JPH0599302A - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JPH0599302A
JPH0599302A JP28361591A JP28361591A JPH0599302A JP H0599302 A JPH0599302 A JP H0599302A JP 28361591 A JP28361591 A JP 28361591A JP 28361591 A JP28361591 A JP 28361591A JP H0599302 A JPH0599302 A JP H0599302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic
valve
hydraulic pressure
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28361591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2626360B2 (ja
Inventor
Takehito Hattori
勇仁 服部
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP3283615A priority Critical patent/JP2626360B2/ja
Publication of JPH0599302A publication Critical patent/JPH0599302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2626360B2 publication Critical patent/JP2626360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

Abstract

(57)【要約】 【目的】 急減速変速時等でも第3ライン油圧が作用さ
れる摩擦係合装置の作動が充分に得られるベルト式無段
変速機の油圧制御装置を提供する。 【構成】 第1調圧弁180内において、第2プランジ
ャ198および第3プランジャ199が、一次側油圧シ
リンダ内油圧Pin、張力制御圧Pbeltおよびスロットル
圧Pthに応じて前後進切換装置14に作用させるための
係合作動油圧Pbcを受け、そのうちの最も高圧の油圧に
基づく推力をスプール弁子190の閉弁方向に作用させ
る。このため、たとえば急減速変速過程において、初期
の増速側領域では第1ライン油圧Pr1はスロットル弁開
度θthに応じて調圧された係合作動油圧Pbcより所定圧
高い値に調圧されて第1ライン油圧Pr1が充分に得られ
るため、第1ライン油圧Pr1を元圧とする係合作動油圧
bcの必要圧が確保されることとなり、前後進切換装置
14の前進クラッチC1の滑りが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ベルト式無段変
速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝動ベルトが巻き掛けられた一対の可変
プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次側油圧ア
クチュエータおよび二次側油圧アクチュエータを備えた
車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置として、第1
ライン油圧から調圧されたベルト張力制御のための第2
ライン油圧および油圧式摩擦係合装置に作用させるため
にスロットル弁開度に応じて調圧された第3ライン油圧
を発生させる形式のものが考えられている。たとえば、
特開平2−212656号に記載されたものがそれであ
る。この油圧制御装置は、一次側油圧アクチュエータ内
油圧および第2ライン油圧のいずれか高圧側の油圧を基
準とし、それよりも所定圧高い値に第1ライン油圧を調
圧する形式とされている。これによれば、第1ライン油
圧は一次側油圧アクチュエータ内の油圧および第2ライ
ン油圧のうちの高圧側の油圧よりも所定圧高い値に制御
されるので、第1ライン油圧が可及的に低い値に調圧さ
れて動力損失が低くされる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の装置の第1調圧弁では、第2ライン油圧は
変速比が最小値側、すなわち増速変速側へ変化するのに
伴って低く制御されている。また、たとえば急減速変速
の際には一次側油圧アクチュエータ内の油圧はドレンへ
排出されるために急速に低下して第2ライン油圧を下回
る値となる。このため、変速比が最大値に向かって急速
に変化する急減速変速過程において、初期の増速側領域
では第1ライン油圧が必要圧確保されず、第1ライン油
圧を元圧とする第3ライン油圧も充分得られないため、
動力伝達のためにベルト式無段変速機と一体的に設けら
れて第3ライン油圧により作動させられる摩擦係合装置
の作動が充分に得られない場合があった。たとえば、遊
星歯車式の前後進切換装置におけるクラッチの係合トル
クが低下して、すべりが生じる不都合があったのであ
る。また、変速制御弁のオンオフ制御による中間程度の
減速変速時においても、瞬間的に第1ライン油圧が必要
圧確保されない状態が発生し、上記と同様の不都合が生
じる場合があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、急減速変速時、
或いは中間程度の減速変速時などにおいても前記第3ラ
イン油圧が作用される摩擦係合装置の作動が充分に得ら
れる油圧制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの、本発明の要旨とするところは、伝動ベルトが巻き
掛けられた一対の可変プーリの有効径をそれぞれ変更す
る一対の一次側油圧アクチュエータおよび二次側油圧ア
クチュエータを備えた車両用ベルト式無段変速機におい
て、第1ライン油圧から調圧されたベルト張力制御のた
めの第2ライン油圧および油圧式摩擦係合装置に作用さ
せるためにスロットル弁開度に応じて調圧された第3ラ
イン油圧を発生させる形式の油圧制御装置であって、
(a) 前記第1ライン油圧を調圧するために作動させられ
るスプール弁子と、前記一次側油圧アクチュエータ内油
圧、第2ライン油圧および第3ライン油圧のうちの最も
高い油圧に応じた推力を前記スプール弁子に作用させる
プランジャ手段とを有して、その最も高い油圧よりも所
定圧高くなるように前記第1ライン油圧を発生させる第
1調圧弁を、含むことをにある。
【0006】
【作用および発明の効果】このようにすれば、第1調圧
弁において、プランジャ手段が、一次側油圧アクチュエ
ータ内の油圧、第2ライン油圧、およびスロットル弁開
度に応じて調圧された第3ライン油圧を受け、それらの
油圧のうちの最も高圧の油圧に応じた作用力を前記スプ
ール弁子に作用させるので、第1調圧弁は、上記一次側
油圧アクチュエータ内の油圧、第2ライン油圧および第
3ライン油圧のうちの最も高圧の油圧よりも所定圧高い
油圧値に調圧しようとする。このため、たとえば急減速
変速過程において、前記増速側領域では変速比に応じて
低く調圧された第2ライン油圧に替わってスロットル弁
開度に応じて調圧された第3ライン油圧に応じた作用力
がスプール弁子に作用して、第1調圧弁により第1ライ
ン油圧が上記第3ライン油圧より所定圧高い値に調圧さ
れる。従って、上記増速側領域においても第1ライン油
圧が充分に得られるため、この第1ライン油圧を元圧と
する第3ライン油圧の必要圧が確保されることとなり、
たとえば急減速変速時、或いは変速制御弁のオンオフ制
御による中間程度の減速変速時においても、たとえば前
後進切換装置のクラッチの滑りが防止される等、摩擦係
合装置の作動が充分に得られるのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施例の制御装置が適
用されるFF車両用横置トランスアクスルの骨子図であ
り、図2はその制御装置の構成例を示すブロック線図で
ある。図1において、エンジン10の動力は、ロックア
ップクラッチ付フルードカップリング12、前後進切換
装置14、ベルト式無段変速機(以下、CVTという)
16、副変速機18、減速ギヤ装置20、および差動歯
車装置22を経て、駆動軸24に連結された車輪26へ
伝達されるようになっている。
【0009】フルードカップリング12は、エンジン1
0のクランク軸28と接続されているポンプ翼車30
と、そのポンプ翼車30からのオイルにより回転させら
