JPS6320770Y2 - - Google Patents

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JPS6320770Y2
JPS6320770Y2 JP19952586U JP19952586U JPS6320770Y2 JP S6320770 Y2 JPS6320770 Y2 JP S6320770Y2 JP 19952586 U JP19952586 U JP 19952586U JP 19952586 U JP19952586 U JP 19952586U JP S6320770 Y2 JPS6320770 Y2 JP S6320770Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一方向に長い壁体を構築するためのコ
ンクリートの打設を、大型枠の走行移動によつて
連続的に行う、コンクリート壁体用の移動型枠装
置に関するものである。
擁壁や遮幣壁、防音壁のように水平方向に長い
コンクリート壁体の構築には、一般に手組み、手
払いによる型枠が用いられていたが、多くの手間
と熟練を要するため、近年は組まれた型枠全体を
次の施工位置に移動する工法が開発されてきた
が、この工法による型枠は、組立て、脱型、移動
の全てをクレーンを使用して行なうため、その施
工にはクレーンの設置や走行に必要な大きな場所
を要するばかりでなく、クレーン費が高くなつて
経済的な面からも好ましくなく、また、自動車道
や鉄道などの高架構造物の高らんや防音壁に対し
ては、作業が高所であるため多くの制約を受けて
クレーンは利用しにくい等欠点の多い工法とされ
ている。
本考案は前記従来の欠点に鑑みなされたもの
で、一施工単位に組立てられた大型枠の移動をク
レーンによらず、施工方向に沿つて走行移動でき
るようにすると共に、型枠のセツト、リセツトが
容易であり、コンクリートの壁体を連続的に迅速
に構築することができ、また、高所での使用にも
適する新たな壁体用移動型枠装置を提供するもの
である。
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
1,2は互に所要間隔をおいて対向立設された
型枠体で、それぞれ縦バタ3,3及び横バタ4,
4を格子状に結合すると共に、縦バタ3,3には
せき板50,50を取付けて構成されている。そ
して、後述するように、この型枠体1,2の下部
には、それぞれ少なくとも2基の走行脚車5,5
が設けられていると共に、型枠体1,2が互にそ
の対設間隔を調節自在に且つ相対的に上下に摺動
自在に連結されている。
走行脚車5は、第3図にも示したように、下端
に車輪6を有する脚7を筒体8内にネジ杆9の回
動によつて高さ調節自在に設けた脚体10の複数
体を杆11,11で連結すると共に、両脚体1
0,10の間に、これと直交するように横調節装
置12が配設されている。この調節装置12は、
対向する側部にそれぞれ装置の長さ方向に沿つて
設けた長孔14,14を有する中空筒13内に、
ネジ杆15を回動自在に設け、筒13内にあるネ
ジ杆15には前記長孔14から突出させたピン1
6を有する摺動子を螺合させてあつて、このピン
16を前記脚体10の筒体8の内側に係合させて
脚体10と関連させてある。そして、横調節装置
12の基端は適宜な手段によつて縦バタ3に固着
させると共に、脚体10の上端部は縦バタ3に突
設された杆18,19にピン20によつて回動自
在に枢着されている。
従つて、走行脚車5と型枠1,2とは横調節装
置12の操作、即ちネジ杆15を回動させること
により、ピン20を軸として相対的に傾動させう
ることになつている。また、脚体10はそのネジ
杆9を回動させることにより、脚7が伸縮してそ
の高さが自在に調節されることになるのである。
また、第4図にも示したように、一方の型枠2
の上端部には、他の型枠1に向けて、連結杆21
が突出して設けられており、その連結杆21の先
端部にはネジ杆22を回動させることによつて、
その長手方向に長孔24より突出したピン23が
摺動できるように設けた巾調節装置25が設けら
れている。この装置25は前記した横調節装置1
2と同様の構成であるから、詳細な説明は省略す
る。そして、巾調節装置25の突出したピン23
は、他方の型枠1の縦バタ3の上端部に固着され
た係合金具26の上下方向に設けた長孔27に摺
動自在に係合されている。
従つて、型枠1,2の上端部は、巾調節装置2
5のネジ杆22を回動させることによつてその間
隔が調節できると共に、型枠1,2はピン23と
長孔27とで、矢印のように相対的に上下方向に
自在に摺動できるようにされているのである。
この左型枠1と右型枠2との結合部が単なるヒ
ンジ結合ではなく、結合部に長孔27を設けて、
両者の上下方向の自由な摺動を許す構造を備えた
理由は、本考案の装置の取扱いを容易にするため
である。
本考案型枠装置の取扱い方法は、後述するが、
