JPS6321629B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフロントプリント方式におけるライン
プリンタのプラテンの位置決め方法に係り、電気
的制御により精度よく位置決めする方法に関す
る。

フロントプリント型ラインプリンタは周知のフ
ライング印字であるため、第１図に示す如くベル
ト１に等ピツチで一体的に固定されたタイプバー
の先端部の活字２は媒体の印字面、即ちプラテン
３の表面と平行に一定の速度をもつて走行し、該
活字脊面よりハンマ機構部４の押打により印字す
る。第２図は第１図の拡大図であり、図におい
て、プラテン３はプラテンベース６にプラテンブ
レード７を取付けて構成し、プラテンベース６上
部にテーパ部８を持ち、バネ９によりテーバ部は
接し、プラテン駆動用モータ１１に取付けられた
カム１０の回転により矢印Ａのようにプラテン３
は移動する。なお５は印字機構部（136〜150桁）、
１２は用紙、１３はリボン、１４はセパレータで
ある。

上記ラインプリンタは印字用紙に均一に印字さ
れるように、プラテンとハンマの間隔を用紙厚
（重ね枚数）に適した値になるように、プラテン
の位置決めが行われている。プラテンの位置決め
は印字機構部５が収容されているスウイングゲー
トを開いて、用紙１２をセツトし、該スウイング
ゲートを閉めるとプラテン駆動用モータ１１の回
転によりカム１０でプラテン３は印字機構部５の
方向に前進して、プラテン３にある検出機構部
（マイクロスイツチ）２３にセパレータ１４が当
ると、プラテン３の移動が止まることによつて行
なわれている。

上記のようにプラテン３の移動の停止はマイク
ロスイツチの動作により行われているが、マイク
ロスイツチの動作位置を機械的に精度よく決める
ことは非常にむづかしいためバラツキを生じ易
く、その結果ハンマとプラテン３の間隔に広、狭
が生じ、用紙に印字する場合、ハンマと用紙の間
隔がバラツキ、活字の片当りが起き印字品質を低
下させていた。

本発明の目的はハンマと用紙の間隔を正確に出
すようなプラテンの位置決め方法を提供するにあ
る。

本発明の特徴はプラテン上の印字用紙が接触す
る領域外に検出器を設け、該検出器に対向してプ
ラテンとの間隔が、印字用ハンマとプラテン間と
の距離と同一間隔になるように配置された間隔検
出ハンマを設け、該間隔検出ハンマが移動して該
検出器に接触するまでの時間を所定時間間隔で計
数を行うことによつて測定する計数器を設け、該
測定された時間に基いて該間隔検出ハンマとプラ
テンとの距離を測定し、該測定値と予め設定され
た用紙厚の設定値とに基いてプラテンを位置決め
することにより上記目的を達している。

以下実施例により本発明を説明する。

第３図イ，ロは本発明によるプラテンの位置決
め方法の１実施例を説明するための平面図であ
る。

図において、３′はプラテン、１５は検出器、
１６はプラテン間隔検出ハンマを示し、他の記号
については第２図で説明したと同じであるので、
そのまゝ援用する。検出器１５は従来のプラテン
ブレード７の左端の印字用紙が接触しないところ
に導電体を植え込んで形成する。検出器１５が設
けられたプラテン３′は従来と同じように絶えず
バネ９により上方に引張られ、テーパ部８に接し
モータ１１の駆動によりカム１０を介して印字機
構部（136〜150桁）方向に矢印Ａのように前進す
る構造である。又前記検出器１５に対向してプラ
テンとの間隔が、印字用ハンマとプラテン間との
距離と同一間隔になるように配置された間隔検出
ハンマ１６を設けて、該間隔検出ハンマ１６を前
記検出器１５に対し動作させることにより、第３
図ロのＢのように該ハンマ１６がプラテン側の検
出器１５に当たり２片の導電体が短絡されるまで
の時間を所定時間間隔で計数するタイマ１９によ
り測定することによつて、ハンマとプラテンとの
距離が測定することができる。この設定値と使用
用紙の用紙厚の設定値と比較し、その結果再度プ
ラテンの補正をするか否かをチエツクしながらプ
ラテンを位置決めする。

