JPS63202356A - エノキ茸菌糸体およびバカス培地からの有用成分の抽出方法 - Google Patents

エノキ茸菌糸体およびバカス培地からの有用成分の抽出方法

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JPS63202356A JP62034123A JP3412387A JPS63202356A JP S63202356 A JPS63202356 A JP S63202356A JP 62034123 A JP62034123 A JP 62034123A JP 3412387 A JP3412387 A JP 3412387A JP S63202356 A JPS63202356 A JP S63202356A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 王咀Ω弦貨芳刀 本発明は、エノキ茸菌糸体およびバカス培地からの有用
成分の抽出方法に関し、さらに詳しくは、バカスを基材
とする固体培地にエノキ茸菌を増殖させて得られる菌糸
体を含む固体培地からの有用成分の抽出方法に関する。
Eの“′、自<−It′jLft  に゛のu6近年に
至って、エノキ茸中に種々の有用成分が含まれているこ
とが報告されている。たとえばエノキ茸エキスに胃ガン
あるいは乳ガンに対する制ガン作用があることが、北信
総合病院の田中茂男医師らによって報告されている。
ところでエノキ茸エキスは、従来、工、ツキ茸の子実体
から抽出されているが、エノキ茸子実体から有用成分を
多Iに含むエノキ茸エキスを得るには、極めて多量のエ
ノキ茸が必要であった。しかも多量のエノキ茸子実体か
ら有用成分を抽出しても、抽出液中の有用成分の濃度は
低く、したがって手間のかかる濃縮操作を行なわなけれ
ばならないという問題点があった。このため、簡単な操
作によってエノキ茸の有用成分を高濃度に含むエノキ茸
エキスの製造方法の出現が望まれている。
本発明者は、有用成分を高濃度に含むエノキ茸エキスを
製造するべく鋭意研究したところ、エノキ茸子実体から
ではなく、エノキ茸菌糸体から特定の一連のプロセスに
よってエノキ茸菌糸木工キスを抽出すればよいこと、ま
たエノキ茸菌糸体を増殖さぜなバカス培地にも有用成分
が含まれており、この培地からも有用成分を抽出すれば
よいことを見出して本発明を完成するに至った。
なお椎茸菌糸体に関する薬効については広く研究されて
おり、また椎茸菌糸体から薬効成分あるいは栄養的に価
値ある有効成分を抽出する方法については、種々の方法
が提案されている。たとえば特公昭51−19013号
公報には、鋸屑に米糠などを加えてなる固体培地に椎茸
種菌を接種し、常法により菌糸体を増殖せしめた後、子
実体発生直前または直後の培地を粉砕して水を加え、p
 )−1を5.0に調整して容器中に密封し30〜55
℃に加温して菌糸体酵素および代謝産物の代謝を促進さ
せ、さらに酵素反応を十分行なわしめた後、この懸濁液
を濾過ぜしめたことを特徴とする椎茸の固体培地菌糸体
から薬効成分を抽出する方法が開示されている。また、
特公昭53−23392号公報には、落花生表皮または
バカスを基材とし、これに必要に応じて米糠を添加して
なる固体培地に、椎茸菌を接種し、菌糸体を増殖ぜしめ
た後に、菌糸体を含む培地を粉砕してp Hを調節した
水を加え、容器中に密封し、30〜55℃程度に加温し
て菌糸体の代謝を促進するとともに酵素反応を十分行な
わしめた後に、得られる懸濁液を沢過ぜしめたことを特
徴とする保健飲料剤の製造方法が開示されている。
ところが、特公昭51−19013号公報に開示された
方法では、鋸屑中に含まれるリグニン、タンニンなどが
得t)れる液剤中に移行して含有されるため、苦味が強
く、飲料としては不適当であるという欠点があった。ま
た特公昭53−23392号公報に開示された方法では
、椎茸菌糸体を含む固体培地から有効成分を抽出する際
に、1)Hの調整をする必要があり、しかも有用成分の
抽出速度が遅いなめ30〜55℃の温度に長時間作つ必
要があるため、工程管理が複雑で時間がかかるという問
題点があった。
1咀ム且灼 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、エノキ茸菌糸体およびバカ
ス培地からの有用成分の抽出方法を提供することを目的
としている。
1哩凶盗ヌ 本発明に係るエノキ茸菌糸体および培地からの有用成分
の抽出方法は、バカスを基材とする固体培地上にエノキ
茸菌を接種し、次いで菌糸体を増殖して得られる菌糸体
