JP3345537B2 - 鉄筋コンクリート製原子炉格納容器のダイヤフラムフロア - Google Patents

鉄筋コンクリート製原子炉格納容器のダイヤフラムフロア

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JP3345537B2
JP3345537B2 JP32859695A JP32859695A JP3345537B2 JP 3345537 B2 JP3345537 B2 JP 3345537B2 JP 32859695 A JP32859695 A JP 32859695A JP 32859695 A JP32859695 A JP 32859695A JP 3345537 B2 JP3345537 B2 JP 3345537B2
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reinforced concrete
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子力発
電プラントにおいて、原子炉格納容器内で上部ドライウ
ェルと圧力抑制室を仕切る鉄筋コンクリート製原子炉格
納容器のダイヤフラムフロア関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子力発電プラントにおいて、
鉄筋コンクリート製原子炉格納容器を採用した原子炉建
屋は、図6の縦断面図に示すように原子炉建屋基礎部1
上に鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2を建設して、
全体がトップスラブ3を最上部にした茶筒状の円筒形と
なっている。
【0003】さらに、鉄筋コンクリート製原子炉格納容
器2の内部で、中心には原子炉圧力容器4が原子炉圧力
容器基礎台5に据付られ、上下方向のほぼ中央にドーナ
ツ型のダイヤフラムフロア6を設けて、これを境にして
上半分を上部ドライウェル7に、また下半分を圧力抑制
室8に分離形成している。
【0004】また、この鉄筋コンクリート製原子炉格納
容器2の内面には、鋼板製で円筒形とした下部ライニン
グ9及び上部ライニング10が形成されているが、この鉄
筋コンクリート製原子炉格納容器2については、全体が
極めて大型の構築物であるために、原子炉建屋基礎部1
上において分割して建設されている。
【0005】この建設に際しては、先ず圧力抑制室8の
部分に相当する下部ライニング9を原子炉建屋基礎部1
上に据え付けて、この後に周囲に図8に示す縦鉄筋11を
例えば内側と外側に3列ずつ補強筋等を配筋し、順次下
からコンクリートを打設する。
【0006】ダイヤフラムフロア6の下までの鉄筋コン
クリート製原子炉格納容器2が構築されると、ここで鉄
筋コンクリート製原子炉格納容器2の外部で取り合って
いる原子炉建屋12における各建屋床13の部分も含めて、
原子炉建屋12の建設工事を順次下部から進行する。ま
た、この建設工事に併行して実施する原子炉圧力容器基
礎台5の建設も、全体が鋼鉄製構造で大型重量物である
ことから、分割して据え付けると共に、最上部14が組み
立てられた後に、内部全体にコンクリートを打設して完
成させる。
【0007】なお、ダイヤフラムフロア6については、
図7の一部切断拡大縦断面図に示すように、前記原子炉
圧力容器基礎台5が完成した後に、その外側周囲に放射
状にダイヤフラムフロアコンクリートの打設圧力を支持
するための仮設支持構造材15を組み立てる。この仮設支
持構造材15は、原子炉圧力容器基礎台5の外側周囲で圧
力抑制室8内のプラットフォーム16等と共に組み立て
て、この上面にダイヤフラムフロア6の下面構成部材と
して鋼板製ドーナツ型のシールプレート17を搭載する。
【0008】次に図8の要部拡大縦断面図に示すよう
に、シールプレート17の外側端面をダイヤフラムフロア
部ライナ18と全周溶接にて接合する。このダイヤフラム
フロア部ライナ18は、図9の要部拡大縦断面図に示すよ
うに、環状で内外周面に鉄筋カップラ19が上下2列ずつ
円周上に設置されている。
【0009】さらに、前記ダイヤフラムフロア部ライナ
18の外周面の鉄筋カップラ19には、横鉄筋20が接続され
ていて、この横鉄筋20によりダイヤフラムフロア6と原
子炉建屋12側の建屋床13が剛接合される。また、シール
プレート17の内側端面は原子炉圧力容器基礎台5の最上
部14面に全周溶接される。
