JPS63230093A - ナフトキノン系化合物の製造方法 - Google Patents

ナフトキノン系化合物の製造方法

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JPS63230093A
JPS63230093A JP62066786A JP6678687A JPS63230093A JP S63230093 A JPS63230093 A JP S63230093A JP 62066786 A JP62066786 A JP 62066786A JP 6678687 A JP6678687 A JP 6678687A JP S63230093 A JPS63230093 A JP S63230093A
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medium
plant
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hairy roots
culture
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JP62066786A
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Hiroshi Kamata
鎌田 博
Hitoshi Saga
嵯峨 均
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Lion Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/82Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はムラサキ科植物が生合成する生理活性物質及び
薬用成分でもあるナフトキノン系化合物を、ムラサキ科
植物の毛状根を培養して連続的に製造する方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
ムラサキ科の植物であるムラサキの根には、下記の式 (式中、Rは−OH,−DCOC83など)で示される
シコニン(R=−DH)等のナフトキノン系の化合物が
含まれており、従来から「紫根」と呼ばれる漢方薬に用
いられている。具体的には、ゴマ油等の油脂によって、
紫根からシコニンその他の物質を抽出して得られる軟膏
は紫雲膏と呼ばれ、各種皮膚疾患、切傷、火傷、痔疾等
の症状に用いられ、血管透過性亢進、肉芽形成作用等の
あることが知られている。
しかしながら紫根から抽出できるシコニン等の薬効成分
は微量であり、またムラサキの栽培には時間がかかり、
自然環境や天候にも左右される等の問題があり、その安
定供給が危ぶまれている。
これに対し、ムラサキ科植物の細胞・組織培養法によっ
て、ナフトキノン系化合物を工業的に生産する方法が、
種々知られている。
その一つは、カルスを培養する方法である。
圧端、原らは、この方法に好適な培地を開発し、その成
分に関する特許出願が行われている。例えば、セルロー
ス系繊維を含有する液体培地を用いる方法(特公昭80
−34号)、窒素源のうちのアンモニウムイオンの割合
が10モル%以下であ゛る液体培地を用いる方法(特公
昭60−35号)、酢酸セルロース、キチン、活性炭及
びペクチン酸から選ばれる少なくとも1種以上の添加物
を含有する液体培地を用いる方法(特公昭60−36号
)、銅イオン濃度が、0.2μM以上である液体培地を
用いる方法(特公昭60−984号)、サイトカイニン
類の濃度が5μM以下である液体培地を用いる方法(特
公昭60−985号)、特定のアミノ酸を特定量用いる
方法(特公昭60−986号)、硫酸イオン濃度が、0
,1mM以上である液体培地を用いる方法(特公昭60
−987号)、マンガン、モリブデン又はヨウ素イオン
を特定量含む液体培地を用いる方法(特公昭60−98
8号)などである。
これに対して、カルス培養以外の方法としては、植物に
毛根病菌アグロバクテリウム・リゾジェネス(^gro
bacterium rhizogenes)を接種し
