JPS63215437A - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPS63215437A
JPS63215437A JP4602387A JP4602387A JPS63215437A JP S63215437 A JPS63215437 A JP S63215437A JP 4602387 A JP4602387 A JP 4602387A JP 4602387 A JP4602387 A JP 4602387A JP S63215437 A JPS63215437 A JP S63215437A
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spool valve
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speed
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置に係
り、特に作動油の流通状態を制御して速変化を変化させ
る変速制御弁の改良に関するものである。
従来技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた
一対の一次側可変プーリおよび二次側可変プーリと、そ
れら一対の可変プーリに巻き掛けられて動力を伝達する
伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有効径をそれぞ
れ変更する一対の一次側油圧シリンダおよび二次側油圧
シリンダとを備えた車両用ベルト式無段変速機が知られ
ている。
そして、斯る車両用ヘルド式無段変速機の油圧制御装置
として、シリンダボア内に摺動可能に嵌合されたスプー
ル弁子が一軸方向へ移動させられることにより、油圧源
から供給される作動油を前記一次側油圧シリンダおよび
二次側油圧シリンダの一方に供給すると同時に他方内の
作動油を流出させ、前記一次側可変プーリおよび二次側
可変プーリの有効径を変化させて前記無段変速機の速度
比を変更するとともに、その作動油の流通断面積を変化
させてその速度比の変化速度を調節する変速制御弁を有
するものが考えられている。例えば、本願出願人が先に
出願した特願昭61−37571号、特願昭61−37
572号等に記載されている装置はその一例である。
ところで、かかる油圧制御装置の変速制御弁は、従来、
前記スプール弁子の両端部に設けられた一対のスプリン
グによってそのスプール弁子を中立位置に保持する一方
、両端部に配設された電磁アクチュエータに択一的に制
御電流が供給されることにより、そのスプール弁子をス
プリングの付勢力に抗して上記中立位置から増速変速側
若しくは減速変速側へ移動させるようになっていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このようにスプール弁子を移動させるた
めに2個の電磁アクチュエータを用いると、それを駆動
するための増幅器等の制9γO系の部品点数も多くなり
、装置が複雑で高価になってしまうのである。
また、両スプリングの釣合いによってスプール弁子を中
立位置に保持するようになっているため、そのスプリン
グ力の調整が難しく、また、スプリングのへたり等によ
って中立位置が経時変化すると、速度比の制御に狂いを
生じるという問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その要旨とするところは、前記変速制御弁を有する車両
用ベルト式無段変速機の油圧制御装置において、その変
速制御弁を、fal前記スプール弁子を前記一軸方向に
おける一方へ付勢する付勢手段と、(blその付勢手段
の付勢力に従って前記一方の移動端に位置させられる前
記スプール弁子を、供給される制御電流の大きさに応じ
たストロークだけ前記一軸方向における他方へ移動させ
る電磁アクチュエータとを含んで構成したことにある。
作用および発明の効果 すなわち、本発明は、1個の電磁アクチュエータによっ
てスプール弁子を移動させるようにしたのであり、これ
により、油圧制御装置がN単かつ安価に構成され得るの
である。また、スプール弁子は付勢手段によって一方の
移動端に位置させられるようになっているため、付勢手
段の付勢力の設定や調整が容易であるとともに、その一
方の移動端が経時変化することはなく、常に適正な速度
比の制御が行われ得るようになる。
なお、上記電磁アクチュエータに供給される制御電流が
、前記一次側回転軸の回転速度を車両の運転状態に基づ
いて求められた目標回転速度と一致させるフィードバッ
ク制御によって決定されるようになっている場合には、
