JP3840372B2 - 用紙のカール矯正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷後の用紙に発生するカールを矯正することのできる用紙のカール矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の用紙のカール矯正方法を熱転写プリンタの用いたもので説明すると、熱転写プリンタは図示を省略するが、サーマルヘッドとプラテンとの間にインクリボンを配置し、このインクリボンとプラテンとの間に、搬送ローラと圧接ローラとに圧接狭持した用紙を搬送ローラを回転させて搬送する。
そして、サーマルヘッドをヘッドダウンさせてプラテンに沿って移動させることにより、インクリボンのインクを用紙に熱転写して、1行、または複数行同時の印刷を行い、この印刷が終わる毎に、1行、または複数行同時の印刷量に対応した量だけ用紙を下流側に搬送し、繰り返し1行、または複数行同時の印刷を行うことにより、1枚の用紙1に所望の画像を印刷するようになっている。
このような熱転写プリンタにおいては、印刷時にサーマルヘッドを用紙に圧接した状態でプラテンに沿ってい移動させるので、用紙のしごき、あるいはサーマルヘッドの発熱による用紙表面の水分の蒸発等により、印刷後の用紙に、記録面を内側にして幅方向の左右端部が上方に反り上がる、いわゆるカールが発生していた。
【0003】
このカールを矯正する従来の用紙のカール矯正方法は、用紙を搬送する搬送方向におけるサーマルヘッドの下流側にカール矯正プラテンとカール矯正ヘッドを配設し、印刷後サーマルヘッドとプラテンとの間から排紙される用紙を、カール矯正プラテンとカール矯正ヘッドとの間に圧接狭持する。そして、カール矯正ヘッドをカール矯正プラテンに沿って移動させる。
すると、用紙の印刷面と反対側の裏面側がカール矯正ヘッドでしごかれることにより、用紙の裏面側にダメージが加えられて、印刷後用紙1に発生しているカールが矯正されるようになっている。
【0004】
そして、図8に示すように、カール矯正後の用紙1には、2点鎖線で示すような、目視では確認しにくい帯状のカール矯正痕Kが先端部1a側から複数形成され、この複数のカール矯正痕Kは、それぞれの間隔が例えば印刷行に対応させて寸法Bの等間隔に形成されている。
また、カール矯正後の用紙1には、図8に示すように、後端部1b寄りに所定寸法のカール矯正不可領域Cが形成される。
【0005】
このカール矯正不可領域Cは、搬送ローラにより用紙1を矢印Aの搬送方向に搬送しながら、用紙1に1行または複数行同時の印刷を繰り返しながら、1枚の用紙1に所望の画像の印刷が終わると、用紙1の後端部1bが搬送ローラと圧接ローラから外れる。
すると、用紙1の後端部1b寄りを支持するものがなくなり、後端部1b寄りが自由状態となる。この状態で用紙1の後端部1b寄りのカール矯正を行おうとすると、カール矯正プラテンに圧接状態のカール矯正ヘッドに用紙1が引っ張られて、用紙1がやぶけたりすることがあり、カール矯正不可領域Cをカール矯正できないようになっている。
前記カール矯正不可領域Cは、印刷終了後の用紙1が搬送ローラと圧接ローラから外れる寸前の後端部1bからカール矯正ヘッドまでの距離と同じ寸法になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカール矯正方法では、カール矯正不可領域Cに発生したカールを矯正することができず、図9に示すように、先端部1a寄りはカール矯正されて平坦状にすることができるが、カール矯正を行なわない後端部1b寄りに大きなカールが発生する課題があった。
このような、先端部1a寄りと後端部1b寄りとのカール量に差が発生すると、印刷後の用紙1が排紙トレー(図示せず)に排紙された時に整列することができず、特に、大量の用紙1を印刷する場合等は、排紙トレーに排紙された用紙1がバラバラになり、用紙1の整理に時間が掛かる問題があった。
【0007】
