JPS63221124A - ポリアミド - Google Patents

ポリアミド

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Publication number
JPS63221124A
JPS63221124A JP5410887A JP5410887A JPS63221124A JP S63221124 A JPS63221124 A JP S63221124A JP 5410887 A JP5410887 A JP 5410887A JP 5410887 A JP5410887 A JP 5410887A JP S63221124 A JPS63221124 A JP S63221124A
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JP
Japan
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component
range
polyamide
group
hydrocarbon group
Prior art date
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Pending
Application number
JP5410887A
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English (en)
Inventor
Toru Taguchi
透 田口
Akio Ikeda
秋夫 池田
Toshiji Nishimura
西村 利治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS63221124A publication Critical patent/JPS63221124A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明性、耐熱特性、機械的特性、化学的物理
的特性、寸法安定性、摺動特性および成形性のいずれに
も優れた性能を兼ね備えた成形用材料、とくに耐衝撃性
等の機械的特性に優れた新規重合体であるポリアミドに
関するものである。
〔従来の技術〕
゛従来透明なポリアミドとしては連鎖の立体配置を非対
称にするために、互いにメタ位の置換基を有する芳香族
ジカルボン酸とジアミンや側鎖状脂肪族ジアミンとジカ
ルボン酸、脂環族ジアミンとジカルボン酸との組合せな
どが提案されている。
特公昭49−36959号公報では、イソフタル酸、テ
レフタル酸とへキサメチレンジアミンを原料とし透明な
熱可塑性ポリアミドを得ているが、ガラス転移温度は1
20℃程度であり、耐衝撃性も低く、特に低温時では著
しく悪化するため満足できるものではない。
また、このポリアミドの耐衝撃性および耐熱性を向上さ
せるため、シクロヘキシル環などを有するi状ジアミン
をジアミン成分に用いる方法カ検討されている。たとえ
ば、環状ジアミンであるビス(4−アミノシクロヘキシ
ル)メタンとイソフタル酸またはテレフタル酸から得ら
れる透明ポリアミドのガラス転移温度は200℃以上に
達することが知られている〔たとえば、特公昭46−4
1024号公報、特開昭57−1)5420号公報、特
開昭53−18697号公報、特開昭54−3899号
公報など〕。しかしながらこのような芳香族ジカルボン
酸と脂環族ジアミンからなるポリアミドはその溶融粘度
が非常に高く、通常の成形加工が困難となるという欠点
を有し、しかも、もろく、機械的特性は満足するもので
はない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、成形用材料、摺動用材料などの用途に利
用される透明なポリアミドがこのような状況にあること
に鑑み、機械的特性、耐衝撃特性、耐熱特性および摺動
特性、特に機械的特性に優れた新規な透明性ポリアミド
を鋭意検討した。その結果、イソフタロイルジアミン成
分単位(a)およびジアシロイルジアミン成分単位(b
)からなるポリアミドが前記目的を達成する新規ポリア
ミドであり、該新規ポリアミドが機械的特性、耐熱特性
、透明性、寸法安定性、化学的物理的特性および成形特
性のいずれにも優れた成形用材料となることを見出し、
本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕本発明
によれば、一般式(1) で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(alお
よび一般式(n) そNH−R’−NH−C−Ar−C−>       
 CIT )II   II で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(bl、〔
式中、Roは炭素原子数が4ないし25の二価の炭化水
素基を示し、Arは1.3−フェニレン基以外の炭素原
子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示す。
〕がランダムに配列したポリアミドであって、 (i)各成分の組成はfal成分が65ないし100モ
ル%および(b)成分がOないし35モル%の範囲にあ
ること、 (ii)二価の炭化水素基R0は炭素原子数が4ないし
25のアルキレン基R’および一般式(III)または
一般式(IV)で表わされる炭素原子数が6ないし25
でありかつ少なくとも1個の脂環族炭化水素環を含む二
