JPS62153795A - 原子炉格納容器ダイヤフラムフロア構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子炉格納容器に係り、特に、据付性に優れた
合性的な原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの構造を提
供する。

〔従来の技術〕

一般に、原子炉格納容器ダイヤプラムフロアは、原子力
発電所に於ける原子炉圧力容器等の原子炉−次系配管機
器を格納する原子炉格納容器内をドライウェル部とサプ
レッションチェンバ部とに２分する目的で設置されてい
る。

この原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの構造及び据付
方法として一般的に知られているものに第６図に示すも
のがある。

この第６図に於いて原子炉格納容器３８と原子炉本体基
礎３７との間に、シールプレート３０があり、このシー
ルプレート３０上に第１層のコンクリートとして下部断
熱コンクリート３１が設けられる。

次に、第２層のコンクリートとして鉄筋を有する鉄筋コ
ンク１）−トスラブ３２が、第３層のコンクリートとし
て上部断熱コンクリート３５が設けらオ℃、原子・炉格
納容器ダイヤプラムフロアを構成する。

この原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの据付手順方法
は、原子炉格納容器底部４０から、円周方向に多数の作
業用足場兼サポート３９が設置され、この作業用足場兼
サポート３９をサポートとして、原子炉格納容器３８か
ら原子炉本体基礎３７にシールプレート３０が設定され
その溶接が行われる。そしてその溶接終了後にシールプ
レート３０の所定の検査終了後、第１層のコンクリ−１
へとして下部断熱コンクリート３１が打設される。

次に、円周方向等の鉄筋３３、コンクリート３４を有す
る鉄筋コンクリートスラブ３２が、第２層のコンクリー
トとして打設される。

己の上に、第３層のコンクリートとして、上部断熱コン
クリート３６が打設され、原子炉格納容器り′イヤフラ
ムフロアが出来上がる。

上述以外の従来技術として特開昭６０−１２２３９０号
がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述の従来技術に於いては、’ＩＸ子炉子軸格納容器３
８子炉本体基礎３７の比較的狭い場所に於いて。

（１）仮設の作業用足場サポートの設定及び撤去。

（２）鉄筋コンクリート部の設定、打設。

（３）配筋の組立て設定。

等の据付作業がある。

また近年の原子炉格納容器関連の据付作業は、原子炉本
体基礎、建屋の据付が同時に進むと共に据付機器の大型
化も進んできている。

こうした状況の中で、従来の如く、原子炉格納容器底部
に仮設の作業用足場兼サポートを多数設定していると原
子炉格納容器底部周辺に設定する機器の据付性がよくな
くまた、作業用足場兼サポートの撤去などでコスト及び
工程面で不利となる。

また、従来の原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの構造
は、ライナプレートと鉄筋コンクリートから出来ている
為、ダイヤフラムフロア上の機器据付が撒筋コンクリー
ト打設後の養生期間経過後となるので他の据付工程に与
える影響が大となる可能性がある。

前述の如く、従来に於ける原子炉格納容器ダイヤフラム
フロアでは、その構造上より生ずる据付作業性に問題を
生じ、工事の安全性に欠け、工数の増加、それに伴う多
大の費用が生ずるという問題がある。

本発明１よ、前述の問題点を排除し、据付作業性の改善
を図ると共に、原子炉格納容器全体の工程短縮、工数低
減を図り、安全性を考慮した、原子炉格納容器ダイヤフ
ラムフロア構造を提供することを目的としたものである
。

〔問題点を解決するための手段Ｊ 上記目的を達成すべく本発明では、仮設の作業用足場兼
サポートを必要最小限に減ら事を目的として鉄′Ｉ′）
梁をダイヤフラムフロアコンクリート内に設置して、前
記ダイヤフラムフロア完成後に原子炉格納容器外に搬出
する事を無くし、また１、７“”Ｘ　ｔψ格納容器ダイ
ヤフラムフロア組立は、現管近くの地上に於いてライナ
プレートをベースとしてライナサポートを立て、その上
に放射状にビームを配置し、その下に円周方向の配筋を
設定、又、放射状方向の配筋は仮設定をしておく。

