JPS63210267A - 炭素薄膜の形成方法 - Google Patents
炭素薄膜の形成方法Info
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- JPS63210267A JPS63210267A JP4352187A JP4352187A JPS63210267A JP S63210267 A JPS63210267 A JP S63210267A JP 4352187 A JP4352187 A JP 4352187A JP 4352187 A JP4352187 A JP 4352187A JP S63210267 A JPS63210267 A JP S63210267A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
A、産業上の利用分野
本発明は、反応性スパッタ法により基板上に強固な炭素
薄膜を形成する方法の改良に関し、特に炭素源として固
体のグラファイトを用いた極一般的スパッタ法に準拠し
つつ、低温プロセスで基板にダメージを与えることなく
、しかも膜質のコントロールも容易に行うことができる
水素化アモルファス炭素薄膜の形成方法に関するもので
ある。
薄膜を形成する方法の改良に関し、特に炭素源として固
体のグラファイトを用いた極一般的スパッタ法に準拠し
つつ、低温プロセスで基板にダメージを与えることなく
、しかも膜質のコントロールも容易に行うことができる
水素化アモルファス炭素薄膜の形成方法に関するもので
ある。
B6発明の概要
本発明は、真空室内に相対向して設けたグラファイトタ
ーゲットと対向電極との間に高周波電圧を印加して周辺
に配置した基板上に炭素薄膜を形成する反応性スパッタ
法による炭素薄膜の形成方法において、 前記対向電極上に基板保持部を設けると共に、前記グラ
ファイトターゲットと対向電極との対向部両側及び対向
電極後方のC,C−H種のソフトデポジション領域内に
基板保持部を設け、前記真空室内を気圧を1.3Pa〜
665PaのHe /H2の混合ガス雰囲気とすると共
に、基板温度を室温相当温度から250℃としたことに
より、3カ所の基板保持部で一度に複数の基板を処理す
ることができ、しかも基板の種類により、最適な取付は
位置を3カ所から選択することができ、また基板にダメ
ージを与えることなく高速度で高品質の炭素薄膜を形成
することができ、しかも膜質のコントロールを容易に行
うことができるようにしたものである。
ーゲットと対向電極との間に高周波電圧を印加して周辺
に配置した基板上に炭素薄膜を形成する反応性スパッタ
法による炭素薄膜の形成方法において、 前記対向電極上に基板保持部を設けると共に、前記グラ
ファイトターゲットと対向電極との対向部両側及び対向
電極後方のC,C−H種のソフトデポジション領域内に
基板保持部を設け、前記真空室内を気圧を1.3Pa〜
665PaのHe /H2の混合ガス雰囲気とすると共
に、基板温度を室温相当温度から250℃としたことに
より、3カ所の基板保持部で一度に複数の基板を処理す
ることができ、しかも基板の種類により、最適な取付は
位置を3カ所から選択することができ、また基板にダメ
ージを与えることなく高速度で高品質の炭素薄膜を形成
することができ、しかも膜質のコントロールを容易に行
うことができるようにしたものである。
C0従来の技術
基板上に水素化アモルファス炭素薄膜を形成する方法と
して、従来イオンビーム法、プラズマCV D (Ch
emical Vapour Depositjon)
法が良く知られている。
して、従来イオンビーム法、プラズマCV D (Ch
emical Vapour Depositjon)
法が良く知られている。
D0発明が解決しようとする問題点
上記従来の炭素薄膜の形成法のうち、イオンビーム法に
おいては、基板にイオンビームを照射するため、界面に
構造欠陥が生じ易く、しかも有機材料や半導体上等、イ
オンビームに侵され易い材料上には薄膜形成が困難であ
るという問題点がある。
おいては、基板にイオンビームを照射するため、界面に
構造欠陥が生じ易く、しかも有機材料や半導体上等、イ
オンビームに侵され易い材料上には薄膜形成が困難であ
るという問題点がある。
また、プラズマCVD法においては、基板が直接プラズ
マにさらされることによるダメージを避けられず、また
良質の薄膜を得るには基板温度を250℃以上に保持す
る必要があるため、この温度に保持できない材料上には
薄膜を形成することができない等の問題点がある。
