JPS6320943B2 - - Google Patents

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JPS6320943B2
JPS6320943B2 JP4051084A JP4051084A JPS6320943B2 JP S6320943 B2 JPS6320943 B2 JP S6320943B2 JP 4051084 A JP4051084 A JP 4051084A JP 4051084 A JP4051084 A JP 4051084A JP S6320943 B2 JPS6320943 B2 JP S6320943B2
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JP
Japan
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fabric
opacity
compound
manufactured
polymer
Prior art date
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Expired
Application number
JP4051084A
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English (en)
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JPS60185875A (ja
Inventor
Takeo Sugimoto
Yoshihiro Fujii
Shigeo Kanazawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は卓越した不透明性を有する布帛を製造
する方法に関する。 (従来技術の問題点) 従来から繊維構造物に不透明性を付与する方法
には合成繊維のように紡糸以前の段階で不透明性
の酸化チタンなどを混入させる方法と、後加工で
不透明性物質を付与する方法が採られている。し
かし酸化チタン等は増量すると紡糸中の糸切れ、
口金損傷の原因になるばかりでなく、高次加工、
特に仮撚加工工程で、仮撚加工部品の摩擦損傷を
もたらし、不良反発性の原因となる。かかる現象
は酸化チタン含有量が1%を越えるような繊維を
用いた場合に特に顕著で、ニーズに応じた多種類
の不透明糸を原糸段階で大量生産することには無
理もある。こうした事情もふまえ、最終製品に近
い後加工で夫々に応じた不透明性付与も行なわれ
る。 後者の(後加工)方法としては不透明性の物
質、例えば二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウムなど白色顔料に使われるものから金属石
けん、二酸化ケイ素などを単独、あるいはバイン
ダー樹脂と併用して繊維に付着する方法が採られ
ている。この後加工の場合、充分な効果を得るた
めには多量の白色物質を付与する必要があり、そ
のために数多くの欠点をもつている。 第1に多量の白色物質を付与すると風合が粗硬
になり、手ざわりも悪くなり、また摩擦によつて
剥がれ落ちたり、洗濯による耐久性が劣るなど満
足な性能が得られない。 第2にこれら白色物質は機械汚れ、排水公害な
どの原因となり、後始末、回収作業が必要であ
る。 かかる諸欠点を改善した後加工による不透明性
付与方法には満足するものがないのが実状であ
る。 (発明の目的) 本発明者らはかかる実状に鑑み、白色物質を用
いないで不透明性を有する布帛を製造する方法に
ついて鋭意検討した結果、本発明に到達した。 本発明は、堅牢で耐久性のある優れた不透明性
布帛を提供することを目的とする。 (発明の構成) 本発明は上記目的を達成するために、次のよう
な構成を採用する。すなわち、 トリアジン環含有化合物(A)と、該化合物(A)の重
合体に対して非相溶性の重合体(B)からなる混合液
を、布帛に付与した後に、水分の存在下で反応さ
せて、該布帛を構成する繊維表面に、該重合体(B)
が分散している該化合物(A)からなる樹脂を付着さ
せることを特徴とする不透明性布帛の製造方法で
ある。 (構成の説明) 本発明でいう布帛とは天然繊維、合成繊維ある
いは半合成繊維の単独あるいはこれらの混用繊維
などからなる透けの大きい布帛類、たとえば通常
の編織物、不織布などの布構造を有するものであ
れば適用され得る。 本発明のトリアジン環含有重合性化合物(A)と
は、トリアジン環を含有し、かつ重合性官能基を
少くとも、2ケ有する化合物からなる。かかる化
合物としては、たとえば下記一般式で示されるも
のがあげられる。 (式中、R〜R2:−H、−OH、−C6H5、−CoHo+1
(n:1〜10)−COOCnHn+1、−CONR3R4、−
NR3R4ただしR3R4;−H、−OH、−OCnH2n+1
