JPS62256830A - 摺動材成形材料 - Google Patents

摺動材成形材料

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JPS62256830A
JPS62256830A JP9820186A JP9820186A JPS62256830A JP S62256830 A JPS62256830 A JP S62256830A JP 9820186 A JP9820186 A JP 9820186A JP 9820186 A JP9820186 A JP 9820186A JP S62256830 A JPS62256830 A JP S62256830A
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Takeshi Sakashita
健 阪下
Tomoaki Shimoda
智明 下田
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱特性、機械的特性、化学的物理的特性お
よび成形特性のいずれにも優れた性能を兼ね備えた摺動
特性に優れた摺動材成形材料に関するものである。
〔従来の技術〕
−づ役に、ポリアミドは圧縮成形、射出成形または押し
出し成形などの溶融成形を行うことができ、成形性には
優れているが、耐熱特性、機械的特性および化学的特性
のいずれの性能においてもエンジニアリングプラスチッ
クスとして満足できるものではない。例えば、本出願人
は、耐熱特性、機械的特性、化学的物理的特性に優れた
ポリアミドとしてテレフタル酸成分単位を主成分とする
芳香族ジカルボン酸成分単位および脂肪族アルキレンジ
アミン成分単位からなるポリアミドからなる成形材料を
特開昭59−53536号公報、特開昭60−1582
20号公報などにすでに提案した。このポリアミドは耐
熱特性、機械的特性および化学的物理的特性に優れ、熔
融成形性にすぐれているという特徴を有しているが、結
晶性であるので寸法安定性に劣るという欠点がある。
一方、特開昭49−36959号公報および特公昭46
−41024号公報にはイソフタル酸成分単位を主成分
とする芳香族系ジカルボン酸成分単位およびヘキサメチ
レンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタ
ンなどの混合ジアミンからなるジアミン成分から形成さ
れるポリアミドまたはポリ2゜2.4− トリメチルへ
キサメチレンテレフタルアミド(トロガミドT@)は結
晶化度が低く、透明性、寸法安定性に優れ、機器ハウジ
ング材料、自動車部品などへの用途が期待されるが、熱
変形温度などの耐熱特性、耐衝撃性などの機械的特性な
どに劣るという欠点があり、とくに耐熱性が要求されか
つ摺動特性に優れた摺動材用成形材料の用途には適して
いない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、耐熱特性、機械的特性、化学的物理的特
性および成形特性のいずれにも優れた性能を兼ね備えた
成形用材料、とくに摺動特性に優れた摺動材用成形材料
を検討した結果、特定のイソフクロイルジアミン成分単
位(a)および特定のジアシロイルジアミン成分単位(
blがランダムに配列したポリアミドまたは該ポリアミ
ド(A)および充填剤(I3)からなるポリアミド組成
物からなる成形用材料が前記目的を達成することを見出
し、本発明に到達した。本発明によれば、本発明の成形
材料用ポリアミドは融点、ガラス転移点および熱変形温
度などの耐熱特性、引張強度、曲げ強度、衝撃強度、動
F擦係数、限界pv値、テーパー摩耗などの機械的特性
、とくに摺動特性、耐薬品性、耐沸水性、飽和吸水率な
どの化学的物理的特性、熔融組成物の流動性、熔融圧縮
成形性、溶融射出成形性や溶融押出し成形性などの成形
特性に優れているという特徴がある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明によ
れば、一般式(1) で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(alお
よび一般式(II) で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b)、〔
式中、Ro  は炭素原子数が4ないし25の二価の炭
化水素基を示し、Arは1,3−フェニレン基以外の炭
素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示
す。〕がランダムに配列したポリアミドであって、 (i)各成分の組成は(al成分が50ないし100モ
ル%および(b)成分が0ないし50モル%の範囲にあ
ること、 (ii ) 300℃で荷重2 k+rで測定したメル
トフローレ−1−(MFR)が0.01ないしloog
/ 10minの範囲にあること、 (iii)X線回折法で測定した結晶化度が7%以下の
範囲にあること、 (iv)ガラス転移温度(Tg)が110ないし240
℃の範囲にあること、 によって表されるポリアミドから形成される摺’JJ材
成形材ネ゛↓が第一の発明として提供され、酸ボリアi
+’(A)およびCB)充填剤からなるポリアミド組成
物から形成される摺動材成形材料が第二の発明として提
供される。
本発明の摺動材成形材料を形成するポリアミドCA〕は
、一般式(1) で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(11お
よび一般式(n) で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b)〔こ
こで、両式中、Ro  は炭素原子数が4ないし25の
二価の炭化水素基を示し、Arは1.3−フェニレン基
以外の炭素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水
素基を示す。〕がランダムに配列したポリアミドである
。該ポリアミドの各成分の組成は上記(al成分が50
ないし100モル%、好ましくは60ないし90モル%
、とくに好ましくは65ないし80モル%の範囲であり
、咳(bl成分がOないし50モル%、好ましくは10
ないし40モル%、とくに好ましくは20ないし35モ
ル%の範囲である。また、該ポリアミドの300℃で荷
重2にgで測定したメルトフローレート (MFR)は
0.Olないし100 g / 10min 。
好ましくは0.5ないし50g/10minの範囲にあ
り、また該ポリアミドが30℃の濃硫酸中に可溶性の場
合には30°Cの濃硫酸中で測定した極限粘瞳〔η〕は
通常は0.4ないし’l、Odl/g、好ましくは0.
