JPS6322169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 小型除雪機の除雪作業においては、オーガー部
を常に雪面に対して平行に保持させることが、無
駄のない能率的な除雪が出来ることになる。

ところが、悪道や凹凸道の場合、クローラー枠
が進行方向に対して上下動したり、左右方向に対
して傾斜動すると、これに伴つてオーガー部も上
下動したり、傾斜動したりするから作業中にオー
ガー部が雪面に対して平行になるように是正する
必要がある。

在来は、このオーガー部の操作を操作部に設け
た２本の上下動用操作レバーと傾斜動用操作レバ
ーで行つていた。

この２本の操作レバーであると上下動用と傾斜
動用とを勘違いで誤操作することが多々にあつ
た。本考案は、かかる欠点を解決した１本の操作
レバーでオーガー部の上下動操作並びに傾斜動操
作が出来ると共に操作レバーを１本にコンパクト
化した小型除雪機のオーガー部の操作レバー装置
に係るものにして、その構成を添付図面を参照に
詳述すると次の通りである。

左右にクローラー１を有するクローラー枠２上
に機台３を設け、この機台３の先端部にオーガー
部４を設け、この機台３上にクローラー１やオー
ガー部４を作動させる駆動装置５を設け、クロー
ラー枠２と機台３との間に機台３を進行方向に対
して上下動させる上下動用油圧装置ａと機台３を
左右方向に傾斜動させる傾斜動用油圧装置ｂを設
け、オーガー部４と反対側の機台３側にハンドル
６や左サイドクラツチレバー７、右サイドクラツ
チレバー８等の操作機構を設けた小型除雪機にお
いて、操作表示パネル９の裏側に軸架されている
クラツチ軸１０に型の連結板杆１１の両端部１
１ａ，１１ａをスプリング２８に抗して回動自在
に設け、この連結板杆１１の一端部１１ａの先端
に油圧レバーロツド１２の一端部を連結し、他端
部を上下動用油圧装置ａのロータリーバルブ切替
動子１３にスプリング１４に抗して連結し、この
連結板杆１１の他端部１１ａにコ字型の油圧レバ
ー取付板杆１５を設け、この油圧レバー取付板杆
１５内に油圧操作レバー１６の下端部に設けた取
付駒１７をクラツチ軸１０の軸方向に対して左右
動するように設け、この油圧操作レバー１６を操
作表示パネル９のチエンジ窓１８より上方に突出
し、この取付駒１７の側部に油圧レバーロツド１
９の一端部を止着し、他端部を傾斜動用油圧装置
ｂのロータリーバルブ切替動子２０にスプリング
２１に抗して連結する。

図面の油圧レバーロツド１９は取付駒１７に直
接設けず、連結板２２を介して止着した場合を図
示している。

図面の油圧レバー取付板杆１５は連結板杆１１
の一端部１１ａに溶着した場合を図示している
が、ビス止や鋲止でも良く、また２枚の板材を両
端部１１ａに溶着して油圧レバー取付板杆１５を
形成しても良い。

図中２３は軸受板、２４は左サイドクラツチロ
ツド、２５は右サイドクラツチロツド、２６，２
７はロータリーバルブ、２９は枢着軸である。

本考案は、上述の様に構成したから油圧操作レ
バー１６を左右方向に操作すると油圧レバーロツ
ド１９が上下方向に牽引されるから傾斜動用油圧
装置ｂが作動して機台３が左右方向に傾斜動する
ことになる。

即ち、オーガー部４が左右方向（水平方向）に
傾斜動することになる。

次に同じく油圧操作レバー１６を上下方向に操
作すると連結板杆１１が回動して油圧レバーロツ
ド１２が上下方向に牽引されるから上下動用油圧
装置ａが作動して機台３が上下方向に上下動する
ことになる。

即ち、オーガー部４が上下方向に上下動するこ
とになる。

かように、本考案は、１本の油圧操作レバー１
６を左右方向に動かしたり、上下方向に動かした
りすることにより油圧機構を介して機台３を左右
方向に傾けたり、上下方向に傾けたりすることが
出来るからクローラー１が傾いても常にオーガー
部４を雪面に対して平行にさせて除雪を行うこと
が出来ると共にこの操作も在来の２本のレバー操
作ではなく、１本の油圧操作レバー１６で行うこ
とが出来るから操作ミスがなく、安全に容易に操
作することが出来る秀れた実用上の効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の正面図、第２図はその側面
図、第３図は操作機構部の斜面図、第４図は同じ
く操作機構部の平面図である。 ａ……上下動用油圧装置、ｂ……傾斜動用油圧
装置、１……クローラー、２……クローラー枠、
３……機台、４……オーガー部、５……駆動装
置、６……ハンドル、７……左サイドクラツチレ
バー、８……右サイドクラツチレバー、９……操
作表示パネル、１０……クラツチ軸、１１……連
結板杆、１１ａ，１１ａ……両端部、１２，１９
……油圧レバーロツド、１３，２０……ロータリ
ーバルブ切替動子、１４，２１，２８……スプリ
ング、１５……油圧レバー取付板杆、１６……油
圧操作レバー、１７……取付駒、１８……チエン
ジ窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右にクローラーを有するクローラー枠上に機
   台を設け、この機台の先端部にオーガー部を設
   け、この機台上にクローラーやオーガー部を作動
   させる駆動装置を設け、クローラー枠と機台との
   間に機台を進行方向に対して上下動させる上下動
   用油圧装置と機台を左右方向に傾斜動させる傾斜
   動用油圧装置を設け、オーガー部と反対側の機台
   側にハンドルや左サイドクラツチレバー、右サイ
   ドクラツチレバー等の操作機構を設けた小型除雪
   機において、操作表示パネルの裏側に軸架されて
   いるクラツチ軸に型の連結板杆の両端部をスプ
   リングに抗して回動自在に設け、この連結板杆の
   一端部の先端に油圧レバーロツドの一端部を連結
   し、他端部を上下動用油圧装置のロータリーバル
   ブ切替動子にスプリングに抗して連結し、この連
   結板杆の他端部にコ字型の油圧レバー取付板杆を
   設け、この油圧レバー取付板杆内に油圧操作レバ
   ーの下端部に設けた取付駒をクラツチ軸の軸方向
   に対して左右動するように設け、この油圧操作レ
   バーを操作表示パネルのチエンジ窓より上方に突
   出し、この取付駒の側部に油圧レバーロツドの一
   端部を止着し、他端部を傾斜動用油圧装置のロー
   タリーバルブ切替動子にスプリングに抗して連結
   した事を特徴とする小型除雪機のオーガー部の操
   作レバー装置。