れるタービン翼車32と、そのタービン翼車32に相対
回転不能に連結された出力軸34と、ダンパ36を介し
て出力軸34に設けられたロックアップクラッチ38と
を備えている。上記ポンプ翼車30には油圧ポンプ40
が連結されており、各部の油圧アクチュエータを作動さ
せるための油圧が発生させられるようになっている。上
記フルードカップリング12では、解放側油室46へ作
動油が供給され且つ係合側油室48内の作動油が排出さ
れると、ロックアップクラッチ38が解放され、反対
に、係合側油室48へ作動油が供給され且つ解放側油室
46の作動油が排出されると、ロックアップクラッチ3
8が係合させられて、クランク軸28と出力軸34とが
直結されるようになっている。
【0010】前後進切換装置14は、後述のシフトレバ
ー142の操作位置に従って前進ギヤ段または後進ギヤ
段に択一的に切り換えられるダブルピニオン型の遊星歯
車装置であって、CVT16を挟んで上記フルードカッ
プリング12と反対側に配設されている。フルードカッ
プリング12の出力軸34はCVT16の入力軸58の
軸心を挿通して反対側まで突き出しており、遊星歯車装
置は、その出力軸34に相対回転不能に設けられたサン
ギヤ50と、サンギヤ50と同心に設けられたリングギ
ヤ52と、それ等サンギヤ50およびリングギヤ52の
一方および他方と噛み合い且つ互いに噛み合う一対の遊
星ギヤ54および56と、それ等の遊星ギヤ54および
56を回転可能に支持するとともにCVT16の入力軸
58に相対回転不能に連結されたキャリア60とを備え
ている。上記サンギヤ50とキャリア60との間には多
板式の前進クラッチC1が設けられているとともに、リ
ングギヤ52とハウジング64との間には多板式の後進
ブレーキB1が設けられており、ハウジング64内の前
進用油圧アクチュエータ42および後進用油圧アクチュ
エータ44によってそれぞれ係合制御されるようになっ
ている。後進ブレーキB1が解放された状態において前
進クラッチC1が係合させられると、出力軸34とキャ
リア60とが相対回転不能に連結されて入力軸58が出
力軸34と一体的に回転させられ、前進クラッチC1が
解放されるとともに後進ブレーキB1が係合させられる
と、リングギヤ52の回転が阻止されるためキャリア6
0更には入力軸58が出力軸34と反対方向、すなわち
車両を後進させる方向へ変速比γFR(=出力軸34の回
転速度/入力軸58の回転速度)=−1+(リングギヤ
52の歯数ZR /サンギヤ50の歯数ZS)で減速回転
させられる。
【0011】CVT16は、上記入力軸58およびそれ
と平行な出力軸70を備えており、それ等の入力軸5
8、出力軸70には駆動側可変プーリ72、従動側可変
プーリ74がそれぞれ設けられているとともに、それら
の可変プーリ72、74間には伝動ベルト76が巻き掛
けられている。可変プーリ72および74は、入力軸5
8および出力軸70にそれぞれ固定された固定回転体7
8および80と、入力軸58および出力軸70にそれぞ
れ軸心方向の移動可能且つ軸まわりの相対回転不能に設
けられた可動回転体82および84とから成り、可動回
転体82および84がそれぞれその背面側に配設された
一次側油圧アクチュエータ86および二次側油圧アクチ
ュエータ88によって軸心方向へ移動させられることに
よりV溝幅、すなわち伝動ベルト76の掛り径(有効
径)が変化させられて、CVT16の変速比γCVT (=
入力軸58の回転速度Nin/出力軸70の回転速度N
out )が変更されるようになっている。
【0012】副変速機18はシングルピニオン型の遊星
歯車装置にて構成されており、出力軸70と同心まわり
の回転可能に配設されたサンギヤ90と、出力軸70に
相対回転不能に連結されたリングギヤ92と、それ等の
サンギヤ90およびリングギヤ92と噛み合わされた遊
星ギヤ94と、その遊星ギヤ94を回転可能に支持する
とともに第2出力軸96に相対回転不能に連結されたキ
ャリア98とを備えている。上記サンギヤ90とキャリ
ア98との間には多板式の高速段用クラッチC2が設け
られているとともに、サンギヤ90とハウジング64と
の間には一方向クラッチ102および多板式の低速段用
ブレーキB2が直列に設けられている。高速段用クラッ
チC2および低速段用ブレーキB2はそれぞれ高速段用
油圧アクチュエータ106および低速段用油圧アクチュ
エータ108によって係合制御されるようになってい
る。低速段用ブレーキB2が係合させられることにより
成立させられた低速ギヤ段において、一方向クラッチ1
02は、正トルク駆動状態ではサンギヤ90のリングギ
ヤ92と反対方向の回転を阻止するが、負トルク駆動
(エンジンブレーキ)状態では、そのリングギヤ92と
同じ方向への回転を許容して駆動輪26の回転力をエン
ジン10側へ伝達する動力伝達経路を解放するものであ
る。したがって、高速段用クラッチC2が解放されると
ともに低速段用ブレーキB2が係合されると、低速ギヤ
段が成立させられる。この状態では、CVT16の出力
軸70が車両を前進させる方向へ回転させられると、キ
ャリア98および第2出力軸96は出力軸70の回転方
向と同じ方向へ、変速比γAT(=出力軸70の回転速度
/第2出力軸96の回転速度)=1+(サンギヤ90の
歯数ZS /リングギヤ92の歯数ZR )で減速回転させ
られる。逆に、低速段用ブレーキB2が解放されるとと
もに高速段用クラッチC2が係合されると、高速ギヤ段
が成立させられる。この状態では、サンギヤ90とキャ
リア98とが相対回転不能に連結されるため、かかる遊
星歯車装置は一体回転させられるようになり、第2出力
軸96は変速比γAT=1で出力軸70と同じ方向へ回転
させられる。なお、前進時には低速段用ブレーキB2を
係合させたまま高速段用クラッチC2を係合させること
によっても変速段を切り換えることができる。
【0013】上記第2出力軸96には第1歯車110が
設けられており、中間軸112に設けられた第2歯車1
14と噛み合わされている。中間軸112は、第2出力
軸96の軸心bと平行な軸心cまわりの回転可能に配設
されているとともに、差動歯車装置22の大径歯車11
6と噛み合わされた第3歯車118を備えている。第2
歯車114は第1歯車110よりも大径で、第3歯車1
18は第2歯車114よりも小径であり、これ等の第1
歯車110、第2歯車114、および第3歯車118に
よって前記減速ギヤ装置20が構成されている。差動歯
車装置22は、駆動軸24と直交する軸まわりに回転可
能に支持され且つ大径歯車116と一体的に回転する一
対の差動小歯車120と、その差動小歯車120と噛み
合い且つ駆動軸24に連結された一対の差動大歯車12
2とを備えている。したがって、減速ギヤ装置20から
伝達された動力は、差動歯車装置22において左右の駆
動軸24へ均等に分配された後、左右の前輪(駆動輪)
26へ伝達される。
【0014】図2において、エンジン10の図示しない
吸気配管に設けられたスロットルセンサ130は、スロ
ットル弁開度θthを表す信号を電子制御装置132へ供
給する。また、たとえばイグナイタなどに設けられたエ
ンジン回転センサ134は、エンジン10の回転速度N
e を表す信号を電子制御装置132へ供給する。また、
ハウジング64に設けられた入力軸回転センサ136お
よび出力軸回転センサ138は、CVT16の入力軸5
8の回転速度Ninおよび出力軸70の回転速度Nout
表す信号を電子制御装置132へそれぞれ供給する。ま
た、駆動軸24、すなわち前輪26の回転を検出するた
めにハウジング64に設けられた車速センサ140は、
車速SPDに対応する信号を電子制御装置132へ供給
する。さらに、操作位置センサ144はシフトレバー1
42の操作位置Ps を表す信号を電子制御装置132へ
供給する。
【0015】電子制御装置132は、CPU146、R
AM148、ROM150、および図示しないインター
フェースなどからなる所謂マイクロコンピュータを備え
ており、CPU146は、RAM148の一時記憶機能
を利用しつつ予めROM150に記憶されたプログラム
に従って上記入力信号を処理し、CVT16の変速比制
御、フルードカップリング12のロックアップクラッチ
38の係合制御、副変速機18の変速段切換制御のため
に、第1電磁弁152、第2電磁弁154、第3電磁弁
156、第4電磁弁158、第5電磁弁160、第6電
磁弁162を駆動する。
【0016】図3は、シフトレバー142の操作位置に
関連して制御される、前進クラッチC1および後進ブレ
ーキB1、高速段用クラッチC2および低速段用ブレー
キB2の作動状態と、変速段との関係を示している。図
において、シフトレバー142がN(ニュートラル)レ
