JP2840718B2 - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JP2840718B2 JP20878687A JP20878687A JP2840718B2 JP 2840718 B2 JP2840718 B2 JP 2840718B2 JP 20878687 A JP20878687 A JP 20878687A JP 20878687 A JP20878687 A JP 20878687A JP 2840718 B2 JP2840718 B2 JP 2840718B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
に関するものである。 背景技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられ
た一対の可変プーリと、それら一対の可変プーリに巻き
掛けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の可
変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次側油圧
アクチュエータおよび二次側油圧アクチュエータを備え
た車両用ベルト式無段変速機が知られている。たとえば
特開昭52−98861号公報に記載されたベルト式無段変速
機がそれである。 ところで、上記ベルト式無段変速機に備えられる油圧
制御装置には、第1ライン油圧およびそれよりも低圧の
第2ライン油圧を一対の油圧アクチュエータの一方およ
び他方に作用させることにより速度比を変更する変速制
御弁装置を有する形式のものが考えられる。このような
形式の油圧制御装置では、第1ライン油圧および第2ラ
イン油圧の差圧によって一次側油圧アクチュエータおよ
び二次側油圧アクチュエータの一方へ流入する作動油流
量および他方から排出される作動油流量が決定されるの
で、速度比に拘わらず好適な変速応答性が得られる。し
かし、第1ライン油圧は、不要に高い値に調圧されると
オイルポンプを駆動するための動力損失が大きくなり、
また低すぎると速度比変化速度が充分に得られないの
で、可及的に低い値に調圧することが望まれるが、一次
側油圧アクチュエータおよび二次側油圧アクチュエータ
の推力の固体差や経時変化などが存在するので、それら
を考慮して予め高めの値に調圧する必要があり、必ずし
も動力損失を低くできなかった。 これに対し、本出願人は、先に、一次側油圧アクチュ
エータ内の油圧および二次側油圧アクチュエータ内の油
圧の何れか高い方の油圧を基準とし、それよりも所定圧
高い値に第1ライン油圧を調圧する形式の油圧制御装置
を出願した。特願昭61−199375号がそれである。これに
よれば、第1ライン油圧が一次側油圧アクチュエータ内
の油圧および二次側油圧アクチュエータ内の油圧の何れ
か高い方の油圧よりも所定圧高い値に制御されるので、
推力の固体差や経時変化に拘わらず、必要かつ充分な値
に第1ライン油圧を調圧できて動力損失を一層低減でき
る。 発明が解決すべき問題点 しかしながら、車両の停止に際しては速度比を最減速
側とするために一次側油圧シリンダをドレンへ排圧する
場合があり、このような場合には、エンジン再起動後に
おいて一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダ内
の油圧が抜けているために、第ライン油圧を速やかに正
常な値に制御することができない不都合があった。この
ため、車両の発信に際して充分な速度比制御が得られ
ず、運転性が損なわれる場合があった。 問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであ
り、その目的とするところは、エンジン再起動後におい
て第1ライン油圧を速やかに正常な値に制御することが
できる油圧制御装置を提供することにある。 斯る目的を達成するため本発明の要旨とするところ
は、一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けら
れた一対の可変プーリ間に巻き掛けられた伝動ベルト
と、その一対の可変プーリの有効径を変更する一対の油
圧アクチュエータとを備えた車両用ベルト式無段変速機
において、第1ライン油圧を導く第1ライン油路と、前
記第1ライン油圧よりも低圧の第2ライン油圧を導く第
2ライン油路と、第1ライン油路内の作動油を前記一対
の油圧アクチュエータのうちの一次側油圧アクチュエー
タ内に流入させると同時に前記第2ライン油路内の作動
油を一対の油圧アクチュエータのうちの二次側油圧アク
チュエータ内に流入させるか、該二次側油圧アクチュエ
ータ内から作動油を第2ライン油路内に流出させ、また
は、前記第1ライン油路内の作動油を前記二次側油圧ア
クチュエータ内に流入させると同時に前記一次側油圧ア
クチュエータ内の作動油を大気へ流出させることにより
前記ベルト式無段変速機の速度比を変更する変速制御弁
装置とを有する油圧制御装置であって、 (a)前記一対の油圧アクチュエータのうちの一次側油
圧アクチュエータと前記第2ライン油圧を導く第2ライ
ン油路とに接続され、その一次側油圧アクチュエータ内
の油圧および第2ライン油圧のうちの高い油圧を選択し
て出力するスイッチ弁と、 (b)そのスイッチ弁から出力された油圧よりも所定圧
高い値に前記第1ライン油圧を調圧する第1調圧弁と、 を含むことにある。 作用および発明の効果 このようにすれば、スイッチ弁が、一次側油圧アクチ
ュエータ内の油圧および第2ライン油圧のうちの高い油
圧を選択して第1調圧弁へ出力するので、エンジン再起
動時においてたとえ一次側油圧アクチュエータおよび二
次側油圧アクチュエータ内の油圧が抜けていても、第2
ライン油圧が直ちに選択されて第1調圧弁へ供給される
ので、第1調圧弁により第1ライン油圧が速やかに正常
な値にて制御される。したがって、上記のようなエンジ
ン再起動に続く車両の発進時においても充分な速度比制
御が得られるのである。 ここで、前記第1調圧弁は、好適には、前記第1ライ
ン油圧を導く第1ライン油路とクラッチ油路または吸入
油路との間を開いてその第1ライン油路内の作動油を流
出させるスプール弁子と、前記第1ライン油路を受けて
そのスプール弁子を開弁方向へ付勢する第1受圧面と、
前記スイッチ弁から出力された作動油圧を受けて前記ス
プール弁子を閉弁方向へ付勢する第2受圧面と、車両の
スロットル弁開度を表す油圧を受けて前記スプール弁子
を閉弁方向へ付勢する第3受圧面と、前記スプール弁子
を閉弁方向へ付勢するスプリングとを備えたものであ
る。 また、前記スイッチ弁は、好適には、前記一次側油圧
