JPS63218742A - 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム - Google Patents

二軸配向熱可塑性樹脂フイルム

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JPS63218742A
JPS63218742A JP5016287A JP5016287A JPS63218742A JP S63218742 A JPS63218742 A JP S63218742A JP 5016287 A JP5016287 A JP 5016287A JP 5016287 A JP5016287 A JP 5016287A JP S63218742 A JPS63218742 A JP S63218742A
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thermoplastic resin
film
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biaxially oriented
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JP5016287A
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Koichi Abe
晃一 阿部
Satoshi Nishino
聡 西野
Hidehito Minamizawa
南沢 秀仁
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は二軸配向熱可塑性樹脂フィルムに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとしては、熱可塑性樹脂
に不活性無機粒子を含有せしめたフィルムが知られてい
る(たとえば特開昭59−178224号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムは、
フィルムの加工工程、たとえば包装用途における印刷工
程、磁気記録媒体における磁性層塗布・カレンダ一工程
などの工程速度の増大にともない、接触するロールなど
での剪断力によりフィルムの表面が削れるという欠点が
あった。
本発明はかかる問題点を改善し、剪断力に対しても削れ
ない「耐削れ性」のすぐれた二軸配向熱可塑性樹脂フィ
ルムを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
熱可塑性樹脂と、少なくとも一社類の不活性無機粒子か
らなる組成物を主たる成分とするフィルムであって、少
なくとも一種類の無機粒子のまわりの厚さ101mの熱
可塑性樹脂層の結晶化パラメータΔ1”cgが、どの無
機粒子からも11000n以上離れた位置の熱可塑性樹
脂の△TC(lより3℃以上大きいことを特徴とする二
軸配向熱可塑性樹脂フィルムとしたものである。
本発明における熱可塑性樹脂とは、融点が分解点より低
いものであればその種類は特に限定されないが、融点が
200℃以上の範囲の熱可塑性樹脂の場合に、耐削れ性
がより一層良好となるので特に望ましい。その具体例と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
α、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4
゛−ジカルボキシレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレートなどのポリエステル、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエーテルエーテルケトン等を挙げることができ
る。
本発明における不活性無機粒子の種須は特に限定されな
いが、シリカ、特にコロイド状シリカに起因する実質的
に球形のシリカ、合成炭酸カルシウム、酸化チタンの場
合に耐削れ性がより一層良好となるので特にに墾ましい
。ここでいうコロイド状シリカとはケイ酸ナトリウムを
原料とし、アルカリ分を除去してゆく過程で生成した粒
子であるのが望ましい。
本発明における不活性無機粒子の含有量はフィルムの用
途によって必ずしも一定ではないが、0゜001〜2重
量%、好ましくは0.003〜1゜0重量%の範囲の場
合に、耐削れ性とともに、フィルムの滑り性もより一層
良好となるので特に望ましい。
本発明における不活性無機粒子の平均粒径はフィルムの
用途によって必ずしも一定ではないが、平均粒径0.1
〜2.5μm、好ましくは0.1〜2.0μmの範囲の
場合に、耐削れ性とともに、フィルムの滑り性もより一
層良好となるので特に望ましい。
本発明は上記組成物を主要成分とするが、本発明の目的
を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレンドしてもよ
いし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤
、核生成剤などの無機または有機添加剤が通常添加され
る程度添加されていてもよい。また、上記不活性無機粒
子と内部析出粒子を併用して用いてもよい。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィル
ムである。未延伸フィルム、−軸配向フィルムでは耐削
れ性が不良となるので好ましくない。
この二軸配向の程度を表わす面配向指数は特に限定され
ないが、0.935〜0.975、特に0.940〜0
.970の範囲である場合に、耐削れ性がより一層良好
となるので特に盟ましい。
本発明フィルムにおける不活性無機粒子のまわりの厚さ
10nmの熱可塑性樹脂層の結晶化パラメータΔTCg
は、どの不活性無機粒子からも1100on以上離れた
位置の熱可塑性樹脂のΔTC(Jより3℃以上、好まし
くは5℃以上、さらに好ましくは10℃以上大きいこと
