JPS63227630A - 不飽和のポリエ−テルプレポリマ− - Google Patents

不飽和のポリエ−テルプレポリマ−

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JPS63227630A
JPS63227630A JP6228087A JP6228087A JPS63227630A JP S63227630 A JPS63227630 A JP S63227630A JP 6228087 A JP6228087 A JP 6228087A JP 6228087 A JP6228087 A JP 6228087A JP S63227630 A JPS63227630 A JP S63227630A
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JP
Japan
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lactam
aliphatic hydrocarbon
groups
polyether
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JP6228087A
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English (en)
Inventor
Takeo Saegusa
武夫 三枝
Masahiro Niwano
庭野 正廣
Takenobu Kanazawa
岳信 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、末端にイソシアネートJ、t、カルハモイル
ラクタム基、酸クロライド基、カルボニルラクタム基、
オキシカルボニルラクタム基等の官能基を有するポリエ
ーテルプレポリマーに関する。
更に詳しくは、ポリエーテル分子鎖中にエチレン性不飽
和基を有することによって、酸素や熱による劣化を抑え
ることが出来るエチレン性不飽和基を有するポリエーテ
ルプレポリマーに関する。
〈従来技術〉 末端にイソシアネート基、カルバモイルラクタム基、酸
クロライド基、カルボニルラクタム基、オキシカルボニ
ルラクタム基等を有するポリエーテルはポリエーテルプ
レポリマーとして、塗料、ンーラント、ポリエーテルポ
リアミド等の原料として使用されている。
これらが実際に使用された場合の問題点は、ポリエーテ
ル成分の熱劣化し易いことであり、例えばポリエーテル
ポリアミドとした場合には、ポリエーテル部分の熱劣化
による分子量低下、発泡、着色等の不都合を生しる。
ポリエーテル部分の安定化を目的として、安定剤を添加
することが特開昭53−136756号公報、特開昭6
0−49061号公報等に示されている。
またポリエーテルにアリル基のようなエチレン性不飽和
基を導入したような重合体は、ポリエーテル系ゴムとし
て良く知られているものであり、エチレン性不飽和基を
ゴムとするための架橋点として利用している。
く本発明が解決しようとする問題点〉 実際の製品にしてから安定剤を添加して安定化する方法
には、安定剤のブリード等の不都合から使用量に限度が
あり、そのため得られる効果にも限度がある。
そこで本発明では、ポリエーテルプレポリマーにおいて
使途に関わる反応は末端基を反応させポリエーテル分子
鎖中に存在するエチレン性不飽和基を、ポリエーテルの
安定化に用いるものである。
く問題を解決するための手段〉 = 3一 本発明は、一般式[1)で表わされる末端にイソシアネ
ート基、カルバモイルラクタム基、カルボニルラクタム
基、オキシカルボニルラクタム基から選ばれた官能基を
有し、かつエチレン性不飽和基を有するポリエーテルプ
レポリマーである。
Rヒ++−fO−R2+「+0−R”±ml A、  
89Y)h  (1)(式中R1は水素、k価の飽和ま
たはエチレン性不飽和の脂肪族炭化水素基を表わす。
R2、R3は炭素数2〜6の脂肪族炭化水素鎖を表わす
Aは一0OC−または、−00C−NH−である。
Bは炭素数1〜18の脂肪族炭化水素鎖または、−N 