アクチュエータ内の油圧を前記第1調圧弁へ導く第1位
置と前記第2ライン油圧を第1調圧弁へ導く第2位置と
の間において移動可能に設けられたスプール弁子と、そ
のスプール弁子に設けられ、前記一次側油圧アクチュエ
ータ内の油圧を受けてそのスプール弁子を前記第1位置
へ向かって付勢する第1受圧面と、前記第2ライン油圧
を受けてそのスプール弁子を前記第2位置へ向かって付
勢する第2受圧面とを備えたものである。 また、上記スイッチ弁は、好適には、上記スプール弁
子をその第2位置へ向かって付勢するスプリングを備え
て構成される。このようにすれば、一次側油圧アクチュ
エータ内の作動油が抜けている場合には、一層速やかに
第2ライン油圧が第1調圧弁へ供給される。 実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。 第2図において、エンジン10の動力は、ロックアップ
クラッチ付流体継手12、前後進切換装置14、ベルト式無
段変速機(以下、CVTという)16、中間ギア装置18、お
よび差動歯車装置20を経て駆動軸22に連結された駆動輪
24へ伝達されるようになっている。 流体継手12は、エンジン10のクランク軸26と接続され
ているポンプ28と、前後進切換装置14の入力軸30に固定
されポンプ28からのオイルにより回転させられるタービ
ン32と、ダンパ34を介して入力軸30に固定されたロック
アップクラッチ36とを備えている。ロックアップクラッ
チ36は、たとえば車速、エンジン回転速度、またはター
ビン28の回転速度が所定値以上になると作動させられ
て、クランク軸26と入力軸30とを直結状態にするもので
ある。 前後進切換装置14は、よく知られたダブルピニオン型
遊星歯車機構であって、CVT16の入力軸(前後進切換装
置14の出力軸)38に固定されたキャリア42により回転可
能に支持され且つ互いに噛み合う一対の遊星ギア44およ
び46と、前後進切換装置14の入力軸(流体継手12の出力
軸)30に固定され且つ内周側の遊星ギア44と噛み合うサ
ンギア40と、外周側の遊星ギア46と噛み合うリングギア
48と、リングギア48の回転を停止するための後進用ブレ
ーキ50と、上記キャリア42と前後進切換装置14の入力軸
30とを連結する前進用クラッチ52とを備えている。後進
用ブレーキ50および前進用クラッチ52は油圧により作動
させられる形式の摩擦係合装置であって、それらが共に
係合しない状態では前後進切換装置14が中立状態とされ
て動力伝達が遮断される。しかし、前進用クラッチ52が
係合させられると、流体継手12の出力軸30とCVT16の入
力軸38とが直結されて車両前進方向の動力が伝達され
る。また、後進用ブレーキ50が係合させられると、流体
継手12の出力軸30とCVT16の入力軸38との間で回転方向
が反転されるので、車両後進方向の動力が伝達される。 CVT16は、その入力軸38および出力軸54にそれぞれ設
けられた略同径の可変プーリ56および58と、それら可変
プーリ56および58に巻き掛けられた伝動ベルト60とを備
えている。可変プーリ56および58は、入力軸38および出
力軸54にそれぞれ固定された固定回転体62および64と、
入力軸38および出力軸54にそれぞれ軸方向の移動可能か
つ軸回りの相対回転不能に設けられた可動回転体66およ
び68とから成り、可動回転体66および68が油圧アクチュ
エータとして機能する油圧シリンダ70および72によって
移動させられることによりV溝幅すなわち伝導ベルト60
の掛り径(有効径)が変更されて、CVT16の速度比e
(=出力軸54の回転速度Nout/入力軸38の回転速度
Nin)が変更されるようになっている。可変プーリ56お
よび58は同径であるため、上記油圧シリンダ70および72
は同様の受圧面積を備えている。通常、油圧シリンダ70
および72のうちの従動側に位置するものの挟圧力は伝導
ベルト60の張力と関連させられる。なお、オイルポンプ
74は油圧制御回路の油圧源を構成するものであって、流
体継手12のポンプ28に一体的に固定されることにより、
クランク軸26によって常時回転駆動されるようになって
いる。 第1図は第2図に示す車両用動力伝達装置を制御する
ための油圧制御回路を示している。オイルポンプ74は図
示しないオイルタンク内に還流した作動油をストレーナ
76および吸入油路78を介して吸い込み第1ライン油圧80
へ圧送する。本実施例では、第1ライン油路80内の作動
油がオーバーフロー(リリーフ)型式の第1調圧弁100
によって吸入油路78およびロックアップクラッチ圧油路
92へ流出させられることにより、第1ライン油圧Pl1
調圧されるようになっている。また、減圧弁型式の第2
調圧弁102によって第1ライン油圧Pl1が減圧されること
により第2ライン油圧Pl2が発生させられるようになっ
ている。 まず、第2調圧弁102の構成を説明する。第3図に示
すように、第2調圧弁102は、第1ライン油路80と第2
ライン油路82との間を開閉するスプール弁子110、スプ
リングシート112、リターンスプリング114、プランジャ
116を備えている。スプール弁子110の第1ランド118と
第2ランド120との間には第2ライン油圧Pl2がフィード
バック圧として絞り122を通して導入される室124が設け
られており、スプール弁子110が第2ライン油圧Pl2によ
り閉弁方向へ付勢されるようになっている。また、スプ
ール弁子110の第1ランド118側には、絞り126を介して
後述の速度比圧Peが導かれる室128が設けられており、
スプール弁子110が速度比圧Peにより閉弁方向へ付勢さ
れるようになっている。第2調圧弁102内においてはリ
ターンスプリング114の開弁方向付勢力がスプリングシ
ート112を介してスプール弁子110に付与されている。ま
た、プランジャ116の端面に後述のスロットル圧Pthを作
用させるための室130が設けられており、スプール弁子1
10がこのスロットル圧Pthにより開弁方向へ付勢される
ようになっている。したがって、第1ランド118の受圧
面積をA1、第2ランド120の断面の面積をA2、プランジ
ャ116の受圧面積をA3、リターンスプリング114の付勢力
をWとすると、スプール弁子110は次式(1)が成立す
る位置において平衡させられる。すなわち、スプール弁
子110が式(1)にしたがって移動させられることによ
り、ポート132aに導かれている第1ライン油路80内の作
動油がポート132bを介して第2ライン油路82へ流入させ
られる状態とポート132bに導かれている第2ライン油路
82内の作動油がドレンに連通するドレンポート132cへ流
