JPS63239138A

JPS63239138A - ガラス溶射用フリツト

Info

Publication number: JPS63239138A
Application number: JP7564687A
Authority: JP
Inventors: Hisayasu Nakajima; 中島　壽保
Original assignee: Nakashima KK
Current assignee: Nakashima KK
Priority date: 1987-03-27
Filing date: 1987-03-27
Publication date: 1988-10-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はガラス溶射用フリットに関し、特には鉛成分
を含有することなく、しかも溶射を容易に行なうことが
できるフリットに関する。

（発明の背景）例えば、り、シ開昭６０−２３５７７５号公報によって
開示されているように、金属、セメント等の＆’ｌ＆物
表面にガラス被膜を形成するためにガラス溶射すること
が可能で、その溶射材料としてフリットが有用である。

しかしながら現実の問題として溶射装置にどのようなフ
リットを装填しても容易にガラス被膜が形成されるもの
では決してなく、ものによってはフリットが全く溶融す
ることなくそのままの粉状で溶射装置から吐出されるこ
ともある。一般に溶射装置内では２５００〜３２００℃
程度まで昇温することが可ず１であるが、フリットがガ
ラス状に溶融するにはある程度の時間が必要である。し
かし溶射装置にあっては瞬間的な速度で材料が吐出され
るので、このような性質に適合するフリット材料でなけ
ればならない。

さらに、ｔｌ！康上あるいは公害上の問題から有害な鉛
成分は極力避止されなければならない。

（発明が解決しようとする問題点）この発明は上のような状況にあって提案されたものであ
って、溶射を容易に行なうことができるフリットを提供
することを目的とする。また、この発明は鉛成分を含有
することのないガラス溶射用フリットを提供することを
目的とする。

（問題点を解決するための手段）すなわち、この発明に係るガラス溶射用フリットは、少
なくとも！ｌｌｆｆ１％でＳｉＯ２１０〜５０　％Ｎａ２Ｏ１０〜３０　％Ｋ２Ｏ　　　　　１〜１５　％ＡＢ２Ｏ３０〜２０　％Ｂ　２０３　　　　１０〜５０　％ＣａＯ０−１０％Ｌ　１２０　　　　　１〜２５　％を含むことを特徴とするものである。

（作用）上の組成において、Ｓ　ＩＯ２は主要なガラス成分であ
るが、低い温度での溶射を可能にするために１０〜５０
重量％とするとともに、Ｂ　２０３が１０〜５０重量％
含有される。さらに、同じ目的で、Ｎａ２Ｏ＋Ｋ２Ｏ＋
Ｌｉ２Ｏの合計量が１２〜５０％の範囲内であることが
この種のフリットによるガラス溶射を容易に行なう上で
望ましい。

次に各組成分の作用について詳述すると、５ｉ０２は主
要なフリット形成酸化物であり、熱膨張係数、軟化点お
よび耐水性に大きな影響を与える。

このＳｉＯ２を１ＯＮ１５％としたのは１０％未満では
クラックが入りやすく、また融解した時の流動性が低下
するからであり、５０％以上では。

融解予熱温度として高温を要するうえに、溶射面を平滑
にすることが困難となるからである。

Ｂ２Ｏ３を１０〜５０％としたのは、この間でないとＮ
　ａ　２０との関係でｍ張係数を小さくすることができ
ないし、また溶射予熱温度が高くなるからである０本発
明におけるその他の成分との関係上１０％未満ではフリ
ットそのものの融点が高くなってしまい、また５０％を
越えると耐熱水性、耐酸性が悪化する。

Ｂ２Ｏ３にアルカリを添加すると熱膨張係数はしだいに
低下し、Ｎａ２ｏを１６〜２０％の範囲で添加すること
によって極小となる０本発明では他の成分との関係上１
０〜３０％の間で熱膨張係数の小さいものができる。

ＡｆＬ２０３はフリットの形成補助成分であり、２０％
を超えるとフリットの融解温度が上り溶融性が著しく低
下する。

Ｋ２Ｏはアルカリ性化合物の一種として低融点化のため
に重要な成分であるが多くなると耐久性が悪くなる。

Ｌ　ｉＯ２を加えるのは製品の電気抵抗を高くし、また
硬度を高く、化学耐久性も向上させるために必要であり
、また急熱急冷にもたえうるフリー／　トとするために
１〜２５％の範囲で配合されることが必要である。

ＣａＯをｏ−ｉｏ％添加するのは、低い予熱温度での溶
射を可山にするためである。従って、約３５０℃以上の
高い予熱温度で行なう場合、あるいは被膜中に結晶の析
出や失沢が生じてもかまわないような場合には添加しな
くでもよい。

さらにＮａ２Ｏ＋Ｋ２Ｏ＋ＬＸ２０の合計量を１２〜５
０％としたのは、１２％未満では溶融温度が高く溶射す
る時に予熱温度を高くする必要があり、また面状が平滑
になり難い、５０％を越えると他の成分との関係上、耐
酸性、耐熱性が著しく低下するからである。

上述の成分組成によって本発明の木質的な目的は達成さ
れるが、必要に応じてＺｒＯ，、，５ｂ２０　　、Ｓｎ
Ｏ２，ＺｎＯ，ＭｇＯ，ＳｒＯ，Ｆ。

Ｐ　　Ｏ、ＴｔＯ、ＭｏＯ３、Ｂａ０（７）一種ま２　
５　　　　　　　またはそれ以上を１５％まで基本的性質をそこなうことな
く添加できる。また、ＺｒＯ２，ＺｎＯ’Ｊは添加量に
よっでは、耐酸性を増すことができる。

