JPS63234194A - 原子炉格納容器の据付工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器の据付工
法に係り、特にダイヤフラムフロア上方に存在するドラ
イウェル内の機器据付の工期短縮に好適な原子炉格納容
器の据付工法に関する。

〔従来の技術］ 従来のＭＡＲＫ−ｎ型鉄筋コンクリート製原子炉格納容
器（実施中）の据付工法を第３図により以下説明する。

この第３図は１ＭＡＲＫ−ｎ型鉄筋コンクリート製原子
炉格納容器の断面を示している。

鉄筋コンリート製原子炉格納容器１は、鋼製原子炉格納
容器（特開昭６Ｏ−１６８０８６）と異なり、原子炉格
納容器としての強度を鉄筋コンクリート部で受は待ち、
内側のライナ一部２で気密を保持する構造となっている
。

原子炉格納容器１の内部中心には原子炉本体基礎３が存
在し、この原子炉本体基ｒＩＩｉ３の周囲に存在する空
間はダイヤプラムフロア４によって上方のドライウェル
５と下方のサプレッションチェンバ６に仕切られている
。ダイヤフラムフロア４は鉄筋コンクリート類で内側を
原子炉本体基礎３に、外側を原子炉格納容器１に支えら
れている。さらに場合によっては、ダイヤフラムフロア
４のほぼ中央部を、円周状に等間隔に配置されたダイヤ
フラムフロアコラム７によって支えられる。

次に、第３図に示す鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
の据付手順としては、■まずダイヤフラムフロア４の下
部レベルまで原子炉本体基礎３及び原子炉格納容器１を
構築し、ダイヤフラムフロアコラム７を配置する。この
とき、・原子炉本体基礎３及び原子炉格納容器１のコシ
クリートが十分な強度を有するまでの養生期間を経過し
た後に。

ダイヤフラムフロア４のコンクリート打設用としての水
平サポートビーム８を原子炉本体基礎３とダイヤフラム
フロアコラム７の間及びダイヤフラムフロアコラム７と
原子炉格納容器１の間に放射状に設定する。■その後、
水平サポートビーム８上にダイヤフラムフロア用の下部
シールプレート（図示せず）を全面に設定し、その上に
コンクリート内配筋作業を実施する。このときに、ドラ
イウェル５内に設けられるパイブホイツブストラクチャ
９を支えるストラクチヤコラム１０用の埋込金物１１を
設定する。■配線及び埋込金物等全ての設定を完了した
後、ダイヤフラムフロア４のコンクリートを打設し、コ
ンクリート強度がでるまで養生する。■その後、埋込金
物１１上にストラクチヤコラム１０を設定し溶接する。

また、原子炉本体基礎３の上部及び、さらにその上部の
原子炉じゃへい壁１２を据付けていき、パイプホイツプ
ストラクチヤ９及びドライウェル５内の機器（図示せず
）の設定を順次実施する。

これに伴って、原子炉格納容器１も立ち上げていく。ま
た、ダイヤフラムフロア４の下面を支えるコンクリート
打設用の水平サポートビーム８は。

ダイヤフラムフロア４のコンクリート強度が十分になっ
た後に切断してサプレッションチェンバ出入口１３から
格納容器外に搬出する。尚、場合によっては、ダイヤフ
ラムフロアコラム７も切断、搬出されることもある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように説明した従来工法によれば、ダイヤフラム
フロアのコンクリート養生が完了した後でないとドライ
ウェル内機器等であるパイプホイツプストラクチヤを据
付けることができないため、ダイヤフラムフロアの構築
完了が原子炉格納容器裾付工期上のクリティカルパスと
なる。このようにクリティカルバスとして、ダイヤフラ
ムフロアコンクリートの構築完了があるため、ダイヤフ
ラムフロアの上でおこなわれるべき作業ができず。

据付工期短縮が十分になされないという問題点を有して
いた。

本発明の目的は、ダイヤフラムフロアの構築作業を原子
炉格納容器の据付工程上のクリティカルバ、スより外す
ことにより、据付工期の短縮化を図るものである。

換言すると、ダイヤフラムフロアの構築状態にかかわら
ず、ドライウェル内の機器の据付が可能となる据付工法
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記問題点を従来技術（第３図）ではストラクチヤコラ
ムがダイヤフラムフロアに支えられる構造となっている
ことを原因として生ずるものであるから、このストラク
チヤコラムが水平サポートビームの上に支えられる構造
とすることにより前記目的は達成される。

