JP2874240B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2874240B2
JP2874240B2 JP2140790A JP2140790A JP2874240B2 JP 2874240 B2 JP2874240 B2 JP 2874240B2 JP 2140790 A JP2140790 A JP 2140790A JP 2140790 A JP2140790 A JP 2140790A JP 2874240 B2 JP2874240 B2 JP 2874240B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は例えばドットプリンタなどの印字装置に関す
る。
(従来の技術) 例えばワイヤドットインパクト方式のプリンタは、プ
ラテンに沿って設けられたガイドバーを摺動するキャリ
ッジに、先端から印字ワイヤを出没させる印字ヘッドや
インクリボンなどを備えて構成されている。そして、プ
ラテン上にセットされた印字用紙に、前記印字ワイヤを
インクリボンを介して打付けることにより印字を行うよ
うになっている。
而して、かかるプリンタにあっては、適切な印字を行
うために、印字用紙の紙面と印字ヘッド先端(印字ワイ
ヤ)との間に適切な距離のギャップが存在することが必
要となる。近年、このギャップの調整を自動的に行う調
整機構を組込んだものが開発されている。この調整機構
は、前記ガイドバーを例えばその軸心か偏心した軸を中
心に回動させてキャリッジを前記プラテンに対して接離
方向に移動させる接離機構により、印字動作を開始する
前に、印字ヘッドの先端部分に位置するリボンマスクを
プラテン上の印字用紙に所定の圧力で押当てた後、キャ
リッジを紙面から適切な距離だけ引離すように構成され
ている。この場合、マイクロコンピュータなどからなる
制御装置には、例えば出荷時においての、リボンマスク
を前記所定圧力と同等の圧力でプラテンに押当てたとき
のキャリッジの位置が予め記憶されている。そして、こ
の記憶されたキャリッジの位置と前記リボンマスクを印
字用紙に押当てたときのキャリッジの位置との差から、
印字用紙の厚みが検出され、この印字用紙の厚みに応じ
て予め設定されている適切な距離だけキャリッジが引離
されるようになっている。これにより、様々な厚みの印
字用紙に対して、常に印字ヘッドが印字に適する距離だ
け離れた状態で印字動作を行うことができる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前記接離機構は、例えばステップモータ側
に設けられた駆動ギアの回転力を、ねじりコイルばねを
介して前記ガイドバー側の従動ギアに伝達するように構
成され、その従動ギアの負荷トルクが所定の大きさ以上
となるとそのねじりコイルばねが変形して回転力が伝達
されないようになっている。これにより、前記ねじりコ
イルばねのばね力に対応する所定圧力にて、リボンマス
クを印字用紙に押当てることができるようになってい
る。ところが、例えば長期間使用すると、このねじりコ
イルばねのばね力が変化してしまい、ひいてはリボンマ
スクの紙面への押付け力が使用開始当初のものとは変化
してしまう。また、長期間の使用にて、接離機構の各部
の摩擦力も変動してしまい、これにてもリボンマスクの
紙面への押付け力が使用開始当初のものとは変化してし
まう。一方、一般にプラテンはゴム製であるが、これも
長期間の使用に伴い、劣化が進行して同等の押付け力を
受けたときでもそのたわみ量が使用開始当初のものとは
変化してしまうことがある。
このようにリボンマスクの紙面への押付け力ひいては
プラテンのたわみ量が使用開始当初のものと変化する
と、上記従来の調整機構では、次のような不具合が生じ
てしまう。即ち、印字用紙の厚みを検出するための基準
となるキャリッジの位置は、使用開始前の出荷時に設定
されてこのときの値に固定されているから、リボンマス
クを印字用紙に押当てたときに仮にプラテンのたわみ量