そして、大型移動クレーン等により、吊り上げ設定する
。この時、仮設定の放射状方向の配筋は。

強度を増す為、原子炉本体基礎部に差し込む構造とする
。

前述の作業完了後、第１層目のコンクリートを打設する
。

次に、その上に、円周方向、放射状方向の配筋を設定し
、第２層目のコンクリートを打設する。

この時も、放射状方向の配筋は原子炉本体基礎部に差し
込む構造である。

上述の構造とすることにより、前述の目的を達成するこ
とができる。

〔作用〕

本発明に於いて、前記の構造の如く、仮設足場兼サポー
ト部を必要最小限とすることによって原子炉格納容器底
部の作業性の確保が出来る。

また、地上部に於いて原子炉格納容器ダイヤフラムフロ
アの主要部を組み立てることおよび１周周方向の鉄筋を
原子炉本体基礎部に差し込み鉄骨部をダイヤフラムフロ
ア内に埋込む構造とすることにより原子炉格納容器、原
子炉本体基礎と同時に据付作業が出来ることになり、工
程短縮が可能となる。

また、円周方向の鉄筋が原子炉本体基礎部に差し込む構
成であることから強度を増すことが出来る。

コンクリート部は、１層目のコンクリート硬化後に２層
目のコンクリートを打設すること等によりコンクリート
の打設圧、コンクリート重量の軽減を図り、また、ダイ
ヤフラムは自立可能なことにより仮設サポートの設置数
の低減が図れる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図から第５図により説明す
る。

まず、第１図は、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの
完成状態を示す図である。

本図に於いて、ライナプレート１上に、ライナサポート
２が立てられ、その上にビーム３が放射状に配置されて
いる。この時、ライナプレート１は、原子炉格納容器１
１．１７−ｂ、に設定されている当て板１０、原子炉本
体基＠９に設定されているブラケット８、原子炉格納容
器底部より立ち上る仮設コラムサポート１２により支持
されている。

また、このライナプレートｌとビーム３の間には、円周
方向の鉄筋５″　と、放射状方向の鉄筋４′が配置され
、放射状方向の鉄筋４′は原子炉本体基礎９に差し込む
構造である。

そして、ビーム３の上には埋込み金物６が溶接にて取り
付いている。

また、前述と同様に、ビーム３の上にも、円周方向の鉄
筋５と放射状方向の鉄筋４が設定されており、放射状方
向の鉄筋４は、前述の如く、原子炉本体基礎９に差し込
む構造の説明である。

以上が本発明の概略構造の説明である。

次に、第２図から第５図により本発明の据付を含めた構
造について詳明に説明する。

第２図は、原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの据付現
場近くの地上にて組み立てられる形状を示す図である。

この図に於いて所定の検査の終了した扇形のライナプレ
ート１上に、複数個のライナサポート２を立て、放射状
方向のビーム３−　ａ、円周方向のビーム３−ｂを設定
し溶接にて取り付ける。

この時、ライナサポート１とビーム３−　ａ、３−ｂの
間に、円周方向の配筋５″は、本設定してあり、放射状
方向の鉄筋４′は、原子炉本体基礎部との継ぎ口部に合
せて仮設定しである。

また、放射状のビーム３ａ上には図に示す如く埋込み金
物６が溶接にて取けられている。

前述の様な扇形のライナプレート上の構造物を全周分、
同様な方法で地上組立てを行う。

そして、この地上組立終了後、所定の検査を行い、その
後、大型移動クレーン等により第３図に示す原子炉本体
基礎９に設定されたブラケット８゜原子炉格納容器底部
から立ち上る仮設コラムサポート１２及び原子炉格納容
器１１．１７に設定されたブラケット１０の上に吊込み
、据付けられる。

