JPH069976A - 潤滑剤及びその潤滑剤を被着した磁気記録媒体 - Google Patents

潤滑剤及びその潤滑剤を被着した磁気記録媒体

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JPH069976A
JPH069976A JP4168990A JP16899092A JPH069976A JP H069976 A JPH069976 A JP H069976A JP 4168990 A JP4168990 A JP 4168990A JP 16899092 A JP16899092 A JP 16899092A JP H069976 A JPH069976 A JP H069976A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】各種使用条件下において優れた潤滑性が保たれ
るとともに、長時間にわたり潤滑効果が持続され、走行
性、耐摩耗性等に優れた特性を発揮する磁気記録媒体を
提供する。 【構成】非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してな
る磁気記録媒体において、前記磁性層上に一般式(式
1)あるいは(式2)で表されるパーフルオロポリエー
テルカルボン酸アミン塩を含有する潤滑剤を被着したこ
とを特徴とする磁気記録媒体。 【化1】 【化2】 ただし、式中、Rfaは平均分子量500〜10000の
パーフルオロポリエーテル基、Rfbは炭素数11〜30
のフッ化アルキル基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に被着された潤滑剤及びその潤滑
剤を被着した磁気記録媒体に関するものであり、特にパ
ーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩化合物を潤
滑剤として被着した磁気記録媒体、及び、末端に水酸基
を有するパーフルオロポリエーテルとアミンとを含有す
る潤滑剤を被着した磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、強磁性金属材料を蒸着等の手法
により非磁性支持体上に被着し、これを磁性層としたい
わゆる金属薄膜型の磁気記録媒体や、非常に微細な磁性
粒子と樹脂結合剤とを含む磁性塗料を非磁性支持体上に
塗布し、これを磁性層としたいわゆる塗布型の磁気記録
媒体では、磁性層表面の平滑性が極めて良好であるた
め、磁気ヘッドやガイドローラー等の摺動部材に対する
実質的な接触面積が大きく、従って摩擦係数が大きくな
り凝着現象(いわゆる貼り付き)が起き易く走行性や耐
久性に欠ける等問題点が多い。
【0003】そこで、これら問題点を改善するために各
種の潤滑剤を使用することが検討されており、従来より
高級脂肪酸やそのエステル等を上記磁気記録媒体の磁性
層に内添したり、あるいはトップコートすることにより
摩擦係数を抑えようとする試みがされている。
【0004】ところで、磁気記録媒体に使用される潤滑
剤には、その性質上非常に厳しい特性が要求され、従来
用いられている潤滑剤では対応することが難しいのが現
状である。即ち、磁気記録媒体に使用される潤滑剤に
は、(1)磁気ヘッドとのスペーシングが問題となるの
で極めて薄く塗布できることと、その場合にも十分な潤
滑特性が発揮されること、(2)広い温度・湿度範囲で
長時間、あるいは長時間の使用に耐え、潤滑効果が持続
すること、等の厳しい特性が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、磁気記
録媒体の分野においては、使用される潤滑剤の能力不足
に起因して、走行性、耐摩耗性等の実用特性に不満を残
している。そこで本発明は、各種使用条件下において優
れた潤滑性が保たれるとともに、長時間にわたり潤滑効
果が持続され、走行性、耐摩耗性、耐久性等に優れた磁
気記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明等は、上述の目的
を達成せんものと鋭意研究を重ねた結果、前記の一般式
(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオロポリ
エーテルカルボン酸アミン塩、及び、末端に水酸基を有
するパーフルオロポリエーテルと一般式(式3)で表さ
れるアミンとを含有する潤滑剤がこの目的に適合するこ
とを見いだし本発明を完成するに至ったものである。即
ち、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に少なく
とも磁性層を形成してなる磁気記録媒体であって、一般
式(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオロポ
リエーテルカルボン酸アミン塩を磁性層上に被着したこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【化4】
【化5】
【0008】但し、式中、Rfaは平均分子量500〜1
0000のパーフルオロポリエーテル基で、例えば
【化6】 などであるが、これらに限らない。式中のi、j、k、
l、mはすべて整数である。
【0009】またRfbは炭素数が11〜30のフッ化ア
ルキル基である。フッ化アルキル基Rfbの鎖長が短いと
摩擦係数が十分に低減されない。従って、Rfbの炭素数
は11以上であることが好ましく、さらに好ましくは1
6以上である。また立体障害の問題がなければ、フッ化
アルキル基に二重結合、分岐、環状基、芳香環を導入し
てもよい。
【0010】これらの化合物は末端にカルボキシル基を
有するパーフルオロポリエーテル(HOOCRfaF、H
OOCRfaCOOH)と、カルボキシル基と等モル量
の、フッ化アルキル基を有するアミン(RfbNH2 )を
加熱混合することによって得ることができる。
【0011】加えて、本発明の磁気記録媒体は、非磁性
支持体上に少なくとも磁性層を形成してなる磁気記録媒
体であって、末端に水酸基を有するパーフルオロポリエ
ーテルと一般式(式3)で表されるアミンとを含有する
潤滑剤を磁性層上に被着したことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【化7】
【0013】但し、式中、R1 は炭素数7〜30のフッ
化アルキル基で、R2 、R3 はアルキル基、フッ化アル
キル基、水素のいずれかを表す。アルキル基、フッ化ア
ルキル基については二重結合、分岐、環状基、芳香環の
有無は問わない。
【0014】またパーフルオロポリエーテルは、次の
(式4)(式5)のいずれかで表され、平均分子量50
0〜10000のものである。
【0015】
【化8】
【化9】
【0016】Rf は例えば
【化10】 などであるが、これらに限らない。式中のi、j、k、
l、mは、すべて整数である。
【0017】ここで、本発明が適用される磁気記録媒体
としては、非磁性支持体表面に蒸着等の手法により磁性
塗膜が磁性層として形成される、いわゆる金属薄膜型の
磁気記録媒体に適用することが可能である。また、この
金属薄膜型の磁気記録媒体においては、非磁性支持体と
磁性層との間に下地層を介した構成の磁気記録媒体に適
用することができる。
【0018】この場合には、適用可能な金属薄膜型の磁
気記録媒体の非磁性支持体、金属磁性薄膜は何等限定さ
れるものではなく、従来より知られるものが何でも使用
できる。例示するならば、非磁性支持体としては先の塗
布型の磁気記録媒体と同様のものが使用可能である。こ
の場合、非磁性支持体にAl合金板やガラス板等の剛性
を有する基板を使用した場合には、基板表面にアルマイ
ト処理等の酸化皮膜やNi−P皮膜等を形成してその表
面を硬くするようにしてもよい。
【0019】金属磁性薄膜は、メッキやスパッタリン
グ、真空蒸着等のPVDの手法により連続膜として形成
されるもので、Fe、Co、Ni等の金属やCo−Ni
系合金、Co−Pt系合金、Co−Pt−Ni系合金、
Fe−Co系合金、Fe−Ni系合金、Fe−Co−N
i系合金、Fe−Ni−B系合金、Fe−Co−B系合
金、Fe−Co−Ni−B系合金等からなる面内磁化記
録金属磁性膜やCo−Cr系合金薄膜が例示される。
【0020】特に、面内磁化記録金属磁性薄膜の場合、
予め非磁性支持体上にBi、Sb、Pb、Sn、Ga、
In、Ge、Si、Ti等の低融点非磁性材料の下地層
を形成しておき、金属磁性材料を垂直方向から蒸着ある
いはスパッタし、金属磁性薄膜中にこれら低融点非磁性
材料を拡散せしめ、配向性を解消して面内等方性を確保
するとともに、抗磁性を向上するようにしても良い。
【0021】また、前述のごときハードディスクとする
場合には、金属磁性薄膜表面に、カーボン膜、ダイヤモ
ンド状カーボン膜、酸化クロム膜、SiO2 膜等の硬質
保護膜を形成するようにしてもよい。
【0022】かかる、金属薄膜型の磁気記録媒体の磁性
層上に一般式(式1)あるいは(式2)で表されるパー
フルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩、及び、末端
に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルと一般式
(式3)で表されるアミンとを含有する潤滑剤をトップ
コートする方法としては、潤滑剤をフレオン、トルエ
ン、イソオクタン、ヘキサン等の溶媒に溶解して得られ
た溶液を磁性層表面に塗布もしくは噴霧するか、あるい
は逆にこの溶液中に磁気記録媒体を浸漬し、乾燥すれば
よい。
【0023】この場合、潤滑剤の塗布量としては、0.