ンジに操作されると、副変速機18の高速段用クラッチ
C2が係合される。なお、Nレンジでは、前後進切換装
置14の前進クラッチC1および後進ブレーキB1が解
放状態であれば、その前後進切換装置14においてCV
T16への動力伝達が遮断されるため、副変速機18の
高速段用クラッチC2および低速段用ブレーキB2の作
動状態は係合でも解放でも差支えないのであるが、Nレ
ンジからR(リバース)レンジまたはD(ドライブ)レ
ンジへの切換えのために一個の摩擦係合装置を作動させ
るだけでよいこととなって切換制御が容易となるので、
Nレンジでは図に示すように高速段用クラッチC2が係
合状態とされるのである。また、図に示すように、シフ
トレバー142がNレンジからDレンジへ操作された場
合には、その切換操作に所定時間遅れて高速段用クラッ
チC2が解放されるとともに低速段用ブレーキB2が係
合され、車両の沈み込みが緩和されるようになってい
る。
【0017】図2の油圧制御回路170は、たとえば図
4、図5、図6、図7にそれぞれ分割して示すように構
成されている。図4乃至図7において、前記油圧ポンプ
40は、油圧制御回路170の油圧源を構成している。
油圧ポンプ40は図示しないオイルタンク内へ還流した
作動油をストレーナ174を介して吸入する一方、戻し
油路176を介して戻された作動油を吸入して第1ライ
ン油路178へ圧送する。第1ライン油路178内の作
動油はリリーフ型式の第1調圧弁180によって上記戻
し油路176およびクラッチ圧油路182へ漏出させら
れることにより、第1ライン油路178内の第1ライン
油圧Pr1が調圧されるようになっている。なお184
は、上記第1ライン油圧Pr1の過昇圧を防止するための
リリーフ弁である。
【0018】上記第1調圧弁180は、スプール弁子1
90、スプリングシート192を介してスプール弁子1
90に閉弁方向の付勢力を付与するリターンスプリング
194、スプール弁子190に当接する第1プランジャ
196、その第1プランジャ196に当接しそれと同径
の第2プランジャ198、およびその第2プランジャ1
98に当接しそれと同径の第3プランジャ199を備え
ている。スプール弁子190は、第1ライン油路178
に連通するポート200aと戻し油路176に連通する
ドレンポート200bおよびクラッチ圧油路182に連
通するポート200cとの間を開閉するものである。そ
のスプール弁子190は、第1ランド202と、それよ
りも大径の第2ランド204と、その第1ランド202
の端面にフィードバック圧を作用させるための油室20
6とを備えており、第1ランド202と第2ランド20
4との間の油室208は大気に開放されている。その油
室206には、フィードバック圧としての第1ライン油
圧Pr1が作用させられ、スプール弁子190が開弁方向
へ付勢されるようになっている。スプール弁子190と
同軸に設けられた第1プランジャ196、第2プランジ
ャ198および第3プランジャ199側においては、第
1プランジャ196と第2プランジャ198との間に
は、一次側油圧アクチュエータ86内の油圧Pinを導く
ための油室212が設けられており、第2プランジャ1
98と第3プランジャ199との間には、本発明の第2
ライン油圧に相当する張力制御圧Pbeltを導くための油
室214が設けられており、更に第3プランジャ199
の端面には後述する係合作動油圧調圧弁226により調
圧される係合作動油圧Pbcを導くための油室216が設
けられている。スプール弁子190の第1ランド202
の受圧面積をA1 、第1プランジャ196、第2プラン
ジャ198および第3プランジャ199の断面積を
3 、前記リターンスプリング194の付勢力をWとす
ると、スプール弁子190は数式1が成立する位置にお
いて平衡させられて第1ライン油圧Pr1が調圧される。
そして、この第1ライン油圧Pr1は、スロットル圧Pth
を調圧するスロットル弁開度検知弁220、各電磁弁に
供給されるバルブ圧Pv を調圧するバルブ圧調圧弁22
2、張力制御圧を調圧する張力制御圧調圧弁224、前
進クラッチC1や後進ブレーキB1を係合作動させるた
めの係合作動油圧Pbcを調圧する係合作動油圧調圧弁2
26へそれぞれ供給される。
【0019】
【数1】
【0020】上記第1調圧弁180においては、一次側
油圧アクチュエータ86内の油圧Pin、張力制御圧P
beltおよび係合作動油圧Pbcの3種類の油圧のうち、一
次側油圧アクチュエータ86内油圧Pinが張力制御圧P
beltおよび係合作動油圧Pbcよりも高い場合には、第1
プランジャ196と第2プランジャ198との間が離間
して上記一次側油圧アクチュエータ内油圧Pinによる推
力がスプール弁子190の閉弁(増圧)方向に作用する
が、張力制御圧Pbeltが一次側油圧アクチュエータ86
内油圧Pinおよび係合作動油圧Pbcよりも高い場合に
は、第2プランジャ198と第3プランジャ199との
間が離隔するとともに第1プランジャ196と第2プラ
ンジャ198とが当接することから、油室214に作用
している張力制御圧Pbeltによる推力がスプール弁子1
90の閉弁方向に作用し、係合作動油圧Pbcが一次側油
圧アクチュエータ86内油圧Pinおよび張力制御圧P
beltよりも高い場合には、第1プランジャ196、第2
プランジャ198および第3プランジャ199が相互に
当接することから、第3プランジャ199の端面に作用
している係合作動油圧Pbcによる推力がスプール弁子1
90の閉弁方向に作用する。すなわち、上記第2プラン
ジャ198および第3プランジャ199は、一次側油圧
アクチュエータ86内の油圧Pin、張力制御圧Pbelt
よび係合作動油圧Pbcのうちの最も高い油圧に応じた推
力をスプール弁子190に作用させるプランジャ手段に
対応するのである。これにより、第1ライン油圧P
r1は、一次側油圧アクチュエータ内油圧Pin、張力制御
圧Pbeltおよび係合作動油圧Pbcのうち最も高い油圧よ
りも所定の余裕値だけ高い値に調圧され、油圧を発生さ
せるための動力損失が可及的に小さくされる。
【0021】前記スロットル弁開度検知弁220は、図
示しないアクセルペダルの操作に伴って回転させられる
スロットル弁と連動するスロットルカム230と、この
スロットルカム230のカム面に係合し、このスロット
ルカム230の回動角度に関連して軸方向位置が変化さ
せられるプランジャ232と、スロットル圧Pthを調圧
するスプール弁子234と、このスプール弁子234を
開弁方向へ付勢するスプリング236とを備えている。
スプール弁子234は、スプリング238を介してプラ
ンジャ232から付与される開弁方向の推力と、上記ス
プリング236の閉弁方向の推力およびフィードバック
圧として作用するスロットル圧Pthに基づいて発生する
閉弁方向の推力とが平衡するように位置させられること
により、第1ライン油圧Pr1を減圧し、スロットル弁開
度θthとともに大きくなるスロットル圧Pthを発生させ
る。
【0022】前記バルブ圧調圧弁222は、スプリング
240から付与される開弁方向の推力とフィードバック
圧として作用するバルブ圧Pv に基づいて発生する閉弁
方向の推力とが平衡するように位置させられるスプール
弁子242を備え、元圧である第1ライン油圧Pr1の変
動に拘わらず、それを減圧して一定のバルブ圧Pv を発
生させる。このバルブ圧Pvは、第3電磁弁156、第
4電磁弁158、第5電磁弁160へそれぞれ供給され
る。上記第3電磁弁156、第4電磁弁158は、バル
ブ圧Pv が供給される入力ポートと、ドレンポートと、
出力ポートとを備え、球状弁子がドレンポートを閉じ且
つ入力ポートおよび出力ポート間を連通させるオン状態
と、球状弁子が入力ポートを閉じ且つドレンポートおよ
び出力ポート間を連通させるオフ状態とに切り換えられ
る3ポート2位置弁である。また、第5電磁弁160
は、スプリング244およびフィードバック圧により閉
弁方向に付勢されるスプール弁子246と、励磁電流に
応じた推力でそのスプール弁子246を開弁方向に付勢
するリニヤソレノイド248とを備え、その励磁電流に
応じて増大する信号圧Plin を発生させるように構成さ
れている。
【0023】前記張力制御圧調圧弁224は、第1ライ
ン油圧Pr1を導く第1ライン油路178と張力制御圧P
beltを導く張力制御圧油路260との間を開閉するスプ
ール弁子262、スプリングシート264を介して開弁
方向の付勢力をスプール弁子262に付与するリターン
スプリング266、スプール弁子262に当接して開弁
方向の付勢力を付与するプランジャ268を備えてい
る。また、スプール弁子262の軸端には、順に径が大