5ないし1.3dl/ gの範囲である。また、該ポリ
アミドのX線回折法で測定した結晶化度は通常は7%以
下、好ましくは5%以下、と(に好ましくは3%以下の
範囲である。また、該ポリアミドの示差走査熱量計(昇
温速度毎分10℃)によって測定したガラス転移温度(
Tg)は110ないし240°C1好ましくは120な
いし220°Cの範囲にある。該ポリアミドが結晶性を
有する場合には、その融点は通常は220ないし350
℃、好ましくは240ないし320℃の範囲である。
該ポリアミドを構成する前記一般式(1)で表わされる
イソフタロイルジアミン成分単位(alおよび前記一般
式(n)で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(
blを構成するジアミン成分に相当するRD  は炭素
原子数が4ないし25の二価の炭化水素基を示す。該ジ
アミン成分に相当する二価の炭化水素基Rとしては、炭
素原子数が4ないし25の二価の脂肪族炭化水素基、炭
素原子数が6ないし25であり少なくとも1個の脂環族
炭化水素環を含む二価の脂環族炭化水素基、炭素原子数
が6ないし25でありかつ少なくとも1個の芳香族炭化
水素環を含む二(面の芳香族炭化水素基を挙げることが
できるが、と(に炭素原子数が4ないし25の二価の脂
肪族炭化水素基R1と炭素原子数が6ないし25であっ
て少なくとも1個の脂環族炭化水素環を含む二価の脂環
族炭化水素基R2または炭素原子数が6ないし25であ
って少なくとも1個の芳香族炭化水素環を含む二価の芳
香族炭化水素基R2とからなる混合成分から構成されて
いることが好ましく、とりわけその組成がR1成分が5
ないし98モル%、好ましくは40ないし85モル%お
よびR2成分が2ないし95モル%、好ましくは15な
いし60モル%の範囲である混合成分であると好適であ
る。
炭素原子数が4ないし25である二価の脂肪族炭化水素
基R1に相当するジアミン成分として具体的には、1.
4−ジアミノブタン、1.5−ジアミノペンクン、1.
6−ジアミツヘキサン、1.7−ジアミへブタン、1.
8−ジアミノオクタン、1.9−ジアミノノナン、1.
10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン
、1,12−ジアミノドデカン、1.13−ジアミノウ
ンデカン、1.14− ジアミノテトラデカン、1.1
5−ジアミノペンタデカン、1.16−ジアミノウンデ
カン、1.17−ジアミノウンデカン、1.18−ジア
ミノウンデカン、1,19−ジアミノノナデカン、1.
