JPS6323334Y2 - - Google Patents
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- JPS6323334Y2 JPS6323334Y2 JP1981010748U JP1074881U JPS6323334Y2 JP S6323334 Y2 JPS6323334 Y2 JP S6323334Y2 JP 1981010748 U JP1981010748 U JP 1981010748U JP 1074881 U JP1074881 U JP 1074881U JP S6323334 Y2 JPS6323334 Y2 JP S6323334Y2
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- Japan
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- lid
- case
- protrusion
- case body
- lid body
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- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 14
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Details Of Television Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案はテレビ共同受信回路に用いられる電
子機器を収納する為のケースに関し、詳しくはケ
ース本体の前面開放部に上下動自在に配設した蓋
体を具備する電子機器ケースに関するものであ
る。
子機器を収納する為のケースに関し、詳しくはケ
ース本体の前面開放部に上下動自在に配設した蓋
体を具備する電子機器ケースに関するものであ
る。
ケース本体の前面両側に設けた溝に蓋体の両側
を嵌挿し、蓋体の上部内側に設けた係合片にケー
ス本体の上壁に取付けた弾片の先端を係合させる
ようにしたものがある(例えば実公昭25−2337号
公報参照)。
を嵌挿し、蓋体の上部内側に設けた係合片にケー
ス本体の上壁に取付けた弾片の先端を係合させる
ようにしたものがある(例えば実公昭25−2337号
公報参照)。
この従来の電子機器ケースでは降雨があつた場
合、ケース本体の上壁と蓋体との合せ目や上記溝
に対する蓋体両側の嵌合部分からケース内部に向
けて雨水が滲み込む問題点があつた。またケース
本体の開口部を開く為に蓋体を上昇させた場合、
蓋体が右又は左へ傾いた状態となり易く、その防
止の為に蓋体が上昇した状態においての上記溝と
蓋体両側との嵌合部分の上下方向の寸法を大きく
しようとすると、ケース本体の開口面積が狭くな
つてしまう問題点があつた。
合、ケース本体の上壁と蓋体との合せ目や上記溝
に対する蓋体両側の嵌合部分からケース内部に向
けて雨水が滲み込む問題点があつた。またケース
本体の開口部を開く為に蓋体を上昇させた場合、
蓋体が右又は左へ傾いた状態となり易く、その防
止の為に蓋体が上昇した状態においての上記溝と
蓋体両側との嵌合部分の上下方向の寸法を大きく
しようとすると、ケース本体の開口面積が狭くな
つてしまう問題点があつた。
本考案は以上のような点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、蓋体を閉じた状態
ではケース内部への雨水の侵入を確実に防止で
き、一方蓋体を開いた状態ではケース本体の開口
面積を大きくできるようにした電子機器ケースを
提供することである。
で、その目的とするところは、蓋体を閉じた状態
ではケース内部への雨水の侵入を確実に防止で
き、一方蓋体を開いた状態ではケース本体の開口
面積を大きくできるようにした電子機器ケースを
提供することである。
上記目的の達成の為、本考案の電子機器ケース