【0010】以上シールプレート17の設定が終わった後
に、ダイヤフラムフロア6部においては上下2段ずつの
放射鉄筋21を鉄筋カップラ19に合わせながら配列し、さ
らに同心円及び縦方向の補強鉄筋22の配筋や、必要な埋
設品の設定をする。この作業が終了した後に、ダイヤフ
ラムフロア6のコンクリートを打設し、この打設コンク
リートが硬化した後に、仮設支持構造材15を撤去してか
ら圧力抑制室8内の工事を開始する。
【0011】他方、ダイヤフラムフロア部ライナ18の固
定に引き続き、上部ドライウェル7に相当する部分の鉄
筋コンクリート製原子炉格納容器2のライニング10を設
定して、ダイヤフラムフロア部ライナ18との全周溶接を
行った後に、再び内側3列、外側3列の縦鉄筋11をダイ
ヤフラムフロア6より上方に立ち上げて、順次コンクリ
ート打設を行う。
【0012】なお、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
2の上部ドライウェル7内には、配管や弁及び支持構造
物23が多数配置されるが、これらの上部ドライウェル7
への搬入は、ダイヤフラムフロア6が完成した後に行わ
れる。以上の全ての組立が終わった後に、上部ドライウ
ェル7の最上部においてトップスラブ3の組み立てを行
い、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の組立が完了
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなダイヤフ
ラムフロア6の構造と、その構築方法については、次の
ような課題があった。 (1)ダイヤフラムフロア6部のコンクリート打設に際
して、コンクリート打設圧力を原子炉圧力容器2側から
の片持ちにより支持していることから、予め膨大な数量
の仮設支持構造材15が必要となり、しかも、これらをダ
イヤフラムフロア6の据え付け前に圧力抑制室8内に設
定することから、長い工期と労力が必要であった。
【0014】さらに、この仮設支持構造材15は、打設し
たコンクリートが硬化した後には圧力抑制室8内のプラ
ットフォーム16の干渉物になり、圧力抑制室8内におけ
る他の工事の支障となることから、狭い圧力抑制室8か
ら早期に撤去しなくてはならず、このためにも工期と労
力を必要としていた。
【0015】(2)圧力抑制室8内に仮設支持構造材15
が設定された後に、ダイヤフラムフロア6に対する工事
が開始されても、シールプレート17の内側端面及び外側
端面の全周溶接が完了した後に、上下2段ずつの横鉄筋
20と放射鉄筋21を鉄筋カップラ19に合わせて一本ずつ設
定する作業がある。しかし、これらの鉄筋類は、いずれ
も上部ドライウェル7のライニング10が設定されてから
の工事となることから、狭い場所への搬入作業となり、
工事手順が複雑で手間がかかる。
【0016】(3)ダイヤフラムフロア6部へのコンク
リート打設が終了しても、ダイヤフラムフロア6の上面
に塗装を行ってからでないと、上部ドライウェル7にお
ける配管や弁及び支持構造物23が搬入できないために、
トップスラブ3の組み立てが遅くなり、この結果から鉄
筋コンクリート製原子炉格納容器2の完成が遅れて、原
子炉建屋12全体として建設工期が延期する原因の一つに
なっていた。
【0017】本発明の目的とするところは、予めダイヤ
フラムフロア部ライナと接続した放射鉄筋等の間に両端
を原子炉圧力容器基礎台及び原子炉格納容器に搭載固定
する支持構造材を配置して一体構造のダイヤフラムフロ
ア骨組みを構成し、これを建設現場に搬入設置してコン
クリートを打設する、仮設支持構造材が不要な鉄筋コン
クリート製原子炉格納容器のダイヤフラムフロア提供
することにある。
【0018】
【0019】
【0020】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
請求項1 記載の発明に係る鉄筋コンクリート製原子炉格
納容器のダイヤフラムフロアは、ドーナツ型のシールプ
レートの上に配置した環状のダイヤフラムフロア部ライ
ナ及び前記ダイヤフラムフロア部ライナに放射状に設け
た放射鉄筋の間に両端をそれぞれ原子炉圧力容器基礎部
及び建設途中の鉄筋コンクリート製原子炉格納容器内の
支持架台に搭載固定する内蔵支持構造材と前記内蔵支持
構造材及び放射鉄筋に配筋した補強鉄筋を一体構造とし
たダイヤフラムフロア骨組みと、前記ダイヤフラムフロ
