JPS63242721A - 樹脂製燃料タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は樹脂製燃料タンク、特にブロー成形工法にて形
成される樹脂製燃料タンクに関する。

〔従来の技術〕

従来、この稙樹脂製燃料タンクは、第４図に示すように
燃料タンク１は略々直方体の形状をなし、短側面のうち
の一面ＩＡから図示しないフィラーチューブと接続する
ための接続チューブ部ＩＢが突出している。

そして、この樹脂製燃料タンク１は、ブロー成形工法に
て形成されている。

すなわち、第５図に金型の一方を省いて示すが、左右の
半割りの金型２．２の間に可塑状態にある円筒状パリソ
ン３を載置し、これを左右の金型２．２を締付けること
によって、その両全型２．２の接合面のうち図において
上部２Ａと下部２Ｂの部分のみで挟持、すなわちピンチ
した後、接続チューブ１８部から空気を吹き込み、左右
の金型２．２の型形状に合わせて成形している。この成
形された燃料タンクの最終形状として第４図からも明ら
かなように接続チューブＩＢおよび左右金型２．２によ
って喰い切られた線、すなわちピンチオフラインＩＣが
燃料タンクｌの上下方向の略々中央線上に存在している
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来のブロー成形に火線上に
位置しているため、燃料タンク１の全体に亘って均一な
厚みを有さざるを得ないものであった。

ところで、例えば、自動車用の燃料タンクとして用いる
場合には、その要求される諸条件を満すべく形成される
ものであるが、一般に、燃料タンクは自動車の床下に設
けられることが多いことから、走行中における小石のは
ねに対する耐久性や、燃料を充満させたときの耐重力性
等が要求される。

従って、このような要求を満すためには燃料タンクの下
側部を厚くする必要があるが、下側部のみ厚くすること
は、従来不可能であった。

そこで、このような燃料タンク下側の要求強度に合わせ
た肉厚で燃料タンク全体を形成せざるを得なかったため
、樹脂材料が余分に必要であり、またそのために重量増
を来たすという問題があった。

別の方法として、円筒状パリソンを押出す同心ノズルを
構成するダイまたはマンドレルを部分的に削り、円筒状
パリソンの肉厚を部分的に変える、いわゆるダイシェー
ビングによることも考えられるが、これによると肉厚の
コントロールに関しては限界があり、また過剰に行うと
円筒状パリソンが曲がって押出され成形精度が悪化する
という問題もあった。

本発明の目的は、このような従来の問題点を解消し、肉
厚が必要な部分のみを厚肉にし、使用材料量の軽減およ
び重量の軽減がはかれる樹脂製燃料タンクを提供するこ
とにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は可塑状態の円筒状
パリソンが上下または左右金型の間に載置され、両金型
の接合面で前記円筒状パリソンが挟持され、ブロー成形
される燃料タンクであって、両金型の接合分割面が燃料
タンク上下方向の中央線より偏位されてブロー成形され
たことを特徴とする。

（作　用） 本発明によれば、円筒状パリソンは上下または左右金型
の接合面で挟持されブロー成形されるが、この両金型の
接合分割面が燃料タンク上下方向の中央線より偏位され
ていることから、空気が吹き込まれたとき、この偏位方
向側の金型に対する円筒状パリソンの延伸量は小さく、
この逆側の金型に対する延伸量は大きいことから、その
延伸量に反比例した肉厚となり、必要箇所に所定の肉厚
をもった樹脂製燃料タンクを得ることができる。

従って、余分な肉厚を有する部分がなくなり材料量およ
び重量の軽減がはかれるのである。

（実施例〕 以下、本発明の実施例を添附図面を参照して説明する。

第１図において、１１は燃料タンク、ＩＩＡはフィラー
チューブと接続される接続チューブ、１１Ｂはピンチオ
フライン、Ｌはこの燃料タンク１１の上下方向における
中央線である。

