JPS6320309A - エチレン系共重合体およびその製造法 - Google Patents

エチレン系共重合体およびその製造法

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JPS6320309A
JPS6320309A JP16337686A JP16337686A JPS6320309A JP S6320309 A JPS6320309 A JP S6320309A JP 16337686 A JP16337686 A JP 16337686A JP 16337686 A JP16337686 A JP 16337686A JP S6320309 A JPS6320309 A JP S6320309A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエチレン系共重合体およびその製造法に関し、
さらに詳しくは機械的強度および柔軟性に優れたエチレ
ンと1−ブテンとの共重合体およびその製造法、さらに
この共重合体とポリプロピレンまたはその他のポリオレ
フィン樹脂とからなるエチレン系共重合体組成物に関す
る。
(従来の技術) エチレンと1−ブテンとの共重合体は、単体でまたは他
の重合体と混合されてフィルム、テープ、シート、中空
成形品、射出成形品等に成形加工されて使用され、また
樹脂改質剤としても優れており、該共重合体を配合した
樹脂は自動車部品、電線等に広く使用されている。
従来、エチレン・ブテン共重合体、およびそれらを含有
する樹脂組成物がいくつかの提案されてきたが、いずれ
もいくつかの複合された要求物性でみるといまだ不満足
なものしか得られていない。
例えば引張り強度等の機械的強度を向上させて、しかも
柔軟性を持たせることは、従来知られているエチレン・
ブテン共重合体では不可能である。
すなわち引張り強度を向上させる方法としてエチレン含
量を高くするか、または分子量を大きくする等の方法を
とれば、柔軟性が低下してしまい、ポリプロピレンもし
くはその他のポリオレフィン樹脂の改質剤として、また
は単独ポリマとしてこのエチレン・ブテン共重合体を用
いると、引張り強度等の機械的強度は高いが、柔軟性、
耐衝撃性において不十分なものとなる。なおエチレン・
1−ブテン共重合体は、フィルム、テープ、シート、中
空成形品、射出成形品等に成形加工されて用いられるた
め、引張り強度等の機械的強度が高いことが要求される
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、前記従来技術の欠点を除去し、機械的
強度および柔軟性に優れたエチレン・ブテン共重合体と
その製法およびこの共重合体を含有する樹脂組成物を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは鋭意検討した結果、従来知られていなかっ
た新規なエチレン系共重合体、およびこの共重合体を5
重量%以上含有する樹脂組成物が前記目的を達成するこ
とを見出して本発明に到達した。
本発明のエチレン系共重合体は、エチレンと1−ブテン
を主重合単位とする、実質上線状構造を有するエチレン
・1−ブテンランダム共重合体であり、かつ下記(A)
〜(E)の要件を満足するものである。
(A)結合エチレン含量が85〜95モル %であるこ
と、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、(C
)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M n )
との比M W / M nが2〜5であること、(D)
示差走査型熱量計で求められる融点が高温側と低温側の
2個存在し、高温側のピークが95〜110℃、低温側
のピークが40〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96
〜70であること。
また本発明のエチレン系共重合体樹脂組成物は、前記新
規エチレン系共重合体を5重量%以上有してなる。
本発明のエチレン系共重合体は特別に制御されたエチレ
ン・セグメントを持つ、従来知られていなかった共重合
体である。すなわち本発明の共重合体は、結合エチレン
含量が85〜95モル %であり、重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比M w / M n
は2〜5である。また示差走査型熱量計(DSC)で求
められる融点が2個のピークを示し、高温側のピークが