本発明は、前述したような課題を解決して、用紙の後端部寄りにカール矯正不可領域があっても、このカール矯正不可領域に発生するカールを矯正することができる用紙のカール矯正方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のカール矯正方法は、搬送ローラと圧接ローラとで狭持して印刷手段に搬送した用紙に所望の画像の印刷を行い、印刷後前記用紙に発生したカールの矯正は、前記用紙を搬送する方向における前記印刷手段より下流側のカール矯正手段に前記印刷後の用紙を搬送し、この用紙を前記カール矯正手段のカール矯正ヘッドとカール矯正プラテンとの間に圧接した状態で、前記カール矯正ヘッドを前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させることにより前記用紙にダメージを加えて、前記用紙に発生したカールの矯正を行い、このカール矯正は、前記カール矯正ヘッドの前記移動により前記用紙にできた複数のカール矯正痕の内、前記用紙の後端部寄りにできた前記カール矯正痕を前記カール矯正ヘッドで繰り返し圧接することにより、前記用紙に加える前記ダメージの大きさを、前記用紙の先端部寄りよりも前記用紙の後端部寄りの方を大きくするよう方法とした。
【0009】
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記カール矯正時に前記用紙に加える前記ダメージは、前記用紙の後端部寄りにできた互いに隣り合う前記カール矯正痕を、前記用紙の先端部寄りにできた互いに隣り合う前記カール矯正痕よりも接近、または隙間を無くして互いに接続して形成するような方法とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の用紙のカール矯正方法を、例えば熱転写プリンタに用いたもので説明する。図1〜図3は本発明に係わる熱転写プリンによる印刷動作を説明する概略図であり、図4は本発明に係わるカール矯正ヘッドの動作を示す図であり、図5は本発明に係わるカール矯正ヘッドの斜視図であり、図6、図7は本発明のカール矯正方法を説明する概略図である。
【0012】
まず、本発明の用紙のカール矯正方法を用いた例えば熱転写プリンタは、A4サイズ等からなる用紙1が、図1に示す矢印Aの搬送方向の用紙搬送経路を搬送可能になっている。また、矢印Aの搬送方向の最上流側である図示右側の用紙搬送経路には、搬送ローラ2と、この搬送ローラ2に圧接する圧接ローラ3とが配設されている。前記圧接ローラ3は、搬送ローラ2の回転に伴って回転可能になっている。また、搬送ローラ2と圧接ローラ3とは、用紙1の幅方向(矢印Aの搬送方向と直交する方向)の複数箇所を圧接可能になっている。
【0013】
前記搬送ローラ2の上流側の、例えば給紙トレー(図示せず)から送られてきた用紙1は、先端部1aが搬送ローラ2と圧接ローラ3とに狭持され、搬送ローラ2の反時計回り方向の回転で、矢印Aの搬送方向、即ち矢印Aの搬送方向における上流側から下流側に搬送可能になっている。
また、搬送ローラ2と圧接ローラ3とに狭持した用紙1は、搬送ローラ2を時計回り方向に逆転させることで、矢印Aの搬送方向と反対方向の矢印Dの方向に戻すこともできるようになっている。このような搬送ローラ2を逆転させて用紙1を矢印Dの方向に戻す動作は、カラー印刷等の異なり色のインクリボンのインクを重ね印刷する時に行うようになっている。
【0014】
また、矢印A方向の搬送方向における搬送ローラ2の下流側には、用紙1に所望の画像を印刷可能な印刷手段4が配設されている。この印刷手段4は、プラテン5とサーマルヘッド6からなり、プラテン5は、板状の上面に平坦な印刷面5aが形成されている。
また、サーマルヘッド6は、プラテン5の印刷面4aと対向する図示上方に、プラテン5の長手方向(紙面に対して垂直方向)に沿って往復移動可能なキャリッジ(図示せず)に搭載されて配設されている。このサーマルヘッド6は、プラテン5に対して接離可能となっている。
【0015】
また、キャリッジ(図示せず)には、内部にインクリボンを巻回したリボンカセット(図示せず)が搭載可能になっており、リボンカセットをキャリッジに搭載すると、インクリボンがプラテン5とサーマルヘッド6との間に位置するようになっている。
そして、プラテン5とサーマルヘッド6との間には、インクリボンと共にインクリボンの下方に搬送ローラ2により搬送されてきた用紙1がそれぞれ位置するようになっている。
【0016】
また、矢印Aの搬送方向におけるプラテン5の下流側の用紙搬送経路には、印刷時に用紙1に発生するカールを矯正するためのカール矯正手段7が配設されている。