きくなる第1ランド270、第2ランド272が順次形
成されている。第1ランド270と第2ランド272と
の間には、フィードバック圧としての張力制御圧Pbelt
が絞り274を通して導入される油室276が設けられ
ている。また、スプール弁子262の第1ランド270
端面側には、前記第5電磁弁160から出力される信号
圧Plin が作用される油室278が設けられており、ス
プール弁子262が変速比γcvt に基づいて閉弁方向へ
付勢されるようになっている。プランジャ268には、
スプール弁子262側から順に径の小さくなる第3ラン
ド280および第4ランド282が設けられている。第
4ランド282の端面側にはスロットル圧Pthを作用さ
せるための油室284が設けられており、スプール弁子
262がこのスロットル圧Pthにより開弁方向へ付勢さ
れるようになっている。また、上記第3ランド280お
よび第4ランド282の間には、第4電磁弁158から
出力される信号圧Psol4が作用される油室286が設け
られ、この信号圧Psol4が発生させられた場合には、ス
プール弁子262が開弁方向へ付勢されて張力制御圧P
beltが所定圧高められるようになっている。したがっ
て、上記第1ランド270の受圧面積をA4 、第2ラン
ド272の断面の面積をA5 、第3ランド280の断面
の面積をA6 、第4ランド282の受圧面積をA7 、リ
ターンスプリング266の付勢力をWとすると、スプー
ル弁子262は数式2が成立する位置において平衡させ
られる。すなわち、スプール弁子262が数式2にした
がって移動させられることにより、第1ライン油圧Pr1
が減圧されて張力制御圧Pbeltが発生され、二次側の油
圧アクチュエータ88へ供給されるのである。上記のよ
うに張力制御圧Pbeltは、エンジン10の出力トルクに
対応するスロットル弁開度θthと変速比γcvt とに基づ
いて基本的に調圧されるので、伝動ベルト76の張力、
すなわち挟圧力が必要かつ充分な値に制御され、動力損
失が低減されるとともに、伝動ベルト76の耐久性が高
められている。
【0024】
【数2】
【0025】前記係合作動油圧調圧弁226は、第1ラ
イン油路178と係合作動圧油路290との間を開閉す
るスプール弁子292と、スプリングシート294を介
してスプール弁子292を開弁方向へ付勢するスプリン
グ296と、スプール弁子292に当接するプランジャ
298とを備えている。スプール弁子292には、その
端部から順に大径となる第1ランド300と第2ランド
302とが設けられており、それら第1ランド300と
第2ランド302との間には、係合作動油圧Pbcがフィ
ードバック圧として作用される油室304が設けられて
いる。また、上記プランジャ298には、スプール弁子
292側から順次小径となる第3ランド306および第
4ランド308が設けられており、それら第3ランド3
06および第4ランド308の間には、シフトレバー1
42がRレンジへ操作されたときにマニュアル弁310
から出力されるRレンジ圧PR が供給される油室312
が設けられている。また、上記第4ランド308の端面
に作用させるスロットル圧Pthを受け入れるための油室
314が設けられている。したがって、スプール弁子2
92は、スロットル圧Pth或いはスロットル圧Pthおよ
びRレンジ圧PR に基づく開弁方向の推力およびスプリ
ング296による開弁方向の推力と、フィードバック圧
に基づく閉弁方向の推力とが平衡するように作動させら
れ、スロットル圧Pthに応じた大きさの係合作動油圧P
bcを発生させる。また、Rレンジ圧PR が供給された場
合には、その係合作動油圧Pbcを所定圧だけ高める。こ
れにより、係合作動油圧Pbcは、スロットル圧Pthすな
わちエンジン10の出力トルクに応じて増大させられる
とともに、シフトレバー142がRレンジへ操作された
ときにはそれから所定圧だけさらに高められるので、前
進クラッチC1、後進ブレーキB1、高速段用クラッチ
C2、或いは低速段用ブレーキB2はそれぞれ必要かつ
充分な推力で係合させられる。なお、上記係合作動油圧
bcは、前述の第1調圧弁180の油室216、第1電
磁弁152、第2電磁弁154、第6電磁弁162へも
供給されている。第6電磁弁162は、前述の第3電磁
弁156、第4電磁弁158と同様に構成されており、
一方、第1電磁弁152および第2電磁弁154は、オ
フ状態であるときに絞り318および320より下流側
をそれぞれドレンへ開放するが、オン状態であるときに
絞り318および320より下流側をそれぞれ係合作動
油圧Pbcとする2ポート2位置弁である。
【0026】上記第1電磁弁152は、CVT16の変
速比変化方向を切り換えるための変速方向切換弁330
を制御し、第2電磁弁154は、CVT16の変速比変
化速度を制御するための変速速度制御弁332を制御す
る。変速方向切換弁330は、第1ライン油路178と
連通する第1入力ポート334、中程度の絞り336を
介して第1ライン油路178と連通する第2入力ポート
338、比較的小さな絞り340および比較的大きな絞
り342を介して一次側の油圧アクチュエータ86に連
通する第1出力ポート344、変速速度制御弁332の
入力ポート346と連通する第2出力ポート348、ド
レンポート350と、オフ位置においては第1入力ポー
ト334と第1出力ポート344との間および第2入力
ポート338と第2出力ポート348との間をそれぞれ
連通させるが、オン位置においては第2出力ポート34
8とドレンポート350との間を連通させるスプール弁
子352と、そのスプール弁子352をオフ位置へ向か
って付勢するスプリング354とを備えている。したが
って、第1電磁弁152がオフ状態とされると、スプー
ル弁子352はそのオフ位置に位置させられて一次側の
油圧アクチュータ86内へ作動油が供給されてCVT1
6は増速方向へ変化させられる。反対に、第1電磁弁1
52がオン状態とされると、スプール弁子352はその
オン位置に位置させられて一次側の油圧アクチュータ8
6内の作動油が上記ドレンポート350から排出されて
CVT16は減速方向へ変化させられる。
【0027】変速速度制御弁332は、前記入力ポート
346と、一次側の油圧アクチュータ86に連通する出
力ポート356と、オン位置においてはそれら入力ポー
ト346および出力ポート356の間を連通させ、オフ
位置においては遮断するするスプール弁子358と、そ
のスプール弁子358をオフ位置へ向かって付勢するス
プリング360とを備えている。したがって、第2電磁
弁154がオフ状態とされると、スプール弁子358は
入力ポート346および出力ポート356の間を遮断す
るので、第1電磁弁152がオン状態であるときは緩減
速モードとなり、第1電磁弁152がオフ状態であると
きには緩増速モードとなる。また、第2電磁弁154が
オン状態とされると、スプール弁子358は入力ポート
346および出力ポート356の間を連通させるので、
第1電磁弁152がオフ状態であるときは急増速モード
となり、第1電磁弁152がオン状態であるときには急
減速モードとなる。図8は、上記第1電磁弁152およ
び第2電磁弁154の作動状態の組み合わせとそれによ
り得られるCVT16の変速モードとの関係を示してい
る。
【0028】前記マニュアル弁310は、前記シフトレ
バー142と連動するスプール弁子364と、第1ポー
ト366と、第2ポート368と、第3ポート370と
を備えており、その第2ポート368には、前記係合作
動圧調圧弁226により調圧された係合作動油圧Pbc
元圧として供給されている。第1ポート366からは、
シフトレバー142がDレンジ、Sレンジ、Lレンジな
どの前進レンジへ操作された場合に前進レンジ圧PF
出力され、第3ポート370からは、シフトレバー14
2がRレンジへ操作された場合に後進レンジ圧PR が出
力される。
【0029】上記第1ポート366から出力された前進
レンジ圧PF は、絞り374を通して、或いは絞り37
6およびシフトタイミング弁378を通して前進用油圧
アクチュエータ42へ供給される。シフトタイミング弁
378のスプール弁子380は、前進用油圧アクチュエ
ータ42内の油圧の高まりに応じてスプリング382に
抗して移動し、流入流量を抑制する。なお、シフトレバ
ー142が前進レンジ以外のレンジへ操作されると、前
進用油圧アクチュエータ42内の作動油は、逆止弁38
4およびマニュアル弁310を通して速やかにドレンさ
れる。
【0030】また、シフトレバー142がRレンジへ操
作されると、第3ポート370から出力された後進レン
ジ圧PR は、前記係合作動油圧調圧弁226の油室31
