JP3841315B2 - プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法 - Google Patents

プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3841315B2
JP3841315B2 JP32971496A JP32971496A JP3841315B2 JP 3841315 B2 JP3841315 B2 JP 3841315B2 JP 32971496 A JP32971496 A JP 32971496A JP 32971496 A JP32971496 A JP 32971496A JP 3841315 B2 JP3841315 B2 JP 3841315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
platen
medium
print medium
positioning member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32971496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09234916A (ja
Inventor
春男 内田
繁義 小野田
一夫 大山
誠 鹿志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP32971496A priority Critical patent/JP3841315B2/ja
Priority to US08/771,307 priority patent/US5940092A/en
Priority to EP96309452A priority patent/EP0783977B1/en
Priority to DE69627120T priority patent/DE69627120T2/de
Publication of JPH09234916A publication Critical patent/JPH09234916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3841315B2 publication Critical patent/JP3841315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/20Platen adjustments for varying the strength of impression, for a varying number of papers, for wear or for alignment, or for print gap adjustment

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間の間隔を適切に保持してプリントを行うプリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント装置は、文字や画像などの情報を紙や布あるいはプラスチックシートなどのプリント媒体上にプリントするものである。このようなプリント装置のうち、低騒音なノンインパクトプリント方式として、インクをインク吐出口から吐出させてプリント媒体のプリント面にプリントを行うインクジェットプリント方式は、高密度かつ高速度なプリントが可能なことから、プリンタや複写機あるいはファクシミリやワードプロセッサなどの各種事務機械におけるプリント装置として広く利用されている。
【0003】
このようなインクジェットプリント方式を用いたプリント装置においては、プリント媒体上に最適な画像を形成するため、プリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離を一定に保持することが必要である。プリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離が短すぎると、インクジェットヘッドがプリント媒体のプリント面に接触し、プリント面が汚損したり、インクジェットヘッドが損傷を受ける虞がある。逆に、プリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離が長すぎると、画像品位の低下を招来するという問題がある。
【0004】
かかるインクジェットプリント装置において使用されるプリント媒体は、特定の用紙のみが使われるわけではなく、封筒や葉書あるいはOHPシートや布等の、その使用目的に応じた雑多な種類のプリント媒体が使用される。このように、プリント媒体の種類が相違するとその厚み自体も相違するため、これに伴ってプリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離が変動し、その結果、前述のようにプリント面が汚損したり、インクジェットヘッドが損傷を受ける他、画像品位の低下を招来するなどの問題が発生する。
【0005】
このような問題を解決するため、プリント媒体の厚さに応じてインクジェットヘッドをレバー操作などにより移動させ、プリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離を一定に保持する方法などが採られているが、レバー操作が煩雑であるなど充分な解決にはなっていなかった。
【0006】
そこで、プリント媒体の厚さに関係なく、プリント媒体のプリント面とインクジェットヘッドとの距離を常に一定に保つ方法が、例えば、特開平7−81047号公報などで提案されている。この特開平7−81047号公報は、プリント媒体を挟んでプラテンと対向するインクジェットヘッド側にプリント媒体を搬送するための一対の駆動ローラを設け、この駆動ローラ側にプラテンを付勢することにより、インクジェットヘッドに対するプリント媒体のプリント面の位置がプリント媒体の厚みの如何に拘らず、常に一定となるようにしたものである。
【0007】
このような従来のプリント装置の主要部の概略構造を表す図14に示すように、プリント媒体101を挟んでプラテン102と対向するインクジェットヘッド103は、案内レール104に沿って往復移動自在なキャリッジ105に搭載され、プリント媒体101のプリント面に所定の画像をプリントする。インクジェットヘッド103に対し、図中、左側から右側へ搬送されるプリント媒体101の搬送方向上流側と下流側とには、プリント媒体101のプリント面106に当接する一対の搬送ローラ107, 108が駆動回転自在に配置されており、プラテン102には、プリント媒体101を挟んでこれら一対の搬送ローラ107, 108に押し当てられる一対のピンチローラ109, 110がそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、プラテン102と共にこれらピンチローラ109, 110は、押圧ばね111のばね力によってインクジェットヘッド103側に付勢され、搬送ローラ107, 108の駆動回転によるプリント媒体101の搬送動作に伴い、ピンチローラ109, 110が連れ回りするようになっている。そして、ピンチローラ109, 110は、プリント媒体101の厚さに応じてプラテン102と共に搬送ローラ107, 108との対向方向に変位して、インクジェットヘッド103とプリント媒体101のプリント面106との間隔を一定に保つように図られている。
【0008】
さらに、米国特許第4620807号公報には、種々の厚さの封筒12に対してワイヤドット式のプリンタ5により印字を行う際に、水平搬送される封筒の厚さに応じて、プラテン10がリンク機構36,37,40および摺動機構51,58によって垂直下方に変位する記録装置が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14に示した従来のインクジェットプリント装置においては、プリント媒体101の前端が下流側の搬送ローラ108とピンチローラ110との間にまで到達しておらず、上流側の搬送ローラ107とピンチローラ109にのみ挟持されている状態が存在する。また、プリント媒体101の後端が上流側の搬送ローラ107とピンチローラ109との間から外れ、下流側の搬送ローラ108とピンチローラ110とにのみ挟持される状態が存在する。このような状態では、プリント媒体101の厚みに応じてプリント媒体101がインクジェットヘッド103に対してわずかながら傾斜するため、インクジェットヘッド103とプリント媒体101のプリント面106との間隔を一定に保つことができなくなるという問題があった。
【0010】
また、下流側の搬送ローラ108は、プリント面106に対してプリント直後のインクとの接触を避けるため、外周面にセレーションなどを刻設した薄板の拍車状をなしている上、ピンチローラ110が押圧ばね111のばね力に抗して変位し、プリント面106に対して充分な摩擦力を得ることができなくなるため、この下流側の搬送ローラ108とピンチローラ110とでのみプリント媒体101を挟持してプリント媒体101を搬送する領域では、プリント媒体101の搬送精度が低下する虞があった。