さらに詳しく述べると、本発明は鉄筋コンクリート製原
子炉格納容器の内部中心に存在する原子炉本体基礎の周
囲に設けられるコンクリート類のダイヤフラムフロアが
、養生期間の間は前記原子炉本体基礎から放射状に伸び
る複数の水平サポートビームによりシールプレートを介
して下面を支えられ、各水平サポートビームは一端が前
記原子炉本体基礎に支えられ略中央が原子炉本体基礎の
周囲に円周状に配置されたダイヤフラムフロアコラムに
支えられる構造の原子炉格納容器においてなされるもの
である。尚、水平サポートビームはさらに他端が原子炉
格納容器に支えられるもの、あるいはダイヤフラムフロ
アコラムを境に二つに分割されるもの（第３図参照）等
も本発明の対象となる原子炉格納容器となる。

このような原子炉格納容器において、ダイヤフラムフロ
アの上方に設けられるパイプホイッブストラクチャを支
えるストラクチヤコラムは水平サポートビームの上に支
えられる構造とする。もつともサプレッションチャンバ
の気密を保つために設けられているシールプレートを介
してこの支持はなされる０以上のような構造のもとに、
パイプホイツプストラクチヤの設置及び該パイブホイツ
ブストラクチャへの機器の取り付けを前記ダイヤスラム
フロアの構築と平行しておこなうことができる。

〔作用〕

ダイヤフラムフロアコラム７は、下端を原子炉格納容器
１の底部コンクリートマット１４に支持されており、ダ
イヤフラムフロア７のコンクリートの重量のみならずパ
イプホイッブストラクチャ９の重量を十分少は持つこと
ができる。

これによって、養生後のダイヤフラムフロアコンクリー
ト強度によって、パイプホイップコラムを支える必要が
ない。

したがって、ダイヤフラムフロア４のコンクリート打設
作業及び養生と並行して、ドライウェル内のパイプホイ
ッブストラクチャ９の据付及び該パイブホ、イツプスト
ラクチャ９への機器の据付が実施でき、これによってド
ライウェル５内の機器の据付工期短縮が可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。

第１図は９本発明による鉄筋コンクリート製原子炉格納
容器１の据付状態を示す断面構造図である。本図によっ
て、据付手順を以下順次説明する。

（１）原子炉格納容器ｌの底部コンクリートマット１４
を打設する。

（２）底部コンクリートマット１４の上面に、気密保持
用のライナ１５を設定し、ダイヤフラムフロアサポート
コラム７を原子炉本体基礎３の周囲に円周状に複数設定
する。これと同時に、原子炉本体基礎３と原子炉格納容
器１を順次立ち上げていく。

（３）サプレッションチェンバプラットホーム１６をダ
イヤフラムフロアサポートコラム７の上方７ａに取り付
けた状態で吊り込み設定する。

（４）原子炉本体基礎３に、ダイヤプラムフロア用の水
平サポートビーム８を受けるブラケット８ａを設定する
。

（５）水平サポートビーム８の略中央部をダイヤプラム
フロアコラム７によって支え、一端をブラケット８ａに
よって支え放射状にして設定する。

（６）水平サポートビーム８上にダイヤフラムフロア用
のシールプレート１８を設定する。このときに、水平サ
ポートビーム８上に、シールプレート１８を介して、ス
トラクチヤコラム１０を設定する。

（７）ダイヤフラムフロア配筋４ａの設定と同時に原子
炉本体基礎３及び原子炉格納容器１を立ち上げていく。

（８）パイプホイツプストラクチヤ９を吊り込み設定す
る。

（９）パイプホイツプストラクチヤ９上に、ドライウェ
ル内の機器（図示せず）を吊り込み、仮置及び据付をす
る。

（１０）以下、原子炉じゃへい壁１２、及びパイプホイ
ツプストラクチヤ９より上部に設けられる他のパイプホ
イツプストラクチヤ９′及びドライウェル内機器吊り込
み設定を順次実施していく。