このカール矯正手段7は、用紙搬送経路の上部側に配設した平板状のカール矯正プラテン8と、このカール矯正プラテン8に圧接可能に配設した、上下動可能なカール矯正ヘッド9とからなっている。
前記カール矯正プラテン8は、図4に示すように、下面側に板状のゴム等から成る摩擦部材8aが接着されて取り付けられている。
また、カール矯正ヘッド9は、図4、5に示すように、合成樹脂等により成形加工された基台9aを有し、この基台9aの中央部に溝が彫り込み形成されている。前記基台9aの中央部の溝には、コイルバネから成る弾性部材9bが配設されている。
【0017】
また、図5に示す基台9aの下方側の左右両側には、アルミ等の金属で形成された棒状の案内ローラ9cが一対保持されて、回転自在に取り付けられている。
前記案内ローラ9cは、基台9aの前後方向の幅寸法より長く形成されて、基台9aの前後方向の両側面から、それぞれ所定寸法だけ出っ張った状態になっている。また、基台9aの下部には、凹凸状の歯山を有するベルト固定部9dが形成され、このベルト固定部9dを、後述する駆動ベルト10に取り付けるようになっている。
また、基台9aの中央部の溝には、合成樹脂等からなるホルダー9eが弾性部材9bの作用で常に上方に弾性付勢されて配設されている。
【0018】
また、ホルダー9eの上端部には、アルミ等の金属で形成された棒状のコロ9fが回転自在に配設されている。このコロ9fは、外周面がホルダー9eの上端部から図示上方に若干出っ張った状態で、両端部がホルダー9eに軸支されている。
このようなカール矯正ヘッド9は、図4に示すように、ベルト固定部9dが、内周側に凹凸状の歯山を有する駆動ベルト10に取り付けられている。この駆動ベルト10は、一方側が駆動用のピニオンギア11に、他方側が回転自在の遊び歯車12に張架され、図示を省略したステッピングモータ等の駆動源を回転させてピニオンギア11を正転、あるいは逆回転させることにより、カール矯正ヘッド9は、矢印E、F方向、即ち、カール矯正プラテン8に沿って往復移動可能になっている。
【0019】
また、図4に示すカール矯正ヘッド9は、基台9aから突出する案内ローラ9cがプリンタ本体部(図示せず)に形成した一対のガイドレール13にガイドされて、矢印E、F方向に移動可能になっている。
そして、カール矯正ヘッド9を、例えば矢印F方向に移動させる時は、案内ローラ9cがガイドレール13の上面に位置して、最上端のコロ9fがカール矯正プラテン8に圧接した状態で移動可能になっている。
【0020】
また、カール矯正ヘッド9の矢印F方向の移動が終端部まで移動すると、案内ローラ9cがガイドレール13から外れてガイドレール13の下部に降下する。
この状態で、カール矯正ヘッド9を矢印E方向に移動させると、案内ローラ9cがガイドレール13の下面に位置して、コロ9fがカール矯正プラテン8から離間して非圧接状態となって移動する。
前記案内ローラ9cを、ガイドレール13の上面、あるいは下面に位置させる方法は、図示を省略したカム機構により行い、カール矯正ヘッド9を上昇及び降下させるようになっている。
【0021】
また、図1に示す矢印Aの搬送方向におけるカール矯正手段7の下流側の用紙搬送経路には、回転可能な排紙ローラ14と、この排紙ローラ14の上方に当接する排紙ガイド15が配設され、矢印Aの搬送方向に搬送されるカール矯正後の用紙1を、例えば排紙トレー(図示せず)に排紙可能になっている。
このような構成の熱転写プリンタは、用紙1とインクリボン(図示せず)とを、プラテン5上に位置させ、ヘッドダウンさせてプラテン5に圧接したサーマルヘッド6の複数の発熱素子(図示せず)を、印刷情報に基づいて選択的に発熱させながらプラテン5に沿って移動させる印刷動作により、1行あるいは複数行同時に所望の文字あるいは画像等を用紙1に印刷することができる。
【0022】
このような熱転写プリンタに用いている本発明の用紙のカール矯正方法は、印刷手段4により1行あるいは複数行同時の印刷が終わる毎に、サーマルヘッド6をヘッドアップさせ、印刷手段4に次に印刷する行位置を前記搬送ローラ2を回転させて搬送する。
この時のカール強制手段7は、図1に示すように、カール矯正ヘッド9のコロ9fがカール矯正プラテン8から離間した非圧接状態になって、用紙1の先端部1aが搬送可能になっている。