95〜110℃に存在し、低温側のピークが40〜85
℃に存在し、さらに示差走査型熱量計で求められる融点
の高温側と低温側との吸熱量の割合(重量比)が4〜3
0/96〜70になっているものである。
このような前記(A)〜(E)の要件を満足する本発明
のエチレン系共重合体は、従来公知のエチレン共重合体
に比べて充分に高められた機械的強度を有し、柔軟性に
富んだ性能と表面ベタ付き性のない透明性に優れた性能
を有する。またこの新規エチレン系共重合体を5重量%
以上含有する結晶性ポリプロピレンまたはその他のポリ
オレフィン樹脂との樹脂組成物も充分に高い機械的強度
と柔軟性のバランスのとれた優れたものである。
本発明のエチレン系共重合体のMwとMn比(M w 
/ M n )は成形品表面のベタ付き性を少なくする
点から前記のように2〜5の狭い範囲に限定される。
また示差走査型熱量計(D S C”)で求められる融
点において、高温側ピークと低温側ピークとの2個のピ
ークを示すことは、エチレンと1−ブテンが特別に制御
されて共重合されていることを示し、特に高温側にピー
クを持つ共重合体部分は機械的強度を上昇させる働きを
有し、低温側ピークはある程度の機械的強度を保持しな
がら柔軟性を有する働きを示しているものと考えられる
。特に高温側ピークは柔軟性が著しく損なわれない程度
に結晶化しているところが本発明の共重合体の特徴であ
り、本発明の共重合体の物性に大きく働いていると考え
られる。
さらに本発明の共重合体においては、示差走査型熱量計
で求められる融点の高温側と低温側の吸熱量の割合が4
〜30/96〜70(重量比)であることが必要である
。すなわち高温側ピークを示す共重合体の割合は示差走
査型熱量計(D S C)で求められる95〜110℃
の吸熱量が共重合体全吸熱量の4〜30%であることが
必要とされる。
4%より少ない場合には従来のエチレン・ブテン共重合
体に比べ、引張り強度等の機械的強度においてほぼ同等
となり優位性が見出せず、一方30%より多い場合には
機械的強度が高められるものの柔軟性の点で好ましくな
い。
本発明のエチレン系共重合体は、例えば選ばれた条件下
に、すなわち重合触媒として可溶性バナジウム化合物お
よび一般式RAlX2(式中Rは炭素数2〜6のアルキ
ル基、Xは塩素原子または臭素原子を意味する)で表わ
されるニハロゲン化有機アルミニウム化合物の、組成比
(モル比)Alt/V=10/1〜200/1の割合か
らなる触媒を用い、エチレンと1−ブテンとを、重合温
度−50〜119℃で共重合させることにより製造され
る。
本発明において、エチレンと1−ブテンとは、可溶性バ
ナジウム化合物および一般式R,lXg(式中Rおよび
Xは前記を意味する)で表わされるニハロゲン化有機ア
ルミニウム化合物からなる触媒を用いて重合される。
上記二ハロゲン化有機アルミニウム化合物としては、例
えばエチルアルミニウムジクロリド、n−ブチルアルミ
ニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジクロリ
ド、イソブチルアルミニウムジクロリド、ヘキシルアル
ミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、
イソブチルアルミニウムジクロリド等、好ましくは経済
性の面からエチルアルミニウムジクロリド、イソブチル
アルミニウムジクロリドが用いられる。また前記二ハロ
ゲン化有機アルミニウム化合物の代わりに実質的に前記
二ハロゲン化°有機アルミニウム化合物となる他の2種
以上のアルミニウム化合物を組合わせて用いることもで
きる。例えばR2AlXとAlX3の1/l (モル比
)混合物、R3AlとAlX3の2/1 (モル比)混
合物等が用いられる。
可溶性バナジウム化合物としては、重合溶媒に可溶なバ
ナジウム化合物であればよく、例えばオキシ三塩化バナ
ジウム、四塩化バナジウム、アルキルバナデート、オキ
シ三塩化バナジウムとアルコールドの反応混合物、オキ
シ塩化バナジウムトアルコール以外の電子供与体(アミ
ン類、ケトン類、エーテル類、カルボン酸およびその場
類、エステル類等)との反応混合物等、好ましくはオキ
シ三塩化バナジウム、四塩化バナジウム、アルキルバナ
デート(エチルアルコール、n−プロビルバナデート、
イソプロビルバナデート、n−プチルバナデート、5e
c−プチルバナデート、2−エチルへルバナデート等)
、オキシ三塩化バナジウムとエチルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール、2−エチル