5−100mg/m2 であることが望ましく、1−20
mg/m2 であることがより好ましい。この塗布量があ
まり少なすぎると、本発明による摩擦係数の低減、耐摩
耗性の向上という効果が現れず、一方余り多すぎると摺
動部材と金属磁性薄膜との間ではりつき現象が起こり、
かえって走行性が悪くなる。
【0024】一般式(式1)あるいは(式2)で表され
るパーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩を、単
独で磁気記録媒体の潤滑剤として用いてもよいが、従来
公知の潤滑剤と組み合わせて用いてもよい。また、一般
式(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオロポ
リエーテルカルボン酸ミン塩に、末端にカルボキシル基
を有するパーフルオロポリエーテル(HOOCRfaF、
HOOCRfaCOOH)、あるいはフッ化アルキル基を
有するアミン(RfbNH2 )のいずれかをさらに加えて
用いても良好な潤滑特性が得られる。
【0025】さらに、より厳しい条件に対処し潤滑効果
を持続させるために重量比30:70−70:30程度
の配合比で極圧剤を併用してもよい。極圧剤は、境界潤
滑領域において部分的に金属接触を生じたときにこれに
伴う摩擦熱によって金属面と反応し、反応生成物皮膜を
形成することにより摩擦、摩耗防止作用を行うものであ
って、リン系極圧剤、硫黄系極圧剤、ハロゲン系極圧
剤、有機金属系極圧剤、複合系極圧剤等のいずれも使用
できる。
【0026】また、金属薄膜型の磁気記録媒体の磁性層
上の末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルと
一般式(式3)で表されるアミンとを含有する潤滑剤を
トップコートする方法としては、前述の通り、潤滑剤を
フレオン、トルエン、イソオクタン、ヘキサン等の溶媒
に溶解して得られた溶液を磁性層表面に塗布もしくは噴
霧するか、あるいは逆にこの溶液中に磁気記録媒体を浸
漬し、乾燥すればよい。
【0027】この場合、潤滑剤の塗布量としては、前述
の通り0.5−100mg/m2 であることが望まし
く、1−20mg/m2 であることがより好ましい。末
端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルと一般式
(式3)で表されるアミンとの比率はモル比で2:8か
ら8:2であることが好ましく、さらに好ましくは4:
6から6:4である。
【0028】また、上述の潤滑剤、極圧剤の他、必要に
応じて、防錆剤を併用してもよい。防錆剤としては、通
常この種の磁気記録媒体の防錆剤として使用されるもの
であればいずれも使用でき、例えばフェノール類、ナフ
トール類、キノン類、窒素原子を含む複素環化合物、酸
素原子を含む複素環化合物、硫黄原子を含む複素環化合
物等である。
【0029】防錆剤は、一般式(式1)あるいは(式
2)で表されるパーフルオロポリエーテルカルボン酸ア
ミン塩を含む潤滑剤と複合、及び、末端に水酸基を有す
るパーフルオロポリエーテルと一般式(式3)で表され
るアミンを含有する潤滑剤と複合して用いてもよいが、
非磁性支持体上に磁性層を形成し、その上に防錆剤層を
塗布した後、潤滑剤層を塗布するというように、2層以
上に分けて被着すると効果が高い。
【0030】ところで、上述の塗布型の磁気記録媒体、
金属薄膜型の磁気記録媒体の何れにおいても、磁性層で
ある磁性塗膜、金属磁性薄膜の他に、バックコート層や
下塗層等が必要に応じて形成されていてもよい。例え
ば、バックコート層は磁性塗膜と同様の樹脂結合剤に導
電性を付与するためのカーボン系微粉末や表面粗度をコ
ントールするための無機顔料を添加し塗布形成されるも
のである。
【0031】本発明においては、このバックコート層に
一般式(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオ
ロポリエーテルカルボン酸アミン塩を潤滑剤として、及
び、末端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルと
一般式(式3)で表されるアミンとを含有する潤滑剤を
内添、あるいはトップコートにより含有せしめてもよ
い。
【0032】あるいは、磁性塗膜、金属磁性薄膜とバッ
クコート層にいずれも一般式(式1)あるいは(式2)
で表されるパーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン
塩を潤滑剤として、及び、末端に水酸基を有するパーフ
ルオロポリエーテルと一般式(式3)で表されるアミン
とを含有する潤滑剤を内添、トップコートする等、種々
の組み合わせも可能である。
【0033】
【作用】一般式(式1)あるいは(式2)で表されるパ
ーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩、及び、末
端に水酸基を有するパーフルオロポリエーテルと一般式
(式3)で表されるアミンとを含有する潤滑剤は、良好
な潤滑作用を発揮して摩擦係数を低減する。また、この
潤滑作用は低温下等の厳しい条件下においても損なわれ
ることはない。従って、これらの潤滑剤を被着した磁気
記録媒体は、一般式(式1)あるいは(式2)で表され
るパーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩の前記
潤滑効果、及び、末端に水酸基を有するパーフルオロポ
リエーテルと一般式(式3)で表されるアミンとを含有
する潤滑剤の前記潤滑効果により、走行性の改善が図ら
れ、耐久性も向上する。
【0034】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
ことはいうまでもない。金属薄膜型磁気記録媒体に適用
した実施例について説明する。
【0035】−実施例1− 14μ厚のポリエチレンテレフタレートフィルムに斜方
蒸着法によりCoを被着させ、膜厚100nmの強磁性
金属薄膜を形成した。次に、この金属磁性薄膜表面に、
表1中の化合物1をフレオンとエタノールの混合溶媒に
溶解したものを塗布量が5mg/m2 となるように塗布
し、8ミリ幅に裁断してサンプルテープを作製した。