価の炭化水素基Rzからなる混合成分から構成され、R
′酸成分25ないし98モル%およびR2成分が2ない
し75モル%の範囲にあること、 〔式中、R3およびR6は低級アルキレン基またはシク
ロアルキレン基を示し、R1およびRSは水素または低
級アルキル基を示す。〕 (iii)350℃で荷重2.16kgで測定したメル
トフローレート(MFR)が0.1ないし100 g 
/ 10m1nの範囲にあること、 (iv)X線解析法で測定した結晶化度が7%以下の範
囲にあること、 (v)ガラス転移温度(Tg)が130ないし250℃
の範囲にあること、 によって特徴づけられるポリアミドが提供される。
本発明のポリアミドを構成するイソフタロイルジアミン
成分単位(a)は一般式(1)〔式中、Roは炭素原子
数が4ないし25の二価の炭化水素基を示す〕で表わさ
れるイソフタロイルジアミン成分単位であり、その含有
率は65ないし100モル%、好ましくは65ないし9
0モル%、特に好ましくは65ないし85モル%の範囲
である。該イソフタロイルジアミン成分単位の含有率が
65モル%より少なくなると結晶化度が高くなり、耐衝
撃性、透明性、可とう性などが低下するようになる。
また、本発明のポリアミドを構成するジアシロイルジア
ミン成分単位山)は、一般式(II)〔式中、Roは炭
素原子数が4ないし25の二価の炭化水素基を示し、A
rは1.3−フェニレン基以外の炭素原子数が6ないし
20の二価の芳香族炭化水素基を示す、〕で表わされる
ジアシロイルジアミン成分単位であり、その含有率は0
ないし35モル%、好ましくは10ないし35モル%、
特に好ましくは15ないし35モル%の範囲である。該
ジアシロイルジアミン成分単位の含有率が35モル%よ
り多くなると結晶化度が高くなり、透明性や可とう性が
低下するようになる。
また、本発明のポリアミドのジアミン成分を構成する二
価の炭化水素基R0は炭素原子数が4ないし25の二価
の炭化水素基であってしかも炭素原子数が4ないし25
のアルキレン基RIおよび一般式(III)または一般
式(IV)で表わされる炭素原子数が6ないし25であ
りかつ少なくとも1個の脂環族炭化水r環を含む二価の
炭化水素基R2からなる混合成分から構成され、RI酸
成分25ないし98モル%、好ましくは38ないし90
モル%、特に好ましくは40ないし85モル%の範囲に
あり、Rt酸成分2ないし75モル%、好ましくは10
ないし70モル%、特に好ましくは15ないし60モル
%の範囲にある。
一般式(IV) 〔式中、R3およびR6は低級アルキレン基またはシク
ロアルキレン基を示し、R4およびR5は水素または低
級アルキル基を示す、〕 本発明のポリアミドの前記一般式(I)および(n)で
表わされる構成成分中のアルキレン基R1に相当するア
ルキレンジアミン成分は、炭素原子数が4ないし25の
アルキレンジアミン成分であり、具体的には、1,4−
ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1.6−
ジアミツヘキサン、1.7−ジアミノへブタン、1,8
−ジアミノオクタン、1.9−ジアミノノナン、1.1
0−ジアミノデカン、i、ii−ジアミノウンデカン、
1.12−ジアミノドデカン、1.13−ジアミノトリ
デカン、1.12−ジアミノドデカン、1.13−ジア
ミノトリデカン、1.14−ジアミノテトラブカン、1
.15−ジアミノペンタデカン、1.16−ジアミノノ
ナデカン、1.17−ジアミノオクタデカン、1,18
−ジアミノオクタデカン、1,19−ジアミノノナデカ
ン、1,2叶ジアミノエイコサンなどのアルキレンジア
ミン成分を例示することができる。これらアルキレンジ
アミン成分としては1種のみを単独で含有していてもよ
いし、2種以上の混合物として含有していても差しつか
えない。これらのアルキレンジアミン成分のうちでは、
炭素原子数が6ないし16の範囲にあることが好ましく
、とくに1.6−ジアミツヘキサン成分であることが好
ましい。
本発明のポリアミドの前記一般式CI)および(If)
で表わされる構成成分中のR2に相当するジアミン成分
は、炭素原子数が6ないし25でありかつ少なくとも1
個の脂環族炭化水素環を含む二価の炭化水素基R2を有
するジアミン成分である。前記一般式(I[I]または
一般式(IV)で表わされる炭素原子数が6ないし25
でありかつ少なくとも1個の脂環族炭化水素環を含む二
価の炭化水素基Hzに相当するジアミン成分として具体
的には、次の化合物を例示することができる。
1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1.4
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(3−アミノシク
ロヘキシル)プロパン、4.4′−ジアミノ−3,3′
−ジメチルジシクロヘキシルメタン、 4.4′−ジアミノ−3,3′−ジメチル−5,5′−
ジメチルジシクロヘキシルメタン、 4.4′−ジアミノ−3,3′−ジメチル−5,5′−
ジメチルジシクロヘキシルプロパン 4.4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキ
シルプロパン、 3.4′−ジアミノジシクロヘキシルプロパン、3.4
′−ジアミノ−3′−メチルジシクロヘキシルプロパン
、 3.4′−ジアミノ−3′−メチル−5′−メチルジシ
クロヘキシルプロパン、 4.4′−ジアミノ−3−メチルジシクロへキシルプロ
パン、 4.4′−ジアミノ−3−メチル−5−メチルジシクロ
ヘキシルプロパン、 α、α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−1,4
−シクロヘキサン、 α、α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−1,3
−シクロヘキサン。
これら脂環族ジアミン成分としては1種のみを単独で含
有しでもよいし、2種以上の混合物として含有していて
も差しつかえない。これらの脂環族ジアミン成分のうち
では、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
4.4′−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキ
シルメタンが好ましい。
本発明のポリアミドを構成する前記一般式(n)で表わ
されるジアシロイルジアミン成分単位(b)を構成する
芳香族ジカルボン酸成分に相当するArは1.3−フェ
ニレン基以外の炭素原子数6ないし20の二価の芳香族
炭化水素基である。該二価の芳香族炭化水素4Arに相
当する芳香族ジカルボン酸成分として具体的には、テレ
フタル酸、フタル酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸
、2,5−ナフタレンジカルボン酸、!14−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸など
を例示することができる。また、該芳香族ジカルボン酸
成分には、トリメリット酸、ピロメリット酸などの三塩
基性以上の多価カルボン酸成分を少量含んでいても差し
支えない。該ポリアミドを構成する芳香族系ジカルボン
酸成分のイソフタル酸成分以外の芳香族ジカルボン酸成
分のうちでは、テレフタル酸成分またはナフタレンジカ
ルボン酸成分であることが好ましい。
本発明のポリアミドは、前記(al成分および前記(b
)成分がランダムに配列して結合し、鎖状構造を形成し
たものである。ここで、鎖状構造とは直鎖状構造のみな
らず、分枝鎖、状構造または相違する分子間で架橋構造
を形成している場合もある。分枝鎖状構造または架橋構
造の形成は前記(a)、(b)画成分単位のアミン成分
を介して形成される。これらのうちでは直鎖状ないし分
枝鎖状構造すなわち実質上線状構造のポリアミドが好適
である。また、本発明のポリアミドの分子末端は(a)
成分または(1))成分を構成するアルキレンジアミン
成分、脂環族ジアミン成分、芳香族カルボン酸成分のい
ずれであってもよい。分子末端が該アルキレンジアミン
成分または脂環族ジアミン成分である場合には、末端ア
ミノ基が低級カルボン酸でアシル化されていてもよいし
、塩を形成していても差しつかえない。また、分子末端
が芳香族ジカルボン酸成分である場合には末端カルボキ
シル基が低級アルコールでエステル化されていてもよい
し、アミンでアミド化されていてもよいし、塩を形成し
ていてもよい。
本発明のポリアミドの350℃で荷重2.16kgで測
定したメルトフローレート(MFR)は0.1ないし1
00 g/10m1n 、好ましくは0.5ないし80
g/10m1nの範囲にあり、また、該ポリアミドが3
0℃の濃硫酸中に可溶性の場合には30℃の濃硫酸中で
測定した極限粘度(η〕は通常0.40ないし2.0d
!/g1好ましくは0.5ないし1.5d!/gの範囲
である。
本発明のポリアミドは非品性ないしは低結晶性であって
透明性のポリアミドである。該ポリアミドを構成する一
般式CI)で表わされるイソフタロイルジアミン成分単
位(a)の含有率が高くなるにつれて結晶化度が低下す
る。本発明のポリアミドのX線回折法で測定した結晶化
度は7%以下、好ましくは3%以下、さらに好ましくは
1%以下の範囲である。
本発明のポリアミドのガラス転移温度(Tg)は130
℃ないし250℃の範囲にある。
本発明のポリアミドのうちでは、直鎖状ないしは分枝鎖
状構造すなわち実質上線状構造のポリアミド、すなわち
30℃の1硫酸に溶解するポリアミドが好適である。
本発明のポリアミドは、その構成成分単位であるイソフ
タロイルジアミン成分単位(a)およびジアシロイルジ
アミン成分単位(blの各々に相当するジカルボン酸ま
たはジカルボン酸シバライドと前記各成分単位に相当す
るジアミンとを次の方法で反応させることにより製造す
ることができる。
+1)  溶液重縮合法 両者の原料を溶解することのできるベンゼン、トルエン
、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルアセトアミド
、N−メチルピロリドン等の溶媒中で、トリエチルアミ
ンなどの)\ロゲン化水素補足剤の存在下に通常−5な
いし80℃の範囲の温度で通常0.5ないし5hr反応
を行うことによって重縮合反応を行う方法。
(2)界面重縮合法 相当するジアミンと水酸化ナトリウムなどのハロゲン化
水素補足剤を水に溶解させ、ラウリル硫酸ソーダなどの
界面活性剤を0.1ないし5Xm%/水用い、この水溶
液とトルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム
などの有機溶媒に溶解したジカルボン酸シバライドを通
常−10ないし50℃の温度範囲で0.5ないし2hr
混合することによって製造する方法。
(3)溶融重縮合法 ポリアミドの構成成分単位に相当するジカルボン酸また
はそれらのエステルとジアミンより生成するナイロン塩
またはオリゴマーなどの低次縮合物を加圧下または常圧
下で徐々に加熱し、250ないし360℃の範囲で0.
5ないし10h r反応させる方法。
前記方法のうち、低次縮合物をロール、押出機、ニーダ
−などの重合器を用いて280ないし360℃の範囲で
1分ないし10分溶融状態で剪断条件下に混練加熱する
ことによって生成水を系外に除去することによって製造
する方法が好適に用いられ、その場合の混練手段として
はベント付きの1軸、多軸の押出機を用いる方法が好ま
しい。さらに低次縮合物合成時あるいは低次縮合物合成
後にリン酸、次亜リン酸ソーダ、リン酸オクチル、トリ
ストリデシルホスファイト等の触媒、安定剤を添加して
重縮合を行うこともできる。
本発明のポリアミドは前述の優れた性能を有しており、
種々の成形材料の用途に使用され、とくに透明性の成形
材料としての性能に優れている他に、コーティング剤、
接着剤、プリント配線基板、その他種々の用途に利用さ
れる。該ポリアミドには必要に応じて従来から公知のポ
リマー安定剤、可塑剤、離型剤、滑剤、充填剤などを使
用することができる。ポリマーとしてはナイロン6.6
、ナイロン6などのポリアミドを例示することができる
。充填剤としては粉末状、板状、繊維状あるいはクロス
状物などの種々の形態を有する有機系または無機系の化
合物であり、具体的には、シリカ、アルミナ、シリカア
ルミナ、タルク、ケイソウ土、クレー、カリオン、石英
、ガラス、マイカ、グラファイト、二硫化モリブデン、
セラコラ、ベンガラ、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミ
ニウム、銅、ステンレスなどの粉状、板状の無機系化合
物、ガラス繊維、カーボン繊維、ホウ素繊維、セラミッ
クス繊維、石綿繊維、ステンレススチール繊維などの繊
維状の無機系化合物またはこれらのクロス状物などの2
次加工品、ポリパラフェニレンテレフタルアミド、ポリ
メタフェニレンテレフタルアミド、ポリパラフェニレン
イソフタルアミド、ポリメタフェニレンイソフタルアミ
ド、ジアミノジフェニルエーテルとテレフタル酸(イソ
フタル酸)との縮合物、p(m)−アミノ安息香酸の縮
合物などの全芳香族系ポリアミド、ジアミノジフェニル
エーテルと無水トリメリット酸または無水ピロメリット
酸との縮合物などの全芳香族系ポリアミドイミド、全芳
香族系ポリイミド、ポリベンツイミダール、ポリイミダ
ゾフエナンスロゾンなどの複素環含有化合物、ポリテト
ラフロロエチレンなどの粉状、板状、繊維状あるいはク
ロス状物などのこれらの2次加工品などを例示すること
ができ、これらを2種以上を混合して使用することもで
きる。
これらの充填剤はシランカップラーやチタンカップラー
などで処理したものも同様に使用することができる。
前記充填剤のうち、粉末状の充填剤としてはシリカ、シ
リカアルミナ、アルミナ、二酸化チタン、グラファイト
、二硫化モリブテン、ポリテトラフロロエチレンを使用
することが好ましく、とくにグラファイト、二硫化モリ
ブデンまたはポリテトラフロロエチレンを使用すると該
組成物から得られる成形体の動摩擦係数、テーパー摩擦
、限界pv値などの耐摩耗性が向上するようになるので
好ましい。かかる充填剤の平均粒径は通常0.1mμな
いし200μの範囲、とくに1謹μないし100μの範
囲にあると前述の耐摩耗性が著しく向上するので好まし
い。かかる充填剤の配合割合は該ポリアミド100重量
部に対して0.1ないし200重量部の範囲にあること
が通常であり、好ましくは0.5ないし100重量部の
範囲、とくに好ましくは1.0ないし50重量部の範囲
である。
また、前記充填剤のうち、有機系の繊維状充填剤として
はポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリメタ
フェニレンテレフタルアミド繊維、ポリパラフェニレン
イソフタルアミド繊維、ポリメタフェニレンイソフタル
アミド繊維、ジアミノジフェニルエーテルとテレフタル
酸またはイソフタル酸との縮合物から得られる繊維など
の全芳香族系ポリアミド繊維を使用すると該組成物から
得られる成形体の引張り強度、アイゾツト衝撃強度など
の機械的特性、熱変形温度などの耐熱特性などが向上す
るようになるので好ましい。さらに、前記充填剤のうち
で無機系の繊維状充填剤としてはガラス繊維、カーボン
繊維またはホウ素繊維を使用すると、該組成物から得ら
れる成形体の引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率などの機
械的特性、熱変形温度などの耐熱特性、耐水性などの化
学的物理的特性などが向上するようになるので好ましい
。前記有機系または無機系の繊維状充填剤の平均長は通
常0.1ないし20鶴、とくに工ないし10鶴の範囲に
あると、該組成物の成形性が向上しかつ該組成物から得
られる成形体の熱変形温度などの耐熱特性、引張強度、
曲げ強度などの機械的特性などが向上するようになるの
で好ましい。前記有機系または無機系の繊維状充填剤の
配合割合は該ポリアミド100重量部に対して3ないし
 200重量部の範囲にあることが通常であり、好まし
くは5ないし180重量部の範囲、とくに好ましくは5
ないし150重量部の範囲である。
本発明のポリアミドの構成成分の組成、融点、極限粘度
〔η〕、MFR1結晶化度は次の方法で求めた。
(1)  ポリアミド構成成分の組成 ポリアミドまたはポリアミドの原料となるポリアミド低
次縮合物のへキサフルオロイソプロパツール溶媒中のI
3CNMRおよび元素分析値を併用することにより算出
した。
(2)ガラス転移温度 パーキンエルマー社製MODEL DSC−2示差走査
熱量計を用いて毎分10℃の昇温速度で樹脂の示差熱分
析を行って求めた。
(3)極限粘度〔η〕 樹脂濃度0.500g/a、0.770 g / dl
 、 1.00g/d!の96重量%濃硫酸溶液の30
℃における相対粘度をウベローデ型粘度計によって測定
し、比粘度を求め、これらの点から作図によって〔η〕
を求めた。なお、前記溶液の作成を30℃で行った。
(41MFR JIS K−7210の方法に準拠し、350℃、荷重
2.16kgで測定した。
(5)結晶化度 理学電気製ロータフレックス2075を用いてプレスシ
ートの広角(2θ;706〜36)のX線解析を行って
求めた。
〔実施例〕 次に、本発明のポリアミドを実施例によって具体的に説
明する。試験片の調製法ならびに各性能の評価方法を次
に示した。
また、以下の表2において使用した次の略号はそれぞれ
次の化合物を示す。
TA:  テレフタル酸 IA:  イソフタル酸 DMT  :  ジメチルテレフタル酸DMI  : 
 ジメチルイソフタル酸C,DA :  ヘキサメチレ
ンジアミンDMACM:  4,4’−ジアミノ−3,
3′−ジメチルジシクロヘキシルメタン、 AMC:  1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキ
サン (試験片の作製および各物性の評価法)ポリアミドをク
ラッシャーによって粉砕(32メツシユパス)し、10
0℃、lmHgの条件下で12hr乾燥した後、該ポリ
アミドをプレス成形機により窒素雰囲気中100 kg
 / C−の圧力下、Tgより65ないし120℃高い
温度でホットプレスした後、20℃の温度でコールドプ
レスし、2鶴ないし4日厚の圧縮成形板を作製した。こ
れらの成形板を表1に記載の各試験片の寸法に切削加工
した後窒素雰囲気中、100℃、40n*Hgの条件で
12hr乾燥した後試験に供した。
実施例1 ジメチルテレフタル酸46.6g (0,24M ) 
、ジメチルイソフタル酸108.8g (0,56M 
) 、4.4 ’ −ジアミノ−3,3′−ジメチルジ
シクロヘキシルメタン98.2g (0,412M )
、ヘキサメチレンジアミン47.8g (0,412M
 )を200gのイオン交換水とともに500−セパラ
ブルフラスコに仕込んだ。この時、触媒として0.16
gのリン酸を添加した。N2雰囲気下で、常圧で攪拌下
、95℃、2 hr、  130℃、3hr、140℃
、4hr加熱し、白色のナイロン塩を得た。
このナイロン塩を重合フラスコに移し、N2雰囲気中、
常圧で攪拌下130℃、140℃、150℃で各1hr
加熱し水を除去する。次いで水、メタノールを除去しな
がら2時間かけて200℃まで昇温し、次いで4時間か
けて300℃まで昇温し、300℃で15m1n加熱し
、反応を終了する。得られたポリマーは無色透明でガラ
ス転移温度は200℃であった。
結果を表2に示した。
実施例2〜3 実施例1において、ジアミン成分の種類と仕込比率、触
媒などを表2に示したようにかえた以外は、実施例1に
記載の方法でポリアミドを合成した。結果を表2に示し
た。
実施例4 テレフタル酸89.22g (0,537M )、イソ
フタル酸208.17g(1,253M ”)、4.4
′−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメ
タン109.9g(0,461M)、ヘキサメチレンジ
アミン160.4g (1,383M )をイオン交換
水100g、ジ亜リン酸ソーダ0.38 g(0,00
358M )とともにizオートクレーブに仕込みN、
置換を充分に行った後、攪拌下、3時間かけて250℃
に昇温した。さらに密閉状態のままで250℃で1時間
反応を進行させた後、攪拌を止め、オートクレーブ底部
から差圧10kg/c4で反応混合物を抜き出した。N
t中50℃、100mHgで一晩乾燥して低次縮合物を
得た。この低次縮合物の〔η〕(conc、)1.sO
4中、30℃)は、0.15dl/gであった。
この低次縮合物を二軸押出機(スクリュー径30fl、
L/D=42、バレル温度(℃) (80/ 180/
 340/ 340/ 280/ 280/ 260/
 260.第3、第4、第6ゾーンは大気解放ベント、
回転数5Orpm 、オリゴマー供給量2kg/hr、
排気はN2パージ)によって溶融上重縮合を進め、〔η
〕が1.0Od1/g(conc、HtsO4中、30
℃)の無色透明のポリアミドを得た。結果を表2に示し
た。
実施例5 実施例4において、ジアミン成分の仕込み比率を表2に
示したようにかえた以外は、実施例4に記載の方法でポ
リアミドを合成した。結果を表2に示した。
比較例1 実施例1においてジアミン成分にC,DAを用い、無触
媒で行った以外は、実施例1に記載の方法でポリアミド
を合成した。結果を表2に示した。
比較例2 実施例1において、ジアミン成分の仕込比率を表2に示
したようにかえた以外は、実施例1に記載の方法でポリ
アミドを合成した。結果を表2に示した。
比較例3〜4 市販されている透明な非品性ポリアミドとして知られて
いるグリルアミドTR−55(エムザーベルヶ社製)お
よびトロガミドーT(グイナミットノーベル社製)の物
性を表2に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(a)お
    よび一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b)、 〔式中、R^0は炭素原子数が4ないし25の二価の炭
    化水素基を示し、Arは1,3−フエニレン基以外の炭
    素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示
    す。〕がランダムに配列したポリアミドであつて、 (i)各成分の組成は(a)成分が65ないし100モ
    ル%および(b)成分が0ないし35モル%の範囲にあ
    ること、 (ii)二価の炭化水素基R^0は炭素原子数が4ない
    し25のアルキレン基R^1および一般式〔III〕また
    は一般式〔IV〕で表わされ る炭素原子数が6ないし25でありかつ少 なくとも1個の脂環族炭化水素環を含む 二価の炭化水素基R^2からなる混合成分から構成され
    、R^1成分が25ないし98モル%およびR^2成分
    が2ないし75モル%の範囲にあること、 一般式〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (式中、R^3およびR^6は低級アルキレン基または
    シクロアルキレン基を示し、R^4およびR^5は水素
    または低級アルキル基を示す。〕 (iii)350℃で荷重2.16kgで測定したメル
    トフローレート(MFR)が0.1ないし100g/1
    0minの範囲にあること、 (iv)X線解析法で測定した結晶化度が7%以下の範
    囲にあること、 (v)ガラス転移温度(Tg)が130ないし250℃
    の範囲にあること、 によつて特徴づけられるポリアミド。
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