JPS6320992Y2

JPS6320992Y2 -

Info

Publication number: JPS6320992Y2
Application number: JP4457781U
Authority: JP
Priority date: 1981-03-31
Filing date: 1981-03-31
Publication date: 1988-06-10
Also published as: JPS57157952U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、潜像担持体ベルトを駆動ベルト車を
含む複数のベルト車に巻き掛けて構成する担持体
ユニツトを有し、該担持体ユニツトが装置本体に
脱着可能である、電子写真、静電記録等の記録装
置に関する。

上記形式の記録装置は周知である。この場合、
潜像担持体を交換するときには担持体ユニツト自
体を交換するため操作が極めて簡単となるだけで
なく、メンテナンスの際においても担持体ユニツ
トが取外せることにより、各種点検が行い易い。
しかしながら、担持体ユニツトを装置本体に装着
する際、潜像担持体を走行させるため、駆動ベル
ト車に取付けた駆動伝達部材、例えば歯車を、装
置本体内の歯車と噛み合せる必要がある。この場
合、装置側の歯車は駆動系、例えばモータとタイ
ミングベルト、チエーン等で接続されている等に
より負荷が大きく回転しにくいのに対し、潜像担
持体側の歯車は比較的負荷が小さい。従つて、上
記噛み合いの際に潜像担持体側の歯車が回転し、
この回転により潜像担持体がたわんでしまう。即
ち、潜像担持体には、例えばクリーニング部材の
ようにこれと接触しているものがあり、従つて駆
動ベルト車とこれら接触する部材との間でたわん
でしまう。そして、このようなたわみが生ずれ
ば、これがチヤージヤー等に接し、チヤージヤー
等が汚れたり、潜像担持体が傷ついたりする不具
合を発生せしめ、画像品質の劣化を招いた。

本考案は、上述した従来の欠点を除去し、担持
体ユニツトの装着の際にベルト状の潜像担持体が
たわむことを確実に防止できる記録装置を提供す
ることを目的とする。

以下、本考案を複写装置の実施例に基き添付図
面に従つて説明する。

第１図において、符号１は感光体ベルトとして
構成された潜像担持体ベルトであり、感光体ベル
ト１は本例の場合、駆動ベルト車２と従動従動ベ
ルト車３とに巻掛けられている。この場合、感光
体ベルト１はこれらベルト車２，３に巻掛けられ
た状態で一つのユニツト４を構成し、ユニツト４
は複写装置本体（図示せず）に対し矢印Ａ，
A′方向より脱着されるように構成されている。
なお、従動ベルト車３には、ベルトを張設するた
めの手段が設けられている。

上記駆動ベルト車２には、第１歯車５として構
成された第１駆動伝達部材が取付けられ、この第
１歯車５はユニツト４が装置本体に装着されてい
る状態下において装置本体内に配設された第２歯
車６として構成された第２駆動伝達部材と噛み合
つている。この第２歯車６は、図示していない駆
動装置によつて矢印Ｂ方向へ回転されることによ
り、感光体ベルト１は所定方向である矢印Ｃ方向
へ走行する。

感光体ベルト１が走行するとき、ベルトは帯電
器７によつて帯電され、その帯電部分に矢印Ｄで
示す画像露光がなされ、ベルトに静電潜像が形成
される。この潜像が現像装置８を通過するとき、
トナーが付着されて顕像化し、やがて転写部に至
る。ここで転写装置９により、この顕像がこれと
同期するように送られて来た転写シート１０に転
写される。トナーを担持した転写シート１０は従
動ベルト車３の曲率により、ベルトから剥離さ
れ、そして図示していない定着装置を通過後装置
本体外へ排出される。一方、転写シート１０が剥
離されたベルトは除電器１１によつて除電され、
そしてクリーニング装置１２により残留トナーが
清掃される。

このように構成された複写装置は、公知となつ
ているが、この複写装置の従来のものはユニツト
４の交換及び各種点検等で装置本体より取外した
ユニツトを装着する際、感光体ベルト１がたわむ
という問題があつた。ここでこの問題の発生原因
を第１図及び第２図を用いて説明する。複写装置
本体へ装着されるユニツト４は矢印Ａ方向から装
着され、このとき第１歯車５が第２歯車６に噛み
合う。この噛み合いの際、第２歯車６の負荷が第
１歯車５の負荷よりも大きいため、第１歯車５が
所定方向である矢印Ｃと逆方向へ回転する。そし
て、この回転により、感光体ベルト１が矢印Ｃと
逆方向へ移動すると、感光体ベルト１の周囲には
クリーニング部材等の静止している部材が接触し
ており、これら接触する部材と駆動ベルト車２と
の間のベルト部分が第５図に示すようにたわんで
しまつた。そして、このようなたわみが生ずれ
ば、先に説明したように種々の不具合が発生す
る。