（実施例）次に鉄板にガラス溶射をする場合を例として実施例を説
明する。

［フリットの成分例１１　　（いずれも重Ｌｉｔ％）Ｓ
　Ｌ　０２　　　　　　２５　　％Ｎ　ａ　２０　　　　　１９　　％Ｋ２Ｏ　　　　　　　５　％Ａ旦２０３　　　　　９　％Ｂ２Ｏ３３３％Ｃａ０　　　　　　　　　　　３　　　％上　ｉ２０　
　　　　　５　　％上の例におイテ、Ｎａ　　Ｏ＋Ｋ２Ｏ＋Ｌｉ２０ｃｔ＞
合計量は２９％である。

［フリットの成分例２］　（いずれも重量％）３１０２
　　　　　　２４　　％Ｎ　ａ　２０　　　　　２０　　％Ｋ２Ｏ　　　　　　　５　％Ａ文、０３　　　　　７　％Ｂ２Ｏ３３２％Ｃａ０　　　　　　　２　　％Ｌ　ｌ　２０　　　　　１０　　％第２実施例におい”Ｃ，Ｎａ２Ｏ＋Ｋ２Ｏ＋Ｌｉ２Ｏの
合計量は３５％である。

そして、被溶射物である鉄板との膨張係数を合わせるた
めに、ＺｒＯ２，５ｂ２０３　、ＳｎＯ２゜ＺｎＯ，Ｍ
ｇＯ，ＳｒＯ，Ｆ　　、　　Ｐ２Ｏ５、Ｔｉ０２ＭｏＯ
３，ＢａＯの一種または二種以上のものが０〜１８％の
範囲内で使用される。

さらに、ガラスに適宜の色彩を施すときには公知の顔料
が所望量混入される。顔料としては、Ｃｏ　Ｏ、Ｎ　ｉ
　Ｏ、Ｍ　ｎ　Ｏ２＊　Ｃｕ　Ｏ＊　Ｆ　ｅ　２０３　
＊Ｃｒ２Ｏ３，５ｎ０２　、ＴｉＯ２，Ｖ、ＮｂＯ。

Ｍ　ｏ　Ｏ、Ｗ　、　Ｐ　ｒ　、　Ｎ　ｄ等の一種また
は複数種あるいは化合物の形で適宜（例えば５％程度）
配合することができる。

上の配合よりなるフリー／　）を＃素アセチレンの溶射
装置に装填し、２００〜５００℃に予熱した鉄板表面に
溶射して、ガラス被膜を得た。

この実施例のフリットによれば、２００〜５００℃に予
熱した被塗物表面に極めて良好なガラス被膜を形成する
ことができた。フリットの流動性は良好で溶射後のクラ
ックもほとんどなかった。

なお１次述するフリットの成分例３および４も上と同様
に良好なガラス被膜を形成することができた。

［フリットの成分例３１　（いずれも重量％）Ｓ　ｉ　
０２　　　　　　２７　　％Ｎ　ａ２０　　　　　１１　　％Ｋ２Ｏ　　　　　　　６　％Ａｌ２Ｏ３　　　　　　０　　％Ｂ２Ｏ３３７％ＣａＯＯ％上　ｓ　２０　　　　　１３　　％Ｐ２Ｏ５３％Ｚｎ０　　　　　　　　　３　　％上の例において、Ｎａ、、Ｏ＋Ｋ２ＯＷＬｉ２０（７）
合計量は３０％である。

［フリットの成分例４１　（いずれも重量％）３１０２
　　　　　　４５　　％Ｎａ２Ｏ１９％Ｋ２Ｏ　　　　　　　４　％Ａ又、０３　　　　　９　％Ｂ、、０３　　　　　１４　　％Ｃａ０　　　　　　　４　　％Ｌ　１２０　　　　　　５　　％第２実施例において、Ｎａ２Ｏ＋Ｋ２Ｏ＋Ｌｉ２Ｏの合
計量は２８％である。

（効果）以上説明したように、この発明によれば、従来困難であ
ろうと考えられていたガラス溶射を極めて容易に行なう
ことができるフリットを提供することができ、この種技
術分野に大きな利益をもたらすことができた。また、こ
の発明によれば鉛成分を含有しないので、健康上または
公害上の問題も回避することができ、極めて実際的で実
用性の高いガラス溶射用フリットを提供することができ
た。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも重量％でＳｉＯ＿２　　１０〜５０％Ｎａ＿２Ｏ　　１０〜３０％Ｋ＿２Ｏ　　　　１〜１５％Ａｌ＿２Ｏ＿３　０〜２０％Ｂ＿２Ｏ＿３　１０〜５０％ＣａＯ　　　　　０〜１０％Ｌｉ＿２Ｏ　　　１〜２５％を含むことを特徴とするガラス溶射用フリット。
（２）Ｎａ＿２Ｏ＋Ｋ＿２Ｏ＋Ｌｉ＿２Ｏの合計量が重
量％で１２〜５０％である特許請求の範囲第１項記載の
ガラス溶射用フリット。