JPS63249930A

JPS63249930A - 磁気記録媒体

Info

Publication number: JPS63249930A
Application number: JP8502387A
Authority: JP
Inventors: Takashi Suzuki; 貴志鈴木; Yoshiaki Kai; 義昭貝; Nobuo Nakamura; 信雄中村; Kiyoshi Takahashi; 高橋　喜代司; Nobuo Sato; 信夫佐藤; Susumu Enomoto; 榎本　進
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1987-04-07
Filing date: 1987-04-07
Publication date: 1988-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、磁気テープ、磁気ディスクなどの磁３へ−７気記録媒体に適したもので、とくに回転ヘッド型ビデオ
テープレコーダに最適の磁気記録媒体に関するものであ
る。

従来の技術］バルト、ニッケル、クロム、ｔたはそれらを主成分と
する合金を真空蒸着、スパッタリング等の真空中製膜法
によりポリエステルフィルムやポリイミドフィルムなど
の高分子フィルムや非磁性金属薄板などから成る基板上
に形成して成る強磁性金属薄膜型磁気記録媒体は、従来
の塗布型磁気記録媒体に比べて記録密度を飛躍的に向上
せしめることが可能であるが、この高密度化のためには
、磁気記録媒体の表面を極力平坦化して磁気ヘッド、磁
気記録媒体間のスペーシングロスを極力減少せしめるこ
とが必要である。しかし、磁気記録媒体の実用性能を考
慮した場合その平坦化にも限度があり、通常へラドタッ
チ、走行性を考慮して磁気記録媒体の表面を微細に粗面
化したり、磁性膜の一部を酸化することで膜強度を改善
したシ、磁性膜表面に各種の無機質あるいは有機質から
なる保護膜を形成せしめたり、表面に潤滑剤の薄層を形
成せしめたりすることによって平坦化高出力化と実用性
能とのバランスを得る試みが種々なされてきた。上記の
うち潤滑剤はヘッドタッチ、走行性を改善し、かつヘッ
ド摩耗を低減せしめるといった点でとくに重要であり、
従来より、各種の脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミ
ド、シリコンオイル、フッ素オイル等が使用されてきた
。これらのうち、フッ素オイルの一種であるパーフロロ
アルキルポリエーテルは、広範囲の温度領域にわたシ良
好な潤滑性能を有すことがらＵ　Ｓ　Ｐ３，７７８．３
０８にみられるごとく磁気記録媒体の潤滑剤として推奨
されてきた。ただし、これ自体が無極性に近いものであ
るため磁性薄膜表面との親和性に劣り、そのために本来
の性能が得られにくいという欠点があり、それを改善す
べく、分子末端に−ＣＯＯＨ。

−ＣＯＮＨ２等の極性基を付与（たとえは、ＵＳＰ４．
２６８，５５６　）（、たり、アクリレート化して重合
膜として使用（特開昭５９−２８２４４号公報）するな
どの改善が試みられてきた。

６へ７発明が解決しようとする問題点従来検討されてきた各種極性基付パーフロロポリエーテ
ルあるいはパーフロロポリエーテル重合膜はいずれも極
性基のないものと比較すれば磁性膜に対する付着強度の
向上とそれに伴なう磁気記録媒体の耐久性の改善はある
程度なされるものの磁気ヘッドへの磁性金属の凝着の発
生しやすい低湿度環境下においては充分な潤滑性能が得
られす、くり返し走行時に出力変動、出力低下を生じる
のを防止することが困難であった。

本発明は上記問題点に鑑み、低湿度環境下でのくり返し
走行時の出力変動、出力低下の発生を防止するようにし
た磁気記録媒体を提供するものである。

問題点を解決するための手段本発明は、強磁性金属薄膜上に直接または保護膜を介し
て設けられた潤滑層にアルキレンオキシド変性パーフロ
ロアルキルポリエーテルを含有せしめた構成である。