20−ジアミノエイコサンなどを例示することができる
。これらのアルキレンジアミン成分としては1種のみを
単独で含有していてもよいし、2種以上の混合物として
含有していても差しつかえない。これらのアルキレンジ
アミン成分のうちでは、炭素原子数が6ないし16の範
囲にあることが好ましく、とくに1.6−ジアミツヘキ
サン成分であることが好すしい。また。炭素原子数が6
ないし25でありかつ少なくとも1個の脂環族炭化水素
環を含む二価の脂環族炭化水素基R2に相当するジアミ
ン成分単位として具体的には、1.3−ジアミノシクロ
ヘキサン、1.4−ジアミノシクロヘキサン、■、3−
ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1.4−ビス(
アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、
ピペラジン、2.5−ジメチルピペラジン、ビス(4−
アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシク
ロヘキシル)プロパン、4.4’−ジアミノ−3,3′
〜ジメチルジシクロへキシルメタン、4.4′−ジアミ
ノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキシルプロパン、4
,4′−ジアミノ−3,3’ 、5.5 ’−テトラメ
チルジシクロヘキシルメタン、4.4′ジアミノ−3,
3’ 、5.5 ’−テトラメチルジシクロヘキシルプ
ロパン、4.4’−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシ
クロヘキシル、4.4′−ジアミノ−3,3′、5.5
’−テトラメチルジシクロヘキシル、α、α′−ビス(
4−アミノシクロヘキシル)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、α、α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−
ト ジイソプロピルベンゼン、α。
α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル”) −1,4
−シクロヘキサン、α、α′−ビス(4−アミノシクロ
へキシル) −1,3−シクロヘキサンなどを例示する
ことができる。また、炭素原子数が6ないし25であり
かつ少な(とも1個の芳香族炭化水素環を含む二価の芳
香族炭化水素基R2に相当するジアミン成分単位として
具体的には、p−フェニレンジアミン、トフエニレンジ
アミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジア
ミン、4.4′−ジアミノジフェニルメタン、4.4′
−ジアミノジフェニルエーテル、4.4’−ジアミノジ
フェニルプロパン、4.4′−ジアミノジフェニルスル
ホン、4.4’−ジアミノジフェニルスルフイツト、α
、α′−ビス(4−′アミノフェニル)−p−イソプロ
ピルベンゼン、α、α′−ビス(4−アミノフェニル)
−トイソプロビルベンゼンなどを例示することができる
これらのR2を構成するジアミン成分のうちで、好まし
くは脂環族ジアミン成分であり、これらのうち特に好ま
しくは、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4
.4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキシ
ルメタン、1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ンである。
該ポリアミドを構成する前記一般式(II)で表わされ
るジアシロイルジアミン成分単位(blを構成する芳香
族ジカルボン酸成分に相当するArは、1゜3−フェニ
レン基以外の炭素原子数が6ないし20の二価の芳香族
炭化水素基である。該二価の芳香族炭化水素基Arに相
当する芳香族ジカルボン酸成分として具体的には、テレ
フタル酸、フタル酸、2゜6−ナフタレンジカルボン酸
、2,5−ナフタレンジカルボン酸、1.4−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸など
を例示することができる。
該ポリアミドは、前記(a)成分および前記(bl成分
がランダムに配列して結合し、鎖状構造を形成したもの
である。ここで鎖状構造とは直鎖構造のみならず、分枝
鎖状または相違する分子間で架橋構造を形成している場
合もある。分枝鎖状構造または架橋構造の形成は前記(
a)、(b11成分単位のアミン成分を介して形成され
る。該ポリアミドのうちでは直鎖状ないしは分枝鎖状構
造すなわち実質上線状構造のポリアミド、すなわち30
℃の濃硫酸中にン容解するポリアミドが好適である。
該ポリアミドの分子末端は前記(al成分または前記(
b)成分を構成するジアミン成分、イソフタル酸成分ま
たはイソフタル酸成分以外の芳香族ジカルボン酸成分の
いずれであってもよい。分子末端が該アルキレンジアミ