は、上壁と左右の側壁と下壁と後壁とにより前面
を開口させた箱状に形成されしかも内部には電子
回路を収納する為の収納空間を有しているケース
本体と、上記ケース本体の開口部を開閉し得るよ
うその開口部の前面側に上下動可能に配設した蓋
体とから成り、上記ケース本体における開口部の
周囲において、上記上壁の前縁には上方へ突出す
る上方突出部を備えさせ、上記左右の両側壁の前
縁には夫々側方に突出する側方突出部を備えさ
せ、一方、上記蓋体は弾力性を有する材料で形成
してあり、しかもその蓋体における左右の両側縁
の後側には夫々上下に長い嵌合溝を具備させてあ
ると共に、それらの嵌合溝には夫々上記側方突出
部を、ケース本体に対する蓋体の上下動を案内可
能に嵌合させてあり、更に上記蓋体における上縁
の後側には、蓋体を下降させてケース本体の開口
部を塞いだ状態において上記上方突出部に嵌合す
るようにした嵌合溝を備えさせてある電子機器ケ
ースにおいて、上記蓋体における後側面において
は、下降阻止用突起と二つの係合突起とを夫々突
設させ、しかも上記下降阻止用突起の突設位置
は、蓋体を上昇端に位置させた状態においてその
下降阻止用突起の下面がケース本体における上壁
の前縁上端に係合する位置に設ける一方、上記二
つの係合突起の突設位置は、相互に離間した位置
で、しかも蓋体を上昇端に位置させた状態におい
てそれらの係合突起の上面が上記上壁の前縁下面
に夫々係合する位置に設けたものであつて、その
作用は次の通りである。
は、上壁と左右の側壁と下壁と後壁とにより前面
を開口させた箱状に形成されしかも内部には電子
回路を収納する為の収納空間を有しているケース
本体と、上記ケース本体の開口部を開閉し得るよ
うその開口部の前面側に上下動可能に配設した蓋
体とから成り、上記ケース本体における開口部の
周囲において、上記上壁の前縁には上方へ突出す
る上方突出部を備えさせ、上記左右の両側壁の前
縁には夫々側方に突出する側方突出部を備えさ
せ、一方、上記蓋体は弾力性を有する材料で形成
してあり、しかもその蓋体における左右の両側縁
の後側には夫々上下に長い嵌合溝を具備させてあ
ると共に、それらの嵌合溝には夫々上記側方突出
部を、ケース本体に対する蓋体の上下動を案内可
能に嵌合させてあり、更に上記蓋体における上縁
の後側には、蓋体を下降させてケース本体の開口
部を塞いだ状態において上記上方突出部に嵌合す
るようにした嵌合溝を備えさせてある電子機器ケ
ースにおいて、上記蓋体における後側面において
は、下降阻止用突起と二つの係合突起とを夫々突
設させ、しかも上記下降阻止用突起の突設位置
は、蓋体を上昇端に位置させた状態においてその
下降阻止用突起の下面がケース本体における上壁
の前縁上端に係合する位置に設ける一方、上記二
つの係合突起の突設位置は、相互に離間した位置
で、しかも蓋体を上昇端に位置させた状態におい
てそれらの係合突起の上面が上記上壁の前縁下面
に夫々係合する位置に設けたものであつて、その
作用は次の通りである。
蓋体を閉じた状態において降雨があつた場合、
ケース本体の上面や左右両側面や後面及び蓋体の
前面からの雨水の侵入が防止される。また上側及
び左右の両横側においても、突出部と嵌合溝との
嵌合によつて雨水の侵入が確実に防止される。蓋
体を開ける場合は、左右の側方突出部がガイドと
なつて、蓋体はするすると容易に上方へ引き上が
る。蓋体が上昇端へ達した時には、下降阻止用突
起により蓋体の開放状態が保持される。蓋体の開
放状態においては二つの係合突起の上面が上壁の
前縁下端に係合して、蓋体は水平に保持される。
ケース本体の上面や左右両側面や後面及び蓋体の
前面からの雨水の侵入が防止される。また上側及
び左右の両横側においても、突出部と嵌合溝との
嵌合によつて雨水の侵入が確実に防止される。蓋
体を開ける場合は、左右の側方突出部がガイドと
なつて、蓋体はするすると容易に上方へ引き上が
る。蓋体が上昇端へ達した時には、下降阻止用突
起により蓋体の開放状態が保持される。蓋体の開
放状態においては二つの係合突起の上面が上壁の