ヘキシルアルコール等とのROH/V=1/1〜3/1
 (モル比)の反応混合物が用いられる。
本発明においては触媒の1成分として前記二ハロゲン化
有機アルミニウム化合物を用いることが重要であり、他
の有機アルミニウム化合物を用いる場合には本発明の改
良されたエチレン系共重合体を製造することはできない
ニハロゲン化有機アルミニウム化合物と可溶性バナジウ
ム化合物との組成比(モル比)はAl/V=10/1〜
200/1、好ましくは1o/1〜150/1である。
Aff/Vが小さいほうが高温側に融点を持つ成分(以
下、HighTm−EBMと略称する)をより多く含む
エチレン系共重合体が得られる。しかしながら、Al/
Vが10/1より小さい場合には分子量分布(Mw/M
nで示される)がブロードになり、成形物の表面ベタ付
き性が悪化し、一方Aβ/■が200/1より大きい場
合にはHigh  Tm  EBMの生成割合が低下し
、本発明の目的とする引張り強度および柔軟性に優れた
共重合体が得られない。
本発明に用いられる触媒系にはさらに必要に応じて活性
向上剤を添加することもできる。活性向上剤としては、
例えばトリクロロ酢酸エステル、2.3,4.4−テト
ラクロルブテン酸エステル等の多ハロゲン化合物が用い
られる。その他必要に応じてアルコール類、ケトン類、
アミン類、カルボン酸またはその塩等の電子供与体を、
前記バナジウム化合物または前記アルミニウム化合物と
予め混合してまたは同時に添加して使用することもでき
る。
本発明において重合の際に用いられる重合溶媒としては
、炭素数3〜10の脂肪族炭化水素化合物、炭素数1〜
5のハロゲン化脂肪族炭化水素化合物、例えばプロパン
、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン、1−ブテン、塩化メチル、塩化エチル、塩化メ
チレン、塩化エチレン等が用いられ、好ましくはn−へ
キサン、n−へブタンが用いられる。重合温度は一50
〜119℃、好ましくは一20〜40℃である。−50
℃より低い場合には冷却に多量のエネルギーが必要とな
るなど経済的な面で不利益となる。また119℃を超え
ると、重合活性が非常に低くなる。また共重合体の分子
量が上がりにくいか、低分子量体の多い生成物となる。
重合に際し圧力は減圧下(100tmHg)ないし加圧
下(50気圧)に保持される。分子量の制御は先に述べ
た触媒組成比、触媒量、触媒種、重合温度等によっても
ある程度可能であるが、さらに水素等の分子量制御剤を
用いて行なうこともできる。生成した共重合体の反応媒
体および未反応上ツマ−からの分離、使用触媒の活性停
止、触媒残渣の除去、共重合体の乾燥、造粒等の成形な
どは、公知方法により行なわれる。
このようにして得られる新規エチレン系共重合体は、単
独でまたは結晶性ホモポリプロピレンおよび/もしくは
プロピレン以外のα−オレフィンを20重量%以下共重
合させた結晶性ポリプロピレン樹脂またはその他のオレ
フィン(共)重合体樹脂に、5重量%、好ましくは10
重量%以上混合してエチレン系共重合体樹脂組成物とし
て用いられる。さらに目的に応じて他のオレフィン(共
)重合体ゴム、カルボン酸類のグラフト等で変性された
変性オレフィン(共)重合体類等と、さらに場合により
有機系、無機系のフィラー、繊維等の補強剤と混合し、
積層等の手段を施してフィルム、テープ、シート、中空
成形品、射出成形品等として使用される。
(発明の効果) 本発明のエチレン系共重合体は、選ばれた製造条件下に
初めて製造できるものであり、また従来のエチレン・1
−ブテン共重合体と異なり、引張り強度等の機械的強度
に優れ、しかも透明性、柔軟性および表面ベタ付き性に
も優れたものである。
またこのエチレン系共重合体と、ポリプロピレンまたは
その他のポリオレフィン樹脂とからなる本発明のエチレ
ン系共重合体組成物は、充分に高い′機械的強度と柔軟
性のバランスのとれた優れたものである。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳説する。
なお本発明のエチレン系共重合体を特定するために次に
示す分析手段および物性評価方法が用いられた。
(エチレン含量) エチレン・α・オレフィン共重合体をl H−NMRお
よび13CNMRを用いてエチレン/α−オレフィン組
成比を求め、赤外分析で検量線を作成した。この検量線
をもとにして各実施例で得られる共重合体の組成を求め
た。
(Mv/Mn) 竹内著「ゲルパーミェーションクロマトグラフ」(丸善