【0011】
また、米国特許第4620807号公報に記載された記録装置では、リンク機構のリンク相互の取付部分の取付ガタにより、特に薄い記録媒体が記録領域に入ってきた場合に、記録媒体搬送方向下流側が垂直方向へ変位せずに、プラテン10が斜めになる虞があった。さらに、リンク機構を採用すると記録領域近傍の構成の大型化は避けられないという問題もあった。
【0012】
【発明の目的】
本発明の目的は、プリント媒体のプリント面全域にわたってプリントヘッドとの間隔を適切に保つと共にプリント媒体の搬送精度を維持することにより、プリント品位の良好なプリントを行い得るプリント装置をおよびこの装置に用いられるプリント方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、プリント媒体の厚さに応じてプリント面全域がプリント媒体搬送方向下流側に向かってプリントヘッド側から離間するように平行に変位することでプリントヘッドとプリント面との間を適切な間隔とするプリント装置をおよびこの装置に用いられるプリント方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態は、プリント位置に配されたプリント媒体のプリント面にプリントヘッドを用いてプリントを行うプリント装置であって、前記プリントヘッドと対向すべき位置に配され、前記プリント媒体のプリント面の裏面側を支持する支持面を有するプラテンと、前記プリント媒体を前記プラテンの前記プリントヘッドと対向すべき位置に搬送するとともに、この対向すべき位置から排出する搬送機構と、前記プリント位置のプリント媒体搬送方向上流側に前記プリント媒体のプリント面に当接可能に配された媒体位置決め部材と、前記プリント媒体搬送方向下流側に向かって前記プリントヘッド側から離間する方向に傾斜するプラテン摺動斜面を有し、このプラテン摺動斜面に沿って前記プラテンの支持面が平行状態で変位移動可能となるよう前記プラテンを支持する支持機構と、前記プラテンをその支持面が前記媒体位置決め部材に当接するように押圧するとともに前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面との間への前記搬送機構による前記プリント媒体の搬入に伴って前記プラテンの支持面が前記媒体位置決め部材から離れる方向に変位することを可能とする付勢部材とを具えたことを特徴とするものである。
【0015】
本発明によると、支持機構によって支持されたプラテンは、これら支持機構とプラテンとの間に介装された付勢部材により、プリントヘッドに対して位置決めすべきプリント媒体のプリント面のプリント位置と平行にプリントヘッド側に付勢される。そして、搬送機構によってプリントヘッドとの対向位置に搬送されるプリント媒体のプリント面を媒体位置決め部材に当接させることにより、任意の厚さのプリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間隔が一定に保持される。
【0016】
また、プリント媒体の前端および後端がプラテン上にある場合でも、プラテンはプリントヘッドに対して位置決めすべきプリント媒体のプリント面のプリント位置と平行になっているため、プリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間隔は変化しない。
【0017】
また、本発明の第2の形態は、リント位置に搬送されたプリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間の間隔を前記プリント媒体の厚さの変化にかかわらず所定の間隔に維持するプリント方法であって、前記プリント位置よりも前記プリント媒体の搬送方向上流側に配されて前記プリント媒体のプリント面が当接し得る媒体位置決め部材に対し、前記プリント位置にて前記プリント媒体のプリント面の裏面側を支持するプラテンの支持面が当接するように、前記媒体位置決め部材に前記プラテンを付勢するステップと、前記媒体位置決め部材に対する前記プラテンの付勢力に抗してこれらの間に前記プリント媒体を送り込むステップと、このプリント媒体の送り込み動作に伴い、前記プリント媒体の搬送方向下流側に向けて前記プリントヘッド側から離間する方向に傾斜するプラテン摺動斜面に沿って前記プラテンを退避させ、前記プラテンの支持面を平行状態のまま変位させて前記プリント媒体を前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面とで挟むステップと、前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面とで前記プリント媒体を挟んだ状態でプリントを行うステップとを具えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の形態によるプリント装置において、付勢部材の付勢力に抗してプラテンを媒体位置決め部材から離れる方向に退避させるプラテン退避機構をさらに具えてもよい。この場合、プラテン退避機構は、媒体位置決め部材とプラテンとの間へのプリント媒体の先端部の導入に先立って、プラテンを媒体位置決め部材から離れる方向に退避させることが好ましく、この場合、媒体位置決め部材は、プリント位置に対してプリント媒体の搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ配置されていることが有効である。
【0020】
さらに、付勢部材の付勢力に抗して媒体位置決め部材とプラテンとをプリント媒体の厚みに対応した間隔に保持するプラテン保持手段と、このプラテン保持手段によるプラテンの固定を解除する保持解除手段とをさらに具えてもよい。この場合、プラテン保持手段は、媒体位置決め部材から離れる方向へ変位したプラテンを、この変位した位置で維持することが好ましく、この場合、媒体位置決め部材は、プリント位置に対してプリント媒体の搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ配置されていることが有効である。
【0021】
プリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであってもよく、この場合、インクジェットプリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するエネルギーを発生する電気熱変換体を有するものであることが好ましい。
【0022】
一方、本発明の第2の形態によるプリント方法において、プリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであってもよく、この場合、インクジェットプリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するエネルギーを発生する電気熱変換体を有するものであることが好ましい。
【0024】
【実施例】
本発明に係る実施例としてのプリント方法を実現し得るプリント装置をインクジェットプリント装置に応用した各実施例について、図1〜図13を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのようなインクジェットプリント装置のみならず、プリント媒体にインクを用いてプリントを行う装置全般にわたって適用することができる。なお、各図の矢印Pはプリント媒体の搬送方向、また各図のRはインク吐出口列の位置を示し、プリント領域に対応する。
【0025】
第1実施例における主要部の模式的断面構造および模式的外観をそれぞれ図1および図2に示す。すなわち、インクジェットヘッド11が着脱自在に搭載されるキャリッジ12の前端部(プリント媒体搬送方向下流側)には、プリント媒体13の幅方向に沿って延びる案内レール14が摺動自在に貫通しており、このキャリッジ12の後端部(プリント媒体搬送方向上流側)には、案内レール14と平行に設けられた支持レール15上を転動し得る案内ローラ16が回転自在に取り付けられている。また、キャリッジ12の前端には、図示しないキャリッジ駆動モータによって正逆転可能となる左右一対の図示しない歯付きプーリに巻き掛けられたタイミングベルト17が連結され、このタイミングベルト17の移動に伴ってキャリッジ12がインクジェットヘッド11と共に案内レール14に沿ってプリント媒体の搬送方向とは異なる方向、例えばプリント媒体13の幅方向に走査移動するようになっている。
【0026】
インクを吐出する不図示のインク吐出口と、このインク吐出口に連通するノズル内に設けられインクを吐出する熱エネルギーを発する不図示の電気熱変換体とが設けられたインクジェットヘッド11と対向してその走査方向に延びるプラテン18の表面には、プリント媒体13の搬送方向(図1中、左側から右側へ向かう方向)に沿って延びるリブ部19がプリント媒体13の幅方向に沿って所定間隔で複数突設されている。このプラテン18の裏面には、プリント媒体13の搬送方向下流側に向かってインクジェットヘッド11側から離間するように傾斜した傾斜案内面20を有する移動案内板21が一体的に突設されている。当該プラテン18の直下には、この移動案内板21の傾斜案内面20と対応した傾斜案内面22を有するプラテン支持板23が設置されている。この傾斜案内面20の傾斜角度は、プラテン18のプリント媒体13の支持面に対して15度以上60度以下であるが、好ましくは25度以上40度以下であり、本実施例では30度を採用している。