される状態とが繰り返されて、第2ライン油圧Pl2が発
生させられるのである。なお、上記第2ライン油路82は
比較的閉じられた系であるので、第2調圧弁102は相対
的に高い油圧である第1ライン油圧Pl1を減圧すること
により第2ライン油圧Pl2を発生させるのである。 Pl2=(A3・Pth+W−A1・Pe)/(A2−A1) ・・・・(1) 第1調圧弁100は、第4図に示すように、スプール弁
子140、スプリングシート142、リターンスプリング14
4、プランジャ146を備えている。スプール弁子140は、
第1ライン油路80に連通するポート148aとドレンポート
148bまたは148cとの間を開閉するものであり、その第1
ランド150の端面にフィードバック圧としての第1ライ
ン油圧Pl1を絞り151を介して作用させるための室152が
設けられており、この第1ライン油圧Pl1によりスプー
ル弁子140が開弁方向へ付勢されるようになっている。
スプール弁子140と同軸に設けられたプランジャ146の第
1ランド154と第2ランド156との間にはスロットル圧P
thを導くための室158が設けられており、また、第1ラ
ンド154の端面に後述のスイッチ弁170により選択された
第2ライン油圧Pl2および一次側油圧シリンダ70内の油
圧Pinのうち相対的に高い油圧を作用させるための室160
が設けられている。そして、リターンスプリング144の
付勢力は、スプリングシート142を介して閉弁方向にス
プール弁子140に付与されている。したがって、スプー
ル弁子140の第1ランド150の受圧面積をA4、プランジャ
146の第2ランド156の断面の面積をA5、プランジャ146
の第1ランド154の受圧面積をA6、リターンスプリング1
44の付勢力をWとすると、スプール弁子140は次式
(2)が成立する位置において平衡させられる。すなわ
ち、スプール弁子140が式(2)にしたがって移動させ
られることにより、ポート148aに導かれている第1ライ
ン油路80内の作動油の一部がドレンポート148bおよび14
8cへ同時に流出させられて第1ライン油圧Pl1が調圧さ
れるのである。本実施例では、スプール弁子140の第1
ランド150の受圧面積A4が第1受圧面の面積に、プラン
ジャ146の第1ランド154の受圧面積A6が第2受圧面の面
積に、プランジャ146の第2ランド156の断面積と第1ラ
ンド154の断面積との差(A5−A6)が第3受圧面の面積
に対応する。 Pl1=〔(Pin or Pl2)・A6+Pth(A5−A6)+W〕/A4 ・・・・(2) 第1図に戻って、上記スロットル圧Pthはエンジン10
における実際のスロットル弁開度θthを表すものであ
り、スロットル弁開度検知弁180によって発生させられ
る。また、速度比圧PeはCVT16の実際の速度比を表すも
のであり、速度比検知弁182によって発生させられる。
すなわち、スロットル弁開度検知弁180は、図示しない
スロットル弁とともに回転させられるカム184と、この
カム184のカム面に係合し、このカム184の回動角度と関
連して軸方向へ駆動されるプランジャ186と、スプリン
グ188を介して付与されるプランジャ186からの推力と第
1ライン油圧Pl1からの推力とが平衡した位置に位置さ
せられることにより第1ライン油圧Pl1を減圧し、実際
のスロットル弁開度θthに対応したスロットル圧Pth
発生させるスプール弁子190とを備えている。第5図は
上記スロットル圧Pthとスロットル弁開度θthとの関係
を示すものであり、油路84を通して第1調圧弁100、第
2調圧弁102、リミット弁210、第3調圧弁220へそれぞ
れ供給される。 また、速度比検出弁182は、CVT16の入力側可動回転体
66に摺接してその軸線方向の変位量に等しい変位量だけ
軸線方向へ移動させられる検知棒192と、この検知棒192
の位置に対応して付勢力を伝達するスプリング194と、
このスプリング194からの付勢力を受ける一方、第1ラ
イン油圧Pl1を受けて両者の推力が平衡した位置に位置
させられることにより、ドレンへの排出流量を変化させ
るスプール弁子198とを備えている。したがって、たと
えば速度比が大きくなってCVT16の入力側の固定回転体6
2に対して可動回転体66が接近(V溝幅縮小)すると、
上記検知棒192が押し込まれる。このため、第1ライン
油路80からオリフィス196を通して供給され且つスプー
ル弁子198によりドレンへ排出される作動油の流量が減
少させられるので、オリフィス196よりも下流側の作動
油圧が高められる。この作動油圧が速度比圧Peであり、
第6図に示すように、速度比eの増大とともに増大させ
られる。そして、このようにして発生させられた速度比
圧Peは、油路86を通して第2調圧弁102および第3調圧
弁220へそれぞれ供給される。 ここで、リミット弁210は、プランジャ212と、スプリ
ング214の閉弁方向の推力およびプランジャ212の閉弁方
向の推力を受けるスプール弁子216とを備えている。プ
ランジャ212の端面に作用させるためにスロットル圧Pth
が導かれた室218が設けられており、スプール弁子216は
スプリング214の閉弁方向の推力およびスロットル圧Pth
に基づくプランジャ212の閉弁方向の推力を受けるとと
もに速度比圧Peに基づく開弁方向の推力を反対方向に受
け、速度比圧Peに基づく開弁方向の推力がスプリング21
4およびプランジャ212の閉弁方向の推力を超えると油路
86とドレンとの間を開く。これにより、速度比圧Peは、
第6図に示すように、スロットル弁開度θthに関連した
上限値以上の増加が阻止されるようになっている。そし
て、このように速度比圧Peがスロットル弁開度θthに関
連した上限値に飽和させられる結果、前記第2調圧弁10
2において前記(1)式にしたがって制御される第2ラ
イン油圧Pl2は、第7図に示すように、速度比eが大き
い領域においてスロットル弁開度θthが小さくなる程、
低下が阻止される。すなわち、速度比eに関連して低圧
側ライン油圧に求められる第8図に示す理想曲線に近似
した特性が油圧回路のみによって得られるのであり、マ
イクロコンピュータによって制御される電磁式圧力制御
サーボ弁を用いる場合に比較して油圧回路が大幅に安価
となる利点がある。 前記第3調圧弁220は、前後進切換装置14の後進用ブ
レーキ50および前進用クラッチ52を作動させるための最
適な第3ライン油圧Pl3を発生させるものである。すな
わち、第3調圧弁220は、第1ライン油路80と第3ライ
ン油路88との間を開閉するスプール弁子222、スプリン
グシート224、リターンスプリング226、プランジャ228