2へ供給されるとともに、リバースインヒビット弁37
2および絞り386を通して後進用油圧アクチュエータ
44へ供給される。反対に、シフトレバー142がRレ
ンジ以外のレンジへ操作されると、後進用油圧アクチュ
エータ44内の作動油は逆止弁387、リバースインヒ
ビット弁372、およびマニュアル弁310を通して速
やかにドレンへ排出され、後進レンジPR は大気圧とさ
れる。
【0031】リバースインヒビット弁372は、第1ラ
ンド388、それよりも大径の第2ランド390、それ
と同径の第3ランド392を有し、その第2ランド39
0によって第3ポート370と後進用油圧アクチュエー
タ44との間を開閉するスプール弁子394と、そのス
プール弁子394を開弁方向へ付勢するスプリング39
6と、スプール弁子394を開弁方向へ付勢するために
それに接するプランジャ398とを備えている。また、
このプランジャ398は、第1ランド388と第2ラン
ド390との断面積差と同じ断面積を有している。上記
第1ランド388の端面には第3電磁弁156がオン状
態(ロックアップクラッチ38の係合状態)であるとき
に発生させられる信号圧Psol3が作用させられるととも
に、第1ランド388と第2ランド390との間には後
進レンジ圧PR が作用させられている。また、プランジ
ャ398の端面には係合作動油圧Pbcが常時作用させら
れるとともに、スプール弁子394とプランジャ398
との間には後進用油圧アクチュエータ44内の油圧が作
用させられるようになっている。このため、後進レンジ
圧PR によってスプール弁子394を開弁方向へ付勢す
る推力と係合作動油圧Pbcによってスプール弁子394
を閉弁方向へ付勢する推力とが相殺されることから、シ
フトレバー142がRレンジ(後進レンジ)へ操作され
た場合には、スプール弁子394はスプリング396の
付勢力によって開弁位置に位置させられるとともに、信
号圧Psol3が作用させられるとスプール弁子394が閉
弁方向、すなわちインヒビット位置へ位置させられる。
したがって、ロックアップクラッチ38が係合させられ
ている前進走行中においては、信号圧Psol3が作用され
ている状態であるので、シフトレバー142がRレンジ
(後進レンジ)へ操作されると、スプール弁子394が
閉弁位置へ移動させられて、後進用油圧アクチュエータ
44はリバースインヒビット弁372のドレンポート4
00と連通させられ、後進用ブレーキB1の作動が阻止
される。しかし、後進レンジ圧PR が一旦後進用油圧ア
クチュエータ44内に作用させられると、その後進レン
ジ圧PR がスプール弁子394の開弁方向の推力を発生
させるので、たとえ信号圧Psol3が作用されたとしても
スプール弁子394は開弁位置に保持される。
【0032】上記前進用油圧アクチュエータ42および
後進用油圧アクチュエータ44には、スロットル圧Pth
が背圧として作用させられているアキュムレータ402
および404がそれぞれ接続されており、伝達トルクが
大きくなるほどそれらの前進用油圧アクチュエータ42
および後進用油圧アクチュエータ44内の油圧の上昇が
緩やかとされ、前進用クラッチC1および後進用ブレー
キB1の係合がそれぞれ滑らかとなるようにされてい
る。
【0033】副変速機18の高速段用クラッチC2およ
び低速段用ブレーキB2は、第6電磁弁162により切
り換えられるC2制御弁410およびB2制御弁412
によって切り換えられるようになっている。C2制御弁
410は、高速段用油圧アクチュエータ106に連通す
る出力ポート414を、係合作動油圧Pbcが絞り415
を介して供給されるポート416と作動油を絞り417
を介してドレンさせるためのドレンポート418とに択
一的に連通させるスプール弁子420と、このスプール
弁子420を係合側位置へ向かって付勢するスプリング
422と、このスプリング422を収容し且つ第6電磁
弁162からの信号圧Psol6を受け入れる油室424
と、スプール弁子420のスプリング422側とは反対
側の端面に低速段用油圧アクチュエータ108内の油圧
を作用させるために絞り425を介してその低速段用油
圧アクチュエータ108に接続された油室426とを備
えている。このため、C2制御弁410では、油室42
4および油室426内が共に大気圧であるとき、または
油室424および油室426に信号圧Psol6および低速
段用油圧アクチュエータ108内の油圧がそれぞれ供給
されているときには、スプール弁子420が係合側に位
置させられ、高速段用油圧アクチュエータ106により
高速段用クラッチC2が係合させられる。しかし、油室
424が大気圧である状態で油室426に低速段用油圧
アクチュエータ108内の油圧が供給されると、スプー
ル弁子420が非係合側位置(図7のオフ側位置)に位
置させられて、高速段用油圧アクチュエータ106内の
作動油がドレンされ、高速段用クラッチC2が解放され
る。なお、B2制御弁412を介して係合作動圧PbC
たはスロットル圧Pthが背圧として供給されるアキュム
レータ428は、高速段用クラッチC2の係合を滑らか
にするためのものである。
【0034】また、B2制御弁412は、係合作動圧P
bCが供給される第1ポート430、スロットル圧Pth
供給される第2ポート432、ドレンポート434、低
速段用油圧アクチュエータ108に接続された第3ポー
ト436、前進レンジ圧Pf が供給される第4ポート4
38、アキュムレータ428の背圧室と接続された第5
ポート440と、上記第5ポート440を第1ポート4
30または第2ポート432に択一的に切り換えるとと
もに、上記第3ポート436をドレンポート434また
は第4ポート438に択一的に切り換えるスプール弁子
442と、そのスプール弁子442を係合側位置へ向か
って付勢するスプリング444と、そのスプリング44
4を収容しかつ前進用油圧アクチュエータ42内の油圧
を受け入れる油室446と、スプール弁子442のスプ
リング444と反対側の端面に信号圧Psol6を作用させ
るためにその圧を受け入れる油室448とを備えてい
る。このため、B2制御弁412では、油室446およ
び油室448内が共に大気圧であるとき、または油室4
46および油室448に前進用油圧アクチュエータ42
内の油圧および信号圧Psol6がそれぞれ供給されている
ときには、スプール弁子420が係合側に位置させら
れ、低速段用油圧アクチュエータ108により低速段用
ブレーキB2が係合させられる。しかし、油室446が
大気圧である状態で油室448に信号圧Psol6が供給さ
れると、スプール弁子442が非係合側位置に位置させ
られて、低速段用油圧アクチュエータ108内の作動油
がドレンされ、低速段用ブレーキB2が解放される。
【0035】次に、前記クラッチ圧油路182内のクラ
ッチ油圧Pclは、クラッチ圧調圧弁450によりスロッ
トル圧Pthに応じて調圧されるようになっている。この
クラッチ油圧Pclはロックアップクラッチ38の係合圧
力に関連するものであるが、クラッチ圧油路182内の
作動油は、絞り453を通して伝動ベルト76の摺動部
分、軸受け部分、遊星歯車の噛合部分、差動歯車装置2
2などへ潤滑油として圧送される。また、クラッチ圧調
圧弁450のリリーフポート455から流出させられる
作動油も潤滑油として同様に圧送される。クラッチ圧調
圧弁450は、クラッチ圧油路182内の作動油を戻し
油路176へ逃がすためのスプール弁子452と、この
スプール弁子452を閉弁方向へ付勢するためのスプリ
ング454と、スロットル圧Pthを受けてそれに基づく
閉弁方向の推力をスプール弁子452に伝達するプラン
ジャ456と、スプール弁子452に開弁方向の推力を
付与するためにフィードバック圧としてクラッチ油圧P
clを受け入れる油室458とを備えている。
【0036】ロックアップクラッチ38の係合および解
放を制御するために、第3電磁弁156により切り換え
られるロックアップリレー弁460と、第4電磁弁15
8により切り換えられるロックアップ制御弁462が設
けられている。ロックアップリレー弁460は、ドレン
ポート464、逆止弁466を介してクラッチ油圧Pcl
が供給される第1ポート468、第2ポート470、第
3ポート472、第4ポート474、第5ポート47
6、ドレンポート478と、それらのポート間を切り換
えるためのスプール弁子480と、そのスプール弁子4
80を油室482側へ付勢するスプリング484とを備
えている。このため、第3電磁弁156からの信号圧P
sol3が油室482へ供給されない状態では、スプール弁
子480は油室482側へ位置させられるので、第1ポ
ート468と第2ポート470、第3ポート472と第