−CH2OCnH2n+1−CH2COOCnH2n+1(式中m:1
〜20)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CONH2、−
CONHCH2OH−O(X−O)xR5(X:C2H4
C3H5、C4H6、x:1〜1500、R5:−H、−CH3
−C2H5、−C3H9) 上記一般式の中でも、さらに好ましい化合物
は、少なくともR、R1が−NR3R4、R2が−
CONR3R4、−NR3R4で、R3、R4が−CH2OH、−
CH2CH2OH、−CONH2、−CONHCH2OHである
化合物が好適である。 特にR〜R2が、−NR3R4、R3、R4が−H、−
OCoH2o+1、−CH2OCoH2o+1(n:1〜16)、−
CH2OH、−CH2CH2OH、−CONH2、−
CONHCH2OHである化合物は、室温で湿潤状態
に放置することによつても被膜形成可能で、風合
(柔軟剤)の点から極めて好都合である。 また、本発明の目的を達成する上で、補助的な
意味で尿素、チオ尿素などのジアミン誘導体化合
物、ホルマリン−フエノール化合物、エチレン尿
素、グリオキザール化合物、ウロン化合物などを
併用することができ、たとえば上記一般式で示さ
れる化合物とエチレン尿素共縮合物あるいはジメ
チロール尿素共縮合物、ジメチロールチオ尿素化
合物などの化合物から選ばれた少なくとも1種を
併用することができる。 本発明でいうトリアジン環含有重合性化合物(A)
に対して非相溶性であるとは、トリアジン環含有
重合性化合物との溶媒和、界面強度、吸着膜強
度、疎水基分岐度、親水基度、粒子荷電状態、酸
塩基度など種々の要素で決まるが、中でも特に親
水性の度合、粒子荷電、酸塩基度が相反するもの
が好ましい。 これらの例としては、たとえば、イソプレン、
ブタジエン、イソブテン、スチレン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、メタクリル酸メチル、アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリロニトリルなどの
ビニル系単量体からなる重合体または共重合体な
どがあげられる。 かかる重合体の中でも、直径が0.01〜1.0μの球
状の高分子物質が水に分散した水性高分子エマル
ジヨンが好ましく、特に粒子荷電がアニオンない
しノニオンのものが好ましい。 本発明の加工方法に適用される処理浴はトリア
ジン環含有重合性化合物とその重合触媒と、これ
に非相溶性の重合体(B)からなる混合液で構成され
る。 かかる処理液に含有されるトリアジン環含有化
合物の量は0.1〜40重量%、好ましくは1〜20重
量%である。0.1重量%以下では不透明効果を発
揮するに充分な被膜が形成されがたく、また40重
量%を越えて多量に含有せしめると風合が粗硬に
なり、商品的価値が劣る。 次に処理液中に添加される重合触媒としては、
無機酸あるいは有機酸などの酸およびそれらの塩
類が適用される。かかる無機酸としては硫酸、亜
硫酸、過硫酸、リン酸、硝酸、炭酸、塩酸、ある
いはウルトラ領域にあるリン酸化合物などがあげ
られる。有機酸としてはカルボキシル基を有する
化合物があげられる。 かかる触媒の添加量は通常の触媒量であつて、
たとえば0.01〜10重量%、一般には0.01〜3重量
%である。 次いで非相溶性物質の添加量は0.05〜30重量
%、好ましくは0.5〜15重量%の範囲であり、
0.05重量%以下では不透明効果を充分発揮するに
至らず、30重量%以上添加しても不透明効果は平
衡に達しており、それ以上の不透明効果は得られ
ない。 かかる混合液を布帛に付与する方法としては、
浸漬、スプレー、コーテイングなど、いかなる方
法を採用してもよいが、浸漬法が簡便である。 次に、かかる被処理物を室温以上、好ましくは
40〜140℃で加熱処理して、該化合物を重合反応
せしめ被膜化させるが、この時重要なことは水分
の存在下で反応させることである。この水分量は
形成させる膜性能と不透明性を大きく左右するも
のであり、通常繊維重量の25%以上もしくは、相
対湿度40%以上の雰囲気下で反応させることであ
る。加熱処理を別工程で行なう場合の方法として
は加熱水蒸気処理(飽和、不飽和を含む)、ある
いは密閉放置するコールド・バツチ法などが採用
できる。処理時間は一般的に室温なら8〜30時
間、40℃以上なら0.5〜180分程度の条件で処理さ
れる。最も実用的には飽和スチームで90℃〜120
℃で0.5〜10分間処理するのが好ましい。 (発明の効果) 本発明は、繊維表面に形成された樹脂被膜に分
散する非相溶性の重合体によつて不透明性を付与
するものであり、その不透明性効果の耐久性は半
永久的である。 以下の実施例によつて本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 ポリエステル繊維からなる目付き250g/m2
