JPS5852711Y2 - 電気機器収納ボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気機器収納ボックス、更に詳しくはタイマー
のような操作部を上にして箱体内に収められ必要時には
蓋を開けて操作するような電気機器の収納ボックスに関
するものであって、主な目的とするところは蓋体を二つ
の開閉方式で開閉することができ、収納ボックスを多数
個並べて使用する場合や収納ボックスが狭所内に収めら
れる場合に蓋体を周囲に邪魔されることなく上方へ抜き
去ることができる電気機器の収納ボックスを提供するに
ある。

本考案を以下図に示す実施例に基いて詳述する。

本考案に係る電気機器収納ボックスは、タイマーのよう
な電気機器１がその操作部２を上にして収納される上方
が開口した箱体３と、箱体３の上面を塞ぐ蓋体４とより
成り、箱体３の後端部で一直線上に対応する箱体３の外
側壁上端部の２ケ所と蓋体４の後端部で一直線上に対応
する蓋体４の内側壁の２ケ所とのいずれか一方の壁面に
、一直線上で互いに反対方向に突出する一対の球状突起
７が突出し、他方の壁面に各球状突起７が回転自在に嵌
入する一対の凹所８と、各凹所８に近接して各球状突起
７が摺動自在に嵌入する上下方向に走る一対の凹溝９と
が形成され、各凹溝９の一端が箱体３と蓋体４との突合
せ面に開口すると共に各凹溝９の他端と各凹所８との間
に球状突起７が乗り越えられる程度の隔壁１０が設けら
れ、箱体３の前端部と蓋体４の前端部がいずれか一方よ
り延出する止め具１１にて着脱自在に係止されるもので
あって、本実施例では球状突起７を蓋体４に設け、凹所
８及び凹溝９を箱体３に形成した例を示している。

箱体３及び蓋体４は合成樹脂にて一面が開口する長方体
状に成形され、前後の両端部を夫々止め具１１及び球状
突起７と凹所８との係合とによって着脱自在に連結する
ものであり、箱体３内にタイマーのような電気機器１が
その操作部２、すなわち図の実施例に示す時刻設定ダイ
アル２を上にして収められ、蓋体４に形成した表示窓１
２を通して操作部２が確認できるようになっている。

球状突起７は蓋体４の後端部両側より下方に延出する舌
片５の内側壁に突出し、凹所８及び凹溝９は箱体３後端
部の外壁面上端部に形成した段部６底面に設けられてお
り、球状突起７が凹所８及び凹溝９内に嵌入すると同時
に舌片５が段部６内に収まるようになっている。

凹所８は球朝突起７が回転自在に嵌入されるためのもの
であって、箱体３の上縁、すなわち開口縁より下方へ少
し離れた位置に設けられ、一端が開口縁に達する凹溝９
の下端に近接し、凹溝９と凹所８との間に隔壁１０を形
成している。

この凹溝９は断面路Ｕ状となっており、凹所８の後方よ
り斜後上方に向けて配向し、箱体３の開口縁に連通ずる
上端より下部へ上記の球状突起７を進めてから、球状突
起７を凹所８がわへ押すことにより、球状突起７が舌片
５の弾性を利用して隔壁１０を乗り越えて凹所内に嵌入
して蓋体４が箱体３に取付けられ、凹所８を支点にして
蓋体４が回転するものであり、蓋体３の前端部より下方
に延出する弾性変形自在な止め具１１が箱体３前端部の
開口縁より外方に突出するフランジ１４に着脱自在に係
止して蓋体４をロックするようになっている。

このような構成の電気機器収納ボックスは通常、凹所８
を中心にして蓋体４の回転によって開閉され、開閉途中
に蓋体４が箱体３より外れることがないものであるが、
例えばこの電気機器収納ボックスを制御盤や操作盤など
に複数個組み込み何個も並べて使用する時や、電磁開閉
器や継電器などの他の機器と並べて使用する時のように
周囲が狭く、蓋体４の開閉が困難になる場合は、第６図
に示すように、蓋体４全体を後方に動かし、球状突起７
を凹所８より隔壁１０を乗り越えさせ凹溝９がわに移行
させることにより、後は球状突起７を凹溝９に沿って上
方に引き上げるだけで蓋体４を箱体３より上方へ引き離
すことができるものであって、囲りに邪魔されることな
く蓋体４を開き、電気機器１の操作部２を露出させ、こ
れを操作することができるものである。

尚、上記実施例では、球状突起７を蓋体４に設け、凹所
８及び凹溝゛９を箱体に設けた例を示したが、勿論この
逆にしてもよいものである。

本考案は以上のような構成を有するため、蓋体を蝶番式
のようにして箱体との間で開閉させることができるのは
勿論のこと、蓋体を箱体より上方へ取り除くことができ
るものであり、箱体が配設される周囲の状況に応じて蓋
体の開閉方式を選択することができ、従って周囲が閉塞
されている場合でも、蓋体を上方に取り去ることによっ
て、箱体内に収めた電気機器上面の操作部を調整できる
という利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同上
の蓋体を開いた状態を示す側面図、第３図は同上の要部
分解側面図、第４図は第３図中のＡ−Ａ線に対応する部
分水平断面図、第５図は同上の蓋体の一部を示す部分斜
視図、第６図は同上の一使用例を示す側面図であり、１
は電気機器、２は操作部、３は箱体、７は球状突起、８
は凹所、９は凹溝、１０は隔壁、１１は止め具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タイマーのような電気機器がその操作部を上にして収納
   される上方が開口した箱体と、箱体の上面を塞ぐ蓋体と
   より成り、箱体の後端部で一直線上に対応する箱体の外
   側壁上端部の２ケ所と蓋体の後端部で一直線上に対応す
   る蓋体の内側壁の２ケ所とのいずれか一方の壁面に、一
   直線上で互いに反対方向に突出する一対の球状突起が突
   出し、他方の壁面に各球状突起が回転自在に嵌入する一
   対の凹所と、各凹所に近接して各球状突起が摺動自在に
   嵌入する上下方向に走る一対の凹溝とが形成され、各凹
   溝の一端が箱体と蓋体との突合せ面に開口すると共に各
   凹溝の他端と各凹所との間に球状突起が乗り越えられる
   程度の隔壁が設けられ、箱体の前端部と蓋体の前端部が
   いずれか一方より延出する止め具にて着脱自在に係止さ
   れる電気機器収納ボックス。