I(−CO−N H−1−N I(−CO0−1−N 
H−CO−のいずれかを有する炭素数1〜18の脂肪族
炭化水素鎖である。
Yは、イソシアネート基、カルバモイルラクタム基、カ
ルボニルラクタム基、及びオキシカルボニルラクタム基
から選ばれる基を表わす。
Eは、炭素数が1〜12の脂肪族炭化水素鎖、脂肪族エ
ーテル鎖及び脂肪族エステル鎖のいずれかを表わす。
R4、R5、R6は水素または炭素数1〜4の脂肪族炭
化水素を表わす。
kは、1〜6の数を表す。
mは、140以下の整数、R1がエチレン性不飽和脂肪
族炭化水素基の場合は、0を含む。
nは1〜140の整数を表し、m + nは7〜140
の整数である。
L p、qは、0またはlの数を表わす。)R1の内の
エチレン性不飽和の脂肪族炭化水素基としては、末端オ
レフィン構造、内部オレフィン構造のもの、または分枝
に直接エチレン性不飽和基、エーテル結合、エステル結
合を経由したエチレン性不飽和基を有するものである。
不飽和のポリエーテルポリオールは、主に工チレン性不
飽和基を分枝に有するエーテル単位、分枝にエチレン性
不1飽和基を有しないエーテル単位をランダムまたはブ
ロックの形態で主鎖中に有し、その内エーテル単位の繰
り返しを合計で7個〜140個有するポリエーテルであ
る。
エーテル単位が7個未満では、ポリエーテルとしての性
質が発現されず好ましくな(,140個を超えると単位
重量当りの官能基数が少なくなって反応性が低下し好ま
しくない。
またエチレン性不飽和基を分枝に有するエーテル単位数
は、全エーテル単位数の半分以下が好ましい。
半分を越えると架橋構造となり易く 好ましくない。
エチレン性不飽和基を例示すれば、アリル基、ビニル基
、ブテニル基、ペンテニル基、スチリル基、(メタ)ア
クロイル基等が挙げられる。
エチレン性不飽和基を有するエーテル単位には例えば、 CH2−0−CH2−CH= CHz  、□ −(CH2−CH−0)− CH=CH2、 ■ −(CH2−CH−0)− CH2−CH2−eH=CI(、、 −(CH2−CH−0)− (CH2CHO)− などである。
これらの中で好ましくは、アリル基を有するポリエーテ
ルである。
末端の官能基は、イソシアネート基、カルバモイルラク
タム基、酸クロライド基、カルポニルラククム基、及び
オキシカルボニルラクタム基から選ばれる。
これら官能基の数は、通常1〜6である。
ポリエーテルポリアミドの原料重合体としては、この官
能基の数が1〜3が好ましい。
また官能基の種類については、このプレポリ−7= マーをポリエーテルポリアミドの原料として用いる場合
は、反応性の高さから、オキシカルボニルラクタム基を
有するものが好ましい。
該ポリエーテルプレポリマーの平均分子量は、500〜
30000である。
500未満ではポリマーとしての性質が出現せず、30
000を超えると反応性が低くなりまた、高粘度となっ
て扱いにくくなり好ましくない。
粘度としては、80℃の温度に於て0.1ポアズ以上2
00ポアズ以下である。
0.1ポアズ未満では低分子量過ぎ、プレポリマーとし
ての性質を期待できないし、200ポアズを超えると、
粘度が高過ぎ取扱が困難になるため好ましくない。
本発明に用いるポリエーテルプレポリマーは、まずアル
コールと不飽和基を有する1、2工ポキシ化合物と環状
エーテルのなかから選ばれた成分をアニオン触媒または
、カチオン触媒の存在下で重合して末端に1個ないし、
複数個のO−8〜 H基、分枝または末端にエチレン性不飽和基を有するポ
リエーテルを合成する。
アルコールは、一般式のR1を形成する成分であり、1
〜6価の飽和または不飽和の脂肪族アルコールが用いら
れる。
この内、不飽和の脂肪族アルコールとしては、分枝に不
飽和基を有するものも含め例えば、アリルアルコール、
グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンジアリルエ
ーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、
トリメチロールプロパンジアリルエーテル、ペンタエリ
スリトールモノアリルエーテル、ペンクエリスリトール
ジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエ
ーテル等のアリルエーテル類=4−ペンテン−1−オー
ル、5−ヘキセン−1−オール等の不飽和アルコールが
挙げられる。
一般式R1が水素の場合は、これらアルコールは必要と
しない。
不飽和基を有する1、2工ポキシ化合物は、−C式の(
−0−R2−)を形成する成分で、前記のアルコールの
内子飽和脂肪族アルコールを用いない場合は、必須であ
る。
具体的には、アリルグリシジルエーテル、3・4−エポ
キシ−1−ブテン、1・2−エポキシ−5−ヘキセン、
1・2−エポキシ−7−オクテン、グリシドキシメチル
スチレン等である。
なお、これらエポキシ化合物の製造方法は、例えば、ザ
ンドラー、カロ共著(Sandler、 Kar。
)オルガニック ファンクショナル グループプリパレ
ーションズ (Organic Functional
Group Preparations)アカデミツク
 プレス刊(1968年)99〜116頁に示された方
法がある。
環状エーテルは、前記の1,2工ポキシ化合物を除いた
もので一般式(−0−R3−)を形成する成分であり例
えば、エチレンオギサイド、プレビレンオキザイド、テ
トラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロビラン等が
ある。
これらのアルコール不飽和基を有する1、2工ポキシ化
合物及び環状エーテルから該ポリエーテルを合成する具
体的な反応は、三枝武夫著講座重合反応論く6〉開環重
合(I) @化学同人社 1971年 第1版発行の1
13頁〜180頁の「環状エーテルの重合」に記載があ
る。
なかでも118頁〜129頁に記載のごとく、アニオン
重合させるには、アルコールを用いる場合は、一旦アル
カリ金属のアルコラードにした後、1,2工ポキシ化合
物と環状エーテルとを重合させる方法、アルコールを用
いない場合は、アルカリ金属のアルコラードの他アルカ
リ金属の水酸化物をその触媒として反応を行う方法があ
る。
1.2工ポキシ化合物と環状エーテルを混合して反応さ
せればランダム共重合体となり、一方を先に他方を後に
反応させればブロック共重合体となる。
同様に、上記文献117頁〜118頁に記載のごとく、
カチオン重合も可能である。
また、市販の末端に1個または複数個のOH基を持つポ
リエーテルと不飽和基を有するl。
2工ポキシ化合物とを上記の方法により反応させるのも
安易な方法の一つである。
この場合には環状エーテルは必須としない。
該ポリエーテルから末端に、イソシアネート基、カルバ
モイルラクタム基、カルボニルラクタム基、オキシカル
ボニルラクタム基から選ばれた、官能基を付与するには
、OH基と置換して、これらの官能基が結合する化合物
と反応させることによって行う。
これらの化合物としては、N−クロロカルボニルラクタ
ムあるいは、1分子中に2個以上のイソシアネート基、
カルバモイルラクタム基、酸クロライド基、カルボニル
ラクタム基、オキシカルボニルラクタム基から選ばれる
官能基を有する分子量500以下の化合物が適している
N−クロロカルボニルラクタムは一般式に一一一さ R7N−C0Cj! (。。) (式中R7は炭素数1〜11.2価の脂肪族炭化水素基
である。)で、表される化合物を挙げることができ、好
ましくは、N−クロロカルボニルε−カプロラクタム、
N−クロロカルボニルピロリディノン等を挙げることが
出来る。
N−クロロカルボニルラクタムは、一般にラフチムニ−
チルとホスゲンを第三級アミン存在下反応させた後、塩
化水素ガスで処理することによって得られる。(ディ 
マクロモレキュラー ヒエミー(Die Makrom
olekular Chemie )127巻、34〜
53頁(1,969))N−クロロカルボニルラクタム
と、エチレン性不飽和基を有する該ポリエーテルと反応
させる方法は、特開昭60−179423号公報に従っ
て、ヒドロキシ基1個に対して0.6モル〜1.5モル
のN=、クロロカルボニルラクタムを、0℃〜200°
Cで反応させれば良い。
好ましくは、反応収率と、得られるポリエーテルプレポ
リマーのポリエーテルポリアミドの原料重合体としての