が必要である。このΔTcgの差が上記の範囲より小さ
いと、耐削れ性が不良となるので好ましくない。なお、
この△Tcgの差の上限は特に限定されないが、100
℃程度が製造上の限界である。
本発明フィルムにおける不活性無機粒子のまわりの厚さ
10nmの熱可塑性樹脂層の結晶化パラメータΔTCg
は60〜150℃、好ましくは70〜130℃の範囲の
場合に、耐削れ性がより一層良好となるので特にtli
ましい。また、どの無機粒子からも11000n以上離
れた位置の熱可塑性樹脂の△Tcgは30〜120℃、
好ましくは、35〜110℃の範囲の場合に、耐削れ性
がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムの密度指数は0.02〜0.05の範囲
である場合に、耐削れ性がより一層良好となるので特に
望ましい。
本発明フィルムの表面平均粗さRaは用途によって必ず
しも一定ではないが、長手方向のRaが幅方向のRaよ
り大きい場合に耐削れ性がより一層良好となるので特に
望ましい。
次に本発明の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
について説明する。
まず、不活性無機粒子を含有せしめる方法として、該無
機粒子のまわりの厚さ10nmの熱可塑性樹脂層の結晶
化パラメータΔTCgと、どの無機粒子からも1100
0n以上離れた位置の熱可塑性樹脂のΔTcgとの差を
本発明範囲とするために、例えば次の方法(1)、 (
2>を用いることができるが、特にに(1)がきわめて
有効である。
(1)熱可塑性樹脂Aの重合前、重合中、重合後のいず
れかに、不活性無機粒子を高濃度、好ましくは0.5〜
10重量%含有せしめ、この高濃度の粒子マスターペレ
ットを、熱可塑性樹脂Bで製膜時に希釈して粒子含有量
を調整する二ここで、熱可塑性樹脂Aとして、結晶化パ
ラメータΔTC(]が熱可塑性樹脂Bより3℃以上大き
いものを用いる。
(2)不活性無機粒子の表面を上記の熱可塑性樹脂Aで
あらかじめ被覆したものを、熱可塑性樹脂Bに含有せし
めて用いる。
かくして、所定量の不活性無機粒子を含有するベレット
を十分乾燥したのち、公知の溶融押出機に供給し、熱可
塑性樹脂Bの融点以上でスリット状のダイからシート状
に押出し、キャスティングロール上で冷却固化せしめて
未延伸フィルムを作る。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。
逐次二軸延伸法の場合は長手方向、幅方向の順に延伸す
るのが一般的であるが、この順を逆にして延伸してもよ
い。二軸延伸の条件は延伸方法、ポリマの柾類などによ
って必ずしも一定ではないが、通常、長手方向、幅方向
ともに80〜160℃、好ましくは90〜150℃の範
囲で、延伸倍率はそれぞれ3.0〜5.0倍、好ましく
は3゜2〜4.5倍の範囲が好適である。また、延伸速
度はlX103〜7X104%/分の範囲が好ましい。
次にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理
条件としては、定長下で180〜250℃、好ましくは
190〜230℃の範囲で0.5〜60秒間熱処理する
のが好適である。
〔作用〕
本発明は熱可塑性樹脂と不活性無機粒子とからなるフィ
ルムにおいて、無機粒子近傍の熱可塑性樹脂を粒子から
離れた位置の熱可塑性樹脂よりも結晶化しに<<シたの
で、フィルム表面突起の粘弾性挙動をコントロールでき
た結果、本発明の効果が得られたものと推定される。
〔物性の測定方法ならびに効果の評価方法〕本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)無機粒子の平均粒径 フィルムからポリエステルをプラズマ灰下処理法あるい
は叶クロルフェノール溶解法で除去し、これをエタノー
ルに分散させ、延伸沈降法(板場製作所、CAPA50
0使用)で測定した体積平均径である。
(2)  無機粒子の含有量 ポリエステル100gにO−クロルフェノール1.0α
を加え120℃で3時間加熱した後、日立工機(株)製
超遠心機55P−72を用い、30、OOOrpmで4
0分間延伸分離を行ない、得られた粒子を100℃で真
空乾燥する。微粒子を走査型差動熱量計にて測定した時
、ポリマに相当する融解ピークが認められる場合には微
粒子にO−クロルフェノールを加熱冷却後再び延伸分離
操作を行なう。融解ピークが認められなくなった時、微
粒子を析出粒子とする。通常延伸分離操作は2回で足り
る。
(3)  ガラス転移点Tg、例結晶化温度Tccパー
キンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型を用
いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである。す
なわち、試料1mgをDSC装置にセットし、300℃
の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷する。こ
の急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点Tgを
検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化
発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
その後さらに昇温し、融点Tmを検知した。
(4)結晶化パラメー タ△TCg 上記方法にて、所定の位置の熱可塑性樹脂のみをサンプ
リングし、TgとTccを測定する。
ここでTccとTgの差(’r’cc−Tg)を結晶化
パラメータΔTCOとする。ΔTcgが大きいほど結晶
化しにくいことを示す。
(5)溶融粘度 高化式フローテスターを用いて、温度290℃、すり速
度200sec−1で測定した。
(6)  面配向指数 ナトリウムD線(波長589nm)を光源としてアツベ
屈折率計を用いて、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折