型枠の法線修正、傾斜角調節、型枠の剥離操作、
移動のための型枠持上げ操作、型枠移動時の型枠
の若干の横ゆれ、移動完了後の型枠のセツト操作
等のすべてにおいて、左型枠1と右型枠2の結合
部が、単なるヒンジ結合であると、どちらか一方
の型枠装置の操作が、他方の型枠を上方又は下方
に動かそうとする力が働くことになつて、複雑な
動きを型枠に与えることになるため、取扱いがや
つかいである。従つて、本発明は、二面の型枠体
の上部結合部を上下方向に摺動自在としたのであ
る。
次に、一方の型枠2の外側面の下部には、型枠
2の長さ方向に所要の間隔をおいて複数の張出材
30,30の一端がピン31で枢着されており、
各張出材30,30は互に桁材32,32によつ
て結合されている。そして、各張出材30の他端
部には、上端部を型枠2の上部にピン33により
枢着した調節杆34の下端部がピン35により枢
着されている。この調節杆34の下端部にある調
節機構は、前記した巾調節装置25、横調節装置
12と同様なもので、調節杆34はその下端部
に、ネジ杆37の回動によつて調節杆34の長さ
方向に摺動する摺動子(図示を略す)が螺合され
ており、この摺動子にピン35が突設され、この
ピン35が張出杆30に設けられたブラケツト3
6に回動自在に係合されているのである。従つ
て、張出材30は調節杆34のネジ杆37を回動
させることによつて、型枠2との連結角度を相対
的に自在に調節できるようにされているのであ
る。
また、各張出材30を結合している桁材32,
32には脚取付板40が所要間隔をおいて複数固
設され、これに、車輪41と昇降機構42とを設
けた走行脚43を取付けた台車44が、各脚取付
板40に対し、張出杆30の長さ方向に摺動自在
に設けられている。なお、車輪41は図のように
軌条用のものに限るものではなく、例えば、自由
な方向に走行できるキヤスターなどを用いること
ができるが、このような場合には、同車輪を単に
脚取付板40に固定的に取付けるようにしてもよ
い。
前記構成の本考案装置の使用にあたつては、基
盤A上に構築する壁体の両外側に、壁体に平行し
て軌条B,Bを施設し、型枠1,2はこの軌条
B,B上に車輪6,6を介して載置し、更に張出
杆30の外端部の方に設けられた車輪41も、前
記の軌条Bと平行に軌条Cを施設してその上に載
置する。なお、車輪41が前記したようにキヤス
ターなどによるときは、この軌条Cは不要であ
る。
本考案装置は前記のように軌条B,Bに案内さ
れて、所定の施工位置に走行移動されるのである
が、施工にあたつては型枠の固定を十分行なう必
要があり、そのためには、張出杆30の台車44
寄りのところを受台45によつて支持させると共
に、張出杆30を基盤Aに埋設したアンカー46
によつて固定させる。なお、図中47は張出杆3
0の外端側に載設したカウンターウエイト、48
は架設するセパレーターである。
次に、本考案装置の使用例について第5図乃至
第7図を参照して説明する。
まず、第5図は上下に同じ厚さの壁体Haに対
する型枠のセツト状態を示したもので、第1図に
おけると同様な状態である。また、第6図は上下
に厚さの異る傾斜面をもつた壁体Hbに対する型
枠のセツト状態を示したもので、このような壁体
の断面形状の変化に対しても、軌条B,Bの間隔
を適切に定めてやることにより、それに対応して
型枠をセツトすることができる。
そして、第5図のように型枠をセツトしてコン
クリートを打設し、そのコンクリートが硬化すれ
ば脱型させるのであるが、それには、まず第7図
イのように、型枠の上端部にある巾調節装置25
を操作して型枠1の上部を外方に開き、続いて型
枠2に連結した調節杆34を操作して、第7図ロ
のように型枠2の上部を外方に開く。
次に、型枠1,2の下部に設けられた走行脚車
5,5の脚7を伸長して型枠体を少し浮かせると
共に、型枠重量を脚車5,5にかけてから横調節
装置12を操作して、型枠1,2の下部を軌条
B,Bの方に引寄せるようにすれば、第7図ハの
ように型枠1,2の下部は壁体Haより離れるこ
とになる。この場合、走行脚車5,5はピン20
を中心に多少傾くことになるが、この引寄せる距
離は僅かなものであり、従つて走行脚車5,5の
傾き僅もかなものでしかないから、これによつて
実用上支障をきたす恐れはない。
また、型枠2の下部の脱型によつて張出杆30
も矢印のように右の方に移動するようになるが、
この場合、張出杆30に設けられた脚取付板40
と台車44とは摺動自在になつているので、台車
44や軌条Cに対して円滑に相対移動される。こ
の摺動面にローラを挿入しておくと、重量大なる
型枠についてもスムーズな滑動ができる。台車4
4にキヤスターなどを使用しているような場合に
は、台車44が張出杆30に対して摺動自在では
なく固定されていたとしても車輪が基盤A上を滑
動するので、型枠2の開きは支障なく行なえる。
脱型を終えた型枠1,2は、それぞれ走行脚車
5,5のネジ杆9,9を回動して脚7を伸長させ