が当初よりも大きくなっている場合には、印字用紙の厚
みを実際よりも薄く検出してしまうことになる。この結
果、そのままでギャップの調整を行うと、印字ヘッドと
印字用紙との間の距離が適切でないものとなってしま
い、印字濃度不良といった印字品質の低下を招いてしま
う。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、使用に伴うキャリッジの先端の押付け力の変化ある
いはプラテンのたわみ量の変化があっても、印字用紙と
印字ヘッドとの間のギャップの調整を適切に行うことが
できる印字装置を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の第1の印字装置は、キャリッジをプラテンに
対して接離方向に移動させる接離機構を設け、印字用紙
がプラテン上にセットされていないことを検出するペー
パーエンド検出手段を設け、このペーパーエンド検出手
段により印字用紙がプラテン上にセットされていないこ
とを検出した時点で接離機構により該プラテンにキャリ
ッジ先端を押当ててこのときのキャリッジの位置を検出
する第1の検出手段を設け、この第1の検出手段が検出
したキャリッジの位置を記憶する記憶手段を設け、印字
用紙がプラテン上にセットされた時点で接離機構により
該プラテン上の印字用紙にキャリッジの先端を押当てて
このときのキャリッジの位置を検出する第2の検出手段
を設け、この第2の検出手段が検出したキャリッジの位
置と前記記憶手段が記憶しているキャリッジの位置との
差異に基づいて印字時におけるキャリッジの位置を決定
する手段を設け、この決定位置にキャリッジを移動させ
るように接離機構を駆動する手段を設けた構成に特徴を
有する。
また、本発明の第2の印字装置は、キャリッジをプラ
テンに対して接離方向に移動させる接離機構を設け、印
字用紙がプラテン上にセットされていない時点で接離機
構により該プラテンにキャリッジ先端を押当ててこのと
きのキャリッジの位置を検出する第1の検出手段を設
け、この第1の検出手段が検出したキャリッジの位置を
記憶する記憶手段を設け、印字用紙がプラテン上にセッ
トされた時点で接離機構によりプラテン上の印字用紙に
キャリッジの先端を押当ててこのときのキャリッジの位
置を検出する第2の検出手段を設け、この第2の検出手
段が検出したキャリッジの位置と記憶手段が記憶してい
るキャリッジの位置との差異を演算することにより印字
用紙の厚みを測定する用紙厚測定手段を設け、第2の検
出手段により検出された位置から印字時におけるキャリ
ッジの位置までの距離を用紙厚測定手段により測定され
た用紙厚に応じて変化するよう決定するギャップ決定手
段を設け、このギャップ決定手段により決定されたギャ
ップの分だけキャリッジをプラテンから離れる方向に移
動させるように接離機構を駆動する手段を設けた構成に
特徴を有する。
(作用) 本発明の第1の印字装置によれば、印字用紙のない時
点でキャリッジの先端をプラテンに押当てることによ
り、印字用紙の厚みを検出するためのいわば基準となる
キャリッジの位置が検出され、これが記憶される。この
とき、この検出動作は、ペーパーエンド検出手段の検出
により印字用紙がプラテン上にセットされていないこと
を条件に行われるので、プラテン上に印字用紙がセット
された状態で検出動作が行われることが未然に防止さ
れ、印字用紙のない時に確実にキャリッジの先端をプラ
テンに押当てることができる。このような検出及び記憶
を適宜実行することにより、そのときの接離機構やプラ
テンの状態に対応した基準位置を得ることができるか
ら、印字用紙にキャリッジ先端を押当てたときに正確に
印字用紙の厚みの検出を行うことができる。従って、例
えば長期間の使用により押付け力の変化やあるいはプラ
テンのたわみ量の変化があっても、印字用紙と印字ヘッ
ドとの間に常に適切なギャップを形成することができ
る。また、本発明の第2の印字装置によれば、印字用紙