マにさらされることによるダメージを避けられず、また
良質の薄膜を得るには基板温度を250℃以上に保持す
る必要があるため、この温度に保持できない材料上には
薄膜を形成することができない等の問題点がある。
また、上記とは別に、基板上に水素化アモルファス炭素
薄膜を形成する方法として、グラファイトを水素ガスで
スパッタする方法が提案されている。この方法は、非常
に良質で高抵抗の炭素薄膜を形成することができるもの
の、成膜速度が遅く、また水素が過剰に入り易い等の問
題点を有する。
薄膜を形成する方法として、グラファイトを水素ガスで
スパッタする方法が提案されている。この方法は、非常
に良質で高抵抗の炭素薄膜を形成することができるもの
の、成膜速度が遅く、また水素が過剰に入り易い等の問
題点を有する。
従って、上記2つの従来方法では、抵抗の高い良質の薄
膜が得られても、その用途等に制限を受けるという問題
点があった。
膜が得られても、その用途等に制限を受けるという問題
点があった。
E0問題点を解決するための手段
、 本発明においては、上記従来の問題点を解決する
ため、反応性スパッタ法による炭素薄膜の形成方法にお
いて、前記対向電極上に基板保持部を設けると共に、前
記グラファイトターゲットと対向電極との対向部両側及
び対向電極後方のC,C−H種のソフトデポジション領
域内に基板保持部を設け、前記真空室内を気圧を1.3
Pa〜665PaのHe / H2の混合ガス雰囲気と
すると共に、基板温度を室温相当温度から250℃とす
る方法を採用した。
ため、反応性スパッタ法による炭素薄膜の形成方法にお
いて、前記対向電極上に基板保持部を設けると共に、前
記グラファイトターゲットと対向電極との対向部両側及
び対向電極後方のC,C−H種のソフトデポジション領
域内に基板保持部を設け、前記真空室内を気圧を1.3
Pa〜665PaのHe / H2の混合ガス雰囲気と
すると共に、基板温度を室温相当温度から250℃とす
る方法を採用した。
F1作用
本発明においては、真空室内を気圧1.3Pa〜665
PaのHeとH2との混合ガス雰囲気とし、対向電極上
と、グラファイトターゲットと対面電極との対向部両側
及び対向電極後方のC,C−H種のソフトデポジション
領域内の3カ所の基板保持部に夫々薄膜を形成すべき基
板を装着してこれを室温〜250℃に維持し、グラファ
イトターゲットと対向電極間に高周波電圧を印加し、グ
ラファイトターゲットをスパッタリングにより蒸発させ
て基板上に付着させる。この場合、Heガスが膜特性を
劣化させることがなく、成膜速度が速い。また膜のSP
3結合C−H伸振動による水素の吸収のうち、−CH,
に起因する吸収が減少し、炭素薄膜の特性向上に寄与し
ない水素の含有量が少ない。なお、薄膜を形成すべき基
板の種類に応じ、夫々薄膜形成特性の異なる上記3カ所
の基板保持部のうち最も適合する箇所を選んで基板を装
着する。
PaのHeとH2との混合ガス雰囲気とし、対向電極上
と、グラファイトターゲットと対面電極との対向部両側
及び対向電極後方のC,C−H種のソフトデポジション
領域内の3カ所の基板保持部に夫々薄膜を形成すべき基
板を装着してこれを室温〜250℃に維持し、グラファ
イトターゲットと対向電極間に高周波電圧を印加し、グ
ラファイトターゲットをスパッタリングにより蒸発させ
て基板上に付着させる。この場合、Heガスが膜特性を
劣化させることがなく、成膜速度が速い。また膜のSP
3結合C−H伸振動による水素の吸収のうち、−CH,
に起因する吸収が減少し、炭素薄膜の特性向上に寄与し
ない水素の含有量が少ない。なお、薄膜を形成すべき基
板の種類に応じ、夫々薄膜形成特性の異なる上記3カ所
の基板保持部のうち最も適合する箇所を選んで基板を装
着する。
G、実施例
図について本発明の詳細な説明する。
第1図にこの実施例において用いるスパッタリング装置
を示す。同図において、1は真空室で、この真空室1は
、排気口2、雰囲気ガス導入口3を備えている。真空室
1内には、グラファイトターゲット4と、第1基板保持
部を兼ねた対向電極5とが対向設置され、これら両者間
には高周波電源6からマツチングボックス7を介して高
周波電圧が印加されるようになっている。第2基板保持
部8,8は、グラファイトターゲット4と対向電極5と
の対向部の両側方に位置して真空室1の側壁上に相対向
して一対設けられ、また第3基板保持部9は対向電極5
の後方に位置して真空室1の側壁上に設けられている。
を示す。同図において、1は真空室で、この真空室1は
