JP3036624B2 - プリンタのヘッドギャップ調整機構 - Google Patents

プリンタのヘッドギャップ調整機構

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JP3036624B2 JP6190105A JP19010594A JP3036624B2 JP 3036624 B2 JP3036624 B2 JP 3036624B2 JP 6190105 A JP6190105 A JP 6190105A JP 19010594 A JP19010594 A JP 19010594A JP 3036624 B2 JP3036624 B2 JP 3036624B2
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恭之 池田
浩明 岩田
順一 丑久保
智弘 堀口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドット印字ヘッドを有
するプリンタにおけるヘッドギャップ調整機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタには、フレーム側に保持された
プラテンと、キャリッジ側に保持され、このプラテンと
対向する印字ヘッドとを備えたものがある。この種のプ
リンタにおいて、プラテンと印字ヘッドとの間隙(ヘッ
ドギャップ)を調整するヘッドギャップ調整機構は、例
えば、キャリッジを支持する2本のシャフトのうちプラ
テンから遠い側のシャフトを偏心シャフトとして回転さ
せることにより、他方のシャフトを中心にキャリッジを
回転運動させ、キャリッジ上の印字ヘッドをプラテンに
対して近接或いは離反させるものであり、印字媒体をプ
ラテンとリボンプロテクタで挟持し、その位置からプラ
テンを一定量戻して必要なヘッドギャップを確保してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のヘッドギャップ調整機構では、シャフト及びキ
ャリッジを介して間接的に印字ヘッドを動かしていたの
で、キャリッジを支持するシャフトとキャリッジとの間
にガタが生じたり、駆動機構に摩擦等があると、ヘッド
ギャップの精度が低下してしまうという欠点があった。
また、プリンタ組立時等には、一般的にヘッドギャップ
の確認補正作業が行われ、この作業では印字ヘッドを動
作させてヘッドギャップを確保し、その値が適正値であ
るかをシックネスゲージを用いて確認していた。そし
て、計測値が適正値でない場合、制御部のプログラムデ
ータを変更してプラテンの移動量を補正し、再度機構を
動作させてヘッドギャップの確認作業を行うことになる
が、これら一連の補正確認作業は一度で終了することは
殆どなく、ヘッドギャップが適正値になるまで何回も繰
り返されるのが実情であり、極めて煩雑な作業であっ
た。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、補正値
を自動的に決定でき、安定したギャップを常に維持する
ことができるプリンタのヘッドギャップ調整機構を提供
し、装置の安定性向上、及びヘッドギャップ確認補正作
業の省力化を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るプリンタのヘッドギャップ調整機構の構
成は、プラテンを所定位置に位置づけるプラテン基本移
動量記憶部と、前記プラテンの移動をタイムラグなしに
検知する第1検知手段と、印字ヘッド側に固定されたリ
ボンプロテクタと前記プラテンとの接触をタイムラグあ
りで検知する第2検知手段と、前記プラテンとリボンプ
ロテクタとの接触を第1検知手段が検知した位置の値を
記憶する第1の位置記憶部と、第1検知手段の検出後に
第2検知手段が検知した位置の値を記憶する第2の位置
記憶部と、前記各記憶部の値の差を記憶する補正値記憶
部とを備え、前記プラテン基本移動量記憶部の値および
前記補正値記憶部の値に基づいてプラテンを所定位置に
位置づけることを特徴とする。そして、前記第1検知手
段をリニアセンサにて構成するとともに、又斯る第1検
知手段はリボンプロテクタとプラテンとの接触を電気的
に検知するものからなり、その上リボンプロテクタとプ
ラテンとの接触を電気的に検知可能な治具を着脱自在に
備えることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】プラテンの移動を検知する第1検知手段がプラ
テンに設けられ、さらに前記プラテンとリボンプロテク
タとの接触を検知する第2検知手段を設けることによっ
て、プラテンとリボンプロテクタの接触が正確に検知可
能となり、この第1検知手段、第2検出手段から補正値
を算出して間隙を調整する制御手段が駆動機構に備えら
れ、従来センサ検知のタイムラグによって装置個別に必
要であった補正値の決定及び当該補正値に基づくギャッ
プ調整が、自動で且つ常に最適に行われるようになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るプリンタのヘッドギャッ
プ調整機構の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明ヘッドギャップ調整機構の要部正面
図、図2は本発明ヘッドギャップ調整機構の概略側面
図、図3は印字部の概略斜視図、図4は制御手段のブロ
ック図である。図2に示すように、キャリッジシャフト
1にはキャリッジ3が摺動自在に支持され、キャリッジ
3は印字ヘッド5を搭載している。また、キャリッジ3
にはリボンプロテクタ7が備えられ、リボンプロテクタ
7は第2検知手段である接触検知センサ9を搭載してい
る。印字ヘッド5の下方にはプラテン11が対向して設
けられ、プラテン11はリボンプロテクタ7との間に用
紙走行路13を形成している。図1に示すように、プラ
テン11にネジ固定されたブラケット15には第1検知
手段であるリニアセンサ17がナット19により挟持状
態で固定され、リニアセンサ17は先端がプラテン11
の上面より寸法tだけ突出している。
【0007】図2に示すように、プラテン11にはギア
21aと噛み合うラック23が設けられ、更にギア21
aはギア21bを介してパルスモータ(U/Dモータ)
25の駆動ギア27と噛み合っている。即ち、プラテン
11はパルスモータ25の駆動により、ラック23、ギ
ア21a、21b、駆動ギア27を介して上下動する。
また、パルスモータ25の駆動軸にはスリット円板29
が取り付けられ、スリット円板29はフォトセンサ31
に挟まれている。そして、プラテン11はフォトセンサ
31の出力信号が後述する制御部に送られることで、当
該駆動機構によって位置制御が可能となっているのであ
る。
【0008】また、上述のキャリッジ3、印字ヘッド
5、リボンプロテクタ7は、所謂、キャリッジユニット
と称され、図3に示すように、キャリッジユニット33
は前述のキャリッジシャフト1に加え、サブシャフト3
5により支持される。キャリッジユニット33にはベル
ト37が固着され、ベルト37はスペーシングモータ3
9の駆動軸に張架されている。即ち、キャリッジユニッ
ト33は、スペーシングモータ39の駆動により、ベル
ト37を介して左右に移動自在となっている。また、ス
ペーシングモータ39の駆動軸にはスリット円板41が
取り付けられ、スリット円板41はフォトセンサ43に
挟まれている。そして、キャリッジユニット33はフォ
トセンサ43の出力信号が後述する制御部に送られるこ
とによって、位置制御されるようになっているのであ
る。
【0009】図4に示すように、キャリッジ移動部のス
ペーシングモータ39、フォトセンサ43、及びプラテ
ン移動部のパルスモータ25、フォトセンサ31、接触
検知センサ9、リニアセンサ17はマイクロプロセッサ
45に接続される。また、マイクロプロセッサ45には
キャリッジ位置管理部47、プラテン位置管理部49、
演算部51、プラテン基本移動量記憶部53、補正値記
憶部55、リニアセンサ接触位置記憶部57、接触検知
センサ接触位置記憶部59が接続され、これらが制御手
段61を構成して以下に述べる動作制御を実現してい
る。接触検知センサ9、プラテン11、リニアセンサ1
7、キャリッジユニット33、制御手段61を主な部材
として、本実施例に係るプリンタのヘッドギャップ調整
機構63が構成されている。
【0010】このように構成されたヘッドギャップ調整
機構63の動作を図5に基づいて説明する。図5はヘッ
ドギャップ調整手順を表すフローチャートである。補正
自動入力開始の命令が発せられると、マイクロプロセッ
サ45は、スペーシングモータ39を駆動し、予め設定
してあるプラテンホームポジション検知位置(H.
