JPS6320082B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は主母線と、補助母線に代るバイパス
装置とを内部に収納した閉鎖配電盤に関する。

所謂、補助母線方式の閉鎖配電盤は主母線及び
この母線系の機器の点検あるいは故障時等に負荷
への給電を停止することなく行なうための補助母
線を設ける方式の配電盤である。第１，２図はそ
の代表例を示し、列盤設置された閉鎖配電盤１〜
３に共通の主母線４と補助母線５を設け、前記主
母線４から分岐したフイーダー線が各閉鎖配電盤
１〜３毎にしや断器CB１〜CB３を介して負荷L₁
〜L₃へ至るように構成するとともに補助母線５
とフイーダー線間に断路器DS１〜DS３をそれぞ
れ設けるようにしている。

このような補助母線方式の閉鎖配電盤では、各
閉鎖配電盤毎に補助母線と断路器を収納するの
で、その収納スペース、絶縁距離等を考慮すると
各閉鎖配電盤の外形寸法はどうしても大きくなら
ざるを得なかつた。

この発明は上述の点に鑑み補助母線方式の機能
を有する閉鎖配電盤の縮小化と低価格化を実現す
ることを目的とする。

以下本発明の一実施例を第３図乃至第６図につ
いて説明する。なお、第１，２図と同一符号は同
一のものを示す。CB１〜CB３は第１，２図と同
様の引出形しや断器であつて自動断路機構を有す
るものである。６，７，８は各閉配電盤の負荷
L₁〜L₃へ至るフイーダー線から分岐した分岐導
体、９は隣接する閉鎖配電盤間にまたがつて（第
３図の場合は１，２間）設けられるバイパス装置
であり、隣接閉鎖配電盤１，２の分岐導体６と７
を接続する接続導体１０及び自動断路機構を有す
る。なお、第４図は第３図の閉鎖配電盤１の回路
構成の具体的機器配置構成を示す側面図、また第
５図は第４図の上面から見た平面図、更に第６図
は第４図の背面よりバイパス装置としや断器を見
た背面図である。第５図において、６Ｒ〜６Ｔ，
７Ｒ〜７Ｔは閉鎖配電盤１，２の分岐導体の第１
相〜第３相であり、１０Ｒ〜１０Ｔはこれに対応
するバイパス装置９の接続導体でこれにより隣続
する分岐導体の同相同志が短絡されるようになつ
ている。また、第６図で示すようにバイパス装置
９としや断器CB１〜CB３における自動断路機構
の断路部１１，１２は各相互いに対角線上に配置
し相間絶縁寸法を確保してバイパス装置９としや
断器CB１〜CB３の巾寸法を短くしている。更に
バイパス装置９は自動断路機構を有するため、第
５図で示す点線方向に引出すことによつて前記短
絡を解き、その後一点鎖線で示す方向に移動させ
て隣接閉鎖配電盤の分岐導体間を適宜短絡するこ
とができる。

而して、以上の構成において各閉鎖配電盤とも
正常に運転されているときは、バイパス装置９は
盤前面に引出されており、若し例えば閉鎖配電盤
３のしや断器CB３の点検あるいは故障時の場合
は、バイパス装置９を移動して閉鎖配電盤２，３
間にまたがらせたうえ挿入すれば分岐導体７，８
間は接続される。これによつて閉鎖配電盤２はも
とより３に対して支障なく給電することができ
る。

以上本発明によれば列盤設置された閉鎖配電盤
に共通のバイパス装置を設けこれにより隣接盤間
の電力融通が従来の補助母線方式と同様に行なえ
るほか、従来のような各盤毎に断路器、補助母線
を設ける必要もない。更にバイパス装置、しや断
器ともその断路部の各相を対角線上に配置したの
で縮小化と安価な閉鎖配電盤を提供できるといつ
た効果が顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ従来の補助母線方式
の閉鎖配電盤の回路構成図、側面図、第３図乃至
第６図はそれぞれ本発明の一実施例を示す閉鎖配
電盤の回路構成図、側面図、平面図、背面図であ
る。 １，２，３……閉鎖配電盤、４……主母線、
６，７，８……分岐導体、９……バイパス装置、
１０……接続導体、１１，１２……断路部、CB
１〜CB３……しや断器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 列盤設置された複数の閉鎖配電盤内に電力を
   供給する共通の主母線と自動断路機構を有するし
   や断器を収納するものにおいて、前記各しや断器
   の負荷側から分岐した分岐導体と、この分岐導体
   間を短絡する接続導体及び自動断路機構を有する
   共通のバイパス装置とからなり前記バイパス装置
   を隣接する閉鎖配電盤間にまたがらせて配置する
   とともに前記バイパス装置及びしや断器の断路部
   各相を対角線上に配置したことを特徴とする補助
   母線方式の機能を有する閉鎖配電盤。