JPS6322175A - レツドキヤベツを使用した赤色醸造酒の製造方法 - Google Patents

レツドキヤベツを使用した赤色醸造酒の製造方法

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JPS6322175A
JPS6322175A JP61163725A JP16372586A JPS6322175A JP S6322175 A JPS6322175 A JP S6322175A JP 61163725 A JP61163725 A JP 61163725A JP 16372586 A JP16372586 A JP 16372586A JP S6322175 A JPS6322175 A JP S6322175A
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cabbage
red cabbage
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享 柏木
Yasuhiko Moroki
諸木 保彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野) この発明は赤色の醸造酒の製造方法、特にレッドキャベ
ツを使用した鮮明な赤色を有する醸造酒の製造に関する
ものである。
(従来の技術) 近年、酒類の多様化にともない赤色系の色調を有する酒
類が種々開発されている。
これまでに合成着色料あるいは天然着色料のようないわ
ゆる食品添加物を添加して着色した各種着色酒類がある
さらにモナスカス属の紅麹菌を使用した赤い酒、あるい
は赤色色素生産清酒酵母を使用した懸濁状態の桃色清酒
、赤米の種皮に蓄積するアンドシアニン系色素を利用し
た赤色清酒も提供されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、合成着色料、天然着色料である食品添加
物を添加して赤色を呈する酒類を製造することは容易で
あるが、飲用者に対して健康上の悪影響を与えたり、消
費者の本物志向に逆行する問題がある。
モナスカス属の紅麹菌を使用して赤い酒を製造する場合
は、製麹期間が約10日間も必要であり、全工程に約2
0日間の長期間を要し、またその赤色の色素は清酒中で
は不安定で退色し易く、太陽光線には特に弱いという短
所がある。
また、懸濁状態の桃色清酒はその色素が酵母菌体内に含
有されていて分離し難いため、にごり酒となしてその桃
色を付午しているのであるが、これをろ過して清澄清酒
とした場合は、その清酒はほとんど無色となり、そして
製造時には酒母への酵母接種量が通常の100倍も必要
であり、製造管理が難しく、生成された色素は桃色で、
鮮明な赤色ではない、しかも太陽光線に弱く速やかに赤
(530nm付近)から黄(430nm付近)に変色し
、その色調を長期間持続することができない。
赤米の有する色素を利用した赤色清酒においては、上槽
工程で色素は清酒の方へ移行し難く、酒粕へほとんどが
移行するため、赤米の色素を完全に利用することはでき
ない、また酒精(エチルアルコール)により赤米の色素
を抽出したものを清酒へ、又は清酒の製造中もろみに添
加すると赤色米の外皮に含有されている脂溶性の成分が
清酒へ同時に移行するため、製品清酒が興味、異臭をも
つようになり、優良な清酒とはならない。
そして、退色については太陽光線、高温(30℃)胛蔵
で退色が著しい、これらの問題点があるために、実用化
にはかなり難点がある。
(問題点を解決するための手段及び作用)これらの問題
点を解決するために、本発明者は研究を重ねた結果、■
!!に!造が容易であり、■酒類に含有される色素が光
に安定で製造された酒類の品質が長期間財蔵しても劣化
せず、■現代の本物志向、健康志向に合致する、鮮明な
赤色を有する醸造酒を製造する方法を開発した。
本発明はすなわち、糖類及び/又は澱粉含有原料とこう
じとを原料として発酵させ、醸造酒を製造する工程にお
いて、仕込の最初から、あるいは発酵途中に、破砕した
レッドキャベツを、3〜50w%添加することを特徴と
するレッドキャベツを使用した赤色醸造酒の製造方法で
ある。
本発明では、醸造酒製造段階において、レッドキャベツ
(B rassica  oleraeea)の破砕し
たものを添加するものであるが、こうじの存在するもろ
み中で酵母により発酵させるため、簡便、かつ短期間で
鮮明な赤色を有する醸造酒が製造できる特徴がある。し
かも調成した醸造酒は太陽光に対して長期間安定であり
、品質の劣化もほとんど生じない、 ところでこうじに
は製麹中にアミラーゼ、プロテアーゼ、繊維素分解酵素
等の各種酵素が生成されるが、その中でも穀物、野菜の
11維質を分解する繊維素分解酵素はレッドキャベツを
かゆ状に分解する作用がある。このため、本発明におい
てはレッドキャベツを不完全な破砕のまま添加しても、
その組織は完全に分解、かゆ化され、レッドキャベツに
含有されている赤色色素は全て抽出されることになる。
したがって、本発明によれば色素の抽出のための特別な
操作を別途採用することは不要となる。
また、レッドキャベツに含有されるビタミン、ミネラル