、生えてきた毛状根を培養する方法が知られている。こ
の方法は、次の原理に基づくものである。すなわち、ア
グロバクテリウム・リゾジェネスを植物の茎・葉・根な
どに接種すると、感染部位から毛状根と呼ばれる根が発
生する。この根は、リゾジェネス中に存在する巨大プラ
スミド(Riプラスミド)の遺伝子の一部が植物の遺伝
子に組み込まれることにより発生し、通常の根に比べて
生育が非常に速く又は二次代謝物の生産量が同等以上で
あることが知られている。
さらに、昭和61年の日本植物学会大会において、鎌田
らは、ムラサキの毛状根を培養することによって、ナフ
トキノン系化合物が、毛状根により生産され、それが培
地中に分泌されることを発表した。
しかしながら、ムラサキ科植物の毛状根を通常の培地(
MS培地など)で培養すると、毛状根の生育速度及び毛
状根のナフトキノン系化合物含有率と培地への分泌量が
、未だ十分でないという問題が生じた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで本発明者らは、特定の元素を含有しないか又は特
定量含有する液体培地を用いると上記問題点を有効に解
決できるとの知見を得、特許出願したく特願昭61−2
81195号、特願昭61−281196号)。
しかしながら、分泌されたナフトキノン系化合物を培地
中に存在させたまま培養を続けるバッチ方式で毛状根を
培養すると、毛状根の生育速度及び毛状根のナフトキノ
ン系化合物の含有率と培地への分泌量は、未だ十分とは
いえず、一層の向上が望まれている。
従って、本発明は、Riプラスミドにより形質転換して
生じた毛状根の生育とナフトキノン系化合物の生産に適
した培養方法を開発し、毛状根の生育速度を速めるとと
もに、ナフトキノン系化合物の生産効率の高い方法を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ムラ、サキ科植物の毛状根が培地中に分泌す
るナフトキノン系化合物が、毛状根の生育やナフトキノ
ン系化合物の生産を阻害するので、これを培養中に培地
から連続的に回収することにより、上記問題を解決でき
るとの知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、ムラサキ科植物細胞をアグロバク
テリウム・リゾジェネスが保持するRiブラスミドによ
り形質転換し、生じた毛状根を培養して、該毛状根が培
地中に分泌するナフトキノン系化合物を培養中に培地か
ら連続的に回収することを特徴とするナフトキノン系化
合物の製造方法を提供する。
本発明では、任意のムラサキ科植物が用いられるが、ム
ラサキ属植物から選ばれるものを用いるのが好ましい。
具体的には、ムラサキ(Lithospe−rumum
 erythrorhizon)、ホタルカズラ(L、
zolli−ngeri)、L、canescens、
  L、diffusum、L、gramin−ifo
lium、  L、petraeum、  L、pur
pureo−caeruleum。
L、 rosmorinifoliumが例示され、と
りわけムラサキが好ましい。
これらの植物に毛状根を作らせるために利用できるアグ
ロバクテリウム・リゾジェネス菌としては、 アグロバクテリウム・リゾジェネス 25818アグロ
バクテリウム・リゾジェネス 15834アグロバクテ
リウム・リゾジェネス  8196アグロバクテリウム
・リゾジェネス  A4などがあげられる。また大腸菌
などの他の菌にRiプラスミドまたはその一部のT−D
NAを遺伝子導入した菌も使用できる。
本発明により植物をアグロバクテリウム・リゾジェネス
菌で処理すると、リゾジェネス菌中のRiプラスミドの
一部(T−DNA)が植物細胞の核DNAの中に導入(
形質転換)される。
前記ムラサキ科植物の茎・根・葉などにRiプラスミド
T−DNAを導入し形質転換させた毛状根を得る方法と
しては、例えば、次の方法があげられる。
1、植物個体への直接接種法 2、 葉片を用いたリーフディスク法 (R,B、 Horsch et al、、 5CIE
NCE  227 。
3、植物体のプロトプラストを利用した共存培養法(Z