を備えている。スプール弁子222の第1ランド230と第2
ランド232との間には第3ライン油圧Pl3がフィードバッ
ク圧として絞り234を通して導入される室236が設けられ
ており、スプール弁子222が第3ライン油圧Pl3により閉
弁方向へ付勢されるようになっている。また、スプール
弁子222の第1ランド230側には、絞り238を介して速度
比圧Peが導かれる室240が設けられており、スプール弁
子222が速度比圧Peにより閉弁方向へ付勢されるように
なっている。第3調圧弁220内においてはリターンスプ
リング226の開弁方向付勢力がスプリングシート224を介
してスプール弁子222に付与されている。また、プラン
ジャ228の端面にスロットル圧Pthを作用させるための室
242が設けられており、スプール弁子222がこのスロット
ル圧Pthにより開弁方向へ付勢されるようになってい
る。このため、第3ライン油圧Pl3は、前記(1)式と
同様な式から、速度比圧Peおよびスロットル圧Pthに基
づいて最適な値に調圧されるのである。この最適な値と
は、前進用クラッチ52或いは後進用ブレーキ50において
滑りが発生することなく確実にトルクを伝達できるよう
にするために必要かつ充分な値である。 上記のように調圧された第3ライン油圧Pl3は、マニ
ュアルバルブ250によって前進用クラッチ52或いは後進
用ブレーキ50へ供給されるようになっている。すなわ
ち、マニュアルバルブ250は、車両のシフトレバー252の
操作と関連して移動させられるスプール弁子254を備え
ており、シフトレバー252がN(ニュートラル)レンジ
に操作されている状態では第3ライン油圧Pl3を供給し
ないが、L(ロー)、S(セカンド)、D(ドライブ)
レンジへ操作されている状態では第3ライン油圧Pl3
専ら前進用クラッチ52へ供給すると同時に後進用ブレー
キ50から排油し、R(リバース)レンジへ操作されてい
る状態では第3ライン油圧Pl3を専ら後進用ブレーキ50
へ供給すると同時に前進用クラッチ52から排油し、P
(パーキング)レンジへ操作されている状態では、前進
用クラッチ52および後進用ブレーキ50から排油する。な
お、アキュムレータ256および258は、摩擦係合を緩やか
に進行させるためのものであり、前進用クラッチ52およ
び後進用ブレーキ50にそれぞれ接続されている。 前記第1調圧弁100により調圧された第1ライン油圧P
l1および第2調圧弁102により調圧された第2ライン油
圧Pl2は、CVT16の速度比を調節するために、変速制御弁
装置260により油圧シリンダ70および油圧シリンダ72の
一方および他方へ供給されている。上記変速制御弁装置
260は変速方向切換弁262および流量切換弁264から構成
されている。なお、それら変速方向切換弁262および流
量切換弁264を駆動するためのパイロット圧Ppがパイロ
ット圧制御弁266によって発生させられ、パイロット油
路90により導かれるようになっている。パイロット圧制
御弁266は、第1ライン油路80とパイロット油路90との
間を開閉するスプール弁子268と、このスプール弁子268
を開弁方向へ付勢するスプリング270とを備えており、
スプール弁子268はパイロット圧Ppに基づく閉弁方向の
付勢力がスプリング270の付勢力とが平衡する位置に作
動させられることによって第1ライン油圧Pl1を減圧し
て、一定のパイロット圧Ppを発生させる。 第9図に詳しく示すように、変速方向切換弁262は、
第1電磁弁272によって制御されるスプール弁であっ
て、流量切換弁264との間を接続する3本の第1接続路2
74、第2接続路276、第3接続路278にそれぞれ連通する
ポート280a,280c,280eと、ドレンに連通するドレンポー
ト280bと、絞り282を通して第1ライン油圧Pl1が供給さ
れるポート280dと、第2ライン油圧Pl2が供給されるポ
ート280fと、移動ストロークの一端(第9図の上端)で
ある第1位置と移動ストロークの他端(第9図の下端)
である第2位置との間において摺動可能に配置されたス
プール弁子284と、このスプール弁子284を第1位置に向
かって付勢するスプリング286とを備えている。上記ス
プール弁子284の一端側の端面にはパイロット油圧Pp
常時作用させられている一方、第1電磁弁272のオフ状
態、すなわち閉状態ではスプール弁子284の他端側の端
面にパイロット油圧Ppが作用させられるが、オン状態、
すなわち開状態では絞り288よりも下流が排圧されてパ
イロット油圧Ppの非作用状態となる。このため、第1電
磁弁272がオンである期間は、スプール弁子284が第2位
置に位置させられてポート280aとポート280bとの間、ポ
ート280dとドレンポート280eとの間が閉じられるととも
に、ポート280cとポート280dとの間、およびポート280e
とポート280fとの間が開かれるが、第1電磁弁272がオ
フである期間は、スプール弁子284が第1位置に位置さ
せられてポート280aとドレンポート280bとの間、および
ポート280eとポート280dとの間がそれぞれ開かれるとと
もに、ポート280cとポート280dとの間、およびポート28
0eとポートfとの間が閉じられる。ここで、変速方向切
換弁262においては、図に示すように、スプール弁子284
の各ランドと各ポート280a,280c,280e,280b,280d,280f
との間が半開状態にて開となるようにスプール弁子284
の移動ストロークが短く設定されており、応答性が改善
されている。しかし、上記半開状態においても作動油流
量が充分に得られるように流通断面積が設定されてお
り、上記のように移動ストロークが短くされていても何
等差支えない。 前記流量切換弁264は、第2電磁弁290によって制御さ
れるスプール弁であって、前記3本の第1接続路274、
第2接続路276、第3接続路278にそれぞれ連通するポー
ト292b、292d、292fと、一次側油圧シリンダ70に連通す
るポート292aおよびポート292cと、二次側油圧シリンダ
72に連通するポート292eと、移動ストロークの一端(第
9図の上端)である第1位置と移動ストロークの他端
(第9図の下端)である第2位置との間において摺動可
能に配置されたスプール弁子294と、このスプール弁子2
94を第1位置に向かって付勢するスプリング296とを備
えている。変速方向切換弁262と同様に、上記スプール
弁子294の一端側の端面にはパイロット油圧Ppが常時作
用させられている一方、第2電磁弁290のオフ状態では
スプール弁子294の他端側の端面にパイロット油圧Pp
作用させられるが、オン状態、すなわち開状態では絞り