定常偏差を小さくする上でそのフィードバック制御の制
御式に積分動作順を含めることが望ましい。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は車両に設けられたベルト式無段変速機10およ
びその油圧制御装置12を示すものであって、図示しな
いエンジンの出力は図示しないクラッチなどを介してベ
ルト式無段変速機10の一次側回転軸16へ伝達され、
このヘルド式無段変速@10の二次側回転輪18からの
出力は、図示しない副変速機、差動歯車装置などを経て
車両の駆動輪へ伝達されるようになっている。
上記ベルト式無段変速機10は、一次側回転軸16およ
び二次側回転軸18と、それら一次側回転輪16および
二次側回転軸18に取りつけられた有効径が可変な一次
側可変プーリ20および二次側可変プーリ22と、それ
ら一次側可変プーリ20および二次側可変プーリ22に
巻き掛けられて動力を伝達する伝動ベルト24と、一次
側可変プーリ20および二次側可変ブーIJ22の有効
径を変更する一次側油圧シリンダ26および二次側油圧
シリンダ28とを備えている。上記一次側可変ブーIJ
20および二次側可変プーリ22は、一次側回転輪16
および二次側回転軸18にそれぞれ固定された固定回転
体30および32と、上記一次側回転軸16および二次
側回転軸18にそれぞれ相対回転不能かつ軸方向の移動
可能に設けられて前記固定回転体30および32との間
にV溝を形成する可動回転体34および36とから構成
されている。なお、上記一次側油圧シリンダ26および
二次側油圧シリンダ28の受圧面積は互いに等しい。
そして、このように構成されたベルト式無段変速機10
を作動させるための油圧制御袋w12は以下に説明する
ように構成される。すなわち、図示しない還流路を経て
オイルタンク38に還流した作動油はストレーナ40お
よび吸入油路42を介してオイルポンプ44に吸引され
、変速制御弁46の入力ポート48および第1調圧弁5
0と接続された第1ライン油路52へ圧送される。オイ
ルポンプ44は図示しないエンジンにより駆動されるよ
うになっており、第1調圧弁50は、第1ライン油路5
2内の作動油の一部を第2ライン油路54へ流出させて
、その第1ライン油路52内の油圧を第1ライン油圧P
A!、に調圧する。本実施例では、これらオイルポンプ
44および第1調圧弁50を含んで油圧源が構成されて
いる。また、第2ライン油路54は前記変速制御弁46
の第1排出ボート56および第2排出ボート58と第2
調圧弁60とにそれぞれ接続されている。この第2調圧
弁60は、第2ライン油路54内の作動油の一部をドレ
ン油路62へ流出させることにより、その第2ライン油
路54内の油圧を第1ライン油圧P7!、よりも相対的
に低い第2ライン油圧PI!2に調圧する。上記第1調
圧弁50および第2調圧弁60は所謂電磁比例リリーフ
弁から構成されている。
上記変速制御弁46は、所謂比例制御用電磁弁であって
、シリンダボア64が形成されたシリンダボデー66と
、そのシリンダボア64内に一軸方向の摺動可能に嵌合
された1本のスプール弁子68と、このスプール弁子6
8の一端部に設けられた圧縮コイルスプリング70と、
スプール弁子68の他端部に設けられた電磁アクチュエ
ータ72とを備えている。圧縮コイルスプリング70は
付勢手段を成すもので、スプール弁子68を他端部側、
すなわち第1図における左方向へ向かって付勢するよう
になっている一方、電磁アクチュエ−タ72は、ソレノ
イド74に制御電流が供給されることによって出力ロン
ドア6を突き出し、スプール弁子68を上記圧縮コイル
スプリング70の付勢力に抗して右方向へ移動させる。
制御電流は制御袋N78から出力される駆動信号RAに
従って供給されるようになっており、制御電流が零のと
きにはスプール弁子68は第1図に示されているように
出力ロソド76がストッパ80に当接する左側の移動端
に位置させられ、制御電流の大きさに応じたストローク
だけその移動端から右方向へ移動させられる。圧縮コイ
ルスプリング70の付勢力は、電磁アクチュエータ72
に供給される制御電流が零のときにはスプール弁子68
を左側の移動端に位置させ、電磁アクチュエータ72に
制御電流が供給されたときには、その制御電流の大きさ
に応じたストロークだけスプール弁子68が移動するこ
とを許容するように設定されている。
上記シリンダボデー66には、前記入力ポート48、第
1排出ポート56および第2排出ポート58、前記一次
側油圧シリンダ26および二次側油圧シリンダ28に接
続油路82および84を介してそれぞれ接続された一対
の第1出力ボート86および第2出力ボート88が、そ