適合性等から、触媒、溶媒を用いずに、ヒドロキシ基1
個に対してN−クロロカルボニルラクタム0.8モル〜
1.5モル。
反応温度は、50℃〜100℃で反応させる。
該ポリエーテルと、−分子内に2個以」二のインシアネ
ート基、カルバモイルラクタム基、酸クロライド基、カ
ルボニルラクタム基、及びオキシカルボニルラクタム基
から成る群から選ばれる官能基を有する化合物と反応さ
せることによるポリエーテルプレポリマーを製造する方
法もある。
一分子内に二個以上のイソシアネート基を有する化合物
とは、一般式 %式% (式中R8は、a価の炭化水素基であり、aは2〜4の
整数である。)で表わされる。
この例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、4.4−メチレンジフェニル
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の三官
能イソシアネートがあげられる。
一分子内に2個以上のカルバモイルラクタム基を有する
化合物とは、−i式 (式中R9はb価の炭化水素基であり、R10は炭素数
1〜11.2価の脂肪族炭化水素基である。
bは2〜4の整数である。) で表わされる。
この化合物はイソシアネートとラクタムとを単に混合す
るだけで得られる。
この化合物の例としてはへキサメチレンジイソシアネー
ト、1−リレンジイソシアネート、4.4−メチレンジ
フェニルイソシアネ−1・、イソホロンジイソシア7、
−1−等の三官能イソシアネートとε−カプロラクタム
、またはピロリディノンとの反応物があげられる。
一分子内に二個以上の酸クロライド基を有する化合物と
は、一般式 %式%) (式中R目は0価の炭化水素基であり、Cは2−15 
= 〜4の整数である。) で表され、その例としては、テレフタロイルクロライド
、アジポイルクロライド、オキサリルクロライド、イソ
フタロイルクロライド等が用いられる。
一分子内に二個以上のカルボニルラクタム基を有する化
合物とは、一般式 (式中RI2はd価の炭化水素基、RI3は炭素数1〜
11.2価の脂肪族炭化水素基であり、dは2〜4の整
数である。) で表わされ、d官能の酸クロライドとラクタムとを、公
知の方法に従って反応させれば良い。
この例としては、テレフタロイルビスカプロラクタム、
アジポイルビスカプロラクタム、オキサリルビスカプロ
ラクタム、イソフタロイルビスカプロラクタムである。
また−分子内に二個以上のオキシカルボニル= 16− ラクタム基を有する化合物とは、一般式(式中R14は
e価の炭化水素基、RISは炭素数、1〜11.2価の
脂肪族炭化水素基でありeは2〜4の整数である。) で表わされ、ドイツ公開特許1909577号に示され
た方法で製造される。
この例としては、テトラメチレン−(1,,4)−ビス
(オキシカルボニルカプロラクタム)、シクロヘキサン
−(1,4) −ビス(オキシカルボニルカプロラクタ
ム)、エチレン−(1゜2)−ビス(オキシカルボニル
カプロラクタム)等が挙げられる。
これらの化合物の分子量は、取扱の容易さから、500
以下の物が用いられる。
−分子内に2個以上の官能基を有するこれらの化合物と
該ポリエーテルの反応では両者の量は、官能基1個に対
し該ポリエーテルのヒドロキシ基が0.4〜0.8個と
なる量である。
該ポリエーテルのヒドロキシ基が0.4個未満となる量
では、該化合物が余剰となり、別途除去操作を要し、0
.8個を超えるとポリエーテルプレポリマーの官能基が
過少となり、さらに高粘度となるので好ましくない。
また反応温度は、0℃〜200℃、好ましくは30°C
〜120°Cの範囲内である。
両者の反応時間は、概ね10時間以内である。
さらに詳細には、−分子内に2個以上のイソシアネート
基、酸クロライド基を有する化合物と該ポリエーテルと
反応させるためには、両者を単に混合すれば良い。
ヒドロキシ基と、比較的反応性の乏しいカルバモイルラ
クタム基、カルボニルラクタム基、オキシカルボニルラ
クタム基を有する化合物を反応させる場合に触媒を用い
ることが望ましい。
このような触媒としては、ラクタムのアニオン重合に用
いられるような塩基性触媒、例えばε−カプロラクタム