【0027】
本実施例では、プラテン18の表面に複数のリブ19を突設してプリント媒体11との摺動抵抗が少なくなるように配慮しているが、このような摺動抵抗を無視し得るのであれば、リブ19などが突出しない平滑な表面の平板状をなすプラテンを採用することも可能である。
【0028】
前記プラテン18は、その裏面に設けられた移動案内板21が上述した傾斜案内面20, 22に沿って摺動することでインクジェットヘッド11との間隔を変更できるように、プラテン支持板23に対して連結されている。そして、この移動案内板21とプラテン支持板23との間には、プラテン18をインクジェットヘッド11側に付勢するための圧縮ばね24が介装されている。通常のカット紙やロール紙のような記録用紙、あるいは樹脂性シート等を記録媒体として用いる場合、圧縮バネ24は、3g以上20g以下、より好ましくは5g以上9g以下の力で移動案内板21を傾斜案内面20, 22に沿った方向に付勢するものを用いる。しかしながら、この付勢力の大きさ、特に上限の値は、記録の為される記録媒体の重量により適宜選択されるべきものである。
【0029】
プラテン18の後端部(プリント媒体搬送方向上流側)の直上には、プリント媒体13を挟んでこのプラテン18の後端部のリブ部19と対向する山形の媒体位置決め板25が案内レール14と平行に設けられている。プリント媒体搬送方向上流側に位置する媒体位置決め部材としての位置決め板25の下面は、弾性部材としての圧縮ばね24で傾斜案内面20, 22に沿ってプリントヘッド側へ付勢されたプラテン18により、プリント媒体13のプリント面28が押し付けられ、このプリント媒体13の厚みの如何に拘らず、プリント媒体13のプリント面28とインクジェットヘッド11との間隔が常に適切な間隔に保持されるようになっている。
【0030】
なお、プラテン18は、耐インク性の良いポリフェニリンオキサイド、あるいは摺動性の良いポリアセタール等の材料を用いている。また、プラテン支持板23はジンコート鋼板、媒体位置決め板25はステンレス鋼板を用いている。
【0031】
さらに、媒体位置決め板25よりもプリント媒体13の上流側およびプラテン18の前端部(プリント媒体搬送方向下流側)よりもさらにプリント媒体搬送方向下流側には、プリント媒体13のプリント面28と反対側の面にそれぞれ当接する一対の搬送ローラ29, 30が案内レール14と平行に設けられ、図示しない媒体駆動モータによって駆動回転するようになっている。プリント媒体13を介してこれら一対の搬送ローラ29, 30とそれぞれ対向するピンチローラ31, 32は、付勢ばね33, 34によってそれぞれ搬送ローラ29, 30側に付勢されており、プリント媒体13の下流側に位置するピンチローラ32は、周面に複数の突起を突設した拍車形状をなしている。
【0032】
従って、プリント媒体13のプリント面28は、インクジェットヘッド11の位置する場所から搬送方向上流側に配置された媒体位置決め板25とにプラテン18とによって押圧されるため、プリント媒体13のプリント面28とインクジェットヘッド11との間隔は、所定の間隔に設定される。厚さの異なるプリント媒体13を使用した場合でも、その厚さの変化分だけプラテン18がインクジェットヘッド11から離間するように搬送方向下流側へ向かって平行移動する。このとき、上述した傾斜案内面20, 22がプリント媒体の搬送方向下流側へ向かってプリントヘッド側から離間する形状を備えていることで、搬送されるプリント媒体13がプラテン18に対して記録品位に影響を与えることなく所定の搬送位置精度を維持して摺動しつつもプラテン18を圧縮バネ24の付勢力に抗して上述した傾斜案内面20, 22に沿って下方(プリントヘッドから離間する方向)へ押し下げることができ、プリント面28とインクジェットヘッド11との間隔は適切な間隔に保持される。
【0033】
図1に示すように媒体位置決め板25の搬送方向下流側端のさらに下流側直近にプリントヘッドのインク吐出口列の一端が位置している。このインク吐出口と対向し、当該インク吐出口から吐出されるインクの付着可能な位置をプリント位置とする。そして、図1の構成によりプリント媒体の下流側端が媒体位置決め板25から外れる直前まで画像記録を実行できる。さらに、上流側の搬送ローラ29および下流側の搬送ローラ30は、これらの回転軸心の位置が固定されているた め、プリント媒体13が上流側の搬送ローラ29およびピンチローラ31のみで搬送されているか、あるいは下流側の搬送ローラ30およびピンチローラ32のみで搬送されている場合でも、搬送精度を良好に維持することができる。
【0034】
また、後述する第1参考例に示す媒体位置決めローラ26を本実施例と同様にプリントヘッド11の媒体搬送方向下流側のプラテン18と対向する位置に設け、その媒体位置決めローラ26を搬送ローラ29,30と共に駆動回転させるようにしても良く、上述した本実施例の効果をさらに好適に奏することができる。
【0035】
次に、本発明に係る第2実施例について説明する。この実施例の主要部の模式的外観を図3に示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0036】
以下に述べる第2実施例は、第1実施例のプラテン18をプリント媒体の搬送方向と異なる方向、例えば、プリント媒体13の幅方向に沿って複数に分割するものである。
【0037】
すなわち、本実施例におけるプラテン18は、それぞれリブ19を突設した多数のプラテンユニット18Uで構成され、これらプラテンユニット18Uはプリント媒体13の幅方向に沿って等間隔にそれぞれ隙間を隔てて配列した状態となっている。各プラテンユニット18Uは、先の実施例と全く同じ構成であり、各プラテンユニット18U毎に移動案内板21および圧縮ばね24(図1参照)が組み込まれている。
【0038】
従って、各プラテンユニット18Uがそれぞれ媒体位置決め板25と媒体位置決めローラ26とに押圧されるため、プリント媒体13の幅寸法の如何に拘らず、プリント媒体13のプリント面28を確実に媒体位置決め板25と媒体位置決めローラ26とに当接させることができる。しかも、各プラテンユニット18Uをそれぞれ圧縮ばね24によってインクジェットヘッド11側へ付勢するようにしているため、プリント媒体12がその幅方向に沿って均一に媒体位置決め板25に押し当てられる結果、プリント媒体13がその搬送中に斜行するような不具合は発生しない。
【0039】
なお、本実施例では各プラテンユニット18U毎に圧縮ばね24を組み込むようにしたが、これら圧縮ばね24を各プラテンユニット18Uに共通する単一の板ばねに替えても同様の効果を得ることができる。
【0040】
また、以下の第1参考例に示す媒体位置決めローラ26を本実施例と同様にプリントヘッド11の媒体搬送方向下流側のプラテン18と対向する位置に設け、その媒体位置決めローラ26を搬送ローラ29,30と共に駆動回転させるようにしても良く、上述した本実施例の効果をさらに好適に奏することができる。このような構成によれば、プリント媒体13の先端が下流側の搬送ローラ30とピンチローラ32との間に突入する際のたるみを防止することができ、プリント媒体13のプリント面28とインクジェットヘッド11との間隔をより確実に適切な間隔に保持することができる。また、媒体位置決めローラ26と下流側のピンチローラ32とに転接する円筒状のクリーニング部材を回動自在に設けた場合には、媒体位置決めローラ26および下流側のピンチローラ32の周速を同一にしてプリント媒体13の先端が下流側の搬送ローラ30とピンチローラ32との間に突入する際のたるみを防止することができる上、媒体位置決めローラ26や下流側のピンチローラ32の外周に付着したインクをクリーニング部材により除去することができ、プリント媒体13のプリント面28にプリントされた画像の汚れを未然に防止することができる。
【0041】
次に、本発明に対する第1参考例について説明する。
【0042】
上述した2つの実施例では、傾斜案内面20,22によって、プラテン18をプリント媒体の搬送方向下流側へ向かってプリントヘッド側から離間するように平行移動させるようにしたが、リンク機構を用いてプラテン18を同様に平行移動させることも可能である。このような参考例の主要部の模式的断面構造を図4に示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0043】