前縁下端に係合して、蓋体は水平に保持される。
以下本願の実施例を図面について説明する。第
1図〜第5図において、1はケースで、第3図、
第4図に示すように前方が開放されているケース
本体2と該ケース本体2の開口縁に対して上下方
向へ摺動可能に蓋着されている蓋体3とから構成
されている。このケース1のケース本体2と蓋体
3とは例えば合成樹脂材料によつて成形して製造
されている。なおこのケース本体2と蓋体3の構
成材料は、後述する蓋体3の下降阻止用突起が後
述するケース本体2の上壁前縁を乗り越えて昇降
し得るように少なくとも一方が可撓性を有するも
ので形成される。上記ケース本体2において、4
は上壁、5は下壁、6は後壁、7,8は側壁で、
これらの壁によつて収納空間9を形成している。
10は上記上壁4の前縁に上方へ僅かに突出する
ように一体に備えられている上方突出部、11は
下壁5の前縁に下方へ僅かに突出するように一体
に備えられている下方突出部、12,13は夫々
側壁7,8の前縁に側方へ僅かに突出するように
一体に備えられている側方突出部で、これらの突
出部は互いに連続されている。尚、上記上壁4の
前縁上端角部と前縁下端角部は第5図に示すよう
にやや角を落とした形状に形成されている。14
は上記下壁5の前縁前面に形成されている逃がし
凹部で、蓋体3を閉鎖した状態において蓋体3の
後述する各係合突起が入り込むようになつてい
る。15は逃がし凹部14内に突出するように下
壁5の前縁に一体に形成されている係止片で、蓋
体3を閉鎖した状態において蓋体3の後述する各
係合突起の上面と係合するように夫々形成されて
いる。これらの係止片15は係合突起の係止操作
及びその離脱操作が容易となるように先端形状が
凸曲面に形成されている。次に、上記蓋体3にお
いて、16,17は両側縁の後側に夫々形成され
ている嵌合溝で、上記ケース本体2の側方突出部
12,13に夫々上下方向へ摺動可能に嵌合され
ている。18は上縁の後側に形成されている嵌合
溝で、蓋体3を閉鎖した状態においてケース本体
2の上方突出部10に嵌合するように位置されて
いる。19はケース本体2に対向する後側面の下
方両側部と下方中央部に夫々後方へ僅かに突出す
るように一体に形成されている係合突起で、蓋体
3を上昇端へ上昇させた状態においてその上面が
上壁4の前縁下端に係合するように位置されてい
る。これらの係合突起19の上面は上記上壁4の
前縁を乗り越えないように第5図に示す如く蓋体
3の摺動方向に対してほぼ直角に形成され、また
下面は上記係止片15を乗り越え易いように蓋体
3の摺動方向に対して斜めに形成されている。
尚、この下面は上記係止片15の先端が凸曲面に
形成されているので蓋体3の摺動方向に対してほ
ぼ直角となつていても良い。また上記下方中央部
に位置されている係合突起19は省略しても良
い。20はケース本体2に対向する後面の下方中
央部に後方へ僅かに突出するように一体に形成さ
れている下降阻止用突起で、蓋体3を上昇端へ上
昇させた状態において下面が上壁4の前縁上端に
係合するように位置されている。この下降阻止用
突起20の上面および下面は上壁4の前縁を乗り
越え易いように第5図に示す如く蓋体3の摺動方
向に対して斜めに形成されている。尚、この下降
阻止用突起20の下面は上壁4の前縁上端角部を
斜面に形成する場合には蓋体3の摺動方向に対し
てほぼ直角に形成してあつても良い。尚、上記下
降阻止用突起20は3個設けられているが1個で
あつても良い。次に、21はケース本体2内の収
納空間9に配設されている電子回路で、ケース本
体2の開放面に平行する状態で、本体2と一体形
成の座部24にねじ止されている。22はマス
ト、23はケーブル、25はケーブルの引込口を
夫々示す。
1図〜第5図において、1はケースで、第3図、
第4図に示すように前方が開放されているケース
本体2と該ケース本体2の開口縁に対して上下方
向へ摺動可能に蓋着されている蓋体3とから構成
されている。このケース1のケース本体2と蓋体
3とは例えば合成樹脂材料によつて成形して製造