ン成分である場合は末端アミノ基が低級カルボン酸でア
シル化されていてもよいし、塩を形成していても差つか
えない。また、分子末端がテレフタル酸成分、イソフタ
ル酸成分またはカルボキシフタル酸成分である場合には
末端カルボキシル基が低級アルコールでエステル化され
ていてもよいし、アミンでアミド化されていてもよいし
、塩を形成してもよいし、酸無水物を形成してもよい。
該ポリアミドは、該ポリアミドの前記(a)および前記
(b11成分単位に相当する芳香族ジカルボン酸のハラ
イドおよびジアミンを溶液法によって重縮合することに
よって製造することもできるし、界面法によって重縮合
することにより!!!造することもできる。また、該ポ
リアミドの構成成分に相当する芳香族ジカルボン酸およ
びジアミンとのナイロン塩またはオリゴマーなどの低次
縮合物を、加熱溶融状態で剪断条件下に混線手段を用い
て重縮合させることにより製造することができる。これ
らいずれの方法においても、原料の芳香族ジカルボン酸
ハライドの組成および原料ジアミン成分の組成を調節す
ることによって該イソフタロイルジアミン成分単位(,
11が50ないし100モル%および該ジアシロイルジ
アミン成分単位(b)がOないし50モル%の範囲のポ
リアミドを+M造することができる。
これらのうちでは第三番目の方法が工業的製法として通
している。
本発明の摺動材成形材料は前記ポリアミドから形成させ
ることもできるし、該ポリアミド(A)および充填剤(
B)からなるポリアミド組成物から形成させることもで
きる。
本発明のIご肋材成形材料を形成するポリアミド組成物
に配合される他の構成成分の充填剤(B)は、粉末状、
板状、繊維状あるいはクロス状物などの種々の形態を有
する有機系または無機系の化合物であり、具体的には、
シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、タルク、ケイソウ
土、クレー、カオリン、石英、ガラス、マイカ、グラフ
ァイト、二硫化モリブデン、セラコラ、ベンガラ、二酸
化チタン、酸化亜鉛、アルミニウム、銅、ステンレスな
どの粉状、板状の無機系化合物、ガラス繊維、カーボン
繊維、ホウ素繊維、セラミックス繊維、石綿繊維、ステ
ンレススチール繊維などの繊維状の無機系化合物または
これらのクロス状物などの2次加工品、ポリバラフェニ
レンテレフタルアミド、ポリメタフェニレンテレフタル
アミド、ポリパラフェニレン・イソツクルアミド、ポリ
メタフエニレンイソフタルアミド、ジアミノジフェニル
エーテルとテレフタル酸(イソフタル酸)との縮合物、
p  (m)−アミノ安息香酸の縮合物などの全芳香族
系ポリアミド、ジアミノジフェニルエーテルと無水トリ
メリット酸または無水ピロメリット酸との縮合物などの
全芳香族系ポリアミドイミド、全芳香族系ポリイミド、
ポリベンツイミダゾール、ポリイミダゾフェナンスロリ
ンなどの複素環含有化合物、ポリテトラフロロエチレン
などの粉状、板状、繊維状あるいはクロス状物などのこ
れらの2次加工品などを例示することができ、これらを
2種以上を混合して使用することもできる。これらの充
填剤はシランカップラーやチタンカップラーなどで処理
したものも同様に使用することができる。
前記充填剤のうち、粉末状の充填剤としてはシリカ、シ
リカアルミナ、アルミナ、二酸化チタン、グラファイト
、二硫化モリブデン、ポリテトラフロロエチレンを使用
することが好ましく、とくにグラファイト、二硫化モリ
ブデンまたはポリテトラフロロエチレンを使用すると該
組成物から得られる成形体の動摩擦係数、テーバ−摩耗
、限界pv値などの耐摩耗性が向上するようになるので
好ましい。かかる充填剤の平均粒径は通常0.1mμな
いし200μの範囲、とくに1mμないし100μの範
囲にあると前述の耐摩耗性が著しく向上するので好まし
い。かかる充填剤の配合割合は該ポリアミド100重量
部に対して0.1ないし200重量部、好ましくは0゜
5ないし100ii部、とくに好ましくは1.0ないし
50重量部の範囲である。
また、前記充填剤のうち、有機系の繊維状充填剤として
はポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリメタ
フェニレンテレフタルアミド繊維、ポリパラフェニレン
イソフタルアミド繊維、ポリメタフェニレンイソフタル
アミド繊維、ジアミノジフェニルエーテルとテレフタル
酸またはイソフタル酸との縮合物から得られる繊維など
の全芳香族系ポリアミド繊維を使用すると該組成物から
得られる成形体の引張り強度、アイゾッHE撃強度など
の機械的特性、熱変形温度などの耐熱特性などが向上す
るようになるので好ましい。さらに、前記充填剤のうち
で無機系の繊維状充填剤とじてはガラス繊維、カーボン
繊維またはホウ素繊維を使用すると、該組成物から得ら
れる成形体の引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率などの機
械的特性、熱変形温度などの耐熱特性、耐水性などの化
学的物理的特性などが向上するようになるので好ましい
。前記有機系または無機系の繊維状充填剤の平均長は通