等の栄養素及び実験の結果確認された発酵促進物質は、
酵母の生育を旺盛にする結果、発酵に要する期間が大幅
に短縮されるのである。
すなわち、それら栄養素及び発酵促進物質は、そのほと
んどが発酵中に、前記繊維素分解酵素の動きにより、も
ろみ中へ溶出されてくるのである。
そして、レッドキャベツには本来特有の野菜臭が存在し
ているが、これはもろみ中に存在する各種のアミノ酸や
有機酸との反応作用により、完全に除去されるため、醸
造酒製品は野菜臭の全くないものとなる。
レッドキャベツの色素はpHが5.5以上においては紫
系の色調を呈し、DI−1がそれ以下になると次第に赤
色が鮮明となる性質を有している。
一方、醸造酒製造においては、発酵日数の増加につれて
酵母が生産する有機酸量が増大し、もろみのpHが徐々
に低下してくる。このため、特別に酸を別途添加するよ
うな工程の追加を必要とすることなしに、もろみは次第
に鮮明な赤色を呈するようになる。
さらに、レッドキャベツを発酵させて得た色素を含有す
る醸造酒は光に対して安定であり、自然光下に放置した
場合、約6カ月間は全く退色は認められず鮮明な赤色を
保持する。またその期間に品質の劣化ら生じなかった。
なお、本発明におけるレッドキャベツの添加使用量は3
〜50重景%が好ましく、この範囲外にあってはその色
素量及び発酵促進効果の発揮等の点からみて、充分に満
足し得るものとはいえない。
(実施例) 以下、本発明のレッドキャベツを使用した鮮明な赤色を
有する醸造酒の製造方法についての詳細を、実施例によ
って更に詳しく説明する。
実施IM:1 表1に示す仕込配合のむし米、米こうじ、ミキサーで破
砕したレッドキャベツ、及び水からなる混合物を下記製
造フローにしたがって処理し、醸造酒を製造した。
むし米(g)    165  330  495米こ
うじ(g)    90   90  180生レット
′キャパツ(g)190      −      1
90水  (s+ffi>      3 6 0  
   5 1 0     8 7 0製造のフロー 上記のフローシートに従い、むし米495g、米こうじ
180g、生レッドキャベツ190gを発酵させた結果
、OD、、。=0.59の鮮やがな赤色を呈し、アルコ
ール濃度16.0%(v/v)の醸造酒1470醜lが
調成された。
次に比較試験として、この仕込配合がら生レッドキャベ
ツを除去したものを、前記と同じ製造フローにしたがっ
て処理して、比較醸造酒を製造した。
上記において、発酵期間ともろみの温度(品温)との関
係はは第2図に示すとおりであった。
また、発酵期間に対する(1)アルコール濃度の変化、
(2)pHの変化及び(3)赤色着色度(OD 53゜
)の変化は、第1図に示すとおりであった。
以上の結果からみて、第2図において、レッドキャベツ
を添加したものは、無添加の場合に比べ、第3〜4日日
において品温が3〜4度も高くなっており、非常に発酵
が促進されていることが判る。
このことから、レッドキャベツには何等かの発酵促進物
質が含有されているものと認められる。
また、第1図の結果によれば、(1)アルコール濃度の
変化は、レッドキャベツ無添加の比較例では10日日目
おいても15%程度であることがらみて、少なくとも3
日間以上の発酵期間の差があり、本発明の場合は大幅な
期間短縮が達成されていることが明らかである。
そして(2)pHの変化からみれば、本発明例では第6
日日でpH3,2に達したのに対し、比較例では10日
を要しており、本発明によれば酵母の成育が非常に促進
された結果、有機酸の生成が増大しているものと認めら
れる。
さらに、(3)赤色着色度(○D53゜)の変fヒにつ
いては、第2日目で0.42であるが、第6日日では0
.59に達し、鮮明な赤色の醸造酒が短期間で製造され
たことが判る。
次に本発明醸造酒の光に対する安定性(退色試@)につ
いて説明する。
実施例1で得られた本発明による調成酒と、紅麹で製造
した清酒及び赤色米(インドネシャ産紫紅色米)のアル
コール抽出液を添加して製造した清酒の各々について退
色試験を行った。試験は常温で1力月〜6カ月間自然光
下に放置したがその結果は第3図に示すとおりであった
この結果から明らかなように本発明にょる調成酒では6
力月の長期間にわたり、OD 、、。=0゜59を保持
しており、前記他の赤色酒が2力月以降においてかなり
退色しているのに比べ、非常に安定していることが判る
実施例:2 表2に示す仕込配合のブドウ糖、米こうじ、ミキサーで
破砕したレッドキャベツ及び水からなる混合物を実施例
1における製造フローにしたがって処理し、醸造酒を製
造した。
ブドウ糖(g)   280  460  740米こ
うじ(g)    60   90  150生し、ド
キ、へツ(g)200      −      20
0水  (ml’)     400    600 
.1000WJJ造フローにおいて、生レッドキャベツ
は200gを使用し、これに加える水は50ml1、レ
ッドキャベツジュースは2201であった。こうじの添
加量は60g、むし米の代わりに使用したぶどう糖は2
80g、水350mff1.50%乳酸4.5ml、協