されている。なおこのケース本体2と蓋体3の構
成材料は、後述する蓋体3の下降阻止用突起が後
述するケース本体2の上壁前縁を乗り越えて昇降
し得るように少なくとも一方が可撓性を有するも
ので形成される。上記ケース本体2において、4
は上壁、5は下壁、6は後壁、7,8は側壁で、
これらの壁によつて収納空間9を形成している。
10は上記上壁4の前縁に上方へ僅かに突出する
ように一体に備えられている上方突出部、11は
下壁5の前縁に下方へ僅かに突出するように一体
に備えられている下方突出部、12,13は夫々
側壁7,8の前縁に側方へ僅かに突出するように
一体に備えられている側方突出部で、これらの突
出部は互いに連続されている。尚、上記上壁4の
前縁上端角部と前縁下端角部は第5図に示すよう
にやや角を落とした形状に形成されている。14
は上記下壁5の前縁前面に形成されている逃がし
凹部で、蓋体3を閉鎖した状態において蓋体3の
後述する各係合突起が入り込むようになつてい
る。15は逃がし凹部14内に突出するように下
壁5の前縁に一体に形成されている係止片で、蓋
体3を閉鎖した状態において蓋体3の後述する各
係合突起の上面と係合するように夫々形成されて
いる。これらの係止片15は係合突起の係止操作
及びその離脱操作が容易となるように先端形状が
凸曲面に形成されている。次に、上記蓋体3にお
いて、16,17は両側縁の後側に夫々形成され
ている嵌合溝で、上記ケース本体2の側方突出部
12,13に夫々上下方向へ摺動可能に嵌合され
ている。18は上縁の後側に形成されている嵌合
溝で、蓋体3を閉鎖した状態においてケース本体
2の上方突出部10に嵌合するように位置されて
いる。19はケース本体2に対向する後側面の下
方両側部と下方中央部に夫々後方へ僅かに突出す
るように一体に形成されている係合突起で、蓋体
3を上昇端へ上昇させた状態においてその上面が
上壁4の前縁下端に係合するように位置されてい
る。これらの係合突起19の上面は上記上壁4の
前縁を乗り越えないように第5図に示す如く蓋体
3の摺動方向に対してほぼ直角に形成され、また
下面は上記係止片15を乗り越え易いように蓋体
3の摺動方向に対して斜めに形成されている。
尚、この下面は上記係止片15の先端が凸曲面に
形成されているので蓋体3の摺動方向に対してほ
ぼ直角となつていても良い。また上記下方中央部
に位置されている係合突起19は省略しても良
い。20はケース本体2に対向する後面の下方中
央部に後方へ僅かに突出するように一体に形成さ
れている下降阻止用突起で、蓋体3を上昇端へ上
昇させた状態において下面が上壁4の前縁上端に
係合するように位置されている。この下降阻止用
突起20の上面および下面は上壁4の前縁を乗り
越え易いように第5図に示す如く蓋体3の摺動方
向に対して斜めに形成されている。尚、この下降
阻止用突起20の下面は上壁4の前縁上端角部を
斜面に形成する場合には蓋体3の摺動方向に対し
てほぼ直角に形成してあつても良い。尚、上記下
降阻止用突起20は3個設けられているが1個で
あつても良い。次に、21はケース本体2内の収
納空間9に配設されている電子回路で、ケース本
体2の開放面に平行する状態で、本体2と一体形
成の座部24にねじ止されている。22はマス
ト、23はケーブル、25はケーブルの引込口を
夫々示す。
上記構成のケース1において、蓋体3の開閉操
作を説明する。まず第1図の如き状態にあるもの
とする。この場合には雨水が蓋体3の前面に降り
かかつてもそれは下方へ垂れ落ちて箱内へ入る事
はない。又上面にかかつたものも、蓋体3とケー
ス本体2との断面構造は第4図の如くケース本体
2から上方突出部10が突出し、蓋体3は上方が
逆U字状になつているからそこから入る事もな
く、又側面も同様の断面に構成されているからそ
こから入る事はない。勿論ケース本体2の背面に
かかつたものは蓋体3へかかつた場合と同様に下
方へ垂れ落ちる。その結果ケース本体2内へは雨
水が侵入する事がない。
作を説明する。まず第1図の如き状態にあるもの