そして、印刷後の用紙1の先端部1aは、非圧接状態のカール矯正ヘッド9とカール矯正プラテン8の間を通過して、排紙ローラ8と排紙ガイド9の間に狭持される。
【0023】
この状態で、カール矯正ヘッド9を上昇させて、図2に示すように、用紙1をカール矯正ヘッド9でカール矯正プラテン8に圧接する。
次に、カール矯正ヘッド9を、図4に示す矢印F方向に移動させて用紙1の裏面側をカール矯正ヘッド9でしごくことにより、用紙1の裏面側にダメージが加えられて、印刷時に用紙1に発生したカールを矯正できるようになっている。
そして、1行または複数行同時の印刷が終わる毎に、用紙1を搬送ローラ2で矢印Aの搬送方向に搬送し、その都度、カール矯正手段7で用紙1にダメージを加えて前述したのようなカール矯正を行うことにより、図6に示すような、従来の技術で説明したような、目視では確認しにくい複数のカール矯正痕Kが形成される。
【0024】
しかし、カール矯正後の用紙1には、従来の技術で説明したようなカール矯正不可領域Cができる。このカール矯正不可領域Cを再度、図3を用いて説明すると、1枚の用紙1に所望の画像の印刷が終わると、用紙1の後端部1bが搬送ローラ2と圧接ローラ3から外れる。
この時の用紙1の後端部1bからカール矯正ヘッド9までの寸法がカール矯正不可領域Cの寸法と同じになる。即ち、カール矯正不可領域Cの寸法と、図3に示す搬送ローラ2からカール矯正ヘッド9までの寸法Gとが同じになっている。
【0025】
そして、用紙1の後端部1bが搬送ローラ2と圧接ローラ3から外れた時には、用紙1への印刷が終了しているので、サーマルヘッド6はヘッドアップ状態になって、用紙1の後端部1b寄りを支持するものがなくなって、後端部1b寄りが自由状態となる。
この自由状態の用紙1の後端部1b寄りを、カール矯正プラテン8とカール矯正ヘッド9とで圧接してカール矯正を行おうとしても、自由状態の用紙1の後端部1b寄りがカール矯正ヘッド9に引っ張られて、破けたりするおそれがあった。そのために、印刷後の用紙1は、後端部1b寄りのカール矯正不可領域Cをカール矯正できず、カール矯正後の用紙1のカール量は、先端部1a寄りに比べて、後端部1b寄りの方が大きくなっていた。
【0026】
前記カール矯正不可領域Cを無くするために、カール矯正時には、サーマルヘッド6をヘッドダウンさせて、後端部1b寄りの自由状態を解消することも考えられるが、サーマルヘッド6は、図3の左右方向に列状に形成された複数の発熱素子(図示せず)を有し、この発熱素子で用紙1の幅方向の一部分を圧接することはできるが、搬送ローラ2と圧接ローラ3のように、用紙1の幅方向の複数箇所を同時に圧接することはできない。
そのために、発熱素子が圧接してない部分は、カール矯正ヘッド9でしごかれる時に引っ張られて、破けることがある
【0027】
本発明の用紙のカール矯正方法は、用紙1に発生したカールを矯正する動作で、カール矯正ヘッド9の圧接と移動により用紙1にできた複数のカール矯正痕Kの内、用紙1の後端部1b寄りでカール矯正不可領域C近傍にできたカール矯正痕をカール矯正ヘッド9で繰り返し圧接して、図6の網掛けで示すようなカール矯正痕K1を形成する。
この、カール矯正不可領域C近傍のカール矯正痕を繰り返し圧接することにより、用紙1の後端部1b寄りに加えるダメージを先端部1a寄りより大きくできる。
【0028】
そのために、カール矯正不可領域Cに直接カール矯正ヘッド9を圧接できなくても、本発明の用紙のカール矯正方法によれば、カール矯正不可領域Cに発生する用紙1のカールを無くする、または小さくすることができる。
即ち、用紙1にダメージを加えて用紙1に発生したカールを矯正する動作で、用紙1に加えるダメージの大きさを、用紙1の先端部1a寄りよりも、カール矯正不可領域C近傍の用紙1の後端部1b寄りの方を大きくしたものである。
【0029】
また、用紙1に加えるダメージの大きさを可変する本発明の変形例として、図7に示すように、カール矯正するときに用紙1の後端部1b寄りにできた互いに隣り合うカール矯正痕Kを、先端部1a寄りにできた互いに隣り合う隙間寸法Bよりも接近、または隙間を無くして互いに接続して幅広のカール矯正痕K2を形成したものでも良い。