また、ダイヤフラムフロア配筋完了次第にコンクリート
４ｂの打設及び養生を実施する。この打設作業及び養生
から成る構築作業は、上記に説明したパイプホイツプス
トラクチヤ９及びドライウェル内機器据付と並行してお
こなえることは明白である。

（１１）ダイヤフラムフロアコラム７の下方７ｂはダイ
ヤフラムフロア４のコンクリートの養生完了後に切断し
、サプレッションチェンバ出入口１３から搬出するが、
水平サポートビーム８及びブラケット８ａは１本設とし
て残す構造となる。また、ダイヤフラムフロアコラム７
の上方７ａは、サプレッションチェンバプラットホーム
１６の吊りサポートとなり本設である。尚、このプラッ
トホーム１６の支持を原子炉格納容器３側より取れば、
この吊りサポート７ａも撤去することは可能である（図
示せず）。

また、サプレッションチェンバプラットホーム１６をダ
イヤフラムフロアコラム７と同時に据付けることにより
、据付工期短縮ができ、サプレッションチェンバプラッ
トホーム用の吊りサポートとダイヤフラムフロアコラム
との併用により、部材の低減及び工数低減ができる効果
がある。

次に、第２図は本発明による第二実施例を示す断面図で
あり以下詳細に説明する。

据付方法は、第１図に示す構造で説明した内容とほぼ同
じであるため、相違点のみをあげる。

（１）ダイヤフラムフロアコラム７は、水平サポートビ
ーム８のみならず、シールプレート１８の下面を直接支
持する。水平サポートビーム８は。

ダイヤフラムフロアコラム７ａの側面にブラケット８ｂ
を設けてサポートされる。

（２）ダイヤフラムフロアコラム７上に、ストラクチヤ
コラム１０をシールプレート１８を介して設定する。

（３）ダイヤフラムフロア４のコンクリート養生完了後
に、水平サポートビーム８ブラケツト８ａ及びダイヤプ
ラムフロアコラム７の下方７ｂを切断し、サプレッショ
ンチェンバ出入口１３より搬出する。

（４）ダイヤフラムフロアコラム７の上方７ａは。

サプレッションチェンバプラットホーム１６の吊サポー
トとして本設品となる。

但し、該プラットホーム１６を原子炉格納容器１側より
サポートする方法であれば、ダイヤフラムフロアコラム
７も撤去することができる（図示せず）。

（発明の効果〕 本発明によれば、従来は原子炉格納容器据付工程上のク
リティカルパスとなっていたダイヤフラムフロア４構築
作業に関係なく、ドライウニ・ル内パイプホイツプスト
ラクチヤ９及び機器の据付が可能となるため、大幅な据
付工期短縮ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の原子炉格納容器の縦断面
図、第２図は本発明の第２実施例を示す断面図、第３図
は従来技術を示す原子炉格納容器の縦断面図である。 １・・・原子炉格納容器、２・・・ライナー、３・・・
原子炉本体基礎、４・・・ダイヤフラムフロア、７・・
・ダイヤフラムフロアコラム、８・・・水平サポートビ
ーム、９・・・パイプホイツプストラクチヤ、１８・・
・シールプレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器の内部中心に存
   在する原子炉本体基礎の周囲に設けられるコンクリート
   製のダイヤフラムフロアが、養生期間の間は、前記原子
   炉本体基礎から放射状に伸びる複数の水平サポートビー
   ムによりシールプレートを介して下面を支えられ、各水
   平サポートビームは一端が前記原子炉本体基礎に支えら
   れ略中央が原子炉本体基礎の周囲に円周状に配置された
   ダイヤフラムフロアコラムに支えられる構造の原子炉格
   納容器において、 前記ダイヤフラムフロアの上方に設けられるパイプホイ
   ツプストラクチヤを支えるストラクチヤコラムは、シー
   ルプレートを介して直接に水平サポートビームの上に支
   えられる構造とすることにより、このパイプホイツプス
   トラクチヤの設置及び該パイプホイツプストラクチヤへ
   の機器の据付を、前記ダイヤフラムフロアの構築を並行
   しておこなえることを特徴とする原子炉格納容器の据付
   工法。