(株)刊)に準じて次のようにして測定した。
(1)分子量既知の標準ポリスチレン(東洋ソーダ(株
)製、単分散ポリスチレン)を使用し、分子量Mとその
GPC<Gel  Permeat ion  Chr
omatograph)カウントを測定し、分子量Mと
EV (E/ut ion  V。
Ilume)との相関図更正曲線を作図する。このとき
の濃度は0.02重量%とする。標準ポリスチレンによ
る更正曲線をユニバーサル法ニヨリEBMの更正曲線に
補正する。
(2)cp+ll定法により試料のGPCパターンをと
り、前記(1)によりMを求める。その際のサンプル調
製条件およびGPC測定条件は以下のとおりである。
(サンプル調製条件) (a)o−ジクロルベンゼン溶媒に老化防止剤として2
.6−ジーt−ブチル−クレゾールを0.08%添加し
、溶解する。
(b)試料を0.1%になるように0−ジクロルベンゼ
ンとともに三角フラスコに分取する。
(c)三角フラスコを120℃に加温し、約60分間攪
拌して溶解させる。
(d)(c)で得られた溶媒をGPCにかける。
なおGPC装置内で自動的に0.5ミクロンの焼結フィ
ルタで濾過させる。
(GPC測定条件) (a)装置   =Waters社製150C型(b)
カラム  :東洋ソーダ(株)製Hタイプ(c)サンプ
ル量:500マイクロ1 (d)温度   :120℃ (e)流速   :1ml/分 (f)カラム総理論段数:1*10 2*10(アセト
ンによる測定値) (示差走査型熱量計による融点および吸熱量の測定方法
) 示差走査型熱量計は])upont社製 910型De
ferentral ScanningCalolim
eter (以下、DSCと略称する)を用い、記録針
はDupont社製 990型 Thermal  A
naj!yzerを用いた。サンプル量は0.1 mg
、Referenceとしてはアルミナ(島原製作所D
SC標準試料)10.1■を用いた。測定はサンプルお
よびReferenceをDSCに装填し、180℃ま
で加温し、その後1分間に10℃の一定速度で一100
℃まで冷却する。次いで1分間に20℃の一定昇温速度
で170℃まで分析する。得られる代表的なりSCパタ
ーンを第1図に示す。
第1図においてPLおよびP2をTmピークと称し、本
発明のエチレン系共重合体における高温Ill T m
ピークとはP2を指し、同様に低温側TmピークとはP
lを指し、これらのTm温度値は各々の点における温度
座標軸より読み取られる。
(結晶の吸熱量の計算) 第1図における低温側ベースラインA−Bの接線(a)
を求める。次いでTg部分と考えられる吸熱ピークB−
C部の接線(b)を求める。接線(a)と(b)の交点
を(ア)とし、(ア)より垂線(c)を描く。次いで次
式(1)に従ってhを求める。
h (m) =2.25 XS (mg)      
(1)(ただし、hはDSCチャート原寸における(ア
)からの距離(tm) 、Sはサンプル量(■))(ア
)から垂線(c)に沿って距離りの位置に水平線(d)
を描く。水平線(d)と吸熱カーブとの交点(イ)を求
める。
交点(イ)と高温側ベースラインD−E部との接線(e
)を描(。接線(e)と吸熱カーブで圀まれた斜線部分
を全結晶成分とした。
続いて90℃の位置で結晶部分を分割し、90℃以上の
結晶部を高温側吸熱量、90℃以下の結晶部を低温側吸
熱量として取扱った。全結晶成分および高温側、低温側
の各々の吸熱量は各々の面積(斜線部)を求め、インジ
ウム(pupont社DSC用標準試料)を基準にして
算出した。
(その他の評価方法) (1)引張り強度および引張り伸び JIS  K  6301に従った。
(2)成形物の表面ベタ付き性 前記(1)で用いた成形シートの表面肌の感触より下記
基準で示した。
ベタ付きが全(感じられない試料:◎ ベタ付きがほとんど感じられない試料:○ベタ付きがや
や感じられる試料:△ ベタ付きが明らかに感じられる試料:×(3)透明性 ポリプロピレン(三菱油化(株)製、ノープレン FW
−3)とエチレン・1−ブテン共重合体(EBM)との
80/20(重量比)混合物100重量部および老化防
止剤(Irganox  1010、チバガイギー社製
)0.1重量部を55鶴φルーグーを用いて210℃で
混合した後、JISK  6758に従って0.5酊の
シートを作製した。その後JISK  7105に従っ
てヘーズを測定した。
(4)柔軟性 前記(1)で用いた成形シートを両手で曲げて下記基準
で示した。