ア骨組みを前記原子炉圧力容器基礎部及び鉄筋コンクリ
ート製原子炉格納容器内の支持架台に搭載固定してコン
クリート打設により一体化した鉄筋コンクリート製原子
炉格納容器のダイヤフラムフロアであって、前記ダイヤ
フラムフロア部ライナに放射状に設けた内蔵支持構造材
がダイヤフラムフロア部ライナの内側と外側で異なる位
置に設置したことを特徴とする。
【0021】建設現場にコンクリートを除くダイヤフラ
ムフロアの構成部材を一体としたダイヤフラムフロア骨
組みを搬入して、内蔵支持構造材により原子炉圧力容器
基礎部及び鉄筋コンクリート製原子炉格納容器内の支持
架台に搭載固定する。この内蔵支持構造材を介してダイ
ヤフラムフロアコンクリートの打設圧力と共に、ダイヤ
フラムフロアの重量が原子炉圧力容器基礎部及び鉄筋コ
ンクリート製原子炉格納容器で支持され
【0022】イヤフラムフロア部ライナの内側に設け
た内蔵支持構造材の位置に対して、ダイヤフラムフロア
部ライナの外側に設けた内蔵支持構造材の位置を上下に
異ならせることにより、内蔵支持構造材の大きさや強度
向上等のためにダイヤフラムフロアの厚さを変えた場合
にも、原子炉建屋床の位置や厚さに影響を与えることが
なく、ダイヤフラムフロアの構築ができる。
【0023】請求項記載の発明に係る鉄筋コンクリー
ト製原子炉格納容器のダイヤフラムフロアは、予めダイ
ヤフラムフロア部ライナ及び内蔵支持構造材と放射鉄筋
及びシールプレートと共に前記ダイヤフラムフロア部ラ
イナに上部ライニングを設置して一体構造のダイヤフラ
ムフロア骨組みとしたことを特徴とする。
【0024】建設現場にコンクリートを除く構成部材と
上部ライニングを一体構造としたダイヤフラムフロア骨
組みを搬入し、内蔵支持構造材により原子炉圧力容器基
礎部及び鉄筋コンクリート製原子炉格納容器内の支持架
台に搭載固定する。この後にコンクリートを打設するこ
とにより、建設現場における上部ライニングの設置作業
が不要なことから、ダイヤフラムフロアと共に鉄筋コン
クリート製原子炉格納容器の構築が容易となる。
【0025】請求項記載の発明に係る鉄筋コンクリー
ト製原子炉格納容器のダイヤフラムフロアは、前記内蔵
支持構造材とシールプレートは吊り支持材により連結さ
れていることを特徴とする。
【0026】建設現場にコンクリートを除くダイヤフラ
ムフロアの構成部材を一体としたダイヤフラムフロア骨
組みを搬入して、内蔵支持構造材により原子炉圧力容器
基礎部及び鉄筋コンクリート製原子炉格納容器内の支持
架台に搭載固定する。 この内蔵支持構造材を介してダイ
ヤフラムフロアコンクリートの打設圧力と共に、ダイヤ
フラムフロアの重量が原子炉圧力容器基礎部及び鉄筋コ
ンクリート製原子炉格納容器で支持される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。なお、上記した従来技術と同じ
構成部分については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。第1実施の形態、ダイヤフラムフロアと仮設
支持構造材を使用しない構築方法で、図1の斜視図及び
図2の要部拡大縦断面図に示すように、ダイヤフラムフ
ロア24については、先ずダイヤフラムフロア骨組み25と
して、環状のダイヤフラムフロア部ライナ18の内側に上
下2段の放射鉄筋21を配筋する。
【0028】この放射鉄筋21とダイヤフラムフロア部ラ
イナ18とは、ダイヤフラムフロア部ライナ18の両側に突
出して設けた鉄筋カップラ19に接続する。また、ダイヤ
フラムフロア部ライナ18の外側の鉄筋カップラ19には、
横鉄筋20が固定されていて、鉄筋コンクリート製原子炉
格納容器2内に突出している。また、上下の放射鉄筋21
の間には、放射鉄筋21と同じ放射方向に一定の間隔を持
って、ダイヤフラムフロアコンクリートの打設圧力に耐
える強度を備えた鋼製の内蔵支持構造材26を設置する。
【0029】なお、前記内蔵支持構造材26は、先端を前
記鋼鉄製の原子炉圧力容器基礎台5の最上部14に搭載さ
れ、他端がダイヤフラムフロア部ライナ18の外側に突出
して、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2内に設置し
た支持架台27に搭載されるのに必要な長さに設定する。
【0030】次に、前記内蔵支持構造材26の各所には、
前記下の放射鉄筋21の下部に配置したシールプレート17
が、コンクリート打設の圧力により変形しない程度に支