P.)へキャリッジユニット33を移動させる(st.
1)。例えば、図1に示すリボンプロテクタ7の二点鎖
線の位置とする(又は、リニアセンサ17上の実線の位
置でもよい)。この補正自動入力開始の命令が発せられ
るタイミングは、例えば、電源投入時とする他、、所定
印字量毎又は所定時間毎の定期的なもの、取引件数毎、
或いは任意のオペレーションによる入力毎とすることが
できる。
【0011】次に、パルスモータ25を駆動し、リボン
プロテクタ7の接触検知センサ9がONするまでプラテ
ン11を上昇させる(st.3)。そして、接触検知セ
ンサ9がONした位置から、予め決めてある原点位置へ
プラテン11をダウンさせる(st.5)。この時、マ
イクロプロセッサ45により、プラテン位置管理部49
のプラテン位置を“0”クリアする(st.7)。次
に、キャリッジユニット33を上述と同様の手順により
リニアセンサ17の位置(図1中、リボンプロテクタ7
の実線の位置)へ移動させる(st.9)。そして、プ
ラテン11を上昇させると、リニアセンサ17はリボン
プロテクタ7に接近し、接触する。その後、更にプラテ
ン11が上昇すると、リニアセンサ17の先端部分がス
ライドし始める。すると、図6(A)に示すように、先
端部分のスライドのストロークに応じて出力電圧の低下
がリニアセンサ17に発生する。引き続きプラテン11
が上昇すると、リボンプロテクタ7がプラテン11と接
触する。
【0012】そして、更にプラテン11が上昇してもリ
ニアセンサ17の端子は、これ以上押されることがない
ので、電圧低下が止まる。図6(B)は、一定の速度で
端子が押されている時の電圧と時間の関係を表した説明
図であり、点線は、端子が押され続けている状態(端子
がスライドしている状態)を表し、実線は、途中で端子
のスライドが停止し、電圧低下が停止した状態である。
つまり、リニアセンサ17の電圧低下が止まったことを
検知することにより、プラテン11とリボンプロテクタ
7の接触が検知可能となるのである(st.11)。
【0013】マイクロプロセッサ45は、上述の接触ポ
ジションを第1の位置“P1 ”としてリニアセンサ接触
位置記憶部57に記憶する(st.13)。更に、プラ
テン11が上昇を続けると、接触検知センサ9がONす
る(st.15)。この時の接触ポジションを第2の位
“P2 ”として接触検知センサ接触位置記憶部59に
記憶する(st.17)。ここで、マイクロプロセッサ
45は、P1 とP2 の差“N”を算出し(st.2
1)、その機械の固有の補正値として登録する(st.
23)。そして、プラテン11を所定の位置へ降下させ
て(st.25)、補正値の自動入力は終了する。
【0014】実際の運用において、吸入された媒体に対
して印字に必要なギャップを形成する時は、プラテン1
1を上昇させて媒体に押し付けると、じきに接触検知セ
ンサ9がONする。そして、この位置から一定量の固定
値に補正値分を増減した量で、プラテン11を下げるこ
とにより、印字ヘッド5と媒体の間隙が常に適正に保た
れることになるのである。なお、リニアセンサ17も他
のセンサと同様に、接触時はタイムラグ(検知時のズ
レ)が発生するが、ストロークに対してはリニアに反応
し、タイムラグが発生することがない。
【0015】上述のヘッドギャップ調整機構63によれ
ば、プラテン11とリボンプロテクタ7との接触を正確
に検知することが可能となるとともに、センサ検知のタ
イムラグ等により機械個別に必要であった補正値を自動
的に算出・入力することができるので、迅速にしかも正
しく補正値を求めることができる。更に、電源投入時や
イニシャル時毎の補正値の再設定が可能となるため、運
用中に調整量が変動しても、イニシャル動作により常に
最適な補正値でギャップが確保され、装置の安定性を著
しく向上させることができる。
【0016】次に、ヘッドギャップ調整機構の他の実施
例を説明する。図7は他の実施例に係るヘッドギャップ
調整機構の概略側面図である。なお、図1に示した部材