れぞれシリンダボア64を介して互いに連通ずるように
形成されているとともに、前記スプール弁子68には4
つのランド90,92,94.96が一端から順次設け
られている。それ等4つのランドのうち中間部に位置す
る一対のランド92および94は、スプール弁子68が
左側の移動端に位置させられた状態において、それぞれ
上記第1出力ボート86および第2出力ボート88より
も僅かに左側に変位した位置にそれ等と同じ離間距離だ
け隔てて設けられている一方、第1出力ボート86およ
び第2出力ボート88がシリンダボア64の内周面に開
口する位置には、ランド92および94よりも僅かに大
きい幅寸法の一対の環状溝98および100が形成され
ている。これ等の環状溝98および100は、スプール
弁子68が一軸方向へ移動させられるに伴って、それぞ
れラント92および94との間の作動油の流通断面積を
連続的に変化させる絞りを形成している。
したがって、上記ランド92および94が第1出力ボー
ト86および第2出力ポート8日と対向する中立位置ま
でスプール弁子68が移動させられると、それ等の第1
出力ボート86および第2出力ボート88は前記入力ポ
ート48および排出ボート56.58に僅かな流通断面
積で均等に連通させられ、漏れを補充する程度の量の作
動油が一次側油圧シリンダ26および二次側油圧シリン
ダ28に供給され、また、僅かな量の作動油が排出ボー
ト56.58から流出させられる。
しかし、スプール弁子68が中立位置よりも電磁アクチ
ュエータ72側に位置する場合には、中立位置から離れ
るに伴って、第1出力ボート86と入力ポート48との
流通断面積は連続的に増加させられる一方、第2出力ボ
ート88と第2排出ボート58との流通断面積は連続的
に増加させられるので、第1出力ボート86から一次側
油圧シリンダ26へ出力される作動油圧は、第2出カポ
I −ト88から二次側油圧シリンダ28へ出力される作動
油圧に比較して高くなる。このため、ベルト式無段変速
m10における一次側油圧シリンダ26および二次側油
圧シリンダ28の推力の平衡が崩れ、一次側油圧シリン
ダ26内へ作動油が流入する一方、二次側油圧シリンダ
28内の作動油が流出し、ベルト式無段変速機10の速
度比e (二次側回転輪18の回転速度N。ut /一
次側回転輪16の回転速度Ni、、)は大きくなる。す
なわち、本実施例では電磁アクチュエータ72に制御電
流が供給されないときには、スプール弁子68は、速度
比eを大きくする方向に変化させる増速変速側の移動端
に位置させられるのである。
反対に、スプール弁子68が中立位置よりも圧縮コイル
スプリング70側に位置する場合には、その中立位置か
ら離れるに伴って、第1出力ボート86と第1排出ボー
ト56との流通断面積は連続的に増加させられる一方、
第2出力ボート88と入力ポート48との流通断面積は
連続的に増加させられるので、第1出力ボート86から
一次側油圧シリンダ26へ出力される作動油圧は、第2
出力ボート88から二次側油圧シリンダ28へ出力され
る作動油圧に比較して低くなる。このため、ベルト式無
段変速m10における一次側油圧シリンダ26および二
次側油圧シリンダ28の推力の平衡が崩れ、二次側油圧
シリンダ28内へ作動油が流入する一方、一次側油圧シ
リンダ26内の作動油が流出し、ヘルド式無段変速機1
0の速度比eは小さくなる。
このように、かかる変速制御弁46は、油圧シリンダ2
6および2日の一方へ高圧の作動油を供給し他方へ低圧
の作動油を供給する切換弁機能と、連続的に作動油の流
量を調節する流量制御弁機能とを併有しており、スプー
ル弁子68の中立位置からの離間量が小さい場合には両
油圧シリンダ26.28の油圧のバランスを制御して目
標とする速度比eを維持する一方、スプール弁子68の
中立位置からの離間量が大きい場合には作動油の流量を
大きくして速度比eを速やかに変化させるのである。第
2図は、このような変速制御弁46の出力油圧特性を示
す図であり、図中のP、。+POIItはそれぞれ一次
側油圧シリンダ26.二次側油圧シリンダ28内の油圧
である。また、速度比制御値■。は前記電磁アクチュエ
ータ72に供給される制御電流の大きさに対応するもの
であり、■ゎはスプール弁子68が中立位置まで移動さ
せられるときの速度比制御値■。の大きさである。
そして、前記ヘルド式無段変速機10および図示しない
エンジン等には、一次側回転軸16の回゛  軸速度N
 i n−二次側回転軸18の回転速度N out 1
車両の要求出力を表すスロットル弁開度6th+ エン
ジン回転速度N。をそれぞれ検出して、それ等を表す信
号を前記制御装置78に供給する各種のセンサが設けら
れている。また、制御装置78は、CPU、RAM、R