柔軟性が優れる試料   :◎ 柔軟性が比較的優れる試料二〇 柔軟性にやや劣る試料  :△ 柔軟性に劣る試料    :× 実施例1 (エチレン・1−ブテン共重合体の重合)攪拌羽根とジ
ャケット冷却装置とを備えた31ステンレス製重合器を
N2ガスで充分に置換した後、重合溶媒としてn−ヘキ
サン1.51を仕込み、さらに1−ブテン400gを注
入した。次いでエチレンガスをゲージ圧で8 kg /
 cdになるまで吹込み、水素ガスをさらに吹込んで1
3kg/Cl11にした。
ジャケットに温度制御された水を通じて重合器内を20
℃に調節した。
次いで重合器に取付けられた触媒仕込み用容器にエチル
アルミニウムジクロリド(以下、EADCと略称する)
のn−ヘキサン溶液を、Al原子で24mmoffi圧
入し、攪拌を開始した。さらに前記と同様の触媒仕込み
装置を用いて、オキシ三塩化バナジウム(以下、VO(
1!3と略称する)とn−ブチルアルコール(以下、n
−BuOHと略称する)とのn−BuOH/V=3/1
  (モル比)混合反応物のn−ヘキサン溶液を、■原
子で0、4 mm o II圧入し、重合反応(バッチ
反応)を開始した。5分後に、重合反応器上部に取付け
られたパルプを開け、加圧になっていたモノマーガスを
抜き、少量の老化防止剤を溶解したメチルアルコールを
約10m1投入して反応を停止した。
反応が停止された反応生成物に蒸気を吹込み、溶媒と未
反応上ツマ−を除去し、得られたエチレン系共重合体く
以下、EBMと略称する)固形物を110℃の熱ロール
を用いて乾燥した。
(エチレン系共重合体の分析および物性評価)このよう
にして得られたE B Mの収量ならびに前記分析手段
および物性評価方法により得られた結果を第1表に示し
た。
得られたEBMはDSCによる高温側Tmピーク(Pl
)が103℃を示し、90〜103℃にある結晶成分の
割合は全結晶部分の14.8%であった。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
比較例1 実施例1で得られたEBMO代わりに、実施例1と同等
のエチレン含量を有する市販のEBM(三井石油化学(
株)製、タフマーA4090)を用いた場合の分析およ
び物性評価の結果を第1表に示した。
実施例1の場合に比べて引張り強度および柔軟性のいず
れにも劣ることが分る。
比較例2 エチルアル・ミニラムジクロリドの代わりに有機アルミ
ニウムセスキクロライド〈以下EASCと略称する)を
用い、エチレンの吹込み圧を10kg/dにし、水素ガ
スで15kg/−にし、その他は実施例1と同様に処理
してEBMを得た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第
1表に示した。
実施例1の場合に比べて引張り強度は同等近くあるもの
の柔軟性に劣ることが分る。
比較例3 実施例1の共重合体におけるPlとほぼ同等のTmピー
クを有する市販のEBM (三井石油化学(株)製、タ
フマーA4085)92重量部に、低密度ポリエチレン
(三菱油化(株)製、ユカロン9150−M)8重量部
を55mψ押出機を用い230℃で溶融混合した。
この混合物の分析および物性評価の結果を第1表に示し
た。
この混合物は実施例1の場合に比べて90℃以上の吸熱
量(Q2)の割合が同等であっても高温側Tmピーク(
Pl)の値が120℃と高く、このことから柔軟性が損
なわれていることが分る。
実施例2 オキシ三塩化バナジウムとn−ブチルアルコールとの混
合反応物の量をV原子で0.5mmoffi、EADC
の量をAl原子でlQmmolとし、その他は実施例1
と同様に処理してEBMを得た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第
1表に示した。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
比較例4 EADCO量をAl原子で2.5mmoi!とし、その
他は実施例2と同様に処理してEBMを得た。
得られたE B Mの収量、分析および物性評価の結果
を第1表に示した。
この共重合体のM W / M nは非常にブロードで
あり、成形物の表面ベタ付き性が劣ることが分る。
実施例3 バナジウム化合物をVOCt!3にし、その他は実施例
1と同様に処理してEBMを得た。
得られたEBMの収量、分析および物性評価の結果を第
1表に示した。
この共重合体は、引張り強度および柔軟性のいずれにも
優れていることが分る。
比較例5 実施例2で得られたEBMを、加温シクロヘキサンで5
重量%の溶液にした後、室温に冷却した。
