプ1003,1006,100
7,1021,1022,1025ないし103
2,2002ないし2012,2024,202
8ないし2023のループを繰り返し実行するよ
うにし、その間にフロントロツクリンクスイツチ
19R,19Lもしくはリヤロツクリンクスイツ
チ21R,21Lのいずれかがオンするようにな
つている。フロントロツクリンクスイツチ19
R,19Lもしくはリヤロツクリンクスイツチ2
1R,21Lのいずれかがオンするとコントロー
ルユニツト11はサブルーチン1002からステ
ツプ1003,1006,1007,1021,
1036を実行し再びサブルーチン1002に戻
るループを繰り返し実行する。待機状態となつて
3分間経過すると自動車14のドア15R,15
L,20R,20Lやトランク17が不正に開か
れるといつたことがない限り、コントロールユニ
ツト11は、サブルーチン2005、ステツプ2
006ないし2014,2026,2016,2
017,2032より、再びサブルーチン200
5に戻るループを繰り返し実行し、実質的な待機
状態に入る。 この待機中に、傾斜センサ35、ドアスイツチ
31R,31L,32R,32L、ボンネツトス
イツチ34、もしくはオプシヨンスイツチ36の
いずれかがオンした場合、およびイグニツシヨン
スイツチ12がオンでキーレススイツチ13がオ
フの場合には、いずれも後述する警報状態とな
る。 また、トランク17のトランクキーシリンダス
イツチ18がオフでトランクスイツチ33がオン
し、かつT1秒カウントがアツプした場合にも、
後述する警報状態となる。このT1秒カウントは、
トランクキーシリンダスイツチ18とトランクス
イツチ33の組付時のバラツキにより、トランク
17を開いたとき、誤つて警報が発生されるのを
防止するためのものである。すなわち、トランク
キーシリンダスイツチ18がオフになつているに
もかかわらずトランクスイツチ33がオンした場
合、コントロールユニツト11は、直ちに警報状
態とすることなく、T1秒経過した後のこれらト
ランクキーシリンダスイツチ18とトランクスイ
ツチ33の状態を判定し、T1秒経過後もトラン
クキーシリンダスイツチ18がオフでトランクス
イツチ33がオンしている場合には、不正にトラ
ンク17が開かれたものとして警報状態とする。 一方、トランクスイツチ33がオンしても、
T1秒以内にトランクキーシリンダスイツチ18
がオンすると、コントロールユニツト11はステ
ツプ2025,2027ないし2030から第5
図のサブルーチン1002の実行に戻り、以後、
サブルーチン1002からステツプ1003,1
006,1007,1021,1022,102
5ないし1029,1033,1034を実行し
て再びサブルーチン1002に戻るループを繰り
返し、待機状態は解除され、その後トランク17
を閉じると再び待機状態となる。なお、ステツプ
2027にて30秒カウントを開始するようにして
いるのは、例えばトランク17の上に荷物等を置
いていた場合、正常なキー操作によりトランク1
7を開けようとしてもトランク17が途中までし
か開かずトランクスイツチ33はオフの状態を維
持する。この場合手動にてトランク17を開くこ
とになるがこの時すでにトランクキーシリンダス
イツチ18がオフになつているため警報状態とな
るが、これを防止するためのものである。 ドアキーシリンダスイツチ16R,16Lはい
ずれもキー操作されている間だけオン状態となる
スイツチであるが、このドアキーシリンダスイツ
チ16R,16Lが通常のキー操作によりオンと
なつた場合も、次のようにして、待機状態が解除
される。 たとえば、ドアキーシリンダスイツチ16Rが
通常のキー操作によりオンすると、コントロール
ユニツト11は、ステツプ2031にてキーシリ
ンダタイマカウントを開始する。 ところで、ドアキーシリンダスイツチ16Rと
ロツクリンクスイツチ19Rとの間にも、トラン
クキーシリンダスイツチ18とトランクスイツチ
33と同様の事情が存在し、両者の組付のバラツ
キにより、ロツクリンクスイツチ19Rは、ドア
キーシリンダスイツチ16Rがオンした後のタイ
ミングでオンする場合と、ドアキーシリンダスイ
ツチ16Rがオンする前のタイミングでオンする
場合とがある。 以下、この2つの場合の動作について説明す
る。 [ドアキーシリンダスイツチが先にオンする場
合] ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンした後
にロツクリンクスイツチ19Rがオンする場合に
は、コントロールユニツト11は、ステツプ20
16からステツプ2031を実行し、キーシリン
ダタイマカウント開始した後、ステツプ2017
にてロツクリンクスイツチ19Rがオフであると
判定し、ステツプ2032からサブルーチン20
05の実行に戻る。 その後、ロツクリンクスイツチ19Rがオンす
ると、コントロールユニツト11は、ステツプ2
018にて、上記でカウント開始されたキーシリ
ンダタイマアツプの判定を実行する。 通常ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンし
ているときにロツクリンクスイツチ19Rがオン
するものであるが、少なくともドアキーシリンダ
スイツチ16Rがオフした後タイマアツプするま
でにロツクリンクスイツチ19Rがオンするよう
にしているためコントロールユニツト11は、正
常にドアロツクが解除されたものとみなして、ス
テツプ2021にてキーシリンダタイマアツプお
よびロツクリンクタイマアツプとして第5図のサ
ブルーチン1001に戻り、待機状態は解除され
る。 [ロツクリンクスイツチが先にオンする場合] ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンする前
にロツクリンクスイツチ19Rがオンする場合に
は、コントロールユニツト11はステツプ201
6からステツプ2017を実行し、ロツクリンク
スイツチ19Rがオンであると判定した後、ステ
ツプ2018にて、キーシリンダタイマアツプか
否かを判定する。この場合、通常はキーシリンダ
タイマカウントが開始されていないから、コント
ロールユニツト11は、キーシリンダタイマがタ
イマアツプしたと判定し、ステツプ2019,2
033を実行した後サブルーチン2005に戻
る。そしてロツクリンクタイマがアツプするまで
サブルーチン2005、ステツプ2006ないし
2014,2026,2016ないし2019,
2033から再びサブルーチン2005に戻るル
ープを繰り返し実行する。正常なキー操作でロツ
クリンクスイツチ19Rがオンされた場合にはド
アキーシリンダスイツチ16Rとロツクリンクス
イツチ19Rとの組付のバラツキによるドアキー
シリンダスイツチ16Rのオンの遅れ時間が生じ
てもロツクリンクタイマがタイマアツプする前に
ドアキーシリンダスイツチ16Rがオンし、コン
トロールユニツト11は、ステツプ2021を実
行し、第5図のサブルーチン1001に戻り、待
機状態が解除される。また、ロツクリンクタイマ
アツプの前にドアキーシリンダスイツチ16Rが
オンしないときは、正常なキー操作が行なわれて
いない場合であり、このときは警報状態となる。 なお、ドアキーシリンダスイツチ16Lによる
待機状態解除も、上記と同様にして行われる。 (g) モード6 モード5の状態から既に説明した警報を発すべ
きいずれかの状況が発生すると、コントロールユ
ニツト11は、第7図のステツプ3001にて警
報持続時間である3分間カウントを開始した後、
ステツプ3002にてモードを6とする。 次いで、コントロールユニツト11は、ステツ
プ3003にてその出力端子11qから「ロー」
レベルの信号を出力して第2図に示すスタータカ
ツトリレー38のソレノイドX1を付勢し、その
常閉接点X1−bをオフとしてエンジンの始動が
できないようにする。また、コントロールユニツ
ト11は、ステツプ3004にて、オプシヨンの
出力端子11uから「ロー」レベルの信号を出力
する。このオプシヨンの出力端子11uと電源ラ
インlBとの間に、たとえば音声合成装置等から
なる警報装置(図示せず。)を接続すれば自動車
14が盗難状態にあることを警報させることがで
きる。 次いで、コントロールユニツト11は、ステツ
プ3005にて、3分間カウントがアツプしたか
否かを判定し、この3分間カウントがアツプして
いない場合は、ステツプ3006にて出力端子1
1rの出力を周期的に「ロー」レベルと「ハイ」
レベルとし、第2図のホーンリレー43の駆動コ
イルX2を上記周期で付勢および消勢し、ホーン
44,45から警報音を断続的に発生させる。 コントロールユニツト11は、同時に、ステツ
プ3007にてその出力端子11sおよび11t
の出力を周期的に「ロー」レベルと「ハイ」レベ
ルとし、第2図のターンシグナルランプ51,5
2,53,57,58および59を点滅させる。 コントロールユニツト11は、サブルーチン3
008にてドアキーシリンダスイツチ16R,1
6L、キーレススイツチ13および入力端子11
aの出力の読込みのルーチンを実行し、以下、ス
テツプ3009にてドアキーシリンダスイツチ1
6R,16Lのオン、オフを、ステツプ3010
にてキーレススイツチ13のオン、オフを、ま
た、ステツプ3011にて入力端子11aのオ
ン、オフを夫々判定する。 すなわち、ドアキーシリンダスイツチ16R,
16Lがオフでキーレススイツチ13がオフの場
合、もしくはドアキーシリンダスイツチ16R,
16Lがオフ、キーレススイツチ13がオンで入
力端子11aがオフの場合には、上記3分間カウ
ントがアツプするまで警報動作が行われる。 上記警報動作中においても、ドアキーシリンダ
スイツチ16R,16Lがオンとなつた場合、も
しくはキーレススイツチ13と入力端子11aが
オンした場合には、コントロールユニツト11
は、第5図のサブルーチン1001に戻り、警報
状態は解除される。 また、3分間カウントがアツプした場合には、
コントロールユニツト11は、ステツプ3012
にて、ホーンリレー43の駆動コイルX2の付勢
を停止し、次いでステツプ3013にてターンシ
グナルランプ51,52,53,57,58およ
び59の点滅を停止し、警報動作を停止させる。 なお、引き続きスタータカツトリレー38はオ
ンし、オプシヨンの出力端子11aからは「ロ
ー」レベルの信号を出力し続ける。 以上に説明した実施例によれば、自動車14の
運転席側のドア15Rがキーレスロツクされた
後、所定時間内に待機状態に移行して良いか否か
をシステム的に確認し、確認された場合にだけ待
機状態に入るようにしているので、すなわちキー
レスロツク時に自動車14の運転席側以外のドア
15L,20Rおよび20L、ボンネツト30、
トランク17等が開かれていた場合には、直ちに
待機状態にはされずその後それらが閉じられた場
合に待機状態にされるようになつているため、誤
つて警報状態になることはない。
第1図は本考案に係る自動車用盗難防止装置の
概略を示す説明図、第2図は本考案に係る自動車
用盗難防止装置の一実施例の具体的な回路図、第
3図は各種センサの取付位置の説明図、第4図は
ドアキーシリンダスイツチ、インナロツクスイツ
チおよびロツクリンクスイツチとこれらスイツチ
を作動させるための機構との関係を示す説明図、
第5図、第6図および第7図は第2図の自動車用
盗難防止装置の動作を説明するためのフローチヤ
ート、第8図〜第11図はインナロツクスイツチ
およびロツクリンクスイツチの動作のタイミング
の例を示すタイムチヤートである。 1……待機装置、2……異常検出装置、3……
警報装置。
概略を示す説明図、第2図は本考案に係る自動車
用盗難防止装置の一実施例の具体的な回路図、第
3図は各種センサの取付位置の説明図、第4図は
ドアキーシリンダスイツチ、インナロツクスイツ
チおよびロツクリンクスイツチとこれらスイツチ
を作動させるための機構との関係を示す説明図、
第5図、第6図および第7図は第2図の自動車用
盗難防止装置の動作を説明するためのフローチヤ
ート、第8図〜第11図はインナロツクスイツチ
およびロツクリンクスイツチの動作のタイミング
の例を示すタイムチヤートである。 1……待機装置、2……異常検出装置、3……
警報装置。
Claims (1)
- キーを使用せずにドアをロツクすると所定時間
経過後に待機状態となりキーを使用してドアをア
ンロツクすると待機状態を解除する待機装置と、
キー以外の手段により自動車のいずれかのドアが
アンロツクされる等の異常な状態が発生したとき
に異常信号を出力する異常検出装置と、待機装置
が待機状態で異常検出装置が異常信号を出力した
ときに警報を発する警報装置と、待機装置が待機
状態になると所定時間カウントを開始するカウン
ト装置と、インナロツクノブが操作されるとオン
となるインナロツクノブスイツチと、インナロツ
クノブスイツチの操作解除後も所定時間オン信号
を出力するタイマと、カウント装置がカウント中
にインナロツクスイツチがオンしロツク装置がア
ンロツクになると待機状態を一時解除しロツクに
なると待機状態に戻る一時待機解除装置とを備え
たことを特徴とする自動車用盗難防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985011688U JPH0340677Y2 (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985011688U JPH0340677Y2 (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61127059U JPS61127059U (ja) | 1986-08-09 |
JPH0340677Y2 true JPH0340677Y2 (ja) | 1991-08-27 |
Family
ID=30494040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985011688U Expired JPH0340677Y2 (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0340677Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57104439A (en) * | 1980-12-19 | 1982-06-29 | Susumu Usami | Automobile antitheft device |
-
1985
- 1985-01-29 JP JP1985011688U patent/JPH0340677Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57104439A (en) * | 1980-12-19 | 1982-06-29 | Susumu Usami | Automobile antitheft device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61127059U (ja) | 1986-08-09 |
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