oM、Wei et at、、 Plant Ce1l
 Rep、、 5 :93−9.6 (1986) ) 4、植物体のプロトプラストとアグロバクテリウム・リ
ゾジェネスのスフ二ロプラスト法(R。
Hain et al、、 Plant Ce1l R
ep、、  3.605、 アグロバクテリウム・リゾ
ジェネス菌のRiプラスミドまたはその一部のT−DN
Aをマイクロインジェクションなどの方法で直接細胞内
に注入する方法 R1プラスミドを上記1〜4の方法で導入した場合は、
その後アグロバクテリウム・リゾジェネス菌の除菌処理
が必要で、その方法としては下記のものがある。
○ 高温処理(40℃) ○ 抗生物質処理 ○ 毛状根先端部の早いサイクルでの植え継ぎ以上の方
法により得られた毛状根の培養方法としては下記のもの
が有効である。
本発明では、例えば、従来植物の組織培養に用いられて
いる培地、つまり、無機成分および炭素源を必須成分と
し、これに植物ホルモン類、ビタミン類およびアミノ酸
類から選ばれる少なくとも1種類以上の成分を添加し必
要に応じてその他の成分も添加されている培地を用いる
ことができる。
上記培地中の無機成分としては、窒素、亜鉛、鉄、銅、
モリブデン、ホウ素、リン、コバルト、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、イオウ、マンガン、塩素、ナト
リウム、ヨウ素等があり、具体的には、硝酸アンモニウ
ム、リン酸2水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝
酸カリウム、硫酸亜鉛、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、エチ
レンジアミン4酢酸鉄、硫酸銅、モリブデン酸、モリブ
デン酸ナトリウム、ホウ酸、リン酸、リン酸lナトリウ
ム、リン酸1カリウム、リン酸2ナトリウム、リン酸3
ナトリウム、塩化コバルト、塩化カリウム、塩化カルシ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マンガ
ン、ヨウ化カリウムなどが例示される。
また炭素源には、ショ糖及び、他の炭化水素、その誘導
体、脂肪酸等の有機酸、エタノール等の1級アルコール
などが例示される。
植物ホルモン類には、インドール酢酸(IAA)ナフタ
レン酢酸(NAA)、p−クロロフェノキシイソ醋酸、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)などの
オーキシン類、カイネチン、ゼアチン、ジヒドロゼアチ
ン等のサイトカイニン類が例示される。
ビタミン類には、ビオチン、チアミン(ビタミンBl 
 )ピリドキシン(ビタミンB6)、パントテン酸、ア
スコルビン酸(ビタミンC)、イノシトール、ニコチン
酸などが例示される。
アミノ酸類には、グリシン、アラニン、グルタミン、シ
スティンなどが例示される。
本発明では、上記成分を含有する種々の培地を用いるこ
とができるが、液体培地を用いるのが好ましい。尚、液
体培地中の成分の濃度は、広い範囲で変えることができ
る。通常は、無機成分を約0.1μM〜約100 mM
程度、炭素源を約1g/β〜120g/j’程度、さら
に植物ホルモン類を約0.01μM〜約10μM程度、
ビタミン類およびアミノ酸類を、それぞれ約0.1mg
/j!〜約100mg/β程度とすることができる。
本発明では、液体培地中の毛状根の初期植え付は量を広
い範囲で変えることができる。通常は液体培地50mj
2に対して、毛状根を約10mg〜約Ig(新鮮重量)
程度植え付けすることが望ましい。
本発明の毛状根の培養において、光は必ずしも必要では
なく、かえって暗所での培養がナフトキノン系化合物の
生合成に望ましく、培養温度は約り0℃〜約35℃、特
に約り3℃〜約28℃が好適である。つまり、約10℃
未満では毛状根の増殖速度が小さく、約35・℃を越え
ても同様に毛状根の増殖速度が小さくなるからである。
以上の方法により培養を行いながら、毛状根が培地中に
分泌するナフトキノン系化合物を連続的に回収する方法
としては下記のものが有効である。
尚、ここで連続的にとは、一定の時間をあけて継続的に