作用本発明は上記した構成によって本来潤滑性良好であるパ
ーフロロアルキルポリエーテルにアルキレンオキシド鎖
を結合せしめることによシ、磁性膜表面あるいはその上
に設けられた保護膜との親和性が大幅に改善され、磁気
ヘッドにとって過酷な低湿度環境下においてもパーフロ
ロアルキルポリエーテル本来の潤滑性能が得られ磁気ヘ
ッドに対する砥性金域の凝着が防止される結果、出力特
性が安定化するものである。

実施例以下、本発明の一実施例について図面を参照にしながら
説明する。

図は本発明の一実施例における磁気記録媒体の基本構成
を示す断面図である。図において、１は基板、２は強磁
性金属薄膜、３は保護膜、４は潤滑剤層である。潤滑剤
層４は、前記アルキレンオキシド変性パーフロロアルキ
ルポリエーテルを含む薄層である。なお、保護膜３は必
要に応じて設ければよい。

本発明に使用する前記アルキレンオキシド変性７へ− パーフロロアルキルポリエーテルとしては、たとえば、
下記一般式（Ｉ）または（ｎ）で示されるものがある。

一般式（１）％式％一般式（旧Ｈ（−ＱＣｔＨ２ｔ−＋５Ｘ−０（＋ＣｋＦ２ｋＯ＋、
　、　＋Ｃ，Ｆ２．Ｏ＋〕Ｘ＋Ｃ，Ｈ２，Ｏ＋ｓＨ〔ただし、一般式（１）または（ＩＩ）において、コ。

ｋおよびｔは１乃至３の整数、ｐおよびｔば１以上の整
数、ｑはゼロまたは１以上の整数、Ｓは２以上の整数。

Ｘは−ＣｍＦ２ｍＣＯ−１−Ｃ□Ｆ２ｍｅＣｎＨ２ｎＯ
−１〇 −ＣｎＨ２ｎＯ−または−ＣｍＦ２ｍ−ＣＮＲＣｎＨ２
ｎＯ−９（Ｒは水素原子または次素数１以上のアルキル
基、ｍおよびｎは１以上の整数）、Ｙは水素原子またはＣ；　Ｆ　２ｊ　＋１０　（（−ＣｋＦ　ｚｋ”ｐ　、
　（−ＣｚＦ　２ｔｏ＋ｑ　）Ｘ′。

ｘ／は−ＣｍＦ２ｍａ　　”ｍＦ２ｍ−ＣｎＨ２ｎ−’
　−ＣｎＨ２ｎ−〇または−〇、ｆｌＦ２ｍ−ＣＮＲＣｎＨ２ｎ−（各記号
は上記と同じ））〔＋ＣｋＦ２ｋＯ＋、＋ＣｔＦ２ｔＯ
÷〕は、＋ＣｋＦ２ｋＯ＋または＋ＣｋＦ２ｋｏ＋オよ
び（−０ｔＦ２ｔＯ＋が分子内テランダムなくり返し単
位として一緒に結合しているポリエーテル部分を表わす
。〕その分子量は少なくとも５００以上好ましくは１００ｏ
以上が適当であシ、分子量５００以下では本発明の効果
が得られ難い。その分子中に占めるアルキレンオキシド
の分子量比率は全分子量に対し５〜３５％が適当でこの
範囲外においては本発明の効果が得られ難い。

本発明に使用する強磁性金属薄膜としては、例えば斜め
蒸着、垂直蒸着、スパッタ等の方法により形成されるＣ
ｏ　、　Ｎｉ　、　Ｆｅ等を主体とする金属薄膜、それ
らの合金を主体とする金属薄膜（例えばＣｏＮｉ　、　
ＧｏＯｒ　　等）が適当であり、それらの中においても
成膜時の雰囲気を酸素ガスが支配的となる雰囲気とした
ときに得られる酸素を含むものが９　＼　　′ 好適である。

その場合の酸素の含有量としては、強磁性金属に対する
原子数比で少なくとも３％以上、好ましくは５％以上が
適当である。

強磁性金属薄膜を形成すべき基板としては、巨視的には
表面平滑度良好であり、かつ、微細な突起を有するもの
が適当で、たとえば１表面に高さ５ｏ〜６００人で１−
当り平均１×１０４〜１０８個の波状あるいは山伏突起
を有するポリエステルフィルムは、とくに好ましいもの
である。