えるための吊り支持材28を適切なピッチで配置する。さ
らに、この吊り支持材28により鋼板製ドーナツ型のシー
ルプレート17を支持して、放射鉄筋21と同心円及び縦方
向の補強鉄筋22と共に一体構造としたダイヤフラムフロ
ア骨組み25を構成する。
【0031】なお、ダイヤフラムフロア24としては、こ
のダイヤフラムフロア骨組み25に対して、コンクリート
を打設して鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2と一体
化することにより構成される。また、鉄筋コンクリート
製原子炉格納容器2については、圧力抑制室8まで建設
が行われた時点で、コンクリート面29上に前記内蔵支持
構造材26が搭載される支持架台27を、内蔵支持構造材26
と同じ間隔で設置する。
【0032】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉圧力容器基礎台5の建設が最上部14まで終了
すると共に、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2にお
いて、圧力抑制室8まで行われてコンクリート面29上に
支持架台27の設置が終了した時点で、予め建設現場外で
一体構造に組立てた前記ダイヤフラムフロア骨組み25を
建設現場に搬入する。
【0033】このダイヤフラムフロア骨組み25は、原子
炉圧力容器基礎台5の最上部14及び鉄筋コンクリート製
原子炉格納容器2の支持架台27に搭載し、内蔵支持構造
材26の内側を原子炉圧力容器基礎台5の最上部14と溶接
等により固定する。また、内蔵支持構造材26の外側につ
いても、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の支持架
台27に固定する。
【0034】以上のダイヤフラムフロア骨組み25の固定
作業が終了した後に、シールプレート17上にコンクリー
トを打設することにより、ダイヤフラムフロア24は原子
炉圧力容器基礎台5の最上部14と、鉄筋コンクリート製
原子炉格納容器2の支持架台27により全体を支持されて
完成する。なお、ダイヤフラムフロア24に対するコンク
リート打設の終了後は、鉄筋コンクリート製原子炉格納
容器2に対し、圧力抑制室8に引き続いてダイヤフラム
フロア24より上に、上部ライニング10と共に上部ドライ
ウェル7の建設を行う。
【0035】以上のように第1実施の形態のダイヤフラ
ムフロア24は、仮設支持構造材15とその設置及び撤去作
業が不要で、内蔵支持構造材26を他の鉄筋と共に、ダイ
ヤフラムフロア24の補強部材として、コンクリート打設
後もダイヤフラムフロア24全体の支持をする。また、ダ
イヤフラムフロア24については、予め建設現場以外の作
業環境の良い工場等で一体化したダイヤフラムフロア骨
組み25を建設現場に搬入し、固定した後にコンクリート
を打設するだけで容易に構築することができる。
【0036】第2実施の形態、厚床のダイヤフラムフ
ロアとする場合で、図3の要部拡大縦断面図に示すよう
に、ダイヤフラムフロア30については、先ずダイヤフラ
ムフロア骨組み31として、環状のダイヤフラムフロア部
ライナ32を設ける。
【0037】このダイヤフラムフロア部ライナ32の内側
には、上下の鉄筋カップラ19を設置し、この間にダイヤ
フラムフロアコンクリートの打設圧力に耐える強度を備
えた鋼製の内蔵支持構造材33が放射状に設けられてい
る。また、前記ダイヤフラムフロア部ライナ32の内側の
鉄筋カップラ19に接続して、上下2段の放射鉄筋21が配
筋されている。
【0038】さらに、ダイヤフラムフロア部ライナ32の
外側には、設置された鉄筋カップラ19に横鉄筋20を接続
して鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2内に突出させ
ると共に、この横鉄筋20の下で放射方向に内蔵支持構造
材34を設置する。
【0039】なお、前記ダイヤフラムフロア部ライナ32
の内側に設置した内蔵支持構造材33の先端は、原子炉圧
力容器基礎台5の最上部14に搭載し、外側に設置した内
蔵支持構造材34は、先端が鉄筋コンクリート製原子炉格
納容器2内に設置した支持架台35に搭載される。また、
下の放射鉄筋21には、図示しない吊り支持材28により鋼
板製ドーナツ型のシールプレート17を取付けて構成して
いる。なお、その他は上記第1実施の形態と同様の構成