行うことも含む。
バッチ方式で培養を行う場合には、培養容器内にナフト
キノン系化合物を吸着する物質を入れておき、培地中に
分泌されるナフトキノン系化合物を連続的に吸着させて
回収することができる。このような物質としては、次の
ようなものが例示される。シリカゲノ吠アルミナ、活性
炭、アンバーライト(オルガノ株式会社製)、セパビー
ズ(三菱化成工業株式会社製)等の吸着剤があげられる
尚、ナフトキノン系化合物が吸着剤に連続的に吸着され
るように培養中、培地を攪拌又は振とうするのがよい。
上記吸着剤の代りに、培地には溶解せず、−かつナフト
キノン系化合物を溶解する有機溶媒(抽出剤)を用いる
こともできる。このような有機溶媒としては、流動パラ
フィン、ヘプタメチルノナン、ミリスチン酸メチル等が
あげられる。この溶媒を用いる場合にも、培地中に分泌
されたナフトキノン化合物が連続的に培地から取り除か
れるようにするために、培地を攪拌又は振とうするのが
よい。
上記吸着剤や溶媒は、培地重量のo、 o o o o
 i〜10倍、好ましくは0.001〜1倍の量で用い
るのがよい。
また、培地を循環させ、その途中にナフトキノン系化合
物を回収する装置を設置し、回収後の培地を、再び培養
容器中に戻す方法がある。回収装置としては、ガラスカ
ラム等の中に上記のような吸着剤または有機溶媒を封入
しその中をナフトキノン系化合物を含む培地を通すもの
等が例示される。
また新らしい培地を連続的に供給し、一方古い培地を連
続的に取り出し、取り出した培地からナフトキノン系化
合物を回収することができる。更新は、連続的に行って
もよいし、時々培地の一部または全部を交換してもよい
〔発明の効果〕
本発明によれば、ムラサキ科植物細胞からナフトキノン
系化合物を効率的に製造することができるので、本発明
の方法は工業的なナフトキノン系化合物の製造方法とし
て極めて好適である。
次に本発明を実施例により説明する。
〔実施例〕
実施例1 ムラサキ(Lithosperumua+ eryth
rorhizon)の種子を次亜塩素酸す) IJウム
溶液などの殺菌剤で滅菌したのち、シュークロースを3
%含有するムラシゲ・スクーグ(MS  3と略す)の
固型培地上に播種し、発芽した無菌植物の茎・葉部など
にRiプラスミドを保持する、アグロバクテリウム・リ
ゾジェネス(15834)菌を接種した。
2〜5週間後に接種部位から発生した毛状根を切り取り
、カルベニシリンLg/Itを含むMS−3の固型培地
上に移植し、1〜2週間で同じ組成の新しい培地に移植
した。2〜3回この操作を繰り返して、除菌された毛状
根を得た。
100TIlj!のエーレンマイヤーフラスコにMS−
3の液体培地50+y+jl’を入れ、120℃で15
分間滅菌した。
この液体培地に同様な条件で滅菌した活性炭、アンバー
ライトXAD−2,4,7(オルガノ株式会社製)、流
動パラフィンを表−1に示した量だけ無菌的に加えたの
ち、上記の毛状根約100mgを植え付け25℃で35
日間、暗黒下で振とう培#(旋回回転数100回/分、
振幅30mm)した。
培養後のムラサキの毛状根をろ過により採取し、秤量し
たのち凍結乾燥した。乾燥後も秤量を行ってから、乳鉢
ですりつぶし粉末にした。次に粉末をクロロホルムで抽
出し、ナフトキノン系化合物を得た。培地は、重量を測
定したのち、クロロホルム抽出を行った。活性炭、アン
バーライ) XAD−2,4,7(オルガノ株式会社製
)は、重量を測定したのち、クロロホルム抽出を行った
クロロホルムまたは流動パラフィン中のナフトキノン系
化合物の定量燻、520nmで吸光度を測定することに
より行った。
上記の方法で得た3者のナフトキノン系化合物の量を加
えて、フラスコ当たりの総生成量を求めた。
培地に加えた活性炭、アンバーライ)XAD−2,4,
7(オルガノ株式会社製)、流動パラフィンの量と得ら
れた結果をまとめて表−1に示す。
尚、表中の結果は3回行った試験の平均値である。
(以下、同じ)。
表−1から明らかなように、ナフトキノン系化合物を培
養中に培地から回収しない方法(比較例)に比べて、本
発明の方法によれば多量のナフトキノン系化合物を製造
できることがわかる。