常0.1ないし20■1の範囲、とくに1ないしlQm
mの範囲にあると、該組成物の成形性が向上しかつ該組
成物から得られる成形体の熱変形温度などの耐熱特性、
引張強度、曲げ強度などの機械的特性などが向上するよ
うになるので好ましい。
前記有機系または無機系の繊維状充填剤の配合割合は該
ポリアミド100重i部に対して3ないし200重量部
、好ましくは5ないし180重量部、とくに好ましくは
5ないし150重量部の範囲である。
本発明の摺動材成形材料は前記ポリアミドまたは前記ポ
リアミド(A)および前記充填剤(B)を必須構成成分
とするものであり、該必須構成成分のみからなる組成物
である場合もあるし、該必須構成成分の他に他成分を含
む組成物である場合もある。本発明の成形用強化ポリア
ミド組成物に必要に応じて配合される前記両必須構成成
分以外の成分としては従来から公知の安定剤、可塑剤、
離型剤、滑剤などを例示することができる。
本発明の摺動材成形材料を開裂する方法としては、前記
各構成成分のポリアミドを溶融状態に維持しながら充填
剤を配合する方法などを例示することができる。熔融混
練配合する方法として具体的には、押出機、ニーダ−な
どを用いて混練配合する方法などを例示することができ
る。
本発明の摺動材成形材料は通常の熔融成形、たとえば圧
縮成形、射出成形または押し出し成形等によって成形す
ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明の摺動材成形材料を実施例によって具体的
に説明する。実施例および比較例において使用したポリ
アミドの合成法を参考例に示した。
また、強化樹脂組成物の調製法、該強化樹脂組成物から
の試験片の調製法ならびに各性能の評価方法をも示した
なお以下の表において使用した次の略号はそれぞれ次の
化合物を示す。
TA    :テレフタル酸 IA    :イソフタル酸 C6DA    :t、e−ジアミノヘキサンACM 
   :ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン DMACM  :  4.4’−ジアミノ−3,3′−
ジメチルジシクロヘキシルメタ ン AMC:  1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキ
サン (ポリアミド組成の測定) ポリアミド試料をトリフロロ酢酸に溶融し、’C−NM
I?スペクトルを測定した結果からイソフタル酸成分単
位およびイソフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン
酸成分単位の組成を求めた。また、該ポリアミドのプレ
スフィルムの細断片4gを6Nの塩酸200+if中で
還流下で攪拌しながら50時間加熱した。解重合後の混
合物から塩酸および抽出物の”C−NMRスペクトルを
fill定L、2アミッ成分の組成を求めた。さらに必
要に応じ−c該’アミン成分をGPCを用いて分取した
後にI3C−NMRを測定することによって求めた。
CI)ポリアミドの装造 参考例1 テレフタル酸89.22g  (0,537M) 、イ
ソフタル酸208.17g  (1,253M) 、ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)メタン96.77 g
 (0,46門)および1.6−ジアミツヘキサン16
0.37g (1,38M )をイオン交換水68g、
ジ亜リン酸ソーダ0.38 g  (0,00358M
)とともに1!オートクレーブに仕込み、N2置換を十
分に行った後、攪拌下3時間かけて250℃に昇温した
。さらに密閉状態のまま250℃で1時間反応させた後
、攪拌を止め、オートクレーブ底部から差圧10kg/
c++lで反応混合物を抜き出した。N2中50°C1
100mm1gで一夜乾燥して低次縮合物を得た。この
低次縮合物の〔η)  (conc、1I2S04中、
30°C)は0.12dl/gであった。この低次縮合
物を二軸押出機(スクリュー径30龍、L/D=42、
バレル温度、(’c) 80/180 /340 /3
40 /280 /280/260 /260 、第3
、第4、第6ゾーンは大気解放ベント、回転数50rp
m 、オリゴマー供給量2kg/hr、排気はN2パー
ジ)によって溶融下止縮合を進め無色透明のポリマーを
得た。ポリマー中のイソフタル酸成分単位とテレフクル
酸成分単位のモル%、ビス(4−アミノシクロヘキシル
)メタン、1,6−シアミツヘキサンのモル%、MFR
(g/10min)、〔η)  (conc、lI2 
SO4中、30°C)およびガラス転移温度を表1に示
した。
参考例2〜4 参考例1において、ジアミン成分の種類または使用量を
変えた以外は、参考例1に記載した方法に従って表1に
示したポリマーを得た。
(rD強化樹脂組成物の作製 /8融手合法で合成したポリアミドはクラッシャーによ
って粉砕(32メツシユパス)し、100℃、1mm1
1gの条件下で12hr乾燥した後強化樹脂組成物の作
製に供した。強化樹脂組成物の作製は、十分に乾燥した
所定量の充填剤と所定量のポリアミドを窒素雰囲気下で