本作業を数回繰り返すことにより全周の取付を完了する
ことが出来る。また前記地上組立において１リング状に
組立てても良い。

次に、上記設定終了後、ライナプレート相互。

ライナプレート１とブラケット８．１０の溶接を全周に
わたり行い、ライナプレートを固定する。

また、同時に、ライナプレート１とビーム３−、ｉ、３
ｂの間の仮設定の放射状方向の鉄筋４′を第４図に示す
様に、原子炉本体基礎９の差し込み部に挿入設定する。

そして、ビーム３−ａ。

３−ｂより上の部分の円周方向の鉄筋５の設定。

放射状方向の鉄筋４を上述と同様に挿入設定する。

このようにすることにより、溶接作業、その他の作業を
集中させることが出来、据付作業の効率を向上させるこ
とが可能である。

次に、これらの据付作業終了後、コンクリートの打設作
業を行う。前述より、本発明に於いてはこのコンクリー
ト１４．１５打設作業を一度で行うことが可能となる。

また、このコンクリート１４．１５の打設作業は上記の
他、ビーム１までの高さまで、１度目のコンクリート１
４を打設し、その後、円周方向等の配筋を施し、２度目
のコンクリート１５を打設する方法等もある。

ここで、コンクリート打設に伴い、コンクリート硬化ま
でのある程度の養生期間が必要であるが本発明に於いて
は、あらかじめビーム１に取付けである埋込金物６を利
用してダイヤプラムフロア上部の構造物の据付作業を、
コンクリート打設作業とは無関係に行うことが出来る。

また１本発明では、前述の如く、鉄骨部をダイヤプラム
フロア内に埋込む構造であることにより。

上記コンクリート硬化後、仮設のコラムサポート１２を
取り除くことが出来る。この仮設コラムサポートの撤去
作業は、従来の仮設足場兼サポートの撤去作業に比較し
て、比べものにならない程、作業量が減少しこの作業に
伴う工数の大巾な低減が図れる。

第４図に、原子炉本体基礎９と放射状方向の筋４．４′
の差し込み部の状態を示す。

第５図は、ある特殊のプラント等の場合に於いて、原子
炉格納容器の仮設シェル１７−ｂが内側に変形するのを
防止する為に、仮設コラムサポート１２に仮設の別なコ
ラムサポート１３を設定し、据付を行った場合の本発明
の別な実施例を示す。

その他については、前述と同様である。

また１本発明に於いては、原子炉格納容器１７−ａ部コ
ンクリートの打設による変形を防止できる利点がある。

以上、本発明の実施例によれば、前述の如く現場近くの
地上組立て及び、原子炉本体基礎等と同時に据付作業が
実施出来るので、据付工程の短縮を図ることが可能とな
る。

〔発明の効果〕

本発明によれば、前述の実施例の如く、作業用足場兼サ
ポートを大巾に削減出来、また現場近くの地上に於いて
原子炉格納容器ダイヤフラムフロアの主要部分を組立て
ることが出来るので、（１）原子炉格納容器底部及びダ
イヤフラムフロア上部の作業性確保。

（２）原子炉格納容器据付工程の短縮。

（３）工程短縮及び上記によるコストの大巾な低減。

を図ることが可能となる。

また、現地に於ける据付作業性も同時に向上させること
が出来、安全面に於いても最小必要程度に出来る等の効
果を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す原子炉格納容器ダイヤプ
ラムフロアの縦断面図、第２図は第１図に於けるＡ−Ａ
矢視であり地上組立形状を示す図、第３図は第１図に於
けるＢ部詳細図、第４図は第１図に於けるＣ部詳細図、
第５図は本発明の別な実施例を示す原子炉格納容器ダイ
ヤフラムフロアの縦断面図、第６図は従来例を示す原子
炉格納容器ダイヤフラムフロアの縦断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原子炉を支持する原子炉本体基礎と一次系機器を格
   納する原子炉格納容器との間に原子炉格納容器をドライ
   ウェルとサプレツシヨンチエンバの２つに仕切ることを
   目的として設置する原子炉格納容器鉄筋コンクリート製
   ダイヤフラムフロアに於いて、ライナプレート上にライ
   ナサポートにて支えられるビームとその上下に円周方向
   と放射状の配筋を有し放射筋と原子炉本体基礎部の継目
   部は差し込み型の溶接構造でダイヤフラムフロアの鉄骨
   部を構成しこの鉄骨部をダイヤフロアに埋込む構造とし
   て据付を容易にし、また、鉄骨部（ライナプレートから
   ビーム、ビーム下の配筋）を現場近くの地上に於いて組
   立ててから大型移動クレーン等により据付けコンクリー
   トをその据付終了後打設することを特徴とする原子炉格
   納容器ダイヤフラムフロア構造。