のない時点でキャリッジの先端をプラテンに押当てるこ
とにより、印字用紙の厚みを検出するためのいわば基準
となるキャリッジの位置が検出され、これが記憶され
る。このような検出及び記憶を適宜実行することによ
り、そのときの接離機構やプラテンの状態に対応した基
準位置を得ることができるから、印字用紙にキャリッジ
先端を押当てたときに正確に印字用紙の厚みの検出を行
うことができる。従って、例えば長期間の使用により押
付け力の変化やあるいはプラテンのたわみ量の変化があ
っても、印字用紙と印字ヘッドとの間に常に適切なギャ
ップを形成することができる。そして、このギャップは
用紙厚に応じて変化されるので、印字用紙の厚みに応じ
た適切なインパクト力で印字を行うことができるように
なる。
(実施例) 以下本発明をドットプリンタに適用した一実施例につ
いて図面を参照して説明する。
まず、印字装置たるドットプリンタの要部の概略的な
構成を示す第2図において、キャリッジ1は、プラテン
2に沿って設けられたガイドバー3に摺動自在に取付け
られている。また、キャリッジ1の図で手前側に設けら
れたスライド孔1aに、前記ガイドバー3と平行に設けら
れた固定バー4が遊挿されている。このキャリッジ1
は、図示しない一対のプーリー,ベルト及び駆動用モー
タ5(第3図参照)などからなる周知のキャリッジ駆動
機構により、ガイドバー3に沿って移動されるようにな
っている。尚、これらプラテン2,ガイドバー3,固定バー
4は、その両端部分がプリンタの本体に設けられた図示
しない側板に支持されている。また、第4図乃至第7図
に示すように、プラテン2の近傍には、該プラテン2上
に印字用紙6がセットされているかどうかを検出するペ
ーパーエンド検出手段たる用紙検出センサ7が配設され
ている。
そして、前記キャリッジ1には、例えばドットインパ
クト方式の印字ヘッド8がプラテン2に対向して設けら
れていると共に、図示しないインクリボンカセットが交
換可能に取付けられている。さらに、このキャリッジ1
の先端部分には、インクリボン(図示せず)による前記
印字用紙6の汚れを防止するためのリボンマスク9が取
付けられている。周知のように、前記印字ヘッド8は、
先端部に多数本が縦に並んだ印字ワイヤを備え、この印
字ワイヤをプラテン2側に突出させ、インクリボンをリ
ボンマスク9の透孔9aを通して前方へ押付けるようにな
っている。これにより、印字ヘッド8は、キャリッジ1
の移動に伴い前記プラテン2上にセットされた印字用紙
6に対して水平方向に移動しつつ、該印字用紙6の紙面
にインクリボンのインクを打付けて印字を行うようにな
っている。また、印字用紙6は、前記プラテン2などを
回動させる用紙送り機構10(第3図参照)により送られ
るようになっている。
而して、印字ヘッド8による適切な印字を行うために
は、印字用紙6の紙面と印字ヘッド8の先端との間に適
切な距離のギャップG(第7図参照)が形成されている
ことが必要となる。ここで、このギャップGを調整する
ための機構について説明する。
即ち、第2図に示すように、前記ガイドバー3の両端
には、その軸心から偏心した位置に偏心軸部3a(片側の
み図示)が一体的に設けられている。この偏心軸部3aは
前記側板に回動自在に支持され、これによりガイドバー
3はその軸心から偏心した軸を中心に矢印X及びY方向
に回動可能とされ、以てガイドバー3の回動に伴って前
記キャリッジ1が前記プラテン2に対して接する方向及
び離れる方向に移動するようになっている。そして、偏
心軸部3aは接離機構11に連結され、この接離機構11によ
りガイドバー3が矢印X,Y方向に回動するようになって
いる。この接離機構11は、この場合ステップモータ12の
回転力が軸13に回動自在に設けられた駆動ギア14に減速
されて伝達され、この駆動ギア14の回転力が前記軸13に
回動自在に設けられた従動ギア15にピン16を介して伝達
され、さらに従動ギア15の回転力が偏心軸部3aの端部に
固着された揺動ギア17に伝達される構成となっている。