プリンタのプラテンの位置決めは用紙１２をセ
ツトし、印字機構部５が収容されているスウイン
グゲートを閉じると、プラテン３′はモータ１１
及びカム１０の回転により印字機構部５方向に矢
印Ａのように前進し、プラテン３にある検出機構
部（マイクロスイツチ）２３がセパレータ１４に
当りプラテン３′の移動は停止する。こゝまでは
従来と同じであるが、プラテン３′の最終位置決
めは追加したプラテン側の検出器１５と間隔検出
ハンマ１６を用いて、第４図に示すような電気回
路により、ハンマ１６とプラテン３′との間隔を
調整しながら行う。

それはプラテン３′の移動が停止すると、制御
部１７より間隔検出ハンマ１６を動作させると共
にタイマ１９を起動させ、ハンマ検出回路１８の
検出によつてタイマ１９を停止させることによ
り、ハンマ１６がプラテン側の検出器１５に当た
るまでの時間を測定し、用紙枚数設定回路２１は
該測定値からハンマ１６とプラテン３′間の距離
を求め、オペレータがカウンタ２０にセツトした
使用用紙の用紙厚の基準値に従つてプラテン適正
位置からの誤差信号を出力し、モータ駆動回路２
２は誤差信号に基いてモータ１１を駆動させて所
定位置にプラテン３′を停止させる。従つてプラ
テンの位置決めは正確にできる。その結果、印字
用ハンマと用紙１２の間隔は適正になり、印字し
た場合、印字品質は向上する。

以上実施例により本発明を説明したが、本発明
によればプラテンに検出器を設け、該検出器に対
向してプラテンとの間隔が、印字用ハンマとプラ
テン間との距離と同一間隔になるように配置され
た間隔検出ハンマを設け、間隔検出ハンマが検出
器まで移動する時間を測定し、この時間に基いて
該ハンマとプラテンとの距離を測定し、該測定値
と用紙厚の設定値とを比較し、プラテンの位置決
めすることにより、ハンマとプラテンの間隔を使
用用紙厚に適した値に正確に出すことができるプ
ラテンの位置決め方法である。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は従来のプラテンの位置決め方法を
説明するための平面図、第３図イ，ロは本発明に
よるプラテンの位置決め方法の１実施例を説明す
るための平面図、第４図は本発明のプラテンの位
置決め方法に用いる電気回路図である。 図において、３′はプラテン、５は印字機構部、
６はプラテンベース、７はプラテンブレード、８
はテーパ部、９はバネ、１０はカム、１１はモー
タ、１２は用紙、１３はリボン、１４はセパレー
タ、１５は検出器、１６は間隔検出用ハンマ、１
７は制御部、１８はハンマ検出回路、１９はタイ
マ、２０はカウンタ、２１は用紙枚数設定回路、
２２はモータ駆動回路、２３はプラテン停止検出
機構を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 活字をハンマにより撃打し、活字をインクリ
   ボンおよび印字用紙を介してプラテンに押圧して
   印字を行うプリンタのプラテンの位置決め方法に
   おいて、前記プラテン上の印字用紙が接触する領
   域外に検出器を設け、該検出器に対向してプラテ
   ンとの間隔が、印字用ハンマとプラテン間との距
   離と同一間隔になるように配置された間隔検出ハ
   ンマを設け、該間隔検出ハンマが移動して該検出
   器に接触するまでの時間を所定時間間隔で計数を
   行うことによつて測定する計数器を設け、該測定
   された時間に基いて該間隔検出ハンマとプラテン
   との距離を測定し、該測定値と予め設定された枚
   数に対応した用紙厚の設定値とに基いてプラテン
   を位置決めすることを特徴とするプラテンの位置
   決め方法。