とする。この場合には雨水が蓋体3の前面に降り
かかつてもそれは下方へ垂れ落ちて箱内へ入る事
はない。又上面にかかつたものも、蓋体3とケー
ス本体2との断面構造は第4図の如くケース本体
2から上方突出部10が突出し、蓋体3は上方が
逆U字状になつているからそこから入る事もな
く、又側面も同様の断面に構成されているからそ
こから入る事はない。勿論ケース本体2の背面に
かかつたものは蓋体3へかかつた場合と同様に下
方へ垂れ落ちる。その結果ケース本体2内へは雨
水が侵入する事がない。
次に蓋体3を第3図の如く上方へ上昇させる場
合には、ケース本体2における第3図の両側にあ
る側方突出部12,13がガイドになり、嵌合溝
16,17を有する蓋体3は外れる事なく上方へ
移動して第3図、第4図の如き状態になる。ま
た、この場合蓋体3の後側の下降阻止用突起20
が上壁4の前縁を乗り越えた後、係合突起19が
上壁4の前縁の下面に当たるが、この係合突起1
9は蓋体3の両側に配設してあるから蓋体3の上
昇状態は第3図の如く左右均等になり、ケース本
体2内部の電子回路の操作が非常にやり易くな
る。尚上記第3図の状態に蓋体3を引き上げる寸
前において、その引上力が第3図の矢印A方向即
ち蓋体3の上昇方向と一致する事なく例えばB方
向或いはC方向に力が及んだ場合でも、上記係合
突起19,19が両側にあるから、蓋体3が第3
図の如く引き上げられたときには、常に第3図の
如くケース本体2に対して蓋体3の位置関係が整
然とする。尚この状態を本明細書では下壁5の前
縁に蓋体3の下縁がほぼ平行すると表現する。ま
た、蓋体3の上昇点寸前においては蓋体3後側の
下降阻止用突起20が前記上壁4の前縁に当たる
が、蓋体3は前記した材料で形成されており、僅
かに前方向へ向けて撓み得るようにしてあるか
ら、下降阻止用突起20は上壁4の前縁を乗り越
えて第4図の如き状態となる。尚、この場合ケー
ス本体2の上壁4の前縁が蓋体3とは反対方向
(後方向)へ弾性的に変位する様にしてあつても
良い。
合には、ケース本体2における第3図の両側にあ
る側方突出部12,13がガイドになり、嵌合溝
16,17を有する蓋体3は外れる事なく上方へ
移動して第3図、第4図の如き状態になる。ま
た、この場合蓋体3の後側の下降阻止用突起20
が上壁4の前縁を乗り越えた後、係合突起19が
上壁4の前縁の下面に当たるが、この係合突起1
9は蓋体3の両側に配設してあるから蓋体3の上
昇状態は第3図の如く左右均等になり、ケース本
体2内部の電子回路の操作が非常にやり易くな
る。尚上記第3図の状態に蓋体3を引き上げる寸
前において、その引上力が第3図の矢印A方向即
ち蓋体3の上昇方向と一致する事なく例えばB方
向或いはC方向に力が及んだ場合でも、上記係合
突起19,19が両側にあるから、蓋体3が第3
図の如く引き上げられたときには、常に第3図の
如くケース本体2に対して蓋体3の位置関係が整
然とする。尚この状態を本明細書では下壁5の前
縁に蓋体3の下縁がほぼ平行すると表現する。ま
た、蓋体3の上昇点寸前においては蓋体3後側の
下降阻止用突起20が前記上壁4の前縁に当たる
が、蓋体3は前記した材料で形成されており、僅
かに前方向へ向けて撓み得るようにしてあるか
ら、下降阻止用突起20は上壁4の前縁を乗り越
えて第4図の如き状態となる。尚、この場合ケー
ス本体2の上壁4の前縁が蓋体3とは反対方向
(後方向)へ弾性的に変位する様にしてあつても
良い。
次に蓋体3を下降させる場合は、第3図の状態
において上方から下方へ向けての衝撃を与えてや
れば蓋体3の上縁を下方へ向けてポンと叩くなど
下降阻止用突起20は上壁4の前縁を乗り越えて
下方に移動し、その結果蓋体3がケース本体2の
前面を蓋う如く即ち第1図の如き状態になる。こ
のように蓋体3が下降した状態においては、係合
突起19又は前記の下降阻止用突起20に対応す
る位置において図示の如く係止片15を下壁5の
前縁に突設具備しておけば、この係止片15に係
合突起19又は下降阻止用突起20が係合し、蓋