OM等を含む所謂マイクロコンピュータであり、RAM
の一次記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプ
ログラムに従って上述した入力信号を処理し、前記駆動
信号RAを電磁アクチュエータ72へ出力するとともに
、第1ライン油圧P6.および第2ライン油圧PN2を
制御するための駆動信号を第1調圧弁50および第2調
圧弁60へ出力する。
以下、本実施例の作動の一例を第3図のフローチャート
に従って説明する。
先ず、ステップS1が実行されることにより、一次側回
転軸回転速度N i l’l +二次側回転軸回転速度
N。ut I スロットル弁開度θ11.およびエンジ
ン回転速度N、が読み込まれる。次いで、ステップS2
では上記回転速度N+、、およびN。、、tから速度比
eが算出され、更にステップS3ではROMに予め記憶
された関係からスロットル弁開度θいなどに基づいて目
標回転速度N in’を決定し、その目標回転速度N、
−と実際の回転速度N。、、tとから目標速度比all
が算出される。上記目標回転速度N in”を決定する
ための関係は、例えば第4図に示すものであって、第5
図に示す最小燃費率曲線上でエンジンが専ら作動するよ
うに予め求められたものである。
続くステップS4では、予めROMに記憶された次式(
1)に従って速度比制御値■。が算出される。
1 に の(1)式は、実際の速度比eを目標速度比e*と一致
させるように、換言すれば一次側回転軸回転速度N i
 nを目標回転速度N i n′と一致させるように変
速制御弁46をフィードバック制御するための制御式で
あり、比例動作項と積分動作項とから成る。そして、後
述のステップS14においては、この速度比制御値V。
を表す駆動信号RAが出力され、速度比制御値■。に対
応する大きさの制御電流が変速制御弁46の電磁アクチ
ュエータ72に供給されることにより、変速制御弁46
のスプール弁子68は、その制御電流の大きさに応した
ストロークだけ前記増速変速側の移動端から右方向へ移
動させられる。なお、(1)式のKP、TIは、それぞ
れ比例ゲイン、積分時間である。
・ ・ ・(1) ここで、上記制御式(11には積分動作項が含まれてい
るが、これは、速度比制御値V。が零のとき、すなわち
制御電流が非通電のときにスプール弁子68が中立位置
に保持される形式の従来の変速制御弁の場合の制御式(
2)をそのまま用いると、速度比eの定常偏差Δeが大
きくなってしまうからである。すなわち、(2)式を用
いた場合の定常偏差Δeは次式(3)で表されるが、か
かる(3)式から明らかなように、定常偏差Δeは速度
比制御値V。が小さい程小さくなる。一方、定常状態に
おいてはスプール弁子68は中立位置近傍に保持される
ため、その中立位置において速度比制御値V。が零とな
る従来の変速制御弁によれば定常偏差Δeは小さいが、
前記第2図に示されているように中立位置における速度
比制御値V。が■。となる本実施例の変速制御弁46の
場合には定常偏差Δeが大きくなってしまうのである。
例えば、第2図において・で示すシリンダ油圧P8゜+
PO1llLで両油圧シリンダ26および28が釣り合
っている場合、そのときの定常偏差ΔeはVX/にとな
る。なお、(2)式のKは比例定数である。
■o−K(elI−e)/e    ・・・(2)Δe
−1e*−e1/e−Vo/K・・・(3)これに対し
、積分動作型を含む前記f1.1式によれば、定常偏差
Δeが残ればそれを加算して速度比制御値■。が算出さ
れるため、中立位置における速度比制御値■。が零とな
らない本実施例の変速制御弁46においても、大きな定
常偏差Δeを生じることなく速度比eを制御することが
可能となるのである。
その後、ステップ85以下の各ステップが実行され、ス
ロットル弁開度θ1.およびエンジン回転速度Nllに
基づいて実際のエンジン出力トルクTl!が決定される
とともに、その出力トルクT、、が正となる正トルク状
態、すなわち一次側回転輪16から二次側回転軸18へ
動力伝達が行われる状態であるか、出力トルクT。が負
となるエンジンブレーキ状態、すなわち二次側回転輪1
8から一次側回転軸16へ動力伝達が行われる状態であ
るかにより、ステップS7〜SIOにおいて第2ライン
油圧制御値■2および第1ライン油圧制御値■1が決定
される。第2ライン油圧制御値■2は、伝動ベルト24
に対する挟圧力を必要かつ充分に発Q 生させるために必要な従動側の油圧シリンダのシリンダ
油圧を算出し、そのシリンダ油圧に基づいて第2ライン
油圧P7!2を求め、前記第2調圧弁60によって第2
ライン油路54内の作動油の油圧をこの第2ライン油圧
Pp2に調圧させるためのものである。また、第1ライ
ン油圧制御値V1は、目標速度比e*を実現できる推力
を必要かつ充分に発生させるために必要な駆動側の油圧
シリンダのシリンダ油圧を算出し、そのシリンダ油圧に
基づいて第1ライン油圧P7!1を求め、前記第1調圧
弁50によって第1ライン油路52内の作動油の油圧を
この第1ライン油圧Pjl!、に調圧させるためのもの
である。
そして、このようにして第2ライン油圧制御値■2およ
び第1ライン油圧制御値V、が決定されると、次にステ
ップSLl〜S13が実行され、目標速度比e8と実際
の速度比eとの偏差(e*−e)が正であるか否か、換
言すれば速度比eが増加方向へ変化する増速変速状態で
あるか減少方向へ変化する減速変速状態であるかによっ
て、それ等の油圧制御値■1および■2が補正される。
これは、偏差(e’−e)の絶対値が増加するとともに
第1ライン油圧P7!、と第2ライン油圧Pβ2との差
を拡大してベルト式無段変速機1oの速度比変化速度を
高くするためのものである。なお、かかるステップS1
2.S13のに1〜に4は比例定数である。
その後、一連のステップの内の最後のステップ314が
実行され、それ以前のステップにおいて決定された速度
比制御値V。に対応する駆動信号RA、および第1ライ
ン油圧制御値V1.第2ライン油圧制御値V2に対応す
る駆動信号がそれぞれ出力される。これにより、速度比
e、第1ライン油圧PNlおよび第2ライン油圧P12
が、変速制御弁46.第1調圧弁50および第2調圧弁
60によって制御される。
ここで、本実施例の変速制御弁46は、1個の電磁アク
チュエータ72によってスプール弁子68を移動させる
ようになっているため、従来のように2個の電磁アクチ
ュエータを用いる場合に比O 較して、スプール弁子68を移動させるための制御系の
部品点数が略半数に節減され、油圧制御装置12が簡単
かつ安価に構成され得る。
また、スプール弁子68は圧縮コイルスプリング70に
よって増速変速側の移動端に位置させられるようになっ
ているため、一対のスプリングを用いてスプール弁子6
8を中立位置に位置させる場合に比較して、圧縮コイル
スプリング70のスプリング力の設定や調整が容易であ
るとともに、その移動端が経時変化することはなく、常
に適正な速度比eの制御が行われ得るようになるのであ
る。
さらに、本実施例では電磁アクチュエータ72に制御電
流が供給されることによりスプール弁子68を増速変速
側の移動端から中立位置、更には減速変速側へ移動させ
るようになっているが、一般走行では通常、スプール弁
子68は中立位置よりも増速変速側に位置させられるた
め、スプール弁子68を減速変速側の移動端から増速変
速側へ移動させる場合に比較して電流消費量が少なくて
済むメリットがある。
また、電気系統の故障などにより、車両走行中に制御電
流の供給が遮断された場合には、スプール弁子68は圧
縮コイルスプリング7oによって増速変速側の移動端に
位置させられるため、減速変速側の移動端に位置させら
れる場合のように急激なエンジンブレーキ状態となるこ
とはない。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説
明において前記第1実施例と共通する部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
第6図の油圧制御装置12は、変速制御弁46の第1排
出ボート56にドレン油路102を接続し、スプール弁
子68が減速変速側へ移動させられたとき、一次側油圧
シリンダ26内の作動油を直接そのドレン油路102へ
流出させるようにしたものである。この場合の変速制御
弁46の出力油圧特性は第7図に示されているようにな
り、減速変速側におけるシリンダ油圧PiI、とP。u
tとの油圧差が拡大されるため、速度比eを減少方向へ
変化させる際の変速応答性が向上する。また、車両の急
停止時等において無段変速機1oが最減速変速状態とな
る前にプーリ20,22の回転が停止してしまった場合
でも、伝動ベルト24を減速変速側へ移動させることを
容易にし、車両の再発進時におけるもたつきが解消する
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明した
が、本発明は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では圧縮コイルスプリング70によ
ってスプール弁子68は増速変速側の移動端に位置させ
られるようになっているが、減速変速側の移動端に位置
させるようにして電磁アクチュエータにより増速変速側
へ移動させるようにしても差支えない。その場合には、
前記制御式(1)の替わりに次式(4)を用いることと