すなわち、プラテン18の裏面側のプリント媒体搬送方向に沿った上流側および下流側には、一対のリンク35, 36の上端部をそれぞれ回動自在にピン止めするリンクブラケット37, 38が突設されている。また、プラテン18の下方に位置する溝形断面のプラテン支持板23の幅方向両側には、上述した前後一対のリンク35, 36の下端部をそれぞれ回動自在にピン止めするリンクブラケット39, 40が突設されている。前後のリンク35, 36の長さは相互に等しく設定されており、また、プラテン18側のリンクブラケット37, 38の前後の間隔と、プラテン支持板23側のリンクブラケット39, 40の前後の間隔とは等しく設定されているため、これらプラテン18とプラテン支持板23とリンク35, 36とで平行四辺形のリンク機構が構成される。
【0044】
また、プリントヘッド11の媒体搬送方向下流側のプラテン18と対向する位置に、キャリッジ案内レール14に軸支される媒体位置決めローラ26を設け、その媒体位置決めローラ26を一対の搬送ローラ29, 30と共に駆動回転させるようにしてある。
【0045】
プラテン18とプラテン支持板23との間には、プラテン18をインクジェットヘッド11側に付勢するための圧縮ばね24が介装されており、この圧縮ばね24のばね力によってプラテン18はインクジェットヘッド11との対向方向にプリント媒体搬送方向下流側へ向かって平行移動する。
【0046】
参考例では、プラテン支持手段の構成部品の数が図1および図2に示した実施例よりも増加し、プラテン18の平行移動を可能とするだけのリンク機構の部品精度および組み立て精度を要するが、先の実施例のようにプラテン18とプラテン支持板23とを傾斜案内面20,22を介して相互に摺動させることにより発生する摺動抵抗を大幅に少なくすることができるため、先の実施例よりもばね力の小さな圧縮ばね24を採用することができる。
【0047】
次に、本発明に係る第実施例について説明する。
【0048】
上述した各実施例では、プリント媒体13を搬送する搬送手段(搬送ローラ29,30、およびピンチローラ31,32)と、プリント媒体13のプリント面28を位置決めするための位置決め手段(媒体位置決め板25,媒体位置決めローラ26)とを別々に構成したが、インクジェットヘッド11よりも下流側に位置する媒体位置決めローラ26およびその位置決めローラ軸27を省略しても良く、あるいはこれらを一まとめにして兼用させることも可能である。このような本発明によるインクジェットプリント装置の第実施例の主要部の模式的断面構造を図5に示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0049】
すなわち、プラテン18の後端部(プリント媒体搬送方向上流側)の直上には、プリント媒体13を挟んでこのプラテン18の後端部のリブ部19と対向する搬送ローラ41が案内レール14と平行な駆動軸42の軸線を中心として回転自在に取り付けられており、また、プラテン18の前端部(プリント媒体搬送方向下流側)の直上には、プリント媒体13を挟んでこのプラテン18の前端部のリブ部19とそれぞれ対向する搬送ローラ43が案内レール14と平行な駆動軸44の軸線を中心として回転自在に取り付けられている。これら一対の搬送ローラ41, 43の下端には、圧縮ばね24で付勢されたプラテン18により、プリント媒体13のプリント面28が押し付けられ、このプリント媒体13の厚みの如何に拘らず、プリント媒体13のプリント面28とインクジェットヘッド11との間隔が常に適切に保持されるようになっている。
【0050】
つまり、インクジェットヘッド11に対してプリント媒体13の搬送方向上流側と下流側とに配置される一対の搬送ローラ41, 43は、上述した実施例における媒体位置決め板25および媒体位置決めローラ26としても機能する。また、下流側の搬送ローラ43は、プリント媒体13のプリント面28にプリントされる画像と接するため、インクジェットヘッド11から吐出されるインクは、速乾性のものが求められる。
【0051】
従って、本実施例では媒体位置決め板25や媒体位置決めローラ26の他にピンチローラ31, 32や付勢ばね33, 34などを省略することができるため、先の実施例よりも部品点数が少なくなり、より小型化することができる。ただし、搬送ローラ41, 43の外径を他の部材のレイアウトとの関係から、大きく設定することが困難となるので、葉書などの小型のプリント媒体13のためのインクジェットプリント装置として好適である。
【0052】
次に、本発明に係る第実施例について説明する。
【0053】
図1〜図3,図5に示した実施例では、プラテン18と媒体位置決め板25との間にプリント媒体13の先端部が差し込まれるに伴い、圧縮ばね24のばね力に抗してプラテン18が媒体位置決め板25から離れる方向に押し戻されるようにしている。このため、圧縮ばね24によるプラテン18の付勢力は上述したように僅か数グラムのものではあるが、厚みが薄くて腰の弱いプリント媒体13の場合には、ジャミングが発生してしまう虞がある。そこで、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に供給される場合、あらかじめプラテン18を媒体位置決め板25から離れる方向に退避移動させておくことが有効となる。
【0054】
このような第実施例としてのインクジェットプリント装置の主要部の模式的断面構造を図6に示すが、図1および図2に示した第1実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0055】
すなわち、プラテン支持板23の傾斜案内面22には、移動案内板21の摺動方向に沿って延びる長孔45が形成されており、この長孔45を摺動自在に貫通する係止ピン46が移動案内板21の傾斜案内面20に突設されている。この係止ピン46と対向すると共に当該係止ピン46に係止し得る係止爪47は、傾斜案内面20, 22に沿った移動案内板21の摺動方向に往復動自在に図示しないアクチュエータに連結されている。
【0056】
図6に示す如きアクチュエータの非作動状態では、プラテン18は圧縮ばね24のばね力によって媒体位置決め板25および媒体位置決めローラ26側に押し付けられるが、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に送り込まれる際には、アクチュエータが作動して係止爪47を図6において右下側へ移動させ、これにより圧縮ばね24のばね力に抗して係止ピン46が移動案内板21と共に移動して、プラテン18が媒体位置決め板25から離れる方向に退避移動する。この場合、媒体位置決め板25とプラテン18との間に形成される隙間がプリント媒体13の厚みよりも厚くなるように、アクチュエータの作動ストロークなどを設定することが望ましい。
【0057】
この結果、プリント媒体13の先端部は何ら抵抗なく搬送ローラ30とピンチローラ32との間に送り込まれる。アクチュエータは、プリント媒体13の先端部が媒体位置決めローラ26を通過した時点で再び非作動状態に戻されるため、プリント媒体13は圧縮ばね24のばね力により、プラテン18と媒体位置決め板25および媒体位置決めローラ26とに挟持された状態となり、厚みが薄くて腰の弱いプリント媒体13でもジャミングが発生するような虞はない。
【0058】
次に、本発明に対する第2参考例について説明する。
【0059】
上述した第実施例の構造を図4で示した第1参考例に応用することも可能である。このような参考例を本発明に対する第2参考例として図にその主要部の模式的断面構造を示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0060】
すなわち、プラテン18の裏面側に突設された係止片48と対向すると共に当該係止片48に係止し得る係止爪47は、リンク35, 36に連動するプラテン18の回動方向に沿って往復動自在となるように、不図示のアクチュエータに連結されている。そして、図7に示す如きアクチュエータの非作動状態では、プラテン18は圧縮ばね24のばね力によって媒体位置決め板25および媒体位置決めローラ26側に押し付けられるが、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に送り込まれる際には、アクチュエータが作動して係止爪47を図7中、下方へ移動させ、これにより圧縮ばね24のばね力に抗して係止片48がプラテンと共に媒体位置決め板25から離れる方向に退避移動する。
【0061】
この結果、プリント媒体13の先端部は何ら抵抗なく搬送ローラ30とピンチローラ32との間に送り込まれ、厚みが薄くて腰の弱いプリント媒体13でもジャミングが発生するような虞はない。
【0062】
次に、本発明に係る第実施例について説明する。
【0063】
図6の退避構造を図5で示した第実施例に応用することも可能であり、このような第実施例の主要部は、図8に示すような模式的断面構造を有している。なお、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0064】