298よりも下流が排圧されてパイロット油圧Ppの非作用
状態となる。このため、第2電磁弁290がオン(デュー
ティ比100%)である期間は、スプール弁子294が第2位
置に位置させられてポート292aとポート292bとの間、ポ
ート292cとポート292dとの間、およびポート292eとポー
ト292fとの間がそれぞれ開かれるとともに、第2電磁弁
290がオフ(デューティ比0%)である期間は、スプー
ル弁子294が第1位置に位置させられてポート292aとポ
ート292bとの間、ポート292cとポート292dとの間、およ
びポート292eとポート292fとの間がそれぞれ閉じられ
る。なお、上記第2電磁弁290がオフである期間におい
てポート292cとポート292dとの間が閉じられているが、
スプール弁子294に形成された絞り穴300を通して僅かに
連通させられている。そして、前記一次側油圧シリンダ
70は絞り304を備えた一次側油路302を介して上記ポート
292aおよびポート292cと接続されており、二次側油圧シ
リンダ72は二次側油路306を介して上記ポート292eと接
続されているとともに、絞り308を介して第2ライン油
路82と接続されている。この流量切換弁264において
も、変速方向切換弁262と同様に、スプール弁子294の各
ランドとポート292a,292b,292c,292d,292e,292fとの間
が半開状態にて開となるように、スプール弁子294の移
動ストロークが短くされている。 したがって、第1電磁弁272がオンである状態では、
第9図の実線に示すように、第1ライン油路80内の作動
油は絞り282、ポート280d、ポート280c、第2接続路27
6、ポート292d、ポート292c、一次側油路302、絞り304
を通して一次側油圧シリンダ70へ流入される一方、二次
側油圧シリンダ72内の作動油は、二次側油路306、ポー
ト292e、ポート292f、第3接続路278、ポート280e、ポ
ート280fを通して第2ライン油路82へ排出される。この
ため、第1ライン油路80内の作動油(Pl1)は一次側油
圧シリンダ70へ作用させられるとともに、二次側油圧シ
リンダ72には第2ライン油路82内の作動油(Pl2)が作
用させられるので、一次側油圧シリンダ70と二次側油圧
シリンダ72との推力の平衡状態が崩されて、CVT16の速
度比eは増速方向(速度比増加方向)へ変化させられ
る。 反対に、第1電磁弁272がオフである状態では、第9
図の破線に示すように、第1ライン油路80内の作動油は
絞り282、ポート280d、ポート280e、第3接続路278、ポ
ート292f、ポート292e、二次側油路306を通して二次側
油圧シリンダ72へ流入される一方、一次側油圧シリンダ
70内の作動油は、絞り304、一次側油路302、ポート292
a、ポート292b、第1接続路274、ポート280a、ドレンポ
ート280bを通してドレンへ排出される。このため、第1
ライン油路80内の作動油(Pl1)は二次側油圧シリンダ7
2へ作用させられるとともに、一次側油圧シリンダ70に
は極めて低い圧が作用させられるので、一次側油圧シリ
ンダ70と二次側油圧シリンダ72との推力の平衡状態が崩
されて、CVT16の速度比eは減速方向(速度比減少方
向)へ変化させられる。 前述のように、第2電磁弁290がオン或いはオフとさ
れるのに関連して、ポート292aとポート292bとの間、ポ
ート292cとポート292dとの間、およびポート292eとポー
ト292fとの間がそれぞれ開或いは閉状態とされて、第9
図の実線および破線に示すように流れる作動油の流量が
非抑制状態或いは抑制状態とされるので、前記CVT16の
速度比eは減速方向或いは増速方向において速やかに或
いは緩やかに変化させられる。また、第2電磁弁290が
連続的にオン・オフ駆動され且つそのデューティ比が制
御されることによりスプール弁子294がその移動ストロ
ークの中間位置に位置決めされると、それにともなって
CVT16の速度比eの変化速度が制御される。第10図は、
上記第1電磁弁272および第2電磁弁290の駆動状態とCV
T12の変速方向および速度比eの変化速度との関係を示
している。なお、第1電磁弁272がオンであり且つ第2
電磁弁290がオフである場合には、第1ライン油路80内
の作動油がスプール弁子294の絞り穴300を通して一次側
油圧シリンダ70へ供給されるとともに、二次側油圧シリ
ンダ72からは絞り308を通して第2ライン油路82へ排出
される。また、第1電磁弁272および第2電磁弁290が共
にオフである場合は、第2ライン油路82内の作動油が絞
り308を通して二次側油圧シリンダ72へ供給されるとと
もに、一次側油圧シリンダ70からはそのピストンの摺動
部分などに形成された僅かな隙間から排出されるように
なっている。なお、上記絞り308は、二次側油圧シリン
ダ72内を高圧側とする過渡的な減速変速のとき、二次側
油圧シリンダ72内油圧Poutが逃げないようにするもので
ある。また、絞り308はこのような緩やかな増速変速時
において所望の速度比変化速度が得られるように、ま
た、増速変速時において流量切換弁264が流量抑制状態
となっても二次側油圧シリンダ72内の油圧Poutが略第2
ライン油圧Pl2と等しくなるように設定される。 ここで、CVT16における第1ライン油圧Pl1には、正駆
動走行時には第11図に示すような、また、エンジンブレ
ーキ走行時には第12図に示すような油圧値が望まれる。
第11図および第12図は、いずれも入力軸38が一定の軸ト
ルクで回転させられている状態で速度比を全範囲内で変
化させたときに必要とされる油圧値を示したものであ
る。本実施例では、一次側油圧シリンダ70と二次側油圧
シリンダ72の受圧面積が等しいので、第11図の正駆動走
行時には一次側油圧シリンダ70内の油圧Pin>二次側油
圧シリンダ72内の油圧Pout、第12図のエンジンブレーキ
走行時にはPout>Pinであり、いずれも駆動側油圧シリ
ンダ内油圧>被駆動側油圧シリンダ内油圧となる。正駆
動走行時における上記Pinは駆動側の油圧シリンダの推
力を発生させるものであるので、その油圧シリンダに目
標とする速度比を得るための推力が発生し得るように、
また動力損失を少なくするために、第1ライン油圧Pl1
は上記Pinに必要且つ充分な余裕油圧αを加えた値に調
圧することが望まれる。しかし、上記第11図および第12
図に示す第1ライン油圧Pl1を一方の油圧シリンダ内油
圧に基づいて調圧することは不可能であり、このため、
本実施例では、前記スイッチ弁170が設けられ、Pinおよ
び第2ライン油圧Pl2のうちの何れか高い油圧が第1調