まず乾式ブレンドする。この混合物を20mmベント式
押出機(スクリューL/D =28)によって窒素雰囲
気下、スクリュー回転数3Orpm 、所定の温度で溶
融混合し、ストランドを得た。このストランドを長さ0
.8〜l cmにカットし、充填剤強化樹脂組成物を作
製した。
([1)試験片の作製および各性能の評価法参考例で示
したポリアミドまたは充填剤強化樹脂組成物を100℃
、1 mm11gの条件下12hr乾燥した後、プレス
成形機によって窒素雰囲気中100kl!/cn!の圧
力下、Tgより80ないし150℃高い温度でホットプ
レスした後、20℃の温度でコールドプレスし、2龍な
いし4龍厚の圧縮成形板を作製した。これらの成形板を
表2に記載の各試験片の寸法に切削加工した後窒素雰囲
気中、100℃、40 m m 11 gの条件下で1
2hr乾爆した後試験に供した。
実施例1〜4 参考例として表1に記載したポリアミドを用いて作製し
た試験片の性能を表3に示した。
実施例5 参考例1に記載したポリアミド100E!ffi部、平
均長が6−1のガラス繊維(日東紡績KK!l、チップ
ストランドC56PE−231) 50ffiff1部
よりなるガラス繊維強化ポリアミド組成物を表3に記載
の押出し条件で作製した。この組成物を用いて作製した
試験片の性能を表3に示した。
実施例6 表3に記載したポリアミド100重量部および表3に記
載した量のカーボン繊維(東しKM製、T008A、平
均長3I1m又は6mm)からなるカーボン繊維強化ポ
リアミド組成物を表3に記載した押出し条件で作製した
。この組成物を用いて作製した試験片の性能を表3に示
した。
実施例7 実施例5においてガラス繊維を使用する代りにポリバラ
フェニレンテレフタルアミド繊維(デュポン社製、ケブ
ラー■49、平均長31)を用いた他は実施例5に記載
した方法でポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維強
化ポリアミド組成物を作製した。この組成物を用いて作
製した試験片の性能を表3に示した。
比較例1 実施例5において、ガラス繊維を使用する代り表3記載
した充愼剤を表3に記載した量用いた他は実施例5に記
載した方法で組成物を作製した。
結果を表3に示した。
比較例1〜3 ポリ2,4.4− トリメチルへキサメチレンテレフタ
ルアミド(グイナミットノーベル社製 トロガミド→)
、ナイロン−6,6(デュポン社製Zyte1101’
)およびポリアセタール(ポリプラスチックス社製 デ
ュラコンM −90’)を用゛いて作製した試験片の性
能を表3に示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(a)お
    よび一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b)、 〔式中、R^0は炭素原子数が4ないし25の二価の炭
    化水素基を示し、Arは1,3−フェニレン基以外の炭
    素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示
    す。〕がランダムに配列したポリアミドであつて、 (i)各成分の組成は(a)成分が50ないし100モ
    ル%および(b)成分が0ないし50モル%の範囲にあ
    ること、 (ii)300℃で荷重2kgで測定したメルトフロー
    レート(MFR)が0.01ないし100g/10mi
    nの範囲にあること、 (iii)X線回折法で測定した結晶化度が7%以下の
    範囲にあること、 (iv)ガラス転移温度(Tg)が110ないし240
    ℃の範囲にあること、 によつて表わされるポリアミドから形成される摺動材成
    形材料。
  2. (2)〔A〕一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(a)お
    よび一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b) 〔式中、R^0は炭素原子数が4ないし25の二価の炭
    化水素基を示し、Arは1,3−フェニレン基以外の炭
    素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示
    す。〕がランダムに配列したポリアミドであつて、 (i)各成分の組成は(a)成分が50ないし100モ
    ル%および(b)成分が0ないし50モル%の範囲にあ
    ること、 (ii)300℃で荷重2kgで測定したメルトフロー
    レート(MFR)が0.01ないし100g/10mi
    nの範囲にあること、 (iii)X線回折法で測定した結晶化度が7%以下の
    範囲にあること、 (iv)ガラス転移温度(Ti)が110ないし240
    ℃の範囲にあること、 によつて表わされるポリアミド、および 〔B〕充填剤 からなるポリアミド組成物より形成される摺動材成形材
    料。
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