しかして、本実施例では該ピンチオフライン１１Ｂを燃
料タンク１１の上下方向における中央線りよりも下方側
に配している。

第２図に示す断面図より明らかなように、ピンチオフラ
イン１１Ｂより下側部１１Ｃの肉厚に対シ上側部１１Ｄ
の肉厚が薄く形成されている。

次に、上述した燃料タンク１１の製造工程につき説明す
る。

第２図に示す金型１２は上型１２Ａおよび下型１２Ｂに
て構成され、両者の接合分割面１２Ａ−１，１２Ｂ−１
が燃料タンク上下方向の中央線より下側に偏位されて形
成される。

このようにして形成した金型１２の上下の型を、まず離
間して保持し、これ等の間に原材料である樹脂を可塑状
態にした円筒状パリソンを同心ノズルから押出し下型１
２Ｂ上に載置する。しかして、上型１２Ａを下型１２Ｂ
と接合、締結し円筒状パリソンを接合分割面１２Ａ−１
，１２Ｂ−１の全周に亘って挟持する。この挟持によっ
て、はみ出した部分すなわち喰い切り部が１３として図
示されており、また円筒状パリソンの成形前の状態が２
点鎖線で示されている。もちろん、接続チューブＩＩＡ
の部分は接合分割面１２Ａ−１゜１２Ｂ−１が半円状に
切込まれており、接続チューブＩＩＡを形成するに適し
た形状とされている。この状態で、該接続チューブＩＩ
Ａ部から空気を吹き込む。すると、パリソンは金型１２
の内壁部に均等な圧力で押圧され所定の型形状に成形さ
れるのである。このとき上型１２Ａ側にあっては、接合
分割面が下方にあるためパリソンの延伸量が大となりそ
の肉厚は薄く逆に下型１２Ｂ側にあっては、パリソンの
延伸量が小となるため、その肉厚は厚く成形される。

この状態のまま冷却し固化させることで所望の形状の樹
脂製燃料タンクが得られ、金型１２から外した状態が第
３図に示される。かかる状態では接合分割面１２Ａ−１
，１２Ｂ−１に対応した位置にフランジＩＩＥが残存す
る。その後、該フランジＩＩＥを切離し、第１図に示す
最終製品とする。もちろん、場合によってはフランジＩ
ＩＥを有するまま最終製品とすることも可能である。

なお、本実施例にあっては上下の金型を用いて一 成形する例につき述べたが、左右の金型に成形できるこ
とはいうまでもない。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、必要
な部分のみ厚肉とすることができるので、材料量の軽減
および重量の軽減ができ、その公安価となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は本発
明にかかる燃料タンクの製造工程の一部を説明するため
の断面図、 第３図は本発明にかかる燃料タンクを型から取外した状
態を示す斜視図、 第４図は従来例を示す斜視図、 第５図は従来工法を説明するための斜視図である。 １１・・・樹脂製燃料タンク、 １１Ａ・・・接続チューブ、 １１Ｂ・・・ピンチオフライン、 １２・・・金型、 １２Ａ−１，１２Ｂ−１・・・金型の接合分割面、Ｌ・
・・燃料タンクの上下方向の中央線。 本発明の一文方乞イ列をホす糾キ見因 第１図 第２図 」（嘴う明にかｆる少グネ牛タンクをデカ゛うススタト
した肱′恩１示す軒ネ克図 第３図 従来イ列をホす粁ネ匙図 第４図 従来二本を亡佑明するたお０軒才屯図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）可塑状態の円筒状パリソンが上下または左右金型の
   間に載置され、該両金型の接合面で前記円筒状パリソン
   が挟持され、ブロー成形される燃料タンクであって、前
   記両金型の接合分割面が燃料タンク上下方向の中央線よ
   り偏位されてブロー成形されたことを特徴とする樹脂製
   燃料タンク。 ２）前記接合分割面が車両への搭載時における燃料タン
   ク上下方向の中央線より下方に偏位されてブロー成形さ
   れたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の樹脂
   製燃料タン ク。