このとき、前記ピン16は、一端部が従動ギア15に固定さ
れ、他端部分が、駆動ギア14に周方向に延びて形成され
た長孔18に挿通されており、これと共に、該駆動ギア14
に設けられたねじりコイルばね19のばね力により長孔18
の一端部18a側に押付けられている。
これにて、ステップモータ12の正回転による駆動ギア
15の矢印Y′方向の回転はそのまま従動ギア15に伝達さ
れてガイドバー3が矢印Y方向に回動され、以て、キャ
リッジ1がプラテン2から離間する方向に後退するよう
になっている。一方、それとは反対のステップモータ12
の逆回転による駆動ギア14の矢印X′方向の回転は、ね
じりコイルばね19を介して従動ギア15に伝達されてガイ
ドバー3が矢印X方向に回動され、以て、キャリッジ1
がプラテン2に近接する方向に前進するようになってい
る。このとき、このキャリッジ1の前進方向への移動
は、キャリッジ1先端のリボンマスク9がプラテン2あ
るいはプラテン2上にセットされた印字用紙6に当接す
ることにより規制されるものであるが、この規制により
従動ギア15の負荷トルクが所定の大きさ以上となるとね
じりコイルばね19が変形してピン17に回転力が伝達され
なくなり従動ギア15が停止するようになっている。言換
えるならば、キャリッジ1がプラテン2あるいは印字用
紙6に押当てられるときの押付け力は、ねじりコイルば
ね19のばね力に対応した圧力となっている。
また、この接離機構11には、従動ギア15に取付けられ
多数のスリット20aを有する回転円板20と、この回転円
板20の光の透過・遮断を検出するホトインタラプタ21と
からなるエンコーダ22が設けられている。このエンコー
ダ22は、キャリッジ1のプラテン2あるいは印字用紙6
への押当て時に従動ギア15が停止したことを検出するた
め、及び、キャリッジ1をプラテン2から十分離間した
所定の位置(以下原点Oと称する)に停止させるための
もので、詳しくは後述するがその出力が制御装置23(第
3図参照)に与えられるようになっている。
この制御装置23は、第3図に示すように,CPU(中央演
算処理装置)24、後述のプログラム等を記憶するROM
(リードオンリーメモリ)25、各種のデータを一旦記憶
するRAM(ランダムアクセスメモリー)26及びこれらを
相互に接続するバス27からなる。この制御装置23は、前
記用紙検出センサ7及び前記エンコーダ22の出力に基づ
き、後述するようなプラスチックに従って前記ステップ
モータ12の通断電制御を実行し、本発明にいう各手段を
構成するようになっている。この場合、制御装置23は、
ステップモータ12に通電を開始してから停止するまでに
要した駆動パルス数をカウントすることにより、キャリ
ッジ1の位置即ち原点Oからの移動距離を、ステップモ
ータ12の駆動パルス数として検出するようになってい
る。そして、制御装置23の前記ROM25には、印字を行う
に最適なギャップGを形成するキャリッジ1の位置即ち
原点Oからの駆動パルス数NBのデータが予め記憶され
ている。本実施例では、印字用紙6の厚みA(後述する
駆動パルス数NA)によって最適なギャップGの間隔が
異なるようにしており、印字用紙6の厚みが大きいもの
では、厚みの薄いものに比べてギャップG間隔を小さく
して印字ヘッド8のインパクト力を大きくしている。従
って、前記駆動パルス数NBのデータは駆動パルス数NA
に対応して異なる値とされている。
尚、制御装置23は、前記キャリッジ駆動機構や用紙送
り機構10も制御するようになっている。また、プリンタ
には、印字用紙6が単票か連帳かを検知するためのリミ
ットスイッチなどの用紙種検知手段28が設けられ、この
出力が制御装置23に与えられるようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。プリンタの
図示しない電源スイッチがオン操作されて電源が投入さ
れると、制御装置23により、ROM25に記憶されている第
1のフローチャートに示す手順(プログラム)にて、印