体3の不用意な上昇を阻止させる事もできる。こ
れらの係合離脱はいずれも蓋体3の弾性変形を利
用して解除され得る。尚これらの係合突起19又
は下降阻止用突起20は蓋体3を弾性材料で成形
すれば理想のものが得られる。
において上方から下方へ向けての衝撃を与えてや
れば蓋体3の上縁を下方へ向けてポンと叩くなど
下降阻止用突起20は上壁4の前縁を乗り越えて
下方に移動し、その結果蓋体3がケース本体2の
前面を蓋う如く即ち第1図の如き状態になる。こ
のように蓋体3が下降した状態においては、係合
突起19又は前記の下降阻止用突起20に対応す
る位置において図示の如く係止片15を下壁5の
前縁に突設具備しておけば、この係止片15に係
合突起19又は下降阻止用突起20が係合し、蓋
体3の不用意な上昇を阻止させる事もできる。こ
れらの係合離脱はいずれも蓋体3の弾性変形を利
用して解除され得る。尚これらの係合突起19又
は下降阻止用突起20は蓋体3を弾性材料で成形
すれば理想のものが得られる。
第6図は異なる実施例を示すもので、ケース本
体2eの上壁4eの前縁上端角部と前縁下端角部
を角のある形状にし、蓋体3eの下降阻止用突起
20eを凸曲面に形成したものである。なお、機
能上前図のものと同一又は均等構成と考えられる
部分には、前図と同一の符号にアルフアベツトの
eを付して重複する説明を省略した。(また、次
図のものにおいても同様の考えでアルフアベツト
のfを付して重複する説明を省略する。) 第7図は別の異なる実施例を示すもので、蓋体
3fの後側面の下方両側部に係合突起19fと下
降阻止用突起20fとを夫々上下に対向するよう
に設けたもので、蓋体3fを最上昇位置に位置さ
せた状態において、その下縁が下壁5fの前縁に
平行する状態に蓋体を保持しておくことができ
る。
体2eの上壁4eの前縁上端角部と前縁下端角部
を角のある形状にし、蓋体3eの下降阻止用突起
20eを凸曲面に形成したものである。なお、機
能上前図のものと同一又は均等構成と考えられる
部分には、前図と同一の符号にアルフアベツトの
eを付して重複する説明を省略した。(また、次
図のものにおいても同様の考えでアルフアベツト
のfを付して重複する説明を省略する。) 第7図は別の異なる実施例を示すもので、蓋体
3fの後側面の下方両側部に係合突起19fと下
降阻止用突起20fとを夫々上下に対向するよう
に設けたもので、蓋体3fを最上昇位置に位置さ
せた状態において、その下縁が下壁5fの前縁に
平行する状態に蓋体を保持しておくことができ
る。
以上のようにこの考案にあつては、蓋体3を閉
じた状態において降雨があつた場合、箱状のケー
ス本体2の上面や左右両側面や後面、及びケース
本体2の開口部を塞いでいる蓋体3の前面からの
雨水の侵入防止は勿論のこと、上側及び左右の両
横側におけるケース本体2と蓋体3との嵌合部分
においても雨水の侵入を確実に防止できる特長が
ある。即ち、それらの部分からケース内部の収納
空間に雨水が侵入しようとする場合、例えばケー
ス本体2の上壁4の上面を伝わつてきた雨水は先
ず、蓋体3の嵌合溝18に嵌合している上方突出
部10の後面に沿つて折れ曲がつて上方へ移動
し、次に、その突出部10の先端において先ずケ
ース本体の前方向きに曲折し、然る後下方向きに
曲折して突出部10の前面に沿つて下降し、更
に、突出部10の下端において後方向きに曲折し
て上記上壁4の下面を伝わつて収納空間に入ると
いうように、長い経路を、しかも途中で4度も曲
折しながら伝わつて来なければならず、またケー
ス本体2の左右両横側における側方突出部12,
13と蓋体3の嵌合溝16,17との嵌合部分に
おいても同様に長い経路を途中で4度も曲折しな
がら伝わつて来なければならず、そのようにして
雨水が侵入する機会は極めて少なくて収納空間の
防水性を良好に保ち得る効果がある。
じた状態において降雨があつた場合、箱状のケー
ス本体2の上面や左右両側面や後面、及びケース
本体2の開口部を塞いでいる蓋体3の前面からの
雨水の侵入防止は勿論のこと、上側及び左右の両