としている。
【0040】次ぎに、上記構成による作用について説明
する。原子炉圧力容器基礎台5の建設が最上部14まで終
了すると共に、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2に
おいて、圧力抑制室8まで行われて支持架台35の設置が
終了した時点で、予め建設現場外で一体構造に組立てた
前記ダイヤフラムフロア骨組み31を建設現場に搬入す
る。
【0041】このダイヤフラムフロア骨組み31は、内側
の内蔵支持構造材33と内蔵支持構造材34を原子炉圧力容
器基礎台5の最上部14及び鉄筋コンクリート製原子炉格
納容器2の支持架台35に搭載し、内蔵支持構造材33は原
子炉圧力容器基礎台5の最上部14と溶接等により固定す
る。
【0042】また、外側の内蔵支持構造材34について
も、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の支持架台35
に固定するが、この際に内蔵支持構造材34が横鉄筋20の
下に設けられているので、横鉄筋20及び内蔵支持構造材
34による原子炉建屋12における各建屋床13の厚さに影響
を与えない。ダイヤフラムフロア骨組み31の固定作業が
終了した後に、シールプレート17上にコンクリートを打
設することにより、ダイヤフラムフロア30が完成する。
【0043】本第2実施の形態によれば、内蔵支持構造
材33を大型にして使用数を削減したり、所望の強度を得
るためにダイヤフラムフロア30の厚さを増する場合や、
厚みを増やして内蔵支持構造材33の数を減少させる等
で、ダイヤフラムフロア30の厚さを増す場合に、横鉄筋
20の位置を変えずに対応することができる。従って、ダ
イヤフラムフロア30の構築に関連する鉄筋コンクリート
製原子炉格納容器2及び一体に建設する原子炉建屋12
と、各建屋床13の厚さ等に対して影響を与えることな
く、ダイヤフラムフロア30の設計と構築が容易となる。
【0044】第3実施の形態、さらに構造を一体化し
たダイヤフラムフロアである。なお、このダイヤフラム
フロアの基本的な構成は上記した第1実施の形態と同様
である。図4の一部切り欠き斜視図に示すように、ダイ
ヤフラムフロア36は上記図1及び図2に示したダイヤフ
ラムフロア骨組み25に対して、予め上部ドライウェル7
内に設置する鋼板製で円筒形状の上部ライニング10を取
付けて一体化した構成としている。
【0045】上記構成による作用としては、図2に示す
場合と同様に原子炉圧力容器基礎台5の建設が最上部14
まで終了すると共に、鉄筋コンクリート製原子炉格納容
器2について、圧力抑制室8まで行われて支持架台27の
設置が終了した時点で、予め建設現場外でダイヤフラム
フロア骨組み25に上部ライニング10を取付けて一体構造
に組立てたものを建設現場に搬入する。
【0046】このダイヤフラムフロア骨組み25は、内蔵
支持構造材26を原子炉圧力容器基礎台5の最上部14及び
鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の支持架台27に搭
載し、内蔵支持構造材27の内側を原子炉圧力容器基礎台
5の最上部14と溶接等により固定し、外側についても鉄
筋コンクリート製原子炉格納容器2の支持架台27に固定
する。
【0047】この後にシールプレート17上にコンクリー
トを打設することにより、ダイヤフラムフロア36が完成
する。なお、この他の構成等は上記第1実施の形態と同
様である。本第3実施の形態によれば、上記第1実施の
形態及び第2実施の形態に比べて、ダイヤフラムフロア
骨組みにおいて、さらに構造の一体化が行われているの
で、ダイヤフラムフロア36の構築と、これに伴う鉄筋コ
ンクリート製原子炉格納容器2の建設工程が短縮され
て、原子炉建屋12全体の建設工期が短縮できる。
【0048】第4実施の形態、外部支持によるダイヤ
フラムフロアである。図5の要部拡大縦断面図に示すよ
うに、ダイヤフラムフロア37については、先ずダイヤフ
ラムフロア骨組み38として、放射方向に配置したダイヤ
フラムフロアコンクリートの打設圧力に耐える強度を備
えた鋼製の外部支持構造材39の上に鋼板製ドーナツ型の
シールプレート17を設置する。
【0049】このシールプレート17の上に、両面に鉄筋
カップラ19を設置した環状のダイヤフラムフロア部ライ
ナ18を配置して、内側の鉄筋カップラ19に上下2段の放