のナトリウム塩、カリウム塩、クロロマグネシウム塩、
ブロモマグネシウム塩、イオドマグネシウム塩、アルミ
ニウムトリε−カブロラクタメート等が挙げられる。
またルイス酸触媒も有効であり、例えば塩化マグネシウ
ム、臭化マグネシウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛、アルミニ
ウムアセチルアセナート、ジンクアセチルアセナート等
が挙げられる。
これら触媒は、ヒドロキシ基1価に対して0゜01モル
〜0.1モルである。
0.01モル未満では反応促進効果が少なく、0.1モ
ルを超えてもその割には効果が少ない。
この反応は、特開昭60−99128号公報、同60−
155230号公報、同60−158223号公報等に
示された方法をそのまま応用すれば良い。
また末端にカルバモイルラクタム基を有するポリエーテ
ルプレポリマーは、末端にイソシアネート基を有するポ
リエーテルプレポリマーを、特開昭61−228号公報
に示されたようにラクタムと反応させることによっても
得られる。
=19− 末端にカルボニルラクタム基を有するボリエ、−チルブ
レポリマーは、末端に酸クロライド基を有するポリエー
テルプレポリマーを、特開昭58−21423号公報、
同5B−21425号公報に示されたようにラクタムと
反応させることによっても得られる。
このように製造されたポリエーテルプレポリマーは、特
に精製操作を必要とせずにそのまま、例えばポリエーテ
ルポリアミドの原料として用いられ得る。
〈発明の効果〉 本発明方法により、従来困難であったポリエーテルプレ
ポリマーの熱安定化が、エチレン性不飽和基を分子内に
存在させることによって達成できる。
エチレン性不飽和基は、ポリエーテルプレポリマーの少
量成分であるのでそのもの自体の性質を変わることはな
い。
このことは、本発明のポリエーテルプレポリマーからポ
リエーテルポリアミドを製造した場合に最も効果が大で
ある。
ポリエーテルポリアミドの優れた性質を保ったままで、
飛躍的に熱安定性向上が達成できるからである。
この場合の熱安定性向上効果は、ポリエーテルプレポリ
マーのポリエーテル主鎖が、主にポリオキシプロピレン
から成っている場合は、もともとのポリオキシプロピレ
ンの熱安定性が劣るだけに著しい。
そしてこの効果は少量の酸化防止剤を添加することによ
り更に著しいものとなる。
〈実施例〉 以下に実施例を示し本発明を更に詳しく述べる。
プレポリマーの構造の確認には、プロトン核磁気共鳴ス
ペクトル(NMR);日立R−40型NMR装置を用い
重クロロホルム中の試料を、テトラメチルシランを内部
標準とし測定した。
実施例1 ポリオキシプロピレングルコール(数平均分子量:28
60)1.200gを撹拌機、温度計付の27!の4ツ
ロ丸底フラスコに仕込み、窒素を流通させてフラスコ内
の空気を駆逐した。
該フラスコを空気を遮断したまま約60℃のオイルハス
につけ、内湯が60℃になったところで撹拌を開始した
そこへ三沸化ホう素工チルエーテル錯体、0゜2gを仕
込み均一にし、次にアリルグリシジルエーテル96.0
 gを一度に仕込んだ。
反応熱により、一時80°Cまで上昇した。
温度60℃にて、撹拌を更に2時間続けた。
次に80°Cにおいて、窒素を流しながら、N−クロロ
力ルポニルカプロラクタム148.0gとを一度に仕込
み混合した。
そのままの温度と撹拌を5時間続けた。
反応液を100℃にした後、真空ポンプにより減圧し、
乾燥窒素を吹込み、副生の塩化水素を除去した。
この操作を5時間続けた後、冷却した。
アリル基と官能基としてオキシカルボニルラクタム基を
有するポリエーテルプレポリマーを1315g得た。
得られたプレポリマーのNMRスペクトルは第1図に示
す。
実施例2 ポリオキシプロピレングルコールの代りにポリオキシテ
トラメチレングリコール(数平均分子量:2850)を
用いた他は実施例1と同様に行いアリル基を有し、ポリ
オキシテトラメチレングリコールに由来し、官能基とし
て、オキシカルボニルカプロラクタム基を有するポリエ
ーテルプレポリマー1316gが得られた。
このプレポリマーのNMRスペクトルは1.10.1.