本実施例の場合においても、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に送り込まれる際には、アクチュエータが作動状態となって係止爪47を図8中、右下側へ移動させ、これにより圧縮ばね24のばね力に抗して係止ピン46が移動案内板21と共に移動してプラテン18が媒体位置決め板25から離れる方向に退避移動する。
【0065】
この結果、プリント媒体13の先端部は何ら抵抗なく搬送ローラ30とピンチローラ32との間に送り込まれ、厚みが薄くて腰の弱いプリント媒体13でもジャミングが発生するような虞はない。
【0066】
次に、本発明に係る第実施例の主要部の模式的断面構造を図9および図10に示し、その模式的外観を図11に示すと共にその一部を抽出破断した模式的外観を図12に示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0067】
すなわち、プラテン支持板23の傾斜案内面22には、移動案内板21の摺動方向に沿って延びる長孔49が形成されている。この長孔49に対して摺動自在に係合する一対の係合突起50は、移動案内板21の傾斜案内面20に突設されており、プラテン支持板23に対するプリント媒体13の幅方向に沿った移動案内板21の遊びを少なくし、移動案内板21がプラテン支持板23に対して円滑に摺動するように配慮している。これら係合突起50の間に位置する傾斜案内面20の部分には、内側に窪む逃げ穴部51が形成されており、この逃げ穴部51には、プリント媒体13の幅方向に沿って延びる係合ピン52がプラテン支持板23に対して一体的に形成されている。
【0068】
プラテン支持板23の下方には、プリント媒体13の幅方向に沿って延びる揺動軸53が回転自在に設けられており、この揺動軸53にはベルクランク状をなす揺動レバー54が一体的に固定されている。この揺動レバー54の一端側は、上述した逃げ穴部51内に入り込む二股のフォーク部55となり、係合ピン52に係止した状態となっている。また、揺動レバー54の他端側は、鋸歯状をなす多数の係合歯56を揺動軸53を中心とする円周方向(図1では上下方向)に沿って形成したアーム部57となっている。
【0069】
従って、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に送り込まれ、プラテン18が圧縮ばね24のばね力に抗して図9中、下方に押し下げられると、このプラテン18および移動案内板21と一体の係合ピン52が図9中、右下側に移動する結果、この係合ピン52に係合する揺動レバー54のフォーク部55がアーム部57と共に揺動軸53を中心として図9中、右回りに回動する。
【0070】
揺動レバー54の係合歯56に係止し得るラッチ部58を一端部に形成したラッチレバー59の基端部は、揺動軸53と平行なレバー軸60を介して回動自在に軸支されている。また、このラッチレバー59の基端部には、相互に180度隔てて突出する掛け金部61と解除レバー部62とが形成されている。掛け金部61には、ラッチ部58を係合歯56側に付勢する引っ張りばね63が連結されている。本実施例における係合歯56は、揺動軸53を中心として図9において揺動レバー54が右回りに回転する際、引っ張りばね63のばね力に抗してラッチレバー59がレバー軸60を中心として図9において右回りに回転するような分力をラッチ部58との係合面との間にもたらし、逆に、揺動軸53を中心として、図9において揺動レバー54の左回りの回転を阻止するような形状となっている。
【0071】
つまり、プラテン18が媒体位置決め板25から離れる方向に変位すると、ラッチ部58に対する係合歯56の係合位置のずれが大きくなり、このプラテン18の変位した位置が自動的に維持されるようになっている。この場合、わずかなプラテン18の変位量に対して係合歯56とラッチ部58との噛み合い位置がずれるように、フォーク部55に対してアーム部57を例えば、10倍位の長さに設定することにより、移動案内板21の移動量が0. 1mmの場合、ラッチ部58に対する係合歯56の移動量を1mm程度にすることができ、係合歯56のピッチを1mm以下に設定することにより、移動案内板21の移動量が0. 1mm程度でも係合歯56とラッチ部58との噛み合い位置をずらすことができる。
【0072】
前記解除レバー部62の側方には、図示しない駆動源に連結されて間欠的に駆動回転する解除軸64に装着されたレバー操作アーム65が位置しており、このレバー操作アーム65が図9において左回りに一回転することにより、解除レバー部62がレバー操作アーム65に当接してラッチレバー59をレバー軸60を中心として図9において右回りに揺動させ、レバー操作アーム65に対する解除レバー部62の当接が外れた時点で、ラッチレバー59が引っ張りばね63のばね力によって、再び図9に示す状態に復帰するようになっている。
【0073】
従って、レバー操作アーム65を一回転させると、ラッチレバー59が図9においてレバー軸60を中心として右回りに回動するため、係合歯56に対するラッチ部58の係合が一時的に解除され、プラテン18と媒体位置決め板25との間にプリント媒体13が介在しない状態では、圧縮ばね24のばね力によってプラテン18は媒体位置決め板25に当接するまで、この媒体位置決め板25側に押し上げられる。
【0074】
解除軸64は、プリント媒体13を一枚ずつプリントし終わる度に駆動回転させても良いが、プリント媒体13の厚さが異なる毎に駆動回転させるか、あるいは一工程のプリント作業が終わる度に駆動回転させることが有効である。
【0075】
このように、プリント媒体13の先端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間に送り込まれ、このプリント媒体13の厚みの分だけプラテン18が移動案内板21と共に媒体位置決め板25からプリント媒体搬送方向に向かって離れる方向に退避した場合、この退避量に応じて揺動レバー54の係合歯56とラッチレバー59のラッチ部58との噛み合い位置が自動的にずれ、プラテン18と媒体位置決め板25との間隔がプリント媒体13の厚みに対応した間隔に維持される。このため、図10に示すように、プリント媒体13の後端部がプラテン18と媒体位置決め板25との間を通り抜けても、解除軸64を駆動しない限りプラテン18の位置が変わらず、インクジェットヘッド11とプリント媒体13のプリント面28との間隔が適正な間隔に保持される結果、プリント媒体13のプリント領域をより拡大しても、良好なプリント品質を保持することができる。
【0076】
次に、本発明に係る第実施例について説明する。
【0077】
上述した第実施例では、揺動レバー54を使用したが、これを省略することも可能であり、このような実施例を第実施例として図13にその主要部の模式的断面構造を示すが、先の実施例と同一機能の部材あるいは部分には、これと同一符号を記して重複する説明は省略するものとする。
【0078】
すなわち、移動案内板21の傾斜案内面20には、鋸歯状をなす多数の係合歯66がこの移動案合板21の移動方向に沿って形成されている。これら係合歯66が臨むプラテン支持板23の傾斜案内面22には、開口部67が形成されている。この開口部67を介して係合歯66に係止し得るラッチ部68が一端部に形成されたラッチレバー69の基端部は、レバー軸70に回動自在に軸支されている。このラッチレバー69の基端部には、掛け金部71が突設され、この掛け金部71にはラッチレバー69のラッチ部68を移動案内板21の係合歯66側に付勢する引っ張りばね72が連結されている。
【0079】
本実施例における係合歯66は、プラテン18が移動案内板21と共にプラテン支持板23の傾斜案内面22に沿って図13の右下側に変位する際、引っ張りばね72のばね力に抗してラッチレバー69がレバー軸70を中心として図13において左回りに回転するような分力をラッチ部68との係合面との間にもたらす。逆に、プラテン支持板23の傾斜案内面22に沿った図13の左上側へのプラテン18および移動案内板21の変位を阻止するような形状となっている。
【0080】
つまり、プラテン18が媒体位置決め板25からプリント媒体搬送搬送に向かって離間する方向に変位すると、ラッチ部68に対する係合歯66の係合位置のずれが大きくなり、このプラテン18の変位した位置が自動的に維持されるようになっている。このような構成により、図9〜図12に示した先の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0081】
なお、上述した実施例では、係合歯66とラッチレバー69のラッチ部68との係合を解除するための機構、すなわち先の実施例における解除レバー部62や、解除軸64,レバー操作アーム65を図示していないが、これと同様な解除機構が組み込まれていることは当然である。また、上述した第、第実施例では、係合歯56,66とラッチ部58,68とを用いたが、これらに代えて一方向クラッチ機能を有する部材を採用することも可能である。
【0082】
また、上述した全ての実施例は、プリントヘッド11に代えてキャリッジ12に光学的読取ヘッドを搭載し、プリント媒体の代わりに搬送される原稿を読み取る装置としても上述した効果を奏することができる。
【0083】