圧弁100に供給されるようになっている。このことは、
第13図に示すような、Pinを示す曲線とPoutを示す曲線
とが交差する無負荷走行時において、第1ライン油圧Pl
1をPinおよびPout(≒第2ライン油圧Pl2)の何れか高
い油圧値に余裕値αを加えた値に制御する場合でも必要
である。 スイッチ弁170は、第1調圧弁100の室160と絞り310を
介して連通するコモンポート312と、前記一次側油路302
と連通する第1ポート314と、第2ライン油路82と連通
する第2ポート316と、コモンポート312を第1ポート31
4と接続する第1位置とコモンポート312を第2ポート31
6と接続する第2位置との間で移動させられるスプール
弁子318と、このスプール弁子318を第2位置へ向かって
付勢するスプリング319とを備えている。上記スプール
弁子318の両端面には、一次側油圧シリンダ70内の油圧P
inおよび第2ライン油圧Pl2がそれぞれ作用させられて
おり、油圧Pinおよび第2ライン油圧Pl2のうちの高い油
圧が第1調圧弁100の室160に作用させられる側へ移動さ
せられる。厳密には、油圧Pinに基づく推力が第2ライ
ン油圧Pl2に基づく推力とスプリング319の推力とを加え
たものを超えたときに油圧Pinが室160に作用させられる
が、上記スプリング319の推力は極めて小さいものであ
る。 上記のように、スイッチ弁170によって一次側油圧シ
リンダ70内の油圧Pinおよび第2ライン油圧Pl2のうちの
高い油圧がフィードバック油圧として第1調圧弁100の
室160に作用させられるようになっているので、車両停
止に際して最減速側に速度比eが変化させられて一次側
油圧シリンダ70内の油圧Pinがドレンポート280bを通し
て開放され、一次側油圧シリンダ70内の油圧Pinおよび
二次側油圧シリンダ72内油圧Poutが極めて低い値となっ
ていても、エンジン10の再始動時において第1調圧弁10
0が第2ライン油圧Pl2に基づいて直ちに第1ライン油圧
を調圧するので、エンジン再始動直後の車両の発進でも
速度比の制御が正常に行われる。また、上記のように一
次側油圧シリンダ70内の油圧Pinおよび第2ライン油圧P
l2のうちの高い油圧がフィードバック油圧として第1調
圧弁100の室160に作用させられるようになっているの
で、第1ライン油圧Pl1は、第13図に示すように、Pin
しくはPl2よりも余裕値αだけ高い圧に制御される。こ
のため、第1ライン油圧Pl1は必要かつ充分な値に制御
され、動力損失が可及的に小さくされている。因に、第
13図の破線に示す第1ライン油圧Pl1はスイッチ弁170が
設けられていない場合のものであり、速度比eが低い状
態では不要に大きな余裕油圧が発生させられている。 この余裕値αは、CVT16の速度比変化範囲全域内にお
いて所望の速度で速度比を変化させて所望の速度比を得
るに足る必要かつ充分な値であり、(2)式から明らか
なように、スロットル圧Pthに関連して第1ライン油圧P
l1が高められている。前記第1調圧弁100の各部の受圧
面積およびスプリング144の付勢力がそのように設定さ
れているのである。このとき、第1調圧弁100により調
圧される第1ライン油圧Pl1は、第14図に示すように、P
inもしくはPoutとスロットル圧Pthとにしたがって増加
するが、スロットル圧Pthに対応した最大値において飽
和させられるようになっている。これにより、速度比e
が最大値となって一次側可変プーリ56のV溝幅の減少が
機械的に阻止された状態で、一次側油圧シリンダ70内の
油圧Pinが増大しても、それよりも常に余裕値αだけ高
く制御される第1ライン油圧Pl1の過昇圧が防止される
ようになっている。 前述の第1調圧弁100において、第1ライン油路80に
連通するポート148aからポート148bへ流出させられた作
動油、および絞り320を通して流出させられた作動油
は、クラッチ圧調圧弁322により流体継手12のロックア
ップクラッチ36を作動させるために適した圧力のクラッ
チ油圧PCLに調圧され、ロックアップクラッチ圧油路92
に導かれるようになっている。すなわち、上記クラッチ
圧調圧弁322は、フィードバック圧としてクラッチ油圧P
CLを受けて開弁方向に付勢されるスプール弁子324と、
このスプール弁子324を閉弁方向に付勢するスプリング3
26とを備えており、スプール弁子324が上記フィードバ
ック圧に基づく推力とスプリング326の推力とが平衡す
るように作動させられてロックアップクラッチ圧油路92
内の作動油を流出させることにより、一定のクラッチ油
圧PCLが発生させられる。クラッチ圧調圧弁322から流出
させられた作動油は、絞り328を通してトランスミッシ
ョンの各部の潤滑のために送出されるとともに、オイル
ポンプ74の吸入油路78に還流させられる。 上記のようにして調圧されたクラッチ油圧PCLは、ロ
ックアップ制御弁330により流体継手12の係合側油路332
および解放側油路334へ択一的に供給され、ロックアッ
プクラッチ36が係合状態および解放状態とされるように
なっている。すなわち、ロックアップ制御弁330は、ロ
ックアップクラッチ圧油路92を上記係合側油路332およ
び解放側油路334と択一的に接続するスプール弁子336
と、スプール弁子336を解放側へ付勢するスプリング338
とを備えている。スプール弁子336の両端面にはクラッ
チ油圧PCLがそれぞれ付与されている。このため、第3
電磁弁340がオフ状態であって閉じられているときに
は、スプール弁子336はスプリング338にしたがって解放
側へ移動させられ、ロックアップクラッチ36が解放状態
とされる。第2図のロックアップ制御弁330はこの状態
を示している。しかし、第3電磁弁340がオン状態とな
って開放されることにより絞り342よりも下流側が排圧
されると、それまでスプール弁子336のスプリング338側
の室344に作用させられていたクラッチ油圧PCLが除去さ
れてスプール弁子336がスプリング338の付勢力に抗して
係合側へ移動させられ、ロックアップクラッチ36が係合
状態とされる。なお、ロックアップ制御弁330から流出
させられる作動油はクーラへ送出されるようになってお
り、この作動油の圧力はクーラバイパス弁346により制
御される。また、348は第1ライン油圧Pl1の過昇圧を防
止するための安全弁である。 第2図において、電子制御装置350は、本実施例の制
御手段として機能するものであって、第1図の油圧制御
回路における第1電磁弁272、第2電磁弁290、第3電磁
弁340を駆動することにより、CVT16の速度比eと流体継
手12のロックアップクラッチ36とを制御する。電子制御