率(Aとする)および溶融プレス後10℃の水中へ急冷
して作った無配向くアモルファス)フィルムの厚さ方向
の屈折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面配向
指数とした。マウント液にはヨウ化メチレンを用い、2
5℃、65%RHにて測定した。
(7)密度指数 n−へブタン/四塩化炭素からなる密度勾配管を用いて
測定したフィルムの密度をdl (g/−)とし、この
フィルムを溶融ブーレス後、10℃の水中へ急冷して作
った無配向くアモルファス)フィルムの密度d2どの差
、(dl−d2 )をもって密度指数とした。
(8)  表面平均狙さRa 触針式表面粗さ計を用い、JIS−B−0601にした
がって測定した。ただし、カットオフは0.08mm、
測定長は1 mmとした。
(9)  耐削れ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットし、こ
のフィルム表面に片刃を垂直に押しあて、0.5mm押
し込んだ状態で20Cm走行させる(走行張カニ500
g、走行速度:6.7cm/秒)。
この時、片刃の先についたフィルム削れ物の高さを顕微
鏡で読みとり、削れ量(μm)とした。この削れ量が1
5μm以下の場合は耐削れ性:良好、15μmを越える
場合は耐削れ性:不良と判定した。この削れ量は15μ
mを臨界点として、印刷工程、カレンダ一工程などフィ
ルムの加工工程でのフィルム表面の削れによるトラブル
が起こるものである。
〔実施例〕
本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜4.比較例1〜3 エチレングリコールとテレフタル酸ジメチルをエステル
交換反応後重縮合し、ポリエチレンテレフタレートを得
た。この時、重合時間を変更することによりポリエチレ
ンテレフタレートの溶融粘度を変えた試料を作り、その
結晶化パラメータΔTCOを測定した。これらの試料を
作った条件と重合条件を同じとして、平均粒径0.6μ
mのコロイダルシリカを1重量%含有するエチレングリ
コールを用いて、無機粒子を含有するポリエチレンテレ
フタレートのペレット(マスターベレット)を作った。
これらの無機粒子を含有するポリエチレンテレフタレー
トのベレット(マスターベレット)を、無機粒子を含有
しないポリエチレンテレフタレート(ホモペレット、Δ
TCqは70℃)と混合し、シリカ含有量が0.15重
1%となるように調整した。この混合ベレットを、18
0℃で3時間減圧乾燥<3Torr) した。このペレ
ットを押出機に供給し、300℃で溶融押出し、静電印
加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティング
・ドラムに巻きつけて冷却固化し、厚さ約170μmの
未延伸フィルムを作った。この未延伸フィルムを90℃
にて長手方向に3.4倍延伸した。
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この−軸フィルムをステン
タを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向
に3.6倍延伸し、定長下で210℃にて5秒間熱処理
し、厚さ14μmのフィルムを得た。
これらのフィルムのシリカのまわり101mのポリエチ
レンテレフタレート層、および、シリカから11000
n以上離れた位置のポリエチレンテレフタレートの結晶
化パラメータΔTC9は第1表に示したとおりである。
第1表からその差が3℃以上であれば耐削れ性は良好で
あるが、3℃未満の場合は耐削れ性は不良となることが
わかる。
実施例5〜6.比軸例4〜5 合成炭酸カルシウム(平均粒径1.0μm)をスラリー
の形でエチレングリコールに含有せしめ、種々のジカル
ボン酸ジメチルとエステル交換反応f&重縮合し、合成
炭酸カルシウムを3重量%含有する各種ポリエステルの
ベレット(マスターペレット)を作った。これらのマス
ターペレットと、合成炭酸カルシウムを含有しないポリ
エチレンテレフタレート(△TC(]は770℃のベレ
ットとを、合成炭酸カルシウムが0.1重量%となるよ
うに混合した。この混合ペレットを用いて実施例1と同
様にして、厚さ14μmのフィルムを作った。
これらのフィルムの合成炭酸カルシウムのまわり10n
mのポリエステル層、および、合成炭酸カルシウムから
11000n以上離れた位置のポリエステルの結晶化パ
ラメータΔTcgは第2表に示したとおりである。その
差が3℃以上である場合は耐削れ性が良好であるが、3
℃未満では耐削れ性が不良となることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明は熱可塑性樹脂と不活性無機粒子とからなるフィ
ルムにおいて、無機粒子近傍の熱可塑性樹脂、および、
無機粒子から離れた位置の熱可塑性樹脂の結晶化特性を
コントロールした結果、無機粒子の種類や含有量が同じ
でもフィルム表面が削れにくくなり、「耐削れ性」を向
上することができたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂と、少なくとも一種類の不活性無機粒子か
    らなる組成物を主たる成分とするフィルムであって、少
    なくとも一種類の無機粒子のまわりの厚さ10nmの熱
    可塑性樹脂層の結晶化パラメータΔTcgが、どの無機
    粒子からも1000nm以上離れた位置の熱可塑性樹脂
    のΔTcgより3℃以上大きいことを特徴とする二軸配
    向熱可塑性樹脂フィルム。
JP5016287A 1987-03-06 1987-03-06 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム Expired - Lifetime JP2525396B2 (ja)

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