以上、詳述した各実施例によると、任意の厚さのプリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間を適切な間隔に保持することができる。
【0084】
また、プリント媒体を搬送する一対の駆動ローラを媒体位置決め部材としても機能させた場合には、部品点数が少なくなって装置全体をよりコンパクト化することができる。
【0085】
さらに、プリント媒体のプリント面と反対側の面に当接してプリント媒体を搬送する一対の駆動ローラと、プリント媒体のプリント面に当接してプリント媒体を一対の駆動ローラにそれぞれ付勢する一対のピンチローラとで搬送機構を構成した場合には、駆動ローラをプリント媒体の全幅にわたって当接させることができるので、その搬送精度を従来のものよりも高く維持することができる。
【0086】
一方、プリント媒体の先端部をプラテンと媒体位置決め部材との間に供給する際に、プラテン退避手段によってプラテンを媒体位置決め部材から一時的に退避させるようにした場合には、厚さが薄くて腰の弱いプリント媒体であっても、ジャミングの発生を確実に防止することができる。
【0087】
また、プラテン付勢部材の付勢力に抗して媒体位置決め部材とプラテンとをプリント媒体の厚みに対応した間隔に保持するプラテン保持手段と、このプラテン保持手段によるプラテンの固定を解除する保持解除手段とをさらに具えた場合には、媒体位置決め部材とプラテンとの間隔がプリント媒体の厚みに応じて自動的に維持されるため、プリント媒体の後端部が媒体位置決め部材とプラテンとの間を通過した後でも、プリントヘッドとプリント媒体のプリント面との間隔が変化せず、プリント媒体のプリント面の広い範囲にわたって良好なプリント作業を行うことができる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によると、支持機構によって支持されたプラテンをプリントヘッドに対して位置決めすべきプリント媒体のプリント面のプリント位置と平行にプリントヘッド側に付勢し、プリント媒体のプリント面を媒体位置決め部材に当接させるようにしたので、任意の厚さのプリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間隔を一定に保持することができる。しかも、プリント媒体の前端および後端がプラテン上にある場合でも、プラテンはプリントヘッドに対して位置決めすべきプリント媒体のプリント面の位置と平行になっているため、プリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間隔を常に一定に保持することができる。
【0089】
また、プリント媒体のプリント面と反対側の面に当接してプリント媒体を搬送する一対の駆動ローラと、プリント媒体のプリント面に当接してプリント媒体を一対の駆動ローラにそれぞれ付勢する一対のピンチローラとで搬送機構を構成した場合には、駆動ローラをプリント媒体の全幅に亙って当接させることができるので、その搬送精度を従来のものよりも高く維持することができる。
【0090】
さらに、プリント媒体の先端部をプラテンと媒体位置決め部材との間に供給する際に、プラテン退避手段によってプラテンを媒体位置決め部材から一時的に退避させるようにした場合には、厚さが薄くて腰の弱いプリント媒体であっても、ジャミングの発生を確実に防止することができる。
【0091】
一方、付勢部材に抗して媒体位置決め部材とプラテンとをプリント媒体の厚みに対応した間隔に保持するプラテン保持手段と、このプラテン保持手段によるプラテンの固定を解除する保持解除手段とをさらに具えた場合には、媒体位置決め部材とプラテンとの間隔がプリント媒体の厚みに応じて自動的に維持されるため、プリント媒体の後端部が媒体位置決め部材とプラテンとの間を通過した後でも、プリントヘッドとプリント媒体のプリント面との間隔が変化せず、プリント媒体のプリント面の広い範囲に亙って良好なプリント作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例としてのプリント装置をインクジェットプリント装置に応用した第一の実施例の主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図2】本発明に係る第1実施例における主要部の外観を表す模式的破断斜視図である。
【図3】本発明に係る第2実施例における主要部の外観を表す模式的破断斜視図である。
【図4】 本発明に対する第1参考例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図5】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図6】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図7】 本発明に対する第2参考例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図8】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図9】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図であり、プリント媒体の搬入時の状態を示す。
【図10】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図であり、プリント媒体の搬出時の状態を示す。
【図11】 本発明に係る第実施例における主要部の外観を表す模式的破断斜視図である。
【図12】 本発明に係る第実施例における主要部の概略構造を表す模式的斜視図である。
【図13】 本発明に係る第実施例における主要部の構造を表す模式的断面図である。
【図14】従来のプリント装置の主要部の構造を表す模式的断面図である。
【符号の説明】
11 インクジェットヘッド
12 キャリッジ
13 プリント媒体
14 案内レール
15 支持レール
16 案内ローラ
17 タイミングベルト
18 プラテン
19 リブ部
20 傾斜案内面
21 移動案内板
22 傾斜案内面
23 プラテン支持板
24 圧縮ばね
25 媒体位置決め板
26 媒体位置決めローラ
27 位置決めローラ軸
28 プリント面
29, 30 搬送ローラ
31, 32 ピンチローラ
33, 34 付勢ばね
35, 36 リンク
37〜40 リンクブラケット
41 搬送ローラ
42 駆動軸
43 搬送ローラ
44 駆動軸
45 長孔
46 係止ピン
47 係止爪
48 係止片
49 長孔
50 係合突起
51 逃げ穴部
52 係合ピン
53 揺動軸
54 揺動レバー
55 フォーク部
56 係合歯
57 アーム部
58 ラッチ部
59 ラッチレバー
60 レバー軸
61 掛け金部
62 解除レバー部
63 引っ張りばね
64 解除軸
65 レバー操作アーム
66 係合歯
67 開口部
68 ラッチ部
69 ラッチレバー
70 レバー軸
71 掛け金部
72 引っ張りばね
P プリント媒体の搬送方向
R インク吐出口列の位置

Claims (12)

  1. プリント位置に配されたプリント媒体のプリント面にプリントヘッドを用いてプリントを行うプリント装置であって、
    前記プリントヘッドと対向すべき位置に配され、前記プリント媒体のプリント面の裏面側を支持する支持面を有するプラテンと、
    前記プリント媒体を前記プラテンの前記プリントヘッドと対向すべき位置に搬送するとともに、この対向すべき位置から排出する搬送機構と、
    前記プリント位置のプリント媒体搬送方向上流側に前記プリント媒体のプリント面に当接可能に配された媒体位置決め部材と、
    記プリント媒体搬送方向下流側に向かって前記プリントヘッド側から離間する方向に傾斜するプラテン摺動斜面を有し、このプラテン摺動斜面に沿って前記プラテンの支持面が平行状態で変位移動可能となるよう前記プラテンを支持する支持機構と、
    前記プラテンをその支持面が前記媒体位置決め部材に当接するように押圧するとともに前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面との間への前記搬送機構による前記プリント媒体の搬入に伴って前記プラテンの支持面が前記媒体位置決め部材から離れる方向に変位することを可能とする付勢部材と