横側におけるケース本体2と蓋体3との嵌合部分
においても雨水の侵入を確実に防止できる特長が
ある。即ち、それらの部分からケース内部の収納
空間に雨水が侵入しようとする場合、例えばケー
ス本体2の上壁4の上面を伝わつてきた雨水は先
ず、蓋体3の嵌合溝18に嵌合している上方突出
部10の後面に沿つて折れ曲がつて上方へ移動
し、次に、その突出部10の先端において先ずケ
ース本体の前方向きに曲折し、然る後下方向きに
曲折して突出部10の前面に沿つて下降し、更
に、突出部10の下端において後方向きに曲折し
て上記上壁4の下面を伝わつて収納空間に入ると
いうように、長い経路を、しかも途中で4度も曲
折しながら伝わつて来なければならず、またケー
ス本体2の左右両横側における側方突出部12,
13と蓋体3の嵌合溝16,17との嵌合部分に
おいても同様に長い経路を途中で4度も曲折しな
がら伝わつて来なければならず、そのようにして
雨水が侵入する機会は極めて少なくて収納空間の
防水性を良好に保ち得る効果がある。
一方、収納空間9内の電子回路を点検、調整す
る為に蓋体3を開ける場合は、上記左右の嵌合溝
16,17に嵌合している左右の側方突出部1
2,13がガイドとなつて、蓋体3をするすると
容易に上方へ引上げることのできる取扱上の効果
がある。
る為に蓋体3を開ける場合は、上記左右の嵌合溝
16,17に嵌合している左右の側方突出部1
2,13がガイドとなつて、蓋体3をするすると
容易に上方へ引上げることのできる取扱上の効果
がある。
更に上記の如く蓋体3を引き上げてそれが上昇
端へ達したときには、蓋体3の後面側に突設され
た下降阻止用突起20の下面がケース本体2にお
ける上壁4の前縁上端に係合して蓋体3の下降を
阻止し、蓋体3の開放状態を保持して上記点検や
調整等の作業を容易化する効果がある。
端へ達したときには、蓋体3の後面側に突設され
た下降阻止用突起20の下面がケース本体2にお
ける上壁4の前縁上端に係合して蓋体3の下降を
阻止し、蓋体3の開放状態を保持して上記点検や
調整等の作業を容易化する効果がある。
更にそれのみならず、その蓋体の開放状態にお
いては蓋体3の後面側に相互に離間させて設けら
れた二つの係合突起19,19の上面が上記上壁
4の前縁下端に係合して、蓋体3を水平に(本体
2に対する蓋体3の左右への傾きを防止した状態
に)保持できる特長がある。このことは、上記蓋
体3が上昇端に位置した状態における嵌合溝1
6,17と側方突出部12,13との夫々の上下
方向の嵌合寸法が短かくても、それら両方の嵌合
状態をいずれも確実に保持できることであり、そ
の結果、上記開放状態における蓋体3の下端の位
置を高くしてケース本体2の開口面積を極めて大
きくし、上記作業をより容易化できる効果もあ
る。
いては蓋体3の後面側に相互に離間させて設けら
れた二つの係合突起19,19の上面が上記上壁
4の前縁下端に係合して、蓋体3を水平に(本体
2に対する蓋体3の左右への傾きを防止した状態
に)保持できる特長がある。このことは、上記蓋
体3が上昇端に位置した状態における嵌合溝1
6,17と側方突出部12,13との夫々の上下
方向の嵌合寸法が短かくても、それら両方の嵌合
状態をいずれも確実に保持できることであり、そ
の結果、上記開放状態における蓋体3の下端の位
置を高くしてケース本体2の開口面積を極めて大
きくし、上記作業をより容易化できる効果もあ
る。
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は蓋
体を閉止した状態の電子機器ケースの斜視図、第
2図は電子機器ケースの分解斜視図、第3図は蓋
体を引き上げた状態の電子機器ケースの一部を省
略して示す正面図、第4図は第3図の−線断
面図、第5図は第4図の矢視図の拡大図、第6
図は矢視部分の異なる実施例を示す断面図、第
7図は蓋体の異なる実施例を示す斜視図。 1……ケース、2……ケース本体、3……蓋
体、19……係合突起、21……電子回路。
体を閉止した状態の電子機器ケースの斜視図、第