その白濁した溶液にメタノールを滴下し、大部分のポリ
マを析出させ、析出後のポリマを110℃ロールで乾燥
したところ、溶解に供したポリマの85%が回収された
。このポリマの分析および物性評価の結果を第1表に示
した。
この共重合体は、PlおよびPlが共に実施例2とほぼ
同等であるが、90℃以上の吸熱量(Q2)が大きいた
め、成形物の柔軟性に劣ることが分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のエチレン系共重合体の代表的なりS
Cパターンを示す図面である。 Pl・・・低温側Tmピーク、P2・・・高温側Tmピ
ーク。 代理人 弁理士  川 北 武 長 手続補正書

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレンと1−ブテンを主重合単位とする、実質
    上線状構造を有するエチレン・1−ブテンランダム共重
    合体であり、かつ下記(A)〜(E)の要件を満足する
    ことを特徴とするエチレン系共重合体。 (A)結合エチレン含量が85〜95モル%であること
    、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、(C
    )重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比Mw/Mnが2〜5であること、(D)示差走査型熱
    量計で求められる融点が高温側と低温側の2個存在し、
    高温側のピークが95〜110℃、低温側のピークが4
    0〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
    側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96
    〜70であること。
  2. (2)重合触媒として、可溶性バナジウム化合物および
    一般式RAlX_2(式中、Rは炭素数2〜6のアルキ
    ル基、Xは塩素原子または臭素原子を意味する)で表さ
    れる二ハロゲン化有機アルミニウム化合物の、組成比(
    モル比)Al/V=10/1〜200/1の割合からな
    る触媒を用い、エチレンと1−ブテンとを共重合させて
    エチレンと1−ブテンを主重合単位とし、下記(A)〜
    (E)の要件を満足する実質上線状構造を有するエチレ
    ン・1−ブテンランダム共重合体を得ることを特徴とす
    る、エチレン系共重合体の製造法。 (A)結合エチレン含量が85〜95モル%であること
    、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、(C
    )重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比Mw/Mnが2〜5であること、(D)示差走査型熱
    量計で求められる融点が高温側と低温側の2個存在し、
    高温側のピークが95〜110℃、低温側のピークが4
    0〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
    側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96
    〜70であること。
  3. (3)エチレンと1−ブテンを主重合単位とし、実質上
    線状構造を有するエチレン・1−ブテンランダム共重合
    体であり、かつ下記(A)〜(E)の要件を満足するエ
    チレン系共重合体を5重量%以上含有してなることを特
    徴とするエチレン系共重合体組成物。 (A)結合エチレン含量が85〜95モル%であること
    、 (B)重量平均分子量が3万〜20万であること、(C
    )重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比Mw/Mnが2〜5であること、(D)示差走査型熱
    量計で求められる融点が高温側と低温側の2個存在し、
    高温側のピークが95〜110℃、低温側のピークが4
    0〜85℃に存在すること、 (E)示差走査型熱量計で求められる2個の融点の高温
    側と低温側の吸熱量の割合(熱量比)が4〜30/96
    〜70であること。
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