JPS6320165Y2 - - Google Patents

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JPS6320165Y2
JPS6320165Y2 JP1982152415U JP15241582U JPS6320165Y2 JP S6320165 Y2 JPS6320165 Y2 JP S6320165Y2 JP 1982152415 U JP1982152415 U JP 1982152415U JP 15241582 U JP15241582 U JP 15241582U JP S6320165 Y2 JPS6320165 Y2 JP S6320165Y2
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JP
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dielectric
electrode film
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resonator
columnar
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JP1982152415U
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JPS5957008U (ja
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Priority to GB08326042A priority patent/GB2129228B/en
Priority to US06/537,711 priority patent/US4639699A/en
Priority to CA000438166A priority patent/CA1213009A/en
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電磁波のTM010モードまたはその
変形モードを用いた誘電体共振器に関し、特に、
誘電体共振器のQおよび共振周波数の安定性の改
良に関する。
第1図および第2図は、この考案の背景となる
従来のTM010モードを用いた誘電体共振器の一例
を示す図である。第1図は共振器の側断面図であ
り、第2図は第1図の線−に沿つた平断面図
である。第1図および第2図を参照して、誘電体
共振器1は、全体が金属で形成されたケース2内
の空洞3に長さLの円柱状の誘電体4が配置され
て構成されている。そして、TM010モードの電磁
界分布が示されていて、実線矢印5は電気力線、
点線矢印6は磁力線である。
TM010モードは、第1図,第2図にも示すよう
に、誘電体円柱4内部への電界集中が最もよく行
なわれるモードであり、共振器1の小形化が可能
である。そしてこの場合、誘電体4はTM010モー
ドについて有効に働き、他のモードについては有
効ではなく、そのためにスプリアス特性が良い。
また、このモードは、その共振周波数0(=C/
λ0,ここにC:光速,λ0,共振波長)が共振器長
(円柱状誘電体長)Lに関係しない。よつて、誘
電体共振器は一層の小形化が可能である。
このように、TM010モード(その変形モードで
も同様)を用いた誘電体共振器は、種々の利点を
備えており、フイルタや発振素子として有効に利
用できる。
しかしながら、従来のTM010モード誘電体共振
器では、誘電体端面と金属ケース面との間にエア
ギヤツプが生じ、Qおよび共振周波数の温度特性
が良くないという欠点があつた。というのは、誘
電体端面と金属ケースとの接触は平面と平面との
接触であるが、誘電体端面および金属面ともに、
完全な平面に加工することは困難であり、さら
に、共振器の組立、特に量産工程での組立の際、
平面同士を完全に密接させることは難しく、誘電
体端面と金属ケース面との間にエアギヤツプが生
じてしまうのである。そして、この接触部分に生
じるエアギヤツプが電流変化を生じ、実効誘電率
が変化する。そしてこのことは、共振周波数0
決める要素の1つであるC(0=1/2π√)の
変化を生じることになる。また、面接触が不安定
なこと(エアギヤツプが変化する)から、その接
触部分を流れる電流が不安定となり、Qを不安定
としていたのである。それゆえに、この考案の目
的は、Qおよび共振周波数の安定したTM010モー
ドまたはその変形モードを用いた誘電体共振器を
提供することにある。
この考案に係る誘電体共振器は、TM010モード
またはその変形モードを用いた誘電体共振器であ
つて、柱状誘電体と、柱状誘電体を内部に有しか
つ実電流経路となるケースとを備えている。ま
た、前記ケースは、柱状誘電体の両端面側に配置
された1対の端壁部分と、端壁部分間において端
壁部分に連続する側板部分とを有している。前記
柱状誘電体は、その端面が端壁部分に電気的かつ
機械的に固定されている。さらに、この考案に係
る誘電体共振器は、柱状誘電体の両端面の少なく
とも一部に電極膜を有し、電極膜とそれに対応す
る端壁部分とが電気的かつ機械的に接続されてい
ることを特徴としている。
この考案の上述の目的と特徴は、図面を参照し
て行なう以下の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
第3図は、柱状誘電体7端面に形成する電極膜
8を示す図である。電極膜8は、第3図Aのよう
に、誘電体端面7aだけに一様に設けてもよい
し、また、第3図Bのように、端面7aのみなら
ず誘電体側面7bに回り込んでいてもよい。また
第3図Cに示すように、誘電体7の端面が加工さ
れて段付けされ、端面中央部が端面周囲よりも突
出しているときは、その中央端面にだけ電極膜8
を形成してもよい。逆に、第3図Dに示すよう
に、端面周囲が端面中央部よりも突出していると
きは、その突出した周囲端面にだけ電極膜8を形
成してもよい。
このように、誘電体7の端面にメタライズの層
による電極膜8を形成したことにより、電極膜と
端面との間にはエアギヤツプが無くなる。
なお、第3図に示す誘電体端面および電極膜の
形状は、単なる例示であつて、この形状に限定さ
れるものではないことは言うまでもない。
また、柱状誘電体とは、円柱状誘電体のみなら
ず、角柱状誘電体等も含むことは言うまでもな
い。
次に、第4図は、誘電体7の端面に形成された
電極膜8と金属ケース面2aとの電気的接続状態
を示す図であり、一例として、第3図Aに示す形
状の電極膜8を用いて示してある。第4図Aは、
電極膜8と金属ケース面2aとをろう付けまたは
はんだ付け9をした構成を示す。第4図Bは、電
極膜8を接続する所定の金属ケース面2aに凹部