会7号酵母(泥状)50I+11を加えて1次もろみ(
940+++1)を仕込んだ、仕込温度は14℃、pH
は3.5であった。
1次仕込後1日間発酵させた後、さらにぶどう糖460
g、こうじ90g、水600m1を加え2次仕込(19
60ml)とした(仕込温度12℃、pH3゜8)。
このもろみを7日間12〜18℃で発酵してpH3,2
の熟成もろみ2080’mlを得た。このもろみのアル
コール度は18.9%であった。このもろみを上槽し、
調成酒1820m1、酒粕80gを得た。調成酒は鮮赤
色を呈し、着色度OD 5.。
値は0 、55 (pH3、2)であった。
生レッドキャベツを全く添加しない対照もろみを同時に
仕込み、比較したところ、2次仕込1&11日間の発酵
日数を必要としたが、本実施例では7日間の発酵日数で
充分であった。
以上の結果から判るとおり、本発明実施例では4日間の
大幅な発酵期間短縮が達成された。
なお、光に対する安定性については、実施例1において
行った退色試験と同様にしてテストしたが、本実施例の
清酒も6力月間の長期にわたり、退色がなく、非常に安
定なものであった。
以上のように、本発明で得られる醸造酒はその鮮明な赤
色の劣化がほとんどなく、この醸造酒の任意量を他の酒
類に混和してリキュールを製造した場合においてもその
鮮明な赤色は長期間安定して維持できるものである。
(発明の効果) 以上実施例等で説明したとおり本発明によれば、まずレ
ッドキャベツに含有される発酵促進物質の作用により、
醸造酒の製造に要する発酵期間が大幅に短縮される。
また、製造段暗においては、使用するこうじ中の繊維素
分解酵素の働きにより、レッドキャベツの組織は完全に
分解されて赤色色素、ビタミン等がすべて溶出されるた
め、別途事前に赤色色素を抽出しておく等の余分な繰作
工程は不要となり、原料レッドキャベツはその全てが利
用されることとなる。すなわち、レッドキャベツの利用
効率が非常に良い。
レッドキャベツの有する色素は酸性’(pH5,5以下
)が強くなるにつれて鮮明な赤色を呈するという特徴を
有しているが、本発明では発酵中にもろみ日数の経過と
ともに有機酸の生成が増大しpHが次第に低下するため
、特別なp I−1調B操作を加えることなしに、より
鮮明な赤色を呈する醸造酒が容易に取得できるものであ
る。
そして、製造した醸造酒の呈する赤色は太陽光に対して
も非常に安定であり、長期間にわたり変色又は退色をす
ることがない。
さらに、レッドキャベツの野菜具は、発酵段附において
、もろみ中に存在する有機酸や各種アミノ酸の反応作用
により消失し、醸造酒製品にその奥が残存することはな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の醸造酒製造に各種条件、特性等を示す
グラフであり、第1図は発酵期間に対する(1)アルコ
ール濃度変化、(2)pH変化、(3)赤色色度(OD
53゜)変化を示し、第2図はもろみの品温、第3図は
赤色の安定性(退色度)を示すものである。 特許出願人   山  口  県 代 理 人 弁理士村田幸雄 へ     き、 )−1訃クトク口−〈(0ン 〉、     ) 昭 !J (’Q ) 第3図 経過時間(月) ・ 本発明の醸造酒 0 有色米の清心 0 紅麹の清酒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)糖類及び/又は澱粉含有原料とこうじとを原料と
    して発酵させ、醸造酒を製造する工程において、仕込の
    最初から、あるいは発酵途中に、破砕したレッドキャベ
    ツを、3〜50w%添加することを特徴とするレッドキ
    ャベツを使用した赤色醸造酒の製造方法。
  2. (2)レッドキャベツが乾燥したものである特許請求の
    範囲第1項記載のレッドキャベツを使用した赤色醸造酒
    の製造方法。
JP61163725A 1986-07-14 1986-07-14 レツドキヤベツを使用した赤色醸造酒の製造方法 Granted JPS6322175A (ja)

Priority Applications (1)

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JP61163725A JPS6322175A (ja) 1986-07-14 1986-07-14 レツドキヤベツを使用した赤色醸造酒の製造方法

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JPS6366189B2 JPS6366189B2 (ja) 1988-12-20

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103266035A (zh) * 2013-04-27 2013-08-28 马俊 一种紫甘蓝玉米酒
WO2020111165A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 アントシアニン系色素の退色抑制用組成物

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