と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省
略することとする。プラテン71は先端側71aと基端
側71bとに分割して形成され、先端側71aと基端側
71bは絶縁材73を介して接合されている。つまり、
プラテン先端側71aは、図示しないフレームに対し
て、電気的に絶縁されているのである。そして、プラテ
ン先端側71aとリボンプロテクタ7は、制御手段であ
る制御部81に接続された接触検知回路83に、電線8
5、87によって接続されている。
【0017】図8は制御部のブロック図である。制御部
81は、プラテン動作量算出判断部89、スリット停止
・逆転判断部91、スリットカウンタ93、スリット動
作量記憶部95、プラテン駆動部97とから構成され
る。そして、スリット停止・逆転判断部91にはフォト
センサ31が接続され、スリットカウンタ93にはフォ
トセンサ31、接触検知センサ101、紙厚検知センサ
103が接続され、プラテン駆動部97にはパルスモー
タ25が接続されている。プラテン71、絶縁材73、
制御部81、接触検知回路83を主な部材として、本実
施例に係るヘッドギャップ調整機構107が構成されて
いる。
【0018】ここで、紙厚検知位置、及びヘッドギャッ
プについて説明する。図9は紙厚検知位置を示す説明
図、図10はヘッドギャップを示す説明図である。リボ
ンプロテクタ7は印鑑シール、磁気ストライプ等の厚さ
変化を有する媒体上をも印字する必要があるため、通常
印字位置より、上昇できる機構が必要となる。そのた
め、通常印字位置より一定量上昇した位置であることを
検知する手段を有している。以下、通常印字位置より一
定量の上昇を検知した位置を「紙厚検知位置」と称する
こととする。この紙厚検知位置と把握手段(紙厚検知手
段)としては、プラテン71とリボンプロテクタ7との
圧接時におけるモータの過負荷状態を通常時と比較して
紙厚を検知する、所謂、脱調検知方式、又は、ハードプ
ロテクタの撓み量を検知するインピーダンス方式、又
は、圧力センサによる検知方式を用いることができる。
このうち、本実施例では、微小圧力にも反応が可能で、
検知圧力範囲を広く確保することができる圧力センサ方
式の紙厚検知センサ103が設けられる。
【0019】また、ヘッドギャップGは、印字ヘッド5
とリボンプロテクタ7との間隙g1と印字媒体表面とリ
ボンプロテクタ7との間隙g0とからなっている。g1
は印字ヘッド及びリボンプロテクタ7の加工精度等によ
り確保されるギャップである一方、g0は紙厚検知によ
りプラテン位置を制御して確保するギャップである。従
来技術では、このg0をシックネスゲージで計測し、動
作補正を入れて確保していた。これは、接触検知位置、
及びこの点から紙厚検知位置までの差C(図9参照)を
検知する手段がないためであった。
【0020】以下、上述のヘッドギャップ調整機構10
7の動作を説明する。図11はイニシャル動作時のフロ
ーチャート、図12は紙厚検知時のフローチャート、図
13はイニシャル動作時におけるギャップ出しの説明
図、図14は紙厚検知時におけるギャップ出しの説明図
である。初期確認動作(イニシャル動作)時、又は保守
確認動作時において、リボンプロテクタ7は外部より圧
力が加わらない状態(図13の「通常の印字位置」参
照)に水平に静止している。
【0021】プラテン71は前述した機構により上昇し
(st.31)、接触検知位置にてリボンプロテクタ7
と接触する。この際、この接触を接触検知回路83にて
検知し(st.33)、制御部81にてその検知時のス
リット円板29の位置Q1 を更に上昇することにより、
リボンプロテクタ7は紙厚検知位置に到達し、その位置
が紙厚検知センサ103によって検知される(st.3
7)。そして、この紙厚検知位置P2 もスリット円板2
9の回転位置Q2 として制御部81に記憶し、接触検知
位置Q1 、及びこの点から紙厚検知位置Q2 までの差C
1 を算出・記憶する(st.39)。
【0022】その後、プラテン71を停止させ(st.