このことにより、用紙1に加えるダメージの大きさが、先端部1a寄りより後端部1b寄りの方を大きくすることができ、カール矯正不可領域Cのカールを無くする、または小さくすることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の用紙のカール矯正方法は、用紙に加えるダメージの大きさを、用紙の先端部寄りよりも用紙の後端部寄りの方を大きくするようにしたので、後端部寄りのカール矯正不可領域に発生するカールを無くする、または小さくすることができ、印刷後、排紙トレーに排紙された用紙の紙さばきがよい。
【0031】
また、用紙に発生した前記カールを矯正する動作で、前記カール矯正ヘッドの移動により前記用紙にできた複数のカール矯正痕の内、前記用紙の後端部寄りにできた前記カール矯正痕を前記カール矯正ヘッドで繰り返し圧接するようにしたので、用紙に加えるダメージを、先端部寄りよりも後端部寄りの方を大きくでき、カール矯正不可領域に発生するカールを無くする、または小さくすることができる。
また、カール矯正痕の間隔を同じにすることができるので、用紙に1行または複数行同時に印刷後に紙送りする量を常に一定にすることができ、搬送ローラの回転制御が容易となり、制御回路を簡単にすることができる。
【0032】
また、用紙の後端部寄りにできた互いに隣り合うカール矯正痕を、用紙の先端部寄りにできた互いに隣り合うカール矯正痕よりも接近、または隙間を無くして互いに接続したので、用紙に加えるダメージを、先端部寄りよりも後端部寄りの方を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる熱転写プリンによる印刷動作を説明する概略図である。
【図2】本発明に係わる熱転写プリンによる印刷動作を説明する概略図である。
【図3】本発明に係わる熱転写プリンによる印刷動作を説明する概略図である。
【図4】本発明に係わるカール矯正ヘッドの動作を示す図である。
【図5】本発明に係わるカール矯正ヘッドの斜視図である。
【図6】本発明の用紙のカール矯正方法を説明する概略図である。
【図7】本発明の用紙のカール矯正方法を説明する概略図である。
【図8】従来の用紙のカール矯正方法を説明する概略図である。
【図9】従来の用紙のカール矯正方法でカール矯正したときのカールの状況を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 用紙
1a 先端部
1b 後端部
2 搬送ローラ
3 圧接ローラ
4 印刷手段
5 プラテン
5a 印刷面
6 サーマルヘッド
7 カール矯正手段
8 カール矯正プラテン
9 カール矯正ヘッド
9f コロ
10 駆動ベルト
11 ピニオンギア
12 遊び歯車
13 ガイドレール
14 排紙ローラ
15 排紙ガイド
Claims (2)
- 搬送ローラと圧接ローラとで狭持して印刷手段に搬送した用紙に所望の画像の印刷を行い、印刷後前記用紙に発生したカールの矯正は、前記用紙を搬送する方向における前記印刷手段より下流側のカール矯正手段に前記印刷後の用紙を搬送し、この用紙を前記カール矯正手段のカール矯正ヘッドとカール矯正プラテンとの間に圧接した状態で、前記カール矯正ヘッドを前記用紙の搬送方向と直交する方向に移動させることにより前記用紙にダメージを加えて、前記用紙に発生したカールの矯正を行い、このカール矯正は、前記カール矯正ヘッドの前記移動により前記用紙にできた複数のカール矯正痕の内、前記用紙の後端部寄りにできた前記カール矯正痕を前記カール矯正ヘッドで繰り返し圧接することにより、前記用紙に加える前記ダメージの大きさを、前記用紙の先端部寄りよりも前記用紙の後端部寄りの方を大きくするようにしたことを特徴とする用紙のカール矯正方法。
- 前記カール矯正時に前記用紙に加える前記ダメージは、前記用紙の後端部寄りにできた互いに隣り合う前記カール矯正痕を、前記用紙の先端部寄りにできた互いに隣り合う前記カール矯正痕よりも接近、または隙間を無くして互いに接続して形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の用紙のカール矯正方法。
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