強磁性膜の表面には必要に応じて、Ｏｒ、Ｗ。

ＮｉＰ等ノ金属系保護膜、５ｉｎ２．　ＳｉＣ、０、等
の無機系保護膜、フッ素樹脂、シリコン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリアミド樹脂、プラズマ重合生成物。

放射線重合生成物等の有機系あるいは複合系保護膜を形
成せしめることができる。

強磁性薄膜上、あるいは、上記保護膜上に設ける潤滑剤
層としては、前記アルキレンオキシド変性パーフロロア
ルキルエーテル単体、または、それと他の潤滑剤、防錆
剤等との複合体を薄層状に１ｏ　・− 存在せしめたものが適当であり、それらを存在せしめる
方法としては、強磁性薄膜上あるいは保護膜上に直接塗
布あるいは蒸着する方法以外に、磁気記録媒体の裏面に
塗布あるいは蒸着せしめておき磁気記録媒体の積層（捲
回）時に磁気記録媒体表面に転写せしめる方法も可能で
ある。

前記潤滑剤層中のアルキレンオキシド変性パーフロロア
ルキルエーテルの存在量としては、表面１７７２′当り
０．１〜５０ｏ　ｍ、　、さらに好ましくは０．５〜２
００７７１　ｙが適当で上記以下の量では本発明の効果
が得られ難く、また、上記以上の量ではスティックスリ
ップが発生し走行不安定となる。

次に具体的な実施例をあげて説明する。

ポリエステルフィルム内に添加されたシリカ微粒子によ
る勾配のゆるやかな粒状突起（平均高さ７０人、直径１
７ｚｍ）が表面１ｏＯ１ｌＴＬ２当シ数個存在し、しか
も重合触媒残渣に起因する微粒子による比較的大きな突
起を極力低減せしめたポリエステルフィルムの表面に直
径１５０人のシリカコロイド粒子を核とし紫外線硬化エ
ポキシ樹脂を結合剤とする急峻な山状突起を１×１ｏ７
個／−形成せしめた基板上に連続真空斜め蒸着法により
ＣｏＮｉ強磁性金属薄膜（Ｎ１−２ｏ％、膜厚１０００
人）を微量の酸素の存在下で形成せしめた、皮膜中の酸
素含有量は原子数比で６％であった。この試料を人とす
る。また、蒸着時に酸素導入を行なわなかったもの（皮
膜中の酸素含有量１％以下〕を試料Ｂとする。

試料Ｂの一部に直径７０人のシリカコロイド粒　□子を
含む紫外線硬化エポキシ樹脂から成る厚さ約１ｏｏ人の
保軸膜を形成せしめたものを試料Ｃとする。

これらの試料上にあらかじめ用意した各種のアルキレン
オキシド変性パーフロロアルキルポリエーテルの溶液あ
るいはそれらと各種滑剤との混合溶液を塗布して各種潤
滑層を形成せしめたのち。

所定幅に切断して磁気テープを作り、これらのテープを
２０℃１５％ＲＨ中で市販ビデオデツキに掛けてくり返
し走行時の出力特性を測定した。そして、ＲＦ比出力初
期値に対し３ｄＢ低下するかあるいは出力変動の発生し
始めるまでの走行回数を求めた。それらの結果を下表に
まとめて記す。