、排気口2、雰囲気ガス導入口3を備えている。真空室
1内には、グラファイトターゲット4と、第1基板保持
部を兼ねた対向電極5とが対向設置され、これら両者間
には高周波電源6からマツチングボックス7を介して高
周波電圧が印加されるようになっている。第2基板保持
部8,8は、グラファイトターゲット4と対向電極5と
の対向部の両側方に位置して真空室1の側壁上に相対向
して一対設けられ、また第3基板保持部9は対向電極5
の後方に位置して真空室1の側壁上に設けられている。
10は各基板保持部に装着された炭素薄膜を形成すべき
基板である。
基板である。
しかして、この実施例のスパッタリング装置を動作させ
た状態において、第1図に示すように電極対向部からそ
の外側に向かって順次、励起C1C−H種ソース域a、
プラズマ中で励起C,C−H種がトランスポートする領
域す、C,C−H種がソフトデポジションする領域Cが
形成される。
た状態において、第1図に示すように電極対向部からそ
の外側に向かって順次、励起C1C−H種ソース域a、
プラズマ中で励起C,C−H種がトランスポートする領
域す、C,C−H種がソフトデポジションする領域Cが
形成される。
そして、上記第2、第3の基板保持部8,9は、何れも
C,C−H種がソフトデポジションする領域C内に配置
されている。
C,C−H種がソフトデポジションする領域C内に配置
されている。
上記スパッタリング装置を用いて基板10上に水素化ア
モルファス炭素薄膜を形成した具体的実施例を以下に説
明する。
モルファス炭素薄膜を形成した具体的実施例を以下に説
明する。
真空室1内にグラファイトターゲット4、炭素薄膜を形
成すべき基板10を設置した後、真空室1内を1.33
X10−’Pa (10−’Torr)まで減圧し、H
e/H2=50%の混合ガスを40Pa(0,3Tor
r)まで導入する。
成すべき基板10を設置した後、真空室1内を1.33
X10−’Pa (10−’Torr)まで減圧し、H
e/H2=50%の混合ガスを40Pa(0,3Tor
r)まで導入する。
室内圧力が安定した後、高周波(13,56MH2)電
力をターゲット4に対し6.811/cdに設定し、5
時間スパッタした。この結果、各保持部5゜8.9にセ
ットした基板10上に形成された炭素薄膜の特性を第1
表に示す。比較のために、ヘリウムガスを混合しない場
合の抵抗率を第2表に示す。
力をターゲット4に対し6.811/cdに設定し、5
時間スパッタした。この結果、各保持部5゜8.9にセ
ットした基板10上に形成された炭素薄膜の特性を第1
表に示す。比較のために、ヘリウムガスを混合しない場
合の抵抗率を第2表に示す。
第1表
第2表
(雰囲気ガスをH2のみとした場合)
上記第1表に示されるように、混合されたHeガスは、
膜特性を変えることなく、成膜速度DRを向上させる作
用を持つことが明らかである。
膜特性を変えることなく、成膜速度DRを向上させる作
用を持つことが明らかである。
次に、第3基板保持部9にセットされた基板上に形成さ
れた炭素薄膜の赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)
を水素ガスのみでスパッタした試料のそれと比較して第
2図に示す。同図において、線1は本実施例による試料
のスペクトル、線2は水素ガスのみでスパッタした試料
のスペクトルである。これから分かるように、この実施
例の炭素薄膜の赤外吸収スペクトルは、水素ガスのみの
雰囲気でスパッタした場合に比較してSP”結合C−H
伸縮振動による水素の吸収のうち、−CR2に起因する
吸収が減少しており、膜中に含まれる水素量が減少して
いる。
れた炭素薄膜の赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)
を水素ガスのみでスパッタした試料のそれと比較して第
2図に示す。同図において、線1は本実施例による試料
のスペクトル、線2は水素ガスのみでスパッタした試料
のスペクトルである。これから分かるように、この実施
例の炭素薄膜の赤外吸収スペクトルは、水素ガスのみの
雰囲気でスパッタした場合に比較してSP”結合C−H
伸縮振動による水素の吸収のうち、−CR2に起因する
吸収が減少しており、膜中に含まれる水素量が減少して
いる。
第3図は、形成された炭素薄膜の光学バンドギャップE
goと成膜速度DRの水素ヘリウム混合ガス圧依存性を
示す。なお、第3図中■はヘリウムを混合しない場合の
成膜速度変化を示す。