4ポート474、第5ポート476とドレンポート47
8がそれぞれ連通させられる。反対に、第3電磁弁15
6からの信号圧Psol3が油室482へ供給された状態で
は、スプール弁子480は油室482側へ位置させられ
るので、ドレンポート464と第2ポート470、第1
ポート468と第3ポート472、第4ポート474と
第5ポート476がそれぞれ連通させられる。
【0037】ロックアップ制御弁462は、逆止弁46
6を介してクラッチ油圧Pclが供給される第1ポート4
90、ロックアップリレー弁460の第2ポート470
と接続された第2ポート492、ロックアップリレー弁
460の第5ポート476と接続された第3ポート49
4、ロックアップリレー弁460の第3ポート472と
接続された第4ポート496、フルードカップリング1
2の解放側油室46と接続された第5ポート498、フ
ルードカップリング12の係合側油室48と接続された
第6ポート500と、それらのポート間を切り換えるた
めのスプール弁子502と、そのスプール弁子502を
油室504側へ付勢するスプリング506とを備えてい
る。このため、第4電磁弁158からの信号圧Psol4
油室504へ供給されない状態では、スプール弁子50
2は油室504側へ位置させられるので、第2ポート4
92と第5ポート498、第4ポート496と第6ポー
ト500がそれぞれ連通させられる。反対に、第4電磁
弁158からの信号圧Psol4が油室504へ供給された
状態では、スプール弁子502はスプリング506側へ
位置させられるので、第1ポート490と第5ポート4
98、第3ポート494と第6ポート500がそれぞれ
連通させられる。
【0038】したがって、第4電磁弁158のオフ状態
において第3電磁弁156がオフ状態とされると、クラ
ッチ油圧Pclが第1ポート468、第2ポート470、
第2ポート492、第5ポート498を順次介して解放
側油室46へ作用させられると同時に、係合側油室48
内の作動油は第6ポート500、第4ポート496、第
3ポート472、第4ポート474、オイルクーラ51
0を順次介してドレンされ、ロックアップクラッチ38
が解放される。このとき、係合側油室48から排出され
る作動油の一部も、オイルクーラ510を経てドレンさ
れる。このオイルクーラ510の上流側には、係合側油
室48から排出される作動油の圧力が所定値を超えたと
きにオイルクーラ510を経ないでドレンするためのク
ーラバイパス弁512が設けられている。また、第4電
磁弁158のオン状態において第3電磁弁156がオン
状態とされると、クラッチ油圧Pclが第1ポート49
0、第5ポート498を介して解放側油室46へ作用さ
せられると同時に、係合側油室48内の作動油は第6ポ
ート500、第3ポート494、第5ポート476、第
4ポート474、およびオイルクーラ510を経てドレ
ンされ、ロックアップクラッチ38が解放される。ロッ
クアップクラッチ38を解放させるための2つのモード
が存在するのである。
【0039】第4電磁弁158のオン状態において第3
電磁弁156がオフ状態とされると、クラッチ油圧Pcl
が第1ポート490、第5ポート498を介して解放側
油室46へ作用させられると同時に、係合側油室48内
の作動油は第6ポート500、第3ポート494、第5
ポート476、ドレンポート478を介してドレンさ
れ、ロックアップクラッチ38が速やかに解放される。
この場合には、係合側油室48内の作動油がオイルクー
ラ510を経ないでドレンへ流出させられるのに加え
て、第4電磁弁158からの信号圧Psol4が張力制御圧
調圧弁224の油室286へ作用されて張力制御圧P
beltが高められるとともに、その張力制御圧Pbeltが第
1調圧弁180の油室214に作用されて第1ライン油
圧Pr1も高められるので、この第1ライン油圧Pr1を元
圧とするスロットル弁開度検知弁220から出力される
スロットル圧Pthも高められ、クラッチ圧調圧弁450
において調圧されるクラッチ油圧Pclが高められること
から、ロックアップクラッチ38が急速に解放されるの
である。このようなロックアップクラッチ38の急解放
モードは、車両の急停止に関連してCVT16の急減速
変速を実行する際に選択される。
【0040】第4電磁弁158のオフ状態において第3
電磁弁156がオン状態とされると、クラッチ油圧Pcl
が第1ポート468、第3ポート472、第4ポート4
96、第6ポート500を介して係合側油室48に作用
させられると同時に、解放側油室46内の作動油は第5
ポート498、第2ポート492、第2ポート470、
ドレンポート464を介してドレンされ、ロックアップ
クラッチ38が係合される。
【0041】前記電子制御装置132では、CVT16
の変速比制御、ロックアップクラッチ38の係合制御、
CVT16の急減速制御、張力制御圧制御、副変速機1
8の変速段切換制御などが実行される。CVT16の変
速比制御では、たとえば、燃費および運転性が得られる
最適曲線上に沿ってエンジン10が作動するように第1
電磁弁152および第2電磁弁154が駆動されて変速
比γCVT が調節される。また、ロックアップクラッチ3
8の係合制御では、たとえば、予め記憶された関係から
車速SPDおよびスロットル弁開度θthに基づいて係合
領域か否かが判断され、係合領域であると判断された場
合には第4電磁弁158がオフとされた状態で第3電磁
弁156がオンとされ、解放領域であると判断された場
合には第4電磁弁158がオフとされた状態で第3電磁
弁156もオフとされる。また、車両の急停止に先立つ
CVT16の急減速制御では、第1電磁弁152および
第2電磁弁154が共にオン状態とされて急減速変速モ
ードとされるとともに、上記第3電磁弁156がオフと
されると共に第4電磁弁158がオンとされることによ
り、ロックアップクラッチ38が速やかに解放される。
また、張力制御圧制御では、たとえば、二次側の油圧ア
クチュエータ88に作用される張力制御圧Pbeltが伝動
ベルト76のすべりが生じない範囲で小さな値となる目
標圧が得られるように予め記憶された関係から第5電磁
弁160が制御される。副変速機18の変速段切換制御
では、たとえば、特開昭61−241561号公報或い
は特開昭62−137239号公報に記載されているよ
うに、予め記憶された関係から実際のスロットル弁開度
θthと変速比γCVT 或いは車速SPDに基づいて切り換
えるべきギア段を判定し、判定結果が高速ギア段であれ
ば第6電磁弁162をオン状態とし、低速ギヤ段であれ
ば第6電磁弁162をオフ状態とする。
【0042】上述のように、本実施例によれば、図5に
示すように、第1調圧弁180内において、本発明のプ
ランジャ手段を構成する第2プランジャ198および第
3プランジャ199が、一次側油圧シリンダ内油圧
in、張力制御圧Pbelt、および本発明の第3ライン油
圧に相当する係合作動油圧Pbcのうちの最も高圧の油圧
に応じた作用力をスプール弁子190の閉弁方向へ作用
させるので、第1調圧弁180は、一次側油圧アクチュ
エータ内油圧Pin、張力制御圧Pbeltおよび係合作動油
圧Pbcのうちの最も高圧の油圧よりも所定圧高い油圧値
に調圧しようとする。このため、図9に示すように、た
とえば一次側油圧アクチュエータ86内の油圧Pinがド
レンへ排出されて急減速変速される過程において、初期
の増速側領域では変速比γCVT に応じて低く調圧された
張力制御圧Pbeltに替わってスロットル開度θthに応じ
て調圧された係合作動油圧Pbcに応じた作用力がスプー
ル弁子190に作用して、第1ライン油圧Pr1が第1調
圧弁180により図9の3点鎖線のように上記係合作動
油圧Pbcより所定圧高い値に調圧される。従って、上記
増速側領域においても第1ライン油圧Pr1が充分に得ら
れるため、この第1ライン油圧Pr1を元圧とする係合作
動油圧Pbcの必要圧が確保されることとなり、急減速変
速時においても前後進切換装置14の前進クラッチC1
の滑りが防止される。
【0043】ちなみに、第1ライン油圧Pr1が一次側油
圧アクチュエータ内の油圧Pinおよび張力制御圧Pbelt
のうちの高圧側の油圧よりも所定圧高い値に制御される
形式の従来の油圧制御装置においては、定常時には第1
ライン油圧は図10の実線に示すPr1’のように調圧さ
れるが、たとえば急減速変速時には、一次側油圧アクチ
ュエータ内油圧Pinはドレンへ排出されることから前記
図9の2点鎖線のように張力制御圧Pbeltを下回るの
で、第1ライン油圧は図9の実線に示すPr1’のよう
に、変速比γcvt の最小値側において低く制御された張