加工糸織物をリラツクス、精練、中間セツト、ケ
イ光晒処理し、乾燥した後、次の処理浴組成物を
繊維表面上に付与し樹脂化させた。 [処理浴組成] スミテツクスレジンM−3(住友化学社製:メラ
ミン系樹脂) 10.0% 過硫酸アンモニウム(触媒) 0.3% デイツクガードR−3310(大日本インキ社製:非
相溶性重合体;ポリブチルアクリレート) 7.0% 水 82.7% 合 計 100.0% この処理浴をピツクアツプ80%でパツドし、直
ちにハンギング型スチーマで湿度100%RH、温
度105℃で3分間蒸熱処理した後、ソーピング、
乾燥した。 比較例 1 実施例1に準ずる。ただし処理浴として、上記
処理浴組成から非相溶性重合体を排除したものを
使用した。 比較例 2 実施例1に準ずる。ただし処理浴として、上記
処理浴からメラミン系樹脂を排除したものを使用
した。 実施例 3 実施例1に準ずる。ただしパツドした後、直ち
に乾燥して、150℃で3分間乾熱処理した。 比較例 4 実施例1と同一織物に次の処理浴組成物を繊維
表面に固着せしめた。 [処理浴組成] ピロゲンW(大京化学社製:TiO2含有艶消剤)
20.0% RyudyeW(大日本インキ社製:白色バインダー)
20.0% 水 60.0% 合 計 100.0% この処理浴をピツクアツプ80%でパツドし、直
ちに110℃で5分間乾燥する。その後160℃で3分
間乾熱処理した。 その結果を表1に示した。 表1から、実施例1のものは、比較例1〜3の
いずれとも格段の不透明効果を発揮することがわ
かり、さらに従来の白色隠蔽剤を使つた比較例4
のものに比してもすぐれた不透明効果を示し、特
に洗濯耐久性が抜群であることがわかる。
【表】 表中: [不透明度] 試料を分光光度計(マクベス社製、MS−
2000)で明度(L値)を測定して評価した。 L値の大きい方が不透明であることを示す。 △Lは加工布と未加工布とのL値の差であり、
これにより不透明性の向上効果を評価した。 [耐久性] 下記洗濯条件の下で20回洗濯した後に、L値を
測定して評価した。 洗剤ザブ(花王石鹸(株)製)2g/を用い、家
庭用電気洗濯機(東芝社製)で強条件、40℃×5
分間洗濯した後、5分間水洗後、ホームドライヤ
ー(東芝社製)で乾燥するまでを洗濯1回とし
て、これを20回繰返した。 実施例 2 ポリエステル85%、木綿15%交編物(目付200
g/m2)を晒処理し、ケイ光染色した後に、次の
処理浴を実施例1と同様に上記編地に付与して樹
脂化させた。 [処理浴組成] スミテツクスレジンM−3(住友化学社製メラミ
ン樹脂) 7.0% 過硫酸アンモニウム(触媒) 0.3% ストロテツクスBR(一方社製:酢酸ビニル樹脂)
5.0% 水 87.7% 合 計 100.0% 比較例 5 比較例4に準ずる。 その結果を第2表に示した。 表2から、本発明の処理品が著しい不透明効果
と耐久性効果を有することがわかる。
【表】 実施例 3 実施例1に準ずる。ただし処理浴組成として、
非相溶性物質を下記のものに、それぞれ変更した
ものを用いた。 (1) アクリル酸 (2) メタアクリル酸 (3) デイツクガードR−3111(大日本インキ社
製:ポリアクリレート) (4) ストロテツクスBR(一方社製:酢酸ビニル
樹脂) (5) トーレシリコンSM−8709(トーレシリコン
社製:ポリシロキサン) (6) シンクレジンUPN(シンク化学社製:ポリウ
レタン) これらの結果を第3表にまとめた。夫々優れた
不透明感を発揮している。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 トリアジン環含有化合物(A)と、該化合物(A)の
    重合体に対して非相溶性の重合体(B)からなる混合
    液を、布帛に付与した後に、水分の存在下で反応
    させて、該布帛を構成する繊維表面に、該重合体
    (B)が分散している該化合物(A)からなる樹脂を付着
    させることを特徴とする不透明性布帛の製造方
    法。
JP4051084A 1984-03-05 1984-03-05 不透明性布帛の製造方法 Granted JPS60185875A (ja)

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JPS60185875A JPS60185875A (ja) 1985-09-21
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JP2546200B2 (ja) * 1991-02-20 1996-10-23 東ソー株式会社 田植前湛水下水田除草用水性懸濁製剤および散布方法

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