装置350は、CPU、RAM、ROM等から成る所謂マイクロコン
ピュータを備えており、それには、エンジン回転速度を
検出するためのエンジン回転センサ352、CVT16の入力軸
38の回転速度を検出するための入力軸回転センサ354、C
VT16の出力軸54の回転速度を検出するための出力軸回転
センサ356、エンジン10の吸気配管に設けられたスロッ
トル弁の開度を検出するためのスロットル弁開度センサ
358、シフトレバー252の操作位置を検出するための操作
位置センサ360から、エンジン回転速度Neを表す信号、
入力軸回転速度Ninを表す信号、出力軸回転速度Nout
表す信号、スロットル弁開度θthを表す信号、シフトレ
バー252の操作位置Psを表す信号がそれぞれ供給され
る。電子制御装置350内のCPUはRAMの一時記憶機能を利
用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って入力
信号を処理し、第1電磁弁272、第2電磁弁290、第3電
磁弁340を駆動するための信号を出力する。 電子制御装置350においては、図示しないメインルー
チンが実行されることにより、初期化が行われるととも
に各センサからの入力信号等が読み込まれる一方、その
読み込まれた信号に基づいて入力軸38の回転速度Nin
出力軸54の回転速度Nout、CVT16の速度比e、車速v等
が算出され、且つ入力信号条件に従って、ロックアップ
制御、CVT16の変速制御などが順次あるいは選択的に実
行される。 上記CVT16の変速制御では、たとえば第15図に示すフ
ローチャートにしたがって制御される。ステップS1にお
いては、各センサからの入力信号等が読み込まれるとと
もに、その読み込まれ信号に基づいてエンジン10の回転
速度Ne、入力軸38の回転速度Nin、出力軸54の回転速度N
out、スロットル弁開度θthが算出され、ステップS2に
おいて、それらからCVT16の速度比e(=Nout/Nin)、
車速v等が算出される。ステップS3においては、エンジ
ン10の最小燃費率および運転性が得られるように予め求
められた関係から上記スロットル弁開度θthおよび車速
vに基づいて目標速度比e*が決定される。この関係は、
たとえばスロットル弁開度θthが表す要求出力をエンジ
ン10の最小燃費率曲線上で発生させるためのものであ
り、上記関係から車速vおよびスロットル弁開度θth
基づいて一義的に決定されるエンジン回転速度(入力軸
回転速度)が目標回転速度Nin *となり、このNin *値を実
現するように目標速度比e*が決定される。なお、上記関
係は、関数式またはデータマップの形態にてROM内に予
め記憶されている。また、上記関係は予め複数種類記憶
されており、シフトレバー252の操作位置(D,S)に基づ
いて選択されるようになっている。 そして、ステップS5では、ステップS4において求めら
れた制御偏差(e*−e)が正であるか否かが判断され、
その制御偏差(e*−e)を解消する方向に実際の速度比
eを変化させるためのステップS5aまたはS5bが実行され
る。ステップS5での判断が肯定された場合には、ステッ
プS5aにおいて第1電磁弁272がオン状態とされてCVT16
の増速シフトが実行され、実際の速度比eが増加させら
れる。しかし、ステップS5での判断が否定された場合に
は、ステップS5bにおいて第1電磁弁272がオフ状態とさ
れてCVT16の減速シフトが実行され、実際の速度比eが
減少させられるのである。 ステップS6では、流量制御値V0がたとえば次式(3)
に従って求められる。 V0=k・|e*−e| ・・・(3) また、ステップS7では、上記流量制御値V0が出力され
て第2電磁弁290が駆動される。この流量制御値V0はた
とえばデューティ比に対応したものであり、予め定めら
れたデューティ周波数にてデューティ比を連続的に変化
させた駆動信号が第2電磁弁290に供給される。そし
て、上記のようなステップが繰り返し実行されることに
より、CVT16の速度比eが車両の走行状態に関連して最
適値に制御されるのである。 なお、図示しないロックアップクラッチ制御では、車
速vが予め定められた一定の値、たとえば30km/h以上と
なったときにロックアップクラッチ36が係合させられ
る。 上述のように、本実施例によれば、一次側油圧シリン
ダ70と第2ライン油路82とに接続されて一次側油圧シリ
ンダ70内の油圧Pinおよび第2ライン油圧Pl2のうちの高
い油圧を選択して出力するスイッチ弁170と、そのスイ
ッチ弁170から出力された油圧よりも所定圧高い値に前
記第1ライン油圧Pl1を調圧する第1調圧弁100とが設け
られているので、エンジン再起動時においてドレンポー
ト280bを通して一次側油圧シリンダ70内の作動油が抜け
ることにより、たとえ一次側油圧シリンダ70内の作動油
圧Pinおよび二次側油圧シリンダ72内の油圧Poutが低下
していても、第2ライン油圧Pl2がエンジン再起動と同
時に直ちに選択されて第1調圧弁100の室160へ供給され
るので、第1調圧弁100により第1ライン油圧Pl1が速や
かに正常な値に制御される。したがって、上記のような
エンジン再起動に続く車両の発進に際しても充分な変速
制御および変速応答性が得られるのである。 また、本実施例によれば、スイッチ弁170にはスプー
ル弁子318をその第2位置へ向かって付勢するスプリン
グ319が設けられているので、一次側油圧シリンダ70内
の作動油がドレンポート280bを通して抜けている状態に
おけるエンジン10の再始動時において第2ライン油圧Pl
2が一層速やかに第1調圧弁100へ供給される利点があ
る。しかし、上記スプリング319がなくてもよい。 以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明した
が、本発明はその他の態様においても適用される。 たとえば、前述の実施例では、スロットル弁開度検知
弁180によって発生させられたスロットル圧Pthが用いら
れていたが、ディーゼルエンジンを搭載した車両などの
ようにスロットル弁を用いない形式の車両では、アクセ
ルペダル操作量に対応した油圧を用いればよい。このよ
うな場合は、たとえば、前述の実施例のカム184をアク
セルペダルの踏み込みに伴って回転させるようにアクセ
ルペダルと機械的に関連させればよい。 また、前述の実施例におけるCVT16の変速制御では、
目標速度比e*に実際の速度比eが一致するように速度比
eを調節するように制御されているが、目標回転速度N
in *に実際の入力軸回転速度Ninが一致するように制御さ
れてもよいのである。 また、前述の実施例において、パイロット圧制御弁26