16f)pmの2重線が1.6 p p mの3重線に
、3.9〜3.1 p p mの多重線が3.4ppm
の3重線とになっていること以外は実施例1と同様であ
った。
これは主鎖構造の違いを反映しているものである。
実施例3 特開昭60−137930号公報、実施例の前段に示さ
れたスター状ポリオキシプロピレングリコールの製造方
法に従い、プロピレンオキサイド802gの代りに、プ
ロピレンオキサイド782gとアリルグリシジルエーテ
ル20gとの混合物を、グリセリン31gの代りにプロ
ピレングリコール25gを用いて、アリル基を有するポ
リオキシプロピレングリコール790g(R平均分子量
: 2340)を得た。
このプロピレングリコール全量と、N−クロロカルボニ
ルカプロラクタム118.6gとを実施例1と同様に反
応させてアリル基を有し、官能基としてオキシカルボニ
ルラクタム基を有するポリエーテルプレポリマー883
gが得られた。
このプレポリマーのNMRスペクトルは実施例1と同様
であった。
実施例4 実施例3と同様な方法で製造したアリル基を有するポリ
オキシプロピレングリコール(数千m 24= 均分子iL:2210)780gを撹拌機付の21の丸
底フラスコに仕込み、窒素置換した後窒素雰囲気下で撹
拌しながらテトラメチレン−(1,4)−ビス(N−オ
キシカルボニルカプロラクタム>172g及びカプロラ
クタムマグネシウムブロマイド7.9gを仕込み、12
0℃で2時間反応させた。
反応の進行は反応液の増粘によって示唆された。
アリル基を有し、オキシカルボニルラクタム基を官能基
として有するポリエーテルプレポリマーが約930g得
られた。
このプレポリマーのNMRスペクトルは実施例1とほぼ
同様であった。
参考例1 ■ポリエーテルポリアミド共重合体の製造5ρの反応フ
ラスコに分散安定剤としてアクリル酸−2−エチルへキ
シル−N’ N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
共重合体20gとイソオクタン3βを仕込み溶解させ、
窒素を通じながらイソオクタンの沸点まで加熱すること
により仕込のイソオクタンの約5%を蒸留し、系内を実
質上無水の状態とし、そのままの温度に保った。
(A)成分として実施例1で製造したアリル基を有する
ポリエーテルプレポリマー494gを11の丸底フラス
コに仕込み、窒素を流しながら100°Cに加熱撹拌し
て均一にした。
(B)成分として500−丸底フラスコに、ε−カプロ
ラクタム502.4 g及び水素化ナトリウム3.6g
とを仕込み、100°Cに加熱撹拌して均一にした。
(B)成分を2A)成分に注ぎ込み、両者を迅速に混合
して均一にした後51の反応フラスコに注ぎ込んだ。
反応フラスコは、300rpmの回転数で撹、 拌し、
仕込み後30分経過してから3−メトキシプロピルアミ
ン30gを仕込み、更に2時間100℃で30Orpm
で撹拌した。
得られたスラリー液を濾過、乾燥することによりポリエ
ーテルボリアミドブロック共重合体粉末860gを得た
この共重合体粉末860gを純水282 o me及び
アセチルアセトン18.8 gと混合し、80℃の温度
で3時間撹拌した。
濾過後、純水2.51で洗浄し減圧下乾燥して共重合体
840gを得た。
■ポリエーテルポリアミド共重合体の評価参考例1〜4
、比較例1.2によって製造したポリエーテルポリアミ
ド共重合体各々400gと安定剤としてテトラキス〔メ
チレン−β〜(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン1gとを混合し、
東洋精機■製20mmφ−軸押出機を用い、シリンダ一
温度は第一ゾーン220℃、第二ゾーン240℃、ダイ
ス240℃で、スクリュー回転数7Orpm、平均滞留
時間約4分で混練押出しペレット化した。
・メルトフローレートによる熱安定性の評価:まずペレ
ットをタカラ工業製メルトインディクサに仕込んで23
5℃で5分後、加重1 k+rで30秒間で押出した。
続いて、ダイス出口に栓をし、加重をかけたままさらに
10分間放置して栓をはずし、再び30秒間押出し、各
々の押出物重量を測定した。
結果を表1に示す。
・引張り試験による熱安定性の評価:上記ペレットを日
本製@n菊JSW  J2BSC型射出成形機を用い、
シリンダ一温度240°C1金型温度40℃でシートを
成形した。
150℃のエアーオーブン中300時間での処理前後の
シートをASTM  D638に従って、破断点伸びを
測定した。
結果を表1に示した。
参考例2 (A)液として実施例2のポリエーテルプレポリマーを
494gを用い(11)液としてε−カプロラクタム4
86gにε−カプロラクタムのヨードマグネシウム塩2
0gを溶解させたものを用いた後は、参考例1−■と同
様に行い、エチ−28= レン性不飽和基としてアリル基を有するポリブロック共
重合体940gを得た。続いて参考例1−■と同様に行