字用紙6の紙面と印字ヘッド8の先端との間のギャップ
Gが調整される。
まず、ステップS1〜ステップS4では、印字動作の準備
段階として、任意の位置にあるキャリッジ1を印字開始
位置に移動させる動作が行われる。ステップS1では、接
離機構11によりキャリッジ1をプラテン2から後退(矢
印Y方向)移動させて原点Oに停止させる(第4図参
照)。この停止即ちステップモータ12の駆動の停止は、
エンコーダ22の出力に基づいてなされる。つまり、キャ
リッジ1の移動中には、エンコーダ22からの信号波形は
短い時間間隔にて交互にハイレベルとローレベルとに変
化するが、原点Oにキャリッジ1が到達したときには、
信号波形の変化がなくなってローレベル(またはハイレ
ベル)が一定時間続くようになり、これを検出すること
に基づいてステップモータ12の駆動が停止されるのであ
る。そして、キャリッジ駆動機構によりキャリッジ1を
ホームポジションを検知するまで移動させ(ステップS
2,S3)た後、所定距離だけ移動させて印字開始位置に停
止させる(ステップS4)。
次のステップS5では、用紙種検知手段28の検出に基づ
いて、セットされている印字用紙6が単票か連帳かの判
断がなされる。ここで、単票のときには、次のステップ
S6にて、用紙検出センサ7によりプラテン2上に印字用
紙6がセットされているかどうか(Paper Endが検知さ
れないかどうか)が判断され、ここで印字用紙6がセッ
トされている場合には用紙送り機構10により印字用紙6
を排出し(ステップS7)、プラテン2上に印字用紙6が
ない状態としてから、次のステップS9に進む。一方、連
帳のときには、ステップS8にて、プラテン2上に印字用
紙6がセットされていない場合(Yes)には、前記単票
の場合と同様にステップS9に進み、セットされている場
合(No)にのみ、後述するステップS14に進むようにな
っている。
さて、このように印字用紙6がプラテン2上にセット
されていない状態のときには、ステップS9〜ステップS1
1にて、プラテン2にキャリッジ1先端のリボンマスク
9を押当てたときの該キャリッジ1の位置が検出されて
RAM26に記憶される。即ち、ステップS9にて、ステップ
モータ12に駆動パルスを与えて接離機構11により原点O
にあったキャリッジ1を前進(X方向)させる。このキ
ャリッジ1の前進により、リボンマスク9がプラテン2
に当接するようになる(第5図参照)。このとき、前述
のようにねじりコイルばね19のばね力に応じた押付け力
にてキャリッジ1はプラテン2に押当てられ、このとき
の従動ギア15の停止に伴う回転円板20の停止をエンコー
ダ22が検出することにより(ステップS10)ステップモ
ータ12への通電が停止される。そして、この停止したと
きまでにステップモータ12に与えた駆動パルス数NL
キャリッジ1の原点Oからの移動距離L(位置)として
RAM26に記憶される(ステップS11)。この後、ステップ
モータ12に通電されてキャリッジ1は原点Oまで後退さ
れ(ステップS12)、続いて用紙送り機構10により印字
用紙6の吸入が行われ、プラテン2上にセットされる
(ステップS13)。
そして、ステップS14〜ステップS18にて印字を開始す
るにあたってのギャップGの調整が行われる。まず、ス
テップS14にて、ステップモータ12に駆動パルスを与え
て接離機構11により原点Oにあったキャリッジ1を前進
(X方向)させる。このキャリッジ1の前進により、該
キャリッジ1は今度は印字用紙6の紙面に当接するよう
になる(第6図参照)。このときも同様に、ねじりコイ
ルばね19のばね力に応じた押付け力にてキャリッジ1は
印字用紙6に押当てられ、このときの従動ギア15の停止
に伴う回転円板20の停止をエンコーダ22が検出すること
により(ステップS15)ステップモータ12への通電が停
止される。そして、この停止したときまでにステップモ
ータ12に与えた駆動パルス数NMがキャリッジ1の原点
Oからの移動距離M(位置)とされ(ステップS16)、