goと成膜速度DRの水素ヘリウム混合ガス圧依存性を
示す。なお、第3図中■はヘリウムを混合しない場合の
成膜速度変化を示す。
第4図は、雰囲気ガスの圧力を40Paとした場合の光
学バンドギャップEgoと成膜速度DRのヘリウム濃度
依存性を示す。
学バンドギャップEgoと成膜速度DRのヘリウム濃度
依存性を示す。
第5図は、成膜速度DRの基板温度依存性を示= 11
− す。なお、第5図中0はヘリウムを混合しない場合の成
膜速度変化を示す。
− す。なお、第5図中0はヘリウムを混合しない場合の成
膜速度変化を示す。
以上のデータから以下の結論が得られる。
(1)H2とHeとの混合ガスによるスパッタ法によれ
ば、H2のみの雰囲気によるスパッタ法に比して成膜速
度が速く、余剰の含有水素量が少ない良質の水素化アモ
ルファス炭素薄膜を形成することができる。
ば、H2のみの雰囲気によるスパッタ法に比して成膜速
度が速く、余剰の含有水素量が少ない良質の水素化アモ
ルファス炭素薄膜を形成することができる。
(2)混合ガスの圧力が1.3Pa未満ではEgOが1
.8eV以下となって好ましくなく、また6 65 P
a (5Torr)以上ではDRの向上が認められな
い。
.8eV以下となって好ましくなく、また6 65 P
a (5Torr)以上ではDRの向上が認められな
い。
(3)He濃度が3%未満ではDRの向上が認められず
、95%以上ではEgoの低下が現れて好ましくない。
、95%以上ではEgoの低下が現れて好ましくない。
従って、混合ガスは、1.3’−663Pa、ヘリウム
濃度は3〜95%の条件が最適である。
濃度は3〜95%の条件が最適である。
なお上記実施例では、第1図に示すスパッタ装置を用い
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、またそ
の他特に特許請求の範囲において限定していない条件に
ついても同様である。
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、またそ
の他特に特許請求の範囲において限定していない条件に
ついても同様である。
H0発明の効果
以上のように、本発明においては、反応性スパッタ法に
よる炭素薄膜の形成方法において、前記対向電極上に基
板保持部を設けると共に、前記グラファイトターゲット
と対向電極との対向部両側及び対向電極後方のC,C−
H種のソフトデポジション領域内に基板保持部を設け、
前記真空室内を気圧を1 、3 P a −665P
aのHe / H2の混合ガス雰囲気とすると共に、基
板温度を室温相光温度から250℃としたことを特徴と
する方法を採用したため、Eg=1.8eV以上のワイ
ドギャップをもった水素化アモルファス炭素薄膜を高速
度で形成することができ、かつこの炭素薄膜には特性向
上に寄与しない余剰の水素が少なく高品質であるという
効果を有する。
よる炭素薄膜の形成方法において、前記対向電極上に基
板保持部を設けると共に、前記グラファイトターゲット
と対向電極との対向部両側及び対向電極後方のC,C−
H種のソフトデポジション領域内に基板保持部を設け、
前記真空室内を気圧を1 、3 P a −665P
aのHe / H2の混合ガス雰囲気とすると共に、基
板温度を室温相光温度から250℃としたことを特徴と
する方法を採用したため、Eg=1.8eV以上のワイ
ドギャップをもった水素化アモルファス炭素薄膜を高速
度で形成することができ、かつこの炭素薄膜には特性向
上に寄与しない余剰の水素が少なく高品質であるという
効果を有する。
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示すもので、第1
図はスパッタ装置の概略的断面図、第2図は赤外吸収ス
ペクトルを示すグラフ、第3図は炭素薄膜の光学バンド
ギャップEgoと成膜速度DRの水素ヘリウム混合ガス
圧依存性を示すグラフ、第4図は雰囲気ガスの圧力を圧
40Paとした場合の光学バンドギャップEgoと成膜
速度DRのヘリウム濃度依存性を示すグラフ、第5図は
成膜速度DRの基板温度依存性を示すグラフである。 1・・・真空室、4・・・グラファイトターゲット、5
・・・対向電極(第1基板保持部)、6・・・高周波電
源、8・・・第2基板保持部、9・・・第3基板保持部
、10・・・基板、C・・・ソフトデポジション領域。
図はスパッタ装置の概略的断面図、第2図は赤外吸収ス
ペクトルを示すグラフ、第3図は炭素薄膜の光学バンド
ギャップEgoと成膜速度DRの水素ヘリウム混合ガス