41)、次いで、下降動作に移り(st.43)、紙厚
検知OFF(st.45)、接触検知OFF(st.4
7)を経て、接触検知OFF位置Q3 を検知すると同時
に、紙厚検知位置Q2 から接触検知OFF位置Q3 まで
の差C2 を算出・記憶(st.49)する。そして、プ
ラテン71をスタンバイ位置で停止し(st.51)、
イニシャル動作を終了するのである。
【0023】次に、このようにしてイニシャル動作で検
知・記憶されたC(C1 又はC2 )を利用して、ギャッ
プ出しを行う。即ち、図12に示すように、媒体を印字
位置へ搬送した後、フィードローラを停止し(st.5
3)、プラテン71を上昇させる(st.55)。そし
て、紙厚検知ONとなった際(st.57)、その位置
Q4 を記憶し、プラテン71を一旦停止させた後(s
t.59)、プラテン71を下降させる(st.6
1)。この際、紙厚検知からC+kだけプラテン71を
下げ(st.63)、プラテン71を停止することによ
り(st.65)、ギャップ出しを終了させるのであ
る。なお、kは、ギャップg0 に対応したプラテン移動
量である。
【0024】このように、上述のヘッドギャップ調整機
構107によれば、従来では不可能であった、リボンプ
ロテクタ7の通常の印字位置が検知できるとともに、こ
の位置に対する紙厚検知位置の差Cが明確に計測するこ
とができる。この結果、予め接触検知位置を認識し、紙
厚検知位置との差Cを計測・記憶することで、このCの
値を利用してC+g0 だけ紙厚検知位置よりプラテン7
1を下げ、任意の媒体の適正ギャップを確保することが
可能となる。そして、これらの計測・検知が可能となる
ことで、工場出荷及び保守時にシックネスゲージ等を用
いてg0 を計測し、それを補正する作業がなくなり、完
全に自動でギャップGを確保することができるようにな
る。また、本実施例では、リボンプロテクタ7の位置、
及びこの点から紙厚検知位置までの差Cを監視すること
で、ギャップ機構の安定度を判別することが可能とな
る。即ち、図15に示すように、Cの値を監視し、その
値に管理範囲を設定し(例えば、±0.04mm)、こ
れを越えた場合は、装置障害となる可能性があるとし
て、保守者にプレアラームを発報させる如くである。
【0025】次に、治具を使用した他の実施例を説明す
る。図16はギャップ検知に用いられる治具の斜視図で
ある。上述のヘッドギャップ調整機構107では、プラ
テン71の先端を絶縁することにより、問題点を解決し
たが、本実施例では、図に示す治具111が使用され
る。治具111は電極113a、113bを有し、マグ
ネット等の固定手段115によりプラテンに密着固定で
きるようになっている。電極113a、113bは、コ
ネクタ117を介して、前述の接触検知回路83、制御
部81に接続されている。この治具111を用いた動作
は、初期動作確認時にプラテンに治具111を装着し、
ギャップ出し動作時には取り外す以外は、上述のヘッド
ギャップ調整機構107の動作と同様である。この治具
111を用いた実施例によれば、上述したヘッドギャッ
プ調整機構107の効果に加え、治具化されていること
により、装置本体を大幅に変更する必要がなくなり、コ
ストアップを最小限に抑えることができる。
【0026】なお、ヘッドギャップ調整機構107で
は、紙厚検知手段として、圧力センサ方式の紙厚検知セ
ンサ103を用いた場合を例に説明したが、紙厚検知手
段は、プラテンをリボンプロテクタに押し付けて紙厚を
検知する方式であれば、上述の脱調検知方式、又は、イ
ンピーダンス方式を用いるものであっても勿論良い。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るプリンタのヘッドギャップ調整機構によれば、プラテ
ンとプロテクタの接触を正確に検知可能となるので、セ
ンサ検知のタイムラグ等により装置個別に必要であった
補正値を自動的に算出することができ、高精度にしかも
迅速に補正値を求めることができる。また、電源投入時
やイニシャル時毎に補正値の再設定が可能となるので、
運用中に調整値が変動しても、イニシャル動作等によっ