    を具えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 前記付勢部材の付勢力に抗して前記プラテンを前記媒体位置決め部材から離れる方向に退避させるプラテン退避機構をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記プラテン退避機構は、前記媒体位置決め部材と前記プラテンとの間への前記プリント媒体の先端部の導入に先立って、前記プラテンを前記媒体位置決め部材から離れる方向に退避させることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  4. 前記媒体位置決め部材は、前記プリント位置に対して前記プリント媒体の搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  5. 前記付勢部材の付勢力に抗して前記媒体位置決め部材と前記プラテンとを前記プリント媒体の厚みに対応した間隔に保持するプラテン保持手段と、このプラテン保持手段による前記プラテンの固定を解除する保持解除手段とをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  6. 前記プラテン保持手段は、前記媒体位置決め部材から離れる方向へ変位した前記プラテンを、この変位した位置で維持することを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  7. 前記媒体位置決め部材は、前記プリント位置に対して前記プリント媒体の搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  8. 前記プリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載のプリント装置。
  9. 前記インクジェットプリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するエネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  10. リント位置に搬送されたプリント媒体のプリント面とプリントヘッドとの間の間隔を前記プリント媒体の厚さの変化にかかわらず所定の間隔に維持するプリント方法であって、
    前記プリント位置よりも前記プリント媒体の搬送方向上流側に配されて前記プリント媒体のプリント面が当接し得る媒体位置決め部材に対し、前記プリント位置にて前記プリント媒体のプリント面の裏面側を支持するプラテンの支持面が当接するように、前記媒体位置決め部材に前記プラテンを付勢するステップと、
    前記媒体位置決め部材に対する前記プラテンの付勢力に抗してこれらの間に前記プリン ト媒体を送り込むステップと、
    このプリント媒体の送り込み動作に伴い、前記プリント媒体の搬送方向下流側に向けて前記プリントヘッド側から離間する方向に傾斜するプラテン摺動斜面に沿って前記プラテンを退避させ、前記プラテンの支持面を平行状態のまま変位させて前記プリント媒体を前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面とで挟むステップと、
    前記媒体位置決め部材と前記プラテンの支持面とで前記プリント媒体を挟んだ状態でプリントを行うステップと
    を具えたことを特徴とするプリント方法。
  11. 前記プリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであることを特徴とする請求項1に記載のプリント方法。
  12. 前記インクジェットプリントヘッドは、インク吐出口からインクを吐出するエネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1に記載のプリント方法。
JP32971496A 1995-12-26 1996-12-10 プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法 Expired - Fee Related JP3841315B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32971496A JP3841315B2 (ja) 1995-12-26 1996-12-10 プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法
US08/771,307 US5940092A (en) 1995-12-26 1996-12-20 Printing apparatus and method
EP96309452A EP0783977B1 (en) 1995-12-26 1996-12-23 Printing apparatus and method
DE69627120T DE69627120T2 (de) 1995-12-26 1996-12-23 Druckgerät und Verfahren

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33929395 1995-12-26
JP7-339293 1995-12-26
JP32971496A JP3841315B2 (ja) 1995-12-26 1996-12-10 プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09234916A JPH09234916A (ja) 1997-09-09
JP3841315B2 true JP3841315B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=26573311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32971496A Expired - Fee Related JP3841315B2 (ja) 1995-12-26 1996-12-10 プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5940092A (ja)
EP (1) EP0783977B1 (ja)
JP (1) JP3841315B2 (ja)
DE (1) DE69627120T2 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6113289A (en) * 1998-01-05 2000-09-05 Seiko Epson Corporation Dot recording device
JP3022849B2 (ja) * 1998-01-05 2000-03-21 セイコーエプソン株式会社 プリンタ
US6102590A (en) 1998-03-12 2000-08-15 International Business Machines Corporation Cover-platen opening mechanism
US6224280B1 (en) * 1998-05-06 2001-05-01 Pitney Bowes Inc. Tape storing and feeding mechanism for mailing machines
JP3102429B2 (ja) * 1998-08-27 2000-10-23 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法
DE60025175T2 (de) * 1999-03-18 2006-06-22 Canon Finetech Inc., Mitsukaido Tintenstrahl-bilderzeugungsgerät
EP1043166B1 (en) * 1999-04-06 2008-02-13 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
JP4194205B2 (ja) 1999-05-14 2008-12-10 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
US6609791B1 (en) 1999-06-17 2003-08-26 Canon Finetech Inc. Ink jet type image forming device
JP3763726B2 (ja) 1999-07-14 2006-04-05 キヤノンファインテック株式会社 インクジェット記録装置
US6652054B2 (en) 2000-02-01 2003-11-25 Aprion Digital Ltd. Table and a motion unit for adjusting the height thereof
JP3770311B2 (ja) 2000-05-31 2006-04-26 セイコーエプソン株式会社 ドット記録装置
US6394672B1 (en) * 2000-07-14 2002-05-28 Lexmark International, Inc Imaging apparatus having a biased platen
JP2002137468A (ja) * 2000-08-24 2002-05-14 Sharp Corp インクジェット画像形成装置
US6523921B2 (en) 2000-08-30 2003-02-25 L&P Property Management Method and apparatus for printing on rigid panels and other contoured or textured surfaces