距離Lと距離Mとの差、即ちRAM26に記憶されている駆
動パルス数NLと駆動パルス数NMとの差が演算される
(ステップS17)。このとき、駆動パルス数NLと駆動パ
ルス数NMとの差は、距離Lと距離Mとの差が印字用紙
6の厚みAに相当することから、厚みAに相当する駆動
パルス数NAとなる。ステップS18では、ROM25に記憶さ
れているデータから、演算された駆動パルス数NAに対
応したキャリッジ1の位置(ステップモータ12の駆動パ
ルス数NB)が読出され、次のステップS19にて、現在の
位置からその駆動パルス数NBの位置にキャリッジ1を
後退させるべき駆動パルス数(NM−NB)だけステップ
モータ12に通電がなされ、キャリッジ1はその分だけ印
字用紙6の紙面から後退する(第7図参照)。尚、前記
ステップS17にて、ステップS8で「No」であってそのと
き駆動パルス数NLの検出がなされていないときには、
前回検出されRAM26に記憶されている駆動パルス数NL
値がそのまま使用されるようになっている。
これにより、印字用紙6の紙面と印字ヘッド8との間
のギャップGの調整が完了し、印字動作開始が可能とな
る。このとき、キャリッジ1は、印字用紙6の厚みAに
応じた最適な位置にて印字動作を行うようになる。この
場合、距離Mと距離Lとの両方を検出するようにしてい
るから、印字用紙6のいわば絶対厚みAを検出すること
ができて適切な間隔のギャップGを確実に形成すること
ができ、ひいては、印字濃度不良などのない高い印字品
質での印字が行なわれる。
このように本実施例によれば、電源投入時にプラテン
2上に印字用紙6がセットされていないことを用紙検出
センサ7により確実に検出でき、その状態で、プラテン
2にキャリッジ1を押当ててこのときのキャリッジ1の
位置を検出するようにしたので、印字用紙6の厚みを検
出するためのいわば基準となるキャリッジ1の位置が、
適宜検出されるようになる。従って、従来のような、印
字用紙の厚みを検出するためのいわば基準となるキャリ
ッジの位置が出荷時のものに固定され、例えば長期間の
使用により押付け力の変化やあるいはプラテンのたわみ
量の変化により印字用紙の厚みを実際とは異なった値に
検出する虞のあるものとは異なり、接離機構11やプラテ
ン2の状態に対応した基準位置を得ることができて、印
字用紙6にキャリッジ1先端を押当てたときに正確に印
字用紙6の厚みAの検出を行うことができる。この結
果、例えば長期間の使用により押付け力の変化やあるい
はプラテン2のたわみ量の変化があっても、印字用紙6
と印字ヘッド8との間に常に適切なギャップGを形成す
ることができるものである。さらに、特に本実施例で
は、印字用紙6の厚みAに応じてギャップGを変化させ
るようにしたので、印字用紙6の厚みAに応じた適切な
インパクト力で印字を行うことができるといったメリッ
トを得ることができる。
尚、上記実施例では、印字用紙6の厚みAに応じてギ
ャップGの間隔を異ならせるようにしたが、印字用紙の
厚みにかかわらず同等の間隔のギャップGを形成するよ
うにしても良い。また、プラテン2にキャリッジ1先端
を押当ててこのときのキャリッジ1の位置を検出し記憶
する動作は、プリンタの電源投入直後に毎回行わなくて
も、適宜実行させても良い。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。
[発明の効果] 以上の説明にて明らかなように、本発明の印字装置に
よれば、印字用紙のない時点で、そのときの接離機構や
プラテンの状態に対応したキャリッジの基準位置を得る
ことができ、印字用紙にキャリッジ先端を押当てたとき
に正確に印字用紙の厚みの検出を行うことができるの
で、使用に伴うキャリッジの先端の押付け力の変化ある
いはプラテンのたわみ量の変化があっても、印字用紙と
印字ヘッドとの間のギャップの調整を適切に行うことが
できるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はギャッ