った。
結果を表1に示す。
参考例3 ■ポリエーテルポリアミド共重合体の製造(A)液とし
て実施例3のポリエーテルプレポリマー504gを用い
(B)液としてε−カプロラクタム492.4水素化ナ
トリウム3.6gを溶解させたものを用いた後は、参考
例1と同様に行い、エチレン性不飽和基としてアリル基
を有するポリエーテルポリアミド共重合体820gを得
た。続いて参考例1−■と同様に行い、結果を表1に示
す。
参考例4 (A)液として実施例4のポリエーテルプレポリマー5
49gを用い(B)液としてε−カプロ−ラクタム44
7.4 gに水素化ナトリウム3.6gを溶解させたも
のを用いた他は、参考例1と同様な方法により、アリル
基を有するボリエーテルボリアミド790gを得た。続
いて参考例1−■と同様に行い、結果を表1に示す。
比較参考例1 (八)成分として、特開昭60−112825号公報、
実施例6に従って合成した末端カルボニルカプロラクタ
ム化ポリオキシテトラメチレングリコール(数平均分子
量:約3130)494gを用いた他は参考例1と同様
にして、ポリエーテルボリアミドブロソク共重合体90
5gを得た。
続いて参考例1−■と同様に評価した。
結果を表1に示す。
比較参考例2 (^)成分ふして、特開昭60−112825号公報、
実施例1に従って製造した末端カルボニルカプロラクタ
ム化ポリオキシプロピレングリコール(数平均分子量:
約3120>494gを(B)成分としてε−カプロラ
クタム504.8 gに水素化ナトリウム3.6gを溶
解させたものを用いた他は、参考例1と同様にして、ブ
ロック共重合体860g得られた。続いて参考例1−■
と同様に評価した。
結果を表1に示す。
なお、熱処理15分間のメルトフローレートは、発泡が
起り測定できなかった。
表   1
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例1で得られたプレポリマーのプロトン
NMRのスペクトルチャートを示す。 各スペクトルの帰属は、下記式中のHに応し、以下の通
りである。 ・1.10. 1.16ppm (2重):i・1.7
3ppm        :k・2.25〜2.75p
pm    : L・3.1−3.7ppm     
 : a、  b、  c、  g、  h・3.75
〜3.9ppm     :j−3,96,4,02p
pm (2重);d・5.05〜5.4ppm    
 : f・5.6〜6.O7ppm     ・・ 0
.8 2.  1.4 5ppm        : 
 スピニンンクサイトハント・ 7. 3 ppm  
                :  重りI]++
ホルムの水素具ニー^14ニ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式〔 I 〕で表わされる末端にイソシアネート
    基、カルバモイルラクタム基、カルボニルラクタム基、
    オキシカルボニルラクタム基から選ばれた官能基を有し
    、かつエチレン性不飽和基を有するポリエーテルプレポ
    リマー。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中R^1 は水素、k価の飽和またはエチレン性不
    飽和の脂肪族炭化水素基を表わす。 R^2、R^3は炭素数2〜6の脂肪族炭化水素鎖を表
    わす。 Aは−OOC−または、−OOC−NH− である。 Bは炭素数1〜18の脂肪族炭化水素鎖または、−NH
    −CO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−の
    いずれかを有する炭素数1〜18の脂肪族炭化水素鎖で
    ある。 Yは、イソシアネート基、カルバモイルラクタム基、カ
    ルボニルラクタム基、及びオキシカルボニルラクタム基
    から選ばれる基を表わす。 Eは、炭素数が1〜12の脂肪族炭化水素鎖、脂肪族エ
    ーテル鎖及び脂肪族エステル鎖のいずれかを表わす。 R^4、R^5、R^6は水素または炭素数1〜4の脂
    肪族炭化水素を表わす。 kは、1〜6の整数を表す。 mは、140以下の整数でR^1がエチレン性不飽和脂
    肪族炭化水素基の場合は、0を含む。 nは1〜140の整数を表わし、m+nは7〜140の
    整数である。 j、p、qは、0または1の数を表わす。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03126721A (ja) * 1989-10-06 1991-05-29 Th Goldschmidt Ag 陽イオン性の硬化可能なオキシアルキレンエーテル、その製法及びこれを含有する封止用コンパウンド並びに被覆剤及び希釈剤
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