US6726307B2 (en) * 2000-10-23 2004-04-27 Aprion Digital Ltd. Apparatus and method for protecting printing heads
JP4073008B2 (ja) * 2002-09-17 2008-04-09 キヤノン株式会社 記録装置
JP3694006B2 (ja) * 2003-05-21 2005-09-14 シャープ株式会社 インクジェットプリンタ
US7506947B2 (en) * 2004-03-09 2009-03-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and method using media shape detection
JP4706266B2 (ja) * 2005-01-24 2011-06-22 富士フイルム株式会社 画像形成装置および画像形成方法
US7331728B2 (en) * 2005-03-16 2008-02-19 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Printer having a platen
EP1726445B1 (en) 2005-05-25 2014-11-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus provided with platen and movable support section for supporting recording paper
JP2007062087A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Olympus Corp 記録ユニット及びその記録ユニットを備える画像記録装置
US7722182B2 (en) 2005-12-27 2010-05-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording device and driving unit provided therein
JP4240088B2 (ja) * 2006-08-16 2009-03-18 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
WO2009028525A1 (ja) * 2007-08-28 2009-03-05 Ulvac, Inc. ステージ装置組み立て方法
GB2457098B (en) * 2008-02-04 2012-11-07 Inca Digital Printers Ltd Flatbed printer
US8628260B2 (en) * 2008-04-10 2014-01-14 Kodak Alaris Inc. Carriage support member
IT1395153B1 (it) * 2009-08-07 2012-09-05 Topconsulting Sagl Metodo e stampante a getto di inchiostro con dispositivo automatico di compensazione dello spessore di un substrato da stampare
JP5445028B2 (ja) * 2009-10-23 2014-03-19 セイコーエプソン株式会社 プラテン支持機構およびロール紙プリンター
US8328328B2 (en) 2010-06-01 2012-12-11 Pitney Bowes Inc. Device for mitigating the production/removal of particulate matter from a substrate/mailpiece envelope
JP5482611B2 (ja) 2010-09-30 2014-05-07 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP6425585B2 (ja) 2015-03-03 2018-11-21 キヤノン株式会社 記録装置及び制御方法
JP6528492B2 (ja) * 2015-03-23 2019-06-12 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
EP3612396A4 (en) 2017-04-17 2020-11-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. MOBILE PLATINUM RIBS

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57157776A (en) * 1981-03-25 1982-09-29 Fujitsu Ltd Positioning method of platen
JPH0696298B2 (ja) * 1985-02-22 1994-11-30 株式会社日立製作所 印字装置
DE3511387A1 (de) * 1985-03-28 1986-10-16 Nixdorf Computer Ag, 4790 Paderborn Druckwerk mit einem in druckzeilenrichtung verfahrbaren druckkopf und einem als druckgegenlager dienenden druckbalken
US4620807A (en) * 1985-09-23 1986-11-04 Xerox Corporation Article transport for printers
JP2816217B2 (ja) * 1990-02-21 1998-10-27 キヤノン株式会社 記録装置
JPH0781047A (ja) 1993-09-10 1995-03-28 Canon Inc 記録装置および該記録装置を備えた情報処理システム
FR2742693B1 (fr) * 1995-12-20 1998-03-13 Neopost Ind Dispositif pour le transport et le guidage d'articles de courrier

Also Published As

Publication number Publication date
DE69627120D1 (de) 2003-05-08
EP0783977A2 (en) 1997-07-16
US5940092A (en) 1999-08-17
DE69627120T2 (de) 2003-10-23
JPH09234916A (ja) 1997-09-09
EP0783977B1 (en) 2003-04-02
EP0783977A3 (en) 1999-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3841315B2 (ja) プリント装置およびこの装置に用いられるプリント方法
JPH06345284A (ja) ベルト搬送装置及びこれを用いた中間転写型インクジェット記録装置
JP4029850B2 (ja) プリンタの排紙機構
US5141344A (en) Sheet feeding mechanism for printing apparatus
US6869175B2 (en) Recording apparatus
EP1120265B1 (en) Platen and printing apparatus
JP3716492B2 (ja) 給紙装置
JPH10250184A (ja) 記録装置
JP2644326B2 (ja) 液体噴射記録装置
JP3856104B2 (ja) 記録装置
JP3804435B2 (ja) 記録装置
JP3703619B2 (ja) プリンタの紙送り機構
JP3335024B2 (ja) シート搬送装置および記録装置
JP3612982B2 (ja) プリンタにおける紙送り装置
JP2005194043A (ja) インクジェット記録装置
JP3808687B2 (ja) 印字装置
JP3684993B2 (ja) ドットインパクト型記録装置
JP3840372B2 (ja) 用紙のカール矯正方法
JP3979154B2 (ja) 排紙ユニット及び記録装置
JP3314919B2 (ja) 切り抜き文字・画像作成装置におけるシートのごみ除去機構
JPH0995020A (ja) プリンタ
JP2003260832A (ja) カッター装置及び該カッター装置を備えた記録装置
JPH08142443A (ja) 熱転写プリンタ
JP2001278484A (ja) 記録装置
JP4025996B2 (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20050926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees