JPS63252305A - 音響信号線用撚線導体およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、複数本の銅素線を集合して撚り合わせた撚
線導体に関し、特にスピーカコードのような音響信号線
用ＩＭ線導体に関するものである。

［従来の技術］ 音響信号線用撚線導体を構成する各銅素線として、いわ
ゆるＯ、Ｃ，Ｃ，法によって作られたものを用いると、
良好な音質が得られるということが知られている。Ｏ，
Ｃ，Ｃ，法では、銅の凝固部ａ以上に加熱された加熱鋳
型を用いた連続ｖｌｔ造法によって銅素線を得る。この
方法によれば、得られた銅素線の結晶が一方向のみに揃
っている。

そのため、これらの銅素線を集合して撚り合わ「音冑信
号線として用いた場合、企みのない信号伝達が可能とな
り、音質が良好になる。

従来、上述のような一方向凝固組織の鋼索線をそのまま
の状態で複数本集合して撚り合わせたものや、各銅素線
にウレタンを焼付けて絶縁被覆を施し、その模この絶縁
被覆銅素線を集合して撚り合わせたものがある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、導体中を流れる信号が高周波の場合、表皮効果
によってｒｒｉ流は導体の外周部分のみを流れる。した
がって、一方向凝固組織の銅素線をそのままの状態で集
合して！！線にした信号線では、最外層に位置する鋼索
線の外面／ｉＩ１分のみに電流が流れることになり、断
面積のわりには導体抵抗が大きくなり、信号伝送に不利
となる。

一方、各銅素線にウレタンを焼付けて絶縁被覆を施し、
その後この絶縁被覆銅素線を集合して撚線にした信号線
では、′１１１流が流れる導体の外周部分の長さを増加
させることができる。しかし、ウレタンの焼付は工程に
おいて鋼索線に高い熱を与える。そのため、この高熱に
よりて、Ｏ，Ｃ，Ｃ。

法の特徴である銅素線の結晶の方向性が失われてしまい
、歪みのない信号伝達が不可能となる。

そこで、この発明の目的は、結晶の方向性を維持しつつ
、ｆｆｆ流が流れる導体の外周部分の長さを増加させる
ことのできる音響信号線用撚線導体およびその製造方法
を提供することである。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、複数本の銅素線を集合して撚り合わせた音
響信号線用撚線導体であって、以下のことを特徴とする
。すなわら、前記銅素線は、銅の凝固温度以上に加熱さ
れた加熱鋳型を用いた連続鋳造法によって作られている
。また、６銅Ｓａには、プラスチック材料の絶縁被覆が
施されている。

さらに、この発明に従った音響信号線用撚線導体の製造
方法は、銅の凝固温度以上に加熱された加熱鋳型を用い
た連続鋳造法によって作った一方向凝固組織の銅素線に
、ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチラー
ル樹脂のアルコール溶液を塗布し、その後これを２５０
℃以下の温度で乾燥することによってＩＡ素線上にポリ
ビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチラール樹脂
の絶縁被覆を形成し、その後絶縁被覆銅東線を複数本集
合して撚線にしたことを特徴とする。

［発明の作用および効果］ 第１図は、比較のために、一方向凝固組織を有する銅素
線１をそのままの状態で１９本集合して撚り合わせた撚
線導体の断面を示している。この第１図に示す構造の撚
線導体の場合、電流が流れる導体の外周部分の長さは、
各Ｉ！４素線の直径をｄとすると、７πｄとなる。

第２図は、この発明に従った撚線導体を示す断面図であ
る。この第２図において、銅素線２は、銅の凝固温度以
上に加熱された加熱鋳型を用いた連続鋳造法によって作
られている。また、各銅素線２には、プラスチック材料
の絶縁被覆２ａが施されている。この第２図に示す撚線
導体のように各銅素線２に絶縁被覆２ａが施されている
場合、電流が流れる導体の外周部分の長さは素線外周長
×撚り本数である。したがって、銅素線の直径がｄであ
り、１９本撚りの場合、電流が流れる導体の外周部分の
長さは１９πｄとなる。したがって、第１図に示した撚
・線導体のように銅素線１をそのままの状態で集合して
！！線にしたものよりも、第２図に示した撚ｍ導体のよ
うに各銅素線２に絶縁被覆２ａを施し、その後この絶縁
被覆銅素線２を集合して撚線にしたものの方が、高周波
信号を流したときにおける抵抗増加が少なく、信号伝達
に有利である。

なお、絶縁液１１Ｆ２’ａを形成するプラスデック材料
としては、好ましくは、ポリビニルアルコール樹脂また
はポリビニルブチラール樹脂が用いられる。この場合、
銅素線２に、ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニ
ルブチラール樹脂のアルコール溶液を塗布し、その後こ
れを２５０℃以下の温度で乾燥することによって銅素線
２上にポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチ
ラール樹脂の絶縁被覆を形成する。その侵、この絶縁被
覆銅素線を複数本集合して撚線にする。

上記方法によれば、各銅素線２には最高２５０℃の熱し
か加わらないので、○、Ｃ，Ｃ，法によって得られた導
体の特徴である一方向凝固組織が失われず、歪みのない
信号伝送が可能である。

なお、ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチ
ラール樹脂は通常の半田付は温度で溶融するので、この
発明を実施した音響信号線を端末加工する際、撚線導体
の絶縁被覆を剥ぐ必要がない。つまり、半田付は処理に
よって絶縁被覆は溶融するので、撚線導体をそのままの
状態で接続することができる。

この発明の効果を試すために、第３図に示ず音響信号線
を作製した。具体的には、一方向凝固組織を有する銅素
線３を用意し、この銅素線３１にポリビニルアルコール
樹脂およびポリビニルブチラール樹脂のアルコール溶液
を塗布し、その後これを乾燥した。乾燥後の絶縁被覆３
ａの厚さは、１０μｍｌ！？度であった。こうして得ら
れた絶縁被覆銅素線３を１９本撚り合わせ撚線導体とし
た。

さらに、この撚線導体上に、ビニル樹脂による絶縁被覆
４を施し、音響信号線とした。

第３図に示すような音響信号線とした後に、鋼索１１３
の結晶構造を調べたところ、一方向凝固組織に対して変
化は見られなかった。また、第３図に示す音響信号線に
高周波信号を流したところ、高周波域の減衰の少ない伝
送が可能であった。

以上のように、この発明によれば各銅素線の一方向凝固
組織を維持しつつ、電流が流れる外周部分の長さを長く
することができる。したがって、歪みのない信号伝送が
可能であり、かつ、高周波信号伝送時における抵抗増を
抑えることができる。

この発明は、オーディオ機器間のケーブル、特にスピー
カコード等に利用すると効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、一方向凝固組織を有する銅素線をそのままの
状態で複数本集合して撚線にした撚線導体の断面図であ
る。 第２図は、この発明の一実施例の断面図である。 第３図は、この発明の他の実施例の断面図である。 図において、１は銅素線、２は銅素線、２ａは絶縁被覆
、３は銅素線、３ａは絶縁被覆、４は絶縁被覆を示す。 （ばか２名） 第３図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数本の銅素線を集合して撚り合わせた音響信号
   線用撚線導体であつて、 前記銅素線は、銅の凝固温度以上に加熱された加熱鋳型
   を用いた連続鋳造法によって作られており、 前記各銅素線には、プラスチック材料の絶縁被覆が施さ
   れている、音響信号線用撚線導体。
2. （２）前記プラスチック材料は、ポリビニルアルコール
   樹脂である、特許請求の範囲第１項に記載の音響信号線
   用撚線導体。
3. （３）前記プラスチック材料は、ポリビニルブチラール
   樹脂である、特許請求の範囲第１項に記載の音響信号線
   用撚線導体。
4. （４）銅の凝固温度以上に加熱された加熱鋳型を用いた
   連続鋳造法によって作つた一方向凝固組織の銅素線に、
   ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチラール
   樹脂のアルコール溶液を塗布し、その後これを２５０℃
   以下の温度で乾燥することによって銅素線上にポリビニ
   ルアルコール樹脂またはポリビニルブチラール樹脂の絶
   縁被覆を形成し、その後この絶縁被覆銅素線を複数本集
   合して撚線にしたことを特徴と、する、音響信号線用撚
   線導体の製造方法。