2図は電子機器ケースの分解斜視図、第3図は蓋
体を引き上げた状態の電子機器ケースの一部を省
略して示す正面図、第4図は第3図の−線断
面図、第5図は第4図の矢視図の拡大図、第6
図は矢視部分の異なる実施例を示す断面図、第
7図は蓋体の異なる実施例を示す斜視図。 1……ケース、2……ケース本体、3……蓋
体、19……係合突起、21……電子回路。
Claims (1)
- 上壁と左右の側壁と下壁と後壁とにより前面を
開口させた箱状に形成されしかも内部には電子回
路を収納する為の収納空間を有しているケース本
体と、上記ケース本体の開口部を開閉し得るよう
その開口部の前面側に上下動可能に配設した蓋体
とから成り、上記ケース本体における開口部の周
囲において、上記上壁の前縁には上方へ突出する
上方突出部を備えさせ、上記左右の両側壁の前縁
には夫々側方に突出する側方突出部を備えさせ、
一方、上記蓋体は弾力性を有する材料で形成して
あり、しかもその蓋体における左右の両側縁の後
側には夫々上下に長い嵌合溝を具備させてあると
共に、それらの嵌合溝には夫々上記側方突出部
を、ケース本体に対する蓋体の上下動を案内可能
に嵌合させてあり、更に上記蓋体における上縁の
後側には、蓋体を下降させてケース本体の開口部
を塞いだ状態において上記上方突出部に嵌合する
ようにした嵌合溝を備えさせてある電子機器ケー
スにおいて、上記蓋体における後側面において
は、下降阻止用突起と二つの係合突起とを夫々突
設させ、しかも上記下降阻止用突起の突設位置
は、蓋体を上昇端に位置させた状態においてその
下降阻止用突起の下面がケース本体における上壁
の前縁上端に係合する位置に設ける一方、上記二
つの係合突起の突設位置は、相互に離間した位置
で、しかも蓋体を上昇端に位置させた状態におい
てそれらの係合突起の上面が上記上壁の前縁下面
に夫々係合する位置に設けたことを特徴とする電
子機器ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981010748U JPS6323334Y2 (ja) | 1981-01-28 | 1981-01-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981010748U JPS6323334Y2 (ja) | 1981-01-28 | 1981-01-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57124181U JPS57124181U (ja) | 1982-08-03 |
JPS6323334Y2 true JPS6323334Y2 (ja) | 1988-06-27 |
Family
ID=29808896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981010748U Expired JPS6323334Y2 (ja) | 1981-01-28 | 1981-01-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6323334Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011104842A1 (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-01 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクタのレンズカバー機構 |
-
1981
- 1981-01-28 JP JP1981010748U patent/JPS6323334Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57124181U (ja) | 1982-08-03 |
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