射鉄筋21を接続すると共に、この放射鉄筋21と同位置の
外側の鉄筋カップラ19に横鉄筋20を接続して一体構造に
構成する。
【0050】また、原子炉圧力容器基礎台5の外側面と
鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の内側面には、前
記外部支持構造材39の配置と同じ位置にブラケット40を
設置して構成する。なお、ダイヤフラムフロア37として
は、このダイヤフラムフロア骨組み38に対して、コンク
リートを打設して鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2
と一体化することにより構成される。
【0051】次に、上記構成による作用について説明す
る。原子炉圧力容器基礎台5の建設途中に外側面の所定
位置にブラケット40を設置する。また、鉄筋コンクリー
ト製原子炉格納容器2については、圧力抑制室8までの
建設途中にて、下部ライニング9の所定位置にブラケッ
ト40を設置しておく。
【0052】原子炉圧力容器基礎台5の最上部14までの
建設終了と、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の下
部ライニング9の設置が共に終了した時点で、予め建設
現場外で一体構造に組立てた前記ダイヤフラムフロア骨
組み38を建設現場に搬入して、前記原子炉圧力容器基礎
台5と、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2の両方の
ブラケット40上に搭載する。
【0053】次に、ダイヤフラムフロア骨組み38におけ
る外部支持構造材39を両ブラケット40に固定して、この
ダイヤフラムフロア骨組み38に対してコンクリート打設
を行うことによりダイヤフラムフロア37を構築すること
ができる。この後は、鉄筋コンクリート製原子炉格納容
器2に対してコンクリート打設を行い、前記圧力抑制室
8に引き続いてダイヤフラムフロア37より上部の上部ド
ライウェル7の建設を行う。
【0054】本第4実施の形態においては、外部支持構
造材39をダイヤフラムフロア37の外部に配置したので、
ダイヤフラムフロア37部の構造が従来とほぼ同様であ
り、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器2のコンクリー
ト打設の工程に関係なく、ダイヤフラムフロア37の構築
作業を進行させることができる。従って、鉄筋コンクリ
ート製原子炉格納容器2を始めとして、原子炉建屋12等
の作業工程の自由度が向上すると共に建設工期が短縮で
きる。
【0055】また、上記第1実施の形態と同様にダイヤ
フラムフロア37については、予め建設現場以外の作業環
境の良い工場等で一体化したダイヤフラムフロア骨組み
38を建設現場に搬入し、固定した後にコンクリートを打
設するだけで容易に構築することができる。
【0056】以上のように本発明においては、ダイヤフ
ラムフロアの骨組みを予め建設現場外の環境の良い工場
等で一体構造として製作して、現地工事の進捗に合致さ
せて搬入して、設置してコンクリートを打設すること
で、ダイヤフラムフロアが完成されるので工期が極めて
短くできる。
【0057】また、短工期であることから、上部ドライ
ウェル7内での各種配管や弁及びこれらの支持構造材23
の搬入と、設置工事が早期に開始できるので、トップス
ラブ3を早期に搭載して鉄筋コンクリート製原子炉格納
容器2の工程を短縮でき、原子炉建屋全体の建設工期を
短縮することができる。
【0058】さらに、ダイヤフラムフロアの重量、及び
ダイヤフラムフロアコンクリートの打設圧力をダイヤフ
ラムフロアの両端で支持することから、その支持部材が
大幅に削減できる。なお、内蔵支持構造材26の場合は、
そのままコンクリート内に埋設される。また、外部支持
構造材39の場合は小規模で済むことから、他の設備機器
等に干渉することなく、さらに、圧力抑制室8内のプラ
ットフォーム等の支持材としても利用できることから、
大幅な省力化と設備の節約が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上本発明によれば、鉄筋コンクリート
製原子炉格納容器のダイヤフラムフロアの構築に際し
て、予めダイヤフラムフロア骨組みを建設現場外で一体
構造として製作し、現地工事の進捗に合せて搬入すると
共に、その内外周で原子炉圧力容器基礎台と鉄筋コンク