なる。
・・・(4) また、前記実施例の制御式fl)は比例動作順と積分動
作型とから成るものであるが、これにスブーA ル弁子68を中立位置に位置させる速度比制御値■ゎを
加算した次式(5)を用いることも可能である。
その場合には、中立位置を原位置として速度比制御値V
0が算出されるため、前記制御式(11の場合よりも変
速応答性が向上する。なお、このように速度比制御値V
Cを加算すれば、積分動作型を省略しても実質的に前記
(2)式を用いる従来の場合と同じ制御が行われること
となるが、経時変化によって速度比制御値VCと中立位
置との関係がずれる恐れがあるため、(5)式のように
積分動作型を入れておくことが望ましい。
また、前記制御式(11は目標速度比e8と実際の速度
比eとを一致させるものであるが、目標速度比e1を算
出する際に求められた目標回転速度N、2と実際の一次
側回転軸回転速度N i nとを一致させる制御式を用
いても、実質的に何等変わるところはない。
その他−々例示はしないが、本発明はその精神を逸脱す
ることなく当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を
加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である車両用ベルト式無段変
速機の油圧制御装置の構成図である。第2図は第1図の
変速制御弁の出力油圧特性を示す図である。第3図は第
1図の装置の作動の一例を説明するためのフローチャー
トである。第4図は第1図の装置における一次側回転軸
の目標回転速度とスロットル弁開度との関係を示す図で
ある。 第5図はエンジンの最小燃費率曲線を示す図である。第
6図は本発明の他の実施例を示す構成図である。第7図
は第6図の実施例における変速制御弁の出力油圧特性を
示す図である。 10:ベルト式無段変速機 12:油圧制御装置 16:一次側回転輪  18:二次側回転軸20ニ一次
側可変プーリ 22:二次側可変プーリ 24:伝動ベルト 26:一次側油圧シリンダ 28二二次側油圧シリンダ 44ニオイルポンプ  46:変速制柳井50:第1調
圧弁   64:シリンダボア68ニスプール弁子 70:圧縮コイルスプリング(付勢手段)72:電磁ア
クチュエータ 区               0 ト      県 田

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設け
    られた一対の一次側可変プーリおよび二次側可変プーリ
    と、該一対の可変プーリに巻き掛けられて動力を伝達す
    る伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有効径をそれ
    ぞれ変更する一対の一次側油圧シリンダおよび二次側油
    圧シリンダとを備えた車両用ベルト式無段変速機におい
    て、シリンダボア内に摺動可能に嵌合されたスプール弁
    子が一軸方向へ移動させられることにより、油圧源から
    供給される作動油を前記一次側油圧シリンダおよび二次
    側油圧シリンダの一方に供給すると同時に他方内の作動
    油を流出させ、前記一次側可変プーリおよび二次側可変
    プーリの有効径を変化させて前記無段変速機の速度比を
    変更するとともに、該作動油の流通断面積を変化させて
    該速度比の変化速度を調節する変速制御弁を有する油圧
    制御装置であって、 前記変速制御弁は、前記スプール弁子を前記一軸方向に
    おける一方へ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力
    に従って前記一方の移動端に位置させられる前記スプー
    ル弁子を、供給される制御電流の大きさに応じたストロ
    ークだけ前記一軸方向における他方へ移動させる電磁ア
    クチュエータとを有するものであることを特徴とする車
    両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置。
  2. (2)前記制御電流は、前記一次側回転軸の回転速度を
    車両の運転状態に基づいて求められた目標回転速度と一
    致させるフィードバック制御によって決定されるもので
    あり、該フィードバック制御の制御式には積分動作項が
    含まれているものである特許請求の範囲第1項に記載の
    車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置。
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