10を形成し、ここに電極膜8をろう付けまたは
はんだ付け9で取付けた構成を示す。このよう
に、金属ケース面2aに凹部10を形成すること
により、誘電体7を取付ける位置決めが容易であ
るという利点を有する。第4図Cは、電極膜8と
金属ケース面2aとを金属の波板11で電気的に
接続した構成を示す。波板11はそれ自体弾性を
有しており、誘電体7は弾発的に支えられる。よ
つて、金属ケース2と誘電体7との間の多少の寸
法差は吸収されるので便利である。
また、波板11に代えて、たとえば、金属ネツ
トなどのように電極膜8から金属ケース2へ電流
を伝える働きをするものなら何であつても構わな
い。
あるいはまた、電極膜8と金属ケース面2aと
を直接接触させても構わない。しかしこの場合
は、上述の各接続に比べて、接続状態はあまり好
ましいものとはならない。
以上のようにした結果、誘電体7の端面は〓間
なく電極膜8と接続されおり、誘電体7内部に生
じる変位電流は、まず、集中することなく電極膜
8に流入し、実電流へと変化する。すなわち、従
来の誘電体共振器のようにエアギヤツプの発生お
よびエアギヤツプの変化に伴う電流変化が生じ
ず、それゆえ実効誘電率も変化しない。よつて、
共振器の共振周波数0を安定に保つことができ
る。
また、電極膜8と金属ケース2との間にエアギ
ヤツプがあつても、誘電体7内部に生じる変位電
流は、上述したように電極膜8で実電流に変わつ
ており、この実電流は、電極膜8と金属ケース面
2aとが少なくとも1点で電気的に接続されてお
れば、この接続点を介して金属ケース2へと流れ
る。よつて、電流の流れがスムーズになり、共振
周波数の安定化を図ることができる。
以上のように、この考案に係る誘電体共振器に
よれば、TM010モードまたはその変形モードの誘
電体共振器において柱状誘電体の両端面に電極膜
を形成したので、この電極膜によつて、誘電体内
部を流れる変位電流が集中することなく実電流へ
と変化して共振器の共振周波数が安定するように
なる。よつて、この考案によれば、共振周波数の
温度特性の良好なTM010モードまたはその変形モ
ードを用いた誘電体共振器が得られるようにな
る。また、電極膜とそれに対応する端壁部分とを
電気的に接続させたので、誘電体共振器を流れる
実電流の流れが良くなり、Qの安定したTM010
ードまたはその変形モードを用いた誘電体共振器
を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のTM010モードを用いた誘電体共
振器の側断面図である。第2図は第1図の共振器
の線−に沿つた平断面図である。第3図は誘
電体端面に形成する電極膜の例を示す断面図であ
る。第4図は電極膜と金属ケース面との電気的接
続状態を示す断面図である。 図において、1……誘電体共振器、2……金属
ケース、2a……金属ケース面、7……柱状誘電
体、8……電極膜、11……波板を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 柱状誘電体と、前記柱状誘電体を内部に有しか
    つ実電流経路となるケースとを備え、 前記ケースは、柱状誘電体の両端面側に配置さ
    れた1対の端壁部分と、前記端壁部分間において
    前記端壁部分に連続する側板部分とを有し、 前記柱状誘電体は、その端面が前記端壁部分に
    電気的かつ機械的に固定されている TM010モードまたはその変形モードを用いた誘
    電体共振器において、 前記柱状誘電体は、その両端面の少なくとも一
    部に電極膜を有し、前記電極膜とそれに対応する
    前記端壁部分とが電気的かつ機械的に接続されて
    いることを特徴とする誘電体共振器。
JP15241582U 1982-10-01 1982-10-07 誘電体共振器 Granted JPS5957008U (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15241582U JPS5957008U (ja) 1982-10-07 1982-10-07 誘電体共振器
AU19749/83A AU558140B2 (en) 1982-10-01 1983-09-29 Tm mode dielectric resonator
FR8315509A FR2534088B1 (fr) 1982-10-01 1983-09-29 Resonateur dielectrique
GB08326042A GB2129228B (en) 1982-10-01 1983-09-29 Dielectric resonator
US06/537,711 US4639699A (en) 1982-10-01 1983-09-30 Dielectric resonator comprising a resonant dielectric pillar mounted in a conductively coated dielectric case
CA000438166A CA1213009A (en) 1982-10-01 1983-09-30 Dielectric resonator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15241582U JPS5957008U (ja) 1982-10-07 1982-10-07 誘電体共振器

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Publication Number Publication Date
JPS5957008U JPS5957008U (ja) 1984-04-13
JPS6320165Y2 true JPS6320165Y2 (ja) 1988-06-06

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JP15241582U Granted JPS5957008U (ja) 1982-10-01 1982-10-07 誘電体共振器

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CN103872419A (zh) * 2012-12-11 2014-06-18 中兴通讯股份有限公司 一种介质谐振器及其装配方法及介质滤波器
CN103022627B (zh) * 2012-12-14 2017-07-18 中兴通讯股份有限公司 Tm介质谐振器及其实现方法与tm介质滤波器
WO2020158793A1 (ja) * 2019-01-29 2020-08-06 京セラ株式会社 共振器、フィルタおよび通信装置

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