ることにより、第7図ニのように持上げられて、
その下縁は基盤Aから充分離れることになるの
で、その状態のまま適宜な手段で押進してやれ
ば、型枠1,2は張出杆30、台車44と共に、
軌条B,Bや更には軌条Cに沿つて移動され、次
の施工位置に運ばれることとなる。そして、再び
走行脚車5,5や横調節装置12,巾調節装置2
5、調節杆34等を操作して第1図及び第5図の
ような施工状態にセツトさせるのであつて、この
ような操作を繰返し行なうことにより、水平方向
に長い壁体の構築を進めて行くことができるので
ある。
以上説明したように、本考案は、コンクリート
壁体の施工に用いる一対の型枠体の下部に、それ
ぞれ杆材を突設して、これに高さ調節自在とした
走行脚車を枢着して、この枢着個所を中心に型枠
体に対し傾動調節自在に設けると共に、前記一対
の型枠体はその上端部において互に型枠間隔を調
節自在勝且つ上下に摺動自在に連結し、また、一
方の型枠体には、該型枠体を支持する張出材を回
動調節自在に連結すると共に、張出材の外端部に
は走行台車を設けたので、次のように多くの優れ
た効果を有するものである。
(1) 一対の型枠体は互に上部において連結されて
いると共に、それぞれ走行脚車によつて軌条に
案内され、移動できるようにされているので、
クレーン等特別の移動施設を使用する必要がな
く、型枠移動が容易に行なえ、しかも、移動、
設置のための広い場所も必要としない。
(2) 台車を有する張出材を型枠体の一方に設けた
ので、型枠体の固定が十分安定しており、安全
且つ安定した施工及び移動ができ、高所におけ
る施工にも十分使用ができると共に、張出材の
外端部と一方の型枠体の上部とを長さ調節自在
とした調節杆により連結したので、型枠の傾斜
角度の調整が容易にできる。
(3) 一対の型枠体は上下に摺動自在でかつ間隔調
節自在となつていると共に、一対の型枠体はそ
れぞれ昇降調節と傾動調節自在な走行脚車を有
しているので、型枠間隔の調節が自在にでき、
かつ、型枠の法線修正や、型枠の剥離及び型枠
移動時の持上げ操作が熟練を要さず、簡易、迅
速に行なうことができると共に、断面方形な壁
体ばかりでなく、梯形やその他各種の形状のも
のに対しても適合でき、更に、同一施工区間に
おいて、壁体の断面形状が変化するような場合
にも、それに適合してセツトすることが可能で
ある。
(4) 走行脚車は、型枠体に突設の杆材にピンによ
り枢着し、その枢着個所を中心に傾動調節する
ようになつているいるので、型枠の法線調節や
型枠の剥離にあたつて行う傾動の操作が大きな
荷重を受けていても軽易にできる。したがつ
て、大型大重量の型枠に対しても適用できる。
(5) 構造が簡単であるから、安価な移動型枠装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示したもので、第1図
は本考案装置の正面図、第2図は平面図、第3図
は走行脚体を取付けた要部を示す斜面図、第4図
は型枠体の上端部の連結状態を示す斜面図、第5
図及び第6図は使用状態の概要を示した各正面
図、第7図イ〜ニはそれぞれ型枠の脱型及び移動
の状態の概要を示した正面図である。 A……基盤、B,C……軌条、1,2……型枠
体、3……縦バタ、4……横バタ、5……走行脚
車、6……車輪、10……脚体、12……横調節
装置、18,19……杆、20……ピン、21…
…連結杆、23……ピン、25……巾調節装置、
26……係合金具、27……長孔、30……張出
材、31……ピン、32……桁材、33……ピ
ン、34……調節杆、35……ピン、40……脚
取付板、41……車輪、43……走行脚、44…
…台車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート壁体の施工に用いる一対の型枠体
    の各下部外側に突設した杆材の先端部にレール上
    を走行できる車輪を昇降調節自在に設けた走行脚
    車を枢着して、この枢着個所を中心に型枠体に対
    し傾動調節自在に設けると共に、前記一対の型枠
    体はその上端部において互に型枠間隔を調節自在
    かつ上下に摺動自在に連結し、また、一方の型枠
    体外側面の下部には、該型枠体より外方に延長す
    る張出材の一端部を連結し、張出材の外端部には
    走行台車を設けると共に、張出材外端部と一方の
    型枠体の上部とを長さ調節自在とした調節杆によ
    り連結したことを特徴とする、壁体用移動型枠装
    置。
JP19952586U 1986-12-26 1986-12-26 Expired JPS6320770Y2 (ja)

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JPS62120645U JPS62120645U (ja) 1987-07-31
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