圧依存性を示すグラフ、第4図は雰囲気ガスの圧力を圧
40Paとした場合の光学バンドギャップEgoと成膜
速度DRのヘリウム濃度依存性を示すグラフ、第5図は
成膜速度DRの基板温度依存性を示すグラフである。 1・・・真空室、4・・・グラファイトターゲット、5
・・・対向電極(第1基板保持部)、6・・・高周波電
源、8・・・第2基板保持部、9・・・第3基板保持部
、10・・・基板、C・・・ソフトデポジション領域。
Claims (2)
- (1)真空室内に相対向して設けたグラファイトターゲ
ットと対向電極との間に高周波電圧を印加して周辺に配
置した基板上に炭素薄膜を形成する反応性スパッタ法に
よる炭素薄膜の形成方法において、前記対向電極上に基
板保持部を設けると共に、前記グラファイトターゲット
と対向電極との対向部両側及び対向電極後方のC,C−
H種のソフトデポジション領域内に基板保持部を設け、
前記真空室内を気圧を1.3Pa〜665PaのHe/
H_2の混合ガス雰囲気とすると共に、基板温度を室温
相当温度から250℃としたことを特徴とする炭素薄膜
の形成方法。 - (2)前記混合ガス雰囲気をHe/H_2+He=3〜
95%としたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)
項に記載の炭素薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4352187A JPS63210267A (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 炭素薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4352187A JPS63210267A (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 炭素薄膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63210267A true JPS63210267A (ja) | 1988-08-31 |
Family
ID=12666052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4352187A Pending JPS63210267A (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 炭素薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63210267A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5110679A (en) * | 1990-04-24 | 1992-05-05 | The Regents Of The University Of California | Hard carbon nitride and method for preparing same |
US5284539A (en) * | 1993-04-05 | 1994-02-08 | Regents Of The University Of California | Method of making segmented pyrolytic graphite sputtering targets |
-
1987
- 1987-02-26 JP JP4352187A patent/JPS63210267A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5110679A (en) * | 1990-04-24 | 1992-05-05 | The Regents Of The University Of California | Hard carbon nitride and method for preparing same |
US5284539A (en) * | 1993-04-05 | 1994-02-08 | Regents Of The University Of California | Method of making segmented pyrolytic graphite sputtering targets |
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