6によって発生させられている。パイロット圧Ppに替え
て、クラッチ油圧PCLを用いてもよい。この場合はパイ
ロット圧制御弁266が不要となり、油圧回路をより安価
に構成することができる。 また、前述の実施例では、流体継手12とCVT16の入力
軸38との間に前後進切換装置14が設けられていたが、CV
T16の出力軸54と中間ギア装置18との間に設けられてい
てもよいのである。 また、上記前後進切換装置14は、前進2段以上のギア
段を備えていても差支えない。 また、前述の実施例の流体継手12に替えて、電磁クラ
ッチ、湿式クラッチなどの他の形式の継手が用いられ得
る。 なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であ
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変
更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は第2図の装置を作動させるための油圧制御装置
を詳細に示す回路図である。第2図は本発明の一実施例
の車両に備えられた動力伝達装置を示す骨子図である。
第3図は第1図の第2調圧弁を詳しく示す図である。第
4図は第1図の第1調圧弁を詳しく示す図である。第5
図は第1図のスロットル弁開度検知弁の出力特性を示す
図である。第6図は第1図の速度比検知弁の出力特性を
示す図である。第7図は第3図の第2調圧弁の出力特性
を示す図である。第8図は第2ライン油圧の理想特性を
示す図である。第9図は第1図の変速制御弁装置の構成
を詳しく示す図である。第10図は、第9図の変速制御弁
装置における第1電磁弁および第2電磁弁の作動状態と
第2図のCVTのシフト状態との関係を説明する図であ
る。第11図、第12図、第13図は、第2図のCVTの速度比
と各部の油圧値との関係を説明する図であって、第11図
は正トルク走行状態、第12図はエンジンブレーキ走行状
態、第13図は無負荷走行状態をそれぞれ示す図である。
第14図は、第4図の第1調圧弁において一次側油圧シリ
ンダ内油圧または第2ライン油圧に対する出力特性を示
す図である。第15図は、第2図の制御装置の作動を説明
するフローチャートである。 16:CVT(ベルト式無段変速機) 56,58:可変プーリ 60:伝動ベルト 70:一次側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 72:二次側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 80:第1ライン油路 82:第2ライン油路 100:第1調圧弁 170:スイッチ弁 260:変速制御弁装置 318:スプール弁子 319:スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 正美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 大川 進 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けら
    れた一対の可変プーリ間に巻き掛けられた伝動ベルト
    と、該一対の可変プーリの有効径を変更する一対の油圧
    アクチュエータとを備えた車両用ベルト式無段変速機に
    おいて、第1ライン油圧を導く第1ライン油路と、前記
    第1ライン油圧よりも低圧の第2ライン油圧を導く第2
    ライン油路と、前記第1ライン油路内の作動油を前記一
    対の油圧アクチュエータのうちの一次側油圧アクチュエ
    ータ内に流入させると同時に前記第2ライン油路内の作
    動油を該一対の油圧アクチュエータのうちの二次側油圧
    アクチュエータ内に流入させるか、該二次側油圧アクチ
    ュエータ内から作動油を第2ライン油路内に流出させ、
    または、前記第1ライン油路内の作動油を前記二次側油
    圧アクチュエータ内に流入させると同時に前記一次側油
    圧アクチュエータ内の作動油を大気へ流出させることに
    より前記ベルト式無段変速機の速度比を変更する変速制
    御弁装置とを有する油圧制御装置であって、 前記一対の油圧アクチュエータのうちの一次側油圧アク
    チュエータと前記第2ライン油圧を導く第2ライン油路
    とに接続され、該一次側油圧アクチュエータ内の油圧お
    よび第2ライン油圧のうちの高い油圧を選択して出力す
    るスイッチ弁と、 該スイッチ弁から出力された油圧よりも所定圧高い値に
    前記第1ライン油圧を調圧する第1調圧弁と、 を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の油
    圧制御装置。 2.前記第1調圧弁は、前記第1ライン油圧を導く第1
    ライン油路とクラッチ油路または吸入油路との間を開い
    て該第1ライン油路内の作動油を流出させるスプール弁
    子と、該第1ライン油圧を受けて該スプール弁子を開弁
    方向へ付勢する第1受圧面と、前記スイッチ弁から出力
    された作動油圧を受けて前記スプール弁子を閉弁方向へ
    付勢する第2受圧面と、車両のスロットル弁開度を表す
    油圧を受けて前記スプール弁子を閉弁方向へ付勢する第
    3受圧面と、前記スプール弁子を閉弁方向へ付勢するス
    プリングとを備えたものである特許請求の範囲第1項に
    記載の車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置。 3.前記スイッチ弁は、前記一次側油圧アクチュエータ
    内の油圧を前記第1調圧弁へ導く第1位置と前記第2ラ
    イン油圧を該第1調圧弁へ導く第2位置との間において
    移動可能に設けられたスプール弁子と、該スプール弁子
    に設けられ、前記一次側油圧アクチュエータ内の油圧を
    受けて該スプール弁子を前記第1位置へ向かって付勢す
    る第1受圧面と、前記第2ライン油圧を受けて該スプー
    ル弁子を前記第2位置へ向かって付勢する第2受圧面と
    を備えたものである特許請求の範囲第1項に記載の車両
    用ベルト式無段変速機の油圧制御装置。 4.前記スイッチ弁は、前記スプール弁子を前記第2位
    置へ向かって付勢するスプリングを備えたものである特
    許請求の範囲第3項に記載の車両用ベルト式無段変速機
    の油圧制御装置。
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