を含む固体培地を、12メツシュ通過分が30重量%以
下となるように解束し、この解束された固体培地に、水
およびセルラーゼ、プロテアーゼまたはグルコシターゼ
から選ばれる酵素の1種またはそれ以上を添加し、そし
て前記固体培地を酵素の存在下で粉砕および捕漬してバ
カス繊維の少なくとも70重量%以上が12メツシュ通
過分であるようにし、次いで95℃までの温度に加熱す
ることにより酵素を失活さぜかつ滅菌することを特徴と
している。
本発明では、上記のようにエノキ茸子実体からではなく
、エノキ茸菌糸体から特定の一連のプロセスによって有
用成分を抽出するとともに、バカス固木培地からも有用
成分を抽出しているので、有用成分を高濃度に含む抽出
液を効率よく得ることができる。
l咀Ω且体煎説朋 以下本発明に係るエノキ茸菌糸体およびバカス培地から
の有用成分の抽出方法について具体的に説明する。
本発明における固体培地の基材としては、バカスあるい
はバカスに米糠を添加したものが用いられる。バカスは
砂糖キビのしぼりかすであって、バカス中には菌糸体の
栄養源となる糖類および蛋白質が含まれており、このま
までも固体培地となりうるが、バカス100重量部に対
して米糠10〜30重量部を添加して固体培地とするこ
とが好ましい。
このようなバカスを基材とする固体培地に、エノキ茸杜
菌を接種する。エノキ茸菌が接種された固体培地を、温
度および湿度さらには照度が調節された培養室内に所定
期間放置すると、固体培地中にエノキ茸菌糸体が増殖す
る。
このようにしてエノキ茸菌糸体を培地中に充分蔓延させ
た後に、バカス培地の繊維素を解束して、12メツシュ
通過分が30重量%以下となるようにする。このバカス
繊維素を解束する場合に、12メ・ソシュ通過分を30
重量%以上とするには、特殊な粉砕機などが必要となる
ため好ましくない。
換言すると、バカス培地を特殊な粉砕機などを用いるこ
となく解束した場合には、12メツシュ通過分は30重
工%以下となる。
このようにして解束されたバカス培地に、水およびセル
ラーゼ、プロテアーゼまたはグルコシターゼから選ばれ
る酵素の1種またはそれ以上を添加する。添加される酵
素としては、セルラーゼまたはプロテアーゼが好ましく
、特にセルラーゼが好ましい。酵素の添加量は、バカス
培地1 kgに対して0.5〜5g、好ましくは1・〜
3gであることが望ましい。また水は金属イオンなどの
イオン類を含有しないものが好ましく、バカス培地1 
kgに対して1〜10kg、好ましくは2〜6kg添加
される。なお本発明においては、添加する水のpI4の
調節は必要ない。
次いで上記のようにして調製されたバカス培地、水およ
び酵素からなる混合物を、粉砕・播潰してバカスil!
i維の少なくとも70重量%以上が12メツシュ通過分
であるようにする。この粉砕・播潰は常温で行なっても
よいが、粉砕・播潰作用中にその温度を上昇さぜなが≧
3行ってもよい。バカス繊維の粉砕および拙潰は、変速
はギヤーポンプなどを用いて、前記バカス繊維含有混合
拘を循環させながら、ギヤ一部分においてバカス繊維に
粉砕および播潰作用を加えることにより行なうことがで
きる。また固体培地含有混合物をポンプを用いて循環さ
せながら、別個に播漬機を設置し、この播潰機により固
体培地の描潰を行なってもよい。
粉砕および描漬されたバカス繊維は、その少なくとも7
0重量%が12メツシュ通過分であるようにしなければ
ならない。12メツシュ通過分が70重量%以下である
場合には、固体培地中の有効成分の抽出が充分でないば
かりでなく、繊維素が充分に軟化しない部分が多くなり
、得られる固形残金を飼料、食料あるいは肥料として有
効利用することができなくなるため好ましくない。
次いで、このようにして処理したバカス含有混合物を、
95℃までの温度好ましくは70〜90°Cの温度に加
熱し、添加したセルラーゼ、プロテアーゼまたはグルコ
シターゼ、あるいはバカス中に元来含有されている酵素
を失活させるとともに、滅菌を行なわしめる。加熱によ
り酵素を失活させて、得られる抽出液の変質を防止する
ことができる。
このようにして得られた抽出液を、50〜120メツシ
ュ好ましくは60〜100メツシユの炉布等により濾過
すZことによって、有用成分を含む抽出液とバカス繊維
を主体とする固形残金とが得られる。なお、抽出液の濾
過工程は、最終の加熱殺菌工程の前に行なってもよく、
この場合にはiP別残査を圧搾し、この炉液を溶液部に
もどすことができるので収量の向上を図ることができる
という別の利点も存在する。
上記のようにして得られた抽出液には、種々のアミノ酸