実施例2 吸着または抽出剤を入れずに、表−2に示した間隔で同
じ組成の新鮮な培地に植え換えていく以外は実施例Iと
同様な方法で毛状根の培養とナフトキノン系化合物の定
量を行った。
培地を更新した間隔と得られた結果をまとめて表−2に
示す。
表−2から明らかなように、培地を更新しない方法(比
較例)に比べて、本発明の方法によれば多量のナフトキ
ノン系化合物を製造できることがわかる。
実施例3 2リツトルのエアリフト型植物培養装置(柴田バリオ硝
子株式会社製)にMS−3の液体培地1リツトルを入れ
、ペリスタ−・ポンプとガラス管及びシリコン管で培養
中に常に培地が4mf/時間で循環する循環装置を取り
付け、その流路の途中にアンバーライ1−XAD−2を
35g封入した直径35mm、長さ150mmのガラス
カラムを取り付け、循環する培地がこれを通るようにし
、装置を120℃で15分間滅菌した。
実施例1と同様な方法で得た毛状根を上記培地に約1g
植え付け、25℃で40日間暗黒下に培養した。
また別に上記装置のガラスカラムからアンバーライ)X
AD−2だけを取り除いた装置で全く同様な培養を行い
比較例とした。
培養後、実施例1と同様な方法でナフトキノン系化合物
の定量を行った。
得られた結果をまとめて表−3に示す。
実施例4 2リツトルのエアリフト型植物培養装置(柴田バリオ硝
子株式会社製)にMS−3の液体培地1リツトルを入れ
、ペリスタ−・ポンプとガラス管及びシリコン管で培養
中に常に培地が4mI2/時間で更新する装置を取り付
けた。すなわち、新鮮なMS−3の液体培地3リツトル
を貯蔵びんに入れ第1のペリスター・ポンプによって4
m1/時間の流速で培養装置に注入し、第2のペリスタ
ー・ポンプによって同じ流速で培養装置からナフトキノ
ン系化合物を含んだ培地を流出させ、これを別の貯蔵び
んに蓄えた。装置は120℃で15分間滅菌した。
実施例1と同様な方法で得た毛状根を上記培地に約1g
植え付け、25℃で40日間暗黒下に培養した。
培養後、実施例1と同様な方法でナフトキノン系化合物
の定量を行った。
得られた結果をまとめて表−3に示す。
表−3から明らかなように、ナフトキノン系化合物を培
養中に培地から回収しない方法(比較例)に比べて、本
発明の方法によれば多量のナフトキノン系化合物を製造
できることがわかる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ムラサキ科植物細胞をアグロバクテリウム・リゾ
    ジェネスが保持するRiプラスミドにより形質転換し、
    生じた毛状根を培養して、該毛状根が培地中に分泌する
    ナフトキノン系化合物を培養中に培地から連続的に回収
    することを特徴とするナフトキノン系化合物の製造方法
  2. (2)培地中に分泌されたナフトキノン系化合物を吸着
    剤に連続的に吸着させて回収を行う特許請求の範囲第(
    1)項記載の方法。
  3. (3)培地が液体培地であり、該培地を連続的に取り出
    してナフトキノン系化合物の回収を行う特許請求の範囲
    第(1)項記載の方法。
  4. (4)ムラサキ科植物が、ムラサキ属植物から選ばれる
    特許請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
JP62066786A 1987-03-20 1987-03-20 ナフトキノン系化合物の製造方法 Pending JPS63230093A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5763082A (en) * 1980-10-02 1982-04-16 Mitsui Petrochem Ind Ltd Tissue culture of boraginaceae
JPS5828278A (ja) * 1981-08-11 1983-02-19 Mitsui Petrochem Ind Ltd ムラサキ科植物の組織培養方法

Patent Citations (2)

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