JPH01206291A

JPH01206291A - 原子炉格納容器の建設工法

Info

Publication number: JPH01206291A
Application number: JP63030772A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Ito; 克己伊藤
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-02-15
Filing date: 1988-02-15
Publication date: 1989-08-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は原子炉格納容器の建設工法に関する。

（従来の技術）従来の原子炉格納６器、特にライナー構造の原子炉格納
容器の建設工法を第３図〜第５図を参照して説明する。

第３図は従来の原子炉格納容器全体の構成を示すもので
、図に示すように、原子炉圧力容器１を収納する原子炉
格納容器はライナー鋼板２を原子炉建屋コンクリート壁
３に内張すして構成されている。そして、このようなラ
イナー構造の原子炉格納容器の建設工法は、鉄筋コンク
リート構造体を構築してからライナー鋼板を内張すする
か、またはライナー鋼板で原子炉格納容器を形成してか
らこのライナー鋼板をコンクリートの打込み型枠に利用
してコンクリート構造体を構築するかのいずれかの建設
工法がとられている。しかし、両建設工法ともほぼ同時
に原子炉格納容器１の下部から順次に構造体を構築しな
がら建設を進めることが全体の建設工期を短く１°るこ
とになり、合理的であると考えられていた。

また、今日の原子炉格納容器の建設は原子炉格納容器の
一部を形成する中間床４と内部構造物の原子炉圧力容器
ペデスタル５．原子炉圧力容器遮散体６．大型配管支持
材７等も可能な限り原子炉格納容器の組立てと並行して
構築している。この建設工法は、ライナー構造原子炉格
納容器においてもライナー構造体を優先して形成すれば
、ライナー構造体を境にして原子炉格納容器壁３の構築
と並行して行なうことができるので、工期短縮につなが
る。

ところで、このような原子炉格納容器＃ｉｇ造において
、上部構造体８を構築するとぎ、一方の片端は原子炉格
納容器壁３によって支えられるが、もう一方の片端は支
えるものがないため、通常は上部構造体８の下に第４図
または第５図に示す仮設の支持材９または１０を設置す
ることになる。このときの手順をざらに説明すると、ま
ず支持材９または１０を設置し、その上にライナー鋼板
１１を敷設する。次に、鉄筋（図示せず）を配し、コン
クリートを打設して上部構造体８を形成する。

（発明が解決しようとする課題）。

ところが、この支持材９または１０はコンクリートの所
要強度が得られる期間、すなわち一定の硬化期間が経過
するまでは撤去することができない。

また、支持材９または１０の形状によっては原子炉格納
容器内部構造物の一部あるいは中間床４も、耐荷重によ
っては支持材９または１０を撤去した後でなければ構築
することができないという欠点がめった。

ざらに、これら支持材９または１０の撤去搬出ルートは
原子炉格納容器上蓋開口１２または原子炉格納容器壁３
に設けられた機器搬出入ハツチ１３からとなるので、搬
出される機器の大きざが制限されるという欠点がめった
。

一方、上部構造体８の側部にはコンクリート厚さ分の荷
重がかかることになるが、その近傍には上蓋７ランジが
形成されるために変形防止が必要であり、ライナーは外
圧による変形を生じない構造にしなければならない。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、原子炉格納容器の上部構造体の下部に形成される内部
構造物が据付けられていても上部＃ｉｔ造体の構築が可
能であり、また、撤去する仮設支持材の量を極力少なく
した原子炉格納容器の建設工法を提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は上記目的を達成するために、ライナー鋼板を原
子炉格納容器壁に内張りしてなるライナー構造の原子炉
格納容器の建設工法において、前記ライナー構造の上部
構造体を円盤状に形成した下面とこの円盤状の中心部に
リング状に形成した側板部とを形鋼により一体に連成し
て当該形鋼でコンクリート自体の荷重とコンクリート打
設時の変形を防止するとともに前記上部構造体を支持す
る鋼材を原子炉圧力容器遮蔽体に取付けたことを特徴と
するものである。