本考案は、上記の如きたわみの発生をなくすた
め、上記第１歯車５または第２歯車６の少なくと
も一方に上記所定方向にのみ接続するワンウエイ
クラツチを設けるように構成しており、その一例
を第３図及び第４図にて詳細に説明する。

第３図及び第４図において、本例では駆動ベル
ト車２の軸２ａにワンウエイクラツチ１３を介し
て第１歯車５が設けられている。このワンウエイ
クラツチ１３は、第１歯車５が第２歯車６の回転
により、矢印Ｃ方向へ回転されるとき、この回転
方向がクラツチ１３の接続方向であるため回転は
軸２ａを介して駆動ベルト車へ伝えられ、感光体
ベルト１が走行される。そして、ユニツト装着時
に上記の如く第１歯車５が矢印Ｃと逆方向へ回転
した場合、この回転方向はワンウエイクラツチ１
３の接続方向でないため、第１歯車５がから回り
するだけで軸２ａは回転せず、感光体ベルト１が
移動することはない。従つて、感光体ベルト１は
第５図に示す従来の装置のようにたわむこともな
い。

上記の如く、ワンウエイクラツチ１３を設けた
ことにより、感光体ベルト１がたわむことがなく
なり、感光体ベルト１が傷付く等の不具合を解消
できる。即ち、感光体ベルト１が例えば第５図に
示すようにたわむと、そのたわみが形成される際
及びベルト車が回転し始めてたわみが解消される
際、ベルトが帯電器７をこすり、感光体ベルト１
が傷付くことや帯電器が汚れる等の不具合が起る
が、これらを確実に防止できる。

なお、本考案は、第２歯車６側にワンウエイク
ラツチ１３を設けてもよい。この場合、ワンウエ
イクラツチ１３の接続方向は矢印Ｂ方向であり、
感光体ベルト１に矢印Ｃ方向への回転を伝えられ
る。そして、ユニツト４の装着時には、第２歯車
６がカラ回り、第１歯車５が矢印Ｃと逆方向へ回
転されることはない。この構成によれば、第１歯
車５にワンウエイクラツチを設けていないため、
ユニツト４が消耗品であつてもワンウエイクラツ
チが１つで済み、上記実施例によりコスト面で有
利である。

また、上記実施例と異なり、現像装置８の駆動
（例えば、現像スリーブ等）を第１歯車５と駆動
連結して行なう形式の複写装置も知られている。
このような複写装置の場合、ユニツト装着時に現
像スリーブも逆回転し、この回転によりトナーが
溢れ出て機内が汚れるという不具合が生ずる。こ
のような不具合は、第１歯車５と現像装置側とに
夫々ワンウエイクラツチを設けるか、第２歯車側
に設けることにより確実に解消できる。

本考案は、上述の如く、簡単な構成でユニツト
装着時に発生する潜像担持体ベルトの所定方向と
逆方向の回転を防止でき、潜像担持体ベルトの破
損、チヤージヤーの汚れ等を確実に防止し得る。

なお、本考案は上記実施例の複写装置に限ら
ず、静電記録装置にも適用できることは当然であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略説明図、
第２図はユニツトの駆動ベルト側部分を示す斜視
図、第３図は第１図の第１歯車及び第２歯車の関
係を示す説明図、第４図は駆動ベルト車の平面
図、第５図は従来の記録装置のユニツトが装着さ
れた状態を示す説明図である。１……感光体ベルト、２……駆動用ベルト車、
３……従動ベルト、４……ユニツト、５……第１
歯車、６……第２歯車、１３……ワンウエイクラ
ツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

駆動ベルト車と少なくとも１つの従動ベルト車
とに巻掛けられた潜像担持体ベルトを具備してお
り、記録装置本体に脱着可能な担持体ユニツト
と、上記駆動ベルト車に取付けられた第１駆動伝
達部材と、記録装置本体に配設されており、上記
担持体ユニツトの装着状態下に上記第１駆動伝達
部材と駆動連結して駆動ベルト車に所定方向への
回転を伝達する第２駆動伝達部材とを有し、上記
担持体ユニツトを記録装置本体に装着する際、上
記第１及び第２駆動伝達部材が連結し、この際第
２駆動伝達部材が第１駆動伝達部材を上記所定方
向と反対方向の回転作用を与えるような位置に配
設されている記録装置において、前記第１駆動伝
達部材及び第２駆動伝達部材の少なくとも一方に
前記所定方向の回転にて接続するワンウエイクラ
ツチを設けたことを特徴とする前記記録装置。