類、ビタミン類などが多量に含有されており、またわず
かに乳白色を帯びた淡褐色をしており、液中には微小な
浮遊物が残存することことがある。この微小な浮遊物は
、培地の分解物のほかに、酵素反応および加熱によって
凝固した蛋白質および澱粉質である。この微小浮遊物は
、放置することにより沈澱させて分離するか、あるいは
1」の曲1かい炉布などを用いることにより分離するこ
とができる。
北哩凶効ヌ 本発明においては、解束された固体培地に、セルラーゼ
、プロテアーゼなどの酵素を添/Jllすることにより
、固体培地の分解および菌糸体自体の酵素反応を速めて
いるため、エノキ茸菌糸体およびバカス培地から短時間
で薬効成分あるいは栄養的に価値ある成分を高濃度に含
有する抽出液を得ることができる。また、解束された固
体培地、水および酵素を含む混合物に、粉砕および播潰
作用を加えるため、薬効成分あるいは栄養的に価値ある
成分を速やかに抽出することができる。一方、解束され
た固体培地繊維素は、酵素ならびに粉砕および押潰作用
により充分に絹かくかつ軟かくされ、このため肥料、飼
料あるいは食料に供することができる。
以下本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は
これらの実施例により限定されるものではない。
夫施倒ユ へカス90重量部、米!10重量部からなる固体培地に
純水を適度に含ませた後に、エノキ茸種菌を接種し、温
度および湿度を調節した培養室内に放置し、菌糸体を増
殖せしめた。菌糸体が固体培地に蔓延した後、バカス基
材の繊維素を解束し、]−2メツシュ通過分が24重量
%以下となるようにしな。この解束された培地1.0k
gに、純水3.5.(lおよび鞘”製セルラーゼ3.0
gを加えてバカス含有混合物とした。
次いで培地含有混合物を変速付ギヤーポンプにより循環
させながら、ギヤ一部分において粉砕および拙潰作用を
団体培地に150分間程度加え、バカス繊維の約80重
量%が12メツシュ通過分となるようにした。その後バ
カス含有混合物を加熱して、90℃°とじて30分間放
置しな。90℃への加熱により、酵素を失活せしめ、か
つ殺菌を施した。得られた培地含有混合液を60メツシ
ユ枦布を用いて?過し、微小浮遊物を含有する抽出液を
得た。一方固体残査は充分に細かく粉砕されたものが得
られ、これを乾犬朶した後、牛などの家畜の飼料として
提供した。
このようにして得られた抽出液中に含まれる各種有効成
分の量を表1に示す。
衣−1 また、この抽出液100g中に含まれる種々のアミノ酸
の■数を表2に示す。
人−ユ この表1より、本発明に1系る抽出液中には有効成分を
多量に含むことがわかる。
なお、実施PA1で用いた変速吋ギヤーポンプとは、変
速手段が設けられたやまば歯車を有するギヤーポンプで
あって、固体培地をこのやまば歯車間に通過させて、固
体培地の粉砕および捕漬を行なった。
丈施虜ユ 添jJNずべき酵素として、精製セルラーゼ2.Ogの
代わり、精製セルラーゼ2.Ogおよび精製プロテアー
ゼ]、Ogを添加した以外は、実施例1と同様にして、
抽出液を製造しな。
実施■ユ 添加すべき酵素として、精製セルラーゼ2.0gの代わ
りに、精製プロテアーゼ3.OKを添加し7た以外は、
実施例1と同様にして、抽出液を製造した。
得られた抽出液は、実施例1と同様に、各柾有効成分を
高濃度で含有していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. バカスを基材とする固体培地上にエノキ茸菌を接種し、
    次いで菌糸体を増殖して得られる菌糸体を含む固体培地
    を、12メッシュ通過分が30重量%以下となるように
    解束し、この解束された固体培地に、水およびセルラー
    ゼ、プロテアーゼまたはグルコシターゼから選ばれる酵
    素の1種またはそれ以上を添加し、そして前記固体培地
    を酵素の存在下で粉砕および播潰してバカス繊維の少な
    くとも70重量%以上が12メッシュ通過分であるよう
    にし、次いで95℃までの温度に加熱することにより酵
    素を失活させかつ滅菌することを特徴とする、エノキ茸
    菌糸体およびバカス培地からの有用成分の抽出方法。
JP62034123A 1987-02-17 1987-02-17 エノキ茸菌糸体およびバカス培地からの有用成分の抽出方法 Expired - Lifetime JPH07102105B2 (ja)

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