（作　用）本発明の原子炉格納容器の建設工法によれば、ライナー
鋼板を支持または補強する鋼材の大部分がコンクリート
構造物の中に埋設されるので、支持材の撤去作業が軽減
される。また、この支持材はコンクリート構造の強度部
材となり、しかも原子炉格納容器壁部の工事と並行して
他の場所で組立てることができるので、大型揚重機で−
°体搭戎する作業で済み、原子炉格納容器の建設工程の
大幅な短縮が可能となる。

（実施例）本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は原子炉格納容器の上部構造体に形鋼を配し、ラ
イナー鋼板と一体にした斜視図、第２図は第１図の上部
構造体の部分断面図である。なお、既に説明した従来例
と同一構成部分には同一符号を付して説明する。

第１図には示していないが、上部構造体は原子炉格納容
器壁３を建設している間にこの据（−１場所近傍または
他の場所にて組立てる。この組立手順の一例を説明する
と、まず原子炉格納容器ライナー１１を所定の大きざに
形成する。次に上部構造体の側部に相当するライナー１
４とそれを補強する形鋼１５及び必要に応じて補強板１
６を取付ける。次にライナー１１の補強材１８を形鋼１
５と連成し、一体構造とする。

一方、据付場所においては原子炉圧力容器遮蔽体６に上
部構造体８を支持する支持材１７及び原子炉格納容器壁
部３には放射状に形成した形鋼１８を固定するための金
物１９を据付けておく。

次に、一体構造に形成された上部構造体８を大型揚重機
（図示じず）により搭載して据付場所に据付ける。そし
て、この据付部分に所要の鉄筋（図示せず）を配し、コ
ンクリートを打設する。

上述したように、本建設工法によると、露出の仮設物は
支持材１７のみであり、この支持材１７の据付は原子炉
圧力容器遮蔽体６の一部として据付ければよく、またそ
の撤去は大形配管支持材７より接近するか、またはその
部分の原子炉圧力容器配管（図示せず）の据付時に撤去
すればよい。

なお、大形揚重機の吊上げ能力如何によっては鉄筋も一
体に組込まれた構造体を搭載して据付けてもよい。

また、補強の形鋼１５．１７はこの近傍に設置される配
管類のための支持埋設金物として使用することもできる
。ざらに、建屋構築において原子炉格納容器上部の躯体
を構築する場合に上部構造体８の下部から支えておく必
要が生じても露出する仮設材は通常の工法より少量であ
るから、内部構造物の据付けに与える影響は少ない。

［発明の効果］以上説明したように、本発明の原子炉格納容器の建設工
法によれば、ライナー構造体と原子炉格納容器の構築を
並行して行なうことができ、ざらに補強の形鋼を配管類
の支持金具として活用でき、また露出する仮設材も少な
く従って仮設材撤去に伴う作業が改善されるので、原子
炉格納容器の建設工期を大幅に短縮できるというすぐれ
た効果を秦する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は第１図の
部分断面図、第３図は従来の原子炉格納容器全体の構成
図、第４図及び第５図はそれぞれ従来の建設工法を説明
するための断面図でおる。１・・・原子炉圧力容器２・・・ライナー鋼板３・・・原子炉格納容器壁４・・・中間床５・・・ペデスタル６・・・原子炉圧力容器遮蔽体７・・・配管支持材８・・・上部構造体９、１０．１７・・・支持材１１・・・原子炉格納容器ライナー１２・・・原子炉格納容器上蓋開口１３・・・機器搬出入ハツチ１４・・・上部構造体側壁１５・・・形鋼１６・・・補強板１８・・・補強材１９・・・補強材支持金物代理人　弁理士　則　近　憲　佑同　　第子丸　健第　′２　♂ 第３図第　ζ　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ライナー鋼板を原子炉格納容器壁に内張りしてな
るライナー構造の原子炉格納容器の建設工法において、
前記ライナー構造の上部構造体を円盤状に形成した下面
とこの円盤状の中心部にリング状に形成した側板部とを
形鋼により一体に連成して当該形鋼でコンクリート自体
の荷重とコンクリート打設時の変形を防止するとともに
前記上部構造体を支持する鋼材を原子炉圧力容器遮蔽体
に取付けたことを特徴とする原子炉格納容器の建設工法
。