【0036】−実施例2〜実施例10− 実施例1において潤滑剤として使用した表1中の化合物
1を、化合物2〜化合物10に変えて、他は実施例1と
同様の方法のよりサンプルテープを作製した。上述のよ
うにして作製された各サンプルテープについて、温度2
5℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40℃
湿度30%のときの摩擦係数、スチル耐久性、シャトル
耐久性について測定を行った。スチル耐久性はポーズ状
態での出力の−3dBまでの減衰時間を評価した。シャ
トル耐久性は、1回につき2分間のシャトル走行を行
い、出力が−3dB低下するまでのシャトル回数で評価
した。
【0037】なお、比較例1として、全く潤滑剤を使用
していないブランクテープについても測定した。また、
比較例2として、Rfbの炭素数が10以下である化合物
11を用いて作成したサンプルテープについても測定し
た。以上の結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表2から明らかなように、潤滑剤として、
一般式(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオ
ロポリエーテルカルボン酸アミン塩を使用することによ
り、摩擦係数、スチル耐久性、シャトル耐久性等は、各
種条件でも劣化することなく非常に良好な結果が得られ
た。
【0041】−実施例12− 14μ厚のポリエチレンテレフタレートフィルムに斜方
蒸着法によりCoを被着させ、膜厚100nmの強磁性
金属薄膜を形成した。次に、この金属磁性薄膜表面に、
表3中のパーフルオロポリエーテルとアミンの混合潤滑
剤12(モル比1:2で混合したもの)をフレオンとエ
タノールの混合溶媒等に溶解したものを塗布量が5mg
/m2 となるように塗布し、8ミリ幅に裁断してサンプ
ルテープを作製した。
【0042】−実施例13〜実施例21− 実施例12において潤滑剤として使用した表3中の混合
潤滑剤12を、混合潤滑剤13〜混合潤滑剤21(パー
フルオロポリエーテルとアミンの混合比はいずれもモル
比で1:2)に変えて、他は実施例12と同様の方法の
よりサンプルテープを作製した。上述のようにして作製
された各サンプルテープについて、温度25℃湿度60
%のとき、温度−5℃のとき、温度40℃湿度30%の
ときの摩擦係数、スチル耐久性、シャトル耐久性につい
て測定を行った。スチル耐久性はポーズ状態での出力の
−3dBまでの減衰時間を評価した。シャトル耐久性
は、1回につき2分間のシャトル走行を行い、出力が−
3dB低下するまでのシャトル回数で評価した。
【0043】なお、比較例3として、全く潤滑剤を使用
していないブランクテープについても測定した。以上の
結果を表4に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】表4から明らかなように、末端に水酸基を
有するパーフルオロポリエーテルと一般式(式3)で表
されるアミンとを含有する潤滑剤を使用することによ
り、摩擦係数、スチル耐久性、シャトル耐久性等は、各
種条件でも劣化することなく非常に良好な結果が得られ
た。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体は、非常に優れた潤滑性を有する、一
般式(式1)あるいは(式2)で表されるパーフルオロ
ポリエーテルカルボン酸アミン塩を潤滑剤として保有
し、及び、末端に水酸基を有するパーフルオロポリエー
テルと一般式(式3)で表されるアミンとを含有する潤
滑剤を被着しているので、如何なる使用条件下でも潤滑
性を保つことができ、また長期にわたりその潤滑性を保
つことができる。したがって、本発明の磁気記録媒体は
走行性、耐摩耗性、耐久性に優れたものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:04 30:06 40:18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(式1)あるいは(式2)で表さ
    れるパーフルオロポリエーテルカルボン酸アミン塩を含
    有する潤滑剤。 【化1】 【化2】 但し、式中、Rfaは平均分子量500〜10000のパ
    ーフルオロポリエーテル基、Rfbは炭素数11〜30の
    フッ化アルキル基を表す。
  2. 【請求項2】 非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記
    録媒体において、前記磁性層上に請求項1項記載の潤滑
    剤を被着したことを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 潤滑剤を磁性層上に0.5〜100mg
    /m2 被着したことを特徴とする請求項2項記載の磁気
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性層は金属磁性薄膜よりなることを特
    徴とする請求項2項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 末端に水酸基を有するパーフルオロポリ
    エーテルと一般式(式3)で表されるアミンとを含有す
    る潤滑剤。 【化3】 但し、式中、R1 は炭素数7〜30のフッ化アルキル基
    で、R2 、R3 はアルキル基、フッ化アルキル基、水素
    のいずれかを表す。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記
    録媒体において、前記磁性層上に請求項5項記載の潤滑
    剤を被着したことを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 潤滑剤を磁性層上に0.5〜100mg
    /m2 被着したことを特徴とする請求項6項記載の磁気
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 磁性層は金属磁性薄膜よりなることを特
    徴とする請求項6項記載の磁気記録媒体。
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