JPS63249443A - 電動機の軸受の固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電動機の軸受の固定方法に関する。

より具体的には、本発明は電動機、特に使用基が片手で
握って操作する携帯用電気ディスクグラインダなどの軸
受を、ダイカスト機の型から出されて、抜き勾配が残さ
れたままの状態にあるアルミダイカスト製ケーシングの
軸受ハウジングの内部に固定する方法に関するものであ
る。

（従来の技術） 携帯用電気ディスクグラインタの電動機の軸受は、アル
ミニウム又は其の合金を材料とし、タイカスト鋳造法に
よって製造されたケーシングと一体に形成された軸受ハ
ウジングに密着して固定され、さらにその軸方向内方に
は回転子が固定子に対し相対的に回転可能なよう同心に
軸支される。

ダイカストｎ造法は高圧力を利用して溶融金属を型の中
に注入して凝固させる方法であるため、寸法精度が良好
で、強度の高い鋳造品を得ることができ、抜き勾配も少
いとされているが、鋳造品である以上、　１／３０〜１
１５０程度の抜き勾配は不可欠である。

携帯用ディスクグラインダの電動機の場合、従来はアル
ミダイカスト製ケーシングの内面を機械加工により仕上
げて、抜き勾配としてのテーパ部を削り落し、回転軸に
対し平行になるようにしてから固定子を取付は固定して
いた。

固定子のこのような取付方法に関連して、軸受の固定に
際しても、従来はアルミダイカスト製ケーシングと一体
に形成された軸受ハウジングの内ｒｎＥの抜き勾配を削
り落して軸に対し平行な嵌合面としてから軸受を固定し
ていた。

第２図（Ｂ）はアルミダイカスト製ケーシング２０の軸
受ハウジング部分２１の側断面図で、２２は抜き勾配が
残されている内周面である。　第２図（Ａ）は従来技術
により、抜き勾配を削り落して軸に対し平行な嵌合面２
２”とした状態を示す側断面図である。

第３図は従来の方法で固定された軸受とそれに関連する
各部材を示す断面部分側面図である。

軸受２３と軸受ハウジング２１’のハメアイは軸受ハウ
ジング２１の内周面を機械加工することにより寸法設定
がされ、軸受ハウジング２１’内に固定された軸受２３
と回転子（コンミテータ）２９のシャフト３０の先端に
近い段部との間には防塵用のフリキリ板２４が装着され
ている。

（発明が解決しようとする問題点） 携帯用電気ディスクグラインダの電動機の回転子は１通
常回転数が１〜３万回／分でかなり高速であり、また作
業の性質上軸受の近傍は研削粉などの高濃度の粉塵にさ
らされているので、防塵用のフリキリ板２４が装着され
てはいるものの粉塵の侵入により軸受の摩耗はかなり速
い。

また高速度であることから、軸受２３の外輪が回転子の
回転によって低速で廻るクリープ現象。

いわゆる、つれ廻りがおきる傾向が認められていた。　
また軸受と軸受ハウジング間のわずかな隙間により回転
子が振動し、それが騒音となるため作業名自身に苦節と
なるほか、作業場所での環境にも悪影響を及ぼしていた
。

抜き勾配を削り落すための機械加工では、心出しと、浅
い切削を注意深く行う必要があり、多くの工数を必要と
するほか、そのための検査工程や不合格品が発生するた
め、固定子の固定の場合の削り落しの問題とも関連して
、コストダウンの見地からも、削り落しの機械加工を省
略することの１１７能な方法が要望されていた。

本発明は、上記のような問題に鑑み下記のような１」的
を達成しようとするものである。

１）抜き勾配としてのテーパ部の削り落しの機械加工を
省略してコストダウンを実現する、２）防塵構造の改良
により軸受寿命を延長する、３）軸受外輪のクリープが
発生しないような固定法を採用する、さらに ４）上記クリープ防止に関連して軸受の振動を防止して
騒音の低下を実現する。

（問題点を解決するための手段） 回転子の回転軸側の面を除いた軸受の周面、即ち側面と
軸方向外側面を、ゴムやプラスチックのエラストマー材
料製のキャップで被覆した上、軸受ハウジング内に挿入
することにより前記の問題点を全て解決したものである
。

（実施例） 第１図は、本発明の実施例を示すモータケーシングの軸
受部近傍の断面側面図で、符号中従来技術の場合と変更
のないものはそのままの符号を使用した。２０はモータ
ケーシング、２１は軸受ハウジング、２２は抜き勾配が
残されたままの軸受ハウジングの内周面、２３は軸受、
２４はフリキリ板、２５はゴムやエラストマー材料製の
キャップ、２７は固定子、２８は固定子コイル、２９は
回転子、３０は回転軸である。

図から明らかなように、軸受２３とフリキリ板２４はキ
ャップ２５で完全に被覆された上、軸受ハウジング２１
内に、エアタイトに収容され軸受２３と軸受ハウジング
２１との間はキャップ２５を介して充分な摩擦係合を保
っている。

（効果） ダイカスト鋳造法により、折角、　台面となり得るだけ
の高精度にされている軸受ハウジング２１の内周面を機
械加工する必要がなくなるのでそのためのコストを低減
できるばかりなく、この機械加工のための２次的な検査
工程と、不合格品によるコスト上昇を避けることができ
る。

また、取付は固定のために使用するキャップ２５は、ゴ
ムやエラストマー材料製で弾性変形能が高く、金属など
の他の材料に対する摩擦抵抗が大でしかも気密、液密性
を有することから、軸受を軸受ハウジング２１の内周面
に対し気密、液密に固定し、振動、！！汗やつれ廻りを
低減してこの種電動工具の性能向上とコスト低減に寄与
すること多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図←→は、本発明の実施例を示す断面側面図、第２
図（Ａ）は抜き勾配を削り落としたアルミダイカスト製
軸受ハウジングの側断面図、第２図（Ｂ）は抜き勾配が
残されたままの軸受ハウジングの側断面図、第３図は、
従来技術による固定された軸受を示す側断面図である。 図面中の符号 ２０：ケーシング、２に軸受ハウジング、２２：抜き勾
配が残された軸受ハウジングの内周２３：軸受、２４：
フリキリ板、 ２５：ゴム又はエラストマー材料製のキャップ、２７・
固定子、２８：固定子コイル、 ２９：回転子、３０：回転軸。 代理人　弁理士　　後　藤　武　夫 代理人　弁理士　　藤　木　　　礒 第　１　図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電動機の軸受を、アルミダイカスト製モータケー
   シングの軸受ハウジングの内部に取付け固定する方法に
   おいて： 電動機の軸受の円周方向と、軸線方向の外周の中電動機
   の回転子の回転軸の外周近傍の部分を除く部分と、軸受
   に装着される防塵用フリキリ板の外周とを、ゴム、合成
   エラストマー材料製のキャップで被覆し、このように被
   覆された軸受を、抜き勾配が残されたままの状態にある
   アルミダイカスト製軸受ハウジング内に挿入して固定す
   ることにより防塵、つれ廻り、騒音防止の機能を向上す
   るとともに抜き勾配部の機械加工を不要にしたことを特
   徴とする電動機の軸受の固定方法。