力制御圧Pbeltよりも所定圧高く調圧される。このた
め、変速比γCVT が増速側から減速側に向かって変化す
る初期の増速側領域において第1ライン油圧Pr1が充分
に得られず、これに関連して第3ライン油圧が必要程度
得られなかったのである。
【0044】また、本実施例では、たとえば前述の図8
のロに示す中間程度の減速変速時においても、第2電磁
弁154のオンオフ制御に関連して瞬間的に第1ライン
油圧Pr1が充分確保されない状態が連続的に発生して第
3ライン油圧が瞬間的に低下状態となることが防止され
るため、中間程度の減速変速時でも前進クラッチC1が
好適に作動される。
【0045】また、本実施例では、急減速変速時におけ
る第1ライン油圧Pr1の低下が防止されるため、これに
関連して第1ライン油圧Pr1を元圧とするクラッチ油圧
clが低下することが防止される。このため、急減速変
速時でもロックアップクラッチ38の解放作動が好適に
得られる利点がある。
【0046】また、本実施例では、急減速変速時、或い
は中間程度の減速変速時などに発生する一次側油圧アク
チュエータ内油圧Pinの低下に拘わらず第1ライン油圧
r1の低下が抑制されるようになっているため、一次側
油圧アクチュエータ内油圧Pinの低下を考慮して第1ラ
イン油圧Pr1を高く設定するための余裕圧を必要最小限
に抑えることができる。このため、油圧ポンプ40の動
力損失が低減されて車両の燃費が向上する。
【0047】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】前述の実施例では、第1調圧弁180にお
いて、第2プランジャ198および第3プランジャ19
9によりスプール弁子190に作用される油圧は、一次
側油圧アクチュエータ86内油圧Pin、張力制御圧P
beltおよび係合作動油圧Pbcのうちの最も高圧の油圧と
されていたが、本実施例では一次側油圧アクチュエータ
86内油圧Pin、張力制御圧Pbeltおよびクラッチ油圧
clのうちの最も高圧の油圧とされるように構成されて
いる。すなわち、図11、図12、図13および図14
に示すように、第3プランジャ199の端面の油室21
6には係合作動油圧Pbcに替えて前記クラッチ圧調圧弁
450により調圧されたクラッチ油圧Pclが供給されて
いる。このクラッチ油圧Pclもクラッチ圧調圧弁450
によりスロットル圧Pthに応じて調圧されるようになっ
ており、変速比γCVT の変化に拘わらず一定の値を示す
ものである。このため、たとえば急減速変速の過程にお
ける初期の増速側領域では、変速比γCVT に応じて低く
調圧された張力制御圧Pbeltに替わって上記クラッチ油
圧Pclに応じた推力がスプール弁子190の増圧方向、
すなわち閉弁方向に作用することとなり、第1ライン油
圧Pr1は上記クラッチ油圧Pclより所定圧高い値に調圧
されるため、前述の実施例と同様の効果が享受される。
なお、本実施例においては上記クラッチ油圧Pclが第3
ライン油圧に対応している。
【0049】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0050】たとえば前述の実施例では、スロットル弁
開度θthに応じて調圧された第3ライン油圧を調圧する
調圧弁として、係合作動油圧調圧弁226またはクラッ
チ圧調圧弁450が使用されることにより、第1調圧弁
180の油室216には係合作動油圧Pbcまたはクラッ
チ圧Pr1が作用されていたが、第1ライン油圧Pr1を元
圧として上記油室216に作用させる油圧を調圧するた
めの専用の調圧弁を新たに設けることにより、上記以外
の油圧を油室216に作用させるようにしてもよい。要
するに、油圧式摩擦係合装置に作用させるためにスロッ
トル弁開度に応じて調圧された油圧を第1調圧弁180
のスプール弁子190に作用させる調圧弁が設けられて
いればよいのである。
【0051】また、前述の実施例では、副変速機18は
CVT16の後段に設けられていたが、CVT16の前
段に設けられた形式の動力伝達装置においても本発明が
適用される。
【0052】また、前記実施例では副変速機18は前進
2段のギヤ段を備えていたが、3段以上のギヤ段を備え
ていてもよいのである。
【0053】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の実施例が適用される車両用動力伝達装置
の骨子図である。
【図2】本発明の一実施例の制御装置の構成を説明する
ブロック線図である。
【図3】図1の動力伝達装置において、シフトレバーの
操作位置とギヤ段との関係を説明する図表である。
【図4】図2の油圧制御装置の構成を示す油圧回路図の
一部である。
【図5】図2の油圧制御装置の構成を示す油圧回路図の
一部である。
【図6】図2の油圧制御装置の構成を示す油圧回路図の
一部である。
【図7】図2の油圧制御装置の構成を示す油圧回路図の
一部である。
【図8】図1の無段変速機のフィードバック制御におけ
る制御偏差ΔNinと変速モードとの関係を示す図であ
る。
【図9】図5の第1調圧弁の急減速変速時における出力
特性を示す図である。
【図10】従来の油圧制御装置における第1調圧弁の定
常状態における出力特性を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例における図4に対応する
図である。
【図12】本発明の他の実施例における図5に対応する
図である。
【図13】本発明の他の実施例における図6に対応する
図である。
【図14】本発明の他の実施例における図7に対応する
図である。
【符号の説明】
16:ベルト式無段変速機 72、74:可変プーリ 76:伝動ベルト 86:一次側油圧アクチュエータ 88:二次側油圧アクチュエータ 180:第1調圧弁 190:スプール弁子 198:第2プランジャ、199:第3プランジャ(プ
ランジャ手段) Pbelt:張力制御圧(第2ライン油圧) Pbc:係合作動油圧、Pcl:クラッチ油圧(第3ライン
油圧)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルトが巻き掛けられた一対の可変
    プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次側油圧ア
    クチュエータおよび二次側油圧アクチュエータを備えた
    車両用ベルト式無段変速機において、第1ライン油圧か
    ら調圧されたベルト張力制御のための第2ライン油圧お
    よび油圧式摩擦係合装置に作用させるためにスロットル
    弁開度に応じて調圧された第3ライン油圧を発生させる
    形式の油圧制御装置であって、 前記第1ライン油圧を調圧するために作動させられるス
    プール弁子と、前記一次側油圧アクチュエータ内油圧、
    第2ライン油圧および第3ライン油圧のうちの最も高い
    油圧に応じた推力を前記スプール弁子に作用させるプラ
    ンジャ手段とを有して、該最も高い油圧よりも所定圧高
    くなるように前記第1ライン油圧を発生させる第1調圧
    弁を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の
    油圧制御装置。
JP3283615A 1991-10-03 1991-10-03 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 Expired - Fee Related JP2626360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283615A JP2626360B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283615A JP2626360B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0599302A true JPH0599302A (ja) 1993-04-20
JP2626360B2 JP2626360B2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=17667802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3283615A Expired - Fee Related JP2626360B2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2626360B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364802B1 (en) * 1999-08-31 2002-04-02 Hyundai Motor Company Hydraulic control system for a continuously variable transmission