プ調整のフローチャート、第2図はプリンタの要部を示
した斜視図、第3図は全体のブロック図、第4図乃至第
7図はキャリッジ部分を示す縦断側面図であり、第4図
はキャリッジが原点Oにある状態、第5図はキャリッジ
をプラテンに押当てた状態、第6図はキャリッジをプラ
テン上の印字用紙に押当てた状態、第7図はギャップ調
整が完了した状態を示している。 図面中、1はキャリッジ、2はプラテン、3はガイドバ
ー、3aは偏心軸部、6は印字用紙、7は用紙検出セン
サ、8は印字ヘッド、9はリボンマスク、11は接離機
構、12はステップモータ、22はエンコーダ、23は制御装
置(各手段)を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 25/308

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリッジをプラテンに沿って移動させつ
    つ該キャリッジの先端部に設けられた印字ヘッドにより
    前記プラテン上の印字用紙に印字を行うものにおいて、 前記キャリッジを前記プラテンに対して接離方向に移動
    させる接離機構と、前記印字用紙がプラテン上にセット
    されていないことを検出するペーパーエンド検出手段
    と、このペーパーエンド検出手段により前記印字用紙が
    前記プラテン上にセットされていないことを検出した時
    点で前記接離機構により該プラテンにキャリッジ先端を
    押当ててこのときのキャリッジの位置を検出する第1の
    検出手段と、この第1の検出手段が検出したキャリッジ
    の位置を記憶する記憶手段と、前記印字用紙がプラテン
    上にセットされた時点で前記接離機構により前記プラテ
    ン上の印字用紙にキャリッジの先端を押当ててこのとき
    のキャリッジの位置を検出する第2の検出手段と、この
    第2の検出手段が検出したキャリッジの位置と前記記憶
    手段が記憶しているキャリッジの位置との差異に基づい
    て印字時におけるキャリッジの位置を決定する手段と、
    この決定位置に前記キャリッジを移動させるように前記
    接離機構を駆動する手段とを具備したことを特徴とする
    印字装置。
  2. 【請求項2】キャリッジをプラテンに沿って移動させつ
    つ該キャリッジの先端部に設けられた印字ヘッドにより
    前記プラテン上の印字用紙に印字を行うものにおいて、 前記キャリッジを前記プラテンに対して接離方向に移動
    させる接離機構と、前記印字用紙がプラテン上にセット
    されていない時点で前記接離機構により該プラテンにキ
    ャリッジ先端を押当ててこのときのキャリッジの位置を
    検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段が検出
    したキャリッジの位置を記憶する記憶手段と、前記印字
    用紙がプラテン上にセットされた時点で前記接離機構に
    より前記プラテン上の印字用紙にキャリッジの先端を押
    当ててこのときのキャリッジの位置を検出する第2の検
    出手段と、この第2の検出手段が検出したキャリッジの
    位置と前記記憶手段が記憶しているキャリッジの位置と
    の差異を演算することにより印字用紙の厚みを測定する
    用紙厚測定手段と、前記第2の検出手段により検出され
    た位置から印字時におけるキャリッジの位置までの距離
    を、前記用紙厚測定手段により測定された用紙厚に応じ
    て変化するよう決定するギャップ決定手段と、このギャ
    ップ決定手段により決定されたギャップの分だけ前記キ
    ャリッジを前記プラテンから離れる方向に移動させるよ
    うに前記接離機構を駆動する手段とを具備したことを特
    徴とする印字装置。
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