なお、使用したアルキレンオキシド変性パーフロロアル
キルポリエーテルの構造を別表中に記した略号と対比さ
せて下記に示す。

・・・・・・・・・〔Ｆ１〕（ｐの平均値＝２０）Ｈ＋ｏＣＨ２ＣＨ２＋５０ＣＨ２ｃＨ２ＮＨｃｃＦ２゜
〔＋ＣＦ２ＣＦ２Ｏ÷ｐｌ＋ＣＦ２Ｏ÷ｑ〕一０ＯＦ２
Ｃ，ＮＨＣＨ２０Ｈ２０＋Ｃ；Ｈ２ＯＨ２Ｏ＋Ｈ−・−
（Ｆ’３）１３へ・Ｈ＋０ＣＨ２−ＣＨ＋１ｏＯＣＨ２ＣＦ２０ＯＦ３０Ｆ
２０Ｆ２０（−ｆ−ＯＦ２０Ｆ２０Ｆ２０−）、　）Ｏ
Ｈ２０Ｈ２０（−ＯＨ２０Ｈ２０−）４Ｈ＝９．＝、（
Ｆ’ｓ：）（ｐの平均値＝５）ＣＦ３ＣＦ２０Ｆ２ｏＣ＋ＣＦ２０Ｆ２ＣＦ２０＋ｐ〕
ＣＨ２ＣＨ２Ｏ＋ＣＨ２ＣＨ２Ｏ÷４ −０Ｈ２０Ｈ２０（（−ＯＦ、、（７２０Ｆ２０＋ｐ）
　０ＣＦ２０Ｆ２０Ｆ３・・・・・・・・〔Ｆ６〕（ｐの平均値＝５）１４　・１５へ。

また、アルキレンオキシド変性パーフロロアルキルポリ
エーテルと共に使用した他の潤滑剤の構造を別表中に記
した略号と対比させて下記に示す。

ＣＦ３０Ｆ２０Ｆ２０Ｆ２ＣＦ２０Ｆ２０Ｆ２ＣＦ２Ｃ
００Ｈ・・・・〔Ｅ１〕ＣＦ３ＣＦ２ＣＦ２Ｏ＋ＣＦ２
０Ｆ２０Ｆ２０÷ｎＯＦ、、ＣＦ３・＝、、　（Ｅ　２
　）（ｎの平均値＝１５）（ｎの平均値＝２ｏ）別表中には比較例として、従来のパーフロロポリエーテ
ルおよびカルボン酸変性パーフロロポリエーテルを潤滑
剤層に適用した場合を（１０）、（１１）に示した。

発明の効果別表の実施例・比較例から明らかなように本発明の磁気
記録媒体は従来のものと比較して低湿度環境下でのくり
返し走行時のＲＦ出力安定性が顕著に改善されており工
業的に非常に有用なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る磁気記録媒体の一実施例の断面図であ
る。１・・・・・・基板、２・・・・・・強磁性金属薄膜、
３・・・・・・保護膜、４・・・・・・潤滑剤層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）強磁性金属薄膜上に直接または保護膜を介して設
けられた潤滑層がアルキレンオキシド変性パーフロロア
ルキルポリエーテルを含有することを特徴とする磁気記
録媒体。
（２）アルキレンオキシド変性パーフロロアルキルポリ
エーテルが下記一般式（ I ）または（II）で示される
ものであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の磁気記録媒体。一般式（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式（II） ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔ただし、一般式（ I ）または（II）において、ｊ、
ｋおよびｌは１乃至３の整数、ｐおよびｔは１以上の整
数、ｑはゼロまたは１以上の整数、ｓは２以上の整数、Ｘは▲数式、化学式、表等があります▼、−Ｃ＿ｍＦ＿
２＿ｍ・Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎＯ−、−Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎＯ
−または▲数式、化学式、表等があります▼、（Ｒは水素原子または炭素数１以上のアルキル基、ｍお
よびｎは１以上の整数）、Ｙは水素原子または ▲数式、化学式、表等があります▼ （Ｘ′は▲数式、化学式、表等があります▼、−Ｃ＿ｍ
Ｆ＿２＿ｍ・Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎ−、−Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎ
−または▲数式、化学式、表等があります▼（各記号は上記に同じ））、 ▲数式、化学式、表等があります▼は、−（Ｃ＿ｋＦ＿
２＿ｋＯ）− または、−（Ｃ＿ｋＦ＿２＿ｋＯ）−および−（Ｃ＿ｌ
Ｆ＿２＿ｌＯ）−が分子内でランダムなくり返し単位と
して一緒に結合しているポリエーテル部分を表わす。〕