リート製原子炉格納容器の支持架台で支持た上でコン
クリート打設により、容易に堅固なダイヤフラムフロア
を構築できる。このことから、ダイヤフラムフロア上部
のドライウェルにおける各種設備の搬入と、設置工事が
早期に開始可能で、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
の工程と共に、原子炉建屋全体の建設工期を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態のダイヤフラムフ
ロア骨組みの斜視図。
【図2】本発明に係る第1実施の形態のダイヤフラムフ
ロアの要部拡大縦断面図。
【図3】本発明に係る第2実施の形態のダイヤフラムフ
ロア部ライナ部の拡大縦断面図。
【図4】本発明に係る第3実施の形態のダイヤフラムフ
ロア骨組みの一部切り欠き斜視図。
【図5】本発明に係る第4実施の形態のダイヤフラムフ
ロアの要部拡大縦断面図。
【図6】鉄筋コンクリート製原子炉格納容器採用の原子
炉建屋縦断面図。
【図7】従来のダイヤフラムフロアの構築を示す一部切
断拡大縦断面図。
【図8】従来のダイヤフラムフロアの要部拡大縦断面
図。
【図9】従来のダイヤフラムフロア部ライナ部の拡大縦
断面図。
【符号の説明】
1…原子炉建屋基礎部、2…鉄筋コンクリート製原子炉
格納容器、3…トップスラブ、4…原子炉圧力容器、5
…原子炉圧力容器基礎台、6,24,30,36,37…ダイヤ
フラムフロア、7…上部ドライウェル、8…圧力抑制
室、9…下部ライニング、10…上部ライニング、11…縦
鉄筋、12…原子炉建屋、13…建屋床、14…原子炉圧力容
器基礎台の最上部、15…仮設支持構造材、16…プラット
フォーム、17…シールプレート、18,32…ダイヤフラム
フロア部ライナ、19…鉄筋カップラ、20…横鉄筋、21…
放射鉄筋、22…補強鉄筋、23…支持構造物、25,31,38
…ダイヤフラムフロア骨組み、26,33,34…内蔵支持構
造材、27,35…支持架台、28…吊り支持材、29…コンク
リート面、39…外部支持構造材、40…ブラケット。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーナツ型のシールプレートの上に配置
    した環状のダイヤフラムフロア部ライナ及び前記ダイヤ
    フラムフロア部ライナに放射状に設けた放射鉄筋の間に
    両端をそれぞれ原子炉圧力容器基礎部及び建設途中の鉄
    筋コンクリート製原子炉格納容器内の支持架台に搭載固
    定する内蔵支持構造材と前記内蔵支持構造材及び放射鉄
    筋に配筋した補強鉄筋を一体構造としたダイヤフラムフ
    ロア骨組みと、前記ダイヤフラムフロア骨組みを前記原
    子炉圧力容器基礎部及び鉄筋コンクリート製原子炉格納
    容器内の支持架台に搭載固定してコンクリート打設によ
    り一体化した鉄筋コンクリート製原子炉格納容器のダイ
    ヤフラムフロアであって、前記ダイヤフラムフロア部ラ
    イナに放射状に設けた内蔵支持構造材がダイヤフラムフ
    ロア部ライナの内側と外側で異なる位置に設置したこと
    を特徴とする鉄筋コンクリート製原子炉格納容器のダイ
    ヤフラムフロア。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
    のダイヤフラムフロアにおいて、予めダイヤフラムフロ
    ア部ライナ及び内蔵支持構造材と放射鉄筋及びシールプ
    レートと共に前記ダイヤフラムフロア部ライナに上部ラ
    イニングを設置して一体構造のダイヤフラムフロア骨組
    みとしたことを特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリ
    ート製原子炉格納容器のダイヤフラムフロア。
  3. 【請求項3】 前記鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
    のダイヤフラムフロアにおいて、前記内蔵支持構造材と
    シールプレートは吊り支持材により連結されていること
    を特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート製原子炉
    格納容器のダイヤフラムフロア。
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