て、常に最適な補正値でギャップが確保される。従っ
て、装置毎に印字の安定性が著しく向上する。しかも、
ギャップが常に一定に維持されるため、ヘッドギャップ
確認補正作業を大幅に省力化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ヘッドギャップ調整機構の要部正面図で
ある。
【図2】本発明ヘッドギャップ調整機構の概略側面図で
ある。
【図3】印字部の概略斜視図である。
【図4】制御手段のブロック図である。
【図5】ヘッドギャップ調整手順を表すフローチャート
である。
【図6】リニアセンサの出力特性図である。
【図7】他の実施例に係るヘッドギャップ調整機構の概
略側面図である。
【図8】制御部のブロック図である。
【図9】紙厚検知位置を示す説明図である。
【図10】ヘッドギャップを示す説明図である。
【図11】イニシャル動作時のフローチャートである。
【図12】紙厚検知時のフローチャートである。
【図13】イニシャル動作時におけるギャップ出しの説
明図である。
【図14】紙厚検知時におけるギャップ出しの説明図で
ある。
【図15】ギャップ機構監視時の説明図である。
【図16】ギャップ検知に用いられる治具の斜視図であ
る。
【符号の説明】
5 印字ヘッド 7 リボ
ンプロテクタ 9 接触検知センサ(第2検知手段) 11、7
1 プラテン 17 リニアセンサ(第1検知手段) 61、8
1 制御手段 63、107 プリンタのヘッドギャップ調整機構 71a プラテン先端 73 絶
縁材 83 接触検知回路 111
治具 113a、113b 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 智弘 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−221048(JP,A) 特開 平4−62076(JP,A) 特開 平7−178979(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/00 - 11/70 B41J 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに対してプラテンを接近離反
    自在に設け、厚さの異なる印字媒体の印刷に際して前記
    印字ヘッドと前記プラテンとの間隙を可変させるプリン
    タのヘッドギャップ調整機構において、前記プラテンを所定位置に位置づけるプラテン基本移動
    量記憶部と、 前記プラテンの移動をタイムラグなしに検知する第1検
    知手段と、 前記印字ヘッド側に固定されたリボンプロテクタと前記
    プラテンとの接触をタイムラグありで検知する第2検知
    手段と、 前記プラテンとリボンプロテクタとの接触を第1検知手
    段が検知した位置の値を記憶する第1の位置記憶部と、 第1検知手段の検出後に第2検知手段が検知した位置の
    値を記憶する第2の位置記憶部と、 前記各記憶部の値の差を記憶する補正値記憶部とを備
    え、 前記プラテン基本移動量記憶部の値および前記補正値記
    憶部の値に基づいてプラテンを所定位置に位置づけるこ
    とを特徴とするプリンタのヘッドギャップ調整機構。
  2. 【請求項2】 前記第1検知手段をリニアセンサにて構
    成した請求項1記載のプリンタのヘッドギャップ調整機
    構。
  3. 【請求項3】 前記第1検知手段はリボンプロテクタと
    プラテンとの接触を電気的に検知する請求項1記載のプ
    リンタのヘッドギャップ調整機構。
  4. 【請求項4】 前記第1検知手段に代えて、リボンプロ
    テクタとプラテンとの接触が電気的に検知可能な治具を
    着脱自在に備えた請求項3記載のプリンタのヘッドギャ
    ップ調整機構。
JP6190105A 1994-07-19 1994-07-19 プリンタのヘッドギャップ調整機構 Expired - Fee Related JP3036624B2 (ja)

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