JP2007162762A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
DE112008001124T5 (de) 2007-04-26 2010-07-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Regelventil
JP2010270772A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の制御装置
WO2013031408A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 ジヤトコ株式会社 車両制御装置
WO2013145967A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 ジヤトコ株式会社 無段変速機及びその油圧制御方法
WO2016194597A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機の制御装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364802B1 (en) * 1999-08-31 2002-04-02 Hyundai Motor Company Hydraulic control system for a continuously variable transmission
JP2007162762A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
DE112008001124B4 (de) * 2007-04-26 2013-04-04 Toyota Jidosha K.K. Regelventil
DE112008001124T5 (de) 2007-04-26 2010-07-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Regelventil
US8327884B2 (en) 2007-04-26 2012-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Regulator valve
JP2010270772A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の制御装置
CN103765055A (zh) * 2011-08-30 2014-04-30 加特可株式会社 车辆控制装置
WO2013031408A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 ジヤトコ株式会社 車両制御装置
JPWO2013031408A1 (ja) * 2011-08-30 2015-03-23 ジヤトコ株式会社 車両制御装置、及びその制御方法
CN103765055B (zh) * 2011-08-30 2016-03-23 加特可株式会社 车辆控制装置及车辆控制方法
US9353857B2 (en) 2011-08-30 2016-05-31 Jatco Ltd Vehicle control device
WO2013145967A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 ジヤトコ株式会社 無段変速機及びその油圧制御方法
KR20140136461A (ko) * 2012-03-28 2014-11-28 쟈트코 가부시키가이샤 무단 변속기 및 그 유압 제어 방법
CN104185751A (zh) * 2012-03-28 2014-12-03 加特可株式会社 无级变速器及其液压控制方法
JPWO2013145967A1 (ja) * 2012-03-28 2015-12-10 ジヤトコ株式会社 無段変速機及びその油圧制御方法
US9212732B2 (en) 2012-03-28 2015-12-15 Jatco Ltd Continuously variable transmission and its hydraulic pressure control method
EP2833027A4 (en) * 2012-03-28 2016-07-13 Jatco Ltd CONTINUOUSLY VARIATION TRANSMISSION AND HYDRAULIC PRESSURE CONTROL METHOD
WO2016194597A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 ジヤトコ株式会社 無段変速機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2626360B2 (ja) 1997-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0579554A (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JPS60157554A (ja) 自動車用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH0323783B2 (ja)
JP2527056B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JP2629389B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH0820016B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JP2699598B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH0510427A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JP2626360B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP3116666B2 (ja) 車両用無段変速機の変速制御装置
JPS61241562A (ja) 車両用変速機の制御方法
JPH0510426A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH04285361A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JP3216286B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP3036284B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2626392B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH0727215A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPH0510428A (ja) 車両用無段変速機の制御装置
JPH05118424A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2692479B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2848179B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPH0510425A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPS6374736A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の変速比制御方法
JP2964757B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPH05133466A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees